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図書館と著作権と資料の複写(その3)

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Academic year: 2021

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(1)図書館と著作権と資料の複写 (その3). 今回は、「著作権のある資料」 とは?・・・について、「著作 権法」の条文を見ながら考えてみたいと思います。. 三 前2号に掲げるもののほか、条約によりわが国が保護 の義務を負う著作物. まずは、「著作権法の目的」をおさらいしてみましょう。. 補足しますと、三の「条約」とは、ベルヌ条約や万国著 作権条約といったわが国が加盟している著作権の条約 で、これに基づいて保護の義務を負う国の著作物です。. (第1条)この法律は、著作物並びに実演、レコード、放 送及び有線放送に関し著作者の権利及びこれに隣接する 権利を定め、これらの文化的所産の公正な利用に留意し つつ、著作者等の権利の保護を図り、もって文化の発展 に寄与することを目的とする。(下線筆者) とあるように、著作権法は著作権者等の権利の保護を図 ることが第一の目的ですが、その公正な利用に留意する ことも規定されており、この二つを調整しながら、その調 和の中で文化の発展に寄与することが大きな目的となっ ています。そこで、この法律では著作物の保護に、一定 の期間が設けられています。保護期間終了後は、公の財 産として、その文化的所産を享受しようということになっ ているわけです。. では、「著作物」とは、どういうものでしょう。. (第2条第1項第1号) 思想又は感情を創作的に表現したも のであって、文芸、学術、美術又は音楽の範囲に属する ものをいう。 とあり、第10条で具体的に次の9つの著作物が例示さ れています。(※) 一 ニ 三 四 五 六. 小説、脚本、論文、講演その他の言語の著作物 音楽の著作物 舞踊又は無言劇の著作物 絵画、版画、彫刻その他の美術の著作物 建築の著作物 地図又は学術的な性質を有する図面、図表、模型そ の他の図形の著作物 七 映画の著作物 八 写真の著作物 九 プログラムの著作物. そして、 著作物は、以下のいずれかに該当するもの に限り、日本国の著作権法によって権利の保護を受ける ことができます。(第6条) 一 日本国民の著作物 ニ 最初に国内において発行された著作物. しかし、著作物であっても保護の対象とならない、言っ てみれば権利が認められない著作物もあり、以下のもの が定められています。(第13条) 一 憲法その他の法令 ニ 国若しくは地方公共団体の機関、独立行政法人又は 地方独立行政法人が発する告示、訓令、通達その他 これらに類するもの 三 裁判所の判決、決定、命令及び審判並びに行政庁の 裁決及び決定で裁判に準ずる手続により行われるもの 四 前3号に掲げるものの翻訳物及び編集物で、国若しく は地方公共団体の機関、独立行政法人又は地方独 立行政法人が作成するもの. また、 第10条の第2項で、「事実の伝達にすぎない 雑報及び時事の報道は、 前項第一号に掲げる著作物(※) に該当しない」 と記述されています。以上の点から、著作 権法では、憲法をはじめとする各種の法律(含告示・訓令・ 条約等)や、裁判所の判決さらには事実の報道等、著作 物に創作性のないものを除いて、幅広く著作権の保護を 認めていることがわかります。 そこで、「著作権のある資料とは?」の答としては、 ① 図書館資料の内、日本国民の著作物、または、国内 において発行された著作物、さらに条約によって保護 されるべき国の著作物 ② 憲法や法律、裁判記録、国や地方公共団体の作成し たものや時事報道等創作性のないもの以外のもの ③ 著作権の保護期間内の資料 以上3つの要素を満たした資料ということになります。① の内「条約によって保護されるべき国」と、③「著作権 の保護期間内」という部分について、また、「音楽の著作 物」の具体的な内容については、次号以降で、少し詳し くご説明しましょう。(続く) (ik). 12.

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