(吾撃墜蕩麟野晒)
初潮年Ap)1身体発育Sに関する研究
東北大学医学部公衆衛生学教室(主任瀬木三雄教授)
長
ナが池
イケ博
ヒロ子
コ(受付昭和33年1月8日)
緒 言
母性機能の指標として,月経の占める地位の重
要性に付ては,今更記述の要を認めない。思春期
における初潮の時期は,その時期の正常,異常を
問はず,女子の外形的発育並びに内部的発育に対
する一基準として,従来注目され来ったところで
ある6
近時我国青少年期の身休発育は,漸く第二次大
戦後の異常状態を脱却し,新たな段階に入りっっ
あることは,国民栄養調査1)等の成績が語るとこ
ろであるが,著者はかかる状勢こかんがみ,新資
料に基き,初潮の時期に示される母性機能の発育
と,身体外形計測値との問に如何なる闘係が在る
かを統計的に観察せんとして,この研究を試み
た。初潮発来の時期は,しかし,身体発育との直接
的関係以外に,人種,気候,栄養,生活状態或は
遺伝的関係等によって左右されることが当然考え
られる為著者は之等の諸条件の比較的近似せる
一一in域,却ち宮城県下に於いて市制を設ける地区
内の女子学生について調査を行うことにした。
思春期女子の身体発育と初潮との関係について
は,従来多数の研究があり,これら諸家の略々一一
致した見解としては,「思春期女子の身体発育は,
各個人の年令とは関係なく,初潮前の短期間にお
いて急速に発育し,初潮後は急に緩慢になる。」と
し,早期に初潮をみた者は,おそい者に比して優
れた体格を有することは多くの文献により指摘さ
れている。
しかし初潮年令別に初潮の前後をかなり長期間
にわたって観察したものは少く,且つ同一人につ
いて年次を追って観察した報告は更に少い。著者
は,宮城県下市制地区の小学校及び中学校の女子
学生について,同一人の5年間にわたる身体検査
成績を調査し,その発育過程を知りその初潮との
関係を統計学的に検討した。
調査材料及び方法
1. 調査材料
調査対象者は宮城県下5市に於ける中学校3年(昭
和30年4月現在)の女子学生である。即ち中学校の数
は仙台市21校,石巻市4校,塩釜市3校,白石市1校
古川市1校,計30校で,昭和15年4月∼16年3月迄
の間に生れた:女子であり,調査人員は第1表に示す如
く4659名である。
〔第1表〕調査材料
地 域
仙 台
石 無
塩 釜
古 川
白 石
名誉
市
市
市
市
市
平校数1調査人員
・・{333・
4 [ 474
3
1
1
計
30
449
211
194
4659
初潮の調査は昭和30年11月に調査用紙を各個人に
配布し,記入方法について詳しく説明した後,本人に
記入を求めた。しかし調査当時において初潮未発来の
者及び調査票記入不備なものが14%あった。これ等
に対しては,昭和31年2月(卒業直前)に再調査し
て,新たに初潮発来せし者及び記入不備な者に対し
て,再度記入を求めた。再調査によっても筒不完全な
ものがあったので,之等に対しては直ちに訪校して,
直接本人に面接して信頼性のある材料を集めることに
Hiroko NAGAIKE (Department of Public Health, Faculty of Medicine, Tohoku University) :
Studies on the’relation between age of the menarche and growth of the body.
努力け;。昭和31年2月に未潮であった者に対して
は,更に昭和32年2月に調査用紙を各個人に郵送し
て,その後の初潮雨晒の有無及び発来年摺貝について
圓答を得た。
身体検査成績は,各学校に保管されているところの
中学3年間の個人別身体検:査票並びに,遡って小学校
5年,6年の個人別身体検査票に基いて調査した。
調査総人数は4659名であるが,身体検査票の記入
不完全なものがあり,正確でないもの414名はこの観
察から除外した。
2. 方 法
各個入別の調査票により,初潮時の満年令は著者が
計算した。又初潮発来の月日と身休検査の月目とは必
ずしも一致していないので,初潮時の身長,体重は次
の如き方法によって算出推定した。即ち身体検査は少
くとも年1回(毎年4月乃至5月)行われているので,
初潮を間に狭んで,1年間の増加量の12分の1を1ケ
月の増加量と見倣して算出した。
例 身長の場合
甲轡調::1::糊随一
6cm
29年4月……156cm/
∴燗麟長一ユ5・・m・((156←翌凶)一・52・m
且つ,発育経過の年次追求観察並びに比較をする為
に,各三才時の身長,体重を知らなければならない
が,各個人の丁度満才時と身体検査の月日も一致して
いる場合が少いので,之も亦各々ユ年間の増加量より
1ヵ月間の増加量:を推計して,満才時の身長,体重と
した。1年間における身体発育の程度は,季節その他
によって必ずしも 一一iPkでないので,この推定には多少
