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東京証券取引所の国際競争力強化とその先にあるもの 2007 年 2 月 26 日 株式会社東京証券取引所 C2007 Tokyo Stock Exchange,Inc. 1

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2007年2月26日

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„ 東京市場が国際化するためには、国内の資金をリスクマネーに誘導すると

ともに世界中の良質なリスクマネーを中長期の資金として国内に流入させる

必要がある。そのためには、国内の投資者のみならず海外の投資者が安心

して多様な金融資産に投資できる直接金融市場の整備が不可欠

„ ボーダレス化が加速した金融取引の分野では、地理的な制約はなくなりつ

つあり、「流動性の移動」は従来よりも容易に起こりうる。投資者による株式

取引や企業の資金調達も世界の中で最も条件のよいところを選択できる時

代となっている。

(3)

„ 株券売買立会場の閉場による取引の完全システム化(99年4月) ⇒執行スピードの向上 „ 委託手数料の完全自由化(99年10月) ⇒執行コストの低減 „ 会員定数の撤廃(99年10月) ⇒参入障壁の撤廃 „ マザーズ(新興企業市場)の創設(99年11月)、マザーズグローバルの創設(06年12月) „ 上場審査資料等の英文による提出の許容(01年1月) „ ETFの売買開始(01年7月)、REITの売買開始(01年11月) ⇒上場商品の多様化 „ 株式会社へ組織変更(01年11月) „ 日本証券クリアリング機構の設立(02年7月) „ 四半期開示の導入・充実(03年2月、04年4月) ⇒会社情報開示の拡充 „ 一般気配情報の公表範囲拡大(03年6月) ⇒取引情報の拡大 „ 機関投家向け議決権電子行使プラットフォームの整備(04年7月) „ 会社情報の信頼性向上のための上場基準の見直し・開示書類に係る宣誓書導入等(05年1月) „ TOPIXを浮動株ベースの指数に移行(05年10月~) „ 英語による情報発信の充実(英文HPの充実、英語によるコメントの募集を開始)

„ 東京証券取引所のこれまでの国際競争力強化のための主な取組み

(4)

„ 東京証券取引所の市場改革

東京証券取引所は、企業の資金調達と金融資産の運用の場を提供する市場開設者として の至上命題である公正な価格形成と円滑な流通を確保するため、自主規制機能を強化す るなど自らの市場改革を推進し、国際競争力の強化を図る必要 ① 市場改革の第一は、ビジネス戦略上の機動性、自由度を確保すると同時に自主規制 業務の独立性を一層確保するための持株会社組織への移行 ② 第二は、世界の各市場と比較し最高水準、あるいは一歩進んだ次世代の取引システム を自社開発。 これにより国際的な市場間競争に勝ち残っていくための強力な武器を 装備し、システムを核とした提携関係の構築を目指す ③ 第三に、国際的な取引所間の資本提携を含めた連携強化及び継続的なシステム投資 のための資金調達手段の多様化を図ることなどを目的として、東京証券取引所自らが、 特定の株主からの影響力を排除するための方策を導入した上で株式を上場

(5)

東証持株会社 【新設】 自主規制法人 【新設】 東 証 100% 100% NYSE Group Inc NYSE Market 100% NYSE LLC Archipelago 100% 100% 100% NYSE Regulation

参考資料:持株会社化によるビジネス戦略上の機動性・自由度の確保

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„ 外国企業の上場促進 東京証券取引所は、市場改革を通じて、国際競争力を高めることにより、アジア近隣諸国の旺 盛な資金需要こたえるための魅力ある取引所になる必要がある。魅力ある投資物件を投資者 に対して提供するという東京証券取引所の使命に照らして、法制度や上場制度の本旨を逸脱し ない範囲で、適宜制度の見直しを検討することとしたい。 一方、外国企業の上場を推進するためには、単に市場機能の向上に取組むだけではなく、我 が国で継続して上場し、資本市場を活用するインセンティブの増大並びに市場と投資者・発行 会社等を結ぶ市場仲介機能を有する証券会社のグローバル化(国際的なプレゼンスの強化)を 同時に行っていくことが不可欠である。 例えば、外国企業が東京市場にアクセスする魅力を向上させるために、東京証券取引所に上 場している外国会社においては、流通の場が継続して確保できていることを考慮して、三角組 織再編の決議要件を引き下げる措置をとるなどの施策は検討に値するのではないか。 „ ETF等のその他の商品の上場促進 諸外国で上場しているような多様なETF(商品やREIT等を組み入れたETF)を上場するために、 枠組みの適切な見直しが必要である。

(7)

