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〈原著〉網膜神経線維走行モデルを用いた緑内障診断に関する研究

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Academic year: 2021

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(1)近畿大医誌(MedJKi nkiUni v)第36巻1号. 9∼18 2 011. 9. 網膜神経線維走行モデルを用いた 緑内障診断に関する研究 七 部 近畿大学医学部眼科学教室. 抄. 録. 緑内障診断には,視神経乳頭,網膜神経線維(RNF) の障害と対応した視野障害が必須である.Pol argr aphは, 眼底所見との比較を容易にした新しい RNF走行モデルを用い,視野の各測定点の値を対応する乳頭周囲へ配置し, 視野表現法である.本研究では,Pol argr aphの臨床的評価,共焦点レーザー検眼鏡(SLO)による RNF走行解 析,RNFの乳頭入射角度を元にした解析の精度や変動要因について検討した. まず,緑内障4 0眼を対象に Pol argr aphと立体眼底写真,光干渉断層計(OCT)との一致率を評価した.その結 果,視野障害と眼底所見の完全一致率は,眼底写真で5 7 . 5 %,OCT で4 5 %であった. ついで SLOで得られた3 6 眼の RNF走行画像と測定した盲点をもとに視野を合成し,RNFの乳頭入射角度を求 めた.その結果,入射角度の個体差は約1 2 度で,Pol 0 度の差を認めた.また近視 argr aphの RNFモデルと最大2 眼と非近視眼では中心上方視野の入射角度に有意差を認めた. 最後に Pol 0 眼の乳頭と中心窩が形成する argr aphとの入射角度の差が大きい乳頭黄斑線維について検討した.4 角度,および固視点と盲点が形成する角度の相関を調べた.その結果,乳頭は中心窩より平. 7 . 8 度上方にあり,眼. 底と視野に強い相関を認めた. 本研究は,RNF走行を元にした視野解析手法の精度を向上させる基礎データになると期待される. Ke ywords:視野,網膜神経線維走行,緑内障,入射角度. 緒. 代からはじまる.Pol yak,Vr abe cらをはじめ多くの 研究において,網膜を染色することで組織学的に網. 言. 緑内障は,我が国における社会的失明の首位に位 置する眼疾患で,4 0 歳以上の有病率は約5%に達す. 膜神経線維の走行を検出した. .また,Hogan,. る .緑内障は慢性進行性の視神経症であり,その機. ,Radi Hoyt usらは網膜の一部に光凝固を施行する ことで網膜神経線維層に変性を作成し,網膜神経線. 能的障害として特徴的な視野変化を伴う. 主病巣は,. 維や視神経乳頭を介した視路への病理学的な変化を. 視神経乳頭の篩状板部近傍における網膜神経線維の 軸索障害とされており,これに伴い対応する網膜神. 観察した. .その後,19 8 0 年代からは Sommer ,. えら. Hoytらにより眼底写真や共焦点レーザー検眼鏡 (Sc ,SLO)など非 anni ngLas erOpht hal mos c ope. れている.その結果,視細胞からの視覚情報が網膜. 侵襲的手法による網膜神経線維の評価が行われるよ. 神経節細胞レベルで遮断され中枢へ伝達されなくな. うになった. り,対応する視野障害が出現することになる.さら. ,Hoganらは,網膜神経線維走行 Pol yak,Vr abe c モデルを発表している .さらに,Ai r aks i hen,. 経節細胞のアポトーシスが逆行性に生じると. に,視神経乳頭では隣接した網膜神経線維が共に障 害されやすいため,網膜神経節細胞の障害部位なら. .そして,これらの所見をもと に. びにこれに対応する視野障害の形状は,網膜上の網. ,Capr Jonas i or iらは,緑内障患者において網膜神経 線維欠損が視野の感度低下部位と対応していること. 膜神経線維走行パターンに大きく依存する.. を示している. 網膜神経線維走行についての詳細な研究は1 8 30 年 大阪府大阪狭山市大野東3 77 2 (〒5 8 98 5 11 ) 受付 平成2 2 年1 0 月2 8 日,受理 平成2 2 年1 1 月2 2日. .. 緑内障では,視神経乳頭や網膜神経線維などの構.

