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Training Groupの効果性について

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Academic year: 2021

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(1)Title. Training Groupの効果性について. Author(s). 西, 勇. Citation. 北海道教育大学紀要. 第一部. C, 教育科学編, 17(1): 31-41. Issue Date. 1966-06. URL. http://s-ir.sap.hokkyodai.ac.jp/dspace/handle/123456789/4545. Rights. Hokkaido University of Education.

(2) . 第 17 巻. 第1号. 北海道教育大学紀要 (第一部C). Training Group. 昭和4 1年6月. の効果性について 勇. 西. 北海道教育大学旭川分校教育哲学研究室. lsa f f Tra ini ・ 鱒 L u N工sHI: Ef ect so ng GrouP. 一, は Training Group. じ. め. に. の目指す効果については, さま ざまな見解が述べ られている, たとえば, 集. 団 治療 の 立 場 か らは コ ン プ レ ッ ク ス の解 消 を 求 めた り, グ ル ー プ ・ ワ ー ク の観 点 か らは 望 ま しい. 態度の形成を期 したり, 集団学習の意図か らは問題解決能力の増進を願っ たり, 教育集団の構想. か らは社会的感受性の修練を図っ たり, あるいはまた, 小集団研究のア ブロ[チか らは集団発達 i i の実験を試みたりする見解がそうである. これ らの見解をいずれも許容するな らば, Tr a n ng Group の効果性は多角的な営為による多義的な内容を含ませなくてはな らぬだろう .. しか し, これ らの見解がそれぞれ特定の理論的な構成仮定を前提とする限り, そこで論ぜ られ. i る Tra ning Group の効果性は必ず しも充全なものとはなり難い, しかも, 一方の構成仮定 と他. 方の構成仮定とが両立 しないような場合には, この効果性をめ ぐる標識はいちじる しく混乱 しか. in ing Group の効果性をめぐる暖味さは, 効果測定の具体的な定量化的方法がまだ ね な い, Tra. 確立 さ れ て い な い と い う こ と に も あ ろ ぅが, Tra ining Group そのものの基本的な性格や目標が. 明確におさえ られていないという事情が大きく左右 しているのである. たとえば, 関計夫が 「T 1 ) ゲルー プは何を訓練するのかという目的に対する, はっ きり した自覚をもつことが先決です」 . と語りなが らも, 実際には, Training Group の 効 果 が ト レー ナ ー の 判 断 によ っ て ま ちま ちで あ ると言っている, すなわち, 「トレーナーが集団発達に重点をおくか, 個人発達に重点をおくか. 指示的態度をとるか, 非指示的態度をとるか, 内容に重点をおくか, プロセスにおくか, どの程 度に無構造に しておくのをよいとするか, どの程度まで個人的, 感情的にまきこまれるか, 心理. 学的に考えるか, 精神医学的に考えるか, 教育的に考えるか, 治療的に考えるか, などのT グル ) のである 2 ining Group の ー プ 観 によ っ て, 大 い に 異 な る」 , こ れ で は ト レー ナ ー の 数だ け Tra. 効果性が存在し, 主張されると言っ ても過言ではない, ini な る ほ ど, そ れ ぞ れ の ト レー ナー の 個 性 的 な 扱 い 方 や, 力 点 の お き どこ ろ が Tra ng Group. の 効 果 の 上 に 微 妙 な 差 異 を 反 映 しよ う と も, い か な る ト レー ナ ー も こ の Tr ai ni ng Group の現出. する集団過程のメ カニズムを無視 して効果を発揮することはできないのである. きわめて原則的. な言い方をすれば, Training Group に限 らず, ある集団事象のもつ効果性は特定の前提された 構成仮定か ら流出的に演輝されるべきものではなく, なによりもまず, その集団事象そのものの. 構造とそれが生みだす機序とを 過程的に明 らかにしてゆく 基礎工程の上にたって論じられる べき -3 1-.

