--1 整 備 基 準 等 ( 道 路 に 関 す る こ と )
(道路の整備)……主な協議先:道路管理課
1 周辺の既存道路の幅員等と開発地の新設道路の幅員等を十分調整すること。
2 開発地と既存道路との境界が確定していること
3 幅員は、次に掲げるところによるものであること。
ア 開発区域の面積が500平方メートル以上の場合の開発区域内に新設される道
路の幅員は、5.5メートル以上とする。ただし、開発区域の面積が1,000平方メ
ートル未満で、開発区域内に新設される道路のみに面する宅地の合計が500平
方メートル未満となる場合であって、法第39条ただし書が適用されるときの開
発区域内に新設される道路の幅員は、4メートル以上とすることができる。
イ 開発区域の面積が5,000平方メートル以上の場合の開発区域内に新設される
道路の幅員は、6メートル以上とする。ただし、袋路状でない道路で延長が
100メートル未満の場合の道路の幅員は、5.5メートル以上とすることができる。
4 道路は、袋路状でないこと。ただし、当該道路の延長若しくは当該道路と他の
道路との接続が予定されている場合又は転回広場(別図第2に示す転回広場)若
しくは避難通路が設けられている場合は、この限りでない。
5 道路が同一平面で交差し、若しくは接続する箇所又は歩道のある道路の曲がり
角は、下表で定める基準で街角が切り取られている(以下「すみ切り」とい
う。)こと。
道路の幅員 すみ切りの長さ
6m未満 3m
6m以上8m未満 4m
8m以上 5m
注
1 すみ切りの長さは、二等辺三角形の底辺の長さとする。
2 周辺の状況によりやむを得ずすみ切りを片側のみとする場合においては、
すみ切りできない対側線側の一辺を4メートルとし、他の一辺を2.5メート
ルとする三角形の部分を含むすみ切りを設けたものであること。
6 道路の縦断こう配は、原則として5パーセント以下とし、必要な場合は、適切
な滑り止め等の措置を講ずること。
7 道路には、雨水等を有効に排出するため必要な側溝、街渠きょその他の適当な施設 を設置すること。
8 道路の構造は、浦安市道路の構造の技術的基準を定める規則によるものとし、
道路の路面仕上げは、アスファルト・コンクリート舗装とし、標準舗装構造断面
--2
9 道路の断面には、交通の障害となるような施設を設置してはならないこと。た
だし、協議により決定した施設については、この限りでない。
10 歩道の切下げは、原則として車両が横断する部分のみとし、それ以外の用途で
の切下げは設置してはならないこと。
11 開発地及び周辺道路には、市と協議の上、防護柵、街灯及び標識等(以下「交
通安全施設」という。)の設置又は標示により危険防止対策を講じること。
12 開発地の区画道路には、街灯を設置すること。
13 電柱及び街灯の設置については、次のとおりとすること。
ア 歩道及び車道の区分のある道路については、原則として、歩道の車道側に設
置すること。
イ 歩道及び車道の区分のない道路については、別図第3のとおり、用地を確保
し設置すること。
14 整備された道路は、市に帰属するものとする。ただし、事業者が自ら管理する
場合は、この限りでない。
15 前項に定めるもののほか、道路の整備の基準等については、その都度協議によ
り決定するものとする。
16 整備した道路を市に帰属する場合について
(1) 新設道路の完成後、確定測量を行い、筆界と道路との境界に市の境界標を事
業者の負担で埋設するものとする。
(2) 縮尺500分の1で新設道路の平面図及び道路地下埋設物詳細図を事業者の負
担で作成し、道路の移管前までに市に当該新設道路の図面5部及び座標値を示
した一覧表1部並びにCADデータファイル一式を提出するものとする。
(3) 道路の管理の引継ぎについては、次に掲げるとおりとする。
ア 引継時期は、当該道路に接している敷地に建築を予定しているすべての建
築物の総戸数のうちの8割が完成した後とする。
イ 市に引き継ぐまでの間は、事業者は、市と管理協定を締結し、事業者の負
担で当該道路の維持、補修及び清掃等の管理を行うものとする。
ウ 市に引き継ごうとする場合は、道路の整備に係る個別協議担当課にその旨
を届け出るとともに、当該道路の状況等について検査を受けるものとする。
