長崎大学消費者行動研究会調査雑報
125長崎大学消費者行動研究会調査雑報(1)
梶原禎夫
目 次 はしがき
I 昭和49年度全国調査の経緯
Ⅱ インフレ下における消費者行動の変化についての仮説
Ⅲ 昭和49年度全国調査票設計過程
Ⅳ 昭和50年度全国調査
われわれは,昭和48年10月の石油危機の時,インフレの急速な進行とそれ に伴う消費者行動の基本構造の変化を予期して直ちに消費者行動研究会を結 成し,インフレ下における消費者行動の変化についての仮説整備と全国調査 によるその検証の準備に入った。調査票試作と試験調査を絞り返えしながら,
昭和49年7月に調査票の最終設計を終え,8月から9月にかけて東京,名古
屋,大阪などで調査を行い,その集計結果を昭和49年12月19日に東京赤坂葵
町葵会館で,行政機関,企業,調査研究機関,大学などからの出席をえて公
表した。この東京発表の際,全国調査に先だって行った試験調査結果の公開
について要請があり,われわれも調査経緯を理解してもらうために公表の必
要性を感じ,すぐ資料の整理に入った。しかし,整理を終えてみると,本来
調査票設計のための試験調査で,全国調査を公表したうえさらにこの試験調
査結果の公表それ自体の意義は認められないように思えた。しかし,今回の
調査の経緯は公表すべきであるとの考えが残ったため,調査票設計過程を公
開し,その中で試験調査結果を示すことにした。また,昭和49年度全国調査
の調査票設計過程と併せてその他この調査に関すること,さらに昭和50年度
全国調査についても調査終了分についてはその集計結果なども同時に公表す
ることにし
7こ
OI
昭和
49年度全国調査の経緯
昭和 48年秋の石油危肢により,泊 Y~ 者が生活必需物資の一部を貝い急ぎ,
企業の貝い占め,売り惜み,品不足が深刻な社会問題となっていた時,われ われは予期される?百貨者行動の反
li去について辿日のように討議を主ねた。乙 れまでの高度成長経済を通じ,企業の製品差別化政策と大豆広告によって消 :ilJ者が過剰に製品を受容している状態の下での只い急ぎと品不足であること をわれわれは当時既に見抜いていたのである。
製品変更を伴わない価格引上げに直面し,さすがの日本の
mf1]者も企業に
よる支配から脱却し,独立した泊賀行動をとるようになる一ーその時は,泊 者貨が過剰なれ~t~ を止めるだけでなく,かH1 行動の基本 ti'ljj告が変わる一一 われわれは
mY1者の買い急ぎから出発している当面の問題より,むしろやが て訪れる泊
'12者行動の反転による経済の混乱一一ーこの問題をわれわれはより 深刻で長期にわたり継続するものとして取り上げようとしたのである
o1円買 者はいっその
r1い急ぐ行動を反転させるかーーその!日
jj切に合わせて全国調査 をしよう一一昭和
48年
11月下旬にはもうここまで議論は進んでいたのである
oインフレ下における消資者行動の変化について,われわれは当時既に市要
流動化理論をもっていた。(昭和
49年
4月,京都ミネノレウァ書房から信要流
vlli)J
化と企業行到の吉名で公刊)市安流動化とは,簡単にいうとディスカウン ターなどによる流通過程への価格競争の辺入やインフレの進行による実質所 得の低下などによって消資者が製品差別化,大丑反復広告,厄
Drti差別化など への反応を低下させ,同時に製品の実質的内容,価格,居合
nの実質的供給内 容などに敏感になり,商根悶と活的問を流政 j し始める乙とをいう
O石
lii!危機 を突阪に,不幸にも日本は,インフレの下での需要流動化を検証するための 巨大な実験市場となったのである
Dあらゆる犠牲を
J出まず,全国調査を行‑い,
調査結果について束京で発表することを
12月初めに決定した。毎日のように
研究室や演習室は夜遅くまで議論がつづき,日昭日までf1
1やす乙ともしばし
長崎大学消費者行動研究会調査雑報 127
ばあった。われわれは,全国調査とその結果の東京発表に向けて第一歩を踏 み出し始めたのであるo
12月 14 日には,価格への反応の変化,居{!Iì間流 ~JJ の