(2) 1 0. 七 部. 造的変化と,これに対応する機能的障害である視野. た網膜神経線維走行モデルより既定されている.し. 障害を証明することが確定診断において必須となっ. かしながら,この手法による機能的障害と構造的障. ている.視神経乳頭において網膜神経線維の軸索障. 害の対応精度は,個体差やさまざまな変動要素を含. 害が進むと,特有の視神経乳頭陥凹や乳頭辺縁部の. め未だ明らかになっていない.特に Pol argr aphの. 菲薄化ならびに乳頭周囲の網膜神経線維欠損が観察. 解析で. される.しかしながら,網膜表層を弓状に走行する. 患者の網膜神経線維走行の相違は,直接解析精度に. 網膜神経線維は無髄神経線維であるため検眼鏡では. 影響する可能性が高い.. 用されている網膜神経線維走行モデルと実. その全貌を観察することはできない.そのため,眼. 本研究では,まず実験1として緑内障における現. 科医は網膜神経線維の走行パターンを過去に発表さ. 状 の Pol argr aphの 臨 床 的 有 用 性 を 評 価 し た.. れている走行モデルを想定しながら視野障害との対. Pol argr aphで解析された視野による機能的変化 と,立体眼底写真ならびに光干渉断層計(Opt i cal. 応関係を推測することになり,短時間に正確な評価 を行うことは決して容易ではない. 視野と視神経乳頭周囲の構造的変化の対応関係を より簡. に評価することを目的に, 近年,Oc t opus視. 野計(HAAGSTREI T 社)の視野解析プログラム (EyeSui t ePe r i me t r y)に Pol argr aphと呼ばれる 視野表現方法が導入された. Cohe r e nc eTomogr aphy,OCT)で得られた構造的 変化との一致度について視神経乳頭周囲1 2セクタに おいて比較検討した. 実験2として,実際の症例において網膜神経線維 をトレースし, 視神経乳頭への入射角度を実測した.. .Pol ar gr aphは, Hoganや Sc hi e f erらの網膜神経線維走行モデルを 参 に,独自の神経線維走行モデルを用い,視野検. ヒトの網膜神経線維走行は,屈折をはじめ様々な要. 査で得られた各測定点の年齢別正常値からの欠損量. どの程度影響をおよぼすのか,さらに実際の臨床で. を緑内障性視神経障害の主病巣と. どの程度の誤差を. えられる視神経. 因による個体差が存在する.これが視神経乳頭への 網膜神経線維の入射角度を指標にした本解析手法に 慮すれば良いかを検討した.一. 乳頭周囲に再配置させ,機能的障害と構造的障害を. 般的な眼底写真では,明確な網膜神経線維走行を眼. 直接比較可能とした視野表現方法である. 底広範囲で描出することはできない.そこで本研究. .Pol ar. gr aphにおける視野の各測定点の結果は,正常なら ば円周上に,視野の欠損が大きいと突出する棒グラ. では,高解像度 SLO画像を用い,さらに独自に加算. フとして表現される.さらに,眼底所見との対応を. スすることで,視神経乳頭への入射角度の解析を行. 容易にするため,上下反転して表現されている(図. った.本実験では視野と眼底の正確な対応を確保す. 1).Pol argr aphにおいて,視野の各測定点に対応. るために,盲点を独自のカスタムプログラムで1度. する網膜神経節細胞からの網膜神経線維が,視神経. 間隔に高密度に測定し,眼底像との合成を行った.. 乳頭のどの部位に入るか(入射角度)は,内蔵され. 実験3として,乳頭黄斑線維束における視野と眼. 平. 処理を行い,得られた網膜神経線維像をトレー. 底の相関関係の検討を行った.現在の Pol argr aph では,上下対称の比較的単純化された網膜神経走行 モデルを 用している.しかし実際の症例では Ro,Wi hr s c hne i der l l i umsらが示したように視神経乳 頭と中心窩の位置は約5 . 5 度から9 .5 度,視神経乳頭 が中心窩より上方に位置することが知られており, 現状の Pol argr aphでは乳頭黄斑線維部位での誤差 が大きくなる可能性がある. .そこで今回は,実症. 例において眼底の視神経乳頭と中心窩,ならびに視 野の固視点と盲点の形成する角度を計測し,その相 関関係について検討した.さらに,眼底撮影,視野 図. Pol argr aphの原理 A:グレースケール B:視野測定点と網膜神経線維走行 C:Pol argr aph D:眼底写真 Pol argr aphで検出された視野の異常部位 (黒矢印) と一致した部位に, リムの菲薄化(白 大矢印)と網膜神経線維層欠損(白小矢印) を認めた.. 検査時の頭位,ならびに眼球回旋の影響を把握する ため,同一症例に異なった日に計5回,眼底撮影お よび視野検査を行ない, 検査間での変動を評価した. 対象および方法 実験1 緑内障眼における Pol argr aphの臨床的有 用性の検討.

