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恵 浅 井 敦 子 野 瀬 明 子

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Academic year: 2021

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(1)

透析に従事する看護婦の 移植医療への関わりを考える

一奈良県腎移植希望登録患者のアンケート調査より−

透析部

O 河 野 恵 浅 井 敦 子 野 瀬 明 子 福 井 美 恵 子

スライド御願いします。

今年に入り日本でも脳死移植が

4

例施行され、世間でも「移植」が注目在集めています。以 前移植直後の患者から「こんなんとは思っていなかった」という声を間いたことから、この様な 現場にいながら移植医療にどの様に関わってきたか疑問在感じ、今回県内移植希望書量録患者にア ンケート調査を行い、現状を把握し透析に従事する看護婦としての移植医疲への関わりを再認識 しました。

次、スライド

研究期間は平成

11

5

l

日〜

9

30

日です。

対象は奈良県内移植希望登録患者(維持透析患者透析患者)

120

名です。

次、スライド

研究方法はまず、過去他施設で、行ったものを参考にアンケート調査用紙を作成しました。内容 は患者背景、登録に関すること、腎移植に関する知識などの 4項目

28

設問の選択記入と自由意 見欄在設けました。次に各透析施設婦長宛に今回の調査の趣旨、調査用紙配布協力の依頼文と共 にアンケート用紙・返信用封筒を送付し、その施設内で移植希望登録している患者に配布して頂 きました。プライバシー保護のため各患者記入後返信封筒にてポストへ投函して頂き回収しまし た 。

次 、 ス ラ イ ド 図

1

調査結果および考察について述べます。昨年末のデータでは県内維持透析患者数は

1858

名 。 うち移植希望登録患者は

192

名です。

回収率は

120

名で

62.5%

でした。

次 、 ス ラ イ ド 閣

2

患者背景は性別では男性が

65%

と約

7

割を占めています。年代別では

50

代が

1

番多く、次 いで

40

代となっています。就業率では約半数の方は図に示す職業についてますが半数近くの方 は無職といえます。交通手段では奈良県は大阪や東京など大都市に比べて交通網も貧弱で、各透 析施設へのアクセスも自家用車以外となるとなかなか不便なのが現状です。患者自身運転しての 通院が多く、逆に自分で運転できないとなると通院だけでも容易ではありません。通院患者は片

FO  

(2)

道平均

20.7

分でしたが中には

5

種類もの交通手段を組み合わせ、

l

時聞かけている人もいました。

次 、 ス ラ イ ド 図 3

また現在の透析生活での苦痛な点については図に示すとおり何かしら苦痛を感じており、何も 苦痛はないという人は

120

名中

2

名でした。

次 、 ス ラ イ ド 図

4

登録に関して、移植を知ったきっかけ、登録に関する説明などを行っているのは透析施設の医 師・看護婦がほとんどを占めていました。また乙の調査を開始する前に、導入期指導の中に移植 に関する知識・情報の提供をと考えていましたが、腎不全保存期が長く自分なりに導入を受け入 れ透析導入し、しかもすぐ移植希望登録を行った患者

2

名に面接調査したところ「登録はして いるが宝くじが当たるようなむ賭で今は透析のことしか考え られない。何か説明されても頭には 入らない。」 と言われ、導入期指導には無理かと感じていました。調査では移植希望登録をした 時期についてはすぐという人から

19

年までとぱらつきがあり導入後

12

ヶ 月以下 とそれ以上に 分けてみると

12

ヶ月以下が

62

名、それ以上が

58

名と差はありませんでした。患者によって 透析の受け入れなど個人差が大きく、情報提供はいつが良いと言い切れないと考えられました。

次 、 ス ラ イ ド 図 5

その

2

群で動機、移植後のイメージについて比較すると 、1

2

ヶ月以下では時間的な解放が約

8

割を占め、残りが食事水分制限の緩和、穿刺の苦痛の

3

つのみで 、

12

ヶ月 以上になると各々 に分散され、移植後のイメージも

12

ヶ月以下で、は食事水分制限の緩和、自由になる、穿刺の苦 痛からの解放のみであるのに対し

12

ヶ月以上ではまた分散され、動機と移植後のイメ ージはほ ぼ相関していました。

次に、スライド図 6

動機、移植後のイメージについて男女別で比較してみると動機では男女とも 時聞からの解放、

次いで、食事水分制限の緩和と同じでした。移植後のイメ ージ 、も食事水分制限の緩和、自由になる、

就職率・労働力

up

と上位 3位は同じで性別的な特徴は見られませんでした。

年代別では

20

代 、

30

代とも動機は時間的な解放のみ

40

代ではプラス食事水分制限の緩和、

穿刺の苦痛となり、

50

代では各々の動機が現れました。移植後のイメージでも同様でした。動機、

移植後のイメージについては年代別・登録までの期間別では特徴がみられました。20 代・

30

代 の若い世代、導入から登録までの期間が浅いものは時間的な制約、食事水分制限など拘束感を強 く感じているようで した。浅井

l

〕は透析は患者にとってそれまで、予測困難だ、った限定された生 き方であって、常に死の危険と直面しつつ、水分・食事制限・過労制限を守りながら、社会復帰 に努力しなければならない事態で腎移植をしない限り 一生透析を続けねばな らない。と述べてお

