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シュムペーターとポスト・ケインジアンの理論との比較検討

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Academic year: 2021

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(1)Title. シュムペーターとポスト・ケインジアンの理論との比較検討. Author(s). 亀畑, 義彦. Citation. 北海道教育大学紀要. 第一部. B, 社会科学編, 26(1): 35-42. Issue Date. 1975-09. URL. http://s-ir.sap.hokkyodai.ac.jp/dspace/handle/123456789/4395. Rights. Hokkaido University of Education.

(2) . 亀 畑義 彦: シ ュ ムペ ータ ー と ポス ト・ ケイ ン ジア ンの 理 論 と の比 較 検討 に. ンュム ペ ータ ー と ポス ト. ◎. つ いて. ケイ ン ジ ア ンの. 理論との比較検 討 につい て 亀. 畑. 義. 目. 次. 彦. 序 第一章 ハロッ ド=ドーマ型成長理論との比較検討 第二章. ヒックスの景気循環理論との比較検討. 結 びに か えて. 序 前 稿 では, ケイ ン ズ体 系 の 真 の 長 期 化の 完 成 と いう こ と を 念 頭 に お き な がら シ ム ペ ータ ー の ュ ,. 理論をさまざまな角度から検討 してきた その結果 シュムペータ ーの景気循環理論は その歴史 . , , 的・実証的研究という面からみれば, ポスト o ケイ ン ジア ンの 理 論 と は 著 しい 相 違 を 示 して い る と. はいえ, その理論が循環と成長との相互依存関係を中心におくという 型 で それらを共 に包摂して , い る と いう 点 で示 唆 に 富 ん で い る ばか り で は なく ポス ト・ ケイ ン ジ ア ンの 理 論 と の 幾 多 の 類 似 点 ,. をも存在 していることおよびシュムペーター自身は否定 的ではある が 資本主義経済の特 色ともいう イ べき過剰投資の理論との総合をもくろみ さらに実証分 析を中心として循環と成長という問題を再 , 構 成 して い る シ ュ ム ペータ ー の 理 論 構 造 の 中 に ポス ト・ ケイ ン ジア ン体 系 を 総 合さ せ る こ と が で ,. きるならば, より完成した経済変動理論の 構築が可能 であるかも知れないという希望を得た それ 。 故 本 稿 では, そ の 一 層 の 可 能 性 をさ ぐる た め に 換 言 す れ ば ポス ト・ ケイ ジア ン体 系 と シ ム ペ ー , ュ. ター体系との融合の問題に一層のアプローチを試みるために この両方の理論の比較検討をおこな , う こ と に す る, (そ して こ こ で は ポス ト. ケイ ン ジア ンの 理 論 を ハ ロ ド= ドー マ ー お よ び ヒ , ッ , ッ ク スの 理 論 に 代 表さ せ る こ と に す る.). 第1章. ハロッ ド= ドーマーの理論との比較検討. シ ュ ム ペ ー タ ー の 経 済 発 展 理 論 は ワ ル ラ ス 的 均 衡 を 中 心 と した 循 環 的 流 れ を 究 明 す るも の で あ ,. り, その出発点をなすものが貯蓄とは無関係な信用創造と結 びついた革新 であ た 革新によ て っ 。 っ 均衡をはなれて発生する循環的流れは, 好況から不況にむかぅ 過程で一度均衡を上方から下方に向 っ て 横 切 る の で あ る が, 回 復 の 過 程 で は, 同 様 に 下 方 か ら そ の ま ま 均 復 を つ き切 っ て 好 況 に 向う の. で は な く, 不 況 の 底 か ら 均 衡 に 向 っ て 進 み 均 衡 に達 す る こ と に よ て 循 環 は 終 る の あ る で っ , . すな わ ち シ ュ ム ペ ータ ー の 第 2 次 接 近 で あ る こ の 循 環 的 流 れと して 彼 は ゴ ン ドラ テ ー , サイ フ クル . イ を 想 定 して おり, こ の ゴ ン ドラ テ イ ー フ ・ サイ ク ル を 結 ん だ 線 又 は 中 を趨 勢 な い し は成長 とよ ん で い る. こ れに 対 して 近 代 経 済 学 で は ハ ンセ ン以 来 ゴ ン ドラテ ー フ ・ サイ ク ル そ イ の も の を趨 勢 , , な い しは 成 長 と 呼 ぶ の であ る , ま た シ ュ ム ペ ー タ ーの 考 え る 成 長 は 長 期 に わ た る 資 本 主 義 発 展 の 歴 史 そ も の の であ る. こ れ に , , 35.

