では悪性の診断であった. 臨床的にも悪性が えられた
ため, Bp+SN を行った. 病理結果は, Solid papillary
carcinomaであった (ごく一部に浸潤あり, ER+, PR+,
HER2陰性, リンパ節転移なし, 断端陰性, CD56+,
chromogranin A+, NSE+).
セッション2>
診断2 座長:藤内 伸子
5.Ductal adenomaの3例
内田紗弥香,堀口 淳,鯉淵 幸生
菊地 麻美,長岡 りん,六反田奈和
佐藤亜矢子,小田原宏樹,時 英彰
戸塚 勝理,竹吉 泉
(群馬大院・医・臓器病態外科学)
飯野 佑一
(群馬大院・医・臓器病態救急学)
小山 徹也 (群馬大院・医・病理診断学)
乳癌との鑑別が困難とされる Ducatal adenomaの 3
例を経験したので報告する. 【症例1】 52歳女性, 主
訴は腫瘤自覚. 腫瘤径は 1.8cm. MG では境界不明瞭な
massで c-4. US では前方境界線の断裂を伴う不整形低
エコー腫瘤で c-4. CNBで良性の可能性が高い乳頭状病
変だが, アポクリン化生をともない悪性も否定できない
との診断で摘出生検を施行した. 【症例2】 70歳女性,
主訴は腫瘤自覚. 腫瘤径は 3.5cm. MG では境界明瞭な
massであるが萎縮性の乳腺を背景として c-4. US では
囊胞内腫瘤の混合性パターンを呈し, c-3. 近医で細胞診
を施行し classⅢ.当院で CNB施行し,intaracystic
papil-loma疑 い だ が 年 齢 を 慮 し て 摘 出 生 検 を 施 行 し た.
【症例3】 46歳女性. 検診 MG で異常を指摘された.
MG では distortion を伴う FAD で c-3ないし 4. US で
は前方境界線の断裂, 境界高エコーを伴う 0.8cmの腫瘤
で C-4. MRI を施行し早期相からガドリニウムで造影さ
れ, 悪性を示唆する所見であった. 前医で細胞診を行い,
classⅣであった. CNBは, Ductal adenomaも鑑別診断
に含まれる良性の可能性が高い乳頭状病変だが, 悪性も
否定できないと診断され, 摘出生検を施行した. 【病理
組織像】 全例, 線維性結合組織に囲まれた, 乳頭状構造
を示さない限局性の充実性病変であり, 管状の腺管の増
殖と線維成 の増生から形成されていた. 管状腺管には
二相性が認められた. 3例中 2例 (症例 1と 2) にアポク
リン化生が認められた. 【まとめ】 今回教室で経験し
た Ductal adenomaは 3例とも臨床的に癌との鑑別が困
難で, 細胞診や CNBでは確定診断にいたらなかった. 特
にアポクリン化生を伴う場合はアポクリン癌 (DCIS) と
の鑑別も問題となる. 摘出生検はやむをえないと える
が, 過剰診療にならないために Ductal adenomaの存在
を念頭において日々の診療を行うべきであると える.
6.マンモグラフィー所見なく,超音波検査にて描出が
可能であった非触知乳癌の2例
中島 弘樹,関原 正夫,助川 晋作
岩城 孝和,竹内 邦夫,安藤 哲
(利根中央病院 外科)
高木ゆかり,林 美奈,金子 文香
(同 生理検査室)
森田あやこ,大野 順弘 (同 病理科)
【はじめに】 閉経前女性は高濃度乳房であることが多
く, 近年乳癌検診において, マンモグラフィー (以下
MMG) と超音波検査 (以下 US) の併用の有用性を示す
報告が相次いでいる.今回,乳癌検診において USが発見
契機となった 2症例を報告する. 【症例1】 51歳女性,
閉経前.視触診・MMG では異常なく,USにて左 C 領域
に 1 cm範囲の distortionを認めた. MRI にて顆粒状造
影域を認め, CNBにて DCISの診断であった. 手術標本
では, 3 mmの浸潤を伴う乳頭腺管癌であった. 【症例
2】 42歳女性, 閉経前. 視触診・MMG では異常なく,
US では左 C 領域に 0.8×0.9cm範囲の限局性, 扁平・不
整形低エコー域を認めた. MRI では結節性造影域を認
め, CNBにて ADH の診断であった. 手術標本では,
DCIS であった. 【 察・まとめ】 諸家の報告によれば,
特に 1 cm以下の病変に関しては USが有用とされてい
る. 自験例はいずれも 1 cm以内の乳管内病変主体の乳
癌であり, USを行わなければ検出できない症例であっ
た.
7.腫瘍によるリンパ管閉塞で囊胞内腫瘍様画像を呈し
た左乳癌の1例
二宮 淳,佐々木勝海,二宮 凛
(二宮病院 外科)
小島 誠人,瀧澤 淳,奈良橋
山口 真彦(獨協医科大学越谷病院 外科)
黒住 昌
(埼玉県立がんセンター 病理科)
症例は 75歳, 女性. 2ヵ月で急速に増大した左乳房腫
瘤を主訴に来院した. 左乳房全体を占める小児頭大の腫
瘤は, 皮膚に軽度の発赤を伴ったが浸潤はなく, 腋窩の
リンパ節は触知しなかった. マンモグラフィは撮影不能
で, 超音波は全体像が不明だが, 囊胞が主体で, 壁の一部
に充実性部 を認めた. CT では境界一部不明瞭な low
density内に, 造影される肥厚した壁を認めた. 囊胞内乳
癌または化生性乳癌を疑い, 超音波下針生検を施行した
第 40回埼玉・群馬乳腺疾患研究会
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