韓国政治経済情勢Ⅱ
鉱工業界の現状に関する調査研究報告書
平成21年3月
財団法人国際経済交流財団
委託先:韓国貿易投資研究院(ITI)
この事業は、競輪の補助金を受けて実施したものです。
http://ringring-keirin.jp
目 次
I. 調査概要 ... 1
II. 調査結果 ... 4 1. 経済団体及び研究機関... 4 2. 業種別協会及び組合... 7
III.日韓FTAに対する研究機関の見解 ... 14 1. 経済団体の代表的な4団体... 14
1-1.全国経済人連合会... 14 1-2.韓国貿易協会... 16 1-3.大韓商工会議所... 18 1-4.中小企業協同組合中央会... 20 2. 研究機関... 22 2-1.産業研究院... 22 1-2.対外経済政策研究院 ... 23
IV. 日韓FTAに対する 業種別団体の意見 ... 26 1. 韓国石油化学工業協会... 26 2. 精密化学... 30 2-1.韓国精密化学産業振興会... 30 2-2.韓国染料・顔料工業協同組合... 32 2-3.韓国ペイント・インク工業協同組合... 34 2-4.韓国製薬協会... 36 2-5.韓国作物保護協会... 38
3. 生活用品... 40 3-1.韓国玩具工業協同組合... 40 3-2.韓国貴金属宝石技術協会... 42 3-3.韓国靴産業協会... 44 3-4.韓国製紙工業連合会 ... 46 3-5.韓国皮革工業協同組合... 48 3-6.韓国楽器工業協会... 50 4. 繊維... 53 4-1.韓国繊維産業連合会 ... 53 4-2.韓国繊維織物輸出入組合... 56 5. 韓国鉄鋼協会... 58 6. 電子・情報通信... 61 6-1.韓国電子・情報通信産業振興会... 61 6-2.韓国半導体産業協会 ... 62 6-3.韓国ディスプレイ産業協会 ... 64 7. 韓国非鉄金属協会... 68 8. 自動車および自動車部品... 71 8-1.韓国自動車工業協会 ... 71 8-2.大韓タイヤ工業協会 ... 74 9. 韓国電気産業振興会... 76 10. 一般精密機械及び同部品... 79 10-1.韓国機械産業振興会... 79 10-2.韓国部品素材産業振興院... 82
V.日韓FTAに関する動向分析及び示唆点... 85 1. 日韓FTAに関する新たな視点... 85 2. 韓国製造業からの反対論理を克服のため、
日本の積極的な市場開放措置の拡大が必要... 86 3. 日韓両国の産業間協力を通じた説得努力の強化 ... 88 4. 韓国政府当局の否定的な認識を克服するための努力強化... 88
付 録
1
I. 調査概要
○ 調査目的
- 日韓 FTA の再開と関連して、韓国の主要経済団体、通商関連の研究機 関及び分野別団体の賛否調査を通じて韓国経済産業界の具体的な見解 を把握する。
- 製造分野別主要団体のスタンス及び要求条件を把握することによって、
今後の日韓 FTA の推進における効果的な対応戦略を提示する。
- 総合的な分析を通じて、日韓 FTA の早期再開のための対策への取り組 みに示唆点を提供する。
○ 調査方法
- 面談、有線または書面によるヒアリング
○ 調査内容(詳細な内訳は別添のアンケート紙を参照)
- 経済団体及び研究機関
日韓 FTA に対する賛否など、6項目 - 業種別企業及び組合
日韓 FTA に対する賛否、業界の経済規模など、15 項目
○ 調査対象機関 - 経済団体
全国経済人連合会
韓国貿易協会
大韓商工会議所
中小企業協同組合中央会 - 産業・貿易関連研究機関
産業研究院(KIET)
対外経済政策研究院(KIEP) - 業種別協会または組合
韓国石油化学工業協会 外 23 協会/組合
○ 各業種別協会または組合の調査対象者
2
分類 所属 職責
全国経済人連合会 グローバル経営チーム 次長
韓国貿易協会 通商研究室 室長
大韓商工会議所 産業調査チーム チーム長
経済団体
中小企業協同組合中央会 国際通商室 室長
産業研究院 産業世界化チーム 先任研究委員 FTA チーム 室長
先任研究委員
研究機関
対外経済政策研究院
日本チーム 研究委員
石油化学 石油化学工業協会 本部長
協会長 ホ・ウォンジュン 韓国精密化学産業振興会 部長
会長 イ・ビョング 韓国染料・顔料工業協同組合 専務
理事長 ハム・キョンウ 専務理事 韓国ペイント・インク工業協
同組合 理事長 アン・ソンチョル 韓国製薬協会 室長
会長 キム・ジョンス 課長
精密化学
韓国作物保護協会
会長 ヨム・ビョンマン 韓国玩具工業協同組合 部長
理事長 ソ・ジェギュ 韓国貴金属・宝石技術協会 部長
理事長 オ・ヒョグン チーム長
生活用品
韓国靴産業協会
理事長 イ・テホ
3
韓国製紙工業連合会 代理
会長 チェ・ビョンミン 韓国皮革工業協同組合 課長
理事長 キム・ミョンチョル 韓国楽器工業協会 専務
会長 パック・ヨンホ 韓国繊維産業連合会 次長
会長 ノ・ヒチャン
繊維 専務
韓国繊維織物輸出入組合
理事長 パック・サンテ チーム長
鉄鋼 韓国鉄鋼協会
会長 チョン・ジュンヤ 課長 韓国電子・情報通信産業振興
会 会長 ユン・ジョンヨン 韓国半導体産業協会 次長
会長 クォン・オヒョン チーム長
電子
韓国ディスプレイ産業協会
会長 イ・サンワン
非鉄金属 韓国非鉄金属協会 部長
会長 チェ・グンチョル 韓国自動車工業協会 部長
会長 チョウ・ナムフン 理事
自動車 及び
同部品 大韓タイヤ工業協会
会長 キム・ジュンチョル
重電機器 韓国電気産業振興会 代理
会長 キム・ジュンチョル 常務理事 韓国機械産業振興会
会長 キム・デジュン 室長
一般 精密機械
及び
同部品 韓国部品素材産業振興院
院長 チョン・ジュンソク
注:対象者の名前は付録 3 を参照すること
4
II. 調査結果
1. 経済団体及び研究機関
(1) 日韓 FTA に対する賛否
◯ 賛成2件または条件付き賛成4件で、全体的に賛成のスタンスを表明し ているものの、短期的には商品市場を開放した場合の韓国内の製造業に 対する被害を懸念している。
◯ 特に経済団体の場合、製造業の会員数の多い団体(韓国貿易協会、大韓商 工会議所、 中小企業協同組合中央会)は市場開放に対する懸念の声が高 い。
賛否 数 団体
賛成 2 - 全国経済人連合会 - 産業研究院(KIET)
条件付き賛成 4
- 韓国貿易協会 - 大韓商工会議所
- 中小企業協同組合中央会 - 対外経済政策研究院(KIEP)
(2) 日韓 FTA に対する賛否