(3) . 亀畑義 彦: シ ュ ム ペ ー タ ー と ポス ト・ ケイ ン ジア ンの 理 論 との 比 較 検討 に つ い て. 対してケイ ンズは, 乗数効 果による完全雇用均衡の達成というきわめて短期の均衡を考えていた.. そ して こ の 短 期 均 衡 が, ハ ロ ッ ドお よ び ドー マ ー に よ っ て 長 期 化 さ れ る こ と に な る. ハ ロ ッ ドニ ド. ーマー型成長理論における均衡はワルラス的なものとは無関係 であり, 国民所得の集計的均衡すな わ ち ケイ ン ズ的 均 衡 を 考 えて い る. ま た 成 長 の 原 動 力 と して, シ ュ ム ペ ー タ ー と は 逆 に 貯 蓄 が重 要 によっ て示さ れ, この均 視 さ れ る. そ して 均 衡 は, ハ ロ ッ ドに お い て はGn , ドー マ ー に お い て は βぴ 衡をめく っ て 現 実 の 経 済 の 変 動 が 存 た す る も の と 考 え ら れて い る. こ の 変 動 は, ハ ロ ッ ドの 場 合 に. はGとGw との 乗 離によ って, ドーマーの場合には技術的生産力Pと社会的平均的生産性ぴとの不. 均 衡 に よ っ て 発 生 す る も の と 考 え ら れ て い る. こ の両 者 の 相 違 は, ハ ロ ッ ドの 場 合 に は 純 然 た る 循. 環モ デルであるのに対して, ドーマーの場合には, 現実の経済が絶えずβぴより も下 方 に向う傾 向 があ る と い う 趨 勢 (成 長) の み に 理 論 を 集 中さ せ て い る と い う 点 に あ る, ま た ハ ロ ッ ド の Gnは,. 技術進歩と人口の成長率 とを考慮してはいるが, それが一定 とみなされてい るという意味で一見し て技術進歩に対 してきわめて消極的であり, ドーマーの場 合にも物価水準および貯蓄係数一定 (従 力をぅめるための均衡 って貨幣所得一定) のもとで, 貯蓄係数が投資さ れた場合に発生する生産能 , それが積極的に示さ れ 成長率 がβぴであるから, ここでも暗黙裡に技術進歩が仮定されて はいるが. 実際 て いる も の で は な い. しか し結 局, ドー マ ー は, βび = βp な る 関 係 を 主 張 す る こ と に よ っ て,. には積極的に生産力の問題すなわち技術進 歩を導入したもの であり, ハロ ッ ドの加速度原現にして も, ドーマーの投資 工がナ△pなる 生産能ヵをも たらすという関係 を, そして生産能力△Pを稼動 さ せ る 所 得 の 大 き さ が△Y で, こ の △Yを 生 み 出 す た め に △Kなる資本の 増加 が 必 要 で あ る (△P= t=V(Yk-.-Yk-2) と同 じ △Y= △Kニエ) と 考 え る な ら ば, ド .- マ ー の工= ÷ △pは, ノ・ロ ッ ドの l も の で あ る か ら, ハ ロ ッ ドも ま た 変 動 す る 経 済 に お い て は, △Kなる 資 本 増 大 の 必要性 を解き, これ. を技術進歩の積極性 およ び好況における革新の誘発効果と結びつけるこ とも可能であるという事に. こ と は, お い て, シ ュ ム ペ ー タ ー と ハ ロ ッ ドお よ び ドー マ ー と の 類 似 点 を求 め る こ と が で き る. こ の 題 を と 考えよ 成 いう 問 と 長 ハ ロ ッ ドお よ び ドー マ ー の 投 資 と い う も の の 性 質 を 考 え る な ら ば, 循 環 く 必 う と す る 時 に, ハ ロ ッ ドお よ び ドー マ ー ・ モ デル に シ ュ ム ペ ータ ー 体 系 を 取 入 れ る 要 性 が でて ず そ の る。 例 え ば, 加 速 度 係 数 は 単 にYt-・一Yt-2だ け の 所 得 に よ っ て 影 響 を 受 け る の で はなく, と は, シ ュ ム ペ ー タ ー の 革 新 の 群 生 と同 一 の 考 っ と 以 前 か らの 期 間 に 関 係 づ け ら れ て い る と いう こ 的な え 方 で あ る と み な す こ と が でき る. しか も ハ ロ ッ ドに お い て は, 技 術 進 歩 と 人 口 の 成長 は 外生 ため 避 る 況 を 回 す 不 に 特 る を して い , も の で あ り, ドー マ ー に お い て も 少 な か ら ず 同 様 の 考 え 方 . が技 に, 政 府 の 力 に よ っ て 技 術 進 歩 を 外 生 的 に 導 入 し よ う と す る こ と に 対 して は, シ ュ ム ペ ー タ ー. 術進歩 (革新の 一部としての) はす ぐれて内生的な問題として取扱っているの とは大きな相違であ て る. な お 技 術 の 外 生 性 に つ い て は, ハ ンセ ンに つ い て も 同 様 の こ と が 云 い え る (この こ と に つ い 力 ) こ の よ う な 相 違 か ら, シ ュ ム ペ ータ ー に お い て は, 政 府の 介 入は企 業の 競 争 を は す で に 述 べ た.. 失わせ, 革新を惹起させる力を企業か ら奪 って しまうという 考え方に立ち至るのである. すなわち ・ロ ッ ドが不完 全競争をそして ドーマー が政府と結 びついた独占の形態を想定 して議論を進めてい る のに 対 して, シ ュ ム ペ ー タ ー は, あ く ま で も 資 本 主 義 本 来の エ ン ジ ン であ る 競 争 を 念 頭 に お い て. おり, そのエンジンが作動 しなくなっ た時には, 資本主義はその本 質的な機能 を失うに致ると考え る の で あ る. こ の こ と に 関 して シ ュ ム ペ ー タ ー は, 単 な る 政 府 の 介 入 と 政 府 支 出 は, 例 え 老 人や 病 人 の 保 護, 衛 生 等 の よ う な も の で あ っ て も, 同 様 な 結 果 を招 く, もの と 考 え る の で あ る. こ の よう. な考え方は, 現代の公共経 済学というものを考える時, 生活権にかかわる福祉 を, 資本主義のメカ ニ ズム に ま か せ て, 政 府 が単 に そ れ を援 助 す る の み であ っ て よ い の か どう か と いう 問 題 に 至 る. 換. 言すれば, いかに資本主義経済であっても, 福祉の問題までをも資本主義のメカ ニズムに依拠 して 36.

