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コストαの全域木を検出するアルゴリズム

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Academic year: 2021

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1−E−4 2000年度日本オペレーションズ・リサーチ学会 春季研究発表会

コストαの全域木を検出するアルゴリズム

02302540 防衛大学校情報工学科

01700900 防衛大学校情報工学科

*高橋元法 TAKAHASHIMotonori

山田武夫 mMADATakeo・

1 はじめに

全域木【1】はグラフ理論における基本概念で,これに関 する問題としては最小全域木問題,全域木の全列挙一礼 コストが最小からた番目までの全域木を求めるた一全 域木間屠【3】などが今までに研究されてきた.本稿では 竹丘をそれぞれ節点,枝の集合とする連結な無向グラフ C=(Ⅴβ)と,各枝のコストc:β→g+が与えられた 場合に,コストが丁度αとなる全域木を求める問題を考 察する.

2 分割統治法

Cにおける最小全域木はⅩrusbl,Primなどのアル ゴリズムにより効率的に求められるが,このときのコス トを星(G)と書く・コストの符号を逆転して考えれば, 最大全域禾も同様に求められ,コスト苫(G)が得られる. 皇(C),亨(G)はGにおける全域木の下界値と上界値で,

・一−−−−

ニーニ‥__

Pl

f>2

p3

図1:全域木と部分問題 部分問題においても,(ダ,月卜許容な最大および最′ト全 域木はKruskdやPrimのアルゴリズムを多少修正して 容易に求められる・これらのコストを皇(君月),富(耳月) とすると, 星(耳R)≦α≦吉(耳月) (2) を満たさない場合には部分問題P(雪月)にはコストαの 全域木は存在しない・(2)が満足される場合には(雪月卜 許容な全域木を用いてP(耳句をさらに手間題に分割 する.

曲12

皇=9,亨=12 旦=8,言=11

く> 呈=言=9

ハト\\\

・雫D¢>¢¢¢

三=了ニ∞ 三三;=12 三=;三11 三=了=11 ェ=;=10 図2:分割統治法の挙動 星(G)≦α≦万(G) (1) でない場合にはコストαの全域木は存在しない. (1)式が満足される場合には以下のように分割統治 【4】の考え方を用いる.まずGの全域木rを一つ求め る.これは上述の最大(最小)全域木でも,それ以外 でも良い・C(r)=αの場合は問題は解けているので,以 下ではc(r)≠αとする・rの枝の集合を(el,.e2,… ,eり(旭=lV卜1).とし,部分問題戸を次のように 設定する. P‘‥ ダ‘‥=(el,e2,…,eト1)を含み,月‘:=(eりを含 まないGの全域木で,コストαのものを求めよ. 明らかに,Pl,P2,…,Puを解けば元の問題が解けたこ とになる. さらに一般化して,彗月をGの枝の部分集合で,互い に素なものとする.このとき,ダをすべて含み,月は含ま ないような全域木は(耳月卜許容であるといい,(ダ,月卜 許容な全域木でコストがαのものを求める問題を部分 問題ア(雪何と表記すると,元問題はP(¢,即となる. ー 96 − © 日本オペレーションズ・リサーチ学会. 無断複写・複製・転載を禁ず.

(2)

3 数値例

図2に,上のアルゴリズムの適用例を示す.α=10の 場合,最下段の右端でコスト10の全域木が見つかって アルゴリズムが終了している.

もう少し大きい例題として,図3のグラフUSAを用

いる.この場合,星=1718,万=3561で,α=3500とする と豆451個の部分問題を生成して図中の全域木が得られ

る.また,例えばα=3536の全域木は存在しないことが

確認される. 表1:生成部分問題数の比較 α 改善なし 改善あり α 改善なし 改善あり 1718 1 1 3550 1937 128 1719 20 20 3551 278 4 1720 20 20 3552 5 5 1721 9 9 3553 1153 74 1722 33 33 3554 11年3 74 1723 6 6 3555 1153 74 1724 49 49 3556 3 2 1725 45 45 3557 4 5 1726 9 9 3558 320 20 1727 72 72 3559 320 20 1728 47 47 3560 320 20 1729 24 24 ■ 3561 1 なければP(耳月)は終端されるし,この枝集合がたまた ま木であった場合にはコストαの木が見つかってアルゴ リズムは終了する.

5 結び

本アルゴリ■ズムを一部修正することにより以下の問 題についても解くことが出来る. ● コストαの全域木の全列挙 ● コストα以下の全域木の全列挙 ・コストが【α,β】間の全域木の検出および全列挙 また,4で述べたアルゴリズムの改善法のうち,第2点 についての数値実験は,当日報告する.

参考文献

【1】R.K.Ahuja.,etal.,Netwol*FLows,Prentice−Hal1, 1993.

【2】Y・Matsui,et al.,Algorithmfor Combin如Orial EnumerationProblem,http://d皿aVVV.ePfl.ch/ roso.mosaic/kf/enun/comb/combenun.html 【3]・H・W・HamaCher,etal・,”キbestsolutionstocom− binatorialoptimizationproblems”,Annals qfOp− e相加れβ月eβeα化九,Vol.4(1985) 【4】T.H.Cormen,etal.,1htroductiontoA190Tithrhs, McGraw−Hill,1990. 図3:例題USA

4 アルゴリズムの改善

上の方法の改善として,2点あげる.まず,部分問題

を子問題に分割していくときに用いる全域木であるが,

上述の数値例では常に最小全域木を用いた.しかし,例

えばα∈【星,(星+勾/2】の場合は最′ト全域木を用い,

α∈【(星+司/2,司では最大全域木を用いる,という方

式も可能である.USAでα=3500の例ではこれにより 生成部分問題数が223個に減少した.αが星付近であっ た場合とぅ=こ近い場合についての生成問題数の比較を 表1に示す。表1より,この改善は大きいαに対して効 果があることが分かる.

もう一点は,部分問題P(ダ,月)中にコストαの全域木

が存在しない場合に,積極的にそのことを検出すること

を試みることである.すなわち,全域木という条件を緩

和し,単にγト1

ではβげ\月中にコストα−C(ダ)のIVl−1月−1本 の枝集合が存在するか否かを問う問題となる.これは動 的計画法で容易に判定出来,そのような枝集合が存在し −− 97 − © 日本オペレーションズ・リサーチ学会. 無断複写・複製・転載を禁ず.

参照

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