◯ 全国経済人連合会は優先順位の上位(韓-EU FTA 、韓-インド FTA に次 ぐ 3 位)に位置づけしているが、その他の団体及び研究機関は下位また は特に回答が無く、全体的に急いで推進する必要はないとのスタンスが 多かった。
5
(3) 賛成理由の分析
◯ 巨大な経済共同体の形成による海外市場への接近機会の拡大が共通する 理由である。その他の賛成理由としては、産業技術協力の促進や対日投 資誘致などの利点をあげている。
◯ その中、巨大市場の形成に対する期待は、特に韓-米、韓-EU 間の FTA を 補完する意味で日韓 FTA が締結された場合、世界先進国の市場と単一市 場圏を形成することができるという観点から、韓国側が部分的な不利益 を甘受しつつも日韓 FTA を推進している主な動因になっていることを示 唆している。
団体 賛成理由
全国経済人連合会
- 産業競争力の向上
- 巨大経済共同体の形成など、ポジティブな効果 を期待
韓国貿易協会 - 部品素材産業での両国間協力の拡大 - 日本サービス市場への進出
大韓商工会議所
- 韓-米、韓-EU FTA の補完(農産物分野などに対 する日本の市場開放、非関税障壁の改善、対韓 投資促進方案の先行など条件付賛成)
中小企業協同組合中央会 - 日韓間の単一市場の形成のよる大規模経済効果 及び生産効率化に対する期待
産業研究院
- 単純取引市場の確保
- 産業技術協力促進のためのきっかけになること を期待
対外経済政策研究院 - 海外市場への接近(マーケット・アクセス)機 会の拡大及び韓国国内の生産性の向上
(4) 日韓 FTA に対する要望事項
◯ これまで日本に対して要求してきた非関税障壁の改善、対韓技術移転及 び対韓投資拡大などの要求事項の他に、共通標準化などを通じたグロー
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バル市場に対する共同対応(全国経済人連合会)など、より積極的で前 向きな内容が目立つ。
団体 要求事項
全国経済人連合会
- 商品・サービス市場の開放の他に、共通標準 化、グローバル化に対する共同対応、人の交流 の活性化、産業協力及び両国間投資の拡大
大韓商工会議所
- 韓国内の製造企業への被害と関連した業界の意 見聴取
- 日本市場へアクセス(または進入)を容易にす る実質的な開放装置が必要
中小企業協同組合中央会
- 韓国内の製造企業への被害に対する対策が必 要。
- 両側の相互利益増進や均衡の原則に基づいた交 渉の再開を考慮
産業研究院
- 韓国側の被害(敗北)意識の克服。日本の競争 制限的な行為の規制、消費者の選好と関連して 日本の非競争的な流通構造などを改善するため の説得的な対日通商政策の展開
対外経済政策研究院
- 技術、投資分野の協力強化 - 日本の対韓投資増大
- 相互主義に基づいた関税の譲許
- 未来の東アジアの統合に向かう共同のリーダシ ップ発揮の重要性の認識
7
2. 業種別協会及び組合
(1) ヒアリング先
◯ 27 の業種別協会・組合の内、24 ヶ所 (3 ヶ所は回答拒否) (2) 日韓 FTA に対する賛否
◯ 27 の業種別協会・組合の内、賛成は条件付き賛成を含んで 9 ヶ所に過ぎ ず、反対または回答なしが 15 ヶ所に及び、反対の意見が圧倒的に多い。
賛否 数 団体
賛成 7
- 韓国ペイント・インク工業協同組合 - 韓国製薬協会
- 韓国玩具工業協同組合 - 韓国靴産業協会
- 韓国製紙工業連合会 - 韓国皮革工業協同組合 - 韓国繊維産業連合会*
条件付き賛成 2 - 韓国染料・顔料工業協同組合 - 韓国繊維織物輸出入組合*
中立 1 - 韓国ディスプレイ産業協会
反対 14
- 石油化学工業協会
- 韓国精密化学産業振興会 - 韓国作物保護協会
- 韓国貴金属・宝石技術協会 - 韓国楽器工業協会
- 韓国鉄鋼協会
- 韓国電子・情報通信産業振興会 - 韓国半導体産業協会
- 韓国非鉄金属協会 - 韓国自動車工業協会 - 大韓タイヤ工業協会
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- 韓国電気産業振興会 - 韓国機械産業振興会 - 韓国部品素材産業振興院
*2機関は繊維分野で品目が重複する
(3)日韓 FTA の優先順位
◯ 現在、韓国が推進している 10 件の FTA の中で、日韓 FTA の優先順位を下 位に位置づける意見が多く、 上位や中位に位置づけているのは4ヶ所の み。
優先順位 数 団体
上 3
- 韓国ペイント・インク工業協同組合 - 韓国製薬協会
- 韓国皮革工業協同組合 中 1 - 韓国繊維織物輸出入組合*
下 16
- 石油化学工業協会
- 韓国精密化学産業振興会 - 韓国染料・顔料工業協同組合 - 韓国作物保護協会
- 韓国靴産業協会 - 韓国楽器工業協会 - 韓国繊維産業連合会*
- 韓国鉄鋼協会
- 韓国電子・情報通信産業振興会 - 韓国ディスプレイ産業協会 - 韓国非鉄金属協会
- 韓国自動車工業協会 - 大韓タイヤ工業協会 - 韓国電気産業振興会 - 韓国機械産業振興会 - 韓国部品素材産業振興院 回答なし 2 - 韓国製紙工業連合会
9
- 韓国半導体産業協会
その他 2 - 韓国貴金属・宝石技術協会 (韓日 > 韓中) - 韓国玩具工業協同組合 (関係なし)
*2機関は繊維分野で品目が重複する
(4) 競争構図
◯ 多くの業種が日本との関係を競争(競合)関係として認識しており、協力 関係であると応えた協会・組合は5ヶ所(その中の2ヶ所は競争及び協 力関係であると回答)に過ぎない。上記の日韓 FTA に反対する立場と一 致する傾向が見られる。
競争構図 数 団体
競争 14
- 石油化学工業協会
- 韓国精密化学産業振興会 - 韓国染料・顔料工業協同組合
- 韓国ペイント・インク工業協同組合 - 韓国靴産業協会
- 韓国製紙工業連合会 - 韓国楽器工業協会
- 韓国繊維織物輸出入組合*
- 韓国電子・情報通信産業振興会 - 韓国自動車工業協会
- 大韓タイヤ工業協会 - 韓国電気産業振興会 - 韓国機械産業振興会 - 韓国部品素材産業振興院 協力 3
- 韓国製薬協会
- 韓国繊維産業連合会*
- 韓国鉄鋼協会
競争 + 協力 2 - 韓国ディスプレイ産業協会 - 韓国非鉄金属協会
無関係 3 - 韓国玩具工業協同組合
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- 韓国作物保護協会 - 韓国皮革工業協同組合 無関係 2 - 韓国貴金属・宝石技術協会
- 韓国半導体産業協会