(3) 網膜神経線維走行モデルを用いた緑内障診断に関する研究. 対象は,緑内障4 0 症例40 眼 (男性2 2例,女性18例, 平 年齢57. 7 ±1 1. 9 歳)とした.病型は狭義の原発 開放隅角緑内障(POAG)2 6例2 6眼,正常眼圧緑内 障(NTG)11 例1 1 眼,続発緑内障3例3眼であった.. 11. 経線維層厚を測定し,RNFLThi c kne s sAver ageを 用いその定量解析を行った.立体眼底写真は,視神 経乳頭周囲を1 2 割し,緑内障専門医3人のうち2 人の判定が異常となった場合異常とした.この3人. 7 例1 7眼, Ander s on 類による緑内障病期は,早期1 中期1 6例16 眼,後期7例7眼であった .採用基準. の判定医は症例の視野を含めたすべての患者情報を. は,矯正視力0. 6 以上,屈折値は球面レンズ−6 D以 上+4 D以下,円柱レンズ−3 D以上+3 D以下,視野 の信頼性は偽陽性率1 5%以下,偽陰性率3 3 %以下と. 視神経乳頭変化(網膜神経線維層欠損,視神経乳頭. した.また,眼底に傾斜乳頭を含め視神経乳頭の先. Ave r ageが内蔵された年齢別正常者の網膜神経線 維層厚と比較し有意差(p<0 .0 5 )を認めたセクタを. 天性形態異常を認めない症例を対象とした. 視野検査は,自動視野計 Oc 1 01 プログラム t opus G2nor mals t r at egyにて測定を行った.測定結果の 解 析 は EyeSui t ePe r i met r yの Pol argr aphを 用 い,円周上に配置された測定結果を1 2セクタに け, 各セクタ別に異常判定を行った.Pol argr aphの異 常セクタの定義は,1セクタ内に欠損量が 5dB以 上の測定点が2点以上存在するか,あるいは10dB 以上の測定点が1点以上存在する場合とした. 眼底検査は,立体眼底写真 Ni de k3 DX(NI DEK 社)を用い,視神経乳頭ならびにその周囲の網膜神 経線維欠損について評価した.また光干渉断層計は St r at usOCT(OCT:Car lZe i s s社)の Fas tRNFL (3 .4 )を 用し視神経乳頭周囲の網膜神 Thi c kne s s. 図. マスクした上で,立体眼底写真において,緑内障性 の陥凹,乳頭辺縁部の菲薄化)を生じた部位を判定 し た.OCT で は1 2 割 さ れ た RNFL Thi c kne s s. 異常とした(図2) . 視野と眼底の比較は,正常セクタまたは異常セク タを,以下の2つの解析方法を用い行った. 解析1:Pol argr aphで検出された正常または異常 セクタの部位が,立体眼底写真や OCT で対応する セクタですべて一致した場合,完全一致とした.ま た,Pol argr aphが正常または異常セクタであるに もかかわらず,対応する立体眼底写真や OCT のセ クタがひとつも一致しなかった場合, 不一致とした. そして,Pol argr aphで検出された正常または異常 セクタの部位が,立体眼底写真や OCT で対応する セクタが一つでも一致した場合を部. 一致とした.. 解析2:一般臨床での運用では,測定誤差や個体差. Pol argr aphならびに眼底検査における異常セクタの定義 A:Pol argr aph ★ Pol argr aphの異常セクタ: 1セクタ内に欠損量が 5dB以上の測定点が2点以上存在するか,あるいは1 0dB以上の測定点が 1点以上存在する場合を異常セクタとした. B:立体眼底写真 ☆立体眼底写真の異常セクタ: 緑内障専門医3人のうち2人が緑内障性視神経乳頭変化を認めた場合を異常セクタとした. C:OCT の解析結果 ○ OCT の異常セクタ: 解析プログラム RNFLThi . 0 5 )を示した部位を異常セクタと cknes sAve r ageにて有意差(p<0 した..

(4) 1 2. 七 部. 図. Pol argr aphと各眼底検査の対応評価 A.解析1:Pol argr aphにおけるセクタと各眼底セクタを1対1で評価 この例では, Pol argr aphの異常セクタが2つの OCT の異常セクタに対応している場合は完全一 致,2つのうち1つの異常セクタだけが一致している場合は部 一致,まったく異なる部位に異 常セクタがある場合は不一致となる. B.解析2:Pol argr aphにおけるセクタと各眼底セクタを隣接セクタも含め評価. この例では,解析1では部 一致の症例だが,解析2では OCT の異常セクタ☆と隣接したセクタ ★の4セクタで評価するため完全一致と評価する.. で隣接セクタへ対応がずれる可能性も. えられる.. そのため,解析2では一致の定義をやや緩和し, Pol argr aphの異常セクタが眼底の異常セクタと完 全一致した場合のみならず,その隣接セクタに一致 した場合も一致と判定した. (図3) 実験2 網膜神経線維の視神経乳頭への入射角度の 解析 対象は3 6例3 6 眼(男性10 例,女性26 例,平. 年齢. 3 9 .5 ±1 4 . 0歳)とした.対象の内訳は正常者2 5 例2 5 眼,高眼圧症4例4眼,緑内障症例7例7眼 (POAG. 図. )による網膜神経線維走行の解析 SLO(F1 0 A:撮影された複数の SLO画像に対し加算 平 処理を行った. B:眼底写真を基準に加算平 処理された 度の SLO画像をパノラマ配置し,画角約60 SLO画像を得た.. 5例,NTG2例)であった.採用基準は,矯正視力 0 . 8以上で,視野の信頼性は偽陽性率15 %以下,偽陰. た. (図4). 性率33%以下とした.眼底検査にて明らかな視神経. 2.盲点の検出. 乳頭の先天性形態異常をもつ症例は除外し,SLOで 網膜神経線維の鮮明な画像が得られた症例を採用し. SLO画像と正確な視野測定点を合成するために 自動視野計 Oct 00 のカスタムテストを用いて opus9. た.対象の等価球面値(SE)は, −2 .0 . 0 D≦SE≦+2. 盲点の詳細な形状,固視点と盲点の位置関係を測定. 5 眼, −6 .0D<SE<−2.0D:9 眼,−10.5D≦ D:1 2 眼であった. SE≦−6D:1. した.測定条件は,盲点周辺1 1×1 3 度の範囲に1度. 1 .SLOによる網膜神経線維走行の検出. 測定を行った.背景輝度3 1 .4 アポスチルブ,視標サ. 網膜神経線維走行の検出は,SLO (F1 0:NI DEK 社)を用いた.波長4 9 0nm ダイオードレーザ SLO. イズ1,視標輝度10 00 アポスチルブ,呈示時間100. 画像(画角40 度)を眼底9方向でパノラマ撮影した. 得 ら れ た 各 方 向 の SLO画 像 は 画 像 解 析 ソ フ ト 0 により加算平 を行ない,より明瞭 Re gi St axV 4. 化した網膜神経線維走行像を得た.これら SLO画 像を眼底写真(CF:CANON 社)の血管走 6 0 UVi 行を基準とし画角約6 0 度の SLO画像として合成し. 間隔に1 46 点の測定点を配置し, 単一輝度による視野. (図5) ms e cとした. 3.眼底像と視野測定点の合成 検出した盲点およびプログラム G2の測定点を眼 底像に対応するために上下逆転させ,固視点を眼底 の中心窩,盲点の中心を視神経乳頭の中心に一致さ せて視野と眼底を合成した.盲点の形状を事前に検 出し,より精度の高い視野と眼底の合成を可能とし.

