• 検索結果がありません。

日本と開発途上国の看護技術の差異に関する研究 ―中南米と日本で発行された看護技術書の分析―

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2021

シェア "日本と開発途上国の看護技術の差異に関する研究 ―中南米と日本で発行された看護技術書の分析―"

Copied!
12
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)

日本と開発途上国の看護技術の差異に関する研究

中南米と日本で発行された看護技術書の 析

宮 越 幸 代, 高 田 恵 子, 辻 村 弘 美

淑 江

要 旨 【背景・目的】 看護や看護技術は各国の背景や状態により異なると えられる. 効果的な国際看護協力のた めの示唆を得る目的で日本と中南米の看護技術書を比較し, 記述された看護技術の差異を明らかにし, 背景 を 析した. 【対象と方法】 日本と中南米の看護技術書 17冊を対象に記述された看護技術項目を比較し, さらに日本と中南米の間で記述が異なる技術を抽出し比較検討した. 【結 果】 抽出された技術は清拭, 血 圧測定, 筋肉内注射等であり, 中南米の文献では清拭に う湯温が日本より低目であり, 血圧測定時の加圧時 の送気, 筋肉内注射時の皮膚の押さえ方等に日本の文献との違いが認められた. 中南米の文献の中にはかつ て日本でも行われていたが, 実証的研究によって記述が改められた技術があった. 【結 語】 差異が認めら れた技術には,現地の社会情勢や文化・習慣等に影響されている技術と背景が不明な技術があり,国際看護協 力の際には 慮すべき点と えられた.(Kitakamto Med J 2008;58:43∼54) キーワード:看護技術, 差異, 開発途上国, ラテンアメリカ, 本 は じ め に 「国際看護とは,自 のものとは異なる国 (独立国とし て認定されていない地域も含む) でその国の社会, 政治, 経済, 教育, 文化, 保 医療システム, 疾病構造など看護 に影響するあらゆるものを 慮して適用する看護のこと である」 と定義されるように, その国の背景や状態に よって看護や看護技術には違いがあると えられる. 開発途上国にボランティアを派遣している「国際協力 機構 (JICA : Japan International Cooperation Agency) 青年海外協力隊」の看護職隊員からの技術顧問への質問 状を 析した戸塚 は,「隊員からの質問内容には日本の 経験と異なる派遣国の看護技術やケアの違いに関する項 目が最も多かった」と報告している. このような国によ る看護や看護技術の違いに関しては, これまで日本と主 に米国を中心とした英語圏の文献とを対比し, 食事療法 について検討した報告 や, 筋肉内注射技術に関する教 科書の記述から日本の問題点を指摘した報告 が散見さ れる程度であり, 日本と開発途上国の看護や看護技術の 差異やその背景を明らかにした研究は行われてこなかっ た. 我々は日本と開発途上国の看護や看護技術と日本のそ れらとの違いとその背景を明らかにすることによって, その国の実情に合った効果的な国際看護協力を行えるの ではないかと える. 本研究では, 中南米の 3カ国から 発行されている看護技術書を対象とし, 日本と中南米で 教えられる看護基礎技術について比較検討した. 研 究 目 的 日本と中南米の看護技術に関連する書籍 (以下,「看護 技術書」とする)を比較し,そこに記述された看護技術の 差異を明らかにし, 効果的な国際看護協力のための示唆 を得る. 方 法 日本と中南米で発行された看護技術書の記述内容を比 1 群馬県前橋市昭和町3-39-22 群馬大学大学院医学系研究科保 学専攻博士後期課程 2 埼玉県越谷市三野宮820 埼玉県立大 学保 医療福祉学部看護学科 3 群馬県前橋市昭和町3-39-22 群馬大学医学部保 学科 平成19年11月16日 受付 論文別刷請求先 〒371-8511 群馬県前橋市昭和町3-39-22 群馬大学大学院医学系研究科保 学専攻博士後期課程 宮越幸代

(2)

較し, 技術項目の 類と内容を 析した. 次に, 日本と中 南米で発行された看護技術書の双方に共通してとりあげ られており, その内容に明らかに差異が認められた看護 技術項目を抽出し, 記述内容に差異が生じる背景につい て 析した. 対象は中南米で発行され著者の 1人が滞在 したボリビアの看護教育で一般的に用いられていた看護 技術書 3冊 (表 1) と, 最近 10年間に日本で発行され著 者らの施設で入手可能であった看護技術書合計 14冊 (表 2) であった. 結 果 1.看護技術項目の 類と内容 中南米で発行された看護技術書の区 と細目および主 な看護技術項目は, 表 3のとおりであった. ボリビアで発行された看護技術書 (以下,「○○ (各国) の文献」とする) では, 看護技術の方法が大きく 15に区 されて記述され, その内容として合計 122項目の看護 技術について記述されていた. メキシコの文献 では, 内 容が「 康管理と看護実践」,「看護過程」,「基本的欲求の 充足」の 3つに区 され,各看護技術は「看護過程」と「基 本的欲求の充足」の中で記述されていた.具体的には「看 護過程」では「観察」,「バイタルサインの測定」,「フィジ カルアセスメント」,「検査の介助」に関する看護技術が取 り上げられていた.「基本的欲求の充足」では「栄養の欲 求」,「排尿の欲求」,「排泄の欲求」等の合計 32の細目に かれた各欲求の理論に引き続き, それぞれの欲求に対 応した看護技術が記述されていた.その中では「手術前・ 手術後のケア」や「乳房のがん検診」も取りあげられて いた. ニカラグアの文献 では, 内容が大きく 17に区 され, さらにそれらの細目で合計 60項目の看護技術が 記述されていた. また, この 17区 の中には「外科の技 術」「婦人科の技術」「新生児の技術」「教育」も含まれて いた. 一方, 日本で発行された看護技術書の区 と主な細目 について,その一部を表 4に掲載した.村中ら, 深井ら, 菱沼ら による, 看護技術の根拠を解説したいわゆる看 護技術の参 書と えられる文献を除いた合計 11冊の 内容は大まかに, まず, 岡崎, 深井ら, 杉野ら, 伊藤 ら, 氏家ら, 薄井ら, 森ら が用いた「日常生活」や 「生活行動」における援助と, 次に, 岡崎, 深井ら, 伊 藤ら, 薄井ら, 森ら 阿曽ら, 内海ら が用いた「検 査」や「治療」,「診療」,「診断」等における援助に区 さ れていた. その他の区 としては,「基本もしくは共通で ある看護技術」(岡崎, 深井ら, 杉野ら, 伊藤ら, 氏 家ら, 薄井ら, 森ら ),「基礎看護技術を統合して行う 看護行為」(阿曽ら ),「医療用機器の原理と看護」(内海 表1 析に用いた中南米の看護技術書 記号 文献名称 (著者らによる訳) 発行年 発行国 発 行 元 著 者 お よ び 所 属 A

Manual de Procedimientos de Enfermerıa Manual Numero 3.

