第1 2 号の刊行によせて
留学生セ ンターの現状 と展望
平成16年4月か ら長崎大学 は法人化 され ま した。 これ を契機 に、学内各組織 は、 これ まで以上 に教育 ・研究内容 の 自己評価、外部評価 を行 い、 また、組 織構成の適否 を検討 し、教育 ・研究 の改善、効率化 を計 らなければな りませ ん。そのため には、各組織 の 目標、理念 を再確認す る必要があ り、 これは即 ちその組織 の存在意義 を確認す るこ とに もな ります。 この観点か ら留学生 セ ンターを傭轍 し、現状 を紹介す る とともに近未来 を展望 してみたい と思 い ま す。
既 にご承知の方が多い とは思 いますが、先ず、その歴史 を簡単 に記 します。
留学生セ ンターは、1986年6月に学内措置で設 け られた外 国人留学生指導セ ン ターを前 身 とし、1996年5月に省令施設 として設置 され ました。その ときの 目 的 は、留学生 に対す る 日本語教育 の効 果的 な実施 お よび留学生の教育研究上 あるいは社会生活の適応上の悩 みに関する指導等 であ りました。
以来10年近 くが経 ちますが、 この間、留学生数 は仝学生数の2.5‑2.7%で推 移 してお りま した。一方、本学 はその理念 の一つ に国際化 を掲 げ、 これ に呼 応 して各部局 が努力 され た結果 、諸外 国大学 との学術 交流協 定 の締結数 は 年 々増加 の一途 をた どり、現在 (平成16年5月末)63校 に上 ってお ります。 こ れに応 じて、留学生数 も3‑3.5%‑ と増加の兆 しが見 えてお ります。全学生の 何 %が適正 な留学生数か とい うことについては一概 にはいえ ませ んが、一般 に有力 な大規模 ならびに中堅総合大学 は総学生数の5‑10%の留学生 を迎 え入 れてお り、そのために多大 な努力 を してお ります。長崎大学 にお きまして も、
大学教育 ・研 究 に及 ぼす留学生の大 きな効果 ・影響お よび諸外 国へ の国際貢 献 の観点か ら、 よ り多 くの留学生 を迎 え入 れる諸施策 を採 ろ うとす る方向 に 向かってお ります。既 に、工学部 を中心 と した 日韓理工学部留学生、環境科 学部の留学生 の定員化等 が実施 されてお りますが、質の高い留学生の一層の 参入 には、留学 しやすい環境 を、大学側が よ り一層整備す る必要がある との 考 えの もとに、今秋か ら短期留学 プログラム (以下、短 プロ)、 また、オラン
ダの ライデ ン大学の学部学生向けの 日本語 コースの短 プロを始める予定です。
短 プロは、1年末満の短期 間にワンコースを修了で き、古 くか ら欧米各国で活
発 に行 われてお り、最近で は 日本で も30数校 で実施 されてい る効果 的 なプロ グラムです。予定 してい る短 プロの内、後者 は留 学生 セ ンターが主体 で行 う 短 プロですが、前者 は全学 の支援体制 で行 う英語 による授 業 か ら成 り立 って お り、 この実施 ・推進のための教員の配置 も決定 されてお ります。
これ らの プログラムは学部学生対象 であ りますが、大学 院 にお ける留学生 増 も計 る必要があ ります。 そのため には、英語 に よる講義 で な りたってい る コースが必要であ り、文部科学省 もこれ を推奨 してお ります。大学 院医歯薬 学総合研 究科 ではその博士前期課程 (修士課程) に特別 コース を設置 し、 こ れ も今秋 か ら始 まる予定 です。大学 院 にお ける留学生増加施策 は始 まったば か りですが、近未来 には同様 の英語 に よる大学 院特別 コースがい くつ もの各 専攻で行 われ る と予想 され ます。
この ように増加す る留学生 (中期 的 には私見 ですが留学生数5%)に対 す る 修 学 ・生活指導、 日本語教育 な どで、留学生 セ ンター‑ の期待が益 々大 き く
なる と予想 され、その存在意義 は今後一層増す もの と思 われ ます。
一方、海外 へ の留 学生 は まだ非常 に少 ないのが現状 です。その原 因 には、
まず単位 認定 問題 の問題 があ り、 この解決 には各学部 の協力 ・理解 が必須 で す。 また、 日本 人学生へ の広報が十分 で ない こ とも原 因のひ とつであろ うと い うことで、留学生 セ ンター、留学生課が 中心 になって、例 えば2003年秋か
ら海外留学 セ ミナー等 を開いてお りますが、今後 もこの ような試 み をよ り多 く推進す る必要があ ります。
以上、留学生受 け入れ を中心 として、留学生 セ ンターの現状 と近未来 の展 望 を記 しま した。
平成16年5月
留学生セ ンター長 松 村 功 啓