平成30年度予算のポイント
経済産業、環境、司法・警察係予算
平成29年12月
小 宮 主 計 官
目 次
Ⅰ.本文
1.経済産業省関連予算のポイント…1 2.環境省予算のポイント…………11 3.裁判所予算のポイント…………17 4.警察庁予算のポイント…………18 5.法務省予算のポイント…………21
Ⅱ.参考資料(特別会計関係)………24
この資料における計数は、それぞれ四捨五入しているため、端数において 合計と一致しないものがある。
1.生産性革命の一環として、コネクティッド・インダストリーズの推進のため、人 工知能、ロボット等の研究開発やサイバーセキュリティ対策に重点的な予算措置 を行う。
2.企業の生産性向上のため、地域中核企業の設備投資等の促進や中小企業の事業 承継の加速化の支援に必要な予算を拡充する。
3.エネルギー関係では、エネルギーミックスの実現に向けて、予算の重点化・効 率化を進めつつ、
- オイルショック後並の大幅なエネルギー消費効率の改善を目指し、工場等に おける省エネ設備投資やクリーンエネルギー自動車等の取組みを支援する、
- 国民負担抑制と再エネ導入の両立に向けて、再エネ関連の技術開発や実証に 必要な予算を拡充するほか、再エネ出力制御量低減のための技術開発を支援す る。
4.復興特会予算において、福島イノベーション・コースト構想の実現や被災中小 企業の復旧事業等に必要な予算を措置する。
(単位:億円) 29年度 当初
①
30年度 予算
②
対29年度当初
②-①
科学技術振興費 1,010 1,054 + 44 +4.3%
中小企業対策費 1,116 1,110 ▲ 6 ▲0.6%
その他 1,293 1,291 ▲ 2 ▲0.2%
エネ特繰入以外 3,420 3,455 + 36 +1.0%
エネ特繰入 5,969 5,910 ▲ 59 ▲1.0%
一般会計(経産省計上) 9,389 9,365 ▲ 23 ▲0.2%
(注)29年度予算の特殊要因であるエネルギー対策特別会計・原子力損害賠償支援勘定への繰入れ 400億円を除く。
復興特会(経産省関連) 650 468 ▲182 ▲28.0%
経済産業省関連予算のポイント
30 年度予算編成の基本的な考え方
・ コネクティッド・インダストリーズの推進のため、人工知能、ロボット等の研究開発やサ イバーセキュリティ対策に重点的な予算措置を行う。
・ 科学技術振興費は、総額で 1,054 億円を確保。 (29 当初比+44 億円)
○高効率・高速処理を可能とする AI チップ・次世代コンピューテ
ィングの技術開発事業【エネ特】 100.0億円(新規)
ネットワークの端末(エッジ)側で情報処理を行う、小型かつ省エネルギーな高効率・高速処理 能力を有するAIチップ等について産学官連携で技術開発を行う。
(注)AIシステム共同開発支援事業 【29補正】24.0億円
先端的技術を有するAIベンチャーと大手・中堅企業との間でのデータ連携・共同事業(工場に
おける異常検知、物流のピッキング等)を実施。
○AIチップ開発加速のためのイノベーション推進事業 8.0億円(新規)
高効率・省エネルギーな AI チップ開発に必要な開発環境を整備するほか、AI チップ開発を加速 する共通基盤技術の開発を産学官連携で行う。
(注)AIチップ開発加速のための検証環境整備事業 【29補正】17.0億円
○次世代人工知能・ロボット中核技術開発 56.9億円(29当初45.0億円)
人工知能技術とロボット要素技術の融合を目指し、中核的な次世代技術(場面や人の行動を理解 して適切に行動する知能、ロボットの感覚・動作技術等)について、産学官連携で研究開発を行う。
○高度な自動走行システムの社会実装に向けた研究開発・実証事業
【エネ特】 35.0億円(26.0億円)
高度な自動走行システムの社会実装を目指し、トラックの隊列走行(2台目以降の後続車両を無人 化)や管制センターの遠隔操作による無人自動走行といった実証事業等を行う。
○政府衛星データのオープン&フリー化及びデータ利用環境整備
事業 12.0億円(新規)
○衛星データ統合活用実証事業 1.5億円(新規)
政府衛星データの民間の利活用を進めるほか、データプラットフォームの開発を行う。また、準 天頂衛星システムを活用したアプリケーション(渋滞緩和システム等)の開発を行う。
○産業系サイバーセキュリティ推進事業 19.1億円(11.7億円)
○サイバーセキュリティ経済基盤構築事業 22.8億円(21.6億円)
(独)IPA(情報処理推進機構)においてサイバーセキュリティ対策の中核となる人材を育成する ほか、サイバー攻撃被害企業への初動対応や標的型攻撃に関する情報収集を行う。
○ロボット介護機器開発・標準化事業 11.0億円(新規)
介護需要の増加に対応するため、高齢者の自立支援に資するロボット介護機器等の開発を行う。
◆ 科学技術関係予算のポイント
・ 一般会計全体の中小企業対策費は、1,771 億円(29 当初比▲39 億円)。
(注)減額の要因は、
・ 景気回復を反映した信用保証制度の運営のための日本政策金融公庫への出資金の減(▲
33億円)と、
・ 過去の不正融資に伴う商工組合中央金庫から日本政策金融公庫への返還金(約 36 億円
※)を活用することにより、商工組合中央金庫の危機対応業務のための日本政策金融公庫へ の新たな補給金の計上が不要となったことによる減(▲9億円)であり、
その他の政策的経費は全体として増加(+3億円)。
※出所:「調査報告書」(平成29年10月25日株式会社商工組合中央金庫)
・ 経済産業省計上の中小企業対策費は、1,110 億円(29 当初比▲6 億円)。
・ 地域中核企業支援や中小企業の事業承継支援をはじめ、現下の中小企業を取り巻く経営課 題に対応してくために必要な予算を計上。
(参考)中小企業対策費の所管別内訳
(単位:億円)
29年度 当初
①
30年度 予算
②
対29 当初
②-① 経済産業省
1,116 1,110
▲6
財務省682 653
▲29 厚生労働省12 9
▲3
一般会計全体
1,810 1,771
▲39 (▲2.2%)1 生産性向上支援等
○地域中核企業・中小企業等連携支援事業 161.5億円(29当初155.0億円)