(4) . 亀畑義 彦: シ ュ ム ペ ータ ーと ポス ト・ ケイ ン ジア ンの 理論 と の 比 較 検討 につ い て. よ いの か 否 か と いう 重 要 な 問 題 につ な がる の で あ る こ れ ら の こ と に つ い て は 私 の 今 後の 研 究 課 . , 題 の 一 つ であ り 時 を 改 め て 取 扱う こ と に して, こ こ で はふ れ な い こ と に す る .. 若 干 議 論 の 筋 を は ず れ た が, 以 上 の よう に ハ ロ ッ ドお よ び ドー マ ー の 技 術 進 歩 の 考 え 方 に 対 して , シ ュ ム ペ ータ ーの 均 衡 は, 革 新 を 起動 力 と した 循 環 を 結 ん だ帯 であ る か ら 革 新 の 大 きさ の い か ん ,. に よ り, 均 衡の 帯 (結 果 的 趨 勢) の 形 は変 化 す る の に 対 して ハ ロ ッ ドのGn ドーマーのβぴのみ に , ,. 限った場合には, これは仮想的な一定率での成長 であるという点で大きな相違を有している. また ハロッ ドもドーマーも共に政済の適切な 介入が経済を均衡に向わせる最良の方法と考えているのに 対 し, シ ュ ム ペ ータ ータ ー は, 政 府の 介 入 こ そ ま さ に 資 本 主 義 崩 壊 に つな がる も の と 考 え る の で あ る. 近 代 経 済 学 者 の 暗 黙の了 解 と も な っ て い る 政 府 の 介 入策 に 対 して, シ ュ ム ペ ータ ー に よ る こ の. 考え方は, 資本主義経済の循環と成長を考える上で示唆に富んでいる, さらにシュムペータ◆-の均衡概念 が, ワルラス的なもの である とはいえ, あく ま で も 歴 史 的 実 証 に 依 拠 して い る の に 対 して, ノ・ロ ッ ドお. よびドーマーのそれは, 完全雇用を理想的な状態 であるとした上での仮説である. この理想的な状 態を想定しながらも, ドーマーの場合にはβpを高め, 旧設備を廃棄する政策によってβp=βぴなる関 係 を維 持 す る こ と に よ っ て, 不 況 は 回 避 可 能 で あ る と 考 える の に 対 して, ハ ロ ッ ドの 場 合 に は, 現. 実の成長率Gは, 自然成長率Gnを超えることは できず, しかもGnがほ ぼ定常的成長を保っている 過 程 で はGnよ り 高 い 率 で成 長 す る こ と か ら, 必 然 的 に Gnに ぶ つ か る こ と に な る。 この 過 程 で, 当. 然Gwも大きくなっているから, G=Gnの 時点で過剰設備を持つ状態 (Gw>Gn) が発生すれば, 経済は不況に向うことになるから, 1930年代の大不 況の再来は不可避的 であると考えるのである.. ま た ハ ロ ッ ド が ドー マ ー と異 り, 純 粋 に 景 気 循 環 の 問 題 を取 扱 っ た が, 彼 が回 復 か ら ブー ム に向 う. 過 程 と そ れ が不 況 に 転 向 す る ま で を 中 心 に 論 じて い る の に 対 して, シ ュ ム ペ ー タ ー の 景 気 循 環 モ デ ル では, あく ま でも 革 新 の 理 論 が 中 心 で あ り, ゴ ン ドラ テ イ ー フ ・ サイ ク ル での 長 期 的 な 下 降 期 に. つ いて は, 単 に 歴 史 的 な 循 環 的 流 れ と して 捕 え た だ け で あ っ て, そ の 中 に ジ ュ グラ ー ・ サイ ク ル が 存 在 す る の で あ る。 そ して ゴ ン ドラ テ イ ーフ の 下 降 は 停 滞 現 象 で あ っ て. Capi talism. Social. ism and Democracy″ に お い て シ ュ ム ペー タ ー は, 資 本 主 義 は 停 滞 に 向 っ て い るこ と を 論 じて い. る. そ こ では ハ ロ ッ ドと は 逆 に, 政 府 の 介 入 がそ の 大 き な 原 因 であ る と み な し, では論 じる こ と の な か っ た こ の 問 題 に つ い て 言 及 して い る,. Businesscycle″. 以 上 で シ ュ ム ペ ータ ー と ハ ロ ッ ドお よ び ドー マ ー の 現 論 を 比 較 検 討 して き た が, そ こ に お い てノ・. ロ ッ ドの 理 論 が 純 然 た る 循 環 モ デル であ る と いう 点 で ドー マ ー よ り も 一 歩 先 ん じ て い る と は い え,. 完全雇という理想的均衡発展率を中心としているという意味において, そしてまた成長からの下方. 転向 点の みを 中 心 と して い る と いう こ と に お い て,. 