参考資料:各取引所におけるETF等の上場状況

(各取引所のホームページ等により調査) 株価指数 株価指数、金、 REIT指数、 ファンド等 株価指数、金、 銀、銅、石油、 農作物、REIT 指数、ファンド 等 株価指数、金、 銀、石油、 REIT指数、 ファンド、等 ETFの対象となっ ている指数、商品 の内容 11銘柄 (日経300を除く) 約230銘柄 約250銘柄 約150銘柄 上場ETF数 東証 ユーロネクスト AMX NYSE

(8)

„ 金融デリバティブなど上場商品の多様化

金融商品取引法の下で新たに上場することが可能となった金融デリバティブの分野に おける上場商品の多様化を推進する必要 我が国の金融イノベーションの進展に合わせて、今後、拡大すると思われる金融商品 取引法の守備範囲に合わせて、将来的には「総合取引所」として飛躍することが、我が 国のセントラルマーケットとしての東京証券取引所に課せられた責務 商品・商品指数、ファンド指数、クレジット商品、天候・気温指数 その他 規模別株価指数、REIT指数、債券指数、短期金利、FF金利、ボラティ リティ指数、通貨 株式、金利、通貨関連 (参考)海外取引所に上場されている主なデリバティブ商品(東証非上場)

(9)

„ 東京証券取引所の提携戦略

取引所の世界においても、経営環境、事業環境の変化のスピードは速く、さらに顧客のニー ズが多様化かつ高度化しており、複数の取引所がその取引所独自の強さ(コア・コンピタン ス)を持ち寄り、新たな事業を展開することが必然。したがって、東京証券取引所は、自らの 市場改革を通じた体制整備を図るとともに海外の主要取引所と提携関係の強化を継続 „ 東京証券取引所は、欧米においては、世界最大のキャッシュマーケットと経営統合によりデ リバティブマーケットを兼ね備えることとなったNYSE/Euronextグループとの提携関係に軸 足を置くとともに、アジアにおいては、欧米の取引所のグローバル戦略との対抗軸を築くべく 広範な戦略的提携関係(Asian Exchange Alliance)の構築を目指す。

„ これらの戦略的提携の過程で特定の業務分野についてジョイントベンチャー方式により新 市場を共同設立することなども考えられる。

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国内外の投資者が安心して多様な金融資産に投資できる直接金融市場の整備 国内外の投資者が安心して多様な金融資産に投資できる直接金融市場の整備 アジア近隣諸国を中心とした外国企業・ETF等の上場促進 金融デリバティブなど上場商品の多様化

市場仲介者

市場仲介者

東証市場

東証市場

ビジネス戦略上の機動性・自由度の確保 自主規制業務の独立性確保 システムを核とした提携関係の構築 持株会社化 持株会社化 次世代システムの構築次世代システムの構築 株式上場による資金調達手段の多様化 株式上場による資金調達手段の多様化 国際競争力の強化 国際競争力の強化

アジアにおける資金循環の中核市場としての地位確立

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„ ステート・ストリートの一部門で専門の取引コスト調査機関であるElkins/McSherry社が比較 調査を実施。 — 150の年金基金、投資顧問会社、投資銀行、ブローカーにおける700のグローバル・マ ネージャー、1000社の世界のブローカーなどからデータを入手・分析。 — 世界の60取引所に対して、その売買執行に関する委託手数料、取引所手数料、マー ケットインパクトを合計した総合的な執行コストを比較・分析(詳細は一般には非公開)。

„ 上記の“2006 Global Trading Cost Analysis(第2四半期)”において、執行コストの低さでは、 ニューヨーク証券取引所(17.50bp)、ナスダック(19.37bp)に次ぎ、東証が世界第三位

(19.76bp)。香港は36.34bp、ロンドンは46.85bp。 (2007年2月1日付け、The Wall Street Journal紙)

(12)

6 6.3 7.7 8.1 10.5 11.9 13.4 14.1 18.6 18.8 18.3 17.7 21.8 23.7 26.7 20.3 20.7 20 19.9 19.5 19.4 19 18.9 18 19.4 19.7 20.6 20.5 20.3 19.1 42.8 42.9 42.3 42.8 41.1 41.9 42.1 41.0 36.5 39.1 39.4 39.1 34.5 32.7 31.6 30.9 30.1 30.0 29.2 28.9 26.8 25.5 26.0 26.9 22.7 22.6 22.6 23.2 23.3 22.6 1992 1993 1994 1995 1996 1997 1998 1999 2000 2001 2002 2003 2004 2005 2006 投資部門別売買代金シェア 投資部門別株式保有比率(時価総額ベース) (全国証券取引所) (市場第一部) 個人 外国人 金融機関 その他 27.4 25.2 32.2 33.7 35.9 43.1 45.3 41.4 46.5 54.7 51.6 47.5 51.4 49.3 58.1 28.2 28.0 23.3 25.8 23.3 17.2 15.3 29.1 22.9 17.9 21.9 26.7 27.9 33.1 28.2 18.3 21.9 24.3 23.6 24.8 27.9 29.9 19.9 20.9 19.3 18.2 16.7 12.6 10.7 8.3 26.0 24.9 20.3 17.0 16.0 11.8 9.6 9.6 9.7 8.2 8.3 9.2 8.1 6.9 5.4 1992 1993 1994 1995 1996 1997 1998 1999 2000 2001 2002 2003 2004 2005 2006 外国人 個人 金融機関 その他