*2機関は繊維分野で品目が重複する
(5) 賛成側の特徴
◯ 伝統的に韓国の対日価格競争力の高い産業分野で、FTA 締結を通じて対日 輸出拡大が有望とされる業種
- 染料・顔料、玩具、靴、製紙、革、繊維織物、 ディスプレイ - 例外分野;製薬
◯ 日本の輸入関税が比較的に高い分野で、FTA 締結により対日輸出において 減税・減免効果があり、日本市場への進出拡大が期待される業種
- 靴(25-30%)、繊維織物(5.5-9%)、ペイント・インク(4.5%)
- 例外分野;製薬(無関税)、製紙(無関税)、玩具(無税、または低関 税)
◯ 対日貿易黒字品目
- 靴、皮革、繊維 (韓国繊維産業連合会)
- 例外分野;製薬、玩具、繊維織物 (韓国繊維織物輸出入組合)
◯ 韓国内で日本産の輸入シェアが低く、韓国業界の影響度が低い
- 分野染料・顔料(中国産 65%)、玩具(5.8%)、革(イタリア、香 港、中国産が主種)、繊維(中国、EU 産が主種)、ディスプレイ
(台湾 34.1%、日本 21.4%)
(6) 反対側の特徴
◯ 対日競争力が低い品目
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- 石油・化学、 精密化学(ペイント・インク、農薬)、 部品素材、
楽器、電子・情報通信(半導体の内、装備分野)、非鉄金属、自動 車、タイヤ、重電機器、機械
◯ 日本の輸入関税が無関税であり、FTA 締結による関税減免効果が無く、か えって韓国輸入関税の減免による内需市場の侵食が憂慮される品目 - 鉄鋼、機械、部品素材、半導体、自動車、タイヤ、楽器など
◯ 韓国の内需市場において日本からの輸入品の市場シェアが大きい品目 - 石油化学 (33%), 農薬(26%)、自動車(33%)
◯ 現在、対日貿易赤字が大きい品目
[単位:US$百万、該当年度 : 2007 年]
品目 対日輸出(A) 対日輸入(B) 赤字額
(A-B)
比重 (B/A) 石油化学 1,163 3,871 2,708 3.3 精密化学 461 4,405 3,944 9.6
農薬 - 105 105 -
楽器 9 34 25 3.8
半導体及び装備 4,453 6,368 1,915 1.4 鉄鋼 3,299 9,204 5,905 2.8 非鉄金属 860 2,090 1,230 2.
自動車 431 1,747 1,316 4.1
タイヤ 73 114 41 1.6
機械 2,046 8,715 6,669 4.3
◯ 日本内の非関税障壁及び商慣行(の相違)などにより日本市場への進出 が難しいとされる品目
団体 理由
韓国石油化学工業協会
- 総合貿易商社による系列化を理由とする、流 通市場の排他的な独占
- 複雑な流通構造及び流通経路 - 厳格な品質認証
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韓国精密化学産業振興会 - 日本特有の商慣行
韓国半導体産業協会
- 環境及び安全規制 - 複雑な通関書類手続き - 商慣行
- 技術認証
- 著作権の法的問題
韓国非鉄金属協会
- 需要企業間の談合による不公正取引慣行 - 外国系企業の入札排除
- 複雑な流通システム - 通関輸送費の過多
韓国自動車工業協会
- 閉鎖的な流通システムによるデーラー確保の 困難
- インフラ構築のための費用が高い(高地価、
高賃金)
大韓タイヤ工業協会 - 閉鎖的な流通システム 韓国機械産業振興会
- 流通システム - 商慣行
- 標準及び認証制度
(7) 特定産業においての日韓 FTA 賛否動向
◯ 精密化学業界
賛成 反対
韓国製薬協会
韓国ペイント・インク工業協同組合
韓国染料・顔料工業協同組合 韓国作物保護協会 韓国精密化学産業振興会*
* 韓国精密化学産業振興会は関連業種を包括的に管掌する
◯ 生活用品業界
賛成 反対
韓国玩具工業協同組合 韓国貴金属・宝石技術協会
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韓国靴産業協会 韓国製紙工業連合会 韓国皮革工業協同組合
韓国楽器工業協会
◯ 電子情報通信業界
賛成 反対
韓国ディスプレイ産業協会 韓国電子・情報通信産業振興会 韓国半導体産業協会
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III. 日韓FTAに対する研究機関の見解
1. 経済団体の代表的な 4 団体
○ 財界の利益を代弁し、政府に対する圧力団体としての役割を行う団体で ある。全国経済人連合会、韓国貿易協会、大韓商工会議所、中小企業協 同組合中央会があげられる。
○ 全国経済人連合会は純粋な民間団体であるが、他の3団体は法政団体ま たは半官半民の団体
1-1. 全国経済人連合会
○ 金融・産業・通商・リサイクルなどの諸問題に対する財界の意見をまと めて政府の施策に反映させるため活動する。また主要産業の開発や国際 経済交流の促進を通じて国民経済の向上及び発展に貢献することを目的 とする。
○ 主な事業
- 産業・経済各分野の連合により経済人の力量を高めると共に、経済 政策、行政及び諸法規の改善のために公正な意見を提示し、その実 現に努める。
- 国際経済機構および外国の経済団体との緊密な連携を維持し、海外へ の進出や経済協力の強化のため積極的な民間外交を展開する。
- 経済人の知識、経験、資本などを活用して産業開発、企業経営の合理 化、科学技術の振興に努める。
- 国内外の経済に関する諸問題の調査、研究文献・資料・統計を収集・
編纂すると共に、関連する調査機関との提携や情報交換を図るなど、
産学協力のため努める。
- 社会各界との緊密な関係を強化し、企業の社会性を高めて社会・文化 の開発および経済社会の健全な発展のために努める。
- 会館および付帯施設、国際経営院および産業展示館を設置・運営する
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- 産業経済に関する各種研究・教育・訓練および研修事業を行い、必要 とされる機構の設置・運営などを推進する
i. 日韓 FTA に対するスタンス
○ 賛否:賛成
- 全国経済人連合会は日韓 FTA の締結による産業競争力の向上および巨 大経済共同体の形成など、ポジティブな効果が大きいと期待してい る。
○ 日韓 FTA の優先順位:中上位
- 全国経済人連合会は、現在交渉中または既に署名してある 10 件の FTA の中で韓・EU FTA を最も優先すべき FTA として位置づけており、日 韓 FTA は 韓・インド FTA に次ぐ三番目の優先交渉対象として位置づ けている。