この場合において、当該個別協議担当課から補修工事等の指摘を受けたとき
は、事業者の負担で補修工事等を行い、再度、検査を受けるものとする。
エ 引継日は、前号の検査が終了した日(補修工事等の指摘を受けた場合は、
--3
(雨水の流出を抑制する措置)……協議先:道路整備課
1 開発地の面積が300平方メートル以上の宅地開発事業等を行う場合は、別に定
める雨水排水計画技術基準により、開発地から流出する雨水を一時的に貯留する
機能を有する施設等を設置し、開発地からの雨水の流出を抑制する措置を講ずる
ものとする。
2 グレーチング等により雨水による市道への表面排水を防ぐ対策を講じること。
3 開発地の面積300平方メートル未満の場合は、最終桝を道路境界から3メート
別図第1(第31条第1項第1号)
標準舗装構造図
表層(密粒度As13mm)
T=50
基層(粗粒度As20mm)
T=50
上層路盤(粒調砕石M30~
0)
T=150
下層路盤(砕石C40~0)
T=450
路床CBR3以上
別図第3(第31条第1項第10号)
電柱及び街灯の設置図
宅 地
(電柱及び街灯を示す。)
道路
(幅員6m未満)
--5 別図第2(第31条第1項第4号)
転回広場標準図
1 トの字型
2 丁の字型
注 すみ切りの長さは3メートル以上とし、二等辺三角形の底辺の長さとす る。
4
m
以
上
5m未満
3
m
以
上
5
m
未
満
4m以上
9.6m以上
4
m
以
上
2m以上 5m未満
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雨水排水計画技術基準
第1条 総則
本技術基準は、浦安市における宅地開発等に伴い、雨水を開発地外に排水する場
合において雨水排水計画を立案し、協議を行うための一般原則を示したものである。
第2条 適用範囲
本技術基準は、「浦安市宅地開発事業等に関する条例」(以下「条例」という。)
第21条で定める行為(敷地面積が300㎡以上の宅地開発事業)に適用する。
第3条 排水計画検討
排水計画の検討は次により行う。
(1) 雨水貯留施設の必要性を判定
・計画平均流出係数(C)が地区別流出係数(C1)を上回っていないか。上回ってい
れば雨水貯留施設(*1オンサイト貯留又は*2オフサイト貯留)を計画する。ただし、自
己用住宅の場合には、一宅地が300㎡以上の場合に限り、貯留施設の審査対象と
する。
(*1オンサイト貯留:降雨水の移動を最小限に抑え、降った箇所で貯留する現
地貯留方式)
(*2オフサイト貯留:雨水を下水管渠等によって集水し、集約的に貯留する現
地外貯留方式)
計画平均流出係数(C)の算定
工 種 の 別 流出係数 工 種 の 別 流出係数
屋根・コンクリート・タイル 0.90 透水性舗装・ダスト舗装 0.60
アスファルト舗装 0.85 緑 地 0.15
イン タ ーロ ッキ ング BL・ そ の 他 の
不透面
0.80 間 地 0.20
水 面 1.00 そ の 他 別途協議
地区別流出係数(C1)
地域名 字 名 流出係数
元町地域 当代島、北栄、猫実、堀江、富士見 0.50
第 一 期 埋 立
地域
海楽 、 東 野 、 舞 浜 、 美 浜 、 富 岡 、 弁 天 、 入 船 、
今川、鉄鋼通り
0.50
第 二 期 埋 立
地域
港 0.50
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日の出、明海(東土地区画整理事業区域) 0.58
千鳥 0.65
・計画総放流量Q(㎥/sec)の合理式
Q=1/360×C×I×A
(C:計画平均流出係数、I:降雨強度=122(千鳥地区は146)、A:面積(ha))
・許容放流量Qc(㎥/sec)の算定式
Qc=1/360×C1×I×A
・貯留必要量V(㎥)の算定式
V=(Q-Qc)×7,200
(降雨ピークを2時間(7,200sec)と設定)
(2) 流出抑制施設等
・(1)において貯留施設を必要とする場合、雨水流出抑制施設(オリフィス)や
ポンプの排水容量等で抑制する
・オリフィス孔径D(m)の算出式
① オリフィス断面積a(㎡)を求める
a=Qc/(0.6×√(2×9.8×h))
(h:オリフィス孔の中心からHWLまでの距離(m))
② ①よりオリフィス孔径D(m)を求める
