母親の養育態度及び育児不安が幼児の自己制御機能に及ぼす影響
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(2) (2):8.02, pく05)。. 的な検討を要するであろう。母親が権威的養育態. 1)幼児の自己抑制得点に対する母親の養育パター. 度の場合の方が、権威主義的養育態度や、許容的. ンの影響. 養育態度に比べて、幼児は自己抑制が高いことが. 養育態度、育児不安共に主効果が有意であった. 分かった。母親の養育態度を考える場合、r統制か. (それぞれ、F(2,375)=7£8,pく.01,F(1,375)=10.15,. 応答性か」r先導的か受容的か」といった二者択一. pく.01)。養育態度と育児不安との交互作用は見ら. ではなく、両面性に着目していく必要があるだろ. れなかった。養育態度の主効果について、. う。. Bo曲㎜ni法による多重比較を行った結果、母親. 2)母親の養育パターンと幼児の自己主張との関連. が権威的養育態度の場合、幼児の自己抑制得点が、. 母親の養育態度と育児不安が相互に関連し、幼. 有意に高かった(権威的>権威主義、許容)。. 児の自己主張に影響していた。母親の育児不安が. 2)幼児の自己主張得点に対する母親の養育パター. 低い場合は、母親がどのような養育態度をとって. ンの影響. いても、幼児の自己主張に差が認められないこと. 養育態度の主効果が有意であり⑮(2,375):8.36,. が明らかにされた。育児不安が高い場合であって. pく.01)、育児不安の主効果は有意な傾向が見られ. も、母親が権威的態度であれば、幼児の自己主張. た(F(1,375)=3.14,pく、10)。養育態度の主効果に. は変化しないことが明らかになった。また、母親. ついて、Bo曲皿。㎡法による多重比較を行った結. が権威主義的養育態度をとる場合のみ、育児不安. 果、母親の権威的養育態度の場合、幼児の自己主. が高いと幼児の自己主張に負の影響を与えていた。. 張得点が、有意に高かった(権威的>権威主義、許. 今後はそれらの養育パターンをとる母親の具体. 容)。さらに、養育態度と育児不安の交互作用が有. 像に迫り、幼児の自己制御機能の影響関係につい. 意であった⑰(2,375)=3.13,pく.05)。交互作用が. て論考を加えていく必要があるだろう。. 有意であったので、下位検定を行った。まず、育. 総合考察. 児不安群別にみると、育児不安高群においてのみ、. 今回の研究で、幼児の自己制御機能を検討する. 養育態度の単純主効果が見られた(F(2,174)=8.85,. 際に、母親の養育態度に加えて、今後育児不安に. p<.01)。Bo曲m㎡法による多重比較の結果、母. も一層着目する必要があることが分かった。よっ. 親の養育態度が権威的養育態度の場合、幼児の自. て、教育現場等で不適切な養育を行う母親を支援. 己主張得点が有意に高かった(権威>権威主義、許. する場合、適切な養育方法を提案するだけではな. 容)。養育態度別にみると、養育態度が権威主義的. く、母親の内面理解に努めた支援を行うことが必. 養育態度の場合、育児不安の単純主効果が認めら. 要であろう。. れた(F(1,92)・・5.75,pく.05)。. 今後の課題としては、①幼児の自己抑制と自己. 考察. 主張の相互の関連性、②育児不安の潜在的な変数、. (1)母親の養育パターンと幼児の自己抑制との関. ③許容的養育態度の性質による分類、④父親の養. 連. 育態度とその影響、⑤自己主張因子の構造分析、. 母親の養育態度と育児不安が、それぞれ独立に、. ⑥養育態度と育児不安との関連性について検討す. 幼児の自己抑制に影響していた。母親の育児不安. ることが挙げられよう。. が低い場合の方が、幼児の自己抑制は高くなるこ. 主任指導教員 樹11和章 教授. とが言える。しかし、育児不安についての潜在的. 指導教員 石野 秀明 准教授. な要因については明確ではない。今後さらに実証. 一39一.
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