ii.日韓 FTA が各国に及ぼす影響
○ 全国経済人連合会は日韓 FTA が締結されると全世界 GDP の 17%、人口1 億7千万人の単一市場が形成され、「規模の経済」が成立されると予想 する。そのため、日韓両国ともに利益を上げることができると同時に、
東アジアを含む経済共同体の構築のための重要なきっかけとなると評価 している。
○ 特に韓国の場合、 日韓 FTA の締結により部品素材産業の韓国内への誘致、
技術協力の拡大を通じて技術移転および外資誘致を促進することができ ると期待される。また企業間の戦略的な提携を拡大することにより産業 構造の調整および経済改革を促進するきっかけになると考えられる。
○ また韓国は日韓 FTA の締結により、先端技術の標準化設定に関する要件 を満たすことができて、農水産物の対日輸出を拡大することができる。
○ 東南アジアを始めとする第3国へ日韓両国が共同で進出できる機会が拡 大すると期待される。
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○ 日韓 FTA が締結されない場合は、日韓間の技術移転及び産業間の提携拡 大を通じる産業競争力の向上が遅延されるのは勿論、農産物の日韓輸出 を拡大するチャンスを逃し、東北アジア市場での韓国の役割が弱体化す ることが懸念される。
iii. 日韓 FTA 締結においての考慮事項
○ 全国経済人連合会は日韓 FTA のための交渉において、単なる商品やサー ビス市場の開放だけでなく、共通標準化、グローバル化に対する日韓両 国の共同対応が必要であり、人の交流の活性化、両国間、産業協力およ び投資拡大などを包括する方向から近づかなければならないと見ている。
○ また、FTA 交渉を進める中で被害が予想される分野(部分)に対する対 策が必要であろう。
- 例えば、韓国内の部品素材中小企業に対する支援策、強い競争力を 備えた日本自動車の韓国市場への侵食可能性に対する対策の取り組 みなど。
1-2. 韓国貿易協会
○ 貿易業界の意見をまとめて、貿易振興に必要な諸事業を行うことにより、
貿易業界の権益を擁護する一方、最終的には国民経済の発展に貢献する ことに目的がある。
○ 主な事業
- 貿易業界における阻害要因の改善 - 海外市場の開拓、専門展示会の開催 - 民間レベルの通商協力
- 貿易関連の調査・研究および情報提供 - 貿易基金の支援、貿易専門人材の養成 - 電子貿易インフラ(u-Trade Hub)の拡充
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- 輸出入物流の改善および荷主の権益を擁護など、貿易の増進のため の諸事業
i. 日韓 FTA に対するスタンス
○ 賛否:条件付き賛成
- 韓国貿易協会は日韓 FTA の締結に対して原則的には賛成しているが、
慎重な推進が必要であると見ている。
○ 日韓 FTA 優先順位:下位
- 韓国貿易協会が現在交渉中または既に署名してある 10 件の FTA の中で 韓・EU FTA を最も優先すべき FTA として位置づけている一方、日韓 FTA については韓中 FTA と共に最下位に位置づける。
ii.日韓 FTA が各国に及ぼす影響
○ 韓国貿易協会は日韓 FTA が締結される場合、韓国側は「部品素材産業に おいての両国間協力の拡大」および「日本サービス市場への進出」を通 じて利益を上げることができると期待している。
○ 一方、日本側は「知的財産権の保護」および「東アジア FTA 締結におい ての主導権確保」を通じて利益を上げることができると予想される。
○ 日韓 FTA が締結されない場合、韓国は機械および部品素材産業を保護す ることができるものの、日本産機械および部品素材の輸入価格を下げる チャンスを逃すと思われる。
iii. 日韓 FTA においての考慮事項
○ 韓国貿易協会は、多くの国内製造業界が日韓 FTA の締結によって国内産 業の被害を懸念していると指摘している。
- 従って、交渉の再開を決定する前に国内企業との意見聴取など、十 分な協議プロセスが必要であると見ている。
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○ また日本の場合、工産品の関税率が0%になっている(無関税)品目が 多いため、関税率の引き下げだけでは日韓 FTA 締結のための韓国企業の 同意を得ることは難しいと判断している。
- 従って、韓国製品および企業が実質的に日本市場へのアクセス(又は 進入)を拡大できる説得力のある取り組みが必要である。
1-3. 大韓商工会議所
○ 全国の地方商工会議所の運営および事業を総合・調整し、その意見を代 表する。国内外の経済団体と相互協力することによって商工会議所の発 展を図ると共に韓国の商工業振興に貢献することを目的とする。
○ 主な事業
- 経済懸案および業界の実態に対する調査・研究
- 会員企業の権益を代弁し、商工業界の阻害要因改善のための建議と 答弁
- 商工業振興のための会議・研修・経営相談
- 国際通商の振興や民間交流の拡大のための国際協力
- 産業人材養成のための職業教育、事務能力の普及のための国家技術 資格試験の施行
- 商工業に関する公共事業および情報提供 - 政府と業界との架け橋役割
- 地域社会の開発のための支援活動など
i. 日韓 FTA に対するスタンス
○ 賛否:条件付き賛成
- 大韓商工会議所は日韓 FTA 締結の必要性には共感するものの、慎重 な推進が必要と見ている。
○ 反対理由
- 日韓 FTA に対する国内企業の不安感が強い
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- 市場開放に対する日本の前向きな変化が求められる
例えば、農水産物に対する開放意志の確認
○ 日韓 FTA 優先順位:下位
- 大韓商工会議所は現在交渉中または既に署名してある 10 件の FTA の 中で韓・EU FTA を最も優先すべき FTA として位置づけている一方、
日韓 FTA については韓中 FTA と共に最下位に位置づける。
ii.日韓 FTA が各国に及ぼす影響
○ 大韓商工会議所は日韓 FTA 締結による日韓両国へのポジティブな影響と して「市場統合の効果」と「日韓パートナーシップの強化」を挙げてい る。
○ 日韓 FTA の締結により韓国側は「非関税障壁の改善および日本の対韓投 資促進」や「技術移転および協力の拡大」という利益を上げることがで きると判断している。
