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IRUCAA@TDC : 東京歯科大学広報 第280号 2017年03月31日発行

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(1)

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Title

東京歯科大学広報 第280号 平成29年03月31日発行

Journal

東京歯科大学広報, (280):

-URL

http://hdl.handle.net/10130/4443

Right

(2)

T

okyo Dental College News

2017

2

・ 3

280

第122回卒業証書授与式挙行

平成 28年度大学院歯学研究科修了式挙行

第 122回卒業証書授与式挙行

平成 29年武道始め開催

第 66回歯科衛生士専門学校卒業証書授与式挙行

ご挨拶 訃報 学内ニュース 大学院ニュース 海外出張報告 トピックス 学生会ニュース 図書館から 歯科衛生士校ニュース 平成29年度時間割表 平成29年度学年暦 人物往来 大学日誌 学位記授与 規程 人事

(3)

 平成 29年 3月 15日(水)午前 10時より、水道橋校舎新 館血脇記念ホールにおいて第 122回卒業証書授与式が 挙行され、第 122期卒業生 115名が慣れ親しんだ水道橋 の学び舎を巣立ち、それぞれの道へ羽ばたいて行った。  厳かな卒業式は、佐藤 亨学生部長の開式の辞により 開始された。一戸達也副学長の学事報告に続いて、 片倉 朗教務部長から 115名の卒業生の名前が呼名され、 舞台袖のテレビ画面に少し緊張した卒業生ひとりひと りの顔が映し出された。井出吉信学長から、卒業生を 代表して小澤範宏君に卒業証書が授与された。  各賞の受賞は、学長賞に小澤範宏君が選ばれて賞状 及び金メダルの授与を受けた。血脇賞受賞者 4名を代 表して添田 萌さんに、井上 裕賞は小池将人君に、精 励賞受賞者 10名を代表して富澤桃子さんに、卒業論文 賞受賞者 8名を代表して倉澤 馨君に、それぞれに賞状 および金メダルが授与された。  その後、井出学長から卒業生へ告辞が述べられ、 水野嘉夫理事長、矢﨑秀昭同窓会会長から卒業生へ祝 辞が贈られた。また、在校生を代表して下山圭太君 (第 5学年)から送辞が読み上げられ、これに応えて卒 業生代表の小澤範宏君が答辞を述べた。  最後に合唱部部長村上 聡講師(臨床検査病理学講 座)指揮、小久保楓香さん(第 2学年)伴奏により全員 で校歌を斉唱し、第 122回卒業証書授与式は閉式した。  引き続き記念品贈呈式が行われ、大学、同窓会、父 兄会からそれぞれ卒業生へ、卒業生一同から大学へ記 念品が贈呈された。  式を終えた卒業生は、血脇記念ホールで恩師と共に 記念撮影を終え、新館第 3講義室で卒業生一人一人と 各受賞者に橋本正次副学長から賞状・金メダルが授与 され、全ての行事が終了した。  現在、本学に在籍する学生は、 847名であります。  これらの学生の教育については、専任者として教授 57名、准教授 43名、講師 74名、助教 113名の合計 287 名、このほかに臨床教員、客員教員、嘱託教員および 非常勤講師の合計 645名、合わせて 932名が担当して おります。  本日、第 122回卒業証書授与式において卒業証書を 授与される者は、前記在籍者のうち 115名であります。 これを大学設置以来の卒業生と合わせますと 9,087名、 専門学校設置以来の卒業生と合わせますと 15,100名と なります。  なお、髙山歯科医学院創立以来の卒業生を通算しま すと 15,391名となります。

第 122回 卒業証書授与式挙行

東京歯科大学 副学長 

一戸達也

第 122回 卒業証書授与式

第 122回 卒業証書授与式

学事報告

2 280号 2017年3月31日発行 280号 2017年3月31日発行 3 ▲ 卒業生を代表して卒業証書を授与される小澤範宏君(学長賞受賞者) ▲ 血脇賞受賞者4名を代表して添田 萌さんが受賞 ▲ 精励賞受賞者10名を代表して富澤桃子さんが受賞 ▲ 卒業論文賞受賞者8名を代表して倉澤 馨君が受賞 ▲ 同窓会から金一封と同窓会会員章を授与された   勉強対策委員長の小池将人君 ▲ 父兄会から金一封を手渡される アルバム委員長の沖野早苗さん ▲ 謝恩会委員長の村上 侑君が  卒業生を代表して大学へ金一封を贈呈 ▲ 井上裕賞を受賞する小池将人君 ▲ 大学からの金一封を手渡される   卒業準備委員長の藤田理志君 ▲ 在校生を代表して送辞を述べる   下山圭太君(第5学年) 2 280 号 2017 年 3 月 31 日発行

(4)

2 280号 2017年3月31日発行 280号 2017年3月31日発行 3  平成29年3月15日(水)午前10時より、水道橋校舎新 館血脇記念ホールにおいて第122回卒業証書授与式が 挙行され、第122期卒業生115名が慣れ親しんだ水道橋 の学び舎を巣立ち、それぞれの道へ羽ばたいて行った。  厳かな卒業式は、佐藤 亨学生部長の開式の辞により 開始された。一戸達也副学長の学事報告に続いて、 片倉 朗教務部長から115名の卒業生の名前が呼名され、 舞台袖のテレビ画面に少し緊張した卒業生ひとりひと りの顔が映し出された。井出吉信学長から、卒業生を 代表して小澤範宏君に卒業証書が授与された。  各賞の受賞は、学長賞に小澤範宏君が選ばれて賞状 及び金メダルの授与を受けた。血脇賞受賞者4名を代 表して添田 萌さんに、井上 裕賞は小池将人君に、精 励賞受賞者10名を代表して富澤桃子さんに、卒業論文 賞受賞者8名を代表して倉澤 馨君に、それぞれに賞状 および金メダルが授与された。  その後、井出学長から卒業生へ告辞が述べられ、 水野嘉夫理事長、矢﨑秀昭同窓会会長から卒業生へ祝 辞が贈られた。また、在校生を代表して下山圭太君 (第5学年)から送辞が読み上げられ、これに応えて卒 業生代表の小澤範宏君が答辞を述べた。  最後に合唱部部長村上 聡講師(臨床検査病理学講 座)指揮、小久保楓香さん(第2学年)伴奏により全員 で校歌を斉唱し、第122回卒業証書授与式は閉式した。  引き続き記念品贈呈式が行われ、大学、同窓会、父 兄会からそれぞれ卒業生へ、卒業生一同から大学へ記 念品が贈呈された。  式を終えた卒業生は、血脇記念ホールで恩師と共に 記念撮影を終え、新館第3講義室で卒業生一人一人と 各受賞者に橋本正次副学長から賞状・金メダルが授与 され、全ての行事が終了した。  現在、本学に在籍する学生は、847名であります。  これらの学生の教育については、専任者として教授 57名、准教授43名、講師74名、助教113名の合計287 名、このほかに臨床教員、客員教員、嘱託教員および 非常勤講師の合計645名、合わせて932名が担当して おります。  本日、第122回卒業証書授与式において卒業証書を 授与される者は、前記在籍者のうち115名であります。 これを大学設置以来の卒業生と合わせますと9,087名、 専門学校設置以来の卒業生と合わせますと15,100名と なります。  なお、髙山歯科医学院創立以来の卒業生を通算しま すと15,391名となります。

第122回 卒業証書授与式挙行

東京歯科大学 副学長 

一戸達也

第122回 卒業証書授与式

第122回 卒業証書授与式

学事報告

3 280 号 2017 年 3 月 31 日発行 ▲ 卒業生を代表して卒業証書を授与される小澤範宏君(学長賞受賞者) ▲ 血脇賞受賞者4名を代表して添田 萌さんが受賞 ▲ 精励賞受賞者10名を代表して富澤桃子さんが受賞 ▲ 卒業論文賞受賞者8名を代表して倉澤 馨君が受賞 ▲ 井上裕賞を受賞する小池将人君 ▲ 大学からの金一封を手渡される   卒業準備委員長の藤田理志君 ▲ 在校生を代表して送辞を述べる   下山圭太君(第5学年) ▲ 同窓会から金一封と同窓会会員章を授与された   勉強対策委員長の小池将人君 ▲ 父兄会から金一封を手渡される アルバム委員長の沖野早苗さん ▲ 謝恩会委員長の村上 侑君が  卒業生を代表して大学へ金一封を贈呈