(看護処置マニュアル 第 3号)

不明 ボリビア ボリビア保 社会安全省

(保 サービス統合プロジェクト) 不明

B Tratado de Enfermerıa Practica 4a. Edicion

(看護実践の専門書 第 4版) 1984 メキシコ Interamericana

Beverly Witter Du Gas オタワ大学保 学部看護学科

C

Manual de Tecnicas y Procedimientos de Enfermerıa 2a. Edicion (看護の技術と処置のマニュアル 第 2版)

1992 ニカラグア 汎アメリカ保 機関世界保 機関 Betzab CM, Laura IR, Luz MS 他 ニカラグア国立自治大学保 医療学部 表2 析に用いた日本の看護技術書 記号 書 名 発行年 編著者 等 発 行 元 D ビジュアル看護技術 1 基礎看護技術 1997 永井敏枝 (監修) 中央法規 E 基礎看護技術 ―その手順と根拠― (第 2版) 1998 岡崎美智子 メヂカルフレンド F 新体系看護学 18 基礎看護学③ 基礎看護技術 2002 深井喜代子 他 メヂカルフレンド G 標準看護学講座 13 基礎看護学 2 日常生活と看護技術 2003 杉野佳江 他 金原出版 H 標準看護学講座 14 基礎看護学 3 診療にともなう看護技術 2003 内海節子 他 金原出版 I 新看護学 7 基礎看護[2] 基礎看護技術 (第 12版) 2004 伊藤明子 他 医学書院 J 基礎看護技術Ⅰ (第 6版) 2005 氏家幸子 他 医学書院 K 基礎看護技術Ⅱ (第 6版) 2005 阿曽洋子 他 医学書院 L 学ぶ・試す・調べる 看護ケアの根拠と技術 2005 村中陽子 他 医歯薬出版株式会社 M 系統看護学講座 専門 2 基礎看護学[2] 基礎看護技術 (第 13版) 2005 薄井坦子 他 医学書院 N 看護学入門 6巻 基礎看護Ⅰ 看護概論・基礎看護技術 2005 森美智子 他 メヂカルフレンド O ケア技術のエビデンス 2006 深井喜代子 (監修) へるす出版 P 系統看護学講座 専門 3 基礎看護学[3] 基礎看護技術Ⅱ (第 14版) 2006 藤崎 郁 他 医学書院 Q 看護実践の根拠を問う (改訂第 2版) 2007 菱沼典子 他 南江堂

(3)

文献 表3 中南米で発行された看護技術書の区 と主な細目および看護技術項目 (抜粋) A (ボリビア) B (メキシコ) C (ニカラグア) 区 と 看 護 技 術 項 目 区 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 看護技術項目 病院への入院と管理 病棟の清潔 ベッドメーキング 患者の体位・診察体位 背部マッサージ モーニング・ケア 手指・口腔の清潔 清拭 浴槽浴とシャワー浴 ベッドでの洗髪 頭髪の害虫駆除 害虫による嚙傷を受けた皮膚のケア 陰部洗浄 坐浴 イブニング・ケア 褥 の予防 バイタルサイン ドレナージ法 肺リハビリテーションと呼吸訓練 酸素療法 ネブライザーと吸入療法 気管切開のケア 吸引 ボディメカニクス 患者の体位変換 移動の介助 等尺性運動 等縮性運動 介助用器具を用いた歩行 経管栄養カテーテルの挿入と抜去 胃管カテーテルの 換 胃洗浄 経管栄養法 器・尿器の挿入と除去 浣腸法 膀胱カテーテルの管理 膀胱洗浄 感染予防とコントロール 消毒 手洗い法 隔離法 滅菌手袋の装着 ガウンテクニック 滅菌器械類の取り扱い 傷の処置 術前の看護 包帯法 与薬の管理 経口薬の管理 身体各部所への与薬法 皮内注射 皮下注射 筋肉内注射 静脈内注射 温罨法と冷罨法 検体採取法 (尿・ ・血液・喀痰) 病院からの退院 逃院 転院 死後のケア 区 1 2 3 康 管 理 と 看 護 実 践 看 護 過 程 基 本 的 欲 求 の 充 足 細目 康管理 康と病気 康の認識 主な 康問題 看護実践 看護過程 臨床アセスメ ント技術 コミュニケーション 教育と学習 記録 人生各期における基本的欲求の充足 栄養の欲求 排尿の欲求 排泄の欲求 水 と電解質 の欲求 酸素の欲求 体温の調整の 欲求 休 息・睡 眠, 安楽の欲求 疼痛の回避 感覚の欲求 移動や運動の 欲求 安全の欲求 衛生の欲求 感染の予防と コントロール 手術前・手術 後のケア 与薬 性の欲求 保障と自尊の 欲求 終末期の状態 看護技術項目 (抜粋) 観察 バイタルサインの測定 フィジカルアセスメント 検査の介助 食事介助 胃管の挿入・管理 尿器による排尿介助 膀胱カテーテルの挿入・管理 器による排 介助 浣腸法 腸洗浄 点滴静脈注射の挿入と管理 気道確保の方法 酸素吸入法 救急救命法 微温湯清拭 罨法 全身浴・前腕浴・足浴・坐浴 ベッドメーキング・シーツ 換 安楽な体位の補助具 体位 背部マッサージ 疼痛を緩らげる呼吸法 鍼灸法 感覚器の観察法 運動器の訓練 ボディメカニクス 体位変換の介助 抑制法 補助具 患者の移送法 口腔ケア 清拭 褥 のケア 頭髪の害虫駆除 爪の手入れ 滅菌法 手洗い法 ガウンテクニック 術前の皮膚の清潔と剃毛 術前の呼吸訓練・疼痛緩和法 術後の 部の観察と処置 包帯法 経口薬の管理 湿布法 注射法 乳房のがん検診 不安や落胆のある患者への介入 眼球運動 区 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 細目 手洗い バイタルサインの測定 患者の動き 病棟の衛生 身体の清潔 滅菌器械類の操作 与薬の管理 罨法 包帯法 検体採取 洗浄 換気 排泄 外科の技術 婦人科の技術 新生児の技術 教育 看護技術項目 患者の移送 治療の体位 環境整備 死後の処置 尿器・ 器の 用 口腔の清潔 頭髪の害虫駆除 臥床患者の洗髪 シャワー浴 清拭 経口薬 注射法各種・採血 点眼・点鼻薬 座薬 氷枕・温枕 温湿布・冷湿布 卓上灯による局所温熱療法 温坐浴 検尿の採取 検 の採取 喀痰の採取 鼻腔の挿入 胃洗浄 眼洗浄 体位ドレナージ 酸素管理 気管切開のケア 気管吸引 浣腸 膀胱カテーテル 手術前準備 滅菌操作 手洗い ガウンテクニック 手袋の装着 外科的皮膚洗浄 縫合 傷処置 レオポルド法 乳房のがん検診 子宮マッサージ 陰部の清潔 スメア細胞診 陰部洗浄 の介助 出直後の個人識別 目の保護 沐浴 身体計測 臍部の処置 母乳栄養 人工栄養 経管栄養法 在宅訪問 教育講座

(4)