○ 日本側は「東アジアにおいての影響力の拡大」や「産業協力の拡大」と いう利益を上げることができると判断している。
iii. 日韓 FTA 締結においての考慮事項
○ 日韓 FTA を締結するためには次の問題に対する検討が必要であろう。
- 日本の非関税障壁の改善 - 対韓投資の促進
- 技術移転および産業協力の活性化方案
○ そして、既に締結してある米韓 FTA や現在交渉中である韓・EU FTA を補 完する意味で日韓 FTA を推進しなければならない。
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1-4. 中小企業協同組合中央会
○ 中小企業協同組合中央会は中小企業が直面する制度的・慣行的問題点を 調査して、政府や関連機関の法や規定に反映できるよう意見を提示する など、中小企業を活性化を支援する民間経済団体としての役割を果たす。
○ 主な事業
- 企業に対する調査・研究
- 中小企業の育成のための経済開発および政府に対する意見の提示 - 協同組合の組織と事業指導
- 会員のための共同事業を支援
- 中小企業の系列化の促進や事業領域の保護 - 中小企業の共済事業基金の運用
- 外国人産業技術研修の協力
- 中小企業製品の展示・売場の設置および運用 - 中小企業のための輸出入業務の支援
- 中小企業のための研究院・開発院の設立および運用 - 会員や中小企業人に対する指導
- 教育および情報の提供
- 中小企業や協同組合に対する支援のための新規事業の開発 i. 日韓 FTA に対するスタンス
○ 賛否:条件付き賛成
- 中小企業協同組合中央会は日韓 FTA の締結に原則的に賛成する。
- 特に経済協力分野での産業技術移転などを通じて関税譲許以外の利 益の確保が可能であれば賛成する。
ii.日韓 FTA が各国に及ぼす影響
○ 中小企業協同組合中央会は日韓 FTA の締結による韓国と日本に対する影 響として、「単一市場の形成による規模の経済および生産の効率化」を 期待している。
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○ 但し、日本側の非関税障壁などにより実質的にはマーケット・アクセス が難しくなると単一市場の形成は無意味なことになると懸念している。
iii. 日韓 FTA においての考慮事項
○ 日韓 FTA の締結のためには、予想される韓国製造業の被害に対する対策 の取り組みが必要であり、日韓両側の相互利益の増進や均衡化の原則に 基づいて交渉の再開を考慮しなければならない。
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2. 研究機関
2-1. 産業研究院
○ 国内外の産業・技術動向を調査、研究して国の政策樹立に資し、企業の 生産性や国際競争力の向上に寄与することを目的とする。
○ 主な事業
- 国家産業政策の研究
- 国内外の産業技術に関する調査研究および政策手段の開発 - 韓国産業の中長期的な発展のビジョン提示
- 産業および企業戦略の研究 - 産業経済資料および情報の提供
- 政府や国内外の公共機関および民間団体からの研究依頼の受託 - 研究結果の出版および発表など
i. 日韓 FTA に対するスタンス
○ 賛否:賛成
- 産業研究院は原則的には日韓 FTA の締結に賛成する
- 米韓 FTA の批准、韓EU FTA の締結以降、日韓 FTA の締結可能性が高 くなると予想している。
○ 日韓 FTA 優先順位:下位
- 現在交渉中または既に署名してある 10 件の FTA の中で、日韓 FTA の 優先順位を最下位に位置づける。
ii.日韓 FTA が各国に及ぼす影響
○ アメリカ、EU に続いて日本との FTA が締結されると、韓国は巨大市場を 確保することができ、通商国家としてのスタンスを強化するすることが できると思われる。
23
○ 特に日韓 FTA は日本との産業技術協力促進のためのきっかけとなり、韓 国製造業の技術発展に寄与する。
○ 日韓 FTA が締結されない場合、韓国は幼稚産業の利益を保護することが できるものの、通商国家としてのスタンスを引き上げるチャンスを逃す と思われる。
iii. 日韓 FTA においての考慮事項
○ 日韓 FTA に対する被害(敗北)意識を克服しなければならない。
- 日韓 FTA が締結されると、韓国の農水産物の対日輸出が増えると期 待する声が高いが、農水産物分野をメイン商品として見なすのは無 理がある。
- かえって、 日韓 FTA の締結を通じて韓国の優良製造業分野の対日輸 出増加に焦点を当てることが望ましいと思われる。
○ 日韓 FTA の締結により関税障壁が除かれることになると、日本の競争制 限的な行為規制または日本消費者の選好など非関税的な要因が日韓 FTA 締結においての重要なポイントとなる。
○ 韓国の場合、公正取引委員会が競争制限行為を強く規制しておるが、日 本の場合、まだは公正取引委員会が十分な役目を果たしていないイメー ジが強くてその改善が求められる。
1-2. 対外経済政策研究院
○ 世界経済環境の変化による外部からの挑戦を乗り越え、21 世紀に向かう 韓国経済の国際的な役割や理想を定めるため 1989 年 12 月 29 日、政府 出捐の政策研究機関として発足。
○ 主な事業
- 多者間または両者間(bilateral)貿易通商、国際金融協力、国際投 資、海外主要国および地域経済の調査・分析
- 政策手段の開発・提示
24
i. 日韓 FTA に対するスタンス
○ 賛否:条件付き賛成 (キム・ヤンヒ研究委員)
基本的賛成 (ソ・ジンギョ室長、 チェ・ナクギュン先任研究委員) - キム・ヤンヒ研究委員:日韓 FTA 締結について条件付き賛成のスタ
ンスであり、FTA の締結において譲許内容を最も重要な要因として挙 げている。
- ソ・ジンギョ室長、 チェ・ナクギュン先任研究委員:日韓 FTA 締結 について原則的に賛成するスタンスであり、韓国は日韓 FTA 締結を 通じて海外市場へのアクセスチャンスを拡大して国内の生産性を高 めることにより、経済をアップグレードできるきっかけとして活用 できると期待する。但し、日本側のスタンスには過去から変わりが 無く(例えば、農産物の譲許について、日本側は 50%、韓国側は 90%の譲許を主張している)、また政治・経済的な要因が変数とし て作用する可能性がある。
○ 日韓 FTA 優先順位:下位 (3 人共に) - キム・ヤンヒ研究委員、