(5)

u l a t i o n s

4 280号 2017年3月31日発行 280号 2017年3月31日発行 5  卒業生の皆さん、また、ご父兄の皆様方 ご卒業お めでとうございます。心よりお祝いを申し上げます。  今日から大学を卒業して歯科医師としての第一歩を 踏み出すわけです。これからの生き方について私の経 験からお話します。  人の最大のストレスは「肉体的には痛みであり、精 神的には孤独である」といわれています。私達医療人 は、このようなストレスを持った人達を相手にするわ けですから、大変難しい仕事です。始めから何でもす ぐにできる人はいません。積極的に関心を持って、身 に着けることが大切で、やりがいのある仕事です。    今日までは学生生活という共通の時間で進んでいま した。これからは、人によって進む時計の針の速度は 異なります。他人の時計を見ず、自分の時計だけを見 てください。breakthroughする時がどの人にも必ず来 ます。これから歯科医師として、医療に携わるわけで すから、他人と比較して物事を考えず、自分は自分ら しくすることが大切です。    本学の建学者血脇守之助先生は「歯科医である前に 人間たれ」と歯科医師としての人間性を大切にしてい ます。人間性の根幹をなすものはコミュニケーション 能力です。「スーパーマーケット症候群(コンビニ症候 群)」というのをご存知ですか。スーパーマーケット、 あるいはコンビニでは、自分の買いたいものを選び、 レジへ。支払い金額の総額が示されたら、カードをか ざして清算します。店員さんは、マニュアルどおり話 して、仕事を終えます。買い物客は一言も話さずに、 店員さんはマニュアルどおり応対すれば生活ができる わけです。  同じ相手は人ですが、われわれ医療に携わる者は話 さずに、マニュアルだけで仕事をすることはできませ ん。店員さんは、マニュアル通りに応対していればス ムーズに仕事ができるので、「満足感」はありますが 「感動」はありません。ある物事に深い感銘を受けて 強く心を動かされることが感動です。医療人は「マニ ュアルを超えて感動を」と私は言いたいのです。感動 は作られるものです。今日の卒業式においても感動は 作られていくのです。これからは、医療人としての生 活の中にぜひとも心が動かされる感動を作っていって ほしいと思います。  積極的に医療に関心を持ち、他人と比較せず、マニ ュアルを超えて感動ある人生を送ってください。    皆様のこれからの大いなる飛躍を期待して祝辞とい たします。

祝 辞

学校法人 東京歯科大学 理事長 

水野嘉夫

第122回 卒業証書授与式

学長告辞・理事長祝辞

4 280 号 2017 年 3 月 31 日発行

門 

C o n g r a t

告 辞

東京歯科大学 学長 

井出吉信

 いま、この血脇記念ホールに立つ、第122期生の 1人ひとりに、「卒業おめでとう!」と、祝福の言葉を 伝えられることを、学長として大きな喜びを感じます。 そして今日まで、この卒業生達を、見守り、励ましてこ られた保護者の皆さまに心よりお祝いを申し上げます。    これまで、皆さんは東京歯科大学の6年間におよぶ、 膨大な講義や数々の実習からなる、濃密で充実した教 育カリキュラムをすべてやり遂げてきました。国家試 験合格の確信を胸に、今後歯科界を牽引するリーダー となる皆さんを、送り出すことができることを大変、 誇りに思います。    東京歯科大学の水道橋移転は、計画から10年の歳月 を経て、西棟の完成、この4月の東京歯科大学短期大 学歯科衛生学科の開学を以て、歴史に残る大きなプロ ジェクトが完了します。皆さんは、6年前、稲毛の千 葉キャンパスの講堂で入学式に臨み、2年間を千葉キ ャンパスで過ごした最後の学生です。そして、水道橋 では真新しい新館校舎で学び、全面改修の成った、最 新の医療機器と機能的な設備を誇る水道橋病院で臨床 実習を行うことができました。まさに、東京歯科大学 創立120周年記念事業によって生まれ変わっていく大 学を目の当たりにした学年です。  日本は今、平均寿命が伸び続け、少子化と急速な高 齢化の流れの中で2025年問題に象徴されるような超高 齢社会へと向っており、この現状から日本老年学会な どが高齢者の定義を「75歳以上」に引き上げるべきだ と提言しています。このような急速な社会構造の変革 に柔軟に対応するために、皆さんはこれからひとりの 歯科医師として、臨床の現場や歯科医学の研究領域 で、これまでとは比較にならないほどの実践的な知識 と最新の技術を習得し、学び続ける姿勢を持たなくて はなりません。    東京歯科大学を卒業する皆さんには、新しい事に チャレンジし続ける力があります。伝統とは、改革の 連続の中で行なわれていくものです。127年の歴史を 受け継ぎながら、ぜひ自分自身の可能性を信じて、 日々の努力を積み重ねていってください。その先に は、必ず輝く未来があるのですから。  卒業おめでとう。

(6)

C o n g r a t

 いま、この血脇記念ホールに立つ、第122期生の 1人ひとりに、「卒業おめでとう!」と、祝福の言葉を 伝えられることを、学長として大きな喜びを感じます。 そして今日まで、この卒業生達を、見守り、励ましてこ られた保護者の皆さまに心よりお祝いを申し上げます。    これまで、皆さんは東京歯科大学の6年間におよぶ、 膨大な講義や数々の実習からなる、濃密で充実した教 育カリキュラムをすべてやり遂げてきました。国家試 験合格の確信を胸に、今後歯科界を牽引するリーダー となる皆さんを、送り出すことができることを大変、 誇りに思います。    東京歯科大学の水道橋移転は、計画から10年の歳月 を経て、西棟の完成、この4月の東京歯科大学短期大 学歯科衛生学科の開学を以て、歴史に残る大きなプロ ジェクトが完了します。皆さんは、6年前、稲毛の千 葉キャンパスの講堂で入学式に臨み、2年間を千葉キ ャンパスで過ごした最後の学生です。そして、水道橋 では真新しい新館校舎で学び、全面改修の成った、最 新の医療機器と機能的な設備を誇る水道橋病院で臨床 実習を行うことができました。まさに、東京歯科大学 創立120周年記念事業によって生まれ変わっていく大 学を目の当たりにした学年です。  日本は今、平均寿命が伸び続け、少子化と急速な高 齢化の流れの中で2025年問題に象徴されるような超高 齢社会へと向っており、この現状から日本老年学会な どが高齢者の定義を「75歳以上」に引き上げるべきだ と提言しています。このような急速な社会構造の変革 に柔軟に対応するために、皆さんはこれからひとりの 歯科医師として、臨床の現場や歯科医学の研究領域 で、これまでとは比較にならないほどの実践的な知識 と最新の技術を習得し、学び続ける姿勢を持たなくて はなりません。    東京歯科大学を卒業する皆さんには、新しい事に チャレンジし続ける力があります。伝統とは、改革の 連続の中で行なわれていくものです。127年の歴史を 受け継ぎながら、ぜひ自分自身の可能性を信じて、 日々の努力を積み重ねていってください。その先に は、必ず輝く未来があるのですから。  卒業おめでとう。 4 5