の欠点がありうるが,しかしこの方法にて近似の数値
が得られるものと考えた。
観察成績
1.初潮平均年令
身体発育との関連を調査する上に,1先づ当該集
団の初潮平均年令を測定した。
高橋21は,二二平均年令を求める二合は,未発
来者を含まない年令集団を対象とすべきである
と述べているが,女子学生初潮年令に関する5)、16)
:交献の多くは,調査時対象の女子学生の年令が不
明で,未痴者を含んでいる年令集団から既潮回の
みをぬき出したものであるか,将又未潮者を如何
様に処理したものであるかが明記されていない。
石沢17・等の報告にわいても福岡県下ユ4校の女子学
生を調査しているが,中学校3年生,高等学校1
年生,2年生,3年生の畢生者のみの女子を対象
としているので,未潮者は含まれておらず中学校
3年,高等学校1年,2年,3年の年令集団では
当然未導者はいるものと老えられる。又松山8)の
報告に曾ても干潮者は除外してある。
本調査は昭和15年4月より昭和16年4月の
間に生れた女子・で,昭和32年3月現在でユ6年0
ヵ月より17年0カ月の年令集団4245名である。
そのうち初潮尊来の明確なものは4125名で,思
潮者は120名であった。最初に思潮者を除いて既
潮者のみの集団4125名について初潮平均年令を
求め,次いで後述する方法によって未潮田120名
に推計酢処理を試みたので,その成績を報告す
る。実際は区分を1カ月毎として計算したが,本報
告に而ては第2表に示してある様に3カ月闇づつ
まとめて表示しアこ。平均年令は1カ月毎の細かい
区分で計算したものである。
1)昭和31年2月卒業直前に調査したもので,
第2表に示すごとく4015名が既潮者で初潮平均
年令は13才ユ0.6カ月±0.ユ4カ月である。最も早
いものは10才4ヵ月で初潮が発来してる。12才
1カ月頃より漸次増加し13才4カ月より14才9
カ月頃ぽ急激な増加を示し,年令が多くなるにつ
れて徐々に減少する。すなわち12才1カ月∼3
ヵ月では61名,4カ月∼6ヵ月では105名,7カ
月∼9ヵ月ではユ58名,10カ月∼12ヵ月では244
名,ユ3才1カ月∼3ヵ月では268名,4カ月∼6
カ月は120名も増加して428名,7カ月∼9カ月
では475名,10カ月∼12ヵ月が一:番最高人数で
527名,14才1 月∼3カ月では482名,4ヵ月
∼6カ月では396名,7カ月∼9ヵ月で313名,
10ヵ月∼12カ月で246名,15才1ヵ月∼3カ月
で149名4カ月∼6カ月になると前区分の約半
分で68名となり,以下年令を増すに従って初潮
発来考が減少している。この実際の初潮発母数の
平均年令が13才10.6カ月±0.14カ月である。概
要を知る為に年令別の人数をみると,10才4カ∼
12月迄は7名,11才1カ月∼ユ2カ月迄が66名,
12才1カ月∼12カ月迄は568名,13才1ヵ月∼
12ヵ月迄は1698名,14才1カ月∼12カ月迄は
1437名,15才1カ月∼12カ月迄は235名,16才
1カ月∼工2カ月迄は4名で,最高がユ3才ユカ月
∼12カ月,次いで14才1ヵ月∼12ヵ月となり,
一r 184, tr13才台での初潮発来者の多いことがあらはれてい
る。2)昭和31年2月(卒業直前時)になお初潮
の発来しなかったもの230名に対して・昭和32年
1月に再び調査用紙を郵送して,初潮門門の有無
並びに発来年月Hの回答を求めた結果,初潮発来
せしもの工10名・未発来のもの24名・不明すなわ
ち回答なきもの96名であった。卒業してから昭
和32年1月迄に初潮の癸来せし者ユ10名,をそ
れぞれ年令別に区分して三軸中の概潮者に加える
と4125名となる。14才10カ月∼12カ月で3名増
加し,16才1、カ月∼12カ月迄で90名増加し,16
才1カ月∼・12カ月迄の聞では17名増加で,初潮
発来者が計110名増加したので,昭和32年1月
現在の既長者数は計4125名となる。昭和31年2
月現在ではi5才1カ月∼12カ月の発来者数が235
名であったのが,11カ月後の昭和32年1月には
325名となり,16才1カ月∼12カ月迄は4名か
ら21名に増加している。しかし昭和32年1月現
在に於ても,13才台の初潮発心数は最高で,その
初潮旧来の平均年令は13才11・2カfi ± O・ i5カ
月である。
〔第2表〕初潮年令別度数分布並平均初潮年令
初潮年令
人 数
(昭31.3現在)
IO年4−6月
7一 9
i・・1
P三1劉
i #L−gi
10−12 i
I
12 1−3 i
I
4一一 6 i
l
7一 9 ,
i
10一一12 i1一 3 1
1三鋤
10−12
レ3i
闘
1一 3 1
4一 6 」1
0
6
2
14
14
36
61
105
158
244
268
428
/L
2
47
s27 1
壽創
g15 i
?t9 i
igg l
iS
g
?