表 4 日 本 で 発 行 さ れ た 主 な 看 護 技 術 書 の 区 と 細 目 (抜 粋) P (藤 崎 ら) M (薄 井 ら) K (阿 曽 ら) J (氏 家 ら) I (伊 藤 ら) H (内 海 ら) G (杉 野 ら) F (深 井 ら) 文 献 と 主 な 細 目 細 目 看 護 過 程 ヘ ル ス ア セ ス メ ン ト コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン の 技 術 安 全 ・ 安 楽 を 守 る た め の 技 術 情 報 の 伝 達 と 共 有 化 ; 看 護 記 録 と 報 告 快 適 な 環 境 の た め の 看 護 技 術 日 常 生 活 の 自 立 を 支 え る 看 護 技 術 治療 ・ 処 置 に 伴 う 看 護 技 術 検 査 に 伴 う 看 護 技 術 看 護 の 教 育 機 能 指 導 技 術 の 基 本 と な る も の 指 導 の 対 象 と 領 域 細 目 録 ・ 報 告 コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン 安 全 を 守 る 技 術 安楽 の 技 術 看 護 技 術 の 経 済 性 康相 談 ・ 指 導 の 技 術 康 相 談 と カ ウ ン セ リ ン グ 生 活 環 境 バ イ タ ル サ イ ン 活 動 と 休 息 栄 養 と 食 事 排 泄 衣 生 活 身 体 の 清 潔 終 末 期 の 看 護 危 篤 時 の ケ ア 死 亡 時 の ケ ア 在 宅 看 護 へ の 応 用 細 目 様 々 な 康 レ ベ ル に あ る 人 へ の 看 護 診 察 フ ィ ジ カ ル ア セ ス メ ン ト 検 査 症 状 の 観 察 と 看 護 薬 物 療 法 と 看 護 輸液 ・ 輸 血 療 法 と 看 護 非 経 口 栄 養 法 と 看 護 手 術 療 法 と 看 護 損傷 と 看 護 救 急 治 療 と 看 護 放射 線 療 法 と 看 護 吸 入 吸 引 穿 刺 洗 浄 M E 機 器 と 看 護 M E 機 器 用 時 の 基 礎 知 識 ME 機 器 各 論 看 護 過 程 の 展 開 細 目 コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン 相 談 ・ 指 導 情 報 の 収 集 バ イ タ ル サ イ ン 姿 勢 と 動 作 安 全 ・ 安 楽 (災 害 看 護 を 含 む) 環 境 調 整 の 援 助 生 活 動 作 の 援 助 衣 生 活 の 援 助 睡 眠 と 休 息 の 援 助 罨 法 の 援 助 清 潔 の 援 助 栄 養 と 食 生 活 の 援 助 排 泄 の 援 助 診 療 過 程 と 看 護 滅 菌 ・ 消 毒 と 感 染 予 防 診 察 と 看 護 身 体 の 計 測 検 査 と 看 護 薬 物 療 法 輸 血 法 吸 入 栄 養 療 法 導 尿 浣 腸 吸 引 包 帯 法 洗 浄 穿 刺 細 目 コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン ボ デ ィ メ カ 二 ク ス -姿 勢 と 動 作 情 報 収 集 と 観 察 記 録 と 報 告 バ イ タ ル サ イ ン 身 体 各 部 の 測 定 安 全 ・ 安 楽 生 活 環 境 日 常 生 活 リ ズ ム 移 動 動 作 衣 生 活 身 体 の 清 潔 栄 養 と 食 生 活 排 泄 細 目 感染 予 防 滅 菌 と 消 毒 臨 床 医 療 機 器 と 看 護 診 察 の 介 助 検 査 の 介 助 と 援 助 検 体 の 採 取 と 援 助 薬 物 適 用 (注 射 以 外) の 援 助 注 射 適 用 の 援 助 そ の 他 酸 素 療 法 栄 養 療 法 導 尿 浣 腸 包 帯 法 罨 法 吸 引 看 護 過 程 指 導 的 活 動 褥 と 看 護 危 篤 ・ 終 末 時 の 看 護 細 目 観 察 の 技 術 コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン の 技 術 看 護 過 程 の 技 術 記 録 の 技 術 安 全 を 守 る 技 術 対 象 者 の 安 楽 と 看 護 者 の 動 作 の 経 済 性 を 高 め る 技 術 生 活 環 境 を 整 え る 姿 勢 を 決 め る , 身 体 を 動 か す, 移 動 す る 身 体 の 清 潔 を 保 つ 衣 服 を 用 い る 食 べ る 排 泄 す る 眠 る 休 息 す る 活 動 す る 人 々 の 康 と 保 活 動 康障 害 を 持 つ 対 象 者 へ の 診 断 ・ 治 療 と 看 護 診 察 と 看 護 検 査 と 看 護 与 薬 と 看 護 手 術 と 看 護 リ ハ ビ リ テ ー シ ョ ン と 看 護 生 命 の お び や か し と 看 護 (災 害 時 の 看 護 を 含 む) 看 護 実 践 と 看 護 研 究 細 目 看 護 介 入 と 安 全 ・ 安 楽 事 故 防 止 の 技 術 感 染 防 止 の 技 術 生 活 環 境 を 整 え る 身 体 の 清 潔 を 保 つ 衣 服 を 用 い る 食 べ る 排 泄 す る 姿 勢 を 保 つ ・ 活 動 を 整 え る 睡 眠 ・ 覚 醒 の 援 助 死 亡 時 の 看 護 検 査 治 療 ・ 処 置 与 薬 救 急 救 命 処 置 そ の 他 の 援 助 罨 法 傷の 管 理 と 包 帯 法 穿 刺 輸 血 管 理 指 導 技 術 診 療 に 伴 う 看 護 技 術 日 常 生 活 活 動 の 場 を 整 え る 看 護 技 術 様 々 な 看 護 活 動 に 共 通 す る 看 護 技 術 区 終 末 期 の 看 護 日 常 生 活 の 援 助 看 護 に お け る 教 育 ・ 指 導 ・ 相 談 の 技 術 看 護 の 要 素 的 技 術 看 護 に 共 通 の 技 術 看 護 技 術 の 基 本 的 要 素 区 医 療 用 機 器 の 原 理 と 看 護 治 療 に と も な う 看 護 診 断 過 程 へ の 援 助 診 療 を 受 け る 人 々 へ の 看 護 区 診 療 に 伴 う 援 助 日 常 生 活 の 援 助 技 術 看 護 行 為 に 共 通 す る 技 術 区 日 常 生 活 に 対 す る 援 助 技 術 看 護 行 為 に 共 通 す る 技 術 区 基 礎 看 護 技 術 を 合 し て 行 う 看 護 行 為 診 療 に 伴 う 技 術 区 診 断 ・ 治 療 に 伴 う 看 護 生 活 行 動 援 助 看 護 実 践 の 場 と 共 通 基 本 技 術 区 検 査・ 治 療 に お け る 援 助 日 常 生 活 へ の 援 助 対 象 へ の 介 入 技 術 安 全 を ま も る 技 術 区 薬 物 療 法 診 察 共 通 基 礎 技 術

(5)

