Japanese Society for the Science of Design
NII-Electronic Library Service
Japanese
Sooiety for the Soienoe of
Design
デ
ザ イ
ン
の
教 育
、
教
育
の
デ
ザ イ
ン
Design
Education
and
Education
Designing
黄
ロビン
KO Robin
名 古 屋 学 芸 大 学
Nagoya University of Arts and
Sciences
1 ,
は じ め に
デザイ ンカは国 力である
。
デザ イン による
国 家競争
力 を
向
上 するた め に は
、
経 済
産
業
に
お け る専 門 的な デザイ ンカと共に
、一
般 国民 の創 造 力
・
審 美 力
な どの デザイ ン
素 養
も不 可
欠
である。
言
い
換
え れ ば
、
「
産
業
技
術と し て の デザイ ン」 と 「文 化 技 術と し て の デザイ ン」
、
二 つ
の
側
面 が
挙
げられる。 プロ フェ ッショナ ルデザ イ ナ
ー
の専 門 技
能と
一
般
国民 の デザイ ン素 養を向 上 するため に
、
デザイ ン教 育
が 果た
す
べ
き役割
は
非常
に
大
きい
。
専 門 学 校
、
大 学
、
大
学 院
な ど
教 育機
関のデ
ザ
イナ
ー
養 成 教
育
、
そ して就 職 後の継 続 教 育 等々 は専 門 なデ ザ イン
教 育
で あ
り
、
分 野 別で体 系 化 し た 学 習 プログ ラムが
特
徴であ る。
一
方
、
初 等 教 育の基 礎デザ イン教 科
、
ミュ
ー
ジア ム やマス コミ な ど の
社 会 教 育では 国 民のデ ザ イン
素養
に 関 わ る。
一
昨年
、
日
本放
送
協 会 (
NHK
)の話 題 作 「
デ ザ イ ンあ
」 も記
憶
に
新
し い。
2 .
デ ザ
イ ン
教
育
の
課 題
21
世 紀に 入 っ てか ら
、
デザ イン の構 造 が 変 貌 しつ つあ る
。
1
)
デザ イン領 域の拡 大
。
2
)デザ イン知 識 量の爆 発 的 増 大
。
3
)
デザ イ ナ
ー
役 割の変 化
。
4
)デザ イン分 野のクロ スオ
ー
バ
ー
化
。
5
)
デザ イン のグロ
ー
バル 化 が 加 速
。
こ のような 大 変
革
の渦のな か にいる デ ザ イン の教 育は
、
様々
の課題 を抱い ている
。
デザ イン の内 的 側
面
としては
、
激 変 中の世 界で 人 類 文 明の行
き先 が不 明朗のま ま
、
デザ イン の未 来 も 明 ら か に なっ て いない
こと が ある。
情 報社 会
に なっ てき た と
伴
に 発 生 し た 新 た な 技 術
や
媒
体
、
地 球 環 境及びエ ネルギ
ー ・
資 源不足の問 題
、
世 界 規 模
で生 産
体 系
の
再 編
な ど
、
日 々の生 活のあ り方 や 社 会
、
経 済 の 仕
組み ま で大 き く変 わ りつ つある
。
インタ
ー
ネットは 改 めて 個 人
の存 在の意 味 を 明 らか に し
、
新 しい流 通 や 労 働 形 態 を生 みだ し
た
。
こ う した 背 景 に デ ザ イン の位 相は変 化しつ つ ある
。
一
方
、
教 育の外 的 側 面 に も 暗 雲 は 広 がっ てお り
、
大 変 化の時 局
に
直面
し て い る。
財政 赤 字
の
拡
大
、
公 立 大の法 人
化
や 海
外 校
の
参
入 な ど
、
少
子
化 社
会に迎え
、
学 校の 運営 面に対し てよ り厳しく
な るの は間
違
いない。 それによって
、
学
力
低
下の
問
題 や 教
育
の
質
的 保 証も
無視
はで き ない
。
技
術の革
新
、
知
識
の累
積
などは
余
り に
も 激 変 しす
ぎ
て
、
教 育
の現 場では
追
い
付
け ない のが 現
状
で あ る。
3 .
本
特集
の
搆
成
そ のよ う な 背 景 に 基 づ き
、
新 た な デ ザ インの 未 来 を 築 く た め
に デザ イン教 育の現 場では 多 様 化の試みが 進 行 して いる
。
本 特
集 号では
、
建 築 デ ザ イン
、
工業 デ ザ イン
、
視
覚 伝 達 デ ザ イン
、
ファ ッショ ンデザ イン
、
デ ジ タ ル デ ザ インなど
、
色々なデザ イ
ン分 野 か ら 教 育の事 例 を 紹 介 す る
。
長
年
、
日
本
デザイ ン
学 会
・
教育 部会
の主 査 を 担
当
していた 君
島先
生か ら生 活 形
態
の
変
遷 と
伴
っ たデザイ ン教 育 を 全
面
的に鳥
瞰
す る 「
21
世 紀
の デザイ ン
教育
を
考
え る」の
寄 稿
を
頂
いた
。
市
民 の デザイ ン教 養を形 成す る に は
、
義 務 教 育の第
一
線に立
つ
小 中学 校教 員
の教
育
は 不 可 欠である
。
富 山 先 生 か ら は 教 員 養
成
機
関の教
育
事 例を
紹
介す る
。
こ れ に
対
して
、
専 門
の デザイン教
育
につい ては 専 門 学 校 か
ら
、
大
学
、
大
学 院
、
持続
教
育
ま で
、
各 段 階の デザイ ン教 育 事 例
を
系統 的
に
諸 先生 方
か ら
掲載
して いる
。
また
、
首都
圏の
学 校
と
違
い
、
地 域
に
密 着 す
る
教 育
の
事例
を 比
較
し な が ら
読
ん で頂き た い と考え て い る
。
時代
の
進歩
で は
、
産 業
、
社 会
、
生
活 環 境
な ど
多面
に わ た り
、
教
育
の分 野も そ の
例 外
で は あ り え な い
。
ま た デザイ ン自 身の世
界も
、
IT
技術
の発 展
、
産
業 構
造の
変化
、
さら には 国 際 化の進
展と い う状況 に あっ て
、
そ の領 域は拡 大と変 貌 をつ づけ
、
そ の
担
うべ き
役 割
の
重
要
1
生はま す ま す
増
大 して い る
。
そ う し た 発 展 す る デザイ ン 界 の未 来 を 担う人 材 を 育て る デザ
イン
教育
におい ても
、
ふさ わ しい
変 革
が
内 外
か ら求 め ら れてお
り
、
少 しの 停
滞
も
許
さ れ る 時では ない。
本 特集
号 がそ のきっ か
けとな れば幸いと思う
。
4 .
謝 辞
最
後
に
、
ご
多忙
の
中
に
本 特集
号に
寄稿
し て頂 き ま し た
君 島先
生
、
富 山 先 生
、
金 子先 生
、
山 縣
先
生
、
水 嶋
先
生
、
安 藤 先 生
、
蓮
見
先 生
、
酒
井 先 生
、
城
間
先 生
、
関 ロ
先 生
、
ならびに國
澤 先
生
に
、
この場 を 借 り ま して厚 く御 礼 申 し上 げ ま す
。
ま た
、
本 特 集 号の表 紙 をデザ インして頂 き ま した 柴 田 先 生
、
そ して教 育
部
会 関 係 者 に 深 く 感 謝いた し ま す
。
蔽
鋳
:
∵
:
∴∴
賑