(3) . 勇. 西 も のだ と 言 っ て よ い だ ろ う.. はその成員にとって一つの体験的現実であり, 事実, そうであってこそは じ めて生々 しい意義をもつのである. われわれは, この体験的現実と しての集団事象そのものに根 Tra ining Group. ざ しなが ら, そ の体験のもつ現実性や具体性を損傷することなく, 集団事象の構造連関を ば解明. し, 分析し, そ して記述してゆかね ばな らない, かかる解明の方法論的分析をかりに《現象学的. l lana l i 分 析 》 (phenomeno ogi ca s) と 呼 ん で お こ う. ys. この素描的な小論は, 昭和3 8年九州大学で行われたカウ ンセリ ング・集団力学研修員の Trai- ng Group に私自身がメ ンバーと して 参加 した経験や, その後研究室で学生たちを対象に トレ ni i in ー ナ ー と して 試 み て み た Tra ng Group の経過などをふりかえり なが ら, なによりもまず, 所. - 与的な体験的現実と しての集団事象の構造や機序を明 らかにすることによって, そこか ら Trai. ng Group の効果性に言及 しようとするものである. ni. 二, 集団事象の構造と機序 1 ) 体験的現実と しての集団事象 ( Tra ining Group の事象解明に際 して, 精神分析学的立場にたつ現代のす ぐれた集団治療の専. ) がタ ヴイ ス トック診療所で行っ た研究報告が貴重な示唆を与 門家である ビオン (Bi on , W,R. 3 ) えてくれる . すなわち, 彼はそこで神経症患者の小集団に臨んでメ ンバーたちにあえて構造 化 への指示を与えず, そのあるがままの状態観察をくりかえ し継続することによっ て, 集団が機能 する基本的な過程を分析するとともに, それを記述するための概念構成を行っ た. ビオソが試み たこの分析記述の方法論は, 彼が集団治療の専門家と してもつ豊富な臨床的予料と精神分析学的 立場にたつ透徹 した理論的予見に支え られたものであることはいうまでもないが, 彼が意識する と しない に か か わ らず, き わ めて 現 象 学 的 意 味 を お び た も の と み るこ と が で き る, と い う の は,. 彼によれば, 集団が機能する基本的な過程は体 験的現実の具体的な現実性において眺め られたと i on) や位 ころの集団の Phenomenon に ほ か な らな い か らで あ る, そ して, 集団 の 機 能 (funct. 相 (phase) と い っ た も の は,. こ の Phenomenon と しての集団事象において分ち難く結びついて. おり, しかも, かかる集団事象は, つねに成員 の体験的現実の意識地平に おいて, 《原本的に》 imary) 存 在 す る と こ ろ の も のと 考 え られ た. 「は じめ に グ ル ー プ あり き」 と い う 言 葉 の 深 い (pr. 意 義もここか らくる, それは個人と集団との接合に関する形而上学的な命法や, 機械主 義的な分 離統合観を表明 するものでもなければ, 生物学的有 機体説や社会学的実在論に基 づく命題でもな i l t t i t ences) と も い う べ き体 験 的 現 実 の 《 現 い. ま さ に そ れ は, 《経験の総体》 ( o a y of exper h ln l d i 》 お 化 さ ると こ ( ) に い て 構 造 れ ろ の 《体制化された全体》 (o 象域 rgan z ed p enomena e. l ) z e) を 端 的 に 表 示 す ると こ ろ の 命 題 と い っ て よ か ろ う, そ こ で は シ ュ ッ ツ (Schut wno , W. C. ‘ ” ‘ 4 ) d son と い う 立 場 が 可能 と な る, そ の言 う よ う に , a person i s a group an a group i s a per. して ph ego) enomenon と しての集団事象がもつ構造化過程や機能化過程が, 同時にまた, 自我 (. の欲求充足過程であり, パーソナリティ の統合過程とも なるのである, 意識地 平において現前化 してく る phenomenon と して集団事象は 自我のパーソナリティ体系と 集団の文化体系との密接 な内的連関を構造と してもつところの, あく まで一つの具体的, 生動的, 全体的な体験的現実で あって, それ以外のなにものでもない. 「は じめに グルー プあり き」 とはこ の体験的現実に対す i t i ) elerzte Gegebenhe る分析記述的な観察描写が根 ざすところの, いわ ば《最後の所与性》 (d. と い う べ きも の を 名 辞 化 した テ ー ゼ に す ぎ な い の で あ る, -3 2-.

(4) . ing Group の効果性について Tra i n. ) 集団事象の対肢的構造 2 { i いま, ビオソの考えを私なりに再構成 しなが ら表述してみよう, (F g , 1参照) 、\ \ \ \ A. A. \ \\ \\. oupphenomenon gr. B. bas i c group. work group. i ll l em eve L ot ona. i i t l cogn vel eve. i kinet ll cl r ー enta r oment n 【 l 1 oment l i i i i i i i toperat imp l i t mo t c on c at on ------一 exp v i on oup funct gr group phase. B. Fi g , 1. こ こ に と り 出 さ れ た A, B 二 つ の側面 に み られ る対 肢 的 な モメ ン ト群 は, カ ン ト のい う 如 き 二. 元論的な構成原理とみるべきではない, 具体的な体験的現実と しての集団事象に対するありのま まの記述分析によってとり出されたところの, この一に して同一な集団事象の構造的連関性がも つ 本 質 契 機 と い う べ きも の で あ る. しか も, こ の 二 つ の 対 肢的 な モメ ント は 相 互 に dichotomy,. あ るい は. を含んだ間柄にたつ, それ故, このような対立的契機を ば自 らの構造的連関に本質的なものと して持っているところの集団事象は, たえず一つの《緊張. heterogenei ty,. ency ambival. i 体 系 》 (t t ens on s em) と して記述されざるを得ない, 緊張や葛藤をはらんだ集団事象の力動 ys. 的な構造 (ビオンの場合, 彼は表層一深層という成層的構造と して把握 している) は, また同時. に, 集団をつき動か してゆく Potency を ば生 み 出 す と こ ろ の機 序 を 形 づく っ て い る. こ の Po- t ency は集団の生成発展成熟を可能にするエネル ギーの原基と考え られよう. かく して集団は, A÷→B (機能化への過程) と, B÷→A (情態化への過程) との一連のサイ クルを回流 し, 集 団状況のもつ位相と集団構造のはたす機能とは相互に作用 しあいなが ら, そこに集団事象の ダイ. ナミ ックスを現出する. ビオ ンは集団事象そのものに即 してみ られるこのような自己運動過程を l modal i ty) の局 面 の 展 開 と して 記 述 した の で あ る. i t 《情動的様相》 ( emo ona このように集団は自 らに含むところの対肢的なモメ ント群を 相互否定的な契機とすることによ. って, 対立し, 捨抗 し, そ して発展してゆく《矛盾の体系》 として把握される, そ して, こうい った集団のもつ構造的機序に働きかけられ, また逆に働きかえ してゆくメ ンバーの主体的 な契機 を介 して集団はいよいよ矛盾 の解決へと発動 し, 一層の成熟をとげてゆくのである, かの ベール. l ) はかかる集団過程を時間流の相のも とで展開 し, それを《相互作用過程分析》 ス (Ba e s .F . ,R ) int i l i ( eract on processana s) として考察 した5 ys . すなわち, 彼は矛盾体系としての集団が営む. e movement) と・して と ら s 問題 解決過程をA÷→B, B÷→Aという一連 の 《位相運動》 (pha えるこ とによ って, 集団作業の成就過程のみな らず, さらに成員間にみられるこのような相互作. 用の中か ら集団規範や集団準拠が生まれてくるような 機能的構造化の分化過程をも同時に明 らか に しよ う と した の で あ る.. ( 3 ) 集団事象の情動的側面----A ‐の側面 i s c assum- 先述したような患者集団への観察 を通して ビオンはそこに《基本的な仮定文化》(ba - 33 -.