ら ),「安全を守る技術」(藤崎ら ),「指導技術」(深井ら ), 「終末期の看護」(杉野ら )があり,それぞれの区 の中 で各看護技術の方法が記述されていた. 中南米で発行された文献だけに記述され, 日本の文献 には記述がなかった主な看護技術は, 次のとおりであっ た. まず中南米の 3つの文献 すべてに共通して「頭髪の 害虫駆除」の項目があり, 薬剤を頭髪にもみこんで吸収 させる, 薬効のあるシャンプーを用いて洗いシラミ等を 駆虫するという技術が記述されていた. ボリビアの文献 では「害虫による嚙傷を受けた皮膚のケア」も記述され ていた. さらに, ボリビアの文献 では 14番目の退院や 転院に関する項目で「逃院」という項目が設けられてお り,逃院に対処する方法として「氏名を把握する」,「警備 に連絡する」,「記録類を保存する」などの具体的な方法が 記述されていた. ニカラグアの文献 では 8番目の「罨 法」の区 で「卓上灯による局所温熱療法」が記述され ており, 14番目の「外科の技術」の中では「縫合」の方 法が具体的に記述されていた.メキシコの文献 では「基 本的欲求の充足」の区 の中に, 他の中南米の文献や日 本の文献には記述が認められない「疼痛の回避」という 細目があり, 鼻に手を添えて疼痛を和らげる呼吸法や中 国の伝統的な鍼灸法が解説され, そこには鼻に手を添え る具体的な場所や鍼灸のツボの図が引用されていた. さ らに「保障と自尊の欲求」の細目の中では,ヨガの文献を 引用し, 緊張を解きリラックスすることを目的とした眼 球運動の方法も記述されていた. また, このメキシコの 文献では, 日本の文献では清潔の区 で記述されていた 清拭や入浴が「体温の調整の欲求」の細目でも取り扱わ れており,たとえば「微温湯清拭」は「発熱した患者に対 して体温を下げる目的で 30-38℃の湯を用いて行う」と 記述されていた.さらに,全身浴・前腕浴・足浴・坐浴の 記述では, 医師の指示で薬品や炭酸などを入れて行うな ど, 治療を目的とした方法のひとつとして記述されてい た. 坐浴はニカラグアの文献 でもほぼ同様の方法が記 述され, ほとんど同じ図が用いられていた. 日本の文献にはあるが, 中南米の文献にはなかった項 目は,内海ら が「医療用機器の原理と看護」の区 の中 で記述した「ME 機器と看護」,「ME 機器 用時の基礎知 識」等であった.また,薄井ら は「診断・治療に伴う看 護」の中の「生命のおびやかしと看護」という細目の中 で「災害時の看護」を,伊藤ら は「看護行為に共通する 技術」の中の「安全・安楽」という細目の中で「災害看 護」をとりあげ, 災害における看護師の役割を述べてい た. 2.差異が認められた看護技術項目の記述内容 日本と中南米で発行された看護技術書で, 共通してと りあげられているが内容に明らかに差異が認められた看 護技術項目を抽出した結果, それらは「清拭」,「血圧測 定」,「筋肉内注射」,「膀胱内留置カテーテルの管理」の 4 つであった. それらの具体的な記述内容の違いは次の通 りであった. 1)「清拭」の方法 清拭時に「準備する湯温」(表 5) は, ボリビアの文献 では「36℃程度か,もしくは患者に従う」とされ,メキシ コの文献 では「43.3℃∼46.1℃の間が求められ,48.9℃で 準備すれば拭く時の温度が適温になる. また, 敏感な患 者の場合にはぬる目の水が求められる」とされていた. ニカラグアの文献 では「水」とのみ表現されており,温 度の記述がなかった.日本の文献 では「54℃」 ∼「70℃程度」と, 著者によってふさわしい温度に幅が あったが, いずれも中南米よりも高めであった. 清拭時の「上肢の拭き方」(表 6)は,ボリビア とニカ 表5 清拭時に「準備する湯温」 中 南 米 の 文 献 日 本 の 文 献 文献 記述内容 文献 右と同じ箇所の記述内容 右の根拠として読み取られた記述 A 36℃程度か患者に従う F 用意する際には 54℃が適温である. あるいは 60℃程度の湯を用意して 用時に水を入れて調節する ウォッシュクロスが皮膚にあたるときの温度が 40∼42℃ (温 かいと感じる温度) であるために, 準備中の温度低下, ウォッ シュクロスを る際の温度低下を 慮した I つねに温度に注意し, 50℃の温湯で用いる 患者に用いるときにタオルの表面が 42℃程度になるように準備する L 55℃くらいの湯を準備する 皮膚と接触するウオッシュクロスを対象者が温かいと感じる 表面温度は 42℃である.約 50℃のお湯でウオッシュクロスを ると, その表面温度は 42℃程度になることから, 時間経過 による温度の低下も計算 B 人 に よって 温 度 感 覚 は 異 な る が, 43.3℃∼46.1℃の間が求められる.こ の温度なら大抵快適で皮膚に障害も 起こらないので, 48.9℃で準備すれ ば拭く時の温度が適温になる. 湯が 冷めないうちに物品の配置を行い, 処置中は湯を継ぎ足したり, 換し たりする. 熱い湯に敏感な患者の場 合には, さらにぬる目の水が求めら れる N 60℃程度とし,適温に調節する 用時に水を入れて 実施中の低下を 慮し, 実施者が湯の中に手を入れてタオル でゆすぐことができる最高の温度 (50∼52℃)とする.皮膚に あたるときの温度は 41∼42℃くらいになるようにする O 54℃前後で準備する 50℃の湯でしぼったウォッシュクロスの表面は, 清拭時の至 適温度である 43℃となり, 身体を拭いたクロスを湯に浸ける と湯温は 0.5から 1℃低下する C 水を う P 70℃程度の清潔な湯を 15程度用意する 皮膚に当たるタオルの温度がつねに 40∼45℃程度を保持で きるよう, ベースン内の温湯を実施者が手を入れることがで きる最高温度に保つ. 時間の経過とともに湯温が低下するこ とを 慮し, あらかじめバケツに用意する湯温は 60℃以上と して, 適宜水をさして適温にする

(6)