変化,製品差別化への反応の変化,広告への反応の変化など調査の基本事項 をほぼ決定した。これに基づいて, 12月21日には調査票試作第l号ができ,翌
22日に長崎市新大工町で主婦40名について路上面接調査を行ったD 昭和50 年 1月26日には試作二号で長崎市新地町のダイエーとユニードの中間で主知 77名について路上面接調査 2月23日にほ長崎市滑右団地で主婦194名につ いて路上面接調査 5月13日には長崎市住吉町・築町で主婦144名について 路上面接調査を実施した。このように,調査票試作と試験調査を絞り返えし ながら,調査の領域や方法をしだいに固めていった。調査品目を食品,衣料,家電に決定し,調査票の最終設計を終えたのは七月初めであった。
調査票は石油危機以降急速に進行し始めたインフレ下における消究者行到 の変化を知るための主要な点をほぼ桐芯しているばかりでなく,質問文は冗 長でなく,しかも回答し易くなっており,形式のうえでもこれまでの水咋を
こえるといえるものであった。また,調査票は m :l~者にこれまでの郎氏行動,
特に企業に支配されてきた行劫を再検討する機会を与えることにもなり,そ れ自体で消費者の権利などとさ;:いた文庫本などよりすぐれた,
Ní1~ 者教育の
テキストの役割を果すものであった。詞五のためしばしば利用されている京 京高島平の消究者でも,調査京を見てもらえさえすれば必ず協力してもらえ ると,調査京にわれわれは充分な自信をもつことができた。印刷所の特別の 協力をえて調査京はすぐ印刷され,配布にとりかかった。 7月31日から 9月 15日にかけて,私の仙,八木均,花田皮一郎,応庭禿tffi,江村巡の諸君によ って, 21l京都(北区赤羽台, i反j百!玄同日平) ,大阪府(淀川区京淀川団地,d川区新北町,吹田市U!:X:台,桃山台,内野台,佐竹台, tJ山台,
@~白台)
, 名古屋市(北区志賀団地,L l l
区県]政只住宅,千和区圧ケ丘,虹ケ丘,四一 社,打j也),相同ili(西区昭,荒江, 13伺,別府,城西),北九州市(八日西 区,穴生,荻原) ,長[:1な
ili(川石,住吉,浜口,小ケu)仙台市(在日ケ行) に, i
fJ j
五京を配布, 10月26日までにllill促により回収,計1093名の?口氏名‑の協力 をうることができた。前五京の配布は,私共がT I '
[j突出向いて行う方?とをとったため,炎天下に広範囲を行動することになり,激しい調査活動となったロ 集計計算の誤りは絶対に許されない。電算機フ。ログラムには情報処理専 攻の西岡幸一教官の協力をえた。計算は,未公表のいくつかの参考計算も含 め,中型機で 60 時間にも及ぶものであり,深夜計算も 2 度にわたって行われ た。電算室から計算結果が出ると,八木,花田,馬庭,江村,平山の諸君が 速報発行の準備を行った。東京発表を,
12月
19日午後
l時
30分から赤坂英会 館と決定し,案内状の印刷に入った時はもう
12月に入っていた口束京発表と 速報発行に向けてわれわれは精一杯頑張った。束京発表団は私の他,電算機 担当の西岡教官,八木,花田,馬庭,江村,平山の七名で,
18日東京若,あ いにく私はカゼ気味であった。翌
19日,私はカゼが進行し発熱,しかし発表 は中止できず,強行することにした。専売公社夫会館の六階全フロアに,中 央および地方の行政機関の他,企業
50社,大学
6校などから出席をえて,発 表は予定通り
l時
30分に始め
2時
30分に終了した。その日の長崎行特急に釆 耳i.,帰途につくことになったが,束京駅から長崎の調査事務担当者へ束京 発表無事終了の電話をかけ終えた時,全国の調査協力者
1093名の方々への,
データは各方面で有効に利用してもらうという約束を果した気持でいっぱい であった口
E
インフレ下における消費者行動の変化についての仮説
インフレ下における消資者行動の変化についての仮説は,昭和
49年4月に 需要流動化理論として公表しているが,特にこの仮説に直接関係する部分を 再録しておく(梶原禎夫「需要流動化と企業行動」ミネノレヴァ古房, 25~26
ページから〉
「一般に価格競争が導入されると消賀者は価格に反応するだけでなく,製
13)
~,,~ ,_~.