地域中核企業を含む中小企業が産学官連携により行う研究開発等を支援するとともに、地域中核 企業が新事業展開のために中小企業と連携して設備投資を行う場合における民間資金の呼び水とな るための補助制度を創設する。
(注)ものづくり・商業・サービス経営力向上支援事業 【29補正】1000.0億円 革新的なものづくり・サービス開発のための設備投資等を支援する。
(注)サービス等生産性向上IT導入支援事業 【29補正】500.0億円 バックオフィス業務の効率化等に資するITツールの導入を支援する。
○中小企業再生支援・事業引継ぎ支援事業
(うち事業引継ぎ支援事業関連)
68.8億円(61.1億円)
21.4億円(17.2億円)
中小企業の再生計画の策定支援を行う「中小企業再生支援協議会」及びM&Aのマッチング支援を 行う「事業引継ぎ支援センター」の体制を強化する。
(注)事業承継・世代交代集中支援事業 【29補正】50.0億円
商工会・商工会議所や地域金融機関等がネットワークを構築し、廃業リスクの高い事業者に対 するプッシュ型の事業承継診断を実施するとともに、事業承継を契機とした経営革新等の取組を
◆ 中小企業対策費のポイント
○小規模事業対策推進事業 49.4億円(49.4億円)
○小規模事業者経営改善資金融資事業(マル経融資) 42.5億円(42.5億円)
商工会・商工会議所による小規模事業者に対する伴走型の経営指導等を支援するとともに、商工 会・商工会議所の経営指導を受けた小規模事業者に対して日本政策金融公庫が無担保・無保証によ る低利融資を行う。
(注)小規模事業者支援パッケージ事業 【29補正】120.0億円
小規模事業者が商工会・商工会議所と策定した経営計画に基づいて行う販路開拓の取組等を支 援する。
○地域・まちなか商業活性化支援事業 16.3億円(17.8億円)
商店街による空き店舗への店舗誘致や外国人対応等を図る全国モデル型の取組を支援するととも に、中心市街地における波及効果の高い複合商業施設等の整備を支援する。
(注)地域文化資源活用空間創出事業 【29補正】15.0億円 商店街・中心市街地における歴史的建造物等を活用したまちなみの整備等を支援する。
2 人材対策、取引対策
○中小企業・小規模事業者人材対策事業 18.5億円(16.7億円)
中小企業が必要とする地域内外の多様な人材(女性、高齢者、ミドル人材、外国人等)の発掘、
マッチングや、IoT・ロボット導入等に知見を有する専門家の育成・派遣等を行う。
○中小企業取引対策事業 13.9億円(13.9億円)
取引の適正化を図るため、弁護士が無料で相談に応じる「下請かけこみ寺」を運営するとともに、
下請代金法に基づく書面調査の実施、親事業者との価格交渉に必要なノウハウの普及等を行う。
3 資金繰り支援
○資金繰り支援(マル経融資を含む。) 269.5億円(268.3億円)
[参考:財務省計上分] 652.6億円(682.0億円)
日本政策金融公庫による低利融資や信用保証協会による債務保証等を通じて、中小企業の資金繰 りを支援する。
・ 中堅・中小企業等の海外展開支援や対日直接投資の促進、グローバルベンチャーの創出支 援等に必要な予算を措置する。
○(独)日本貿易振興機構(JETRO)運営費交付金 239.3億円(29当初239.2億円)
JETROの国内外のネットワークを活かし、中堅・中小企業の海外展開支援や対内直接投資の促進を
行う。
(注)グローバル企業展開・イノベーション促進事業 【29補正】40.1億円
「総合的な TPP等関連政策大綱」を踏まえ、商工会議所等の国内支援機関が参画する新輸出大
◆ 国際展開支援関連予算のポイント
○グローバル・ベンチャー・エコシステム連携強化事業 3.1億円(3.5億円)
グローバルにインパクトを生み出すベンチャー企業の創出を加速するため、一定のベンチャー企業 を「Startup JAPAN」(仮称)としてブランディングし、情報発信等の支援を行う。
(注)グローバル・ベンチャー・エコシステム加速化事業 【29補正】36.3億円
グローバルにインパクトを生み出すベンチャー企業によるハードウェアの量産化設計・試作が 可能となるよう、必要な設備を有する工場等の環境整備を行う。
○国際博覧会出展事業 10.5億円(13.6億円)
2020年ドバイ国際博覧会への日本館出展に向けて建築・展示の設計等を行うとともに、2025年国 際博覧会の大阪・関西への誘致に向けて博覧会国際事務局(BIE)総会における加盟国へのプレゼン テーションを行う。
(注)2025年国際博覧会誘致事業 【29補正】8.5億円
2025年国際博覧会の誘致に向けて、他の立候補国の動向等の調査分析や、大阪・関西の魅力を 伝えるためのプレゼンテーションの企画立案、広報媒体の作成等を行う。
○技術協力活用型・新興国市場開拓事業 45.6億円(41.7億円)
我が国企業が新興国でビジネスを円滑に進められるよう、法制度・規制緩和等の事業環境の整備、
日系企業の拠点を担う外国人材の育成支援等を行う。
(参考)エネルギー対策特別会計の全体像
石油石炭税収 電源開発促進税収
一般会計 一般会計 一般会計
エネルギー需給勘定 電源開発促進勘定 原子力損害 賠償支援勘定 燃料安定供給対策 エネルギー需給
構造高度化対策
電源立地 対策
電源利用 対策
原子力安全 規制対策
原子力損害 賠償支援対策
(経産) (経産・環境) (経産・文科)(文科・経産・環境)(環境・内閣府) (経産)
(単位:億円)
29当初 29補正 30予算
対29当初
石油石炭税収
6,880
-7,090 210
▲一般会計留保
1,154
▲281,406 252
一般会計から受入れ5,726 28 5,684
▲42うち経産省分(a) 4,372 328 4,330 ▲42
剰余金等
2,019 310 1,852
▲167 エネルギー需給勘定計7,745 338 7,536
▲209経産省分歳出(出口ベース) 6,210 328 5,966 ▲244 燃料安定供給対策 2,779 180 2,549 ▲230 エネルギー需給構造高度化対策 3,431 148 3,417 ▲14
電源開発促進税収
3,130