- ソ・ジンギョ室長、
- チェ・ナクギュン先任研究委員
: 現在交渉中または既に署名してある 10 件の FTA の中で、日韓 FTA の優先順位を韓中 FTA と共に最下位に位置づける。
ii.日韓 FTA が各国に及ぼす影響
○ キム・ヤンヒ研究委員:日韓 FTA が締結されると、韓国は日本の東アジ ア生産ネットワークに対する接近が向上されることを期待する。日本は 東アジアで日本に友好的な同盟国を確保することができる。
○ ソ・ジンギョ室長、チェ・ナクギュン先任研究委員:日韓 FTA が締結さ れる場合、韓国は日本と技術および投資分野での協力強化や日本の対韓 投資の拡大を期待できると指摘している。
25
iii. 日韓 FTA においての考慮事項
○ キム・ヤンヒ研究委員:「関税分野で相互主義に基づいた関税譲許が重 要である。また日韓両国ともに未来の東アジアの統合のための共同リー ダーシップの発揮が重要であることを自覚する必要がある。」
○ ソ・ジンギョ室長、チェナクギュン先任研究委員:「日韓両国間の技術 および投資分野での協力を強化するため人の交流を活性化しなければな らない。また日本の環境技術の移転および対韓投資の拡大のための方案 を模索しなければならない。」
26
IV. 日韓 FTA に対する 業種別団体の意見
1. 韓国石油化学工業協会
i. 日韓FTAに対するスタンス
◯ 賛否: 反対
- 韓国の石油化学業界は日韓FTAに対して原則的に反対のスタンスを表 明している。
◯ 反対理由
- 石油化学分野において韓国と日本は輸出特化状態の中で競争してお り、構造的には設備過剰状態であるという問題点を抱えている。
・両国が中国への進出に当たり競争を強めている現時点で日韓FTAが 締結されると、両国間の競争がより激しくなる恐れがある。
- 現況の関税システムからすると、関税の撤廃または引き下げは対日 貿易赤字現象をより深刻にすると予想される。
・2008年を基準として韓国の平均関税率は5.8%、日本は2.5%であり 関税引き上げに対する韓国側の負担がより大きい。
- 資本および技術協力において韓国の対日本依存度が高いため、市場 の侵食に対する懸念の要因となっている。
・多くの韓国の企業は日本と資本および技術において協力の関係にあ るため、協力関係にある品目の多くは対日輸出が不可能になる可能 性もある。
・一方、日本は協力関係にある企業の他にも同一の品目を生産してい る企業が多いため、最終的には韓国市場が侵食される結果となる可 能性が大きい。
- 日韓FTAは石油化学産業の需要基盤を弱体化させる要因となる。
・電気・電子、自動車、プラスチック、医薬、精密化学などのように 石油化学と密接な関係にある産業の場合、競争力の面で日本より 劣位にある。
◯ 競争関係の有無:競争
27
◯ 日韓FTA優先順位:下位
- 現在交渉中または既に署名してある10件のFTAの中で、韓中FTAを最 も優先すべきFTAとして位置づけている一方、日韓FTAの優先順位を 韓・ GCC FTAと共に最下位に位置づける。
ii.日韓FTA締結においての要求事項
◯ 日本の非関税障壁の撤廃を求める。
◯ 総合貿易商社による系列化を理由とする、流通市場の排他的な独占 - 日本の石油化学産業は三井、三菱、住友など、日本の大手総合貿易
商社が流通構造を地域別、業種別、機能別に細分化および系列化し ており、また固着させている。
- このような慣行は日本企業が合理的な在庫管理や計画的な生産は勿 論、生産者と消費者情報を効率的に収集できる長所として作用して いる。
- しかし需要企業としてはニーズに合う価格の策定が難しく、外国企 業としては日本市場へのアクセス障壁として作用する短所となって いる。
◯ 複雑な流通構造及び流通経路
- 島国である日本は効率的な物流システムの構築のため多くの流通セ ンターや物流基地を置いてある。
- しかし外国企業の場合、このような流通経路が把握できず、日本内 の市場確保が難しい。
◯ 厳格な品質認証の要求
- 日本市場の特徴は産業全般において品質認証に対する基準が高いこ とである。
- 特に、石油化学製品の需要先である自動車、家電などは国内外の企 業に対して厳格な品質認証を求めており、認証プロセスで少なくと も1~2年がかかる。通常1年以下の期間がかかる韓国に比べてハード ルが高い。
28
iii. 一般事項
◯ 業界概要
区分 単位 該当年度 内容
関連企業の数* 個 2008 38*
総売上額 - - -
総生産額 十億ウォン 2007 51,003
政府支援現況 -
* ITIによる調査数値であるためヒアリングした内容と相違する可能性がある
◯ 貿易現況
[単位:百万US$、2007年]
区分 金額 主要品目
輸出 28,800 - 合成原料、合成樹脂*
輸入 11,600 - 基礎油分、中間原料*
対 世界
収支 △ 17,200
輸出 1,163 合成樹脂、基礎油分
輸入 3,871 基礎油分、中間原料、合成樹脂 対
日本 収支 △ -2,708
* ITIによる調査数値であるためヒアリングした内容と相違する可能性がある
◯ 競争動向
区分 内容
国別 韓国市場シェア
日本 (33%) アメリカ(23%) 中国(9%)*
対日センシティブ 品目
-
貿 関税 韓国 平均 5.8%*
29
日本 3.0%*
易 障
壁 非関税*
- 総合貿易商社の流通構造の細分化及び系列化 - 複雑な 流通構造及び流通経路
- 厳格な品質認証の要求
* ITIによる調査数値であるためヒアリングした内容と相違する可能性がある
◯ 経済協力現況:: 明示していない
30
2. 精密化学
2-1. 韓国精密化学産業振興会
i. 日韓FTAに対するスタンス
◯ 賛否: 反対
◯ 反対理由
- 日本は精密化学分野において対韓輸出1位の国であり、貿易赤字にお いても1位の国であるため、無関税になる場合、輸入の急増による韓 国精密化学産業の被害が懸念される。
◯ 競争関係の有無: 競争
◯ 日韓FTA優先順位:下位
- 韓国精密化学業界は韓・メキシコFTAを最も優先すべきFTAとして位 置づけている一方、日韓FTAの優先順位を最下位に位置づける。
ii.日韓FTA締結においての要求事項
◯ 韓国精密化学企業の98%以上は従業員300人以下の中小企業であるため、
日韓FTAが締結されると被害が大きいと予想される。韓国の企業がある程 度の競争力をつけるまで関税譲許が必要である。
iii. 一般事項
◯ 業界概要
区分 単位 該当年度 内容
関連企業の数 個 2006 2,540
31