(5) . 西. 勇. ion c l t u pt ur e). とも呼ばれるべき一つの特殊な情態状況が現出することを追究 した, そ して彼は l i t 体験的現実としての集団事象をその生命ある情態性のままに, またその持続的な移行( o ca on) の展相において集団事象が変容 してゆく有様をば その成員のパーソナリティ変容との関連の中で l ture) な る 概 念 を 提 示 した, 記述するため, 《誘意性》 (va ency) と 《集団文化》 (gr oup cul. l ) と セ レ ン (The ) によ っ て要約 い ま, こ の 集 団 事 象 の 営 為を ば ス ト ッ ク (Stook en, H. A. , D, して み る と 次 の よ う に な る,. ① ② ③ ④. 集団内相互作用には, 仕事に関係する側面と情動に関係する側面とがある. 集団内相互作用 の重要な情動的カテ ゴリーは依 存, 結合, 斗争-逃避である, どんな集団もつねに《仕事-情動文化》のなかにある. 一つの文化か ら他の文化への変化が集団の発達にほかな らない, それは仕事と情動との. 相対的比重関係, および情動がもつ三つの種類によっ て区別される. ⑤ 集団の発達の原動力は, 成員が集団文化のなかで感 じる, 不安と欲求不満か ら発してい る・ ,. ⑤. ) 仕事と情動は 相互補強的関係になってゆく のが, 集団と しての成熟にほかな らない6 .. こ う や っ て, ビ オ ソの 想 定 した 集 団 文 化 と 誘 意 性 の 概 念 は, ス ト ッ ク と セ レ ンに よ っ て, 集 団. t ern) を 解明 して e movement) や 集 団 機能 の 潜 在 的 パ タ ー ン (latent pat 発達の位相運動 (pha s. ゆく重要な因子と して理論的構築の中にとり入 れられた. つまり, ここでいう誘意性とは, 個人 成員の内面的な心的傾向性を指すもので, セ レンのい う如く, いわ ば, 個人成員の《先有傾向》 i i t (pre-di on) の 内 在 化 さ れた セ ッ トと み て よ い だ ろ う. 言 葉 を か え れば, 人 間 が 一 定 の状 spos. 況の中で, ある事柄にかかわる行動価だともいえる, 他方, 集団文化とは, そのあるがままのあ り方においてみ られた集団事象が具体的な集団事象の徴表と して 体認されるところの全体的な相 貌 と い っ て よ い. 要 す る に こ こ で 大 切 な こ と は, ス ト ッ ク やセ レ ンに よ っ て 分節 化 さ れた 集 団 発. 達の過程的脈絡をたどってもわかるように, 人間は自らの所有する体験的現 実としての集団事象 i i i t i ) の 中 で < 自 ら を 識 る > (s chke のある がままの 《情態性》 (d e Be6ndl ch be6nden) と い う 註 1 事柄なのである . そ して, 集団事象にみ られるこれら傾性や文化の密接な内的関係が集団 の状. 況を不安, 反援, 緊張, 葛藤, 競合, 調整, 融合などさまざまヤニ情態化させる根 源となり, また そのことによ って集団の回流を推進させる根幹ともなっているという事実である.. i 〔註1〕 <人間である>というこ とは, 或る一つの情態的状況の中で 《最後の所与性》 (d e1etzte Gege- i benhe t )としての具体的な一つの. 体験的現実をば有るところものとして所有しているというところか らくる. そして, かかる体験的現実が自らの意識地平に現前する phenome non として体認され, 所 有されているということをば謙ること (単に知ることではない) によって, はじめて人間は<人間と なる〉のである 換言すれば, 人間は存在することにおいて自覚し, 自覚することにおいて存在している場所的人間 であり, また, このような存在を所有し, 所有することによって存在しているということを覚知する ). 先述した 「はじめにグループありき」 ということの意義も, このよ ような所有的人間なのである? i うな, 人間存在の根源的なあり方を照明 しようとす 《現象学的存在論》 (d sche e phanomenologi i ont l o e) の立場から考えてみる必要があろう, 「はじめにグループありき」 ということは, グル og ープが先か, メ ンバーが先かといったような集団構成に関する集合論的実体の可否を論じるテーゼで は決してないのである, 現代の集団主義教育理論をはじめ, 集団指導や集団思考などの諸説が 「子どもの解放をひとりの解 放として考えるのではなく, 集団の中のひとりとして解放してゆく」 ことをしばしば主張しているが このような主張が現実に可能となるメカニズムの根拠をどこに求めるかという点になると, あまりく i i わしくふれられていない, そういった意味で, 私は Tr a n ng Gr oup の集団発達の形成過程のメカニ ズムを明らかにし, その過程で生起する成員のメ ンタリティの変化の有様を解明してゆくことは, あ -3 4-.