-3,230 100
▲一般会計留保
65
▲29163 98
一般会計から受入れ3,065 29 3,067 2
うち経産省分(b) 1,597 - 1,580 ▲17
剰余金等
388
-323
▲66電源開発促進勘定計
3,453 29 3,390
▲64経産省分歳出(出口ベース) 1,795 - 1,770 ▲24
電源立地対策 1,654 - 1,629 ▲25
電源利用対策 141 - 141 0
(注)経産省一般会計当初予算のエネ特繰入れ 30年度:5,910 =4,330(a)+ 1,580(b)
29年度:6,369 =4,372(a)+ 1,597(b)+ 400(原子力損害賠償支援勘定分)
剰余金等 剰余金等
7,090
5,684
1,852 323
3,230
3,067
61
◆ エネルギー対策予算のポイント
原子力損害 賠償支援資 金・剰余金
等
(単位:億円)
Ⅰ エネルギー需給構造高度化対策
[エネルギー対策特別会計エネルギー需給勘定(石油石炭税財源) ] 1 省エネルギー関連予算
・ オイルショック後並の大幅なエネルギー消費効率の改善を目指し、規制的手法を推進し つつ、工場等における省エネ設備投資やクリーンエネルギー自動車等への支援を行う。
○省エネルギー投資促進に向けた支援補助金 600.4億円(29当初672.6億円)
省エネ設備への入替促進に向けて、「工場・事業場単位」及び「設備単位」での支援を行う。また、
現行のZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)よりも省エネ率の高いZEH+の導入を支援するほ か、高性能断熱建材といった次世代省エネ建材の導入を支援する。
(注)省エネルギー設備の導入・運用改善による中小企業等の 生産性革命促進事業
【29補正】78.0億円
○クリーンエネルギー自動車導入事業費補助金 130.0億円(123.0億円)
クリーンエネルギー自動車の市場確立に向けて、電気自動車(EV)やプラグインハイブリッド自動 車(PHV)、燃料電池自動車(FCV)等の車両価格の一部を補助する。
○次世代車載用蓄電池の実用化に向けた基盤技術開発 47.0億円(32.7億円)
電気自動車の航続距離の延伸に向けて、現行のリチウムイオン電池(現行 LIB)よりもエネルギ ー密度の高い全固体LIB、革新型蓄電池の共通基盤技術について産学官連携で研究開発を行う。
○ロボット・ドローンが活躍する省エネルギー社会の実現
プロジェクト 32.2億円(33.0億円)
物流やインフラ点検分野等での省エネ化に向けて、ロボットやドローンの社会実装を進めるため の技術開発や、ドローンの運航管理システム、衝突回避技術等の開発を行う。
○高効率・高速処理を可能とするAIチップ・次世代コンピューテ
ィングの技術開発事業【再掲】 100.0億円(新規)
2 再生可能エネルギー関連予算等
・ 国民負担抑制と再エネ導入の両立に向けて、再エネの技術開発や実証に必要な予算を拡 充する。再エネ出力制御量低減のための技術開発を支援する予算を措置する。
○福島県における再生可能エネルギーの導入促進のための
支援事業費補助金 75.0億円(29当初25.0億円)
「福島新エネ社会構想」の一環として、阿武隈山地や福島県沿岸部における再エネ導入の拡大
(風力、太陽光等)や、送電線の整備等を支援する。
○再生可能エネルギー出力制御量低減のための技術開発事業 3.0億円(新規)
出力制御量の低減を図るため、遠隔出力制御装置を設置していない発電事業者に発電実績計測 機器を設置することにより、電力会社が発電情報を瞬時に確認できるシステムを開発する。
(注)再生可能エネルギー出力制御量低減のための技術開発事業 【29補正】43.0億円
九州エリアの関門連係線の利用量を増やすことを目的として、連係線の事故時を想定した転送 遮断システム(発電所を瞬時に系統から遮断可能とするシステム)の技術開発を行う。
○未利用エネルギーを活用した水素サプライチェーン構築
実証事業 89.3億円(47.0億円)
海外の未利用エネルギーを活用した水素サプライチェーンの構築や、国内の余剰再エネを活用 した水素製造など、「水素社会」の実現に向けて必要な技術開発や実証を行う。
(注)福島県における再生可能エネルギー由来水素製造実証 のための発電設備の整備支援事業
【29補正】27.0億円
○燃料電池自動車の普及促進に向けた水素ステーション整備
事業費補助金 56.0億円(45.0億円)
四大都市圏等を中心とした地域において2020年度までに累計160箇所の水素ステーションを確 保するとの目標に向けて、必要な整備事業費を補助する。
○地域で自立したバイオマスエネルギーの活用モデルを確立 するための実証事業
23.0億円(19.7億円)
地域で経済的に自立したバイオマスエネルギーの活用モデルを確立するため、バイオマスの種 類毎(未利用木材、畜産廃棄物等)に導入のための事業性評価や実証を行う。
Ⅱ 燃料安定供給対策
[エネルギー対策特別会計エネルギー需給勘定(石油石炭税財源) ]
・ 石油コンビナート等の生産性向上や危機対応力向上を目的とした強じん化に向けた投資を 支援するための予算を措置する。
○石油コンビナートの生産性向上及び強じん化推進事業 135.0億円(29当初140.0億円)
石油コンビナート等の生産性と危機対応力を向上させ、首都直下地震等の発生時でも早期に石油供 給が可能となるよう製油所等の強じん化に向けた投資等を支援する。
(注)石油供給インフラ強じん化事業 【29補正】60.0億円
○災害時に備えた地域におけるエネルギー供給拠点の整備事業 24.0億円(16.4億円)
災害時における石油製品の安定供給体制を構築するため、自家発電を備えた「住民拠点SS」の整 備や、「住民拠点SS」・「中核SS」における供給力強化のための設備導入等を支援する。
(注)石油製品安定供給確保支援事業 【29補正】60.0億円
○石油天然ガス田の探鉱・資産買収等事業に対する出資金 414.0億円(550.8億円)
石油・天然ガスの自主開発比率の引上げのため、日本企業が石油・天然ガスの権益獲得を行う際に