告 辞

東京歯科大学 学長 

井出吉信

280号 2017年3月31日発行 280号 2017年3月31日発行 第122回 卒業証書授与式

学長告辞・理事長祝辞

5 280 号 2017 年 3 月 31 日発行

 出

u l a t i o n s

祝 辞

学校法人 東京歯科大学 理事長 

水野嘉夫

 卒業生の皆さん、また、ご父兄の皆様方 ご卒業お めでとうございます。心よりお祝いを申し上げます。  今日から大学を卒業して歯科医師としての第一歩を 踏み出すわけです。これからの生き方について私の経 験からお話します。  人の最大のストレスは「肉体的には痛みであり、精 神的には孤独である」といわれています。私達医療人 は、このようなストレスを持った人達を相手にするわ けですから、大変難しい仕事です。始めから何でもす ぐにできる人はいません。積極的に関心を持って、身 に着けることが大切で、やりがいのある仕事です。    今日までは学生生活という共通の時間で進んでいま した。これからは、人によって進む時計の針の速度は 異なります。他人の時計を見ず、自分の時計だけを見 てください。breakthroughする時がどの人にも必ず来 ます。これから歯科医師として、医療に携わるわけで すから、他人と比較して物事を考えず、自分は自分ら しくすることが大切です。    本学の建学者血脇守之助先生は「歯科医である前に 人間たれ」と歯科医師としての人間性を大切にしてい ます。人間性の根幹をなすものはコミュニケーション 能力です。「スーパーマーケット症候群(コンビニ症候 群)」というのをご存知ですか。スーパーマーケット、 あるいはコンビニでは、自分の買いたいものを選び、 レジへ。支払い金額の総額が示されたら、カードをか ざして清算します。店員さんは、マニュアルどおり話 して、仕事を終えます。買い物客は一言も話さずに、 店員さんはマニュアルどおり応対すれば生活ができる わけです。  同じ相手は人ですが、われわれ医療に携わる者は話 さずに、マニュアルだけで仕事をすることはできませ ん。店員さんは、マニュアル通りに応対していればス ムーズに仕事ができるので、「満足感」はありますが 「感動」はありません。ある物事に深い感銘を受けて 強く心を動かされることが感動です。医療人は「マニ ュアルを超えて感動を」と私は言いたいのです。感動 は作られるものです。今日の卒業式においても感動は 作られていくのです。これからは、医療人としての生 活の中にぜひとも心が動かされる感動を作っていって ほしいと思います。  積極的に医療に関心を持ち、他人と比較せず、マニ ュアルを超えて感動ある人生を送ってください。    皆様のこれからの大いなる飛躍を期待して祝辞とい たします。

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6 280号 2017年3月31日発行 280号 2017年3月31日発行 7  やわらかな春の日差しに、木々が芽吹き始め、春露 の日が多くなってまいりました。  卒業生の皆さん、本日は御卒業おめでとうございま す。在校生を代表して、心よりお祝い申し上げます。  私たちが歯学を志し、ここ東京歯科大学に入学して から長い月日が経ちました。その中には先輩方と多く を過ごした時があります。それらはとてもかけがえの ないものであります。今では全てが懐かしく思え、感 謝の気持ちと共に寂しくもあります。大学生活の事、 部活動の事、そして勉学など本当に様々な事を教えて いただきました。先輩方から学んだ事は今では大きな 心の支えとなっております。  先輩方は、これからは学生ではなく歯科医師として の人生が始まります。歯科医師の道は決して楽な道で はなく、時に困難や大きな壁にぶつかることもあるか もしれません。しかし、この東京歯科大学で様々な経 験をし、数多くの困難を乗り越えてきた先輩方には乗 り越えられないものはないと確信しております。  いつも身近で御指導して下さった先輩方と、もう大 学でお会いできないのは非常に寂しいことです。これ からは先輩方から教わった事を忘れず、本学の素晴ら しい伝統を後輩たちへと引き継ぎ、そして、私たちが 再び先輩方とお会いした時に恥ずかしくないよう、私 たち在校生一同、懸命に努力していきたいと思います。  最後になりましたが、御卒業される皆様のより一層 の御活躍と御健康を御祈りし、送辞とさせていただき ます。

送 辞

在校生代表

下山圭太

 

6 280 号 2017 年 3 月 31 日発行 第122回 卒業証書授与式

同窓会会長祝辞・在校生代表送辞

Congratulations

祝 辞

 出

東京歯科大学同窓会 会長 

矢﨑秀昭

 本日、ここに第122回の卒業証書授与式にあたり卒 業生ならびに今日まで深い愛情を持ってお育て賜った ご父兄の皆様に、東京歯科大学同窓会を代表して心か らお祝い申し上げます。  今日、歯科大学の置かれている環境は、長年にわた る日本の社会や歯科医療体制から大変厳しい状況とな っています。そのため歯科大学の学生さんや教職員の 皆様には日頃から多大な負担がかかっております。こ のような状況を見事に乗り越え、栄えある卒業式を迎 えることとなりました卒業生の皆様と、そして保護者 の方々に心からお祝い申し上げます。  本日より卒業生の皆様は母校の東京歯科大学同様に、 日本の歯科大学において最も長く、さらに輝かしい伝 統と歴史を誇る、東京歯科大学同窓会の会員となりま す。我々同窓会会員は皆様の入会を心から歓迎し、今 後の活躍を多いに期待しております。  東京歯科大学同窓会は122年前の明治28年、本学の 建学者である血脇守之助先生が「歯科医師は生涯に渡 る研鑽と、共に助け合い、人間性を高める必要がある」 として同窓会の前身となる院友会を創設されました。 それ以来多くの同窓会会員が日本の歯科界のリーダー として多方面で活躍されています。  本学すべての卒業生は生涯に渡り、同窓会会員とな ります。東京歯科大学の前身である髙山歯科医学院以 来の卒業生は15,000名余となり、現在、9,100名余の 会員が北海道から九州まですべての都道府県の同窓会 支部に所属していて、地域の人々の保健活動や我が国 の歯科医療の発展の為に多大なる活躍をされています。  血脇先生は同窓会を単なる会員の親睦団体として創 設したのではなく、生涯にわたる歯科医学の研究や研 鑽を最大の目的としていました。その設立の目的に沿 って、同窓会は長年にわたり、継続して同窓会卒後研 修セミナーを開催し、同窓会員だけでなく、日本の歯 科医療の発展の為に多大なる貢献をしてきました。  同窓会は現在、創立120周年を記念して同窓会アカ デミア構想を立ち上げ、未来の日本の歯科界や同窓会 を担う人材の育成を目的として、多方面にわたる活動 に取り組んでいます。  卒業生の皆様には積極的にこの同窓会アカデミアに ご参加賜り、歯科界を担うリーダーとして活躍される ことを心から期待しています。  現在、卒業して5年目までの会員は「新進会員」と なり、負担金の減額や、さらに新進会員のために毎週 のように勉強会などを開催し、若手の会員の臨床や研 修の支援を行っています。  さらに、「新進会員のつどい」などを開催し、大学 や同窓会そして新進会員同士の親睦や連携を図ってい ます。  卒業生の皆様の輝かしい未来と、母校東京歯科大学 の益々の発展、そして本日ご参列の方々のご健勝、ご 多幸を祈念し祝辞とさせていただきます。  本日は誠におめでとうございます。

(8)

