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超音波検査による直腸癌リンパ節転移診断

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Academic year: 2021

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最近我々は,極めて稀な胆嚢原発悪性繊維性組織球 腫(malignant fibrous histiocytoma)の1例を経験し たので報告する.我々の検索した限りでは,本症例が 本邦第5丁目である.症例は74歳女性.食欲不振・体 重減少を主訴に入院.CT・超音波検査では,肝右葉前 区域の腫瘤とこれに接して結石・壁肥厚を有する胆嚢 を認めた.腹部血管造影では,胆嚢動脈の血管増生, 肝右葉の腫瘍濃染,門脈および右肝動脈の左方への圧 排を認めた.以上より肝への直接浸潤を伴う胆嚢癌と 診断し,胆嚢摘出術・肝中央2区域切除術を施行した. 組織学的検索にて悪性繊維性組織球腫と診断された. 術後経過良好にて33日目に退院した. 15.PTCSにて診断しえたムチン産生性肝内胆管癌

の1例

(呉羽総合病院外科) 浅沼 瑞子・関 由紀夫・小坂 博美 (同 内科)花田 稔 症例は61歳 男性.深呼吸時に増強する上腹部痛を 主訴に来院.エコー,CTにて肝左葉に総胆管および左 肝内胆管の著明な拡張とそれに連続して内部に多発性 の乳頭状増殖部分を伴う手動大の嚢胞性腫瘤を認め た.EPCPにて十二指腸乳頭開口部より粘液の流出が 観察された.確定診断を得る目的にてPTCSを行っ た.拡張胆管の内部は粘液にて満たされ,乳頭状増殖 病変を呈し,左胆管内へ連続していた.生検施行後24 Frネラトンチューブを留置し粘液排出の促進を行っ た. 本症例の報告例は少ないが,PTCSによる腫瘍部分 の観察および組織生検は確定診断に極めて有用であっ た. 16.肝細胞癌再発と鑑別が困難だった肝血管腫の1 例 (聖隷浜松病院外科) 四條 隆幸・町田 浩道・小島幸次朗・ 中谷 雄三・神崎 正夫・戸田 央・ 鳥羽山滋生・鈴木 啓子・大場 宗徳・ 田中 信一・磯貝 淳 (同 病理)小林 寛 (同 放射線科)影山 貴一 画像診断が発達してきた現在でも,肝細胞癌と肝血 管腫の鑑別は時に困難な場合がある.今回,臨床経過・ 画像診断上で肝細胞癌術後再発と鑑別が困難だった血 管腫を経験したので報告する. 症例は56歳,女性.約6年前に無傷進展型(胃・脾 浸潤)肝細胞癌の診断で肝左葉切除および胃脾合併切 除術を施行されている.肝硬変の合併はない.平成2 年6月肝右葉腫瘍を指摘され入院した.US・CT, Angio.(腫瘍濃:染,リピオドール集積)等で肝細胞癌 再発と診断.TAE後肝右葉部分切除を行った.摘出腫 瘍の組織学的診断は海綿状血管腫であり,肝硬変や悪 性所見を認めなかった. 17.術前短期IVHにおける各種栄養パラメーター の評価とその限界 金 英宇 IVHの栄養学的有効性について異論はないが,外科 における術前IVHについての報告は少ない.一方,術 前IVHを行なっても栄養状態が改善されない症例を 臨床的に経験し,また,術前入院期間は極めて制限さ れているのが実情である.さらに,入院時に,多くの患 者がすでに栄養障害に陥っていることが本邦でも明ら かとなってきており,術前に栄養状態を改善すること は,必要不可欠であると考える.そこで今回,入院時 栄養不良とされた消化器癌患者を対象として,短期間 の術前IVH管理を行ない,入院時と手術前日の各栄 養パラメーターを測定し,各栄養パラメーターの改善 率(術前/入院時)と術後合併症との相関を検討し,負 荷誠験としての術前IVHの意義について検討した. 18.大腸癌肝転移例に対する各種治療法の検討 神崎 博 大腸癌肝転移例に対し,当科では積極的に肝切除お よび切除不能例に対する種々の経カテーテル治療を行 なっている.肝切除以外の治療法は効果が様々で,治 療法を選択するにあたって効果を予測する指標が必要 である. 1987年4月より当科で経験した大腸癌切除例は294 例(直腸癌125例,結腸癌169例)あり,そのうち肝転 移例は39例であった.今回は肝転移症例でかつそれ以 外の非治癒切除因子を認めない34例を対象とした.肝 切除群は2生率83.3%と良好であった.経カテーテル 治療群における有効群と無効群の違いについて種々の 因子を比較した.有意差はなかったが転移巣が大きく, CEA高値の場合治療に抵抗する傾向がみられた.今後

ラミニン値,DNA ploidy pattern,エコーなどの画像 診断から治療効果予測因子を研究していく所存であ る. 19.超音波検査による直腸癌リンパ節転移診断 進藤 確証 近年,直腸癌の画像診断の進歩によりCT, MRI,経 一523一

