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病棟看護師の退院支援に関する情報収集内容と実態調査

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Academic year: 2021

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看護研究

病棟看護師の退院支援に関する情報収集内容と実態調査

丸ーななせ

1

阪井麻梨子

2 ]

I I崎陽子

2

井上里映

2 大阪府済生会中津病院 中13階病棟L 東11階病棟2 【背景】 近年, 病院の機能分化と医療費が増大する社会背景 において, その一環として地域包括ケアシステムの構 築が推進されている。 それに伴い療簑先は病院から在 宅へという動ぎが加速化しており, 病院内での退院調 整機能はなくてはならないものになっている。 【目的】 患者が病気や障害を持ちながら, 生活の場に帰って 安心して著らしていけるようにするには, 退院後の生 活に向けた支援を行う必要がある。 当院では各病棟で 退院支援を行っているが, 円滑に進まない事例も存在 している。 そこで退院支援の実態を明らかにし, 改善 点を見出すことで今後のスタッフ育成に役立てること を目的とし, 調査を実施した。 【研究方法】 対象:看護朧428名(産科, 小児科, 手術室, 外来を 除く) 調査期閻:平成

29

8

~9

月 データ収集方法:各病棟へ質問紙を配布し, 病棟看護 師に無記名式の質問紙調査を実施 質問杓容:退院支援に関する自己評価20項目を4段陛 (4 : 非常にあてはまる, 3 : 少しあてはまる, 2 : あまりあてはまらない, 1 : 全くあてはまらない)で 作成 分析方法:単純集計 倫理的配慮:データは目的外使用禁止, 匿名性確保な どを書面で説明し回答をもって同意を得た。 看護部倫 理委員会の承認を得て実施 (質問内容) 1. 入院(転入時)に, 入院前の対象者の利用してい る在宅サービスを把握している 2. 入院時(転入時)に, 生活状況や介護度の確認を 行っている

3.

入院時(転入時)に, 患者の家族背景(キーパ一 受付け:平成31年3月18日 ソン)を把握している 4. 入院(転入時)に治療経過や病態を把握し, 退院 後をイメージして介入している 5. 在宅での家族の介護力を確認している 6. チーム間で情報共有し 退院の方向性を明確にし ている 7. 退院支援が必要と判断した場合は, 退院支援計画 書を作成している 8. 退院支援をする際, 診療報酬(DPC)について 意識して実施している 9. 入院(転入)1週間以佐に, ケアマネジャーに連 絡をとり情報収集している 10. 入院(転入)1週間以内に, 退院の方向性につい て主治医に確認している 11. 入院(転入)l週間以佐に, 医療チームメンバー 間で情報共有を行っている 12. 入院(転入)1週間以佐に, 退院支援の再評価を 行なっている 13. 入院前の家屋状況を把握している

14.

介護保険が未申請の場合, 制度·社会資源の申請 の説明を行っている 15. 介護保険の区分変更が必要な場合区分変更の説明 を行っている 16. 対象者や家族が意思決定でぎるような選択肢を提 示している 17. 勤務時間内に退院支援を実施できる 18. 退院支援についてわからない事を聞きやすい(相 談する)職場環境にある 19. 退院支援について適切な助言を与えてくれるチー ムメンバーがいる 20. 退院支援について学習する機会がある 【結果】 研究参加者:

401

名の回答(回収率

93%),

有効回答 数

393

名(有効回答率

92%)

(2)

―247-済生会中津年報 29巻 2号 2 0 1� 対象者は428名で, 経験年数別にみると3年未満が166 名(39%), 3年以上5年未満61名(14%), 5年以上 10年未満76名(18%), 10年以上90名(21%)であっ た。

経験年数

■3年未満 ■3年以上 61% 質問に対し(4 : 非常にあてはまる, 3 : 少しあて はまる)と回答した回答数を以下のグラフに示す。 入院時の情報収業(入院時の把握状況) 在宅サービスを把揖している 生活状況や介霞度の藷認 家族背景を把握している 治只径過や病懇を把揖 在での衣族の介絹力を確認 退の方向性の確認

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20 40 60 80 100 % 退院調整活動(入院1週問の実施状況) 退匹町国書0)作餃 D• 籟IDPC,について雙識 ケアマネソ·-に運H *葬の加性につい註磁1こ匹

医炉ームメンバー閲で111彎共 退町え攘の謁"伍 退院調整活動(退院までの実施状況) 年糧;(成 紗,,,暇扇のPCIについて夏識 ケアマ皐ジ..-に逼H

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退院の加せにつして壬治医に轟U

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0 20 <0 的 80 100 % 退院支援に関わる業務環境 M笥関内に逗熔支IIを寅讀 りから,., 事..摺IHやすし讚場環遭 』切Iょ西言を9えてくれる子ームメン9← がいる 組支援につじて竿ilTる桟会がある ●3年以上 ■3年未満 • 3,E以上 ● 3:E°"'贔 20 40 6() 80 100 <I', ●3四人上 ● 3JI!. 這 ■3四J上 ●3年禾直 〇 20 10 60 80 100 % 入院時の情報収築において, 「対象者の利用してい る在宅サービスを把握している」「生活状況や介護度 の確認を行っている」「患者の家族背景を把握してい る」という項目に関しては経験年数に関わらず, 全体 で80%以上が実施できていた。 また退院調整に関する 項目では経験年数別で差が生じる結果となり, グラフ に示すように 「退院の方向性について主治医に確認し ている」「医療チームメンバ間で情報共有を行って いる」「介護保険が未申請の場合は制度や社会資源の 申請の説明を行っている」「介護保険の区分変更が必 要な場合は区分変更の説明を行っている」「対象者や 家族が意思決定でぎるような選択肢を提示している」 という項巨では経験年数3年以上は80%前後が実施で きていたのに対し, 経験年数3年末満では40%前後の 結果となった。 【考察】 退院支援・退院調整を行うためには, ま ず退院困難 な要因をもつ患者を把握することが必要であり, 入院 時に得られた情報をもとにアセスメントし, 必要に応 じて退院調整を行っている。 当院では情報収集する際 に入院時スクリーニングシトを活用している。 ー トを活用する事で, 経験年数に関わらず80%の看護師 が退院支援に必要とされる基本的な情報収集が実施で きる結果につながっていると考えられる。 また 2年目 の看護師を対象に退院支援の研修を行っていることも, 情報収集内容に関する知識があった要因の一つである と考える。 情報をもとに退院調整の必要性を見極め, 患者に合っ た援助を一定の期間内に行ってい<には経験を積み重 ねること, 継続的に学んでい<ことが必要である。 そ のため退院調整に関する項目では, 経験年数で差が生 じたと考える。 4年目の看護師の研修では退院前カン ファレンスのロールプレイを行い 実践につなげる取 り組みを行っている。 このような研修を通して, 看護 師が患者に必要なサービスの検討や退院調整の実践方 法を学ぶ機会を得ることで, より質の尚い退院詞整が 行われる医療チームが構築できるのではないかと考え る。 【結論】 当院での退院支援の実態として, 退院支援に関する 情報収集については, 経験年数による差はみられなかっ た。 退院調整に関する項目では, 経験年数による差が みられた。 経験年数3年未満の看護師が全体の39%を

(3)

―248-病棟看護師の退院支援に関する実態調査 占める当院で, 在宅療養継続に向けて支援でぎる看護 師を育成するためには, 地域にケアをつないでい<役 割を担えるよう, 実践を通してスキルアップしてい< 事が今後の課題である。

参照

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