D=√(a×4/3.14)
(3) その他の基本留意事項
・最終桝の制限 側溝または雨水管に接続する取付管及び最終桝については原則
として1箇所とし、一辺の接道延長が30mを越える開発地につ
いては30mにつき1箇所までとする。なお、これにより難い場
合はその都度協議する。
・最終桝の位置 道路境界から3m以内に設置すること。
・最終桝の泥溜 最終桝の泥溜深は15cm以上設け、底打ちすること。
・接 続 管 径 公共施設へ接続する管径についてはφ150mm程度とする。ただ
し、φ150mm以上の口径についてはクッター公式を用いた流量
計算により算定すること。
・表面排水対策 開発地内の舗装や不透面が道路面と連続する出入口等には、表
面排水を防ぐ構造(グレーチング側溝等)とすること。
・舗 装 の 仕 様 アスファルト舗装はできる限り透水性を使用し、排水量の軽
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・地下貯留施設 ハニカム形式を含む地下貯留施設により貯留を計画する場合は、
堆積土砂等の清掃が可能な構造とする。
・人 通 孔 地下貯留施設等の人通孔はφ800mm以上とする。
・塵 除 けスクリーン オリフィス孔前面に、ちりよけスクリーンを設置すること。
・貯留限界水深 各工種別の雨水の貯留限界水深については、次のとおりとする。
貯留場所 限界水深
駐車場(分譲マンション除く) 10cm以下
棟間・多目的広場 30cm以下
屋根 15cm以下
その他(緑地除く) 別途協議
・貯留施設勾配 貯留施設の底面処理の標準勾配は次のとおりとする。
種 類 標準勾配(%)
アスファルト舗装面 2.0
アスファルトコンクリート舗装面 1.5
ソイルセメント面 2.0~3.0
砂利敷面 3.0~5.0
芝生(立ち入らないところ) 3
芝生(立ち入るところ) 1
張芝排水路 3.0~5.0
(4) 海岸保全区域外における宅地開発事業の排水計画
・千葉県で指定する*3海岸保全区域外の宅地開発事業のうち、排水系統の一部
を企業の所有する護岸より直接放流する計画がある場合は、*4計画高潮位HHWL
のAP+5.10m以上から排水するか、または以下より排水する場合には、放流口に
逆流防止弁等を設置するなどの逆流防止対策を講ずること。また、排水施設の一
部が公有水面を占有する計画の場合は、海岸管理者の千葉県と別途協議すること。
(*3海岸保全区域外:港、千鳥地区をいう)
(*4計画高潮位HHWL:「東京湾沿岸海岸保全基本計画」及び「千葉県海岸計画
諸元」による)
(5) 浸透施設について
・本市は地下水位が高く難浸透域であるため、浸透施設による排水が見込めない
ことから、貯留量軽減の対象としません。
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本技術基準に基づき雨水排水計画に関する協議をしようとする者は、条例第6条
第2項第2号に定めるものの他、以下に掲げる図書を新たに作成し提出するものと
する。
条例第6条第2項第2号
1) 申出書
2) 計画概要書
3) 案内図
4) 公図の写し
5) 敷地現況図
6) 敷地求積図
7) 土地利用計画図
8) 造成計画平面図
9) 造成計画断面図
10) 道路縦横断図
11) 給排水計画平面図…工種別(屋根・AS舗装・緑地等…)に着色し、各々の面責
を記入する(色任意)。また、雨水経路(青色)・貯留施設を着色する。
貯留施設構造は断面構造図を作成し、HWL(計画高水位)、FH(計画地盤
高)、FHs(周囲高)を明記する。(縮尺1/200以上)
12) 排水接続部詳細図…側溝等との接続部の断面構造図を作成する。貯留施設 に
オリフィス桝を設置する場合は、その詳細図を作成する。また、本技術基準に基
ずく各種計算(計画総放流量、許容放流量、計画平均流出係数、オリフィス孔径、
接続管径)を添付する。なお、ポンプ能力により流出抑制を行う場合はポンプ性
能曲線図を添付する。
13) 排水縦断面図
14) 各種構造図
15) 立面図
本技術基準は、平成18年10月1日施行とする
本技術基準は、平成19年4月1日改訂とする
本技術基準は、平成20年6月1日改訂とする
本技術基準に関する問い合わせ