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74 直腸的超音波検査を駆使され,壁深達度,リンパ節転 移がかなり細かに術前にStage診断がでぎるように なった.しかしリンパ節転移に関しては,主として1 群の傍直腸リンパ節についての報告であり,2群,3 群のリンパ節に関しては十分術前診断ができていない のが現状である.今回上方向リンパ節転移(IMA周囲 リンパ節)と側方向リンパ節転移(内外腸骨動脈周囲 リンパ節)の体表走査による超音波診断を検討した. 対象症例41例であり,Dukes A:12, B:8,C:21で ある.IMA周囲リンパ節は19例描出し12例病理学的陽 性であった.一方側方リンパ節は15例描出し11例に病 理学的陽性であった. 20ピ胃切除後骨代謝障害 加藤 一彦 胃切除後長期生存者の増加に伴い,quality of lifeの 面から骨障害が問題となっている.

QCT法MD法(DIP法, MD/MS法を含む)を用い

て,当科における胃切除患者の骨代謝障害について調 査した. 海綿骨が全体の骨代謝を示すことからQCTを主体 とし調査したが,MD/MS法の骨塩量指標Σ’GSと QCT値に強い相関を認めている..ΣGSは術後年数と の間に弱い負の相関を認めた.また術後2年までの傾 きが急なことから,かなり早期に骨塩量が減少し, QCTからは年数経過とともに正常の8割に砂鉢:量が 収束する傾向を認めた.これまでの報告のように,女 性に障害が著しいという傾向はなかった,ビタミンD の測定では代謝型が低下,活性型は正常と吸収障害を 思わせる結果を認めた. 今後の課題として術後早期からの治療を含め,各 個々人のfollow upによる調査が必要と思われ,鋭意 精査中である. 21.自主気管支断裂の治療に関する実験的研究 笠井 恵 主気管支完全断裂と,肝破裂や大血管損傷等の循環 動態を不安定にする重とくな腹部外傷が合併した場合 に,治療の優先順位が患老の予後を左右する.速やか に,開胸術,・開腹術による根本的な治療を行ないたい が,過大な侵襲は,それ自体が致命的な結果を招くこ ともある.できるだけ安全に,少ない侵襲で救命し, なおかつ受傷側の肺を温存するための治療として,(1) 健側片肺挿管による損傷部の遮断と片側換気および胸 腔ドレナージ,(2)腹部外傷等の緊急手術,(3)全身 状態安定後の気管支形成術,という治療過程を提案し た.犬の右主気管支を遮断した実験では,シャント率 は23.7%であるが,50%酸素の投与によりPO2, PCO2 は正常範囲の値をとる.大気中では右主気管支遮断に より,PO,は急激に低化するが,7日間遮断後に再開通 させると速やかに改善していく.この経過は,田面の 無気肺の改善度と平行すると考えられ,摘出標本プレ パラートの画像解析を行なって無気肺の状態の数値化 を試みている. 再開後7日目の肺の状態の評価は,血液ガス分析 データ,A。DO2(換気血流比),病理組織学的所見をコ ントロール群と比較して行なう.これまでの結果およ び考察を報告する. 22.CTL誘導におけるエンドキサンの有用性 三橋 牧 目的:末期癌患者では種々のサプレッサー因子が増 加しており,細胞障害性T細胞(CTL)を誘導するこ とは非常に困難である.今回,サプレッサー丁細胞の 抑制を目的として,in vitroにおけるサイクロフォス ファマイドのCTL誘導に与える影響を検討したので 報告する. 方法:サイクロフォスファマイド無添加群,0.1, 1.0,10μg/m1添加群の4群に分け,単核球・腫瘍混合 培養を3日間行い,その後,IL21,000u/mlを加え4 ∼7日間培養した.CTL活性は自己腫瘍をtargetと して4時間51Cr遊離試験法で測定した. 結果:3例中1例で,10μg/ml添加群で,73.4%の 抗自己腫瘍活性が誘導された. 考察:サイクロフォスファマイドはin vitroにおい ても一程度の有効性を示しており,その体内代謝産物

のひとつである4−hydroperoxycyclophosphamide

(4・HC)を用い,さらに検討を行なう予定である. 23.乳癌における癌遺伝子(c・erb B・2)の増幅と癌 の悪性度との相関について 藤井 昭芳 癌遺伝子のうち(c−erb B−2)は,乳癌細胞内でかな りの高いレベルに増幅しており,その程度が癌の悪性 度と予後に影響を与えているという報告がある.既知 の悪性度の指標である病期,リンパ節転移の程度,脈 管侵襲,hormone receptorと癌遺伝子の増幅との相関 について検討した. 対象:昭和63年3月より癌遺伝子を測定しえた28症 例. 方法:1.凍結保存した乳癌組織よりDNAの抽出,

2.Southern blotting法,3. Hibridization 一524一

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