(5) 網膜神経線維走行モデルを用いた緑内障診断に関する研究. 図. 盲点の測定 のカスタムテストを用いて1度 Oct opus900 間隔で盲点の詳細な形状と位置を測定した.. 図. 13. 視神経乳頭および盲点の位置計測 A:視神経乳頭の中心と中心窩を通る直線の 角度をAとした. B:盲点の中心と固視点を通る直線の角度を Bとした.. 底写真を撮影し,視神経乳頭中央から中心窩を通る 直線と眼底写真の視神経乳頭中心を通る水平線とか ら成る角度Aを測定した.また,実験2で用いた方 法で各症例の盲点の中心部と固視点を通る直線と固 視点を通る水平線がなす角度Bを測定した(図7) . 図. 視野と SLO画像の合成および網膜神経線維 の入射角度の計測 A:視野の反転 視野を眼底に対応させるため上下反転した. B:SLO画像上と視野の合成 視野の盲点の中心と固視点を,眼底上の視神 経乳頭の中心と中心窩に一致させ,視野の各 測定点から観察される網膜神経線維走行をト レースし,視神経乳頭における入射角度を計 測した.. 測 定 し た 角 度 A と 角 度 B の 相 関 を Spe ar mans r ankc or r el at i oncoe f f i c i e ntを用いて検定し,乳頭 黄斑線維束における視野の盲点と固視点の位置関 係,眼底の視神経乳頭と中心窩の位置関係の相関や 誤差について検討した. さらに眼底撮影時や視野検査時の頭位,眼位回旋 の影響を確認するため,正常者1 2 例1 2 眼(平. 年齢. た.(図6). 33. 9±6 .6 歳,SE−2 . 56 ±2 .5 D)について,無散瞳 眼底写真撮影(nonmydWX 3 D:KOWA 社)およ び視野検査を1セットとし,日を変えて5回施行し. 4 .網膜神経線維走行のトレース. 同様に角度A,Bを算出し,測定時に生ずる変動幅. プログラム G2の各視野測定点より,目視できる 範囲で網膜神経線維走行に. って手動でトレース. を検討した. 実験1,2,3のすべての対象において,患者に. し,視神経乳頭中心部を通る水平線上を0度として. は検査内容を十. 視神経乳頭辺縁での各測定点からの線維の入射角度. 行った.. を計測し,入射角度の平 また,Pol argr aphで. および標準偏差を求めた.. 説明し,承諾を得たうえで検討を. 結. 用されている神経線維走行. 果. モデルとの入射角度の比較を行った.さらに対象症. 実験1. 例を近視群(−1 0 .5 2 眼)と非近視 D≦SE≦−6D:1 群(−2 .0 ≦ ≦+2 . 0 :1 5 眼) に 類した.また D SE D. 全病期における Pol argr aphと立体眼底写真,OCT. 各群の疾患内訳は近視群では正常6例,高眼圧症2. 病期全体40 眼において Pol argr aphと立体眼底写. の一致率. 例,緑内障4例,また非近視群では正常1 3 例,高眼. 真の異常セクタの完全一致は, 解析1では2 3 眼 (5 7 .5. 圧1症例,緑内障1例であった.各測定点の入射角. %) ,解析2で3 2眼(8 0 %)であった.また,立体眼. 度は Mann-Whi t ne yU t e s tを用い比較検定した (図1 3 ).. 眼のうち6眼(1 5%) ,解析2で1 4 眼(3 5%)であっ. 底写真における正常セクタの完全一致は, 解析1 で4 0. 実験3 乳頭黄斑線維束における視野と眼底の相関. た.次に,病期全体4 0 眼において Pol ar gr aphと. 関係の検討. 8眼 (45 OCT の異常セクタの完全一致は,解析1で1 %) ,解析2で3 0眼 (7 5 %) であった.一方,OCT に. 症 例40 例4 0眼(男 性28 例・女 性12 例,平. 年齢. 3 9 .1 ±1 3 . 7歳,SE−3 .2 0 ±3 . 18 D)に対し,眼底写. おける正常セクタの完全一致は,解析1で4 0 眼中5. 真(CF:CANON 社)を用い画角6 0度の眼 6 0 UVi. 眼(1 2 . 5%) ,解析2で2 2 眼(55 %)であった..