(6) . Tra i ni ng Group の効果性について. らゆる集団教育原理に対する基礎諭的考察と して貴重な資料と示唆を与えるもので はないかと考えて. い る,. Tr i i a n ng Gr oup が集団事象と してもっている独自な構造と機序によ て自己運動を展開 し っ , その過程 の中で成員に 深い 《集団説得》 (gr ion) を も た らす と す れ ば oupsuas そ れこ が ビ ,. そ. オ ソの狙っ た治療的効果だといってもよい であろう . 以上みてきたように, 患者集団の観察か ら出発 して集団事 象のもつ情動的側面 (A) を切開 し てみせた ビオソの研究, さ らにまた彼の理論に基づいて 特定の作業場面と結び ついた情動 的状 , 態の過程分析を試みたセ レンな どの研究は 精神分析的な集団深層への プ ア ローチに準拠 , する限 り, どこまでも成員が集団 にどのようにかかわる のかという視角 か ら集団 過程を明 らかに しが ち である, 従って, 集団での体験が個人行動や パーソナリティに どのような変化をも た らしている かということに主眼がおか れ, ややケース・スタディ 的な記述診断 の色彩が濃くな るのもやむを 得 な い.. しか し, こ う い っ た ア プ ロ ー チ に 視 点 を おい て A → B B → Aと い う 回流 的経過を眺 め ,. た際, その一連 の経過を経て 表出 してく る集団行動はその行動のもつ情態性を明 らかにす ること ができても, そういった集団 の情態反応が 一体 どのような状況的規制のもと で, そ していかな , る条件や機制によっ て生起 してく るのかというようなことは 依然と しては きり しない のであ , っ る.. その限り, 集団事象の情動的側面 A に対立する他の側面 すなわち先の図式 による B のモ , メ ント群が 表示する work group の側面 の分析はまだ なされていないか , たかだか二次的なも の と して しか 扱 わ れ て い な い と み て い い , い ま のと こ ろ, こ のB の側 面 に み られ る 規 範 の 共 有, 役. 割の認知, 地位の分化な どの集団 構造や機能に関する決定因の分析はグ ルー プ, ダイ ナミ ックス の究 明 に まつとこ ろ 多 大と い わ ね ばな る まい .. 雑. 集団事 象の機能的側面 ----B の側面. くり 返 し述べて きたように 体験的現実と して の集団事象はA →B , , B→Aと いう自己 運動過 程の中で情態性の持続的な移行をみせる しか し 状況のかかる移行 は機能 の移動ない し変化と . , して成員の意 識地平に現 前 してい るものな のである 別言すれば 集団事象が work group へ 方 . , 位づけ られるにつれて, 成員の要求を集団全体 のためにかりたてるよう な操作的な体系や秩序や 規範が集団事 象の新 しい内部体 系と して出来あが てゆく のである, っ およそ, 集団における行動を決定 しているのは 成員 の体得 した一般的文化水準であり, 成員 , の生得的及び後天的な個人的特徴であり 人々がそこで行為 してい る下位集団, も しくはこ れま , での所属集団の種々の要求であり あるい はまた 現存 している特定の状 , 況的規制な どである. , そ して成員はそこに投げこまれ た体験的現実の変化に適応 しなが ら group work の目標達成に向 って活動 し, 体系内 の部分的 要素を統 合調整 し, 成員間のあっれきやもつれを処理 しつつ 自 ら , を目標達成 に向っ てかか わ らしめようと努力する 特に T1ainin Grou g p の如き不定形集団にお , け るこう した努力は, とり わけ 《集団規範》 ( r rm) の生成とそ の内面化に集中されよ goup no う, なぜな ら, 集団 の規範性そのも のは持続的な相亙作用を営むため の必須の要件であり, それ が 安定性や優 位性, 妥当性や客 観性をも てばもつほど 不定形集団 において はそれへの傾斜を一 , 層強めるか らである. 事実, 集団規 範は成員相亙 をば一に して同一な集団事象に結び つ ける《ヘ ソの緒》あるいは 《共靭弧》と して 個々成員たちの《行動背景》 (beh i i t , avou t rs e ng) の骨骸 を 形 づく っ て い る, そ う い た意味で Tra i G i n r o u っ g の変動過程を集 p 団規範 , の生成と いう機能 的側面か ら考察 しようとする試みは決 して不当でないばかりでなく む しろ相補性 の観点か らみ . - 35 -.