JOGMECが当該企業を支援する事業等について、必要な額をJOGMEC出資金として措置する。
○石油ガス備蓄基地の建設等に係る借入償還 259.2億円(310.0億円)
石油ガス備蓄基地の建設等に係る借入等の償還のために必要な額をエネ特に措置する。
Ⅲ 電源立地・利用対策
[エネルギー対策特別会計電源開発促進勘定(電源開発促進税財源) ]
・ 電源立地地域対策交付金等に必要な予算を計上する。また、技術開発等については、事業 の必要性を精査した上で、予算額を措置。
・ 「原子力災害からの福島復興の加速のための基本指針」 (平成 28 年 12 月閣議決定)を踏ま え、原子力損害賠償・廃炉等支援機構への交付金を措置。
○電源立地地域対策交付金 822.2億円(29当初823.8億円)
発電用施設等の設置及び運転の円滑化を図るため、発電用施設等の立地自治体に対して、設備容量 や発電電力量等によって算定される交付金を交付する。
○原子力発電施設等立地地域基盤整備支援事業 56.1億円(46.3億円)
再稼動や廃炉など原発等を取り巻く環境変化が立地地域に与える影響を緩和するため、地域産品・
サービスの開発といった地域プロジェクトの取組みの支援や交付金の交付を行う。
○高速炉の国際協力等に関する技術開発委託費 51.0億円(52.0億円)
放射性廃棄物の減容等に資する高速炉の実証技術の確立に向けて、仏との ASTRID 協力に基づく研 究開発等を行う。
○高レベル放射性廃棄物等の地層処分に関する技術開発委託費 37.6億円(36.1億円)
高レベル放射性廃棄物の地層埋設処分技術の信頼性・安全性の向上に向けて、必要な調査・研究開 発を行う。
○放射性廃棄物の減容化に向けたガラス固化技術の基盤研究委託費 4.0億円(4.0億円)
低レベル廃棄物のうち比較的放射能レベルが高いものを対象としたガラス固化技術の確立のため の研究開発を行う。
○原子力損害賠償・廃炉等支援機構交付金 470.0億円(470.0億円)
「原子力災害からの福島復興の加速のための基本指針」を踏まえ、原子力損害賠償・廃炉等支援機 構に対する交付金を交付する。
・ 被災地の復旧・復興状況を踏まえ、必要な予算を措置する。
・ 福島イノベーション・コースト構想の実現や被災中小企業の復旧事業等に必要な予算 を措置する。
1 復旧・復興関係
○帰還困難区域の入域管理・被ばく管理等[参考:内閣府計上] 56.3億円(29当初60.5億円)
帰還困難区域等の境界におけるバリケード設置・開閉等の維持管理や、入域を希望する住民や復 旧作業員・警察官等のために必要な被ばく管理等を行う。
2 産業復興・雇用創出関係
○中小企業組合等共同施設等災害復旧事業(グループ補助金) 149.6億円(210.0億円)
被災中小企業等のグループが、県の認定を受けた復興事業計画に基づき行う施設等の復旧事業等 を支援する。
○被災中小企業・小規模事業者の資金繰り支援 60.0億円(68.0億円)
[参考:財務省計上分] 60.0億円(71.0億円)
日本政策金融公庫による東日本大震災復興特別貸付等を継続することで、被災中小企業に対す る切れ目のない資金繰り支援を実施する。
○福島イノベーション・コースト構想推進施設整備等補助金 122.2億円(95.6億円)
○福島イノベーション・コースト構想推進基盤整備事業 7.7億円(新規)
福島県浜通り地域におけるイノベーション・コースト構想を実現するため、ロボットテストフィ ールドや共同利用施設等を整備するとともに、同地域の産業振興に資する実用化開発等を支援する。
◆ 東日本大震災復興特別会計(経産省関連)のポイント
1.老朽化が進行している一般廃棄物処理施設の適切な更新や化学物質の影 響調査など、安全・安心な環境を確保するための施策に予算を重点化する とともに、国立公園など我が国の豊かな自然の保全・活用を進める。
2.パリ協定における我が国の温室効果ガス削減目標の達成に向け、再生可 能エネルギーの導入拡大や、省エネルギーの促進を図るとともに、地球温 暖化に伴う影響への適応に係る調査・研究を加速化させる。
3.原子力災害からの福島復興を加速化させるため、除染や汚染廃棄物処理、
中間貯蔵施設の整備等を進めるとともに、帰還困難区域における復興拠点 の整備を着実に推進する。
4.福島第一原発事故の反省を踏まえ、原子力規制行政・モニタリングの強 化を図るとともに、原子力災害時の住民の安心・安全を確保するため、原 子力防災体制の充実に取り組む。
(単位:億円)
項 目 29年度 当初
30年度
予算 対29年度当初
環境省 一般会計 3,267 3,273 +6 +0.2%
エネ特繰入
(エネ需勘定) 1,354 1,354 - -
科学技術振興費 239 251 +12 +5.1%
原子力規制委員会 428 428 +0 +0.0%
うちエネ特繰入
(電促勘定) 326 323 ▲3 ▲0.9%
東日本大震災復興特別会計 7,199 6,559 ▲640 ▲8.9%
エネ特歳出(エネ需勘定) 1,535 1,570 +35 +2.3%
エネ特歳出(電促勘定) 433 404 ▲29 ▲6.7%
環 境 省予 算の ポ イン ト
30
年度予算編成の基本的な考え方(1)安全・安心な環境の確保
一般廃棄物処理施設の更新等により適切な廃棄物処理を推進するととも に、化学物質の影響調査を進めることにより、安全・安心な環境の確保のた めの施策を推進。
29 年度 30 年度
○ 循環交付金(一般廃棄物処理施設の整備補助)
512.4 億円 ⇒ 552.6 億円
一般廃棄物処理施設について、更新需要のピークが到来していること等を 踏まえ、設備の効率化を進めつつ、適切な更新を支援。
(参考)29 年度補正:452.9 億円
○ 循環交付金(合併処理浄化槽の導入補助)
94.2 億円 ⇒ 100.2 億円
人口分散地域における効率的な汚水処理を進めるため、合併処理浄化槽の 導入を支援。
(参考)29 年度補正:10.0 億円
○ PCB廃棄物の適正な処理の推進
59.4 億円 ⇒ 63.4 億円
毒性が強い化学物質であるPCBを使用した機器について、適切に処理を 進めるための施設整備等を推進。
(参考)29 年度補正:18.1 億円
