• 検索結果がありません。

ふれあい遊び2

N/A
N/A
Protected

Academic year: 2021

シェア "ふれあい遊び2"

Copied!
4
0
0

読み込み中.... (全文を見る)

全文

(1)

小学部第2 学年 自立活動学習指導案 指導者 ○○ ○○ 日 時 平成○○年12 月 18 日○曜日1校時 場 所 学習室1 1 単元名 ふれあい遊び2 2 指導観 ○ 本指導の対象児は、肢体不自由と知的障害を併せ有する小学部2 年生のA児である。各 種発達検査(表1)によると、運動・動作面1か月に比べ、理解言語、表出言語、対成人社 会性などが5,6か月を示しており、コミュニケーション面の力が高いことがわかる。また、 コミュニケーション発達評価(表 2)によると、コミュニケーションの基礎となる要求や関 心の向く方向性は、物よりも人への関心が高いことや、学習の基礎の力が高いことがわかる。 日常生活においても、大人とのかかわりを好み、快・不快をしっかりと表情(笑顔と泣くこ と)で表現することができている。担任とのふれあい遊びの中では、「もう一回する?」と問 われると笑顔になるなど、教師からのかかわりに対してYESの気持ちを表情で応えること ができるようになってきている。また、1対1の学習においては、好きな遊びが終わるまで 意識を持続させることができるようになってきている。さらに、親しい人と親しくない人を 区別し、母親や担任が近づくと喜んだりできるようになり、学習の基礎となる集中力や認知 発達も伸びてきている。 主な表出手段は表情であるが、快の気持ちの表現の時には、笑い声を出すことがある。ま た、A児の側で大人同士が会話をしている場面や母親が電話で話している場面などでは、連 続的に笑い声とは異なる発声をすることがある。 以上のような実態から、A児は、人とのかかわりに興味・関心があり、大人からのかかわ りに応えようとする意欲がみられるなど、コミュニケーションの基礎となる力が身に付いて いると考えられる。今後は、さらに、大人との意味のあるやりとりを経験し、表情や声、視 線をコミュニケーション手段として確立していくことが必要と考える。 表1 発達検査の結果 (平成○年 5 月) 運動 操作 理解言語 表出言語 対成人社会性 食事 KIDS MEPA-Ⅱ 運動・感覚 コミュニケーション 姿勢 移動 操作 表2 コミュニケーション発達評価 (平成○年 9 月) 志向性 理解 表出 学習の基礎 認知発達 人への 志向 物への 志向 課題に 向かう力 問題解決 の力 物の 永続性 手段― 目的関係 ※数値は、削除しています。

(2)

○ 本単元は、大人からのかかわりに応えようとする意欲が育ってきたA児に対し、表情や 声、視線をコミュニケーション手段として確立することをねらうものである。ふれあい遊び は、子どもにとって楽しく意味のあるやりとりを繰り返すことができ、人とコミュニケーシ ョンをとろうとする意欲を高めることができる。本単元は、2種の身体接触を中心とした遊 び(「らららぞうきん」、「ねこちゃんおてがみ」)とシーツとビックマックスイッチを用いた 遊び(にらめっこ)の四つの遊びで構成している。これらの遊び活動は、A児が好むくすぐ りやリズミカルな動きを含んでおり、快の状態で学習に取り組むことができる学習内容であ る。A児が楽しいと感じることは、遊びを継続したいという意欲を引き出しやすく、「もう一 回したい」ことや「楽しいという気持ち」を表情や声、視線で伝達する場面を多く設定する ことができる。さらに、同じリズムや遊びの繰り返しが多く含まれており、A児が次の状況 を予測しやすいと考える。また、教師もA児のコミュニケーション手段としての身体の動き を読み取りやすく、刺激の大きさやスピードを調節するなど、A児の様子にあわせた手だて を随時工夫することができる。シーツあそびとスイッチ遊び(にらめっこ)は、シーツやス イッチを介することにより、やりとりに加え、興味・関心を人から物へ広げていくことがで きると考えた。さらに、やりとり遊びを組み合わせたスイッチ遊び(にらめっこ)は、活動 の予測に加えて、始めと終わりの理解や自分の動きと結果の因果関係の理解といった認知発 達も促すことができ、A児の実態に適した学習と考える。 ○ 本単元の指導に当たっては、教師とのふれあいの多い遊びを通して、表情や声、視線で 気持ちが伝わることやその楽しさを十分に感じて欲しいと考える。そのため、楽しい雰囲気 作りに努め、笑顔や声、視線などA児からの表出を多く引き出しながら指導をすすめていく ようにする。まず、はじまりのあいさつの前に、教師が隠れたところから名前を呼んだり、 少しずつ近づいたりすることで、一緒に活動する教師への意識を高めていく。次に、学習へ の意欲を高めるため、すぐに活動場所(マット)へ降りず、A児を抱きながら一緒に活動場 所を探しながら移動し、A児の笑顔を引き出しながら学習への意欲を高めていきたい。また、 安心感を感じることができるように、身体を密着させしっかりと抱くようにする。身体接触 を多く含む遊びでは、A児が受け入れやすいリズミカルで身体全体を刺激する遊びから行う。 手を使った遊びの際には、自然に一緒に遊ぶ教師をしっかりと意識できるように、教師の顔 がみえやすい姿勢(教師の足に寝転ぶ、クッションチェアーに座る)で遊びを進めていく。 また、A児が自身の手を意識できるように、手を目の高さまで上げ、適度な強さで刺激しな がら行うようにする。物を介した遊びでは、学習の前に教材(シーツ、スイッチ)をゆっく りと動かしながら提示し、しっかりとその物を意識できるようにする。遊びの際は、必ず教 師とやりとりをしたり、触れ合ったりする活動を織りまぜ、A児、教師、物という三角形的 な構造を大切にしていく。また、左右から言葉かけを行い、ヘッドコントロールの学習にも 取り組んでいきたい。 A児への働きかけについては、活動全体を通して、以下の点に留意する。 ・ A児がやりとりの楽しさを感じるため豊かな表情や身振りでかかわるようにする。 ・ 遊びに間をあけたり、カウントダウンをしたりして、活動を予測しやすくしたり、A 児からの表出を引き出したりする。 ・ 表出が見られたときには、表情や状況から、A児の気持ちを推測し、その気持ちを言 語化するようにする。 ・ 遊びが終わったときには、「もう一回する?」と質問し、A児からの応えを待つように する。笑顔になったり口を大きく開けたり声を出したりしたときには、すぐに遊びを始 めるようにする。