(6) 1 4. 七 部. 異常セクタは立体眼底写真,OCT ともに部. 一. 致まで含めると,1 0 0 %の一致を認めた.しかし,両 検査とも正常セクタの一致率は異常セクタの一致率 より顕著に低下した(図8) . 各病期別における Pol argr aphと立体眼底写真, OCT の一致率 病期別では,立体眼底写真における異常セクタの 完全一致は,解析1で早期は1 7 眼中11 眼 (6 5 %) ,中 期は1 6眼中3眼(6 3 %) ,後期は7眼中2眼(2 9%) であり,解析2でも同様に早期1 3眼 (7 6 %) ,中期1 3. 図. 全病期における Pol argr aphと眼底解析の一 致率 A:Pol argr aphと立体眼底写真との比較 B:Pol argr aphと OCT との比較. 図. A:各病期における Pol argr aphと立体眼底 写真の異常セクタの一致率 B:各病期における Pol argr aphと立体眼写 真の正常セクタの一致率. 図. A:各病期における Pol argr aphと OCT の 異常セクタの一致率 B:各病期における Pol argr aphと OCT の 正常セクタの一致率. 眼(8 1 %) ,後期6眼(8 6 %)であった.一方,立体 眼底写真における正常セクタの完全一致は,解析1 で早期1 7 眼中1眼(6%) ,中期1 6 眼中3眼(1 9 %) , 後期7眼中2眼(2 9 %)であり,解析2では早期7 眼(4 1%) ,中期5眼(3 1%),後期2眼(29%)で あった(図9).OCT において異常セクタの完全一 致は,解析1では早期1 7 眼中1 0 眼 (5 9%) ,中期16 眼 中7眼(4 4 %) ,後期6眼中1眼(1 4 %)であり,解 析2では早期13 眼(76%) ,中期12 眼(75 %) ,後期 5眼(71 %)であった.一方,OCT における正常セ クタの完全一致は, 解析1で早期17 眼中3眼 (1 8 %) , 中期16眼中1眼(6%),後期7眼中1眼(1 4 %)で あり,解析2では早期1 0 眼 (5 9%),中期8眼 (5 0 %) , 後期4眼(5 7 %)であった(図1 0) . 異常セクタは立体眼底写真, OCT ともに部 一致 まで含めると,どの病期でも1 0 0 %の一致を認めた. 解析1では,病期の進行と共に一致率が低下する傾 向を認めた.しかし,解析2では病期による差異は 認められなかった.一方,両検査とも正常セクタの 一致率は異常セクタの一致率より顕著に低下した. 実験2 網膜神経線維の視神経乳頭への入射角度の解析 図1 1に視野の各測定点に対応する入射角度と個体 間のばらつきを示す.各測定点の入射角度の平. 値. を視神経乳頭縁に表示した.各測定点の標準偏差値 (α) は,8 .7 ≦α≦1 4 .4 であり,測定点にかかわらず 約12 度の個体間のばらつきが認められた. Pol argr aphで 用されている網膜神経線維走行 モデルに基づく視神経乳頭周囲での入射角度と, 我々が今回実測した網膜神経線維走行に基づく入射 角度との比較を行った.各測定点における両入射角 度の差を図1 2 に示す.全平. で約5 . 5±9 . 8 度の差を. 認め,特に中心1 5度内の下方視野測定点に,2 0 度以 上の入射角度の差を認めた. 近 視 群(SE≦−6 . 0D)と 非 近 視 群(−2. 0 D≦ 0 SE≦+2. D)での網膜神経線維の入射角度の比較 をしたところ,固視点より1 5度以内の上方の視野測 定点で有意な差が認められた.(p<0 .0 5 ,Mann-. )(図1 3 ). Whi t ne yU t e s t.

(7) 網膜神経線維走行モデルを用いた緑内障診断に関する研究. 15. 図. 図. 各測定点における入射角 度の平 値と標準偏差値 A:各測定点の標準偏差 値 数値のない○は測定が可 能であった症例が半数以 下の測定点. 各測定点の標準偏差値は 8 . 7 度か ら1 4 . 4 度で最大 約1 5 度であった. B:視神経乳頭における 各測定点の平 入射角度. 図. 近視群と非近視群の入射角度の比較 A.非近視群(−2 D≦等価球面値≦+2 D) B.近視群(−1 0 . 5 D≦等価球面値≦−6 D) 中 心1 5 度以内の視野の耳側上方で有意差 (p<0 . 0 5 )のある測定点を多く認めた.. 図. 視神経乳頭と中心窩が形成する角度(A)と 盲点と固視点の形成する角度(B)の相関関 係 角度Aと角度Bには強い相関を認めた. (r = s 0 . 8 1 ). Pol argr aphの網膜神経線維モデルと実測し た入射角度との差 (各測定点の入射角度の差) =(Pol argr aph の入射角度)−(実測の入射角度) 中心1 5度以内の視野下方で2 0度以上の入射角 度の差を認めた.. 実験3 乳頭黄斑線維束における視野と眼底の相関関係 眼底写真において中心窩と視神経乳頭のなす角度 Aの平. は7 . 75 ±4 . 1 8度であった.すなわち,眼底. において視神経乳頭は中心窩より平. 約7.8 度上方. に位置していた.また視野において盲点と固視点の なす角度 Bは6. 1 8±4. 4 1 度であった.角度AとBに は 強 い 相 関(y=0 .8 5 26 ×−0 .4 2 4,p<0 . 0 1,r = s 0 . 81 ,Spe ) ar mansr ank c or r el at i on c oe f f i c i e nt を認めた(図14 ) . 次に正常被検者1 2 例を対象とした5回の眼底撮影 および視野検査の結果では,角度Aの平. は8 . 07 ±. 3 . 77 .0 3 ±3 .7 4 で,5回の測定の標準偏 °角度Bは7 ° 差は各測定点において角度Aで0 .5 1 ≦α≦2 .2 1 ,角. 査測定時の回旋誤差は眼底写真,視野検査とも最大. 度Bでは0.5 6 ≦α≦2 .1 6 であった.このことから,検. 約2度であることがわかった..