".品差にも敏感になる 。価格切下けに直面し,泊資者はそれまでの!忠良債習
を再検討し,特定商標への執着をやめ,商標問を流動し始める
14)。消賀者は
それまでと異なる商標の消質経験を通じ,信羽性の高い
'iu報をえて,他民行
長崎大学消費者行動研究会調査雑報
129動を計画化させる。所得の上昇も消費者の新しい購買行動についての危険負
~_, ̲ 15)
担能力を高め,一部の消費者の商標間流動性を品める
Oこのような価格刺 激と,一部には所得上昇を通じて商標聞を流動し始めた消費者に対しては,
製品差別化,心理的広告,直接購買行動を起動するための広告などの売上効 果は低下する
16)。企業間競争は製品の技術的改善と価格競争力の強化を中 心とするダイナミックな過程として展開される傾向が現われ始める
oこのような競争過程はこれまでも,進入が比較的容易で多数の売手から桔 成され,技術の未開拓領域も大きい生成期の産業でみられた。また,;JJ占化 した産業でも,製品比較,従って価格比較が容易なために価格競争の排除が できない製品分野,比較的集中度の低いもの,とくに競争的周辺企業をもつ もので価格競争が残っている場合,また経路に割引小売商の割り込みが成功 している場合などに,類似の競争過程の展開がみられた
17) Oとくに,剖引小 売商が各種の商標について行なう,短期間の特別剖引による価格刺激が消究 者の商標間流動性を高め,消資者の賠貝行動を計画化に導く効果は大きい。
また,割引小売商が導入する価格競争は,特別の居釦イメージでnr1
:n者に高 価格を受容させ,消費者を自己の居舗に固定させるための小売商の需要創造 的サービスの効果を低下させ,消費者の居館間流効性も高める
18)。居舗問を 流動し始めた消究者は製品内容と価格そのものへの反応を強化する
O小売商 はサービスの内容を消費者投縦的なものから,製品に対する m :l~者の苦情処 理,消費者の自主的決定のための製品情報の捉供などが j 賢者利益を直接促進 する方向への転換を余儀なくされる
o先に,所得上昇が消資者の危険負担能力の拡充を辺じて,一部の m :l~ 者に ついてはその商日間流動性を高め,町H~i 行動の計画化を促すことを指摘した が,また逆にインフレーションの進行は消賢者間に実質所得が減少しつつあ るという認識を日め,より大規校に,またより強力に泊
q!(者の n w w 行動の計
四化をTI'l
1友促進し,製品差別化や広告の
52上効果を減少させる
o~~t:ll 皮の高
いれH~ 財産業では企業は製品差別化と広告とによって, ~白 111 に対する m :l2者
の
11i者を点 J I 近し, m1~者に日価格を受容させ,インフレーションの一つの要
囚をつくってきたが,やがてインフレーションの進行白休が,このような製
品差別化と広告による消費者操縦機構を破壊するようになるD 企 業 問 に は 再 び価格競争が展開され始め,この価格競争を通じて消賀者の賠買行動の計画 化がさらに促進される口また,インフレーションの進行に伴う,消資者の価 格に対する反応の強化は,価格弾力性の拡大を通じて割引小売商による価格 競争の導入を促進する。価格競争は,インフレーションの下では,より少な い価格引上げ幅という方法でも導入されることに注志すべきであるO 剖 引 小 売商による価格競争の導入は,消費者の居舗間流動を促し,製造企業による 経路支配を困難にし,製造企業聞の価格競争の機会をさらに拡大する。
注 13) 極端な価格切下げ競争の場合についてであるが,次を参照すること。 Gordon L. Wise,Impact of the Gasoline Price War on Consumer Patronage Motives," Journal of Retailing, Summer 1972, PP.65""'6.
14) 消費者の価格への反応は低所得居よりむしろ中所得屈の方が大きい。中所得田 では商標間流動性が高いが,価格変化がその原因となっているo (Barbara D. Core,Private Versus National Preference Among Lower‑and Middle‑Income Consumers," Journal of Retailing, Fall 197, 1 pp. 63, 68, 70)中所得屈が大量市場を栴成するため,価格競争が需要の市椋間流動 性を高める効果も大きくなる。
15) Ibid., P. 68.
日本の場合は一般に所得上昇により消賀者は製品差別化や大臣広告への反応を 強め,高価格を受容する方向 lと動いたととに注目すべきである。
16) C
f .