門   出

Congratulations

 本日、ここに第122回の卒業証書授与式にあたり卒 業生ならびに今日まで深い愛情を持ってお育て賜った ご父兄の皆様に、東京歯科大学同窓会を代表して心か らお祝い申し上げます。  今日、歯科大学の置かれている環境は、長年にわた る日本の社会や歯科医療体制から大変厳しい状況とな っています。そのため歯科大学の学生さんや教職員の 皆様には日頃から多大な負担がかかっております。こ のような状況を見事に乗り越え、栄えある卒業式を迎 えることとなりました卒業生の皆様と、そして保護者 の方々に心からお祝い申し上げます。  本日より卒業生の皆様は母校の東京歯科大学同様に、 日本の歯科大学において最も長く、さらに輝かしい伝 統と歴史を誇る、東京歯科大学同窓会の会員となりま す。我々同窓会会員は皆様の入会を心から歓迎し、今 後の活躍を多いに期待しております。  東京歯科大学同窓会は122年前の明治28年、本学の 建学者である血脇守之助先生が「歯科医師は生涯に渡 る研鑽と、共に助け合い、人間性を高める必要がある」 として同窓会の前身となる院友会を創設されました。 それ以来多くの同窓会会員が日本の歯科界のリーダー として多方面で活躍されています。  本学すべての卒業生は生涯に渡り、同窓会会員とな ります。東京歯科大学の前身である髙山歯科医学院以 来の卒業生は15,000名余となり、現在、9,100名余の 会員が北海道から九州まですべての都道府県の同窓会 支部に所属していて、地域の人々の保健活動や我が国 の歯科医療の発展の為に多大なる活躍をされています。  血脇先生は同窓会を単なる会員の親睦団体として創 設したのではなく、生涯にわたる歯科医学の研究や研 鑽を最大の目的としていました。その設立の目的に沿 って、同窓会は長年にわたり、継続して同窓会卒後研 修セミナーを開催し、同窓会員だけでなく、日本の歯 科医療の発展の為に多大なる貢献をしてきました。  同窓会は現在、創立120周年を記念して同窓会アカ デミア構想を立ち上げ、未来の日本の歯科界や同窓会 を担う人材の育成を目的として、多方面にわたる活動 に取り組んでいます。  卒業生の皆様には積極的にこの同窓会アカデミアに ご参加賜り、歯科界を担うリーダーとして活躍される ことを心から期待しています。  現在、卒業して5年目までの会員は「新進会員」と なり、負担金の減額や、さらに新進会員のために毎週 のように勉強会などを開催し、若手の会員の臨床や研 修の支援を行っています。  さらに、「新進会員のつどい」などを開催し、大学 や同窓会そして新進会員同士の親睦や連携を図ってい ます。  卒業生の皆様の輝かしい未来と、母校東京歯科大学 の益々の発展、そして本日ご参列の方々のご健勝、ご 多幸を祈念し祝辞とさせていただきます。  本日は誠におめでとうございます。 6 7

祝 辞

東京歯科大学同窓会 会長 

矢﨑秀昭

280号 2017年3月31日発行 280号 2017年3月31日発行 第122回 卒業証書授与式

同窓会会長祝辞・在校生代表送辞

7 280 号 2017 年 3 月 31 日発行

送 辞

在校生代表

下山圭太

 やわらかな春の日差しに、木々が芽吹き始め、春露 の日が多くなってまいりました。  卒業生の皆さん、本日は御卒業おめでとうございま す。在校生を代表して、心よりお祝い申し上げます。  私たちが歯学を志し、ここ東京歯科大学に入学して から長い月日が経ちました。その中には先輩方と多く を過ごした時があります。それらはとてもかけがえの ないものであります。今では全てが懐かしく思え、感 謝の気持ちと共に寂しくもあります。大学生活の事、 部活動の事、そして勉学など本当に様々な事を教えて いただきました。先輩方から学んだ事は今では大きな 心の支えとなっております。  先輩方は、これからは学生ではなく歯科医師として の人生が始まります。歯科医師の道は決して楽な道で はなく、時に困難や大きな壁にぶつかることもあるか もしれません。しかし、この東京歯科大学で様々な経 験をし、数多くの困難を乗り越えてきた先輩方には乗 り越えられないものはないと確信しております。  いつも身近で御指導して下さった先輩方と、もう大 学でお会いできないのは非常に寂しいことです。これ からは先輩方から教わった事を忘れず、本学の素晴ら しい伝統を後輩たちへと引き継ぎ、そして、私たちが 再び先輩方とお会いした時に恥ずかしくないよう、私 たち在校生一同、懸命に努力していきたいと思います。  最後になりましたが、御卒業される皆様のより一層 の御活躍と御健康を御祈りし、送辞とさせていただき ます。

(9)

 本日は諸先生方ならびに来賓各位のご臨席を賜り、 このような盛大な卒業式を挙行していただき、卒業生 を代表して心より厚く御礼申し上げます。ここに卒業 の日を迎えられましたことを大変うれしく思います。 只今、井出学長の告辞、そして水野理事長の激励のお 言葉をいただき、身の引き締まる思いでございます。 また、在校生からの心温まる送辞をいただき、本当に ありがとうございました。  学生生活を振り返ると、様々なかけがえのない経験 をしてまいりました。  中でも、 5年生になり今まで学んだ知識を実践する 登院実習では、つながりの少なかった基礎科目と専門 科目がつながり、ひとつの事象に対して多岐にわたる 見識を得ることの重要さに気づくことができました。 また、病院では実際に患者様と向き合い、自らの未熟 さを痛感する毎日でした。しかし、そのような時も先 生方はきめ細かく熱心に指導してくださり、自ら手本 となり方向性を示してくれました。このような経験か ら、私は歯科医学の知識・技能のみならず、歯科医師 にとって大切な態度・姿勢を学んでまいりました。   6年生になると、私たちはいよいよ卒業試験・国家 試験を目の前に迎えることとなりました。学年主任で ある古澤先生、副主任の先生方とともに、 122期生皆 で合格の目標を掲げ、いままで以上に一致団結して勉 学に励みました。これらの経験を共に切磋琢磨した同 級生は、かけがえのない友人となりました。共に遊び、 学んだ時間は、有意義で楽しく、贅沢なものでした。 長いと思っていた学生生活は瞬く間に過ぎ、今日こう して卒業を迎えています。今はこれから歯科医師とし ての第一歩を踏み出す期待を抱く一方で、友人たちと の別れへの寂しさが入り混じった複雑な気持ちです。  程なくして、私たちは歯科医師としてそれぞれの道 を歩きはじめますが、その前途には、少子高齢化、口 腔領域と全身との係わり合い、歯科医師過剰などたく さんの問題が山積となっています。このような諸問題 に対して、私たちは在学中に学んだことに加えて、国 民の健康維持に対する情熱と社会に対する奉仕の精神 で、立ち向かわなければなりません。  在学中に折りに触れ、本学の 120余年にわたる歴史 を感じてまいりました。私たちは先輩方の築かれた革 新・伝統の下に今日学べていることを自覚し、その精 神を引き継ぎ、歯科医学の先頭に立ち、よりよい未来 を切り拓いていけるように、それぞれの歯科医学の分 野で精進していきます。  最後になりましたが、これまでご指導・ご支援して くださった先生方、職員の方々、家族、友人、そして 私たちの大学生活に関わって下さった全ての方々に、 改めて深く感謝申し上げます。それぞれの道へ旅立つ 私たちではありますが、どうかこれからも温かく見守 ってください。時には、変わらぬご指導・ご支援をよ ろしくお願い致します。私たち卒業生一同、これから も皆様の期待に応えられるよう日々努力することをお 約束し、また東京歯科大学の更なる発展を祈念して、 答辞とさせていただきます。

答 辞

第 122期卒業生代表

小澤範宏

第 122回 卒業証書授与式

卒業生代表答辞・卒業生氏名

8 280号 2017年3月31日発行 280号 2017年3月31日発行 9

第122期 卒業生氏名

穴 瀬 崇 仁 阿 部 かう子 阿 部 真由子 天 野 愛 子 安 樂 真梨子 石 﨑 愛 子 伊 藤 享 祐 宇佐見 景 子 浦 風 孝 雅 江 黒 友 悠 太 田 大 聖 大 谷 理 仁 大 山 直 士 岡 本 龍 多 沖 野 早 苗 荻 原 光 博 小 澤 範 宏 小 澤   遥 小 野 紗友美 小 野 奈津美 甲 斐   修 笠 原 俊 宏 葛 城 維 志 加 藤 栄 助 加 藤 貴 大 鴨   あやこ 菊 池 布 恵 菊 地 雅 己 北 山 え り 國 奥 有 希 倉 澤   馨 呉   将 慶 黒 木   良 小 池 将 人 小 泉 絹 子 小 出 真 菜 河 野 宏 貴 河 野   由 越 光 悠 介 小 松 優 介 齋 藤   伸 齋 藤 菜 月 阪 上 隆 洋 笹 間 達 文 佐 藤 かおり 佐 藤   令 重 松 正 樹 柴 垣 諒 子 自 見 佳 祐 神 保 泰 弘 鈴 木 真太郎 鈴 木   穗 相 馬 雅 貴 添 田   萌 髙 木 貴 浩 髙 木 智 尋 高 村 仁 嘉 瀧 上   裕 竹 下 亜 儒 竹 島 美沙子 田 澤 志 帆 舘 岡   萌 田 所 勇 樹 谷 本 あゆ子 谷 本 雄 輝 丹 沢 聖 子 中 條 敬 介 辻     輝 筒 井   新 都 田 絵梨奈 富 澤 桃 子 戸 村 拓 真 鳥 居 真理恵 直 井 友 紀 中 里 晴 香 中 島 章 太 長 友 香菜子 中 根   咲 中 山 奈津子 南 里 綾 乃 二階堂 七 実 西 岡 さやか 西 林   諒 野 中 一 穂 橋 本 千 明 濵 田 祥 一 原     真 原   みず穂 原 田 惇 朗 番 場 桃 子 平 田 吉 敬 廣 瀬 詩季子 藤 関 聡 子 藤 田 理 志 舩 木 勇 人 洞 口   隼 前 田 祐 佳 牧 野   光 松 尾 充 洋 松 原 萌 奈 松 本 美 波 丸 山 友 貴 三 浦 真 理 水 城   凱 水 谷 友 春 道 脇 愛 美 村 上   侑 村 松 賢太郎 森   美 菜 森 澤 美都子 森 田 訓 子 山野辺 広 中 山 本 りさこ 𠮷 𠮷 隆 人 鷲 巢 友衣子 8 280 号 2017 年 3 月 31 日発行