○ 子どもの健康と環境に関する全国調査(エコチル調査)
44.9 億円 ⇒ 50.5 億円
胎児期から小児期にかけての化学物質ばく露が子どもの健康に与える影 響を解明するための追跡調査及び試料分析を実施。
(参考)29 年度補正:8.7 億円
(2)豊かな自然の保全・活用
「明日の日本を支える観光ビジョン」 (平成 28 年3月)を踏まえ、国立公 園への外国人観光客誘致に向けた取組みを推進するとともに、農林業や生態 系に被害を及ぼす鳥獣の捕獲対策等を強化。
○ 国立公園満喫プロジェクト等推進事業
100.2 億円 ⇒ 117.0 億円
1
安全・安心な環境の確保、豊かな自然の保全・活用を中心として、外国人観光客誘致に向けた具体策の検討、海外への情報発 信、利用環境の向上のための施設整備等を推進。
※ 阿寒摩周、十和田八幡平、日光、伊勢志摩、大山隠岐、阿蘇くじゅう、
霧島錦江湾、慶良間諸島の8公園。
(参考)29 年度補正:20.0 億円
○ 指定管理鳥獣捕獲等事業
8.0 億円 ⇒ 8.3 億円
深刻な被害が生じている指定管理鳥獣(シカ・イノシシ)について、都道 府県による捕獲対策やジビエとしての活用を支援。
(参考)29 年度補正:7.0 億円
(1)地球温暖化に対する影響評価・適応
異常気象による災害の発生や農作物の収穫量・品質低下など、気候変動の 影響が今後さらに深刻化するおそれがあることを踏まえ、気候変動への適応 のための調査・研究を加速化。
○ 気候変動影響評価・適応推進事業
12.0 億円 ⇒ 18.2 億円
各地域に設置された適応策検討のためのコンソーシアムにおいて、気候変 動影響評価及び適応策の検討を推進するとともに、国立環境研究所におけ る気候変動影響の観測体制等を強化。
○ 国立環境研究所運営費交付金
122.2 億円 ⇒ 133.7 億円
気候変動影響調査や外来生物(ヒアリ等)の防除など、緊急性の高い調査・
研究について重点的に強化するほか、リサイクル技術や生物多様性、環境 リスク等に係る調査・研究を引き続き推進(一部前掲事業と重複) 。
(2)再エネ・省エネ支援
温室効果ガスの削減目標(2030 年度▲26%削減)の達成に向け、再生可 能エネルギーの導入拡大や業務・家庭部門における省エネルギー化などを推 進。
○ ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス(ZEH)等普及促進事業
(新規) ⇒ 85.0 億円
住宅について、エネルギー効率の高い「ネット・ゼロ・エネルギー・ハウ
ス(ZEH) 」の普及等を支援することにより、新築・既存をあわせた住
2 地球温暖化対策の更なる推進○ ネット・ゼロ・エネルギー・ビルディング(ZEB)実証事業等 50.0 億円 ⇒ 50.0 億円
オフィスビル等について、エネルギー効率の高い「ネット・ゼロ・エネル ギー・ビルディング(ZEB) 」化に係る実証事業を行うとともに、既存 建物の低炭素化を推進。
○ グリーンボンド等を活用した低炭素化推進
(新規) ⇒ 9.5 億円
低炭素化事業における民間資金の積極的な導入を図るため、我が国におけ るグリーンボンドの発行に係るサポート体制等を整備。
○ 二国間クレジット(JCM)資金支援事業
72.0 億円 ⇒ 71.0 億円
途上国に我が国の優れた低炭素技術を普及させつつ、クレジットも獲得で きる「JCMプロジェクト」を支援。費用対効果が特に高い事業を対象と することにより、民間ベースでの取組みへの移行を後押し。
○ 脱フロン・省エネ型自然冷媒機器導入事業
63.0 億円 ⇒ 65.0 億円
温室効果の高いフロン(HCFC・HFC)を冷媒として使用している従 来の冷凍空調機器について、省エネ性能の高い、自然冷媒機器への切替え を支援。
(参考)29 年度補正:10.0 億円
除染や汚染廃棄物処理、中間貯蔵施設の着実な整備等を進めるとともに、
帰還困難区域の復興拠点における除染・解体事業を推進。
○ 除染及び除去土壌等の適正管理
2,854.6 億円 ⇒ 1,212.1 億円 面的除染については、29 年3月に終了。フォローアップ除染を進める とともに、可燃性の除染廃棄物の減容化、除去土壌等搬出後の仮置場の 原状回復等を実施。
○ 放射性物質汚染廃棄物処理事業
1,801.2 億円 ⇒ 1,405.4 億円 旧避難指示区域等の対策地域内廃棄物や汚染状態が基準を超える指定 廃棄物(8,000 ㏃/kg 超)等の処理を推進。
○ 中間貯蔵施設の整備
1,875.6 億円 ⇒ 2,799.0 億円
3 福島復興支援
2020 年度までに、少なくとも身近な場所にある除去土壌等に相当する 量を中間貯蔵施設に搬入することを目指し、引き続き用地取得・施設整 備を推進。
○ 特定復興再生拠点区域整備
309.0 億円 ⇒ 690.4 億円
「原子力災害からの福島復興の加速のための基本指針」(平成 28 年 12 月 20 日閣議決定)に基づき、帰還困難区域の復興拠点における除染・
解体事業を実施。
(1)原子力規制関係
保障措置の着実な実施を進めるとともに、緊急時等のモニタリング体制の 強化、原子力規制人材の育成等を推進。
○ 保障措置の着実な実施
30.8 億円 ⇒ 31.9 億円
国際原子力機関(IAEA)等の国際機関と密接に連携・協力しながら、
国際約束に基づく保障措置を着実に実施。
○ 放射線監視等交付金
70.4 億円 ⇒ 60.0 億円
原発周辺地域において、放射線監視用通信インフラや放射線モニタリング に係る設備の更新・強化等を推進。
(参考)29 年度補正:15.3 億円
○ 環境放射能水準調査等事業
17.5 億円 ⇒ 17.8 億円
平時から全国における環境放射能の水準を間断なく把握することができ るよう、分析機器等の更新・強化等を推進。
(参考)29 年度補正:4.8 億円
○ プラントシミュレータ研修事業
3.5 億円 ⇒ 2.7 億円
原子炉を模した「プラントシミュレータ」を用いた研修をより実践的で充 実したものとするため、教材の整備・充実を加速化。
(参考)29 年度補正:1.1 億円
4 原子力規制・防災対策
(2)原子力防災対策
原子力災害時における住民の安心・安全を確保するため、原発周辺地域に おける原子力防災体制を充実・強化。