ラグアの文献 では「手から肩, 腋窩に向かってらせん 状」とされ,ニカラグアの文献 では「らせん状の動きが 静脈の還流を促す」と記述されていた. メキシコの文献 は「静脈の還流を促すため, 末梢から中枢に向かって拭 く」と記述されていた.日本でも永井ら が「末梢から中 枢に向かって一定の強さで拭く」とし,これは「静脈の還 流を促す」と記述していたが, その後, 深井ら は 田 ら が実施した「摩擦方向が皮膚血流量に及ぼす効果に 関する実験」を引用し,「摩擦 (拭く) 方向による静脈循 環促進への効果は, 指先の末梢皮膚血流の変化では得ら れなかった」,「心地よいと感じた拭き方は『末梢から中 枢』だった」という結果に基づき,「拭く方向は上下往復 でも一方向でも循環促進に関して違いはないが, 患者が 心地よく感じるかどうかを第一に え,選択する」 と指 摘した.また,菱沼ら も 田ら による同様の実験結果 を引用し「摩擦方向の影響に関しては, さらに拭く強さ, 回数の違いでの効果を検討する必要があろう」と述べ, 菱沼ら自身が行った実験結果に基づき「『中枢から末梢 へ』なでるような方向で拭くほうが, より 感神経系の 活動を抑制する可能性が示唆された」 と記述していた. 2)「血圧測定」の方法 「血圧測定時の加圧時の送気」(表 7)は,ボリビアの文 献 では「200mmHg まで」とされ,メキシコの文献 では 「上腕動 脈 を 触 知 し な く なった 点 か ら 30mmHg 上 ま で」, ニカラグアの文献 では「通常の値より上に達する ところまで」とされていた.日本の文献 では,触 診法の測定値もしくは平常血圧より大体約15mmHg∼ 30mmHg 程度加えた値までの範囲とされ, 具体的には, 杉野ら は「触診法で得た数値よりもさらに20∼30mmHg 加圧する」と記述していた.しかし,氏家ら は「実際に は 30mmHg では圧迫によって苦痛を伴うこと,および触 診法より聴診法が数ミリ高いとされているので, 臨床的 にみて 15∼20mmHg が適当である」と指摘していた. 3)「筋肉内注射」の方法 筋肉内注射時の「注射器の把持」や「皮膚の押さえ方」 (表 8) は, ボリビアの文献 では, 針の刺入時は「刺入部 を片方の手でつかみ」とされる一方,「片手もしくは両手 で注射器を把持する」とも記述され, 刺入部の皮膚をつ 表6 清拭時の「上肢の拭き方」 中 南 米 の 文 献 日 本 の 文 献 文献 記述内容 文献 右と同じ箇所の記述内容 右の根拠として読み取られた記述 D 末梢から中枢に向かって一定の強さで拭く 静脈血の還流を促進する A 手から肩, 腋に向かってらせん状に拭く F 関節部 を支え, 手先から上腕へ (末梢から中枢へ)向かって拭いてい く 拭く方向は上下往復でも一方向でも循環促進に関して違いは ないが,患者が心地よく感じるかどうかを第一に え,選択す る K 筋肉の走行を えて行う. 原則とし て末梢から中枢に向かってふく. ふ くスピードは約 30cmを往復 1秒間 くらいで行う 無 B 静脈の還流を促すため, 末梢から中枢に向かって拭く M 適当な一定の圧力をかけながらふ き,四肢では血管の走行に従い,末梢 から中枢に向けてふく.また,大きな 筋肉に対しては, 位置を確認しなが ら走行に従ってウォッシュクロスを 動かす 清拭によって確実にマッサージ効果があがるようにする O 末梢から中枢に向かって拭く 末梢から中枢,その逆,往復など拭き方の方向による皮膚血流量に及ぼす効果に差異はないが,「心地よい」と感じるのは「末 梢から中枢」である C 手首から肩や腋窩に向かってらせん 状に拭く. らせん状の動きが静脈の 還流を促す Q 摩擦方向の影響に関しては, さらに 拭く強さ, 回数の違いでの効果を検 討する必要がある 「末梢から中枢へ」「中枢から末梢へ」「末梢と中枢の往復」3 種類の拭き方を比較した結果, 3方向とも実施前後の差は認 められず,拭く方向による静脈循環促進への効果は,指先の末 梢皮膚血流の変化では得られなかった 表7 血圧測定時の「加圧時の送気」 中 南 米 の 文 献 日 本 の 文 献 文献 記述内容 文献 右と同じ箇所の記述内容 右の根拠として読み取られた記述 A 200mmHg に目盛りが達するまで加圧する E 触診法での測定値より約 20mmHg程度高いところまで送気する 必要以上の圧迫によって起こる血圧の変動を最小限に食い止める F 平常血圧の約 20mmHg 上まで加圧する 無 B 上腕動脈を触知しなくなった点から 30mmHg 上まで加圧する (聴診器か らは聴取できなくなる時点) G 触診法で得た数値よりもさらに 20 ∼30mmHg 加圧する 無 日本循環器管理研究会血圧小委員会報告では 30mmHg と なっているが,実際には 30mmHg では圧迫によって苦痛を伴 うこと, および触診法より聴診法が数ミリ高いとされている ので, 臨床的にみて 15∼20mmHg が適当である C 通常の値より上に達するところまで加圧する J 触診法による測定値または前回の値 に 15∼20mmHg を加えた位置まで 徐々に上げていく 平素の血圧値より 30mmHg 以上の圧を加えると測定部位を 緊迫し, 血圧値は高くなる N 触診法で得た収縮期血圧もしくは前 回測定値より 15∼20mmHg 加えた 値まで加圧する 無

(7)

かまないまま刺入する図が用いられていた. メキシコの 文献 には「注射器の把持」や「皮膚の押さえ方」に関す る記述がなく,ニカラグアの文献 には「他方の手で部位 を押さえる」とのみ記述されていた.「針の刺入角度」は, 中南米ではいずれの文献でも「90度」 とされ, 日本で は深井ら が「直角でよいと えられる」,内海ら が「直 角または 45度」と記述していた.注射器の把持や皮膚の 押さえ方に関する図は, 筋肉注射の技術をとりあげてい た中南米 と日本の文献 のすべてで用いられ, 日本 の文献では, 注射部位の皮膚を「引っ張る」, 張る」, 伸展する」 などの説明がなされていた. 「針を刺入する深さ」(表 9)は,中南米のすべての文献 に具体的な記述がなく, ボリビア とメキシコの文献 に は, 注射針が皮膚に向かって垂直に針基と針管の接合部 (つまり針の根元) まで刺入されている図が用いられて いた. メキシコの文献 では, その図に「筋肉の中心に挿 入する」という説明が加えられていたが, それをどう確 かめるかは記述されていなかった. 日本では深井ら が 「肥満傾向のある患者では, 現在の注射針の長さでは正 確に筋肉内には到達できないこともありうる」と指摘す る一方, 内海ら は「針を針基までいれないよう針管の 1/3は皮膚上に残す」と記述していた.阿曽ら も「皮膚 から約 20∼25㎜の深さに刺入する」と刺入する深さの目 安を記述していたが,それと同時に「深さ A ㎝とか針 1/ Bを刺入すると覚えこまないで, 注射部位に触れて観察 し, 判断することが必要である」と注意を述べていた. 4)「膀胱内留置カテーテル」の管理 膀胱内留置カテーテルを挿入した後の「固定用バルン への注入液」(表 10)は,ボリビアの文献 では「滅菌済み の食塩水か水」, メキシコの文献 では「滅菌水」, ニカラ グアの文献 では「滅菌水を注入するか,膨らませる」と されていた.日本では深井ら が「生理的食塩水か滅菌蒸 留水」としていたが,杉野ら は「塩 析出によるカテー テル内腔の閉塞を避ける」という根拠によって生理的食 塩水の 用を否定していた. 「男性用膀胱内留置カテーテルの固定方法」(表 10)は, 表8 筋肉内注射時の「注射器の把持」「皮膚の押さえ方」「針の刺入角度」 中 南 米 の 文 献 日 本 の 文 献 文献 記述内容 文献 右と同じ箇所の記述内容 右の根拠として読み取られた記述 針の刺入時は, 刺入部を片方の手で つかみ, 90度の角度で行う F 注射器はペンを持つようにして刺入 する 無 A 針の刺入時は,片手,もしくは両手で 注射器を把持する H 注射部位の皮膚を張り, 針を皮膚に 直角または 45度の角度で速やかに 刺す (角度は) 皮下脂肪, 筋肉の厚さによって異なる I 刺入する際は, 皮膚を引っ張って刺入しやすくする 刺入しやすくする B 望ましい部位に 90度の角度で針を刺し入れる L 皮膚を消毒し, 伸展させてから直角に針をすばやく刺す 無 C (注射する手とは)他方の手で (注射) 部位を押さえ, ぐらつかずすばやい 動きで 90度の角度で針を刺し入れ る O 一般には刺入角度は直角でよいと えられるが, 肥満者の場合は皮膚を 押しつけるようにして伸展して皮下 組織の厚さを減少させ, 筋肉内に正 確に刺入できるよう 慮し, やせた 患者の場合は刺入深度 (角度) を えて刺入する必要がある (前方殿部注射部位・Clark の点における皮下組織, 筋肉の厚 さに関する研究データを引用し) これらのデータから, 肥満 傾向のある患者の場合, 現在の注射針の長さでは正確に筋肉 内に到達できないこともありうる.現在,筋肉注射用として用 いられているディスポーザブル針の長さは 3.8cmであり, こ れでは注射針の 2/3刺入しても筋肉内には到達できない P 注射器のキャップをはずし, 皮膚を進展させ…… (中略) ……挿入する 無 表9 筋肉内注射時の「針を刺入する深さ」 中 南 米 の 文 献 日 本 の 文 献 文献 記述内容 文献 右と同じ箇所の記述内容 右の根拠として読み取られた記述 A 無 F 患者に合った刺入角度・深さで挿入する. 針基まで挿入しない 患者によって皮下組織あるいは筋肉の発達状態が異なる H 針管の 1/3は皮膚上に残すよう注意する 針を針基まで筋肉に入れない I 皮下組織をつまんでおよその厚さを 計測し (つまんだ厚さの約 1/2), そ れ以上の深さまで刺すことを目安に する 筋肉は,皮膚と皮下組織の下にある.皮下組織の厚さは部位に よる差と個人差があり, 正確に筋肉まで到達させる B 筋肉の中心に挿入する K 皮膚から約 20∼25mmの深さ に 針 先を刺入するが…… (中略) ……注 射部位の状態を十 に観察し判断し て実施する. 深 さ Acmと か 針 1/B を刺入すると覚えこないで, 注射部 位に触れて観察し, 判断することが 必要である 刺入する筋肉や皮下脂肪などの状態は患者による個人差が大 きい C 無 O 肥満者は皮膚を押し付けて進展し, やせた患者は刺入深度 (角度) を えて刺入する (再掲) 肥満傾向のある患者では, 現在の注射針の長さでは正確に筋 肉内には到達できないこともありうる (再掲) P 刺入の深さは, 皮下脂肪の厚さよりも深い必要がある 皮下組織や筋肉の発達状態に合わせて, 刺入角度や深さを調整する