(7) . 勇. 西. 情について考察を加えてみよう. て不可欠のものだといえる. そこで次にこういっ た側面の事 さま ざまなパースペクティ 自己は他 在化された自己と して映るところ の他者との交わりの中で な意味に おいて, もはや ヴを獲得 してゆく」 このように他者関 係的な自己は, 言葉の厳密な意味 べ. ) そ の際 で あ る8. かか. , c な 自己と い う きも の . な自己というよりも, す ぐれて dyadi G H d M ) ド ( e a そ 実はミー , . . のい う る自己の中に生起する分離的交換, ない し反省的交換こ , monadic. M が 根 づ く と ころ の ) . 2 参 照) 1 は1 の 外 化 と して の e 1 と Me と の 分 化 に 他 な らな い9 , (Fig. する組織体と しての集団の沈澱 基体である. かかる1 はまた内面化され た他者, 規範を求め共有 多くの論者も説くよう 物とみる こともできる. そ して, 集団事象に み られる相亙作用活動には, m2. M……既得の Me m……創出の Me. Fi g .. ゆく機制が働い に, 既得の Me を調整させ, 新 しい Me を創出 させなが ら, 1の統合力を強めて. る と い う の は, サ リ バ ソ て い る の で あ る, 反 面, こ の こと は き わ めて 治 療 的 な 意 義 を も っ て い , l ) を 含 んだ 対 人関 係 の sa t ed apprai eHe c r i l l ) の言う如き 《反映的な価 値評価》 ( (Su van , H,S, i d i t t o )(pa i t ax c sor on) は 集 団 事 象 の こ の ra し固着 してきた 《ゆ がんだ共人間的関係》l. 中で発達 てもた ら ような機制によってぬくい 去 られる ことも可能だか らである. それは亙譲と協力によっ k hi. p ius) の 生 誕 を 意 味 しよ う, およ そ group Wor s p ,g される 《 社 会 化 さ れ た 自 我 》 (soc や機序によ た機制 うい って っ ing, group therapy のもつ 人間学的意義はいずれも集団のこ l counse Group といえ ども決 して T ii 一つの可能的地平がきり 開かれているのであり, このことは ra n ng う に じよ ) と同 i , こ の work group の側面 c group の 側 面 (A ‐ 例外でない, われわれは先の bas (B) にみ られるこの ような種類の効果を否定する ことはできない, それぞれ の側面に働く 以上にわたって 集団事象の構造にみ られるA, Bの対肢的な 本質契機の 展相に おいて考察,しなく て 機制について 略述 して きたが, 次に これ らの側面の関係をば時間 的な 間的地平において経過 して はなる まい, というのは, 体験的現実と しての 集団事象は体 験流の時. ゆ く か らで あ る譲=, 〔註D〕. rou. ト クとセレンの研究がある.・ 時間の展相において集団過程を観察し, 分析しものにかの有名なス ッ i ペースにわけ (F g 3参照) , 4つのス した とを基軸に 事の成就度 ば情動要求と仕 彼らは集団女化を ていった”). して追跡し 集団女化に照 3回にわたる自由討議集団の経緯をこ の4つの 毎 日 2時間づつ1 d ) の二人は構造化されない任 r ) とシェパー ド(Shepa ,H.A. s . 同 様 に ま た, ペ ニ ス (Benni , W.G 関係の段階とに二分して, 立的個人 階と独 威依存の段 をば大きく権 てゆく展相 意な実験集団の発達し ) 2 それをさ らに次のように細かく分類したi . 1 ) 権威依存の段階 ( ) 依存-服従段階 ”. 同 反抗段階 “ 解決段階 2 { ) 独立的個人関係の段階. 6- 一3.

(8) . Tra ini ng Group の効果性について. 鈍 斗争-逃避段階 ㈲ 失望段階 的 合意到達段階. 動」性 高. 集団文化のスペース 1…集団目標達成に全員が. 一 状 業 績 ( 仕 意欲をもやしている 事. 一業. 績. l y. 「. の 質 二. 態 1 1…緊張をはらんだ興奮状 態 m…全員がダレ気味の状態 1 V…仕事に熱中した知的, 熟考的状態. 低. 区画国. Fi g , 3. i i n a ng Group を 私は研究室でトレナーとして, 10名の学生たちによる1時間ずつ10回にわたる Tr 集 団 文 化 おこない, その過程を観察記述してみた. それをまとめる際に, 段 階 ・ ペニスたちの分類をば① (イ, 口) , ⑨ (ホ, ヘ) , ニ) , ⑨ (ノ 一 m = 亘→ 皿 ① のような3段階に再構成して, これに先述したような, 4つの集 i i I ng ② a n 団文化のスペースをあてはめた, その結果, 私たちの Tr i Gr g oup の場合, 次のようなものとなった, (F . 4参照) これは =→.一w 口一1→W ③ 係上, ここでは結果 セレンたちの場合と若干異なるが, 紙数の関・ F i g . 4. の報 告 だ け に と どめ て おく.. ( 5 ) 集団事象の運動過程 先述 したA→B (機能化への過程) と B→A (情態化への過程) との一連のサイ クルで結合さ ・る. しか し, Aか れた両側面の相亙回帰的転換は, 一見, 心理的な地と図との反転作用 に似てし. らB, そ して またBか らAというサイ クル は心理的な地と図との反転作用とは本質的に異なる作 用連関をもっている. なぜな ら, 地と図との反転は平面的次 元での現象であり, しかも常に同一 物への出現で しかないか らである, これに反して, 成員の関与すべき状況の位相と参加すべき集 団の機能との時間を媒介に した集団事象の自己運動過程は, まさに立体的なラセ ソ状の円還運動 i c group と work group (ジ ェ ニ ソ グス の用 語 を りれ を 展 開 す る の で あ る. (Fig . 5参 照) bas ば. psyche group. と. o gr soci oup と い う こと に な る) と い うA , B 二 つ の タイ プ の 集 団 は 一 つ の ‐. l i typus) と して の構 成 概 念 と 考 え て も よ n ldea 連続的過程の両極限に抽出される 《理想型 》 (e い, そ して, 現実の集団事象はこの両極限によっ て分限される中間領域に存在するのである, 註璽 に 従 っ て Tr i ig a ning Group を み る な らば, A, a l いま F , . 5 に 示 され た 図 式 的 な 表 示. a 2…→a の方向が示す状況的規制の情動過程をつ らねてそこに治療場面を構成することができよ う し, また, B, b , 2…→b の方向がもつ機能的構造の作業過程をつ らねてそこに学習場面を ,b 編成することもで きよう, しかも, この二つの場面はともに一つの集団事象における一連の連続 過程に脈絡づけ られていることによって内的に規定 しあう関係にたつ. だか らA→aの変容やB →b の変動は切断された場面の変化とみるべきでなく, まさに一に して同一な集団事象の相亙規 定的な異なった側面とみるべ きだろう.. - 37 「.