Gordon L. Wise, Impact of the Gasoline Price War on Con‑sumer Patronage Motives
, " 。
ρ cit.,
pp.65~6.David L. Apple,Market Segmentation ‑ A Response to Reta
i 1
Innovation," Journal of Marketing, April 1970, p. 67.17) 例えば,タイヤ産業にその例をみる乙とができる。 (Cf. A. D. H. Kaplan, Big Enterprise in a Competitive System, rev. ed. Brookings, 1964, pp. 97""'8)
18) Ben L. Schapker,Behavior Patterns of Supermarket Shoppers,"
Journal of Marketing
,
October 1966,
PP. 46~7.長崎大学消費者行動研究会調査雑報 131
目標物が流行製品や高価な製品の場合,また大型居が多い場合にほとくにショ ッピングの傾向が強くなる。(IerryWilliams and Rachel Dardis,Sho‑
pping Behavior for Soft Goods and Marketing Strategies
, "
Journal0/ Retailing
,
Fall 1972,
PP. 37'"'‑'8.)J注) entryを参入とせず,進入としている乙とについて特別の解釈をしないこと。
参入より進入の方が適切と考えているだけである。
E 昭和49年度調査票設計過程
調査票は11回にわたり改訂を主ねて完成したものであるが,ここでは集計 表ができ上っているものと比較的重要な芯味をもっている部分についてだけ 述べるO
調査票試作1 一一昭和48年12
月1
4日 一 一
急速に進行するインフレの下で消費者が購買行動についてどのような変化 をみせるかを知るために,次の項目について調査をすることを決定し,調査 票のi試作を行うことになった。試作京(1)‑‑‑‑(4)は,試験調査を路上而抜で行う ため,極く簡単なものに止めざるをえなかった乙とに注意されたい。
調査項目
① 価格に対する反応は強化されたか。低価格広告をよく見るようになっ たか。低価格広告をみて買うようになったか。
② 庖舗聞の移動は拡大されたか。何百見回るようになったか。より多く の庖を見回るようになったか。
③ 商標問の移動は拡大されたか。より安い価格の商棋を選び始めたか。
また,そのため新し商標の使用を経験したか。一流商肢から r~H~脱し始め
ているか。③ 服民速度を落しているか。只い替えを延ばしたか。特にどの品目につ いてか。
④ 日皮差別化製品に対する反応は低下したか口
⑤
広告に対する反応は低下したか
D調査試作京
(1)田
次の商品はいつもの屈で買っておられますか。(例示した商品名は省 略)
図
(いいえと答えた方へ)どういう理由でですか。
1 . 価格が違っているから
2.
いつもの屈など決めていないから
3.そ の 他 (
回
どのようなものを買う時にスーパーを利用されますか。
囚
次の商品でいつもの商標と変えたものがありますか。(例示した商品 名は省略)
回
(あると答えた方へ)どういう理由でですか口 1 . 価格が安いから
2.
好みが変ったから
3.そ の 他 (
回
最近購入を予定していた商品で買い控えされたものはありますか。
試作票
(1)は,簡単ではあるが,調査項目② ③に関する質問から枯成した ものである
Oこの調査票を用いて第
1回の試験調査を昭和
48年12月
22日に長 崎市新大工町で路上面接で行った。回答者数は
40であった。
rいつもの居」
の意味が回答者によく理解してもらえなかったという欠陥や質問
lで例示し
た商品群に購買慣習上兵質のものが入っていたなどの問題があった。調査結
果については,椋本数も少なく何ともいえないが,商棋選択をあまり変えて
いない者が比
I佼的多かったこととスーパーの利用は基礎衣料や家庭電探の場
令を除くと少ないようであった。(調査地の新大工町は,長
IUなでは価
j各も比
較的安く,品揃えも豊富な第一級の食品販売屈があり,スーパーへは速い位
置にある
o )長崎大学消費者行動研究会調査雑報
133調査票試作(
2 )一一昭和
49年1月中旬一一
消費者の商標問移動を低価格に反応して行う場合にだけ限定して測定する ことにし,また広告に対する消費者の反応の変化を調査する質問からなる試 作京
(2)ができた。
この試作票を用いて,昭和4
9年 l月26 日に長崎市新地町で路上面接調査を 行った。調査地点は二つのスーパーの中間にあり,割引価格,巾広い品揃え,
自由な選択などに比較的強い反応を示す回答者が多いかもしれないという期 待のもとで行ったものである
D調査票試作
(2) ()内は集計結果 回答者数7
7回
最近,安売り広告を以前よりも注志して見るようになりましたか。
( イ ) はい
(68.896)ロ ) いいえ
(27.396)回
安売り広告を見て実際にお買いになったことがありますか ( イ ) はい
(53.296)ロ ) いいえ(1
9.596)団 長近の買い物で以前買っていたものより安いものを買うようになりま し
7こか。
( イ ) はい
(24.796)ロ)いいえ
(61 .