4015
人 数
(昭32.1現在)
1 ,,14
15
1’67一 9 i
10−12
1一 3 1
4一 6 [f
7一 9
10二12
計
1
0
6
2
14
14
36
61
105
158
244
268
428
475
527
482
396
313
249
172
96
36
21
13
4
3
1
4125
人 数
(推定数を含む)
(昭32ユ.現在)
1
0
6
2
14
14
36
61
105
158
244
268
428
475
527
482
396
313
252
177
98
3ア
88
39
11
6
7
4245
同 左
百分率
平均倒・3・・…1・・・…1・3・…{
三三劃9・・ヵ月1・・…副…ヵ月1
O. 02 0.1 0. 1 0. 3 0. 30.8
1−4
2.5
3.7 5.7 6. 3 10. 1 11. 2 12. 4 11. 49.3
7.4
5.9
,4. 2 2. 4 ・O: 9 2. 1 0. 90;3
0. 1 0. 2 100. 0 o. is 1百一『盃丁轟姦「
累積度数 百分率
il
li
引
z? 、鴛 :g97鵠
1議
1謝
ll嘉
1;器
1纒
麗l
l錐1
12,1! O. 02 0. 02 0.2 0. 2 0. 5 0.91.7
3.2
5. 69.4
15. 121.4
31. 5 42. 7 55. 1 66. 5 75. 8 83. 2 89. 1 93. 3 95. 6 96. 4 98. 5 99. 4 99. 7 99. 8 100. 0m
i ’一”一一r’一’一’一P
標準誤差1
o. i4 1 o. i6 1 一 185 一3) 昭和32年1月現在に於て未発来の者24名
は未だ17才未満のものであり,・また不明な者96
名の中には初潮の発来せし者も含まれていると老
えられるので,96名の回答なき者に対してはジ昭
和31年2月現在(卒業時)不明者となした。そ
して実際に未発来の者,および不明者の中に含ま
れている未発来と思われる者については,満ユ7才
迄観察をなし得る様な推定の方法を老按した。
”推定方法,,〔第4表参照〕
全例満14才10ヵ月迄は個人別票によって明確
な成績である。14才11カ月現在になると,未潮
者525名,発来者89名,計614名で,不明な者
が11名いる。そして不明なものの中に初潮発来
者もいると眉われるので,確実に判明した614名
中,未二者と発来者との比率を算出して,不明な
もの1工名にその比率を乗じて得た数を,それぞれ
未潮回及び発来者と見倣し,之を確実な未点者及
び発来者に加えた。第4表による如く明確に得ら
れた実際の人数は,太字であらはしてある。以下
同様にして11ヵ月問を推計したが,15年10ヵ月
現在では,確実なのが三層者24名,発来者11名
計35名なので,15年9カ月現在の未三者151名
より確実な35名を減じた数,即ち116名を不明
者とし,その不明者数に確実な未潮と発来の比率
を乗じ.て得た数を,夫々未潮者及び発来者と見徹
して推定した
〔第4表〕
還暦来園∵∵
1 1 ” 1
14年10ヵ月
11
15
16
17
0
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
0
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
0
625*
525
453
380
332
281
248
2ユ2
180
163
160
146
24
18
17
13
1ユ9
7
6
5
4
2
1
89( 1)70C 2)
63( 4) 58( 9)51(10)
33( 7) 33(ユ0)30(11)
16( 7) 9( 6) 11( 7)11(10)
6( 6) 4( 3) 6( 6) 3( 3) 4( 1) 1( 1) 2( 2) 1( 1) 3( 3)1
未発来者及不朗君の推定方溝
614
523
443
390
332
281
245
210
179
169
157
35
24
21
19
14
13
8
8
6
7
2
1
1
11
11
20
7
6
5
8
9
9
2
5
116
80
57
44
29
21
16
13
10
6
5
6
7
7
6
一三i発、,来
「(喋}・b”×言か
1
9 2
10 … 1
17 … 3
6 1
5 1 1
5 「 一
7 1 1
8 1 1
8 1 1
21−
5 1一
80 】 36
60
p20
11弔
2316
151 6
14 1 2
10 3
8 1 2
3 3
5 _
6i一
1−
16
「 推 定 人 数
「竸棄匪三一「許「
巴:堕」竺:控コ蟹+b”「
534
463
397
338
286
253
219
188
171
162
151
104
78
63
43
34
24
21
16
13
7
7
7
7
7
91
71
66
59
52
33
34
31
17
9
ユ147
26
15
20
9
10
3
5
3
6
7
一 .一P
62酬
ll劃
397 i
翻
鑑・
ll劉
ll劉
igg i1 2g ’i;21
21
16
13
.77
7
7
7
t
O()内は卒業後に発来せる数
‘太字は確実な実数
一/86−1
第2表の4245名は高橋2)の云うごとく未潮者
を含まない限定された年令集団と見倣すことが出
来る。14才9カ月迄は前述のごとく実際発来数
であ・り,14才10カ月∼12カ月間で3名増加し,
15才1カ月∼12カ月迄では実際発来者数が325