り、乙れらを裏付けています。

次に、スライド図 7

登録後に新たな 情報そ得る機会はあったかについては図に示すとおり殆どがマスメディアから の情報ですが、36

%は全く情報を得ていない極端な結果でした。情報がない事に関しては施設

i

(3)

での差や、患者もどこに求めて良いか分からなかったり、登録のきっかけや登録までの説明に関 わった者がその後については移植施設や担当医、腎パンク任せで情報提供に消極的だたのかもし れません。

次、スライド臨S

移植知識について、登録後の情報の有無で比較したところ、情報があった群では特に術後につ いての知識は全員が知っているという結果が得られました。これは情報源が殆どマスメディアで あり、脳死移植施行により移植富後から退院までの経過が得られるようになった結果だと考えら れます。

次、スライド闘争

今後についてはほとんどの人が医療者からの情報提供を望んでおり、その方法も定期的な機関 誌や、懇談会、インターネット等でした。マスメディアからの情報は増えたものの、患者は臓器 をもらうという低い立場に置かされがちで、また一般論が多く自分のこととしてイメージしにく い部分があるのではないか、だから状況を分かつてくれている医療者からの情報を望んで、いるの ではないかと考えます。また家族と移植について話したことがあるかについては

60%

は「あるJ

40%

は「ない」で患者は透析医療を継続するに当たり、家族の協力を得ていることに気を使っ ていたり、家族の理解がなかったり患者だけでなく家族の受容と言うことも考えなければと感じ ました。

次、スライド

本来、移植知識の提供は腎不全治療の選択として透析導入前が望ましいと思うが、腎提供の少 ない現状では導入後の説明もやむを得ない。移植待機中である患者と、日々の透析で、関わる中で とらえた家族@社会背景などを活かし、個々の患者に合わせた情報提供が出来ることが透析に従 事する看護婦の役割と考えます。そして、患者の理解力在的確に判断し、指導する時期を見逃さ ない能力を身につけ、患者をサポートできるだけの移植知識の向上を図るなど積極的な取り組み が大切である。

‑ 18 ‑

(4)

60 SO(t  40 30 20

托忌

s

性買1 通析施盤34施 殴

100 

95  93  91  89  81  85  81  03 

(人数)

2000 

1500 

1000 

1.奈良県における維持透析患者数および腎移植希望者数

"I  就業率

珊 職 '5% 

交通手段 家人が運転問、

その他2

、 ¥ 

"押ftlel

t毎日.......̲.,. 

自 証 車 剖

タヲシ−s,

電鼠3 J

パス3ν

送迎車J

景背者

E

肘 図

1透析中不快症状がおる

2 透析後不快痘技がある 3 古酎症に悩んでいる 4シャントが不自由に感じる

5時間的制拍が苦痛

6宜容・,!<分管理が苦痛 フ半生久的というζとが苦繍

8就 業 車 労 働 力回低下 9 将来に不安を畢じる 10.社 主 的 不'Ill在感じる 1もそ由他

20 40 60%  80%  100

4 移植登録を知ったきっかけ

図3.透析生活での苦痛な点

その 他

患者仲間

雄誌

7v 

4 2

1

4 移植登録を知ったきっかけと説明を行った医療者

12ヶ月以下

12ヶ間以上

a

の他

和 ︐

Z

a . .  

︐ E

1 1  

a v

主宰労働カのアノブ

. .

.  

︐ 

ma

週 遡 温 調 遁 望 書 四 苦 繍

i

ER

4

aa E

d調Z

12ヶ月以下12ヶ円以よ

図 5 登録の動機と移植後のイメージ:畳録までの期間別

19 ‑

(5)

移値後のイメージ男女別

. 

そ由他

家陵町すすめ

躍が でて 欲し い

就聾車芳働力のアップ

穿刺の苦痛

制限

の緩和

その他

践のすすめ

尿が でて 欲し い

話車率・労働力のアップ

穿刺の苦痛

童事水分制限の緩和

﹇ 

0

0 0 0 0 0   5 4 3 2 1  

移植を決意した動機・男女別

図6 登録の動機と移植後のイメージ・男女別

2出 雑誌

6百 新聞

Jマスメディアと職 員

3 '3

マスメディアと職員と患者仲間 36TV 

7.登録後の移植情報の有無と方法

包 な い

・ある 100 

90  80  70  60  50  40  30  20  10 

絶圧

応に つい

8.移植知識登録後情報の有無別

免疫抑制剤の必要性

間憧の面主

桁桂田安静由必

移植をされる場所

術前に涜腸をする

術前に剃毛手する

備前に心電図をとる

術前に探血をする

街直前に透析をしなければならない

ドナ

1

生か らの 連絡方法を知

医療者からの 58% 機 関 誌

定期的な 懇談会

tンフレッ卜 インターネッ

UM

MmjbJ

2 1  

望まない

3

今後望む移植情報 図9

.

n u  n

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