(8) 1 6. 七 部. を作成し,各個人の盲点位置を同定した.実験3の. 察. 角度AとBが統計学的によく相関していた(図1 4 ). 実験1で行なった緑内障眼における Pol argr aph. ことからも,測定した盲点と固視点を視神経乳頭と. と立体眼底写真,OCT の一致率の検討では,全病期 群において Pol argr aphで検出された視野の機能的. 中心窩に合わせることで,視野と眼底写真の合成精. 変化は,解析1の手法よりも隣接したセクタを含め. る.. 度を従来の研究より改善することができたと. た解析2の方が,構造的変化との一致率が向上した (図8) . また部. 一致を含めるとすべての病期で1 0 0. え. このように視野測定点を眼底に正確に配置したう えで入射角度を測定したところ,各測定点からの入. %の一致率となった.これは Ai r aks i he nらの研究. 射角度は最大約15 度のばらつきが認められた(図. で述べられているように緑内障患者において,網膜. 11) .実験1の解析1で視野と眼底の対応にずれが生. 神経線維欠損が視野の感度低下と対応していること. じていたが,この個体間の網膜神経線維走行のバリ. に一致した結果となった .. エーションもやはりその主原因の一つであろう.最. 今回の結果で,解析1より隣接セクタを含めた解. 近J ans oni usらは,眼底写真のみから網膜神経線維. 析2の方が一致率の上昇を認めた理由として,1 2. 走行を検出し,数学的に視神経乳頭周囲での入射角. 割で機能的障害と形態的障害の対応関係を評価した. 度を決定し, その標準偏差は約8. 8 度であったとして. 場合,Pol argr aphと眼底写真や OCT 像の対応に何 らかの位置的ずれが存在した可能性が推察された.. るが,その原因の一つとして入射角度の算出法に違. これは,完全一致のみならず多くの症例で部. いがあると. 一致. いる .これは本研究の結果より低い値となってい える.彼らは解析において,それぞれ. を示していることからも推測される.また,Qui gl ey. の症例の写真において中心窩と視神経乳頭を単純に. らがその研究で述べているように,緑内障の構造的. 一致させ解析を行っている.そのため視神経乳頭の. 変化は機能的変化に先行することも一つの要因にな. 眼底における位置の個体差が補正されており,本来. っていると言える .すなわち,Pol argr aphで異常. の入射角の変動幅よりやや過小評価されている可能. がなくても眼底にはすでに何らかの変化が出現して. 性がある.. いることがあり,また,Pol argr aphで異常が出現す. 次に,Pol argr aphの網膜神経線維モデルを今回 実測された値と比較したところ,特に視野の中心1 5°. る時期には,これよりもさらに広い範囲の構造的変 化がすでに出現している可能性がある. 図8-1 0 が示. 内の乳頭黄斑線維束で2 0 度以上の入射角の差が認め. すように,Pol argr aphの正常セクタの一致率が異. られた (図12) .これは Pol argr aphの網膜神経線維. 常セクタに比べ明らかに低いこともこれを裏付けて. モデルが,上下対象の比較的単純化された網膜神経. いると. 走行モデルを. タのみならず,少なくとも隣接したセクタを含めた. は,Rohr ,Wi s c hne i der l l i umsらの研究でも報告さ れているように,視神経乳頭の位置は中心窩の位置. 構造的変化の確認が必要であることが明らかとなっ. より約5 .5 度から9 . 5度上方にあるためと. えられる.さらに,Pol argr aphを臨床で用 いる場合は,視野の異常セクタに対応した眼底セク. た. 実験1で明らかとなった Pol argr aphの異常セク. た. 用しているのに対し,実際の症例で. えられ. .今回の実験3の結果でも,視神経乳頭は中心. 窩より平. 約7 . 8度上方に位置していた. この中心15. タと眼底写真,OCT の異常セクタの位置的ずれの要 因をさらに詳細に検討するために,実験2では,実. 度内の Pol argr aphの網膜神経線維モデルと実測値. 際の症例において網膜神経線維走行をトレースし,. 蔵モデルを補正することで,対応精度をさらに向上. その個体差や Pol argr aphの網膜神経線維走行モデ. させることができると. との差は個体間の変動幅を超えており,今後この内 えられる.. ルとの整合性を調べた.今回の検討にあたっては,. 網膜神経走行の変動要因の一つに屈折の影響があ. 入射角度を測定する際の大きな誤差となりうる眼底. る.特に近視の場合,後天的な眼球壁の伸展という. と視野測定点の合成方法を工夫した.眼底と視野を. 大きな構造的変化が生じるため,網膜神経走行その. 合成する場合,最低2箇所の基準点が必要となるが,. ものの変形や屈折の変化に伴う光学的な視野との対. 今回は,視野の固視点と盲点を眼底の中心窩と視神. 応関係のずれが生ずる可能性がある.特に近視眼は. 経乳頭へ合わせた.視神経乳頭の位置,つまり盲点. 緑内障を合併することが多いこともあり,Pol ar. の位置は概ね耳側1 5 度付近に存在するが,厳密には 個人によってその位置は異なる.一般の視野検査で. gr aphを臨床運用する際には把握しておきたい重要 な変動要因となりうる.図1 3 にも示されているよう. は詳細なマリオット盲点の位置,形状の特定は困難. に,非近視眼と近視眼の間で有意な差を認めたのは. であるため,今回は新たに盲点検出用のプログラム. 視野の中心約1 5 度内であった.入射角度の解析から.