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ご挨拶

11 280 号 2017 年 3 月 31 日発行

定年退職のご挨拶

市川総合病院臨床検査科

宮内 潤

この度、12 年 10 ヶ月間勤務させていただきました市川 総合病院を定年退職することとなりました。長きにわたり大 変お世話になりました多くの教職員の皆様に心から御礼申し 上げます。本学の建学者であられる血脇守之助先生の基本精 神である血脇イズムの名のとおり、家族的な暖かい雰囲気を もった職場での毎日は、私にとって大変居心地が良く、瞬く 間に過ぎたように思われます。 本学に赴任するまで、私は歯科領域に関して門外漢であり ましたが、在任中にいろいろな形で歯科・口腔医療にも関わ らせていただく中で、歯科・口腔領域は医科とも深く関連し た多様な疾患が生ずる場所であり、幅広い医学知識と多彩な 診断・治療技術を必要とする特殊な専門分野であることを認 識致しました。また歯科・口腔領域のケアが生活の質に如何 に重要であるかということも学び、厚生労働省が最近重視し ている医科・歯科連携の大切さも実感するとともに、その領 域において、本学が我が国の先駆者として指導的な役割を果 たして来られたことにもつよく感銘を受けました。このよう な素晴らしい施設にて長く勤務して来られたことを誇りにも 思います。 私が長らく勤務致しました市川総合病院病理検査室には、 歯科研修医の方々が毎月交代で研修に来られ、また海外から の留学生も見学に来られましたので、国内外の多くの若き歯 科医と、診断や教育などに関する様々な議論を通して親交を 深めることができたことも、私にとって大きな収穫でした。 これら関係各部署の先生方には厚く御礼申し上げます。今後 も病理学には継続して従事して参る予定ですので、在任中に 得られましたこれらの経験や人との繫がりを、今後の生活に も大いに活かしたいと考えております。今後もどうぞ宜しく お願い申し上げます。 略 歴 昭和 52 年 3 月 慶應義塾大学医学部卒業 昭和 52 年 4 月 第 63 回医師国家試験合格 昭和 52 年 4 月 慶應義塾大学大学院医学研究科(病理学専攻)入学 昭和 52 年 5 月 医籍登録 第 234794 号 昭和 56 年 3 月 慶應義塾大学大学院医学研究科(病理学専攻)修了 昭和 56 年 4 月 慶應義塾大学医学部病理学教室 助手(昭和 63 年 10 月まで) 昭和 59 年 9 月 医学博士の学位受領(慶應義塾大学) 昭和 60 年 9 月 カナダ・トロント市のオンタリオ癌研究所に研究留学 (昭和 62 年 10 月まで) 昭和 63年 11月 国立小児病院研究検査科 医員(平成 6 年 3 月まで) 平成 6 年 4 月 国立小児病院 研究検査科長(平成 14 年 2 月まで) 平成 14 年 3 月 国立成育医療センター 臨床検査部 病理医長(平成 16 年 5 月まで) 平成 16 年 6 月 東京歯科大学市川総合病院臨床検査科 教授

定年退職のご挨拶

東京歯科大学口腔がんセンター

髙野 伸夫

昭和 51 年に本学を卒業後、41 年が経過し、本年 3 月 31 日に定年を迎えることとなりました。これまでの年月が瞬く 間に過ぎ去った感があります。私たちの卒業当時は歯科医師 がまだ不足気味でしたが、興味のあった口腔外科を十分研修 してから社会に出ようと思い、卒業後は直ちに大学院に進 み、髙橋庄二郎教授が主宰する口腔外科学第 2 講座で学位 を取得させて頂きました。入局後は大学および教室の諸先輩 方や同僚より、歯科の技術に関することは勿論、多くのこと を学ばせて頂きました。私を口腔外科の道に進ませた大きな きっかけは、髙橋先生からのご指導は当然ですが、大学院修 了までの間に遭遇した数々の口腔外科の症例であったと思い ます。これらの経験を与えてくれた大学およびご指導、ご支 援を頂いた皆様に深く感謝申し上げます。 また、大学からは古くより関係の深い都立病院で研鑽を積 む機会も与えて頂きました。総合病院における他領域の先生 方や多くの職種の異なる医療スタッフとの 11 年間の臨床経 験は、大学に戻ってからのより良い歯科医療を提供するため の大きな糧となり、極めて有益でありました。超高齢社会を 迎えた現在、医療の発達により多くの患者が重度の基礎疾患 を持ちながらも生活できるようになっております。したがっ て、これらの患者が受診する歯科領域でも全身に関する知識 がなければ、対応できない時期を迎えております。今後、こ の傾向はさらに進み、より深い医科的知識が必要になると思

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ご挨拶

12 280 号 2017 年 3 月 31 日発行 われます。幸い、本学は 26 診療科、570 床の市川総合病院 を有しており、今後の歯科医学教育のため、極めて大きな力 となることは間違いありません。定年までの数年間、他の歯 科大学には類を見ないこの市川総合病院で、多くの診療科の 援助を受けながら診療、教育、研究に携われたことは非常に 幸せであったと思っております。 最後になりますが、今後の日本の歯科医療を担う多くの優 秀な歯科医師がこの素晴らしい環境を備えた東京歯科大学で 育ってくれることを願うとともに東京歯科大学の益々の発 展、皆様のご活躍とご健勝をお祈り申し上げ、退任のご挨拶 とさせていただきます。 略 歴 昭和 51 年 3 月 東京歯科大学卒業 昭和 55 年 10 月 東京歯科大学大学院歯学研究科(口腔外科学専攻)修了  昭和 55 年 11 月 東京歯科大学口腔外科学第2講座助手 平成 5 年 1 月 東京歯科大学口腔外科学第2講座講師 平成 5 年 4 月 東京都立府中病院歯科口腔外科医長(出向) 平成 7 年 4 月 東京歯科大学口腔外科学第2講座講師(復職) 平成 8 年 6 月 東京歯科大学口腔外科学第2講座助教授 平成 8 年 7 月 東京都立大塚病院口腔科医長 平成 13 年 7 月 東京都立大塚病院口腔科部長    平成 17 年 4 月 東京歯科大学口腔外科学講座教授         平成 17 年 6 月 東京歯科大学千葉病院口腔外科部長 平成 19 年 6 月 東京歯科大学千葉病院副病院長 平成 22 年 6 月 東京歯科大学千葉病院病院長 平成 25 年 6 月 東京歯科大学市川総合病院副病院長 東京歯科大学口腔がんセンター長 (東京歯科大学千葉病院口腔外科兼務) 資 格 昭和 60 年 8 月 日本口腔外科学会認定医(第 135 号) 平成 4 年 11 月 日本口腔外科学会指導医(第 335 号) 平成 16 年 日本口腔外科学会専門医(第 135 号) (平成 16 年に認定医より専門医に移行) 平成 21 年 8 月 日本がん治療認定医機構暫定教育医 (歯科口腔外科、第 098242 号) 平成 24 年 12 月 日本口腔検査学会認定医(第 21 号) 平成 25 年 11 月 日本口腔腫瘍学会暫定口腔がん指導医(第 13035 号)