(8)

ボリビアの文献 では「大 に向かって下向き」と記述さ れ,ニカラグアの文献 では「亀頭と陰囊部の間の結合部 における尿道の圧迫を避けるために大 か腹側内部に固 定する」とされている一方, この記述の下には陰茎とカ テーテルが下向きのまま大 部に固定されている図が用 いられていた. 日本の文献で「膀胱内留置カテーテルの 管理」を取り上げていた文献は 8冊であり, 薄井らの文 献 を除く 7冊 で,男性の場合の固定方法が 記述され, 同時に陰茎とカテーテルが下向きにならない ようにカテーテルを腹壁や大 部へ固定した図や写真も 用いられていた. また, それらの図・写真とともに, この ようにして局所の圧迫を避けるのは, 陰茎や・陰囊部の 圧迫によって生じる可能性のある「びらん」や「ろう孔」 を予防するためであるという根拠が記述されていた. 察 1.看護技術項目の区 と内容 看護技術項目の区 について, メキシコの文献では看 護技術は主に人間の基本的欲求に って区 されてお り,それらには「人生各期の欲求の充足」や「手術前・手 術後の看護」や「性の欲求」なども含み,ニカラグアの文 献でも「外科の技術」「婦人科の技術」「新生児の技術」 など, 対象の多様な時期や状態が含まれていた. これら は日本における治療段階や成長発達段階に対応した各論 の看護技術に該当する内容であると えられた. 日本の 文献では「日常生活や生活行動における援助」,「検査・治 療・診療・診断等における援助」,「基本もしくは共通であ る看護技術」,「基礎看護技術を統合して行う看護行為」, 「医療用機器の原理と看護」,「安全を守る技術」,「対象へ の介入技術」,「指導技術」,「終末期の看護」など,看護技 術を行う場面や対象などの特性による 類を用いている 点で, 中南米の区 とは捉え方が異なっていると えら れた. 中南米で発行された文献 3冊すべてに記述されていた 「頭髪の害虫駆除」は,日本の文献には記述がなく,中南 米では日本に比べて高温多湿の自然環境や衛生条件等に より, 現地では必要とされる看護技術であると えられ た.また,ニカラグアの文献で「外科の技術」として記述 されていた「縫合」は,日本では看護師が原則としては行 わない看護技術であるが, ニカラグアでは看護師に実施 が求められる看護技術であることがわかった. ニカラグアの文献において局所の罨法で「卓上灯」が 用いられていた背景については, 日本でもそれに類似し た方法として「離被架」という医療用具を用いた局所の 罨法が えられ, 現地で入手可能な物資を活用した可能 性が えられた. メキシコの文献で「疼痛の回避」として記述されてい た「鼻に手を添えて疼痛を和らげる呼吸法」や「中国の 伝統的な鍼灸法」, ヨガから引用した「眼球運動」は, ボ リビアやニカラグアの文献には記述がなかった. また, メキシコの文献からは, 清拭や入浴が医師の指示に基づ いたり, 厳密に温度を設定して行われる点で日本とは異 なった「体温の調整」という目的で行われる場合がある ことがわかった. そして, これらの記述がメキシコの文 献だけに認められたのは, カナダで出版された原書がそ のまま翻訳して用られたためではないかと えられた. ボリビアの文献 に記述されていた「逃院」の背景には, 看護管理上, それが患者の転や退院と同様に重要だと認 表10 膀胱内留置カテーテルの「固定用バルンへの注入液」「男性用カテーテルの固定法」 項 目 中南米の文献 文献 記述内容 日本の文献 文献 右と同じ箇所の記述内容 右の根拠として読み取られた記述 A 副管から滅菌済みの食塩水か水を入れて固定する F 生理的食塩水または滅菌蒸留水を注入する 無 B バルン内に滅菌水を注入して満たす G 副管から滅菌蒸留水で固定する 塩 析出によるカテーテル内腔の閉塞を避け るため, 生理的食塩水は 用しない 固定用バルン への注入液 K 滅菌水を副管に入れてふくらませる 無 C バルンに注射器で滅菌水を注入する か, 膨らませる N 副管から注射器で滅菌蒸留水を 5 ∼30ml (カテーテルによって異な る) 注入する 無 D カテーテル挿入部をガーゼで覆い,左右どちらかの腹壁に固定する 陰茎,陰囊のびらん,尿道ろう形成などを予防する A 男性用のカテーテルは, 大 に って下向きに固定する F カテーテルを外側に向けて固定する 陰茎・陰囊角部が圧迫されて皮膚が損傷されることのないようにする G 腹壁に固定する 陰茎から陰囊部のびらんや狭窄の発生を防ぐ B 無 I 腹部または大 部に固定する 尿道の陰茎陰囊角に圧が加わらないようにす る 男性用留置カ テーテルの固 定方法 K 右方向でも左方向でもよい. カテー テルの方向をあまり動かさないよう にし, 陰囊を圧迫しない方向に固定 する 陰囊を圧迫しない C 亀頭と陰囊部の間の結合部における 尿道の圧迫を避けるため, 男性用の カテーテルは,大 か,腹側内部に固 定する N カテーテルを静かに引いてみて抜け なくなったところで陰茎を斜め上方 に向けて, 絆 膏で側腹壁に固定す る 陰茎を自然のまま下に向けて固定しておく と,陰茎・陰囊角の尿道がカテーテルで圧迫さ れ, 尿道ろうができやすい