(9) 網膜神経線維走行モデルを用いた緑内障診断に関する研究. 17. は,この部位の網膜神経線維走行が近視眼では中心. 深甚なる謝意を表します.また,終始御指導いただきました. 窩よりに偏位していることが確認された.これは近. 本長太教授ならびに教室の先生方に感謝の意を表します.. 視により,特に後極部の網膜が伸張し視神経乳頭と 網膜神経線維の位置関係に変化が生じたと. えられ. る. 網膜神経線維の入射角度をもとにした視野と眼底 の対応評価では,眼底撮影時や視野検査時の頭位や 眼球の回旋が結果に影響をおよぼす可能性がある. 基本的に被検者は眼底撮影においても視野検査にお いても顎台ならびに額当てに頭を固定して検査を行 っている.しかしながら厳格な回旋に対する頭位の. 本論文の一部は ) 6t hI nt er nat i onalGl aucomaSympos i um (At he ns ,20 07 .3 第111 回日本眼科学会 会(大阪,20 07年4月) ) 9t hI nt er nat i onalOc t opusSympos i um ( Be r ne ,20 08.10 第20回日本緑内障学会(沖縄,20 09年11 月) 19t h Mee t i ng of t he I magi ng and Per i me t r y Soc i et y (Tene r i f e ,2 010 .3) TheAs s oci at i onf orRes e ar c hi nVi s i onandOpht hal mol ogy2 01 0(Fl or i da,201 0.5) において発表した.. 監視を行っているわけではない.今回はさらにこの 要因も. 文. 慮して, 複数の被検者に異なった日に5回,. 眼底写真ならびに視野検査を行い測定時の回旋の影 響を検討した.その結果,眼底撮影,視野検査とも. 1.鈴木康之,山本哲也,新家. 弘,清水弘之,富田剛. 司,井上洋一,北澤克明(20 08 )日本緑内障学会多治見疫学 調査(多治見スタディ). 因としては大きな影響は与えていないことが確認さ. 1 05 8. 緑内障診断において視野変化と眼底変化の対応を. 眞,岩瀬愛子,富所敦男,阿. 部春樹,白土城照,桑山泰明,三嶋. 最大でもその影響は約2度であり,個体間の変動要 れた.. 献. 括報告.日眼会誌. 112:10 39 -. 2.St ewar tDukeEl der .Si r( 196 1) Sys t em ofOpht hal mol ogyvol umeⅡ :TheAnat omy ofTheVi s ualSys -. 評価するにあたり,Pol argr aphを代表とする視神 経乳頭への網膜神経線維の入射角度を指標にした手. t em.London,St .Loi s ,Mos by:pp2 36 3.Vr )Thet abecF (19 66 e mpor alr apheoft hehuman -9 r e t i na.Am JOpht hal mol6 2:926 38. 法は,その評価法の簡. さも含め臨床上極めて有用. 4.Kol l i ke r A (18 54) Mi kr os kopi s c he Anat omi e . W.. であろう.今回の検討からも,少なくとも視神経乳. Enge l mann,Lei pzi g:pp67 2 5.Bal l ant yneAJ( 194 7)Thener vef i berpat t e r noft he humanr e t i na. Tr ansOpht hal molSocUK66:1 79181 ,. 頭周囲1 2 割セクタにおいて1セクタ 誤差を. (3 0度)の. 慮すれば,概ね良好な対応評価を得ること. ができることが明らかとなった.しかしながら同時 に,視野の中心1 5度以内では,近視や網膜神経線維 走行モデルの影響を受け易いことも明らかとなり, 単一の網膜神経線維走行モデルを用いる手法の限界 とも. えられる.一方,中心1 5 度以内の固視点近傍. の視野は,患者の日常生活における QOV に大きく 関わる重要な部位である.日常診療では個々の症例 の網膜神経線維走行をすべて解析評価することは不 可能であるが,今回の検討で明らかになったように,. 1 85 6.Har )Thevi r i ngt on,Davi dO (19 81 s ualf i e l d:A t ext book andat l asofc l i ni calpe r i met r y. 5 t he d.Was hi ngt on,St .Loi s ,Mos by:pp69 7.Hogan,Al ) Hi var ado,We ddel l(19 71 s t ol ogy oft he humaneye.Phi l adel phi a,Saunde r s:pp53 6 8.HoytWF,TudorRC (19 63)Thecour s eofpar apapi l l ar yt empor alr et i nalaxonst hr ought heant e r i oropt i c ne r ve .Ar c hOpht hal mol6 9:125129 9.Radi usRL,Ande r s onDR ( 197 9)Thecour s eofaxons. 視神経乳頭と中心窩の形成する角度が視野の盲点と. t hr ought her et i naandopt i cne r vehe ad.Ar chOpht hal -11 mol97:1 154 58. 中心窩を形成する角度と良好な相関を示している. 10.Radi usRL,Ander s on DR (1 97 9) The hi s t ol ogy of. (図1 4 )ことを踏まえると,少なくとも眼底写真上で. r e t i nalne r ve f i ber l ayer bundl e and bundl e de f ec t s . -9 Ac t aOpht hal mol9 4:948 50. の視神経乳頭の位置情報を用い補正を行うことで, 個々の症例にカスタマイズされた網膜神経線維走行 モデルを作成することは可能と. えられる.. 現在,緑内障のより早期の診断を目指して,さま ざまな機能選択的視野検査や,解像度を高めた次世 代 OCT の臨床評価が進められている.今回の結果 は,これらの将来における緑内障診断においても役 立つ重要な基礎データとして期待される. 謝 稿を終えるにあたり,御. 辞 閲を賜りました下村嘉一教授に. 11.Somme ) rA,DAnnaSA,KuesHA,Ge or geT (19 83 Hi ghr es ol ut i onphot ogr aphyoft her et i nalner vef i ber -53 l ayer .Am JOpht hal mol9 6:535 9 12.HoytWF,Fr i s enL,Ne wmanNM (19 73)Fundos copy ofner vef i be rl aye rdef e ct si ngl aucoma.I nve s tOpht h-8 al mol1 2:814 29 13.J onas J B,Nguyen NX,Naumann GO (1 98 9) The r e t i nalner vef i berl aye ri nnor male yes .Opht hal mol ogy 9 6:62 7-6 32 14.Ai r aks i ne nPJ,Dr anceSM,Dougl asGR,Sc hul ze rM, )Vi Wi j s manK (1 985 s ualf i el dandr et i nalner vef i ber l ayercompar i s onsi ngl auc oma.Ar c hOpht hal mol1 03:.