○ 原子力発電施設等緊急時安全対策交付金(内閣府計上)
104.3 億円 ⇒ 100.0 億円
地域防災計画・避難計画の具体化・充実化を進めるため、自治体が行う防 災活動に必要な放射線測定器、防護服等の資機材整備を支援。
(参考)29 年度補正:100.0 億円
○ 原子力災害時避難円滑化モデル実証事業(内閣府計上)
(新規) ⇒ 5.1 億円
原子力災害時における避難経路上の阻害要因とその改善方法を調査する
ため、モデル実証事業を実施。
1.大型化、複雑困難化した民事事件を適切・迅速に処理するための合議体 による審理の促進、増大する家事事件の処理等に対応するため、裁判官を 含む裁判所職員を増員。
2.裁判所施設について、長寿命化、狭隘解消等の取組を計画的かつ着実に 進めていく観点から整備を実施。
(単位:億円)
29年度 30年度 29’→ 30’増 減
裁判所 うち人件費 うち物件費
3,177 2,666 511
3,212 2,706 506
+35(+1.1%)
+40(+1.5%)
▲5(▲0.9%)
1 定員
・ 大型化、複雑困難化した民事事件を適切・迅速に処理するための合議体による審理 の促進、増大する家事事件の処理等に対応するため、人的体制を整備。
裁判官 3,841人 ⇒ 3,866人(判事+50人、判事補▲25人)
書記官 9,834人 ⇒ 9,853人(+19人)
事務官 9,334人 ⇒ 9,346人(+12人)
・ 増員、合理化減等をあわせた裁判所全体の定員は25,724人 ⇒ 25,714人(▲10人)。
29年度 30年度
2 裁判事務処理体制の充実 (291.6億円 → 289.6億円)
事件関係委員等に旅費を確保するとともに、必要な備品や裁判所来庁者の安全を守る ためのセキュリティ機器を整備。また、事件管理等を行うシステムを改修するとともに、
裁判手続のIT化に向けて、コンサルティング業務を委託。
○ 民事事件関係経費 31.7億円 → 32.0億円(+1.0%)
○ 刑事事件関係経費 45.1億円 → 40.3億円(▲10.8%)
○ 家庭事件関係経費(家事事件、少年事件) 64.5億円 → 63.7億円(▲1.3%)
○ 事件共通関係経費 150.3億円 → 153.6億円(+2.2%)
3 裁判所施設の整備 (158.7億円 → 153.9億円)
裁判所施設の老朽化が進む中、耐震性能の不足や都市部を中心に狭隘化が顕著な状況
裁 判 所予 算の ポ イン ト
30
年度予算編成の基本的な考え方1.東京オリンピック・パラリンピック競技大会(以下、オリパラ競技大会)の 開催を見据え、テロの未然防止等に的確に対応するための体制強化を行う。
2.高度化・複雑化するサイバー犯罪・サイバー攻撃に対処するため、捜査用資 機材や情報技術解析用資機材の充実・強化を行う。
(単位:億円)
項 目 29 年 度 30年 度 29’→ 30’増 減
一 般 会 計 3,185 3,151 ▲34(▲1.1%)
うち、交付税特会繰り入れ 624 605 ▲19(▲3.0%)
29年度 30年度
1 テロ対策と緊急事態への対処(33.4 億円 → 127.1 億円)
オリパラ競技大会の開催を見据え、テロの未然防止等に向けた取組等を推進するとともに、
緊急事態に対処するための体制強化を行う。
○ 警察庁における指揮機能の強化:23.0億円(新規)
警察庁における指揮調整機能を強化するため、総合対策室における映像等の各種情報の 集約・伝達機能とその処理機能の充実を図る。
○ 緊急事態への対処:4.5億円 → 23.6億円
国境離島等警備事象への対応や大規模災害時における危機管理体制強化のため、国境離 島等警備資機材、災害警備用資機材の充実等を行う。
2 サイバー空間の脅威への対処(26.5 億円 → 33.0 億円)
違法・有害情報の拡散、インターネットバンキングに係る不正送金事犯等のサイバー犯罪や 政府や民間事業者等を狙ったサイバー攻撃など、深刻化するサイバー空間の脅威に対して、
先制的かつ能動的に対処するために必要な資機材を整備。
○ サイバー攻撃関連情報の収集、分析力の強化:5.2億円(新規)
各都道府県警察が捜査等において入手したサイバー犯罪やサイバー攻撃に繋がる痕跡 等の情報を警察庁に集約し、それらの情報に対する分析を強化するための資機材を整備。
警 察 庁予 算の ポ イン ト
30 年度予算編成の基本的な考え方
○ サイバーセキュリティ対策用資機材の充実:1.6億円 → 6.8億円
高度化・複雑化するサイバー犯罪・サイバー攻撃に的確に対処するため、捜査用資機材 及び技術的な支援に係る情報技術解析用資機材の充実を図る。
3 客観証拠重視の捜査のための基盤整備(117.9 億円 → 116.8 億円)
犯罪の立証における客観証拠の重要性が高まる中、取調べの録音・録画や通信傍受のための 装置の整備を着実に進めるほか、科学捜査力の一層の高度化を図るための鑑識・鑑定資機材の 整備を推進。
・取調べの録音・録画装置の整備:2.4億円 → 2.6億円
・通信傍受装置の整備:4.2億円 → 4.0億円
・鑑識・鑑定資機材の更新:6.7億円 → 6.3億円
※ 29年度補正:11.9億円
4 組織犯罪対策の推進(44.4 億円 → 46.3 億円)
暴力団同士の対立抗争が発生している中、客観証拠収集力強化に必要な資機材を整備するな ど、犯罪組織の弱体化・壊滅に向けた対策を推進。
5 生活の安全を脅かす犯罪対策の推進(32.6 億円 → 34.2 億円)
ストーカー・DV、特殊詐欺、児童虐待等の女性、高齢者、子供が被害に遭う犯罪が発生す る中、安全で安心な国民生活を確保するための施策を実施。
○ 携帯電話用110番サイトシステムの整備:0.1億円(新規)
「障害を理由とする差別の解消の推進に関する法律」を踏まえ、スマートフォン等を使 用し、画像等の音声以外で緊急通報が行える全国一律のシステムを開発・提供。
6 安全かつ快適な交通の確保(193.6 億円 → 199.4 億円)
交通の安全を確保するための諸施策を推進するほか、快適な交通を確保するため円滑な交 通環境の整備を行う。