(3)

3 目標 ・ 教師からのかかわりに表情や声、視線で応えることができる。 ・ ふれあい遊びの流れを予測し、刺激の直前に身体を動かしたり笑顔になったりすることができ る。 ・ 教師の姿や教師が提示する物を10 秒以上見続けることができる。 ・ ビックマックスイッチを顔や手で押して、遊びを始めることができる。 4 指導計画(計12 時間) 時 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12(本時) 学 習 内 容 ①「らららぞうきん」 ②「ねこちゃんおてがみ」 ③「シーツあそび」 ④「スイッチあそび」 (仰臥位・顔) (側臥位・手) 5 本時 (1) 本時 平成○年12 月 18 日○曜日 第1校時(9:20~10:00) 学習室 1 (2) 本時指導の考え方 本時は単元の最終時、第 12 時間目である。前時までに、4つの活動に安定した快の状態で取り 組み、楽しい気持ちを笑顔で表現することができるようになっている。さらに、教師からの「もう 1 回する?」の問いに対しては、口を開けて応えることに加えて、声を出すことがみられるように なってきた。また、遊びの中で、身体を触られたり手を口に持って行かれたりする直前に笑顔にな るようになり、活動を予測することができるようになってきている。またスイッチ遊びでは、顔で スイッチを押して遊びを始めることができるようになってきたため、後半の2 回は教師と一緒に手 でスイッチを押す活動を行っている。 そこで、本時では、引き続き4つの遊びに取り組み、教師からのかかわりに対するより明確な応 答を引き出していく。「もう1回する?」の問いに対しては、A児が口を開けて応えた後、言葉かけ を行ったり待ったりして、声で応えることを促していく。声が出たときには十分に賞賛した後、「わ かった。じゃあするよ」とすぐに遊びを行うようにする。A児が笑顔、笑い声を出すなどの表出を したときには、「楽しいな」「これ好きだな」など、表情や状況からA児の気持ちを言語化していく ようにする。また、活動を予測しやすいように、活動を繰り返し行ったり、間をおいたりしていく。 スイッチ遊びでは、押そうとする意欲を育てることを中心とし、前半はできるようになっている顔 で、後半は教師と一緒に手で押すようにする。適宜肩を支えるなどの身体面の援助を行いながら、 楽しい雰囲気の中で学習を進めていく。 (3) 本時の目標 ・ 教師からの「もう1 回する?」の問いに、声を出して応えることができる。 ・ くすぐられたり、手を口に持っていかれたりすることを予測して、笑顔になることができる。 ・ 教師の顔や提示する物を10 秒間以上見続けることができる。 ・ 教師の援助を受け、ビックマックスイッチを手で押して、遊びを始めることができる。 (4) 準備 エアレックスマット、クッションチェアー、シーツ、ビックマックスイッチ、箱

(4)