096)囚 それは例えば次のうちどれですか。
付)食料品
(51 .
996)(ロ)衣料品(1
8.596) 刊 雑 貨 (29.696) 図これからも安売り広告を利用していこうと思いますか口
( イ ) はい
(49.496)ロ ) いいえ
(29.096) 回テレビのコマーシャノレをどうお思いになりますか。
(イ)役にたつ
(6.096)(ロ)役にたたない
(32.596)け 無 関 心 (23.496) 回最近の析
fm広告で,その変化を感じになりましたか。(回答省略〉
職 業
(イ)主知(71.
796)ロ)その他
(26.396)年 令 (イ)20"'‑'29 (25.096) (ロ)30"'‑'39 (3
1 . 7
96) 付 40"'"" (43.396)調査票試作(
3 )一一昭和4
9年2月中旬一一ー
複数のスーパー問に競争がある地区とそうでない地区を対照させて調査を
行い,スーパーによる ';i~:~流政j 化の効果も羽べたいと考え(ただし,本調査
では乙の計画は中止せざるをえなかった) ,試作京(2)とほぼ同放の試作京(3) で,近くに大型スーパーをもたない長崎市tr}石団地で昭和49年2
月23
日に第 三回目の試験調査を行ったD調査京試作(3) ( ) 内 は 集 計 結 果 回答者数194
回 最近,安売り価格広告を,以前にまして,注志して見るようになりま
し
7こか
付) はい (73%) ロ)いいえ (2696)
団 安 売 り 広 告 を 見 て , 実 際 に お 買 い な っ た こ と が あ り ま す か 。 (イ) はい (6296) ロ) いいえ (3696)
図
これからも,安売り広告を利用していこうとお思いになりますか。(イ) はい(7196) ロ) いいえ (2596)
国
最近の貝い物で以前利用していたものより,安いものを貝うようにな りましたか。(イ)
はい (40タ~)
回 そ れ は 例 え ば( イ )
食料品(7396)(ロ) いいえ (5796)
(ロ) 衣料品(1896) け 雑 貨 (996)
困
テレビのコマーシャノレをどうお思いになりますか。回 最 近 の 新 聞 広 告 で , そ の 変 化 を 感 じ に な り ま し た か 。 職 業 ( イ ) 主 婦 (ロ)その他
年 令 付 ) 20'"'‑'29 ロ) 30"‑"39 付 40'"'‑'
調査票試作(4 ) 一一昭和49年4月30日一一一
広告に対する消賀者の反応をみるためにの質問 (4と5),低価格に反応 して一流商標から離脱し始めているかどうかを知るための質問 (6),低価 格 に 反 応 し て ス ー パ ー 商 棋 を 買 う よ う に な っ た か ど う か を 知 る た め の 質 問 (7) ,居舗間流動をみる質問を改善したもの (8'"'‑'9)製品差別化に対す る反応を知るための質問 (10"‑"13)などを追加して試作京 (4)ができた。
長崎大学消費者行劫研究会調査雑報
135調査票試作(4) ( ) 内 は 集 計 結 果 。 回 答 者 数144
1 .
最近安売り広告を見ますか。(イ) よく注志して見る (4496) (ロ)見る (3396)
ぃ) ほとんど凡ない (2396)
2. 最近安売り広告を以前にも増して注意して見るようになりましたか。
(イ)
はし'1
(52タ i ? ' )
(ロ) いいえ (48タ i ? ' )
3. 安売り広告を見てその品物を実際に買いましたか口(イ) はい (5996) ロ) いいえ (4196)
4. 最近テレレビのコマーシヤノレでイメージ広告が多いと思われますか。
(例示,自動車,テレビ,化粧品,コーラ等の宣伝) (イ) はい (8296) ロ) いいえ(1296)
5. 最近買われた電気製品は次のどの方法で買われましたか口
(イ) 折り込み広告を見て (596) ロ) 庖玖で見比べて (5696)
パ テレビ,ラジオのC Mから (496) ニ) その他 (3596) 6. より安いなら以前に比べて有名メーカーの製品でなくても只うように
なりましたか。
(イ) はい (38
タ イ )
(ロ) いいえ (6296)‑はいと答えた人のみ……例えばどんな製品ですか。
7. 最近スーパ一向141を多く買われるようになりましたか。
(イ) はい (5096) ロ) いいえ (5596)
8. 最近目物をする11!1,二回以上見比べて穴物をされますか。
(イ) はい (7396)
ロ
j いいえ (2796)9. 最近以前よりも多く日を見回るようになりましたか。
(イ) はい (5596) ロ) いいえ (4596)
10. 立近の製品でそれ程主要でない部分を変えただけで売り出されている ものにお気付きですか。
(イ) はい (7196) ロ) いいえ (2996) 11. 下記の製品で政近n日入されたものがありますか。
ストップ応・冷/1<添付冷服用・ワンポイントウエアー・花柄ポッ
ト・ジャー・花柄ホーロー鍋・折りたたみコタツ・リモコン奴作
付 テ レ ビ(イ)
はい
(5096) (ロ)いいえ
(5096)12.