○ オリパラ競技大会開催に伴う交通安全施設等の整備:5.1億円(新規)
関係者の輸送ルート、競技会場周辺等において、交通情報板、光ビーコン、交通流監視 カメラ等を整備することにより、関係者や観客等の円滑な輸送を実現。
7 警察基盤の充実強化 (396.7 億円 → 258.5 億円)
依然として厳しい治安情勢に的確に対応するため、人的基盤の強化を図るとともに、警察 用車両、装備資機材、警察施設の整備等を着実に実施。
(1) 人的基盤の充実強化
・ 国際テロ対策、サイバー空間の脅威への対処能力の強化、生活の安全を脅かす犯罪対 策等の推進及び、オリパラ競技大会等を見据えた諸対策の推進について、その必要性等
【参考】
・ 地方警察官の警察法施行令による定員基準は255,250人(▲22人)
※ 福島県警察に関する特例(警察法施行令附則第29項)の定員170人(29年度:
192人)を含む。
(2) 警察移動無線通信システムの整備(127.8億円 → 27.2億円)
無線通信に関する国際的な基準改定を受け、平成34年度までに警察移動無線の全面 的なシステム刷新が必要となる中、関東・東海地方を中心に無線機器及びシステムの 更新を実施。
※ 29年度補正:82.4億円
(3) 警察用車両の整備(28.5億円 → 6.1億円)
老朽車両の更新に係る費用として所要額を措置。
※ 29年度補正:101.0億円
(4) 警察施設の整備(175.6億円 → 159.8億円)
警察活動の拠点となる警察本部、警察署等を整備するとともに、機動隊庁舎、警察学 校等の建設・修繕を実施。
※ 29年度補正:21.6億円
8 東日本大震災復興特別会計 (11.8 億円 → 16.5 億円)
福島第一原子力発電所周辺地域において、引き続きパトロール等の災害警備活動を実施。
また、被災した警察施設の復旧のほか、交通安全施設及び警察施設の建替えに伴う通信機器 を整備。
1.再犯防止関連施策に関して、刑務所等での施設内処遇の充実や、保護観察対 象者等の社会内処遇の充実、矯正施設の整備等を実施。
2.訪日外国人の増加やテロ等の脅威に対応するため、円滑かつ厳格な出入国審 査体制を整備。
(単位:億円)
項 目 29 年 度 30年 度 29’→ 30’増 減
法務省 うち人件費 うち物件費
7,504 5,022 2,481
7,638 5,111 2,527
+134(+1.8%)
+88(+1.8%)
+46(+1.9%)
29年度 30年度
1 再犯防止施策の充実強化 (359.1 億円 → 380.6 億円)
「再犯防止推進計画」(平成29年12月15日閣議決定)に基づき、「刑務所出所後2年以 内再入率の2割削減」等の目標を達成するため、(1)受刑者の特性に応じた刑務所等での施 設内処遇の充実、(2)出所後の社会内処遇の充実、(3)地域における再犯防止を推進するた めの支援事業を実施、(4)再犯防止施策推進の土台となる矯正施設等の整備等の再犯防止対 策を推進。
(1)施設内処遇の充実(28.2億円 → 29.2億円)
高齢受刑者や薬物事犯者等の犯罪類型に対応した処遇の充実、雇用ニーズに応じた職業 訓練の拡充等に係る経費を措置。
・ 対象者の特性に応じた矯正処遇の充実:17.5億円 → 18.5億円
・ 雇用ニーズに応じた職業訓練の拡充(建設関係、職場体験等):0.6億円 → 1.0億 円
(2)社会内処遇の充実(90.3億円 → 95.4億円)
更生保護施設について人的体制の強化を図るとともに、保護司制度に関して更生保護サ ポートセンターの増設や起訴猶予者等に対する入口支援等を実施。
・ 更生保護施設の受け入れ及び処遇機能の強化:49.4億円 → 50.8億円
・ 更生保護サポートセンターの充実強化:10.0億円 → 11.6億円
・ 起訴猶予者等に対する入口支援の充実強化:4.2億円 → 5.6億円
法 務 省予 算の ポ イン ト
30 年度予算編成の基本的な考え方
(3)地域再犯防止推進モデル事業(仮称):1.4億円(新規)
国・自治体の協働による地域における効果的な再犯防止対策の在り方について調査し、
地域再犯防止推進計画の策定に繋げる一連の取組を支援するモデル事業を実施。
(4)矯正施設等の整備(236.5億円 → 250.5億円)
矯正施設等の老朽化が進む中、現行の耐震基準制定(昭和 56 年)以前に整備された施 設を中心に建替え・改修等を促進。
※29年度補正:174.7億円
2 円滑かつ厳格な出入国審査体制の整備(150.6 億円 → 163.1 億円)
訪日外国人の増加やテロの脅威等を踏まえ、円滑かつ厳格な出入国審査体制の整備を推進。
※29年度補正:22.6億円
(1)出入国審査における顔認証技術の活用:10.4億円(新規)
日本人の出帰国手続に用いる顔認証ゲートを本格導入するとともに、外国人の出国手続 への活用を図る。
(2)空海港施設の拡張等に伴う入国審査体制の強化:2.3億円(新規)
空海港施設の拡張等に伴う審査ブースの増設への対応や増加するクルーズ船旅客の審 査待ち時間の短縮化の観点から、審査端末機器等を整備。
(3)バイオカートの円滑な運用(8.6億円 → 8.6億円)
訪日外国人の審査待ち時間の短縮化の観点から、全国17空港に配備されたバイオカー トを円滑に運用。
3 治安・テロ対策の強化 (29.6 億円 → 26.6 億円)
治安・テロ対策について、東京オリンピック・パラリンピックの開催に向け、対外情報収集 機能等を強化。
※29年度補正:6.0億円
4 検察活動の充実強化(139.7 億円 → 138.3 億円)
取調べの録音・録画装置やデジタル・フォレンジックに必要な資機材を始め、捜査・公判に 必要な物的基盤等を確保することにより検察活動の充実・強化を図る。
※29年度補正:5.5億円
5 総合法律支援の充実強化 (302.8 億円 → 310.6 億円)
新たに被疑者国選弁護人制度の対象の拡大に対応するとともに、引き続き、国選弁護等関連 業務に係る弁護人への報酬や民事法律扶助業務に係る弁護人費用の立替金等を確保。
6 相続登記の促進(4.9 億円 → 15.7 億円)
所有者を特定することが困難な土地等の利活用に向けて、相続登記が長期間未了となってい
情報証明制度を推進。
