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儲かる農業の実現
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1 活動のねらい
管内の主力品目であるミニトマトは、新規就農者の確保や既存農家の規模拡大に伴い 栽培面積が増加していることから、選果場の再編整備や新規就農者の受け入れ体制等、 部会の将来像の見直しが必要となっていました。
このため、産地力の維持・強化を目的としたミニトマトの産地戦略ビジョンの策定と、 ビジョン達成に向けた支援を行っています。
2 活動の経過又は普及の関わり
⑴ 産地戦略ビジョンの策定支援
① ビジョン策定の合意形成及び生産目標の設定
部会役員会及び総会でビジョン策定の承認を得た上で、全生産者(40 戸)を対 象とした、今後の産地の見える化のた
めのアンケートを実施しました。 アンケート結果を集計し、関係機関
で 10 年後の産地の目標の素案を作成 し、部会役員会で産地目標(販売額 14 億円)を決定しました。
② 課題の整理と戦略の検討
関係機関、部会役員会それぞれでS WOT分析を行い、目標達成に向けた 戦略を検討しました。
また、部会内に新たに4つ専門班を設け、生産者が主体的に運営を行い、関係機 関はサポートチームとして支援するなど役割分担を明確にしました。
③ 活動計画を策定、ビジョンの承認
専門班を中心に産地ビジョン達成のための長期活動計画及び単年度活動計画を作 成し、産地戦略ビジョンを完成させました。
総会時に、部会長より産地戦略ビジョンの概要、各班長より長期活動計画及び単 年度活動計画の説明が行われ、部会員の承認を得ました。
ミニトマト部会産地戦略ビジョン
ijĵ ⑵ 産地戦略ビジョン達成に向けた活動支援
単年度計画に基づき、専門班長(部会代表)、JA、普及センターで検討を行い、 各専門班ごとに活動を支援しています。
① 部会活動強化班
部会の情報共有を目的として作られた部会LINEグループを活用し、選果場情 報や気象の変化に伴う栽培上の注意点等の情報を提供します。
② 生産力強化班
生産力強化班長の圃場で栽培管理研修を行い、部会と関係機関が一緒になって若 手生産者の能力向上を支援します。
③ 販売力強化班
裂果や傷果等の事故品ゼロを目指し、品 種別にカラーチャートを作成し、品質向上 を図ります。
④ 担い手対策強化班
JA日向が整備中のトレーニングセンタ ー稼働に向け、トレーニングセンターの運 営体制と就農までの支援体制を関係機関と ともに検討中です。
3 活動の成果
⑴ 産地戦略ビジョンの策定
SWOT分析等のグループワークに生産者が実務的に参画したことから、生産者が 問題意識を持つようになり、活動に対する責任も生まれました。
また、産地戦略ビジョンに合わせて、部会の規約、活動計画、予算の見直しを行い、 活動しやすい部会体制になりました。
⑵ 産地戦略ビジョン達成に向けた活動
部会代表の専門班が中心となって活動しており、生産力強化班長は自ら若手生産者 の栽培状況を確認し、販売力強化班長は県産品点検事業に参加する等、生産者が主体 的に取り組む活動が増えています。
また、部会内の合同支部会を開催する等、部会活動が活性化してきています。
4 今後の方向
長期・単年度の活動計画を基に、10 年後の目標数値である販売額 14 億円の達成に 向け、各専門班の活動を支援していきます。
特に、目標達成には新規就農者の計画的な確保・育成が重要であることから、トレー ニングセンターを核とした担い手に対する支援を強化してしていきます。
5 対象集団又は対象農家の声
部会員や関係者からは、10 年後の目標、長期・単年度の取り組みが明確になったこ とで、部会活動に活気が生まれ、ビジョンを策定して良かったという声が聞かれました。