市販のインスタントコーヒーにゴールドブレンドと普通の二程類があ るのを知っていますか。
(イ)
はい
(8396) ロ)いいえ(1
796)13.
ゴーノレドブレンドと普通のコーヒーとどちらの方を多く只われますか。
(イ)
ゴールドブレンド
(4596) ロ)普
jiiiコーヒー
(55タ ; 5 ) そ の 理 由 は (
14.
一般に消究者として物価について何か仰にな見はありませんか。
年 令 付 )
20,‑.....,29 (3596) ロ) 30,‑.....,39 (3396) け 40"'‑' (3296)この試作
JI:を用いて,昭和4
9年
5月1
3日に長崎市住吉町・築町地区で路上 面接調査を宍施した。この調査ごたには,回答者 l こイメージ広告とスーパー市 原の芯味を理問してもらうために特別の説明や例示などが必要であるという 欠陥があった
Dまた質問 1 1 " ' ‑ ' 1 3 のように差別化製品の賠只経験を具体的な商 品名をあげてきくのもあまり好ましいことではないように思えた。
調査試作票
(5)",‑, (11)一一昭和4
9年5月中旬"
'‑'7月初旬一一 (公表する程の集計値がないため,試作京は掲げない。)
昭和
49年5月東京での日本商業学会全国大会で競争理論に関する研究報告 を梶原が行った際に,この調査で検証しようとした仮説について説明し,専 攻を同じくする者から若干の芯見をきく機会をもったこともあって,調査票 設計は梶原主導の段階に入った。これ以降では調査京に多数の質問が合まれ ることになり,路上回故調査が困難になったこともあって試験前五の親放を 縮少しているため,公表する程の集計結果はない。しかし殆どの試作京はた とえ少数の主婦に対してであっても試験回答をえたうえで検討を重ねている ことに変わりはない。
試作京
(5)以降では,例えば低価格広告に対する消費者の反応をみるための
質問,
長崎大学消費者行動研究会調査雑報
137「最近,安売りや特別割引などの価格広告を以前よりも注意して見るよう になりましたか。』に対し,回答の選択肢を,
l . よく見るようになった。
2.以前からよく見ている
D3.
以前ほど見なくなった。
4.以前から見ていない。
とし,その変化を捉えることができるように修正していった。
また,試作票
(5)以降では,主な質問については品目別にきくことにし,調 査品目を食品,衣料,家庭電器とした。雑貨を入れた試作京もあったが最終 的には除外せざるをえなかった。品目をこのように限定したことは,質問数 をあまり多くしては消費者の協力がえられないことと,性格を具にするこれ だけの主要品目について調べれば消費者行動全体の概略を捉えることができ ると考えたからである
Dスーパー商標については,試験調査でスーパーの商品はすべてスーパー商 原と受け取られる場合があったため,説明文を挿入し誤解されないようにし f こ
D広告に関しては,試作
(6)""(7)では,広告に対する消費者の評価や広告が購 買決定に果している役割などをきく質問をとり入れていたが,この程の調査 は他で比較的多くみられるため削除した。また,品目別に賠入する場所(庖 舗の種類)をきく1'i・問も,試作果的)では入れていたが,この程の調査も多い
ことから削除した。
i
式作京
(6)""(7)では,貯苔について,より多く貯蓄するようになったかとい う
l1nn,逆に預金を引山して耐久
nrl:L!(財,立金属,土地などを買ったかとい う質問,より利率の高い依券などに切り替えたかという質問などを入をれて いたが,この
fillの調査も他でみられるため削除した。また,街劫只いの程度 を知るために,特別割引を広告で知って只いに行く時,その目玉商品以外の ものもついでに口うかという質問も入れてみたが,この程の調査も他で行わ れる可能性もあり削除した。
一方, m~~ 者の庖l'日間の移動をきく質問では,価j各 l乙反応してどの程度動
くようになったかを知るために,試作京
(6)以降では,安い商品を見つけたら
行きつけの日以外でも日うかという質問を追加した。また,試作京
(8)以降で