(1)長期相続登記未了土地の解消に向けた取組:10.5億円(新規)
※29年度補正:8.0億円
(2)法定相続情報証明制度の運用(4.9億円 → 5.1 億円)
7 地図整備事業の推進(40.0 億円 → 42.0 億円)
不動産の流動化による投資の促進等を図るため、登記所備付地図の整備を推進。
8 定員
・ 増員、合理化減等をあわせた法務省の定員 53,114人 ⇒ 53,412人(+298人)
うち一般会計 53,048人 ⇒ 53,348人(+300人)
うち復興特会 66人 ⇒ 64人(▲2人)
・ 事務の合理化、業務改革を進めつつ、出入国管理体制の充実強化、治安・テロ対策の強 化、再犯防止対策の推進、長期相続登記未了土地の解消等に重点を置き、入国審査官等(311 人)、公安調査庁職員(39人)、検察官(18人)、検察事務官(218人)、矯正職員(431人)、 保護観察官(40人)、社会復帰調整官(4人)、法務局職員(225人)、法務本省職員(16 人)について増員。
参 考 資 料
(特別会計関係)
(平成30年度政府案)
※計数については、精査の結果、異同を生じる場合がある。
(単位:億円)(対29当初)<主な歳出増減の内訳>(対29当初)
エ ネ ルギ ー 対策特別会計
エネルギー 需給勘定 電源開発 促進勘定 原子力損害賠償 支援勘定0(▲400) 148,713(▲4,540)勘定別歳出総額 22,355(▲1,026) 3,390(▲64)
歳出純計額歳出純計額から国債 償還費、社会保障費 等を除いた額 7,485(▲570) 3,390(▲64)3,390(▲64)
7,485(▲570)・国家備蓄石油増強対策事業費の減等による燃料安定供給対策費の減(▲448) ・放射線監視等交付金の減等による原子力安全規制対策費の減(▲28) ・交付国債の償還金の支出に要する費用の財源に充てるための借入金の減少等 による国債整理基金特会への繰入の減(▲3,051) 122,968(▲3,451)0(▲400) 10,875(▲1,034)特別会計全体10,875(▲1,034)
148,713億円 (▲4,540)
エネルギー需給勘定 電源開発促進勘定
燃料安定供給対策費 1,878(▲448)
エネルギー需給構造 高度化対策費 3,502(▲164)運営費交付金 ・出資金 2,078(+42) 国債整理基金特会へ繰入 122.968(▲3,051)
電源立地対策費 1,763(▲22) 運営費交付金・ 施設整備費補助金 935(▲8) 148,713億円 (▲4,540)
一般会計より受入 5,684(▲42) 原子力損害賠償支援証券及借入金 122,907(▲3,043)
前年度剰余金受入 1,380(▲390)
原子力損害賠償 支援資金より受入 59(▲9)
平成 30 年度歳入予算 】 【 平成 30 年度歳出予算 】
電源開発促進勘定エネルギー需給勘定
一般会計より受入 3,067(+2) 原子力損害賠償支援勘定
石油証券及借入金 14,728(▲654) 原子力損害賠償支援勘定
国債整理基金特会へ繰入 14,865(▲452)
<主な歳出増減の内訳>(対29当初) ・特許庁システム最適化計画に伴う機械化庁費の増(+51億円) (単位:億円)(対29当初)・次期経済産業省基盤情報システム構築に伴う対応経費の増(+23億円) ・庁舎の大規模改修に伴う施設整備費の増(+4億円)
特許特別会計
1,550(+80)1,552(+80)歳出純計額から国債 償還費、社会保障費 等を除いた額歳出純計額歳出総額 1,550(+80)
【 平成 30 年度歳出予算 】 2,727 億円 (▲ 116 )
特許印紙収入 980 ( + 43 ) 前年度剰余金受入 1 , 479 (▲ 149 ) 一般会計より 受入 0 ( +0 )
1,552 億円 ( +8 0 )
【 平成 30 年度歳入予算 】
特許料等収入 257(▲12)雑収入 11 ( +1 )
審査審判関係経費 549 (▲ 4) 特許事務の機械化 に 必要な 経費 347 (+ 51 )
事務費等 504 ( + 29 ) 施設整備費 31 ( +4 )
( 独) 工業所有権情 報・ 研修館運営費交付金 121 (▲ 0 )
<主な歳出増減の内訳>(単位:億円)(対29当初) (単位:億円)(対29当初)
財政投融資特別会計投資勘定
3,647(▲147)8,284(▲64)歳出純計額から国債 償還費、社会保障給 付費等を除いた額歳出純計額歳出総額 3,647(▲147)
・産業投資支出の減(▲147) 事業者の生産性向上に向けた取組や国際展開戦略推進に向けた取組等の推進に必要なリスク マネーを供給 (株)日本政策投資銀行への出資(+790) (株)商工組合中央金庫への貸付(▲240) (株)国際協力銀行への出資(▲226) (株)農林漁業成長産業化支援機構への出融資(▲130) (株)海外通信・放送・郵便事業支援機構への出資(▲118) (独)石油天然ガス・金属鉱物資源機構への出資(▲109) ・東日本大震災復興一般会計へ繰入の増(+81)
東日本大震災 復興一般会計 へ繰入 634(+81)
【 平成 30 年度歳入予算】 【 平成 30 年度歳出予算】 4,28 2 億円 ( ▲ 66 ) 4,28 2 億円 ( ▲ 66 )
産業投資支出 3,645(▲147)事務取扱費1(▲0) 国債整理基金特別会計 へ繰入0(+0) 予備費1(-) 納付金 104(▲10) 償還金収入 790(+790) 前年度剰余金受入 1,584(▲1,171)
利子収入1(▲0) 雑収入0(+0) (注)地方公共団体金融機構からの納付金(4,002億円)は、地方 の財源不足の補塡に充てるため4,000億円を交付税及び譲与税 配付金特別会計へ繰り入れるほか、上下水道コンセッション推 進のための補償金免除繰上償還に伴う財政融資資金勘定の利 子収入の減少の補塡に充てるため2億円を財政融資資金勘定 へ繰り入れることとしているため、上記の歳入・歳出に含んでい ない。 なお、これを含む歳入・歳出の総額はそれぞれ8,284億円である。
(注)(注) 配当金収入 1,673(+195) 出資回収金収入 130(皆増)