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Academic year: 2021

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学位授与番号:甲1105号

氏 名:米本圭吾

学位の種類:博士(医学)

学位授与日付:平成31年4月24日

学位論文名

RedundantandDistinctRolesofSecretedProteinEapandCellWan‑

AnchoredProteinSasGinBioflmFormationandPathogenicityof Staphylococcusaureus.

(黄色ブドウ球菌のバイオフイルム形成および病原性における分泌タンパク質 Eapと細胞壁アンカータンパク質SasGの機能解析)

学位論文審査委員長:教授吉田清嗣

学位論文審査委員:教授嘉糠洋陸教授吉田正樹

東京慈恵会医科大

電子署名者 : 東京慈恵会医科大学 DN : cn=東京慈恵会医科大学, o, ou, [email protected], c=JP 日付 : 2019.08.19 14:13:58 +09'00'

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論文要旨

氏名 米本圭吾 指導教授名 丸毛啓史

主論文

RedundantandDistinctRolesofSecretedProteinE

ap andCellWan・Anchored

ProteinSasGinBiofilmFormationandPathogenicityofStaphylococcusaureus.

(黄色ブドウ球菌のバイオフイルム形成および病原性における分泌タンパク質Eapと 細胞壁アンカータンパク質SasGの機能解析)

KeigoYbnemoto,AkioChiba,ShinyaSugimoto,ChikaraSato,MitsuruSaito, YukiKinjo,KeishiMarumoandYbshimitsuMizunoe.

Infctionandlmmunityb2019;Jan22.pii:IAI.00894・18.

doi:10.1128/1A1.00894・18. [Epubaheadofprint]

要旨

【背景・目的】

黄色ブドウ球菌は健常人の約30%が保菌するヒト常在菌である.一方,様々な急幽熱症の 原因菌でもある.また,黄色ブドウ球菌はバイオフイルム瑚戎#暇であり,インプラント関連感 染症などの慢性感染症の原因菌である.インプラント関連感染症1コ劉夢外科領或の重大な合併症 の1つであり,治療に難渋するため,抗バイオフィルム治療の開発が喫緊の課題である.バイオ フィルム形成に関連する因子はタンパク質・核酸・多糖など懐々であるが,それらの分子動態や 相互作用の包括的な鋤翠には至っていない.

【結果】

本学細菌学講座では本学附属病$完で単離された黄色ブドウ球菌臨床分宵鮴のバイオフィルム形 成を角噺し幸皓してきた.タンパク質を主成分とするバイオフィルムを形成する

DL1hidllin・remstantmph減…I"aIZIPZEであるn凪23株の遺伝子欠損株の解析の結果,黄色 ブドウ球菌に特異的な分泌タンパク質Eapと細i罐アンカータンパク質SasGがバイオフイルム 形成で特徴的に機能することを見出した.また, SasGの細胞壁へのアンカリングがバイオフィル

ム形成促進に不可欠であることを見出した.加えて,SasGが細包外DNAとの結合を介してパイ オフィルムの安定化に寄与するという新規の分子メカニズムを解明した.共焦点レーザースキャン 羅貌艫を用いたバイオフィルムの立伽議苣の解析では,E

ap

は菌体の凝集を促進することで》凹凸

を伴った樹敷的な構造を瑚戎することを示した.カイコ感染モデルを用いたmvivoの解析では

EapとSasGがバイオフイルム形成量を規定することにより,澗京性に関与する可能性を示した.

【結果・結論】

本論文はE

ap

およびSasGというバイオフイルム形成を規定する接着因子が,バイオフイル ム瑚戎および病原性において,重複する役割があることを明らかにした初めての報告である.

本研究で得られた知見はバイオフィルム形成樹篝の解明および,多種多様なバイオフィルム構

成成分を標的とする抗バイオフイルム治療の開発に繋がる可能性がある.

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学位論文審査結果の要旨

米本圭吾氏の学位申請論文は主論文1編からなり、主論文の邦題は「黄色ブド ウ球菌のバイオフィルム形成および病原性における分泌タンパク質Eapと細胞 壁アンカータンパク質SasGの機能に関する研究」でInfectionandlmmunity 誌にアクセプトされた。

2019年4月3日、丸毛啓史、金城雄樹両教授ご臨席のもと、審査委員長吉田 清嗣および嘉糠洋陸、吉田正樹両教授を審査委員として公開学位審査会を開催

し、米本氏による研究概要の発表に続いて口頭試験を行った。席上、

ロバイオフィルム形成のアッセイ系において、検出上限で飽和することはあるの

か?

口黄色ブドウ球菌がインプラント感染で、なぜバイオフィルムを形成する特性を 有するのか?

口本研究でMRSA臨床株をなぜ選んだのか?

□EapとSasGはどのように協調して機能しているのか?

ロカイコを用いた病原性の評価において、バイオフィルム形成以外に細胞外毒素 の影響の可能性について検証したか?

口観察された現象をマウスモデルなどで検証できるのか?

口本研究を踏まえた治療戦略は何か?

など多数の質問があり、米本氏はこれまでの多岐にわたる研究成果や内外の文 献情報も交えながら極めて的確に回答し、活発な議論がなされた。その後、嘉糠 洋陸、吉田正樹両教授と慎重に審議した結果、本論文は黄色ブドウ球菌の分泌タ

ンパク質Eapと細胞壁アンカータンパク質SasGがバイオフイルム形成におい て相補的に機能していることを実験的に初めて明らかにしており、バイオフィ ルム形成のメカニズム解明に複数の分子を包括的に解析する重要性を示したこ

とから、学位論文として十分価値があるものと認めた次第である。

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