(9) . 西. 勇 i l t sona per y change l fr l i i t se ea za on. fi i l se ns ght. fr l lat ion se egu hU. i Synta l t y Change. B. A i bas c group oup ps yche gr. work gr oup soC o grouP 1. Fi g . 5. 〔誌皿〕 Fi g .5 の表示はあくまでも理想型として表示されたものである. いまもし, ピオソのように, 集 団深層理論に基づいて, 《集団心性》 b 3 (group me l i t nt a y) のもつ感情構造に いくつかの, 《基本的な仮定的文化》 i ion cu (bas l ture) な る 概 sumpt ca s. 念を想定するならば, 集団事象の自己 運動過程は, 特別な仮定的集団文化へ の誘意性に左右されて, つねに情動的. 蟹 鎚 鰯 震 繁聖掌上王室三善. な い. (Fi g .6 参 照) i た と え ば, Tra ning Group におい. α … 一 定 の集 団文 化 へ の. b ヱ. 回帰点. .. “. 〆. ても, メ ンバーの間に一定の集団文化 に固着し, それへの行動価の負荷量が i i 強大なときには, Tra ng Group は n 反覆, 退行, 停滞, 崩落などの集団事. β…行動価 (誘意性) の. e B. 色. b 2. ・. 象 を 現 出す るこ と だろ う,. 大きさ. b 4. Fig . 6. 以上考察 してきたように, 一つ の体験的現実と しての集団事象の構造が生みだすこ のような様. 序 に よ っ て, Tra ining Group の成員は次第に自己形成への主体的な発動機制をいよいよ高め , i そ して Tra i nng Group はかかる機制に よっ て ますます成熟 してゆくのである 成員の Perso-. . i と集団 の Syn協l ty CI 1a lge との間には深い内的関連が成立 しているのである. l いま, 集団事象の構造にひそむ以上の如き関連性 の ダイ ナミ ックスを明 らかにする全体観的な 3 ) と 言 っ て い い な ら Tra 考察をばかりに Ethology1 ini ng Group の効果性は集団事象の構造と ,. l ity Change na. l 機序を解明す る Etho ogy によっ てのみは じめて充全的な意味が そこに語 られるのではないだろ う か.. 三, Training Group. 一 38 -. の効果性.