循 環 の 完 全 な モ デル で は な い, この こ と は, 結 局, ドー マ ーの 成 長 率 と 同 様 な 考 え方 を して い る こ と に なる, こ の 点 シ ュ ム ペ ー タ ー の 場 合 に は, 純 粋 に 循 環 と 成 長 と を共 に 含 む モ デ ル であ る. シ ュ ム ペ ー タ ー に お け る 循 環 は ゴ ン ドラ テ イ ーフ ・ サイ ク ル をさ す こ と に も現 わ れて い る よう に, 歴 史 的 な 長 期 を取 扱 っ て い る。 こ の 点 ポス ト・ ケイ. ン ジア ン によ る 経 済 変 動 理 論 で は, ゴ ン ドラ テ イ ー フ ・ サイ ク ル は 成 長 (趨 勢) であ り, 循 環 と し て は 主 と して ジ ュ グラ ー ・ サイ ク ル を 考 え て い る. しか しな がら シ ュ ム ペ ー タ ー の 考 え方 は, ポ ス. ト・ケイ ンジアンの経済変動理論に細部にわたって多くの示唆を与えており, 三者の理論は補完関. 係 に あ る と 云 わ な け れ ばな らな い. ま た こ こ で は, ハ ロ ッ ドおよ び ドー マ ー の ク イ ン ズ的 均 衡 お よ. び シ ュ ム ペ ータ ー の ワ ル ラ ス 的 均 衡 と を 問わ ず, い ず れ も生 産 量 の均 衡の み を 想定 して い る . そし. てマルクスもまた資本主義の問題を生産量のみに焦点を合わせている. しかし経済の均衡という時, その他に生存権を超えた生活権という問題をも考膚しなければならない. この問題は機会をあらた め て取 上 げ る こ と に つ い て は す で に 述 べ た 通 り で ある.. 37.

(5) . 亀畑義彦:シュムペーターとポスト・ケインジアンの理論との比較検討について. さてこれま での議論から明らかなように, 均衡発展率を中心と した経済変動の取扱いでは, 循環 との相互依存性の問 題を同時に考えること はできない. それ故次章 では, 循環と成長とを共に包摂 した ヒ ッ ク ス の 現 論 を取 上 げ, そ れ と シ ュ ム ペ ー タ ー の 理 論 と の 比 較 検 討 を行 う こ と に す る . 註 1. J. A. Schumpet i i t 942 工. P.71中山一郎, 東畑精一訳 e Capi al sm Soci al sm and Democracy l 上巻1 30頁. 第2章. ヒッ クスの景気循環理論との比較検討. ヒ ッ ク ス の 理 論 は, ハ ロ ッ ドの 加 速 度 原 理 を 中 心 に す えては い る が, ハ ロ ッ ドの そ れ と は完 全 に. 同一物ではない. ヒックスの景気循環理論は, 均衡を中心と した加速度原理による成長がなさ れる. が, そ の 均 衡 は シ ュ ム ペ ー タ ー の よ う な あ る い は ワ ル ラ ス 的 な 均 衡 で は な く, タイ ム ・ ラ グを 導 入. した産出量総体の一定率 (Hg) で成長する移動均衡 である. また景気循環はシュムペーターのよう に革新によって均衡から出発してやがて均衡で静止し, 再 び革新が存在 しなければ経済は均衡にと どま っ た ま ま の 状 態 を 維 持 す る と い う の で は なく, ヒ ッ ク ス の 場 合に は, 外生 的 か つ 経常 的 な 独 立. 投資および加速度原理を仮定することにより, それとは異っ た行動をとる. まず出発点においてヒ ックスは, 独立投資と産出量とが規則的比率が成長 している均衡を仮定する. この均衡がシュムペ. ー タ ー の そ れ と 異 る の は 前 章 の 通 り で あ る が, こ の 時, 一 回 限 り の 大 き な 突 発 的 な 独 立 投 資 をも た ら す 発明 (革 新 二innovat ion) が発生 して, 経 済 を均 衡 か ら 乗 離 さ せ る と い う 点 に つ い て は シ ュ ム. ペ ー タ ー との 差 異 は な い. そ して こ れ以 後 は, ヒッ ク ス に あ っ て は, 乗 数 と加 速 度 原 理 と の 相 互 作 用 によ っ て 経 済 が 発 散 的 に拡 大 して い く こ と に な るの に 対 して, シ ュ ム ペー タ ー の 場 合 に は, 最 初 の 革 新 の 発 生 と, そ れ に 引 続 い た 革 新 の 群 生 に よ る 経 済 の 拡 大 を 考 えて い る. こ の プ ロ セ ス をヒ ッ. クスの乗数 と加速度との結合過程と結 びつけるならば, 過剰能力を稼動させることを一つの目的と して い る 乗 数 は と も か く と して, 加 速 度 原 理 の 方 は, フ ル ・ キ ャ パ シテ ィ の 下 での 作用 を 仮 定 して. い る か ら, か な ら ず 新 設備 の 増 大 が な け れ ば な ら ず, した が っ て シ ュ ム ペ ー タ ー の 拡 大 過 程 と ほ ぼ 同 一 の も の で あ る と 考 え て よ い であ ろ う, した が っ て 均 衡 か ら の 乗 離 と そ の 拡 大 の 過 程 に は, 両 者 の あ い だに は 本 質 的 な 差 違 はない.. 