総売上額 十億ウォン 2006 27,179 総生産額 十億ウォン 2006 27,790
政府支援現況 - 源泉技術の開発など、主な核心素材分野に対する政府 政策資金の支援
◯ 貿易現況
[単位:百万US$、2007年]
区分 金額 主要品目
輸出 4,456 医薬、農薬
輸入 12,514 写真用の化合物、ペイント・インク 対世
界 収支 △ -8,058
輸出 461 - 医薬、農薬、化粧品、界面活性剤、染 料・顔料
輸入 4,405 - 写真用の化合物、ペイント・インク、
染料・顔料 対
日本
収支 △ -3,944
◯ 競争動向
区分 内容
国別 韓国市場シェア
日 本 (35.2%) EU(29%) ア メ リ カ (15.9%) 台 湾 (11.4%) 中国(7.1%)*
対日センシティブ 品目
- 写真用の化合物、ペイント・インク、 染料・顔 料
韓国 0 – 6.5%
関税
日本 0 – 6.5%
貿 易 障
壁 非関税* - 環境にやさしい製品の
- 商慣行商慣行、 日本特有の制度
* ITIによる調査数値であるためヒアリングした内容と相違する可能性がある
◯ 経済協力現況:明示していない
32
2-2. 韓国染料・顔料工業協同組合
i. 日韓FTAに対するスタンス
◯ 賛否:条件付き賛成
- 韓国染料・顔料業界は十分な関税猶予期間を許容するFTAを希望する。
◯ 競争関係の有無:競争
◯ 日韓FTA優先順位:下位
ii.日韓FTA締結においての要求事項
◯ 対日貿易赤字品目または韓国で開発予定にある製品については10年程の 関税猶予期間が必要である。
iii. 一般事項
◯ 業界概要
区分 単位 該当年度 内容
関連企業の数 個 2006 212 総売上額 十億ウォン 2006 450 総生産額 十億ウォン 2006 1,739 政府支援現況 - 政府のR&D事業増額支援
◯ 貿易現況
[単位:百万US$、2007年]
区分 金額 主要品目
輸出 626 - 合成有機着色剤、調製顔料、釉薬*
対世
界 輸入 1,058 - 合成有機着色剤、レーキ顔料、調製顔料
*
33
収支 △ -432
輸出 26 - 染料、顔料 輸入 277 - 顔料
対
日本 収支 △ -251
* ITIによる調査数値であるためヒアリングした内容と相違する可能性がある
◯ 競争動向
区分 内容
国別 韓国市場シェア
日本(35%) 中国(20%) アメリカ(11%)*
対日センシティブ 品目
- 顔料および電子材料用染料
韓国 7.4 – 9.0%
関税
日本 2,2 – 4.4%
貿 易 障
壁 非関税 -
* ITIによる調査数値であるためヒアリングした内容と相違する可能性がある
◯ 経済協力現況
① 日韓企業間の協力関係:明示していない
② 対日直接投資および予定
- 生産原価の増加により現在または今後も予定なし
③ 日本の対韓投資希望分野 - 電子材料用染料及び顔料
④ 日本からの対韓技術移転希望分野 - 電子材料用染料及び顔料
⑤ 第3国との協力可能性:明示していない
34
2-3. 韓国ペイント・インク工業協同組合
i. 日韓FTAに対するスタンス
◯ 賛否:賛成
◯ 競争関係の有無:競争
◯ 日韓FTA優先順位:上位
ii.日韓FTA締結においての要求事項
◯ 対日貿易赤字品目または韓国で開発予定の製品については10年程の関税 猶予期間が必要である。
iii. 一般事項
◯ 業界概要
区分 単位 該当年度 内容
関連企業の数 個 2006 350 総売上額 十億ウォン 2006 65 総生産額 十億ウォン 2006 17,386 政府支援現況 -
◯ 貿易現況
[単位:百万US$、2007年]
区分 金額 主要品目
輸出 460 - 印刷用インク、ポリエステルペイント
* 対世
界
輸入 621 - 印刷用インク、アクリルペイント*
35
収支 △ 171
輸出 15* -Offsetインク以外の印刷インク関連品 目
輸入 348* - UV インク以外の特殊用途インク類 対
日本
収支 - 333*
* ITIによる調査数値であるためヒアリングした内容と相違する可能性がある
◯ 競争動向
区分 内容
国別 韓国市場シェア
- 日本(60%) アメリカ(10%) シンガポール(7%)*
対日センシティブ 品目
- 定価用Offsetインク*
韓国 8.0%
関税
日本 4.5%
貿 易 障
壁 非関税 -
* ITIによる調査数値であるためヒアリングした内容と相違する可能性がある
◯ 経済協力現況
① 日韓企業間の協力関係 - 非定期的な技術協議
② 対日直接投資および予定 - 採算性の不足で予定なし
③ 日本の対韓投資希望分野 - 特殊インク類
④ 日本からの対韓技術移転希望分野 - UVインクおよびClear製造技術
⑤ 第3国との協力可能性
- 中国とのインク用樹脂(Resin)開発
36
2-4. 韓国製薬協会
i. 日韓FTAに対するスタンス
◯ 賛否:賛成
◯ 競争関係の有無:協力
◯ 日韓FTA優先順位:上位
ii. 日韓FTA締結においての要求事項
◯ GMP (医薬品製造管理基準)相互認定を要求
iii. 一般事項
◯ 業界概要
区分 単位 該当年度 内容
関連企業の数 個 2006 510 総売上額 十億ウォン 2007 12,415 総生産額 十億ウォン 2007 13,433 政府支援現況 - R&D資金支援
◯ 貿易現況
[単位:百万US$、2007年]
区分 金額 主要品目
輸出 740 - ペニシリン*
輸入 2,923 - 抗生剤、インスリン*
対世
界 収支 △ -2,183
対 輸出 92 - 抗生剤原料医薬品
37
輸入 229 - 抗がん剤、診断試薬、Generic医薬品 日本
収支 △ -137
* ITIによる調査数値であるためヒアリングした内容と相違する可能性がある
◯ 競争動向
区分 内容
国別 韓国市場シェア
- ドイツ(15%) イギリス(12%) アメリカ(11%)*
対日センシティブ 品目
- 完製医薬品
韓国 0 - 7.9%
関税
日本 無関税
貿 易 障
壁 非関税 -
* ITIによる調査数値であるためヒアリングした内容と相違する可能性がある
◯ 経済協力現況
① 日韓企業間の協力関係
- 韓国製薬協会 (KPMA : Korea Pharmaceutical Manufacturers Associations) - 日本製薬協会 (JPMA : Japan Pharmaceutical Manufacturers Associations) 定期セミナーの開催
② 対日直接投資および予定 - 日韓の関連研究所間の交流
③ 日本の対韓投資希望分野
