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自治体における精神保健福祉施策の展開に関する比較研究東京都および山口県を例にして

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Academic year: 2021

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992 第44巻 日本公衛誌 第12号 平成9年12月15日

自治体における精神保健福祉施策の展開に関する比較研究

東京都および山口県を例にして

橋本

 本研究では自治体レベルでの精神保健福祉施策を比較するために,首都圏で早くから精神保健福祉サービ スに取り組んできた東京都と,大都市圏外に位置する山口県の施策を対象にその変遷を追いそれぞれの地域 の特徴と問題点について検討した。  2つの自治体の精神保健福祉施策を,戦後の国の制度・政策的な変遷を軸に4つの時期に区分した結果, 各自治体の施策は,第1期(昭和25∼39年):無策あるいは精神科病床増加の時代,第2期(昭和40∼50年): 「病院から地域へ」の兆し,第3期(昭和51∼62年):「働く場」の確保,第4期(昭和63∼現在):「生活の 場」への拡大,と重点がほぼ共通して移行している。  一方,2つの自治体の精神保健福祉施策の相違点を比較すれば,まず第2期において東京都では精神科病 床数の抑制をめざしていたが,山口県では増床を容認していた。また,地域精神保健の展開をみると,東京 都の場合,作業所,グループホームといった自治体独自の事業が地方精神保健福祉審議会の答申,補助金, 数多くの運営団体などを背景に発展している。他方,山口県においては国の施策に沿った形で精神保健福祉 サービスの充実が図られいるが,社会復帰施設の整備などは遅れている。  もっとも,自治体の地域精神保健の展開の背景には,社会復帰施設の整備をはじめとする国による施策の 実現が不十分であるという事実があり,現状の精神保健福祉サービスの内容は自治体の補助金,諸施設を運 営する団体,立地条件などに左右されている。 Key words : 精神保健福祉行政,地域精神医療,地方精神保健福祉審議会,地方行政

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