名,推定数が75名で計400名,16才1カ月∼12
カ月では実際発来期が21名,推定数42名で計63
名である。これを各年令区分によって百分率でみ
ると,13才10カ月∼12カ月が最高で12.4%,
次が14才1カ月∼3カ月で11.4%,次いで13才
7カ月∼9ヵ月の11.2%で,第1図に示すごと
く]3才10カ月∼12カ月を頂点として略々正規曲
線をなしている。
さらにこれを累績度数にして,その百分率をみ
600 Loo 人 400 数 3ee 200 ioo se ,1wで藩r柵帆㌻帆}榊
n’
?潮 年令
〔第1図〕初潮年令の度数分布
ると10才12ヵ月(11才未満)で0,2%,11才
12カ月(12才未満)で1.7%,12才12ヵ月(13
才未満)で15.1%,13才12カ月(14才未満)で
55.1%,⊥4才エ2カ月(15才未満)で89.1%,
15才12カ月(16才未満)で98.5%,16才12カ
月(17才未満)で100%ある。これを第2図によ
叫
ゴ
cr.’i’
積60. 函分50
r40
30
20 10 oつて検討すると,30%の初潮発来をみるのは13
才4.5カ月であり,50%の発来をみるのはB才
10カ月,また70%の発来をみるのは14才3カ月あ
り,14才7カ月で80%の発来があり,15才0カ
月では90%である。また初潮平均年令は昭和32
年1月現在においての初潮平均年令は13才11.2
A’81昌臼18ごib3劉ぽ1ぽ1ポj.15・’・’∵7
初 潮 年 令
〔第2図〕初潮年令累積百分率
一一・+一一トート司ト
一 187 一カ月で,これを満17才時未潮者を含まないと推
定した年令集団の初潮平均年令13才11.9カ月と
比較すると,その差は僅かに0.7カ月である。・
2・初潮発来と季節について
初潮発来の季節的関係については,多くの報告
者によって差異のあることがみとめられている。
本調査4016名については第5表に示すように,8
月において最高で642名(16%),次いで4月が
456名(1エ.4%),1月目378名(9.4%)の順で
あり之を第3図に表はした。しかし1年目の各月
は日数が異るので,月別の%で比較することは当
を得た方法でないと讃えたので,月別の初潮発来
者数を月別の月数で除して,1日当りの発来人数
を三田して比較した。その結果は,8月は最高で
20.7人,次で4月は15.2人,1’月は12.1人,9
月11。7人,5月11.6人,6月10.5人,7月10.1
人,10月8.9人,12月8.7人,3月7.6人;11月
7.3人,2月6.7入の順になっている。5月は発
来者の実際人数が9月より多いが,1日当りの発
来数に換算すると9月の方が少し多い。
〔第5表〕月別初潮発来数
tT一. tQis2s’ee
冬
春
夏
12
1
2
3
4
5
6
7
8
9
秋 10
11
計
1
1
1
1
1
1
6
11才台112才台’13才台
の の ・の
r/ i tl ’1 t1
3
13
2
3
1
5
35 1 91
31 1 168
21 ガ
1
1
30
53
43
n1
37
48
81
96
171
150
134
118
284
5
7
3
55
421.・46
28 1 99
23・ ’68
・空唾
14才台
の
/rl ユ13 125 ・76
108
215
138
123
127
220
15才台’
の
tt
16才台
の
t1
29 1 −
40 1 1
12 1 1
14
22
19
21
45
’121 [ ’ 38118 ! 25
89 1 37
1
17才台i
の 計
tf
百分率
271 」 6. 7 378 1 9. 4 190 1 4. 71
1
1573
’ 3024
1
238
456
360
316
315
642
判352
277
221
1
4016
5. 9 11. 4 9. 0 7. 9 7. 8 16. 0 8.8 6.9 5. 51日当
りの発
来数
8. 7 12. 1 6. 7Z6
15. 2 11. 6 10. 5 10. 1 20. 7 11. 7 8. 9 7.3 100. 0. i 11. 03・初潮時の身体発育
小,中学校においては,年間1∼2回の身体検
査を行って個人別票を作成しているが,初潮発来
時と身体検査時は一致していない揚合が多いの
で,これを前記の:方法で推計して3975名につい
て初潮時の身長及び体重を算出した。10才台で初
潮発動したもの5名,11才台では40名,12才台
では451名,13才台では1601名,14才台では
1572名,15才台では301名,ユ6才台では4名,
17才台では1名で計3975名である。第6表並び
に第7表に示すごとく,本報告においては身長は
2cm区分に,体重は1kg区分にしたが,平均値
を算出する回合は,身長は1c皿区分で,体重は
0.5kg区分で計算したものである。(以下平均値
の算出は細かい区分によったものである。)
1)初潮時の平均身長
10才台で初潮発来せるもの
平均身長は 平均値=133.50 cm±0.83 cm
平均体重は 平均値=31.35kg±1,40 kg
11才台で初潮発来せるもの
平均身長は 平均値=143.4 cm±O. 99 cm
平均体重は 平均値=38.41kg±0.94 kg
12才台で初潮発来せるもの
平均身長は 平均値=146.60cm±0.23 cm
平均体重は 平均値= 39. 90.kg±0.22 kg
13才台で初潮発来せるもの.