次にヒックスの場合には, 一定率で成長する完全雇用天井に突きあたることによっ て経済の拡大. は 止 む. しか し シ ュ ム ペ ータ ー に お い て は, か く の ごと き 天 井 を 想定 し なくて も よ い. すな わ ち 革. 新の群生過程が生産要素の需要を生み出し, そのことが価格の騰貴を呼び, 超過利潤への予想が生 産力を一層増大させるが, その結果, 需要に比しての相対的供給過剰 が価格を低下させることによ って投資活動の低下を導くことにより, 、 景気の上昇は自ずから不景気への原因を形成するのであり, 好 景気 か ら不景 気 へ の 過 程 は, 一 連 に つ ら な っ た もの で あ っ て, こ の 限 り に お い て 経 済 は 収 縮 的 な. 拡大を描いている. れに対して ヒックスの場合には, も し完全雇用天井 が存在しなければ, 乗数と 中間点以上の値をとる加速度原理との相互作用から, 経済は無限に拡大することになるという意味 に お い て 発 散 的 拡 大 を描 い て い る. そ れ 故 こ の 拡 大 は, 何 か ま っ たく 別 個 な もの に よ っ て 阻止 さ れ. ない限り, 景気の反転はない. ヒックスはその要因を完全雇用天井という拡大とはまったく別個な 要素を導入してくるのである. それ故, 完全雇用天井によってもたらされる下むきの動向は, それ 以 前 の 上 む き の 動 向 と は ま っ たく 別 個 の も の であ っ て, シ ュ ム ペ ー タ ー の よ う に引 続 い た も の で は. ナ まし・.. ま た 完 全 雇 用 天 井 に ぶ つ か っ て 以 後 は, 経 済 は 直 ち に 下 む き に 転 ず る の で は な く, し ば らく は 完. 全 雇用 天 井 に 添 っ て 進 む こ と に な る. こ の 点 に な る と, ヒ ッ ク スの 加 速 度 原 理 は, ハ ロ ッ ドの そ れ と は 異 っ て く る. す なわ ち ハ ロ ッ ドの 場 合 に は, 加 速 度 原 理 は, 常 に, l t二 V (Yt-・-Yt-2) と い 38.

(6) . 亀 畑義 彦 : シ ュ ム ペ ータ ーと ポス ト・ ケイ ン ジア ンの理 論と の 比較 検討 につ いて. 第1図 B \ \ 、 \ \. ぅものであっ たから, 産出量の成長が完全雇用天井に突きあたるや否や, 景気は直ちに反転するこ とになる (第1図A A 理 ) . し か し ヒ ッ ク ス に あ っ て は, 加 速 度 原 理 は, も っ と 以 前 の 所 得 か ら も. 影 響 を受 け て い る もの と 考 え る か ら, 完 全 雇 用 天 井 L L に 突 き あ た っ て も, lt二U, (Yt-・一Yt-2) +U2 (Yt-2-Yt-2) 十 U3 (Yt‐3-Yt-4) + ………なる加速度原理を想定することから, 経済は. し ばらく の 間 は 完 全 雇 用 天 井 に 添 っ て 進 む こ と に な る と 考 え る の で あ る. ま た不 況 へ の 過 程 に お い て, 加 速 度 原 理 が上 昇 と は ま っ た く 逆 に 作用 す る と す れ ば, 景 気 は B か らB′に下 落 す る の であ る が,. 負の純投資は減価償却率を超えることはできない (粗投資は負になり得ない) ために, 加速度原理. は, 上 昇 と は ま っ たく 逆 の 作 用 は と ら ず, 景 気 は B か らB“に 向う こ と に な る。 こ の 点 につ い て は, ヒ ッ ク ス もノ・ロ ッ ドも類 似 して い る が, ヒッ ク ス の 方 が理 論 的 によ り 明 快 であ る と い える で あ ろう .. ヒックスの場合には, この下降過程は, 単純乗数に規定さ れた定常的成長軌道である下位均衡線. L Lに 突 き あ た る こ と に よ っ て, 下 方 へ の 動 向 は 終る. そ れ 故, も しこ の L L 線 が 存 在 しな か っ た. な ら ば, 経 済 は どこ ま で も 低下 す る こ と に な る であ ろ う と いう 意 味 に お い て, ここ で も ヒ ッ ク ス は,. 上昇局面と同様に, 発散的な体系を考えている. この下位均衡線に添っ て経済が進行するが, 過剰 能力が整理されたならば, 外生的に与えられた独立投資 (ヒックスは政府による一定の公共支出を. 考えている) の存在が, 再 び乗数と加速度原理を作用させることによっ て経済は向むきに転化する. 従ってここでも上昇局面と同様に, 不況から回復への過程は引継がれたもの ではなく, 別個なもの である. しかも回復過程における乗数と加速度原理との結合は経済を均衡にとどまらせることなく,. そのまま完全雇用点まで押 し上げてしまうのであっ て, これは発散的体系の特長である. 第2図. 39.