定年退職のご挨拶

組織・発生学講座

澤田 隆

これまで大学人としての職務を無事遂行できましたのも、 私を支えてくださった多くの皆さまのおかげと感謝いたして おります。 私は昭和 52 年に大学を卒業後、田熊庄三郎教授の勧めで 病理学第一講座に助手として籍を置くこととなりました。卒 業式の謝恩会の時に田熊先生から卒業後の進路を問われ未定 ですと答えたところ、それでは僕の教室に遊びに来なさいと お誘いを受けたことがきっかけと記憶しています。何もわか らず飛び込んだ世界でしたが、教室の大先輩である近藤三郎 先生からじきじきに病理標本切片作製の基本を教えていただ き研究生活がスタートしました。同時に、電子顕微鏡による 歯の研究について当時この領域では世界の最先端を走ってい た田熊教授より手ほどきを受けることができました。以来、 ミクロ、ナノの世界に魅せられ、気が付いたら 40 年がたっ ていました。この間、自分のキャリアアップに多くの方々に ご支援いただきました。特に香港大学の R.W. Fearnhead 先 生にはエナメル質研究の奥深さを、京都大学霊長類研究所の 野上裕生先生にはニホンザルの提供を、東海大学病理学の 渡辺慶一先生には電顕酵素抗体法、モントリオール大学 A. Nanci 先生には留学受け入れとコロイド金標識法、McGill 大学 S. Inoue 先生には基底膜の高分解能電顕研究を、ご指 導いただきました。Inoue 先生とは毎年開催される米国細胞 生物学会でお会いし、会場近くのホテルでウイスキーを飲み ながら夜の更けるのも忘れて研究の話に興じたことは至福で した。 教育者としては空手道部の部活を通じて知り合った多くの 学生との時間の共有が私自身の成長に繋がったと考えていま す。空手道部は部員の身体を鍛えるのはもちろん、人格陶冶 の場としても重要な役割を担っており、鈴木 隆部長の後の 10 年間を空手道部部長として責務を全うできたことを誇り に思います。今後は空手道部が「ひとを育む場」として長く 機能していけるよう微力ながら応援していきたいと思いま す。 略 歴 昭和 46 年 4 月 東京歯科大学入学 昭和 52 年 3 月 東京歯科大学卒業 昭和 52 年 5 月 第 61 回歯科医師国家試験合格 昭和 52 年 5 月 東京歯科大学病理学第一講座助手 昭和 52 年 6 月 歯科医籍登録 第 72041 号 昭和 57 年 1 月 東京歯科大学病理学第一講座講師 昭和 57 年 7 月 香港大学歯学部解剖学教室研究員 昭和 59 年 7 月 歯学博士の学位受領(東京歯科大学) 昭和 60 年 4 月 京都大学霊長類研究所共同利用研究員 昭和 62 年 1 月 東海大学医学部病態診断系病理学部門研究員 平成 3 年 7 月 東京歯科大学病理学講座助教授(講座併合) 平成 4 年 1 月 モントリオール大学歯学部口腔病学研究員 平成 5 年 4 月 東京歯科大学口腔超微構造学講座助教授 平成 7 年 9 月 埼玉県立衛生短期大学(現埼玉県立大学)非常勤講師 平成 19 年 4 月 東京歯科大学口腔超微構造学講座准教授(職名変更)   平成 26 年 4 月 東京歯科大学組織・発生学講座准教授(講座名変更)

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ご挨拶 280 号 2017 年 3 月 31 日発行

名誉教授の推薦について

平成 29 年 3 月 14 日(火)の第 662 回教授会において、本 れを受け、平成 29 年 3 月 30 日(木)開催の第 706 回理事会 学名誉教授規程に基づき、本年 3 月 31 日付で定年退職され において承認された。 る髙野伸夫教授を名誉教授に推薦することが了承された。こ

訃報

片桐重雄名誉教授ご逝去

用金属アレルギーの診断におけるリンパ球幼若化試験に関 する研究を精力的に進められ、現在の本学オーラルメディ シン学分野の基礎を築かれました。またクラブ活動では、 長年バレーボール部の部長を務められ、多くの学生の指導 名誉教授 にもあたられました。

片桐重雄先生

寄稿されています。その中の最後の結びで、「病院歯科の片桐先生は、平成 21 年の 120 周年記念記事に原稿を 本学名誉教授である片桐重雄先生が、平成 29 年2月2 意義と充実」と題して次の言葉を述べられています。 日ご逝去されました。享年 80 歳で、あまりに突然の訃報 「歯科の発展のためには、全国の病院に病院歯科を新設 でした。片桐先生は昭和 30 年3月新潟県立新潟高等学校 或いは充実し、新たなジャンルの構築、連携を拡大強化し をご卒業後、同年4月に東京歯科大学にご入学されまし て歯科医療の意義を示すことが重要である。並々ならぬ努 た。そして昭和 37 年に東京歯科大学市川総合病院歯科学 力が必要である。大学、診療医各々が責務を認識して連携 教室に進まれ、副手、助手、講師を経て昭和 47 年に助教 による成果が国民の支持を得てこそ歯科医療の発展に繋が 授になられました。その後は平成元年にオーラルメディシ ると考える。」 ン講座教授に就任され、平成 14 年にご退任されました。 まさにこのことは、今の歯科界を生きる私たちが取り組 在任中には、昭和 43 年に市川病院歯科医局長、昭和 むべき課題であり、長年病院歯科を牽引された片桐先生な 50 年には歯科学報編集委員および市川病院教育主任を務 らではの先見性に富んだお言葉であります。先生のご冥福 められました。研究分野におきましては、長年糖尿病患者 を心よりお祈りいたします。 の口腔粘膜毛細血管の微小循環動態に関する研究や、歯科 (オーラルメディシン・口腔外科学講座 教授 野村武史) 13

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280 号 2017 年 3 月 31 日発行

学内

ニ ュ ー ス

千葉病院研修会開催

平成 29 年1月 23 日(月)午後6時より、千葉校舎歯科臨 床研修医室にて、千葉病院研修会が開催された。240 名を 越える教職員の集まる中、千葉西警察地域移動交番員の方々 より、振込詐欺防止の DVD 上映から研修会が始まった。不 審者に扮した地域移動交番員による防犯の講演に、教職員一 同、真剣に耳を傾けていた。熱のこもった説明による研修会 は盛会のうちに終了した。 ◀参加者へ説明をする千葉西警察地域移動交番員

第 158 回歯科医学教育セミナー開催

◀講演される長塚先生 平成 29 年 1 月 23 日(月)午後6時より、水道橋校舎本館 第1講義室において、第 158 回歯科医学教育セミナーが開 催された。今回は、「高等学校が大学に求めるもの」と題し、 順天中学校・高等学校校長の長塚篤夫先生の講演を伺った。 長塚先生は、東京私立中学高等学校協会副会長および日本 私立中学高等学校連合会常任理事を務められ、文部科学省の 高大接続改革においては、中央教育審議会高等学校教育部 会、高大接続システム改革会議の委員を経て、現在は大学入 学者選抜方法の改善に関する協議会および高等学校基礎学力 テスト(仮称)検討・準備グループの委員をされている。 今回の講演では、文部科学省が進めている高大接続改革の 現状を踏まえ、高等学校が置かれている状況、高校生の学習 状況、社会のニーズ変化に伴い求められる資質・能力の変 化、学び方の転換について詳細な説明があった。また高大接 続改革に関連し、新テストの導入をはじめとした資質能力の 多面的評価に向けた取組や検討課題について詳細な解説をい ただいた。 当日はテレビ会議システムで市川総合病院、千葉校舎にも 中継された。高等学校の教育現場で直接学生の気質の変化を 感じながら、改革にどう対応していくのか、実状を交えなが らの講演は大変わかりやすく、大変有意義なセミナーとなっ た。 14