平均身長は 平均値=148.18cm±:0.11cm
平均体重は 平均値=41. 30 ,kg±0.12 kg
14オ台で初潮発来せるもの:、
平均身長ば平均値=1綿30・m±0・12・t
平均体重は 平均値=・・42.72 kg±0.12 kg
15才台で初潮発来せるもの
一・P88轡.
人
数IE
並 び’ 百介
率
4 Ex
×・
ノ / ら 7 8x
Y
円 ×x
×//
.×・ /.
x./
IO il 12
F 月
〔第3図〕月別初潮発来数
平均身長は 平;均値=149.99cm±0.29cm
平均体:重は 平均値=43.62kg±0.30 kg
16才台で初潮発来せるもの
平均身長は 平均値・=146.25 em±3.71cm
平均体重は 平均値t 41’. 50kg±3,64 kg
17才台は1名で,身長139.5cm,体重35.7kg
であった。
以上の年代は,放長発育の著しい時.代であっ
てジ初潮時における平均身長及び平均体:重のみで
発育の良否を判定することは困難であるが,之を
昭和30年の厚生省調査i)と対照してみる「とデ若い
年台に初潮の発来をみたものは,同年代の一般平
均身長及び平均体重より発育状態が上回り,おそ
く初潮の発来せるものは,一般平均体重より発育
が悪いという事が知られる。〔第8ゼ9表及び第
4,tt 5図参照〕「
4.同年台に於ける未潮者と既潮者の発育状態
の比較
同年令において未三者群と既三者群との発育状
態に優劣の差を認あ得るか否かについて,検討し
た。調査対象は,同じく昭和31年3月中学校卒
業の女子学生であるが,中学校在学3年間のみを
調べた集団と,遡って小学校5年から中学校3年
卒業迄め5年問を観察した集団とある。その為に
第10表より第19表によるごとく11才0カ月時
及び12」才0カ月時の被調査数は,13才0カ月
時∼15才0.カ月時の被調査数に比して回数が少
いのであるb
11才Qカ月の比較は,10才台で既に初潮の発
来があった集団と,未だ初潮の発来しない葉団と
の発育状態の比較であって,各満才0ヵ月時毎に
未潮者群と既潮者群の同様の比較を試みた。
一 1・89 一〔第6表〕初潮年令別にみた初’潮時の身長
身 長cm
122. 0−123. 9 124. 0−125. 9 126. 0−127. 9 128. 0−129. 9 130. 0−131. 9 132. 0−133. 9 134. 0−135. 9 136. 0−137. 9 138. 0−139. 9 140. 0−141. 9 142. 0−143. 9ユ44.0−145.9
146. 0−147. 9 148. 0−149. 9 150. 0−151. 9 152. 0−153, 9 154. 0−155. 9 156. 0−157. 9 158. 0−159. 9 160. 0−161. 9 162. 0一一163. 9 164. 0−165. 9 166. 0−167. 9計
10才台で
発来した
もの
1
3
1
5
11才台
t/1
1
1
1
6
7
3
7
2
7
1
2
1
40
12才台
r1
6
6
9
19
41
45
68
78
70
46
35
21
4
3
451
13才台
tl
1
1
2
7
18
25
39
79
134
212
215
282
219
189
102
37
21
13
5
1601
14才台
t/1
3
8
13
29
51
91
189
239
260
234
192
121
78
34
14
8
2
1
15才台
t1
1572
3
4
9
17
26
45
53
53
27
25
20
8
8
2
1
301
’ 16オ台 17才台
tt 1 rt
1
1
1
1
4
1
1
平均値1・33…4ま481・46…}・48・・81・49…1・・…991・46・・25
標準偏差1…67
6. 27 1 4. go 1 . s. 12 i. 4. g.7gr.a,,n
?irr,1’
標準誤差
。;.e−g Lmgr.gg’一Luo..i{.3−L.g::i[}.L一.g.LiL, L一一g一・.{Lg i “3:71i)身長 〔第10表∼第14表〕
まつ11才0ヵ月時では,既潮者数が僅かに5
名であって,平均身長133.70cmである。未三者
群は2490名で,その平均身長131.42cmであり,
Welchの方法によって平均値の差の検定を行っ
た結果,両者聞に有意差は認められなかった。
(以下平均値の差の検定は,すべてWelchの方法
によった。)
12才0カ月では,未だ三一者が少く45名,未
潮者2602名である。未潮回群の平均身長は137.