(7) . 亀畑 義 彦 : シ ュ ム ペ ー タ ーと ポス ト・ ケイ ジア ンの 理 論 との 比 較 検討 につ い て. これに対してシュ ムペーターの場合には, 在庫, 遊休設備, 失業および遊休信用等が漸次除去さ. れ る こ と の み に よ る 不 況 か らの 回 復 を 考 え て お り, か っ こ の 過 程 で は, 革 新 に 基 づ く 独 立 投 資 は 存. 在 しな い. さ ら に ヒ ッ ク ス の ごと き 下 位 均 衡 線 L L に ぶつ か っ て の 回 復 で は な い か ら, 不 況 か ら回. 復 へ の 過 程 は 別 個 な も の で は な く, 一 連 の 引 継 が れ た も の であ る と いう 意 味に お い て, 不 況 か ら の. tyが ま っ た く 存 在 し な く な っ 回 復 の 過 程 も ま た 収 縮 的 な も の な の であ る. そ して Excess Capaci. た点で, 経済は均衡に到達 し, 革新が存在しないならば経済は均衡にとどま ったままである(2図) . 以 上 の こ と か ら, ヒ ッ ク ス の 体 系 は 全 体 を通 じて 発 散 的 であ る の に 対 して, シ ュ ム ペ ー タ ーの そ れ は 収 縮 的 な 体 系 で あ る と い う こ と が で き よ う. す なわ ち シ ュ ム ペ ー タ ーの 場 合 に は, 回 復 と 成 長 の. 出発点とは明確 に区別されたもの である, 従って循環的流れとは, 最初の均衡から次の均衡に必然 的にむかう過程である. 換言すれば, 経済の拡大は沈滞への 必然性を有し, 沈滞は回復への必然性 を 有 して い る の で あ る. こ れ に 対 して ヒ ッ ク ス の 場 合 に は, 加 速 度 原 理 を 理 論 の 中 心 に すえ て い る. ために, 回復と成長との間の 区別 がないばかりではなく, 好況と不 況, そして不況から回復という. l lowerによ っ てもた らさ れ る と いう き わ め て 静 学 的, 機 械 的 な も の で あ る と き も の は Cei l i ng又 はf. う ことができよう. しかしながら均衡で革新 が発生するのか, 不況の ボトムで革新が発生するのか を制定するのは実証によらなければならない。 もし不況のボトムで革新が発生するのであるならば, ヒ ッ ク ス の 考 え た よ う に, 不 況 の ボ トム か ら い つ き ょ に 均 衡 を 横 切 り, ブ ー ム に 向 う で あ ろ う.. 従 っ て こ の 場 合 に は, シ ュ ム ペ ー タ ー の よう に 経 済 は 均 衡 で と どま る こ と は な い. しか しな がら, そ の 場 合 に は, ヒ ッ ク ス の よ う に フ ル・ キ ャ パ シテ ィ を 前 提 と す る単 純 な 加 速 度 原 理 が作用 す る と ty 考 え る こ と は でき な い. 何 故 な ら, 独 占 的 な 経 済 で は, 不 況の ボ トム では, 大き な Excess Capaci が 存 在 して い る か ら で あ る. 不 況 の ボ ト ム で集 中 お よ び 合 併 が行 わ れ る 場 合 に は, 一 層 その こ と が 云 いえ る. そ して こ の こ と に さ らに 政 府 の 介 入が か らん でくるの である. ま た シ ュ ム ペ ー タ ー の 場 合 に は, 革 新 と信 用 創 造 と に 経 済 成 長 の 原動 力 を 求 めて い る た め に, 貯. 蓄は経済の起動力と してはさ して重要ではない. それが重要となるのは, 最初の革新によって誘発 さ れた革新が群生する場合においてである. それに対して ヒックスの場合には, 乗数効果は独立投. 資 に 等 しい 貯 蓄 を 生 み, こ れ が 成 長 に 影 響 を 与 え る (Yt-.-Yt- に 冬, v(Yt-.-Yt‐2)=・t) .す な ばな ず その ため ら , な わ ち加 速 度 原 理 が 作 用 す る た め に は, 所 得 の 増 加 (Yt-・-Yt-2) が け れ に は 貯 蓄 は 重 要 な 要 因 と な っ て い る の である.. 以 上 の よう に シ ュ ム ペ ー タ ー にお い て は, 革 新 は ヒ ッ ク スの よう に 貯 蓄 があ り さ え す れ ば時 間 的. に 配 列 さ れ て い る と いう も の で は なく, 革 新 は 均 衡 の 近 傍 に 存 在 して お り, そ の こ と によ っ て 均 衡. か ら の 乗 離 が 発 生 す るの で あ る, そ して 均 衡 の 線 又 は 中 は ヒ ッ ク ス の よ う に一 定 率 で上 昇 する の で は なく, 革 新 の 強 さ の い か ん に よ り, 上 方 又 は 下 方 あ る い は 水 平 的 な 趨 勢 を持 つ こ と に な る, シ ュ. ムペーターは, 特に, 最終的には, 下方への趨勢を考えており, それは資本主義の成功の故による 独占的企業と政府との結 びつきの 強化の結果であるとみなす. 