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WMN における隣接関係を考慮した経路制御手法の検証

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Academic year: 2021

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平成25年度 学士学位論文梗概 高知工科大学 情報学群

WMN における隣接関係を考慮した経路制御手法の検証

1140353

徳 田 貴 行 【 植田研究室 】

1

はじめに

公共無線LAN等のサービスが始まり、無線エリア拡 大の技術として、Wireless Mesh Networks (WMN) 利用することが可能になっている。WMNとは、複数の アクセスポイントを配置することで無線通信の利用可 能エリアを拡大する技術のことである[1]。

本研究では、研究グループにて提案されている隣接関 係に基づいたルーティングプロトコルMBCRをノート PCのアプリケーション層で実装し、動作検証を行う。

2

先行研究、技術

本研究グループで研究をしている隣接関係に基づい たルーティングプロトコルMBCR (Multiple Branch Collection Routing)は、WMNにおいて、少ない制御 通信での通信経路の決定を行うことを目的としている [2]。MBCRでは、次にパケットを配送するべきノード の決定を独自の位置情報を用いて行っており、この独自 の位置情報のことを仮想アドレスと呼んでいる。

仮想アドレスはメッシュネットワーク全体のノード間 のつながりを木構造で表現した際の位置情報となってい る。ルーティングの際は、宛先の仮想アドレス情報と自 身の仮想アドレス情報を比較することで、宛先ノードま での木構造上でのノードの位置関係を把握することが できる。この位置関係の情報を参照することで、次のパ ケットの送り先を決定することができる。仮想アドレス はノードがネットワークに参加した際に、ノード間の電 波強度をもとに算出する。通信経路を決定の際の制御通 信は仮想アドレスを決定するための隣接ノードとの通 信のみのため、少ない制御通信での通信経路の決定を可 能としている。

3

研究概要

本研究では、先行研究で提案が行われているMBCR の概念をノートPCのアプリケーション層において機能 の実装を行い、ルーティングプロトコルMBCRの動作 検証のための検証プログラムの設計を行う。各機能とし て、以下の項目の実装をする。

仮想アドレスの算出

パケットを送信するノードの決定

離脱ノードの検出

仮想アドレスについては、ノード間の電波強度を計測 し、各ノードに与える。パケットの送信先の決定では、

隣接ノードの仮想アドレスと宛先ノードの仮想アドレ スを比較し、宛先ノードに一番近い隣接ノードへパケッ トに送信する。離脱ノードの検出では、定期的に隣接

ノードの電波強度を計測することで、ノードの状態を検 出する。

4

実験方法、結果

3 章で述べた項目を実装することにより、ノード間 のネットワーク構築やパケットの転送の動作の検証を 行った。

複数台のノートPCをノードとし、アドホックネット ネットワークを構築する。実験の環境を図1に示し、手 順を説明する。

1. 各ノード間でネットワークを構築 2. 各ノードに仮想アドレスを与える

3. 送信元ノードは宛先の仮想アドレス情報と転送メッ セージを隣接ノードに送信

手順を通し、ネットワーク構築、仮想アドレスの取得、

パケットの到達について確認する。

1 プロトコル概要と検証環境

各ノード間でネットワークを構築し、仮想アドレス情 報の与えられていることを確認できた。メッセージ転送 の際、送信元ノードからの転送メッセージが宛先ノード に到達していることが確認できた。ノード離脱の有無 を検出では、定期的に隣接ノードの電波強度を計測し、

検出することができた。

5

まとめ

本研究では、WMN上で少ない制御通信での通信経 路の決定を行うことを目的としたルーティングプロトコ MBCRについて、ノートPCのアプリケーション層 にてMBCRの機能を実装し、動作検証を行った。実験 結果から各機能の動作を確認することができた。

参考文献

[1] 間瀬憲一, 阪田史郎, “アドホックメッシュネット ワーク”,コロナ社, 2007.

[2] 丸岡優大, 植田和憲, “WMNにおける隣接関係を 考慮したルーティングプロトコルMBCRの位置情 報生成手法の拡張と性能評価”,電子情報通信学会 技術報告書, vol.112, no.379, pp.79-84, Jan 2013.

参照

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