66cm±0.12 cm,既豪者群の平均身長は143. 52
cm±0.91 cmで,両者を比較すると0.ユ%以下の
危険率で有意の差をみとめた。既ち未潮者群は,
既潮者群よりも発育状態が劣っていることにな
る。13才0カ月時の調査は,中学校1年乃至2年
で被調査数も多くなっている。未潮上群の平均身
長は143。42cm±0.10 cmで,既潮上群の平均身
長は148.07cm±0.21 cmとなっており,0.1%
以下の危険率で有意の差がある。
14才0カ月時では未三者群と既潮者群の被調
査数がほぼ同数に近いが,未潮二言の平均身長は
146.80㎝±0.12cmであり,高潮者群の平均身
長は150.07cm±0.「10 cmで,0.1%以下の危険
率で有意の差がある。
15才0ヵ月時になると,未二者群より既二者
群が多くなり,未潮者群の平均身長148. 14 cm±
0.246m,既潮半群の平均身長151.64 dn±0.08
cmで,平均身長の差は前年台より少いが,やは
り0.1%以下の危険率を以って有意の差がある。
一190一
体
重:kg
24. 0−24. 9 25. 0−25. 9 26. 0−26. 9 27. 0−27. 9 28. 0−28L 9 29. 0−29. 9 30. 0−30. 9 31. 0−31. 9 32. 0−32. 9 33. 0−33. 9 34. 0−34. 9 35. 0−35. 9 36. 0−36. 9 37. 0−37. 9 38. 0−38. 9 39. 0−39. 9 40.0一一40.9 41. 0−41. 9 42. 0−42. 9 43. 0−43. 9 44. 0−44. 9 45. 0−45. 9 46. 0−46. 9 47. 0−47. 9 48. 0−48. 9 49. 0−49. 9 50. 0−50. 9 51. 0−51. 9 52. 0−52. 9 53. 0−53. 9 54. 0−54. 9 55. 0−55. 9 56. 0−56.9 57. 0−57. 9 58. 0−58. 9 59. 0−59. 9 60. 0−60. 9 61. 0−61. 9 62. 0一一62. 9 63. 0−63. 9計
平 均 値
標準偏差
標準誤差
〔第7表〕初潮.年令別にみた初潮時の体重
10才台で
発来した
もの
1
1
2
1
11才台
t11
1
2
3
4
3
3
1
3
2
3
3
3
1
1
1
2
1
1
12才台
も 2 1 3 411
10
16
17
24
29
38
35
36
49
34
32
29
16
18
11
1 7 5 7 3 113才台
tl1
2
7
9
9
28
28
68
60
q.2 q.2109
135
142
160
122
115
84
85
56
56
49
20
23
13
5
10
5
8
3
1
2
14才台
t11
1
2
3
7
9
1626
41
57
79107
122
126
133
159
113
109
108
72 66 56 45 30 24 16 11 11 101
5
3
1
2
1
1
1572
15才台
r15
40
451
2 ’ 1601 1 2 ・1 1 6 5 713
23
16
19
25
27
22
18
21
23
17
14
10
5 7 5 1 3 3 1 3 1 31. 35 2. 8e 1. 40 38. 41 5. 94 O. 94 39. 90 4. 72 O. 22 41. 30 4. 88 O. 12 42. 72 4. 88 O. 121
301
43. 62 5. 20 O. 30一191・一
16才台
1/1
1
1
1
4
41. 50 6. 30 3. 6417才台
It1
1
〔第8表〕全国平均身長及び初潮時平均身長
初 潮 曄
〔第9.表〕:全国平均体重及び初潮時平均体重
年』
゚
全
国
10才
ユ112
13
14
15
16
17
平均身長 標準偏差
128. 4 133. 6 140. 6 144. 8 148. 3 105. 0 151. 2 151. 4 6. 4 7.1 6. 9 6. 8 5. 8 6.3 6. 0 5. 01平均身長標準偏差
133. 5 143. 5 146. 6 148. 2 149. 3 150. 0 146. 3 1. 7 6. 3 4. 9 5. 1 5.0 5. 0 6. 4髭令
10才
11
12
13
14
15
16
17
全
』国平均体重 標準偏差
26. 7 29. 8 34. 6 39. 0 42. 7 45. 4 47. 7 49. 24.0
5.2
5. 7 6. 6 .6.2 6. 2 5. 9 5. 6初 潮 時.