は製品差別化についての消費者の過去の購買経験を知るために具体的に向.品 名をあげ,そこから只ったものがあるものを選択させる方法は止め,差別化 の定義を導入し,そのような製品を只ったことがあるかどうかをきくことに した。そのため質問が若干誌導的性格をfifびることになったがやむをえなか った。また製品差別化に対する反応をより詳しく知るために,製品の実質的 内容についての反応も調べる質問を追加した。
以上の他にも,極く小規肢であっても試験調査を絞り返しながら,質問の 追加と削除を行い,改訂 11回目で,日本商業学会九州部会で報告,専攻を同 じくする者から若干の芯見をきく版会をもったが,しかしその後も質問梢成 について修正を加え,調査内容を次のように故終的に決定した。(具体的な 質問とその選択肢,及び全国調査の集計結果は掲執を省略するo )
調査内容
① 価 格 へ の 反 応 (1ト一価格広告への反応は強化されたか。
1/
1/
1/
1/
(2)一一価格広告を利用した購買行動は増加し たか。
(3)一一価格に反応して商根選択を変えるよう になったか。
(4)一一価格に反応して一流商標への固執を止 めたか。
(5ト一価格に反応して商業者商標を選択する ようになったか。
② 居 合n間 流 動 (6)一一製品比較のために見回る居舗の範囲は 拡大されたか。
(7)一一価格に反応して庖舗選択を変えたか。
③ 購 買 決 定 の 計 画 性 (8)一一製品比較の時間は増加したか。
④ 製品差別化への反応 (9)一一製品の実質的内容への反応は強化され たか。
1/ (1日一一高度差別化製品の購買経験は志識され ているか。
長崎大学消費者行動研究会調査雑報
139④ 製品差別化への反応 (11)‑‑高度差別化製品に期待される反応はど うか。
⑤ 広 告 へ の 反 応 (12 ) ‑製品広告への関心の程度は変化したか。
⑤ 調 査 品
目
一一非生鮮食品,基礎衣料,流行衣料,小 型家庭電器,大型家庭電器。町 昭 和50年度全国調査
本調査は 3年間継続して行うものであり,昭和50年1月より第二次全国 調査の準備に入った。二次調査の一部として,消費者は現在の行動をそれ 自身ではどう評価しているかを知るための参考調査を,長崎,大阪,京京で 行った。 (8月の全国調査に主力を置いているため,この調査は小規松にな
らざるをなえかった。この調査は昭和50年度参考調査とよぶo )
昭和50年度参考調査
消費者は急速なインフレの進行と実質所得の低下の下でその郎穴行動を修 正しつつあるのであり,インフレの収束とわず、かでも実質所得の上昇傾向が 現われれば再び以前の行劫ノマターンに復帰する可能性は多分にある口
本調査は,その際どの程度の j百貨者が以前の行動パターンに佐川する可能 性があるかを知るための一つの手がかりをうるためのものであるO
昭和50年度参考調査試験調査(1)
調査i也,長 Ii[なT!f片洲町,および滑石町,対象主知,調査日昭和50年1月 31日 2月20日,回収数156,調査京を直接各家庭に配布し,回収。回収率 95
タ
d田 安売りや特別',1M引などを利用して買物をする?百貨者が多くなっています が,あなたのご立見は次のうちどれですか。
1 .
このような只い方を今後とも続けてゆく。 (52.696)2.このような只い方は=~:労が多いのであまり続けたくない。以前のようにもっと烈しい
r‑:lい物をしたい。 (25.696) 3. このような穴い方はしていない。 (21.8
?6)
回 より安いなら一流品といわれるものでなくても買うという消費者が増え ていますが,これについてあなたのご芯見は次のうちどれですか。
1 .
このような買い方を今後とも続けてゆく o(32.296) 2.乙のような買 い方はあまり続けたくない。やはり一流品といわれるものを買いたい。(48.796) 3.現在でも一流品にこだわっているo
( 1
2.896)回食品や衣料では,大手スーパーが自社製品と称し,比較的安い価格で独 自のブランド名?で売っており,乙れを買う消資者が増えておりますが,こ れについてあなたのご芯見は次のうちどれですか。
1 .
