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学内共同教育研究施設としての機器分析センター

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Academic year: 2021

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(1)学内共同教育研究施設,としての機器分析センター. 機器分析センター長    教授 伊藤 卓 (工学研究院機能の創生部門).  皆様よくご存知の通り、機器分析センターには、本学の先進科学技術研究を支える数々 の大型分析・測定機器が設置されています。そもそも研究センターという名で1965年に工 学部の付属施設として開設されたのが始まりで、その後、歴代のセンター長や学部長のこ 尽力が功を奏して1995年に全学的な共同利用施設に格上げされました。それに伴って、専. 任教官1名と技官3名のポストが確保され、名称も機器分析センターと改められるととも に、その2年後には建物面積もそれまでの1000rn2から1500 m2に大幅に増えました。容 れ物の整備だけではなく、肝心の設置機器も漸次充実の度を増し、それによって利用者の 数も増え続けています。本学の理工系研究のレベルアップを支える基盤としての機能を存 分に果たしているといえましょう。.  このように書くと、本学機器分析センターは順風満帆、良いことずくめのように見えま すが、その運営面については必ずしも安心してばかりはいられない状況です。.  最大の問題は、光熱水費の高騰と機器維持費の枯渇に基づくセンターとしての恒常的な 予算不足です。全学的な施設ということで、文科省からセンター共通経費などの手当をし て頂いてはおりますが、機器の保守・運用を全うするにはとても足りません。必ずしも全 ての教官がセンターを日常的に利用するというわけではありませんから、ある割合での受 益者負担も当然必要であり、全ての機器について使用料を設定しています。ただ、この料 金を余り高く設定してしまうと、せっかく学内に機器があっても学外に委託した方が安上 がりなどという矛盾を生じる恐れも出てきますので、自ずから使用料の上限は決まってし まいます。.  こうした自助努力を払いながら、ここ数年はその年ごとに学長裁量経費などの手当を施 して凌いできているのですが、このようなやり方ではセンターの運営にいずれ破綻を来し ます。センターに設置されている大型の機器類を少しでも多くの方に有効に活用していた だき、大学としての教育・研究レベルの維持・向上に資することができるように、全学的 な視点に立った財政面の支援を各方面にお願いしているところであります。.  機器分析センターは、設置されている機器の保守・運用が主要な任務であることは間違 いありませんが、その活動はそれにはとどまりません。前センター長の福富洋志教授の発. ・2・.

(2) 案で様々な新たな取り組みが検討されています。その一つ、近隣の高校生を対象としたYNU. テクノワールドは一昨年末に一回目を開催したところ、非常に好評でしたので、昨年も12 月26日に第二回を開催しました。センター専任のスタッフや専門委員の先生方の献身的な ご尽力のもと、32名の高校生の参加を得て好評裡に終えることができました。若者の理科 離れが懸念されるなか、先進機器に触れて眼を輝かせる高校生の姿を目の当たりにして、 私どももまた、得ることの大きい一日でした。また、共同研究推進センターと連携して、. 共同研究方式による民間からの受託分析のシステムもスタートしました。さらに、機器分 析センターの提案になる全学教養教育科目「先端機器分析入門」の新設も正式に認められ、 平成14年度から開講の運びで準備が進められています。.  全学共同利用のための施設であることを念頭にいれながら、今後もセンターとしての活 動の幅を拡げてゆき、本学の教育・研究のレベル向上のためにできる限りの貢献をしてゆ きたいと念じております。本学関係の皆様のご理解とご支援を切にお願いする次第であり ます。. 、;磯麟襲. 野依教授のノーベル化学賞受章を祝う(2001.10.16日本化学会にて、左端筆者). 一3一.

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