(9)

識されているボリビアの社会的背景の影響が えられ た. 中南米の文献にはなかったが, 日本の文献に記述され ていた医療用機器の 用や災害における看護について は, 多様化・高度化した医療や災害の多発などの近年に おける日本の社会情勢が影響していると えられた. そ れらの内容においては看護師の役割が示される程度に留 まっていたが, 各国の事情を反映した看護の役割が今後 も一層期待されていくと予測され, このような社会的背 景や社会情勢の変化が各国の看護技術にも影響をもたら していくのではないかと えられた. 2.看護技術4項目の記述内容における差異の 析 日本と中南米で発行された看護技術書において共通し て取り上げられているが, 記述内容に差異が認められた 4項目の各看護技術について次のとおり 察した. 1)「清拭」の方法 「清拭」の際に準備する湯の温度は,中南米では水か日 本より低目であったが, 日本ではいずれもウォッシュク ロスが皮膚に当たるときの温度が 42℃前後になること を意図していた. 身体の清潔については, 中南米では都 市部ではシャワーが, そして地方の一部では水浴びが一 般的な方法であり, 日本ほど熱い湯は用いられない. 一 方, 日本では中南米より高めに設定された湯温で入浴す ることが一般的であり,「清拭」の際に準備する湯の温度 には, それぞれの日常的な清潔習慣が影響すると えら れた.また,上肢の拭き方における「末梢から中枢へ」と いう原則は日本と中南米の間で共通していた. しかし, 日本では, 1996年の 田ら による, 拭き方による末梢 循環への影響に変化はないという検証結果を深井ら や菱沼ら が引用し,最近 10年間は拭き方の違いによる 効果とともに, 対象者の快適性といった中南米とは異な る側面からの根拠も着目されるようになっていた. これ には,村中ら (2005年), 深井ら (2006年), 菱沼ら (2006 年) による看護技術の根拠を解説した文献に代表され るように, 1990年代の終わりごろから日本でも認識が高 まってきた「科学的根拠に基づいた看護 (Evidence-Baced Nursing)」 を追究する看護研究の影響が えられた. 2)「血圧測定」の方法 血圧測定時の加圧についてボリビアの文献 で説明さ れていた「200mmHg まで」という方法は, メキシコ や ニカラグア, 日本の文献 に示された方法とは全 く異なっていた.一律に「200mmHg まで」と規定して行 うこの方法には根拠が示されておらず, 背景は不明で あった.また,この方法では 200mmHg 以上の高血圧があ る対象者の場合には正確に測定できないことが えられ た. さらに, 日本の文献で氏家ら が記述していたよう に, 必要以上の圧迫による患者の身体への侵襲や苦痛が 生じる可能性からも危険であると えられる. さらに, ニカラグアの文献 にあった「通常の値より上に達する ところまで」という記述では, どの程度上のところまで 加圧するべきなのか明確に判断できないと えられた. 3)「筋肉内注射」の方法 筋肉内注射に関してボリビア とメキシコの文献 で は, 注射針が皮膚に向かって垂直に根元まで刺入されて いる図が用いられており, 特にボリビアの文献 におい て針の刺入時は「刺入部を片方の手でつかみ」とされる 一方,「片手もしくは両手で注射器を把持する」という記 述の「両手で」とする部 は操作上,矛盾していると え られたが, それらの根拠については述べられていなかっ た. 一方, 日本の文献では, 針の挿入時における対象者の 皮下組織等の個人差への 慮 や皮膚の伸展・固 定方法 が図とともに各文献で具体的に記述され ていた. しかし, 日本の文献でも刺入の角度や深さにお いては統一した見解が認められず, 針を刺入する深さや 角度を, 針の長さや一律な数値を基準に判断する方法が 一部には認められたことから, この技術についてはまだ 根拠や方法が曖昧な点が多く, 今後より確実で安全に行 うための追究が必要であると えられた. 4)「膀胱内留置カテーテル」の管理 膀胱内留置カテーテル挿入後の固定用バルンについて は, ボリビアと同様に日本の文献でも生理的食塩水を用 いる方法が述べられており, 日本では塩 析出によるカ テーテル内腔の閉塞を指摘する文献があるにもかかわら ず, そのような根拠に基づいた方法がまだ一般的ではな いと えられた. また, 男性用膀胱内留置カテーテルの 固定について, ボリビアの文献 で記述された方法は, ニ カラグアの文献 では禁忌とされている陰茎・陰囊部を 圧迫する方法であった. 一方, ニカラグアの文献 ではそ の部 の圧迫を避ける必要性を説明しながらも, その根 拠とは矛盾した固定方法の図が用いられていた. ボリビ アとニカラグアの文献はいずれにもそれらの背景と え られる記述が見当たらず, 日本の文献で指摘されている 「びらん」や「ろう孔」などの合併症をもたらす可能性 が えられた. 本研究では, 日本と中南米とで発行された看護技術書 の記述内容を比較 析することにより, 看護技術には 「頭髪の害虫駆除」「卓上灯による局所温熱療法」といっ たその国の自然や物資などの「環境」による影響が え られる技術,「清拭」時に準備する湯温などの対象国の「文 化や習慣」による影響が えられる技術があることがわ かった.また,「血圧測定」や「筋肉内注射」,「膀胱内留置 カテーテルの管理」などの日本と中南米の文献に共通し

(10)

て取り上げられている看護技術の方法においても, まだ 互いに根拠や背景が不明な点があることもわかった. さ らに,「清拭」や「入浴」の方法などにおいては, 日本と 中南米の間では実施する目的が異なる場合があること や,「縫合」のように日本では看護技術としては行われな いが中南米では看護技術としてみなされる技術があるこ ともわかった. 森 は, 途上国における看護の概念と看護職の役割に ついて述べる中で「開発途上国の一般的な医療システム として, 保 センター, 保 ポストで多くの看護職が診 療活動に従事している. …… (中略) …… そのような所 では, 日本の看護職が える看護だけを行っていては対 応しきれないことになる」と述べている. 開発途上国で 遭遇するそのような例のひとつが看護技術の差異ではな いかと えられる. そこで, 看護の国際協力においては, このような看護技術の差異やそれらの差異が起こる背景 を熟知し, さらに, 日本では行われないが相手国では行 われている看護技術を実践できる能力が求められる可能 性についても十 理解しておく必要性がある. 結 語 本研究の限界として, 今回は極めて限られた資料を基 に看護技術の差異を対比したに過ぎない. 今後は 析対 象となる看護技術書や看護技術項目を増やす, 記述内容 と実際行われている方法との差異も含めて検討する, 等 の必要性が えられる. 諸外国との看護技術の差異を検討することは, 看護の 原則や様々な方法の根拠を改めて見直し, それぞれの国 や地域にあった看護を追究する試みでもある. 今後もこ のような看護技術の差異とその背景に関する 析を深 め, 看護の国際協力に与える示唆や日本の看護技術の通 用性を明らかにすることが課題である. 本研究は日本学術振興会による平成 19 年度科学研究 費補助金 (基盤研究 (C) 課題番号 19592429) の助成を受 けて行われた. この研究の一部は 2007年第 10回国際看護研究会学術 集会で発表した. 文 献

1. DeSantis L. The Relevance of Transcultural Nursing to International Nursing : International Nursing Review 1998; 35 (4): 110-112, 116. 2. 森 淑江. 国際看護の概念と看護の国際協力に関する日 本の現状. 看護教育 1997; 38 (12): 1027-1031. 3. 戸塚規子. 開発途上国で保 医療協力に携わる看護職の 活動上の問題―青年海外協力隊員の求める技術支援の 析から―. 第 19 回国際協力学術奨励研究報告書. 1997: 39-42. 4. 金子眞理子. 食事療法 に関する研究の動向 ; 日本と海 外文献の比較をとおして.看護技術 1999 ; 45 (15): 81-85. 5. 柴田千衣, 石田陽子, 高橋有里ら. 筋肉内注射技術に関す るテキスト記載内容について―日米のテキスト及び文献 検討より―. 岩手県立大学看護学部紀要 2002; 4: 105-110.