以上のような両者の比較検討から, シュムペーターの理論が循環と趨勢との結 びつきという問題 を 考 え る 上 で, ヒ ッ ク スの 理 論 よ り も 一 歩 進 ん で い る こ と が わ か る. しか しこ の こ と は, ヒ ッ ク ス. の 循 環 理 論 が, 循 環 と趨 勢 と を 考 え る 上 で意 味 を 持 た な い こ と を 意 味 しな い の で は な い. た しか に. ヒ ッ ク スの 理 論 は, シ ュ ム ペ ー タ ーの そ れ に 比 較 して 静 学 的, 機 械 的 で あ る. ヒ ッ ク スとハ ロ ッ ド. の 理 論 と を 比 較 した 場 合 に も ヒ ッ ク ス の 場 合 の 方 がよ り 静 学 的 ・ 機 械 的 で あ る, な ぜ な らノ・ロ ッ ド. の 場 合 に は, GとGnと の 乗 離 と い う 事前 の 貯 蓄 と 事 前 の 投 資 との ア ンテ ィ ノ ミ ー と いう も の に下 方. 転向の原因を求めているのに対 して, ヒックスの場合には, 産出量の変動と投資との関係を定差方 程 式 に よ っ て 求 め る と いう ラ グ理 論 で ある た め, GnとGwと を 等 視 し, GとGwとの 関係 を重 視 し, 40.

(8) . 亀畑 義 彦 : シ ュ ム ペ ータ ー と ポス ト・ ケイ ン ジア ンの 理 論 との 比 較 検討 に. ついて. か つ 天 井 な る も の を 想定 して 上 方 か ら 下 方 へ の 転 向 を 考 え て い る か ら であ る しか しな が ら, こ の . こ と を も っ て ヒ ッ ク ス の 理 論 は 意 味 を 持 た な く な る の で は な く む しろ ケイ ン ズ体 系 の長 期化 とい ,. うことを考える最初の段階において 何故に経済は均衡を離れて変動 するのであろうかと いうこと ,. を 考 え る た め に は, ヒ ッ ク ス の よう な 考 え 方 が重 要 視 さ れね ばな ら な い 従 て も し ヒ っ ック ス がそ . の 理 論 の 中 に シ ュ ム ペ ー タ ーの よ う な 考 え 方 を 導 入 して い た な ら ば よ り 一 層 完 成 さ れ た 経 済 変 キ 動 , 理 論 が でき 上 っ て い た こ と で あ ろう 同 じ こ と は シ ュ ム ペー タ ー の 理 論 に もい え る こ と る であ 例 . . え ば, 不 況 か ら の 回 復 に お い て シ ュ ム ペ ー タ ー は 均 衡 ま での 回 復 を 考 え そ こ で 経 済は 止 静 する , , と 考 え た が, ヒ ッ ク ス は不 況 の ボ トム か ら の 回 復 が 始 まる と い っ き に 完 全 雇用 天 井 ま ょ で登 り つ , め る も の と 考 え た 両 者 と も こ の 過 程 に おい て あ ら ゆ る Excess C tyの解 消 を考え ている . apaci , , が, シ ュ ム ペ ー タ ー は 均 衡 に達 す る ま での 過 程 で の そ れの 解 消 を そ して ヒ ク ス は 不 況 の ボ トム ッ , での 解 消 を 考 え て い る. そ れ 故 革 新 の 開 始 は シ ュ ム ペ ー タ ー に お い て は 均 衡 か ら ヒ クス に お , ッ ,. いては不況の ボトムからであると考えられる (もしヒックスの加速度原理の開始と革新の 開始とを. 結 びつ け る と す る な ら ば) そ れ故 両 者 共 あ ら ゆ る Excess Ca aci 。 p tyが解 消 して は じめ て 革 新 の 発 , 生 と そ れ に引 続 い た 群 生 と が起 こ る こ と に な る しか しこ の 仮 定 は 現 実 的 で は な い な ぜ な ら 現 . 。 , 実 の 経 済 は, 不 況 に お い て Excess Capaci tyが残 存 した ま ま での 景 気 の 回 復 と革 新 の 発生 を み て い る か ら であ る. こ のこ と を 考 え る た め に 一 度 達 成 さ れた 消 費 水 準 は 不 況 に お い て も そ れほ どに は ,. 低下すること はないという デューゼンベリ ー的消費関数の性 質①およ び不況期の政府の介入 が 不 , 況期に総需要をそれほどには低下させないことおよ びこのことが不況のボトノ レでも製品価格を引下 げることなく利潤を保証さ ,せるなら ば, 企業間の競争により不況の ボムの費用節約的技術進歩のた. め の 投 資 が 発 生 す る と 考 え るこ と は 十 分 根 拠 の あ る こ と であ る そ の よう な 状 態 の 下 では 不 況 の . , ボ ト ム での Excess Capaci tyの存 在 す る 状 態 に お い て も 革 新 が 発生 し経 済 の 成 長 がお こ な わ れ る 。 