(10) 1 8. 七 部. 20 5-2 07 1 5.JonasJB,Sc )Loc hi r o D (1 994 al i s ed we dges hape d. bundl e( RNFB)cour s ebyf i t t i ngt r aj ect or i est oal i gned di gi t i z edf undusi mages ,Pos t e r61 5-B58 9. def e ct soft her et i nalner vef i berl ayeri ngl aucoma.Br JOpht hal mol7 8:285290. 21.Rohr s chne i de rK (2 00 4)De t e r mi nat i onoft hel ocat i on. 1 6.Capr i or iJ( 198 9)Cor r e l at i onofvi s ualf unct i onwi t h opt i cne r veandner vef i berl ayers t r uct ur ei ngl aucoma. -3 Sur vOpht hal mol3 3:319 30 1 7.Lef r ançoi sA,Val t otF,Bar r aul tO ( 200 9)Ne w di ag-. off oveaont hef undus .I nves tOpht hal molVi sSc i45: 3 25 7-3 258 22.Wi l l i amsTD,Wi l ki ns onJM( 19 92)Pos i t i onoff ovea c ent r ai l swi t hr es pec tt ot heopt i cner vehead. Opt om Vi sSci6 9:369377. nos i sappr oac hes:ourexper i ence wi t h Oct opusFi el d Anal ys i s(OFA V2. 2),t hene ws of t war ef oranal ys i sof. 23.Ander s onDR,Pat e l l aVM ( 199 9)Aut omat ed St at i c Pe r i met r y,2 e d.London,StLoui s ,Mos by:pp1 5216 4. vi s ualf i el d.JFrOpht al mol3 2: 1 6017 1 1 8.Bur )Updat kiE(20 06 eoct opus pe r i met r i e1.Opht a7: 912. 24.Qui )Quant gl eyHA,Addi c ksEM (19 82 i t at i ves t udi es ofr et i nalne r vef i berl aye rde f ec t s . Ar chOpht hal mol. ,有村英子, 本長太,奥山幸子,高田園子,野. 1 00:8 07814 25.J ans oni usNM,Neval ai ne nJ ,Sel i gB,Zangwi l lLM,. 本裕貴,橋本茂樹,下村嘉一(20 09 )緑内障における新しい. Sampl ePA,BuddeWM,JonasJB,Lagr ez eWA,Ai r ak-. 視野解析プログラム Pol argr aphの. s i nenPJ ,Vont hei nR,Le vi nLA,Paet z ol sJ,Schi ef e rU ( 20 09)A mat hemat i calde s cr i pt i onofner vef i be rbundl e. 1 9.七部. 用経験,あたらしい. 眼科2 6:12 69127 4 2 0.Schi ef er U,Zangwi l lLM,Sampl e PA,Jonas J B, Lagr eze ,Ai r aks i ne nJ ,Vont hei n R,Sel i g B,Pae t zol d (2 ) Eval 005 uat i on of t he human r e t i nalner ve f i br e. t r aj ec t or i e sand t hei rvar i abi l i t yi nt hehuman r et i na. Vi s i onRe s49:21 5721 63.

(11)

図 A:各病期における Pol ar  gr aphと立体眼底 写真の異常セクタの一致率 B:各病期における Pol ar  gr aphと立体眼写 真の正常セクタの一致率図全病期における Polar  gr aphと眼底解析の一致率A:Polar graphと立体眼底写真との比較B:Polar graphと OCTとの比較

参照

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