(5) 指導過程 配時 学習活動・内容 指導上の留意点 評価の観点 評価 1 1 6 12 12 6 1 1 教師の姿を探す。 ・ 名前を呼ばれていること に気づき、視線や頭を動 かして教師を捜す。 2 はじめのあいさつをする。 3 活動場所へ移動する。 ・ 教師に抱かれ、室内を回 り、マットまで移動する。 4 「らららぞうきん」で遊ぶ。 (1)歌の始まり部分を聞く。 (2)歌にあわせて、胸・腕足 への身体接触を受ける。 (さすり、ゆすり、つつき等) (3)「もう1 回する?」の問い に応え、遊びを繰り返す。 5 「ねこちゃんおてがみ」 で遊ぶ。 (1)教師の足に寝転がる。 (2)教師と一緒に歌にあわ せて手遊びをする。 (くすぐり、タッピング) (3)クッションチェアーに 乗り換えて遊ぶ。 6 シーツ遊びをする。 (1)廊下から出てくるシーツ と教師の動きを見る。 (2)シーツに乗り教師と一 緒に動いて遊ぶ。 (3)「もう1 回する?」の 問いに応え、遊びを繰 り返す。 7 スイッチ遊び(にらめっ こ)をする。 (1)スイッチを見る。 (2)録音された歌を聴く。 (3)顔でスイッチを押して 遊びを始める。 (4)手でスイッチを押して 遊びを始める。 8 おわりのあいさつをする。 ・ 児童から少し離れた見えない場所か ら、名前を呼ぶ。 ・ 教師を捜している様子がみられたら、 少しずつ近づいていく。 ・ 視線が合うように正面から顔を近づけ てあいさつを行う。 ・ 教師への意識や安心感が高まるよう に、身体を密着させしっかりと抱くよ うにする。 ・ 笑顔が引き出せるように、A児の表情 を確認しながら、言葉かけや移動の速 さを工夫する。 ・ 明るい声でリズミカルに歌うようにす る。 ・ 歌と歌の間に少し間をおいたり、遊び のおわりに「もう1 回する?」の問い を行ったりして、A児から表出を引き出 していくようにする。 ・ 声で応えることができるよう、口を開け て応えた後に、言葉かけをしたり、少し 待ったりする。 ・ 歌の最後が予測できるように、歌の後半 部分をゆっくり歌うようにする。 ・ 手を意識することができるよう、A児 の視野にはいるところまで手を持ち上 げるようにする。 ・ 遊びへの期待が高まるよう、箱からシ ーツを出し、徐々に近づいてくる様子 を見せるようにする。 ・ 活動の予測や遊びへの期待感を引き出 すため、動く前にカウントダウンをす る。 ・ ヘットコントロールを促すため、様々 な方向から声かけを行う。 ・ 声で応えることができるよう、口を開け て応えた後に、言葉かけをしたり、待っ たりする。 ・ 提示するときには注視しやすいように、 ゆっくりと動かすようにする。 ・ 顔で押す際は、意識的にスイッチが押 せるように、自然には向きにくい左側 にスイッチを置くようにする。 ・ 手で押す際は、肩や肘を介助し、A児 が身体に力を入れたらスイッチが押せ るようにする。 ・ 歌が流れたら、すぐに遊ぶようにする。 ・ 教師を意識できるよう抱いてあいさつ を行う。 <1 の活動> ・視線を動かして、 教師の姿を探すこ とができたか。 <3 の活動> ・笑顔で学習を始め ることができた か。 <4 の活動> ・教師からの問いに、 口を開けたり声を 出したりして応え ることができたか。 ・くすぐられることを 予測して、笑顔にな ることができたか。 <5 の活動> ・教師からの問いに、 声を出して応える ことができたか。 ・遊びの終わりを予測 して、身顔になるこ とができたか。 ・教師や手を見るこ とができたか。 ・座位姿勢でも教師 や手を見ることが できたか。 <6 の活動> ・教師とシーツの動 きを10 秒間見続 けることができた か。 ・教師からの問いに、 声を出して応える ことができたか。 ・シーツが動き出す ことを予測して、 笑顔になることが できたか。 <7の活動> ・スイッチを10 秒間 見続けることができ たか。 ・顔や手でスイッチ を押して、遊びを 始めることができ たか。

参照

関連したドキュメント

学期 指導計画(学習内容) 小学校との連携 評価の観点 評価基準 主な評価方法 主な判定基準. (おおむね満足できる

(1 ( 1) )目 目 指す 指 すべ べき きス スマ マー ート トエ エネ ネル ルギ ギー ー都 都市 市の の姿

第2章 環境影響評価の実施手順等 第1

評価点 1 0.8 0.5 0.2 0 ―.. 取組状況の程度の選択又は記入に係る判断基準 根拠 調書 その5、6、7 基本情報

小学校学習指導要領総則第1の3において、「学校における体育・健康に関する指導は、児

100~90 点又は S 評価の場合の GP は 4.0 89~85 点又は A+評価の場合の GP は 3.5 84~80 点又は A 評価の場合の GP は 3.0 79~75 点又は B+評価の場合の GP は 2.5

100~90点又はS 評価の場合の GP は4.0 89~85点又はA+評価の場合の GP は3.5 84~80点又はA 評価の場合の GP は3.0 79~75点又はB+評価の場合の GP は2.5

敷地と火山の 距離から,溶 岩流が発電所 に影響を及ぼ す可能性はな