(10) . Tr i ing Group の効果性につし n a ・て. こ れ ま で 述べ て きた よ う な 集 団 事 象 の 構 造 と 機 序 に て ら して ini ng Group の効果性を明 , Tra らか に して み よ う.. u) 効果性の治療的意義 (A- aの側面で構成される治療場面の効果性). 体験的現 実と しての集団事象の中に投げこまれた成員の意識地平は まず過去と現 在の間 の急 , 激な断絶に よっ て生じた不安な動揺感, 不安定感な どで塗り つぶされ る トレーナーの非指示 的 . な態度は一層これ らの精神的不安をかきたて ることだろう われわれはここに精神的不安 . の表現 と してさまざまな group anchored at i t tudes を 眺 め る こと が で き る 《 固 着 へ の 退 行 》 (フ pイ . ト) 《情動反応 や分 , 《暗示性の高揚》 (バ ビ ソ) 離》 ( クロー ド ) , , 《意識野 の狭小化》 (ジ. ャネ) , 《情猪的弧立》 (ホ ルナイ) などが きわだっ て現出することもあろう. これ らはA-a側 面 の 情 態 性 に お い て, 集 団 事 象 が 顕 現 す ると こ ろ の , か の フ ロ ム (Fromm, E) の い う 《 基 底不 i 安》 (ba ety) と い っ て も い い. こうい た病像形成的な ( a s canxi h l d h t. っ. p. opa ss c ) 不適応症状に. 即 しつ つ, こ の 過 程 場面 で 治 療者 的 性 格 を も つ ト レー ナ ー は 病 源 的 な ( th i pa ogenet sch) 心 的 機. 制を診断する予科を眺めることができる. そ して トレーナーはそれ らの適応異常や心理的アノ ミ ー, さ らには情緒的疾患や性格的欠陥な どを識別治療す ることを目的と して 個人の 精神的健 康 , の回復のために相亙的な対人関係や集団的土壌や気 圧か ら生 じる種々の集団心理的な 力を巧み に. 利用 しつつ, 治療効果を狙うさまざまな操作を加え ることができよう . しか し, かかる治療という視点で Training Group の効果性を重大視す る考え方は ともすれ , ば, 集団事象の現前する情動的過程 並びにそこ にみ られる個人 の情緒的反応や変化そ のものに , 力点をお き, Training Group の 課 題 志 向的 な 行 動 の ダイ ナ ミ ッ ク ス に つ い て は 時 と して 冷 淡 であり, 時と して過少評価に陥る傾 向をおびやすい のである ,. ,. こ のよ う な 傾 向 は, 実 は, A → aの 側 面 が B → b の 側 面 と の連 関性 の う え に なり た っ てい るこ. とに対す る考察が 不充分であるところか らくる Training Group の集団事象がも ている構造 , っ と機序がおりなす全面的な過程場面をふまえた 治療的見地か らの配慮がつねにはり めく らされて. い な け れ ば な らな い の で あ る 《い ま こ こ に》 (hi c and nunc) と い う 具 体的な集団事象の情 , ,. 態性や病態性への了解 のカギは, A→ aの側面よりもむ しろB→bの側面における過程分析 の中 に見出される場合が少く ない, 言語的交通や集団的規範への参加な どはすぐれて人格的な行動機 制 な の で あ る,. A→ aの側面での効果性が目指 してゆく志向性は, 成員ひとりひとりの《自己洞察》 ( l s efin‐. ight s ) を 可 能 な ら しめ る こ と に あ る の は い うま で も な い .. 2 ) 効果性の作業的意義 (B→bの側面で構成される機能遂行の効果性) {. 小 集 団 理 論 の 狙 い か らい え ば, こ の 側 面 で の効 果 は t ) のい う , ス プ ロ ッ ト (Sprot , W.J , H, 1 4 ) 如く , ① 人 間 関係を 容 易 に す る こ と ⑨ 人 間 の パ ー ソ ナ リ テ を豊 か に す る , ィ こ と, ⑨ そ う で な け れ ば しな い よ う な 事 柄 を 人 々 に さ せ る と い うこ と に つ き る で あろ う こ こ グ ル ー プ・ ワ ー カ で , ー 的 性 格 を も つ ト レー ナ ー は, そ の た めに, い ろ い ろ な 実 験 的 操 作 を試 み るこ と が で きる あろ で. う. しか し, このことが専 ら技術的な レベルに終始 して A→aの側面における集団事象 の無意 , 識な情動面 に配慮することも忘れ, 成員の基底不安への後退的行為を無意 味なものと して考慮 外 におくような単調さではおよそその効果もおぼつかない 〔註m〕においても述べたように 特定 . , の集団文化への誘意性が固着 し, そこから行動価が発するような事態においては 全体と しての , 集団 事 象 は 必 ず しも ト レー ナ ー の もく ろ む よ う な ス タイ ル や プ ロ グラ ム で 進 行 した り 展 開 した り. は しな い の で あ る. Tra ining Group における成員が 行動の新 しい基準 枠を求 めて行為する擬制 -3 9-.

(11) . 勇. 西. はつねに葛藤か ら解消へ, 解消か ら葛藤へという 反覆的な状況転換 をくりひろげ, それだけにま た切実な活療過程をも含めて 発動 してくるものであることを充分に考 慮しておくことが 大切とな っ て こ よ う,. f l l - a観on) egu r この側面での目 指す べ き効果の 志向性は, 成員ひとりひとりに《自己調整》(Se. を 可 能 な ら し める こ と に あ る の はい う ま で も な い.. しか し, か り そ めに も こ の 過 程 場 面 で の 社 会. 的技術の習得や訓練が集団の無 意識的な影響力 を素通り して行なわれるな らば, かかる習得や訓 練も所詮は小手先きのものとなり, 単なる社交儀礼術の習得だけに しかな らないであろ う.. 5 )(C→cの側面で志向される実存覚醒の効果性) t 3 ) 効果性の実存的意義1 i l f t Se - on) とは統一的な意味をもつ. すなわち, そ れ e紙za r こ こ で 意 図 さ れ る 《自己実現》 (. は自己洞察と自己調整の総和 と して語られねを な ら な い と い う こ と な の で あ る. しか し, 自 己 実 現というこの本来的な意味は, む しろかかる総和 以上のところに据えられるべきであろう. そ し て, そこか ら逆に治療場面 (A→aの側面) や作業場面 (B→b の側面) のそれぞれの目 的志向 性に新 しい意味地平を開示するものでなくてはなるまい. それは具体的に は以下のような形では i ive な 意 義 が 語 られ る と t ね かえってきてこそ, は じめて言葉の全き意味に おける実存覚醒の pos い う べ き で あ る. す な わ ち,. ”) 治療場面については. l ank , 集団事象における治療的効果も, もは や単なる症状の治療次元を超えて フランクル (Fr とおりたた 1 ) 析を可能にする地平へ 6 i L h らの実存分 t 精神的なものか e e r a V. E. の如く , ) の ogo p ね ば な らぬ と い う こ と, ま た,. ) 作業場面につい ては 集団事象による機能的効果も, もはや単なる社会性の習得次元を超えて, し← ヴイ ッ ト (L”- 7 ) tmensch の如く1 th K. ) の Mi wi , 主体的なものか らの世界開示を可能にする地平へとつきす , す ま ね ば な らぬ と い う こ と で あ る.. 人間は実存性への深まりと世界 性への拡がりを統合することによ って はじめて人間と しての生 意 義を充実 してゆくことができる. この意味充実への意志によ って人間は究極的に能動化された 生産的主体者となる, 生命内容の獲得するもっとも可能な高い意味附与と意味充実への憧慢こそ 人間の行為にひそむ本質でなけれ ばな らない. それ故に, 人間の自己実現はこの本質的なものへ の覚醒と して語られねばなるまい, 真に〈人間である〉ということは, とりもなおさず<人間に なる〉という形成的意志の行程においてはじめて実現されるのである, 自覚的存在者は自覚的形 成 者 と な る こと に よ っ て, は じめ て 自 らの 存 在 の レー ゾ ソ・ デ ー ト ル を全 う して ゆく の で ある.. ining Group の効果性が究極的に問われね ばな らない志向性とは, と こ う い っ た 意 味 で, Tra. りも なおさずこの実存覚醒の方向においてでなければなるまい. いまC→ cの側面にみ られる自 己実現の 志向性は, 前述 した如く, A→aの側面 やB→b の側面のそれぞれの効果性を否定 した り, 排除するものでは ない. む しろ, これ ら両側面の効果性に支え られつつ, それ ら効果性を補 T i 強 し, そ してそれ らによっ ては到達 し得 られない 地平にまで照明を与えるのである. 事実 ra‐ i ng Gr n oup は集団事象と してもつ独自な構造と機 序により, またトレーナーの介在にうながさ れて註W これ に参加する人間を価値高き要請にまで到達させる. すなわち, 人間はこれに参加す まくされ, 汚れた生活のシミを洗い落 ini ng Group の発揮する機制にもみそ るこ と に よ っ て, Tra. されてゆく. その有様はあたかも電気洗濯機に投げこ まれた洗濯ものが水流の渦の中でかきたて られ, もまれ, 美 しく洗われて ゆく姿にもたとえ られる. しか し, 電気洗濯機の運動エネルギー - 40 -.