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学内ニュース 280 号 2017 年 3 月 31 日発行

平成 28 年度第8回水道橋病院教職員研修会開催

平成 29 年1月 26 日(木)午後6時より、水道橋校舎本館 第1講義室において、平成 28 年度第8回水道橋病院教職員 研修会が開催された。今回は、「心身相関と精神科連携」と 題して、内科の宮地英雄臨床講師による講演が行われた。は じめに、不安やうつ、心身症や精神疾患などについての解説 があり、身体症状と精神的問題は密接に関与していることが 説明された。そのようなケースの治療では、患者・医療者そ れぞれの要因で「すれ違い」が起こりやすく、Informed Concent が非常に重要になってくること、また精神科との連 携も大変有効で、依頼をする際の注意点として、安易な説明 をしない、併行して診ていくと伝える、家族の協力を得るこ となどが挙げられた。 講演後も活発な質疑応答が行われ、参加した教職員にとっ て大変有意義な研修となった。

千葉病院ロビーイベント開催

平成 29 年1月 28 日(土)午後2時より、千葉病院1階待 合ロビーにて、ロビーイベント(第7回ロビーレクチャー・ 第9回ロビーコンサート併催)が開催された。 ロビーレクチャーでは、千葉西警察地域移動交番員の方々 より、寸劇を交えた防犯に関する講演が行われた。イラスト やパネルを使っての振込詐欺防止のレクチャーに患者、近隣 住民の方々、教職員が熱心に耳を傾けていた。 続いてのロビーコンサートでは、東京歯科大学 Big Band Jazz 部出身の大串圭太さん(サックス担当)と野口 拓さん(ピ ア ノ 担 当)に よ る 演 奏 が 行 わ れ た。「星 に 願 い を」 「Everything」等の曲目が披露され、聴衆は演奏に聴き入り、 会は盛大かつ和やかに終了した。

一般入学試験Ⅰ期・大学入試センター利用試験Ⅰ期実施

▲心身相関と精神科連携について説明する宮地臨床講師 ▲講演する千葉西警察地域移動交番員 平成 29 年 2 月 2 日(火)午前 9 時より、水道橋校舎本館 および TKP 新大阪ビジネスセンター、福岡の TKP 博多駅前 シティセンターの3会場において、平成 29 年度一般入学試 験(Ⅰ期)・大学入試センター利用試験(Ⅰ期)が実施された。 Ⅰ期は、一般入学試験 430 名、大学入試センター利用 181 名、併願者 162 名、合計 611 名(実数 449 名)の志願者が あった。一般入学試験志願者には英語、数学、理科の3科目 の学力試験、小論文、面接を実施した。 大学入試センター利用試験志願者は、1月 14 日(土)、15 日(日)に実施された大学入試センター試験において本学が指 定した科目を予め受験してもらい、2月3日(火)に水道橋校 舎および大阪会場、福岡会場において小論文、面接試験を実 施した。一般(Ⅰ期)、大学入試センター利用(Ⅰ期)共に2月 4日(土)夕方に本学ホームページにて合格者が発表され、合 格者に合格通知が発送された。 15

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280 号 2017 年 3 月 31 日発行

学内

ニ ュ ー ス

平成 28 年度水道橋病院臨床研修歯科医症例報告会開催

◀古澤成博研修管理委員長、春山亜貴子副委員長を 囲む臨床研修医症例報告会の発表者 平成 29 年2月8日 ( 水 ) と 9 日(木)の午後 6 時 30 分よ り、水道橋校舎本館第1講義室において、平成 28 年度水道 橋病院臨床研修歯科医症例報告会が開催された。この会は、 1年間の臨床研修の総括として、臨床研修歯科医自らが治療 を行った症例について学会形式で報告するものである。第 14 回目となる今回は、水道橋病院の臨床研修歯科医が持ち 時間5分の口頭発表による症例報告を 2 日間にわたって 行った。報告会は、指導医や職員も多数出席し、活発な質疑 応答が行われた。

第4学年共用試験 CBT-OSCE 実施

平成 29 年2月 15 日(水)と2月 26 日(日)、『臨床実習開 始前の学生評価のための共用試験』(医療系大学間共用試験 実施評価機構)が、第4学年生を対象に行われた。これは、 社会からの要請に応え、信頼される医師・歯科医師を養成す るために、全国の医歯学部を有する大学が参加し、診療参加 型臨床実習を推進するにあたり学生が一定水準以上の知識、 技能、態度を有しているかを評価するものである。CBT(コ ンピュータによる客観試験:知識領域)は2月 15 日(水)に 水道橋校舎本館第1講義室にて、OSCE(客観的臨床能力試 験:態度・技能領域)は2月 26 日(日)に水道橋校舎本館 13 階セミナー室、水道橋病院2階、3階の診療室等において実 施された。また、CBT 再試験が3月8日(水)に行われた。 CBT は、138 名の学生が一斉にコンピュータ画面に向 かって多肢選択式の試験に取り組んだ。今年も例年同様、五 なお、各発表は「内容の理解度」「プレゼンテーション能 力」「診断および治療計画の立案」等複数の項目で評価され、 評価を集計の上、優秀な発表者3名を研修修了式にて表彰す る。また後日、全ての発表内容をまとめた報告書も作成予定 である。 研修修了を間近に控えた臨床研修歯科医にとって、この症 例報告会は1年間の研修の集大成であり、その締めくくりに 相応しい会となった。 肢択一問題(A 形式)、選択肢が6つ以上設けられる多選択肢 問題の順次解答2連問(L 形式)、五肢択一問題の順次解答2 連問、4連問(W、Q 形式)の各形式で合計 320 問、6時間 におよぶ試験が行われた。学生は、最後にコンピュータ上で アンケートに答え、試験を終了した。 OSCE は、医療系大学間共用試験実施評価機構で策定され た共通課題、評価シート、評価マニュアルに従って実施さ れ、医療面接・説明指導系2課題、技能系4課題にレスト (休憩)を加えた8ステーション(ST)で実施された。機構か ら2名のモニター、他大学から6名の外部評価者、外部から 7名の標準模擬患者(SP)の協力を得て、総勢 200 名を超え るスタッフを動員して行われた。臨床実習を間近に控えた学 生たちは、真剣な面持ちで試験に臨んでいた。 16

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学内ニュース 17 280 号 2017 年 3 月 31 日発行 平成 29 年 2 月 21 日(火)午後4時より、水道橋校舎新館 血脇記念ホールにおいて、口腔科学研究センターワーク ショップが開催された。村松 敬口腔科学研究センター研究 機器管理部長の司会で開会し、井出吉信学長よりご挨拶をい ただいた後、東 俊文口腔科学研究センター所長からワーク ショップの概要について説明が行われた。 引き続き、山口 朗口腔科学研究センター客員教授から 「顎骨疾患プロジェクトの現状と今後と展望」と題して、基 調講演が行われた。基調講演の中では、プロジェクトの各グ ループリーダーである東生化学講座教授、石原和幸微生物学 講座教授、後藤多津子歯科放射線学講座教授より研究の進捗 についても報告が行われた。 最後に、学長奨励研究助成採択者の河野通良市川総合病院 皮膚科講師、岡田 聡市川総合病院神経内科准教授、木村麻記 生理学講座助教から研究成果報告が行われ、笠原正貴実験動 物施設管理部長の閉会の辞により終了した。 当日は、多数の方が参加し、活発な論議が繰り広げられ た。 平成 29 年2月 23 日(木)午後6時より、水道橋校舎本館 第1講義室において、平成 28 年度水道橋病院教職員研修会 が開催された。今回は「手洗い講習・環境の汚染状況」と題 し、感染予防対策チーム委員会の菅原圭亮副委員長が、診療 における手洗い法(スクラブ法・ラビング法)の確認と病院診 療室の環境および病院施設の汚染状況の報告を目的に講演を 行った。 研修会では、参加者全員でスライドと動画を見ながらスク ラブ法・ラビング法の確認を行った。また、 2014 年に発表 された日本の病院における手洗いの遵守率の調査について説 明があった。世界的な手洗い遵守率が 40%であるのに対し て、この調査では 19.1%とかなり低い値であった。今後、 水道橋病院においても同様の調査を行う必要があると考えら れた。 環境の汚染状況に関しては、一昨年度、各科外来にてパー ムスタンプを用いて職員の手指と周囲環境の状況を確認し た。その結果、手指の消毒が十分な職員の持ち物や周囲環境 は同様に清潔が保たれていたが、手指の消毒が不十分な職員 の持ち物や周囲環境は多くの菌が確認された。昨年度、今年 度は、 ATP 測定器にて、診療時に携帯している物( PHS、 IC カード)、病院内の環境を測定した。 PHS や IC カードは個 人によりかなりばらつきがあった。診療ユニット周囲より も、トイレのドアノブなどの方が汚染度が高く、特に男性ト イレの ATP 値が高かった。この結果には会場からどよめき が起こっていた。パームスタンプおよび ATP 測定の結果よ り、診療時および日常の手指消毒の徹底が重要であり、水道 橋病院での医療関連感染予防につながることが確認された。