乙のような買い方を今後とも続けてゆく o(25.696) 2.このような買 い方は,できれば止めたい。やはり有名メーカーの製品を只いたいO(26.996) 3.現 在 で も 有 名 メ ー カ ー の 製 品 を 主 に 貝 っ て い るO
(42.4タ~)
回 只い物 l乙当って,より多くの屈を回って見るようになったという消資者 が増えていますが,これについてあなたのご怠見は次のうちどれですか。
1 .
乙のような買い方を今後とも続けてゆく。 (48.796)2.このような買 い方は苦労が多いのであまり続けたくない。行きつけの庖で適当に買い たいo( 1
5.496) 3. 現在でも行きつけの居以外ではあまり買っていない
o(35.9タ~)
昭和 50年度参考調査(2),束京調査(中間集計)
1 .
調 査 対 象 束 京 都 杉 並 区 荻 窪 団 地 , 阿 佐 谷 団 地 , 江 戸 川 区 平 井 団 地, 4戸間隔で600戸を系統抽出し直接配布。2. 回 収 方 法 郵 便
3. 有効回収数 (回収途中の集計で, 6
月
10日現在)118 4. 調 査 期 間 昭 和 50年 6月
1日'"'‑'2日調査票と単純集計
(単位タム回答者は主婦または家事担当者)
長崎大学消費者行動研究会調査雑
c'm 141Q1
食品や衣料などでは,安売りや特別割引などの価格広告を利用して買 い物をする方が増えていますが,あなたの場合は次のうちどれに該当 しますか。
1 . このよな買い方をしており,今後もつづけてゆく。
(60.296) 2.このような貝い方をしているが,あまりつづけたくない。価
j各のこ
とはあまり気にしない買物をしたい
o (16.196) 3.このような買い方はあまりしていない。
(22.996)NA 0.996
Q2
食品や衣料などでは,より安いなら一流品といわれるものでなくても 買うという方が増えていますが,あなの場合は次のうちどれに該当し ますか。
l.
このような穴い方をしており,今後もつづけてゆく
o (44.196) 2.このような買い方をしているが,あまりつづけたくない。やはりー
流品といわれるものを只いたい。
(33.196)3.
このような
T:い方はあまりせず,一流品を貝うことが多い
o(22.096) NA 0.9タ
dQ3
食品や衣料などでは,大手スーパーが自社製品と称し,比較的安い価 格で独自のブランド名で売っているものを買う方が増えていますが,
あなたの場合は次のうちどれに該当しますか。
l.
このような
;1い万をしており,今後もつづけてゆく
o (30.596) 2.乙のような買い方をしているが,できれば止めたい。やはり有名メ
ーカーの製品を口いたい
o(25.496)3.
このような;れヴ
jはあまりせず,行名メーカーの製品を主に
nって いる。
(39.0タ6)N A 5.196
Q4
食品や衣料などでは,買い物の時に,必ずしも特定の庖だけで買うこ
とをせず,多くの庖を回って見る方が増えていますが,あなたの場合 は次のうちどれに該当しますか。
l . このような貝い方をしており,今後もつづけてゆく。
(60.2%) 2.このような買い方をしているが,あまりつづけたくない。行きつけ
の庖で迎当に買いたい
o( 1
6.196)3.
このような貝い方はあまりせず,主に行きつけの庖で貝っている
o(22.9 タ~)
NA 0.9
タ
dQ5
製品比較をする時,衣料については用布の材質や組織,縫製に注目す る方が,家庭電器では構造,機能,消費電力に注目する方がそれぞれ 増えていますが,あなたの場合は次のうちどれに該当しますか。
l . このような比較のしかたをしており,今後もこれをつづけてゆく
O(69.5タ6)
2.
このような比較のしかたをしているが,できれば止めたい。(1l.
996)好みのデザインの製品や伎い易い製品を迎当に貝うようにしたい。
3.
このような比較のしかたはあまりしていない。気に入ったデザイン や特徴,有名メーカーのもの,広告によくあるものなどを買ってい
るo
( 1
7.8タ
6) NA 0.9タ
dQ6
テレビ,新聞,雑誌(安売りや特別割引の広告を除く)の広告に関心 をもっ方が増えていますが,あなの場合は次のうちどれに該当します か 。
l . 製品比状の手がかりとして関心を寄せている
o(5l .
79o ' )
2.関心を寄せてはいるが,製品選択にはあまり役立っていない。
(37.3
タ の
3.
全く雑苦としか受け取れず,広告量を少なくしてほしいと思ってい る
0( 1
0.2タ
6)NA 0.9タd