(12) . Tra i ni ng Gr oup の効果性について. は電 流 と い う 他在 的 な も の で あ る が, Tra ini i in ng Group のそ れ は 他 な らぬ Tra ng Group を構 成する成員たち自身の営為に発する, こ こ に Training Group の ethologi lfunction があると ca みていい, またわれわれは, い ま一度こ こ で ”a person i sa group and a group i s a person”. と い う シュ ッ ツ の 言 葉 の深 い 意 義 に つ い て 想 起 して み る の も い い だ ろ う , Tra i ni ng Group の本来的な効果性が上述 してきたような覚醒を成員の personal i ty change の 中か らく引き出 してく る > (erziehen) こ と に 成 功 す る な らば, Training Group はその時は じ. めて言葉の最も 厳正な意味で教育集団と呼ぶにふさわ しいものになるのである . 〔註W〕. T,G . 論においてトレーナーの機能や役割に言及しないのは片手落ちであるが, 本稿ではこれにふ れることができなかった, 私が試みた Tra i i ng Group の実践的記録をまとめて発表する際に改め n て論ずることにしたい, 最近ではギブ (Gi bb ) が比較的まとまっている, ) のトレーナ【論1 8 .R. ,J. 参考文献 1) 0年, , 2) 関計夫, 『感受性訓練』 , 昭和4 3) Bi i H l i on, W.R, encein Groups l l at l l ons , Bxper .2 ,vo ,1 .4 , um, Re ,3 ,vo ,vo ,vo ,1948 ,1949 , 4) Schutz, W.C, ly and the Leaderas Comp l i eヒ er in Leader sh ‐ er p andlnt , The Bgo , FIRO Theo , i I Behav sona or Per , ,1961 l ion pr 5) Ba i es t l er ac s ana oces s ys , R, F, ,lnt , ,1950 D l & T h 6) St I Dynami i ock e e n ona l csand Group Cu t ur e ,Bmot , . , H. A, . ,1958. 7) 山内得立, 『実存と所有』 , 昭和28年. Marce l i reet Av 3 5 o r 6 4参照) , G, , Et ,19 .(同書の第1部は渡辺, 広瀬訳, 『存在と所有』 , 19 . 8 )西 勇, 「教育作用における<我-汝>の問題」 8 96 5 , 『教育科学』1 ,1 .. f and Soc i 9) Mead, G. H. l et y , Mind,Se . ,1934 l l i 10) Su ltheory of Psychi van erper sona at ry , H,Sり Theint ,1953 , 11) Stock & Thelen,op,ci t , 12) Benni s rd l l } opment E 56 ,W, G, & Shepa , H. A, , A theory of group deve . Hum, Re ,I . No ,4 ,. 13) 台. 弘, 「行動の物質的背景」 l 3 , 『科学』 Vo ,33 , ,196. 14) Spr t ot . H, , W.J , Human groups . ,1958 l i IPsycho t 15) Rol l o May s ent a ogy , Bxi ,1961. l i 16) Frank i e und Therap e der Neuros en , V. B. , Theor ,1956. D i i l 17) L6wi th K i d d i d R l l d M e i n v u um t n e e r e s o m ens chen 『 , . ,1928 bb i 18) Gi er ed v i ing ew of T-Group Tr n a , R, ,J , A Norm Cent ., ,1958. - 41 -.

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参照

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