平均腫陳準鰭
31. 4 S8. 4 39. 9 41. 3 42. 7 43. 6 41. 5 2.’W
5.i9 4.7 4. i9 4.9 5. 12 6. 1,3鰍
iE,0148
!4C, 144身142
長140
eill 138136
134 132 13. 0 ノ / / / 1 / ‘/ /無//
診/
勢㌻ン
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愈’ 吻
/ 吟
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x
× × 128黶Q∼》《渓ハー・聾β》v(一《》》
4
3
2−
t 年・it♪’ l uth一一・一・一一一.一一L一一 一一L−H
ll, 12 13
〔第4悩〕平均身
一一・192,一
L一.一一一”rvL一一th一 mrv一... f−14 」5 i6 1’ノ
.長 JI 較
体
・rJo 4・846
姻
42
40
重38
幅
36
34
32
30
28
26
/ / / //
.t//・汽
・×
x
__》・!・:こジ:ご/》《肉
2
10
年令 lo
H
1[’{一一一Lnv一一.T−」一.一一“”一“
lf陣
1[1 It“17
〔第5図〕全国及び初潮時年令別平均体重比較
ii) 体重〔第15表∼第エ9表〕
1ユ才0カ月時のものでは,初潮発来せしもの
が僅か5名であるが,平均体重は32.25kg±:1. 33
で,未潮者群の平均体重は28.41k鍔±0.07 kgで
あって,5%以下の危険率を以って有意の差をみ
とめた。
12才0ヵ月時では未潮者群の平均体重は,3?.35
kg±0.09 kg,既潮者群の平均体重は38.47 kg±
0.81kgで0,1%以下の危険率で有意の差がある。
13才0ヵ月時では,未潮者群の平均体重は36.
68kg土0.08 kg,既死者群の平均体重は41.70kg
士0,21kgで,0.1%以下の危険率で有意である。
14才Oカ月時では,未潮者群の平均体重は
39. 98 kg±0.11 kg,既潮者群の平均体重は44.12
kg±1.10 kgで,0.1%以下の危険率で有意であ
る。15才0カ月時では,未潮者群の平均体重が
4】.54kg±0.24 kg,既三者群の平均体重が46.62
kg±0.09 kgで,これも叉前年台同様に0.1%以
下の危険率を以って有意の差がある。
以上身長及び体重の満年台別に,未潮者群と既
潮者群を区分して,夫々平均身長及び平均体重を
計算して,その発育状態を比較したのであるが,
11才0ヵ月時に於ける様に,既潮者数が少い場合
は正確な比較は出来ないが,12才0カ月以上にお
いては,各年台共に身長も体重も未潮者群と既潮
者群の闇に0.1%以下の危険率を以って有意の差
のあることを認めだ。即ち各年令群においてその
一 198 一〔第10表〕11才0ヵ月時の未潮者と幽翠者の身長
〔第11表〕 12オ0ヵ月時の未潮者と既創製の身長
身長・m隊訳者慨潮面
le8. 0−109. 9 110. 0−111. 9 112. 0−113. 9 114. 0−115. 9 116. 0−117 . 9 118. 0−119. 9 120. 0−121. 9 122. 0−123. 9 124. 0−125. 9 126. 0−127. 9 128. 0−129. 9 130. 0−131. 9 132. 0−133. 9 134. 0−135. 9 136. 0−137. 9 138. 0−139. 9 140. 0−141. 9 142. 0−143. 9 144. 0−145. 9119:1ゴll:別
150. 0−151. 9152. 0−153.9 li,
計 1 249・
平均値131.42
標 準 偏
標 準 誤
劃
1
2
1
1
5
133. 70差 0.11
5. 68 1 2. 57
1. 29
嘉育状態は,既潮者の方が未強者よりも優れてい
る。5.初潮年令別の身体発育経過
従来の報告をみると,同一人を何年間かにわた
って連続観察した資料は見出し難く,更に同年令
群を殆んど同様なる条件即ち丁度非才時における
身長,体重を年次追求して観察した報告はないの
で,身体検査の正確な数字を得られたもののみに
ついて,5年闇追求して観察した集団と,3年間
だけ追求し得た集団とに分けてその連続調査成績
を報告する。
a) 5年聞連続観察せる発育経過
エ0才台で初潮のあったもの5名,ユ1才台で初潮
発来せるもの34名,12才半で初潮発来せるもの
258名,13才台で初潮発来せし者777名,14才台
で初潮発来せるもの777名,15才台で初潮発来せ
身長・m隊二者慨三者
112. 0−113. 9 114. 0−115. 9 116. 0−117. 9 118. 0−119. 9 120. 0−121. 9 122. 0−123. 9 124. 0−125, 9 126. 0−127. 9128. 0−129.9
130. 0−131. 9 132. 0−133. 9 134. 0一 1.35. 9 136. 0−137. 9 138. 0−139. 9 140. 0−141. 9142.0一ユ43.9
144. 0−145. 9 146. 0−147. 9 148. 0−149. 9 150. 0−151. 9 152. 0−153. 9 154. 0−155. 9 156. 0−157. 9計