平成 28 年度口腔科学研究センターワークショップ開催

平成 28 年度水道橋病院教職員研修会開催

▲説明をする東口腔科学研究センター所長 ▲手洗い講習について説明する菅原講師

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280 号 2017 年 3 月 31 日発行

学内

ニ ュ ー ス

第 159 回歯科医学教育セミナー開催

◀講演する佐藤助教 平成 29 年2月 27 日(月)午後6時より、水道橋校舎本館 第1講義室において、第 159 回歯科医学教育セミナーが開 催された。今回は、「効果的な授業を行うワークショップ報 告」と題し、片倉 朗教務部長、平田創一郎教務副部長、 佐藤正樹生理学講座助教、酒寄孝治社会歯科学講座助教、 石川 昂組織・発生学講座助教より講演が行われた。 はじめに、片倉教務部長より本ワークショップの趣旨につ いて、平田教務副部長よりワークショップの概要について、 写真等を交えながら説明があった。つづいて、本ワーク ショップで効果的な講義に必要な項目に関しての発表(模擬 授業)を行った佐藤助教、酒寄助教、石川助教からワーク ショップでの成果について発表があった。 当日はテレビ会議システムで市川総合病院、千葉校舎にも 中継された。質疑応答も大変活発に行われ、大変有意義なセ ミナーとなった。 18

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280 号 2017 年 3 月 31 日発行

大学院

ニ ュ ー ス

第 409 回大学院セミナー開催

▶講演される尾尻先生 平成 28 年 12 月 16 日(金)午後 6 時より、水道橋校舎西 棟ラウンジにおいて、第 409 回大学院セミナーが開催され た。今回は、東京慈恵会医科大学・放射線医学講座准教授の 尾尻博也先生をお招きして、「頭頸部癌における治療後画像 評価」と題した講演をいただいた。  頭頸部癌の治療で、手術と放射線治療に化学療法が参画し た変遷の中で治療後画像評価は、重要な役割を担う。目的は 効果判定、再発病変、治療選択、合併症、second primary cancer 等の判断と評価がある。検査目的を意識し、初発時 の病期診断、治療経過・選択など臨床情報を得て評価する。 NCCN ガイドラインでは、治療終了 6 週の基線検査を推

第 410 回大学院セミナー開催

平成 29 年 1 月 20 日 ( 金 ) 午後 6 時より、水道橋校舎西 棟ラウンジにおいて、第 410 回大学院セミナーが「顎骨疾 患プロジェクト推進委員会」と共催で開催された。今回は愛 媛大学先端研究・学術推進機構教授の飯村忠浩先生を講師に お招きし、「生物学・分子生物学から形態学へ:イメージン グによる骨系細胞動態の可視化と定量化への道」と題した講 演をいただいた。 講演は、骨基質中における骨細胞のギャップ結合に関する 基本的な解説から始まり、骨細胞の細胞突起が骨表面へと伸 長し、骨芽細胞や破骨細胞との間に細胞間ネットワークを構 築していること、また、その構造が細胞間コミュニケーショ ンを可能にしていることをイメージング画像でわかりやすく 説明していただいた。そして、これまでの飯村先生のご研究 から、骨細胞は骨への機械的負荷に対するメカノセンサーと して、骨芽細胞や破骨細胞の機能を調節しながら骨代謝を調 整しており、骨の中心的細胞であることを今後の研究の展開 も含め、解説していただいた。多くの大学院生が参加し活発 奨している。早期は治療変化が強く、所見の判断(治療後変 化と再発病変の区別)が困難なためである。ただ、術後合併 症の評価、切除断端陽性、明らかな残存病変、増大を示す例 では早期評価を行う。通常、再発病変は淡い増強効果を示す が、術後変化との区別は困難で、基線検査との経時的変化が 重要である。経時的増大が再発病変を支持する一方、制御例 は経時的な増強効果の減弱、T2 強調像や拡散強調像の信号 低下を示し、所見の安定が確認されると信頼性の高い再発否 定が可能である。講演後には、質問や意見交換がされ有意義 な大学院セミナーであった。 ▲講演される飯村先生 な質疑がなされ、研究内容だけでなく研究の設定の仕方、プ レゼンテーションの手法などについても多くの学びを得るこ とのできた大変内容の濃い有意義なセミナーであった。 19

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280 号 2017 年 3 月 31 日発行

大学院

ニ ュ ー ス

第 411 回大学院セミナー開催

◀講演される芝先生 平成 29 年 1 月 23 日(月)午後 6 時より、水道橋校舎新館 第 1 講義室において、第 411 回大学院セミナーが開催され た。今回は、広島大学大学院医歯薬保健学研究院統合健康科 学部門・歯髄生物学研究室教授の芝 秀樹先生をお招きし、 「生物学的歯内療法の開発のための基礎的研究」と題した講 演をいただいた。 はじめに、座長の井上 孝教授(臨床検査病理学講座)から 柴教授のご略歴と共にトランスリレーショナルな歯髄生物学 についての紹介があり、講演は和やかな雰囲気の中、開始さ れた。講演では、今日、歯内療法の進歩は、歯科用 CT、マ イクロスコープ、ニッケルチタンファイルなどの機器、機材 の開発による診査・診断、治療技術の向上に代表される技術 的革新によるところが大きいものの、それらによる歯内療法 の基本的概念に大きな変化はなかったことが指摘された。そ のうえで、同教授は、歯髄を生物学的に正常な状態に再構築 するための歯内療法への転換が重要であると述べ、生物学的 歯内療法、象牙質・歯髄複合体および根尖歯周組織の生物学 的再生療法の観点から、豊富な研究データを元にその詳細と 展望について述べられた。 生物学的歯内療法とは、増殖因子、低分子化合物などを用 いることによって、歯髄細胞や根尖周囲細胞の機能を積極的 に制御し、治癒に導く歯内療法である。研究では、抗菌ペプ チド LL37 と象牙基質タンパク質である象牙質リンタンパク 質(DPP、ホスホホリン)の細胞機能制御因子としての働きに 焦点をあてている。LL37 は細胞の走化促進作用、血管新生 作用を有すると共に、自己 DNA 断片との複合体は toll-like receptor 9 を介して、自己免疫疾患の発症・進行に関わる炎 症反応を制御することから、LL37 は抗菌作用だけでなく、 種々の生物学的活性を有することが明らかとなってきた。 DPP は石灰化組織の成熟に積極的に関与することなどから、 生物学的歯内療法に重要であることが明快なスライドに示さ れた。 また、生物学的歯内療法では間葉系幹細胞移植による細胞 治療の応用にも取り組んでいる。間葉系幹細胞が産生した細 胞外基質を足場とする間葉系幹細胞の球状複合体の移植によ る根尖部骨(歯周組織)欠損の再生療法の可能性についても示 された。講演後は、海外からの留学生をはじめ多くの大学院 生からもたくさんの質問があり、予定時間を超えて活発な討 論が行われた。 20

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