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IRUCAA@TDC : Transversal width of mandibular bone and neurosensory disturbance after bilateral sagittal splitting ramus osteotomy

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Academic year: 2021

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Posted at the Institutional Resources for Unique Collection and Academic Archives at Tokyo Dental College, Available from http://ir.tdc.ac.jp/

Title

Transversal width of mandibular bone and

neurosensory disturbance after bilateral sagittal

splitting ramus osteotomy

Author(s)

高久, 勇一朗

Journal

歯科学報, 119(4): 346-347

URL

http://hdl.handle.net/10130/4961

Right

(2)

論 文 内 容 の 要 旨 1.研 究 目 的 下顎枝矢状分割術は多くの施設で行われ安定した術式として普及しているが,症例によっては,術後にオト ガイ神経支配領域における感覚障害の発現が認められることもある。しかし,このような障害の可能性を術前 の画像検査上で評価する手法に関しては,CT を用いた術前検査が多く行われるようになり,下顎管の位置を 含めた海綿骨の幅を詳細に把握し手術が行えるようになっているが,未だ十分な検討がなれされておらず,一 刻も早い評価法の確立が待たれるところである。感覚障害の発現にはさまざまな要因が考えられるが,下顎枝 矢状分割術では,分割部分が下顎管に近接しており,この部分の海綿骨の幅径が術後の感覚障害の発現と関連 しているのではないかと考えられている。本研究では,CT 画像上で下顎骨骨量を評価する因子を設定し,こ れらの因子とオトガイ神経支配領域の知覚障害との関連性について,特にオトガイ神経領域における感覚障害 は,長期的な感覚障害の残存が問題になることから,経時的な障害の回復状況を加味した上で検討することを 目的とした。 2.研 究 方 法 2008年12月から2011年3月までに東京歯科大学水道橋病院口腔外科において施行された下顎枝矢状分割術の うち,筆頭著者が担当した29例58側を調査対象とした。診断別の内訳は下顎前突症24例,下顎後退症5例で あった。性別の内訳は男性11人,女性18人,平均年齢は28.5±10.0歳(17−49歳)であった。 これらの症例について,術前に撮影した CT を用いて,下顎孔1mm 下方(下顎咬合平面に平行な軸面),下 顎角部(Obwegesar 原法の骨切りラインの前縁から Go に向かう軸面),下顎第二大臼歯遠心部(第二大臼歯遠 心面より下顎下縁に向かい下顎管に垂直な軸面)の3箇所において,①下顎骨骨体全体の幅径,②頰側皮質骨 と下顎管外壁までの海綿骨とを合わせた幅径,③頰側皮質骨内縁から下顎管外壁までの海綿骨単独の幅径の3 項目を計測し骨量の評価項目とした。 次に感覚障害の発現については,自覚症状の有無にて判定し,手術直後の感覚障害の発現率,および術後1 か月,3か月,6か月における回復率と残存率を調査した。また,手術直後と術後6か月のオトガイ神経支配 領域における感覚障害の発現と各骨量評価項目との関連性について検討した。 氏 名(本 籍) たか く ゆう いち ろう

勇 一 朗

(東京都) 学 位 の 種 類 博 士(歯 学) 学 位 記 番 号 第 1931 号(乙第753号) 学 位 授 与 の 日 付 平成24年3月7日 学 位 授 与 の 要 件 学位規則第4条第2項該当

学 位 論 文 題 目 Transversal width of mandibular bone and neurosensory disturbance after bilateral sagittal splitting ramus osteotomy

掲 載 雑 誌 名 Biomedicine Hub 第2巻 3号 480289 2017年 doi:10.1159/000480289 論 文 審 査 委 員 (主査) 山下秀一郎教授 (副査) 柴原 孝彦教授 末石 研二教授 阿部 伸一教授 高野 正行准教授 歯科学報 Vol.119,No.4(2019) 346 ― 88 ―

(3)

3.研究成績および結論 1)術直後の感覚障害の発現率は67.2%(58側中39側)であった。 2)術直後に感覚障害が発現した症例で,術後1か月,3か月,6か月までに回復したものは,それぞれで 20.5%(39側中8側),53.8%(39側中21側),74.3%(39側中29側)であり,感覚障害の残存率はそれぞれ53.4% (58側中31側),31.0%(58側中18側),17.2%(58側中10側)であった。 3)下顎孔直下,下顎角部,下顎第二大臼歯遠心部の各計測ポイントにおける3種類の骨量評価項目につい て,手術直後と術後6か月における感覚障害の有無に基づき比較を行った。その結果,下顎孔直下および下顎 第二大臼歯遠心部においては各骨量評価項目において有意差は認められなかったが,術後6か月時の下顎角部 における下顎骨全体の幅径に関して,感覚障害の有無による有意差が認められた。下顎角部の他の骨量評価項 目における有意差は認められなかった。 今回の結果からは,CT を用いて術前に下顎管の位置を把握したうえで,手術を行うことにより,感覚障害 の発現に対して海綿骨量の違いによる明確な差異は認められなかった。しかし,下顎骨全体の厚みが感覚障害 の中長期的な残存に関連する可能性が示唆された。 論 文 審 査 の 要 旨 下顎枝矢状分割術は安定した術式として普及しているが,術後にオトガイ神経支配領域における感覚障害の 発現が認められることもある。本論文は下顎枝矢状分割術後の感覚障害に対して,感覚障害の発現および回復 を下顎枝部の海綿骨および皮質骨の幅径との影響を,経時的な要因を加えながら検討したものである。結果と して,下顎孔直下および下顎第二大臼歯遠心部においては各骨量評価項目において有意差は認められなかった が,術後6か月の下顎角部における下顎骨体全体の幅径と感覚障害の有無に有意差が認められた。このことか ら,感覚障害の長期残存には下顎角部の下顎骨全体の幅径が影響することが明らかとなった。 本審査委員会では,本論文に対する質疑応答および口頭試問が行われた。審査委員から,1)術後6か月に おいて下顎角部の下顎骨の幅径に有意差を認めた理由,2)感覚障害の確認方法,特に検査方法について,3) 感覚障害を起こすその他の要因と今回の検討項目の意義,などの項目について質問があった。1)に対して は,本研究の結果より,これまでの報告のように下顎管外側の海綿骨の幅だけでなく,下顎骨全体の厚みが何 らかの形で下歯槽神経の感覚障害に影響を与えるのではないかと推察された。2)感覚障害は自覚症状の有無 により判定したが,同時にフィラメントによる触覚検査および2点識別域検査も行って確認している。3)感 覚障害の原因には移動距離や方向,出血,手術時間,骨片固定法など他の要因も考えられるが,本研究では, 極端な症例を除外した上で,CT を用いた下顎骨の幅の評価に焦点を絞って検索した旨の説明があり,質疑の 中でおおむね妥当な解答が得られた。さらに論文の記述,図表の訂正などについても指摘があり修正を行っ た。 以上により本研究で得られた結果は,今後の歯学の進歩,発展に寄与するところ大であり,学位授与に値す るものと判定した。 歯科学報 Vol.119,No.4(2019) 347 ― 89 ―

参照

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