従 っ て Excess Capaci tyは, 常 に か な らず しも 投 資の マイ ナ ス 要 因 では な い それ故投 資が産出量 . の 変 化 によ っ て 常 に 誘発 さ れ る も の で は な い しこ こ では加 速 度 原 理 を 念 頭 にお いている) この点 につ 。. いては, がレドアの利潤原理 ( l t”=Yt月 きき) t十・二投 資工 tは期 間 ,C F 産出能力, Yt;産出量, 工 を示す) の方カサ型実の投資行動を示すものとしてはより優れている しかしながら現実の投 資行動は 。 ,. その 一 方 の い ず れ か では なく, そ の 両 方 を も 含 む も の であ ろう . 最 後 に, シ ュ ム ペ ー タ ー は, ゴ ン ドラ テ イ ー フ ・ サイ ク ル ジ ュ グラ ー 。 サイ ク ルおよ びキチ ン・ , サイ ク ル と いう 三 つ の 循 環 を 考 え こ れ ら の 複 合 体 が経 済 変 動 を形 成 す る も の と 考 えて い る の に 対 , して, ヒ ッ ク ス の 場 合 に は, 設 備 投 資循 環 す な わ ち ジ ュ グラ ー ・ サ イ ク ルの み を 循 環 と 考 え て い る 。 そ して こ れ ま での 比 較 検 討 の 中 で取 扱 っ て き た 革 新 の 問 題 は シ ム ペ ー タ ー では 主 と して ゴ ン ュ , , ドラ テ ィ ー フ ・ サイ ク ル と 結 びつ け て お り 従 っ て 革 新 の 意 味 も 産 業 革 命 蒸 気 と 鉄 鋼 お よ び電 , , , 気, 化 学, 白動 車 と い っ た も の の 開 発 と 利 用 と いう よ う な世 界的 に 大 き な も の であ り ジ グ , ュ ラー。 サ イ ク ルの 場 合 に は 在 庫 循 環 の よ う な も の (シ ュ ム ペ ー タ ー は 適 応 的 な 型 の 変動 と 云 て っ い る) を. 意 味 して い る ②。 こ れ ら の う ち ゴ ン ドラ テ イ ー フ ・ サイ ク ルの 革 新 が ジ グラ ー ・ サイ ク ルの 革 新 ュ. に影響を与え, それが在庫に影響を与え 経済全体的時間的おくれをともな て波及する ことをシ , っ ュ ム ペ ータ ー は 考 え て い る の で あ る.. 結びにかえて さ て こ れ ま で, シ ュ ム ペ ー タ ー と ポス ト・ ケイ ン ジア ン と の 理 論 の 総 合 を 念 頭 に お き な が ら両 者. の 比 較 検 討 を お こ な っ て き た そ して そ こ に お い て は そ れ ら がま た く 異 質の理 論 であ り な が ら, っ . , 多く の 類 似点 を 見 い 出 す こ と が でき た こ の こ と は こ れ らの 理 論 が相 互 補 完的 関 係 に あ ることを . , 41.

(9) . 亀畑義彦:シュムペーターとポスト・ケイ ンジアンの理論との比較検討について. 示 しているもの と考えることが可能であることを意味して おり, 両者の総合を可能とする系口とな る も の で あ る. そ して ま た 経 済 変 動 理 論 を 研 究 す る ため の も う 一 つ の 糸 口 は, シ ュ ム ペ ー タ ー の 理. 論が資本主義 への傾 向を示唆 しているという 点においてマルクスの資本 主義崩壊論と若干の類似点 を持 っ て い る と い う こ と であ る. こ の こ と は マ ルク ス 理 論 の 景 気循 環 理 論 の 発 展 と して の 過 剰 投 資 理 論 を 検 討 す る こ と に よ っ て 一 層 明 確 に な っ て く る. そ れ故 次 回 に は, こ の 例 を シ ュ ピー ト ホフ の 理 論 に 求 め て 検 討 を お こ な う こ と に す る. . cks on t cs he t erl e″ ouart .P.742, rade cycl 註 1. J y Journal of Economi ,Aug .Dusenberry .J , Hi 4一1 1 5 1 1 4 1 9 8 B h i heory of Consumer e anour i . on and t lncome , pp , ,Consumpt e, 訳1. 253頁 2. J ness cycl er .A.Schumpet , Busi. (本学助教授 旭川分校). 42.

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参照

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