6. PROISS (Proyecto Integrado de Servicio de Salud). Manual de Procedimientos de Enfermerıa Manual Numero 3. La Paz (Bolivia): Ministerio de Salud y Prevencion Social, 発行年不明.

7. Beverly WD.Tratado de Enfermerıa Practica 4a.Edicion. Cuidad de Mexico (Mexico): Interamericana, 1984. 8. Betzabe CM, Laura IR, Luz MS et al. Manual de

Tec-nicas y Procedimientos de Enfermerıa 2a. Edicion. Managua (Nicaragua): Organizacion Panamericana de la Salud y Organizacion Mundial de la Salud, 1992. 9. 村中陽子, 玉木ミヨ子, 川西千恵美. 学ぶ・試す・調べる 看護ケアの根拠と技術. 東京 : 医歯薬出版株式会社, 2005. 10. 深井喜代子, 藤本悦子, 今本喜久子ら. ケア技術のエビデ ンス. 東京 : へるす出版, 2006. 11. 菱沼典子, 小 浩子. 看護実践の根拠を問う (改訂第 2 版). 東京 : 南江堂, 2007. 12. 岡 崎 美 智 子. 看 護 技 術 実 習 ガ イ ド 1 基 礎 看 護 技 術 ―その手順と根拠― (第 2版). 東京 : メヂカルフレンド, 1998. 13. 深井喜代子, 新見明子, 宮脇美保子ら. 新体系看護学 18 基礎看護学③ 基礎看護技術. 東京 : メヂカルフレンド, 2002. 14. 杉野佳江,大原宏子,内海節子ら.標準看護学講座 13 基 礎看護学 2 日常生活と看護技術.東京 : 金原出版,2003. 15. 伊藤明子, 星 和美, 山崎裕美子ら. 新看護学 7 基礎看 護[2] 基礎看護技術 (第 12版).東京 : 医学書院,2004. 16. 氏家幸子.阿曽洋子.井上智子.基礎看護技術Ⅰ (第 6版). 東京 : 医学書院, 2005. 17. 薄井坦子, 小玉香津子, 三瓶眞貴子ら. 系統看護学講座 専門 2 基礎看護学[2] 基礎看護技術 (第 13版).東京 : 医学書院, 2005. 18. 森美智子, 安達祐子, 岩田みどりら. 看護学入門 6巻 基礎看護Ⅰ 看護概論・基礎看護技術.東京 : メヂカルフ レンド, 2005. 19. 阿曽洋子.氏家幸子.井上智子.基礎看護技術Ⅱ (第 6版). 東京 : 医学書院, 2005. 20. 内海節子,大原宏子,明神啓子ら.標準看護学講座 14 基 礎看護学 3 診療にともなう看護技術. 東京 : 金原出版, 2003. 21. 藤崎郁, 有田清子, 尾崎章子ら. 系統看護学講座 専門 3 基礎看護学[3] 基礎看護技術Ⅱ (第 14版).東京 : 医学 書院, 2006. 22. 永井敏枝. ビジュアル看護技術 1 基礎看護技術. 東京 : 中央法規, 1997. 23. 田たみ子, 斉藤やよい, 小泉恵. 清潔への援助技術 循

(11)

環を促す清拭の技術科学的 析. 川島みどり. 菱沼典子 (編): 看護技術と科学の検証 別冊ナーシング・トゥディ 9> 1996; 9 : 84-88. 24. 深井喜代子. 3 科学的看護の推進 ケア技術の進歩と EBN. Ⅰ 新時代の看護. 深井喜代子, 前田ひとみ (編): 基礎看護テキスト―EBN 志向の看護実践―. 東京 : 南江 堂, 2006: 9-10. 25. 森 淑江. Ⅲ 方法論 2 開発途上国で必要とされる看 護の知識・技術. 国際看護研究会 (編): 国際看護学入門. 東京 : 医学書院, 1999 : 109-117.

(12)

Study on Differences in Nursing Techniques

between Japan and Developing Countries

Analysis of Technical bBooks on Nursing Techniques

Published in Latin American Countries and Japan

Sachiyo Miyakoshi,

Keiko Takada,

Hiromi Tsujimura,

and Yoshie Mori

1 Department of Health Sciences Medicine, Gunma University Graduate School of Medicine 2 Department of Nursing, School of health and Social Services Saitama Prefectural University 3 School of Health Sciences, Gunma University Faculty of Medicine

Background and purpose: Nursing practices and techniques vary from one country to another reflecting their respective backgrounds. Technical books on nursing techniques published in Latin American countries and those published in Japan were compared to obtain information useful in effective interna-tional nursing cooperation,and the differences were clarified and their backgrounds analyzed. Subject and M ethod: Nursing techniques published in technical books in these countries and Japan were compared, and different techniques between these countries and Japan were extracted and analytically compared. Results: The items extracted included bed bath, blood pressure measurement,

intramuscular injection, etc. The technical books in these countries indicated a lower water tempera-ture for bed baths than in Japan, different pressures in pressuring for blood pressure measurement and different methods such as in pushing the skin in intramuscular injection. The techniques described in the technical books of these countries included techniques used in Japan but modified as a result of practical research. Conclusion : Techniques found to be different from those in Japan reflect the local social backgrounds, culture, customs, and unaccounted-for backgrounds. These matters should be considered in implementing international nursing cooperation.(Kitakamto Med J 2008;58:43∼54)

参照

関連したドキュメント

IALA はさらに、 VDES の技術仕様書を G1139: The Technical Specification of VDES として 2017 年 12 月に発行した。なお、海洋政策研究所は IALA のメンバーとなっている。.

はじめに

 This study was designed to identify concept of “Individualized nursing care” by analyzing literature of Japanese nursing care in accordance with Rodgers’ concept analysis

では,訪問看護認定看護師が在宅ケアの推進・質の高い看護の実践に対して,どのような活動

本プロジェクトでは、海上技術安全研究所で開発された全船荷重・構造⼀貫強度評価システム (Direct Load and Structural Analysis

出典: 2016 年 10 月 Interferry Conference 資料 “THE CHALLENGE OF FERRY RO-RO TO SUPPORt INDONESIAN CONNECTIVITY”. このうち、南ベルトについては、

専門研修 救急法 サニーサイド 看護師 1回 13名 介護技術研修 サニーサイド 主任支援員 1回 13名.. - 15 -

機関室監視強化の技術開発,および⾼度なセ キュリティー技術を適用した陸上監視システム の開発を⾏う...