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100 200 300 400 500 600 700 800 900 1000 1100 1200 1992 1993 1994 1995 1996 1997 1998 1999 2000 2001 2002 2003 2004 2005 2006 60 100 140 180 220 260 300 340 1992 1993 1994 1995 1996 1997 1998 1999 2000 2001 2002 2003 2004 2005 2006 株価指数(年末ベース)の推移 NYSE TSE S&P500 TOPIX

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0 500 1,000 1,500 2,000 2,500 3,000 3,500 4,000 20 01 20 02 20 03 20 04 20 05 20 06 十億円 0 500 1,000 1,500 2,000 2,500 3,000 3,500 4,000 20 01 20 02 20 03 20 04 20 05 20 06 十億円 純資産総額 売買代金 ETFの純資産総額・売買代金の推移 REITの純資産総額・売買代金の推移

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0 5,000 10,000 15,000 20,000 25,000 30,000 0 500 1,000 1,500 2,000 2,500 3,000 3,500 TOPIX年末値 1日平均売買代金 1 9 9 9 年 マ ザ ーズ (新 興企業市場) の 創 設 委託 手数料の 完 全 自由化 会員定数 の 撤 廃 株 券 売 買 立会場 の 閉場 に よ る 取 引 の 完全 シ ス テ ム 化 年 I T の 売 買 開 始 社 へ 組 織変更 F の 売 買 開 始 査 資料等の 英文 に よ る提 出の 許容 化 グ ロ ー バ ル の 創 設 を 浮 動 株 ベ ー ス の 指 数 に 移 行 議決権電子行使プ ラ ッ ト フ ォ ー ム の 整備 情報の 公 表 範 囲拡大 リ ア リ ン グ 機構設立

(16)

ユーロネクスト(持株会社) ユーロネクスト ライフ(先物) ユーロネクスト ライフ(先物) ユーロネクスト アムステルダム (現物・先物) ユーロネクスト アムステルダム (現物・先物) ユーロネクスト ブリュッセル (現物・先物) ユーロネクスト ブリュッセル (現物・先物) 100% 100% 100% 100% 100% 1.ユーロネクスト(NYSEとの統合前) シンガポール取引所(持株会社) シンガポール取引所 (現物) シンガポール取引所 (現物) シンガポール取引所(現物清算会社) シンガポール取引所 (現物清算会社) デリバティブ取引所デリバティブ取引所 100% 100% 100% 100% 2.シンガポール 3.香 港 香港取引所(持株会社) 香港株式取引所 (現物) 香港株式取引所 (現物) 香港先物取引所 (派生商品) 香港先物取引所 (派生商品) 100% 100% 100% ユーロネクスト リスボン (現物・先物) ユーロネクスト リスボン (現物・先物) ユーロネクスト パリ (現物・先物) ユーロネクスト パリ (現物・先物) シンガポール取引所 デリバティブ清算会社 シンガポール取引所 デリバティブ清算会社 その他関連会社その他関連会社 香港証券清算会社 香港証券清算会社

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東 証 東 証 米 国 欧 州 KRX KRX SGXSGX NYSE Euronext

NYSE Euronext NYSE EuronextNYSE Euronext

CME/CBOT

CME/CBOT LSELSE

Nasdaq Nasdaq インド・ナショナルインド・ナショナル ドイツドイツ 上海・深せん 上海・深せん 香港香港 ASX ASX 台湾 台湾

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米州 欧州 アジア NYSE (自社開発) Nasdaq (自社開発) Euronext(NSCシステム) Euronext.liffe(Liffe-connect) ドイツ取引所グループ(Eurex) (Xetra)・スイス OM(ClickXT、SAXESS) ・コペンハーゲン、ヘルシンキ、 オスロ、ストックホルムなど 東証 (自社開発) CME (自社開発) CBOT (売買システムに Liffe-connectを採用) 提供 ISE (OM) トロント (NSC) メキシコ (NSC) サンパウロ (NSC) 提供 東京金先 (Liffe-connectを採用) マレーシア (NSC) 上海 (Xetra) SGX (OM) 香港 (OM) ASX (OM) シドニー先物 (OM) 提供 提供 提 供 ワルシャワ (NSC) カサブランカ (NSC) チュニス (NSC) アンマン (NSC) ベイルート (NSC) アテネ (OM) イタリア (OM) ウィーン (OM) 提供 提供 提供 各種報道を基に作成

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