平 均 値
3
1
1
10
24
37
77
122
199
248
326
311
310
273
256
191
95
61
34
18
4
1
2602
137. 662
1
1
2
2
7
8
5
7
4
3
3
45
143. 52標準帰一 6・・馴 6…3
標準誤差i
O. 12 O, 91るもの176名で計2027名を初潮年令別に6群}こ
分けて統計的観察を行った。但し10才台で初潮の
発来せるものは僅か5名であるので,その平均を
以をつて10才台の既仁者の平均身長及び平均体重
と断ずるのを避けた。
i)身長発育経過
初潮到来の年令別で被調査者を6群に分けて,’
をの1集団毎に各満船時の平均身長を計算したの
が第20表より第25表であり,且つそれを第6図
〔1〕のごとくグラフに表はしし’,その溌育経過を
迫回したb11才時をみると, U才台で初潮のあっ
た集団の平均身長136.65cmに比してユ5才台で
初潮のあった集団は128.70cmで約9・cmの開き
があり,1?才時では11才台が143.29 cn,15才
台が134,24 Ctnやはり9c’nの開きがあり,13才
一194一
〔第12表〕 13才Qヵ月島の未潮面と既潮者の身長
d〔第13表〕14才0ヵ月時の未潮齢と既潮者の身長
身
長・皿隊潮単寧潮者
116. 0−117. 9. 118. 0−119. 9 120. 0−121. 9 122. 0−123. 9 124. 0−125. 9 126. 0−127. 9 128. 0−129. 9 130. 0−131. 9 132. 0−133. 9 134. 0−135. 9 136. 0−137. 9 138. 0−139. 9 140. 0−141. 9 142. 0−143. 9 144. 0−145. 9146.0−147.9
148.0−149.9
150. 0−151. 9 152. 0−153. 9 154. 0−155. 9 156. 0−157. 9 158. 0−159. 9 160. 0−161. 9 162. 0−163. 9計
均
標
標 誤
値
準 偏 差
準 差i
3639
143. 42 ユ1
2
6
4
12
29
44
64
82
95
84
51
34
18
5
532
6. 01 0. 10 148. 07 4. 81 0. 21時では11才台が14−8. 03 cm,15才台は140.23cm
で7.8㎝の差があり,14才時ではll才台が,
150,29cm,15才台は145.75 cmで4。5mの差があ
がるエ5才時になると11才台が151.94 cm,15才
台は149.82crnで,その差は2.12cmとなり,年
令が増すにつれて平均身長の差が縮回することが
わかる。12才台で初潮の発来ぜるもの,13才台で
初潮の発来せるもの,14才台で初潮発来せるもの
は夫々11才台で初潮癸来せるものと15才台で初潮
発来せるものとの間にあって,13才時迄は各線が
平行状態にあるが,15才時になると夫々の身長差
が縮少されるのを知る。即ち低学年の時は初潮発
来の速いもの程,身長発育も優れていて・その差
が大であるが,年令が増すにつれて身長差が少く
なる。之を半対数図表に表わして初潮年令別にそ
身
長cm
未潮剤既三者
120. 0−121. 7 122. 0−123. 9 124. 0−125. 9 126. 0−127. 9 128. 0−129. 9 130. 0−131. 9 132. 0−133. 9 134. 0−135. 9 136. 0−137. 9 138. 0−139. 9 140. 0−141. 9 142. 0−143. 9 144. 0−145. 9 146. 0−147. 9 148. 0−149. 9 150. 0−151. 9 152. 0−153. 9 154. 0−155. 9 156. 0−157. 9 158. 0−159. 9 160. 0−161. 9 162. 0−163. 9 164. 0−165. 9 166. 0−167. 9計
;均 回
収 偏 差
2
1
2
2
4
8
13
41
69
86
145
208
324
311
295
237
155
106
52
25
5
8
1
2100
2128
平 146.80
標5・6314・90
標準誤差一
P・・2i…
の発育経過の傾向をみると,第7図のごとくであ
る。11才台で初潮の発来せる集団は,曲線は上向
的であるが下向きに円みを持っているので,その
身長は年令が増すにつれて増加はしているが,増
加率は衰退している。之に反して15才台で初潮を
みた葉団は,曲線が上向的で野々直線であるの
で,年間増加率も略々一一一定であることを示す。こ
の傾向は体重に於て,均長より著明である。
以上の成績からは身長発育停止年令及び停止時
に於て,初潮野臥時期の早い集団とおそい集団と
の間に,どれ程の平均身長差があるかということ
は,更に長期の観察が必要である。
ii) 体重:発育経過
初潮年令別に作成した第26表より第31表によ
り,その平均体重をグラフに表わすと,第8図〔1〕
150. 06一195一・
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