- 製造分野の供給過剰状態にあるため希望分野なし
④ 日本からの対韓技術移転希望分野 - 抗生剤の加工技術
⑤ 第3国との協力可能性
- 中国、インドに対応方案の共同模索
38
2-5. 韓国作物保護協会
i. 日韓FTAに対するスタンス
◯ 賛否:反対
◯ 反対理由
- 韓国農業の全般的な競争力弱体化に伴う農薬産業の縮小が懸念され るため。
◯ 競争関係の有無:関係なし
◯ 日韓FTA優先順位:下位
ii.日韓FTA締結においての要求事項
◯ 登録要件の緩和
◯ 関税と関連して農薬原剤の関税は直ぐに撤廃(現2%)、完製品は猶予
(現6.5%)
◯ 知的財産権と関連して物質特許期間の短縮を通じて農薬産業の活性化を 模索
iii. 一般事項
◯ 業界概要
区分 単位 該当年度 内容
関連企業の数 個 75
総売上額 十億ウォン 2007 1,087 総生産額 十億ウォン 2006 1,143
政府支援現況 -
◯ 貿易現況*
[単位:百万US$、2007年]
区分 金額 主要品目
39
輸出 91 - 除草剤、発芽抑制剤、植物成長調節剤 輸入 390 - 殺虫剤、殺菌剤
対世
界 収支 △ -73
輸出 45 - 除草剤、 植物成長調節剤 輸入 27 - 農薬完製品、 農薬原剤 対
日本 収支 △ 18
* ITIによる調査数値であるためヒアリングした内容と相違する可能性がある
◯ 競争動向
区分 内容
国別 韓国市場シェア
- 中国(17%) 日本(16%) アメリカ(14%)*
対日センシティブ 品目
- 農薬完製品、 農薬原剤
韓国 7.9%
関税
日本 3.9%
貿 易 障
壁 非関税 -
* ITIによる調査数値であるためヒアリングした内容と相違する可能性がある
◯ 経済協力現況
① 日韓企業間の協力関係
- 日・韓・台3国農薬工業会会議、産業技術協力、日本の住友化学と 資本協力、各種の農薬関連学会の開催
② 対日直接投資および予定
- 実益が取られるかどうか予想できないため予定なし
③ 日本の対韓投資希望分野:回答なし
④ 日本からの対韓技術移転希望分野 - 新物質の開発
⑤ 第3国との協力可能性 - 可能性は低い
40
3. 生活用品
3-1. 韓国玩具工業協同組合
i. 日韓FTAに対するスタンス
◯ 賛否:賛成
- 韓国玩具工業協同組合は中国を除く他の国とのFTA締結が業界に及ぼ す影響は少ないと判断している。
- 8%の関税が賦課されている18品目の日本からの輸入製品はその比重 からすると全体シェアの33%を占めており、関税が引き下がると輸入 の増加が予想される。
◯ 競争関係の有無:無関係
ii. 日韓FTA 締結においての要求事項
◯ 交渉対応方案
- 現在、関税が適用されている18品目は輸入比重が高く、韓国企業への 影響が懸念されるため関税猶予措置が必要。
◯ 国内においての補完対策
- 海外博覧会への参加を支援する政府の資金支援の拡大
- 北朝鮮の開城工業団地(南北経済協力のための特別地区、北朝鮮所 在)の安い労働力を活用するための政府の支援
iii. 一般事項
◯ 業界概要
区分 単位 該当年度 内容
関連企業の数 個 2006 168
41
総売上額 百万US$ 2005 452*
総生産額 十億ウォン 2006 271 政府支援現況 -国内外の展示会開催資金の支援
* ITIによる調査数値であるためヒアリングした内容と相違する可能性がある
◯ 貿易現況
[単位:百万US$、2007年]
区分 金額 主要品目
輸出 79 - 乗用物、人形、ぬいぐるみ、金属・合 成樹脂*
輸入 313 - 乗用物、金属・合成樹脂*
対 世界
収支 △ -234
輸出 12.74 -電気式汽車
-組立玩具およびセット 輸入 18.16 -プラモデル
-組立玩具およびセット 対
日本
収支 △ -5.424
* ITIによる調査数値であるためヒアリングした内容と相違する可能性がある
◯ 競争動向
区分 内容
国別 韓国市場シェア
日本 (5.8%) アメリカ (3.9%) 中国 (72%) EU (8.4%)
対日 センシティブ品目 - プラモデル
韓国 8%
18品目(33% 比重) 関税
日本 殆どが無関税または低関税 貿易障壁
非関税 -
◯ 経済協力現況
42
① 日韓企業間の協力関係
- アジア玩具産業協議会の会員国として1年に1回の定例会議を通じ て日本玩具協会と情報交流
② 対日直接投資および予定 - なし
③ 対日投資希望分野 :示していない
④ 日本からの対韓技術移転希望分野 : 明示していない
⑤ 第3国との協力可能性 : 明示していない
3-2. 韓国貴金属宝石技術協会
i. 日韓FTAに対するスタンス
◯ 賛否:反対
◯ 反対理由
- 日韓FTAの締結によるマイナス影響が大きいと思われる。
◯ 競争関係の有無:明示していない
◯ 日韓FTA優先順位:日韓FTAを韓中FTAより優先順位に位置づける。
ii.日韓FTA 締結においての要求事項
◯ 両国は同一な条件で関税を譲許しなければならない。
◯ 日韓FTAの締結に対応するための時間が必要
iii. 一般事項
◯ 業界概要
区分 単位 該当年度 内容
関連企業の数 個 2007 2,291
43
総売上額 十億ウォン 2007 1,816.749 総生産額 百万US$ 2007 1,927*
政府支援現況 - 明示していない
* ITIによる調査数値であるためヒアリングした内容と相違する可能性がある
◯ 貿易現況
[単位:百万US$、2007年]
区分 金額 主要品目
輸出 1,874 - 金、銀*
輸入 3,510 - 金、銀、ダイヤモンド*
対世 界
収支 △ -1,636*
輸出 443 - 銀、イミテーションアクセサリ*
輸入 320 - 銀、金*
対
日本 収支 △ 123*
* ITIによる調査数値であるためヒアリングした内容と相違する可能性がある
◯ 競争動向
区分 内容
国別
韓国市場シェア 南アフリカ共和国(20%)スイス(15%) 日本(9%)*
対日 センシティブ
品目 - アクセサリとその部分品
韓国 8%
関税
日本 無関税
貿 易 障
壁 非関税 -
* ITIによる調査数値であるためヒアリングした内容と相違する可能性がある
◯ 経済協力現況:明示していない
44
3-3. 韓国靴産業協会
i. 日韓FTAに対するスタンス
◯ 賛否:賛成
- 両国共に生産施設を海外へ移転しているためFTA締結による輸出拡大 及び増加を期待することは難しい。
◯ 競争関係の有無:競争
◯ 日韓FTA優先順位:下位
ii.日韓FTA 締結においての要求事項
◯ 関税クォーターの撤廃を要請
◯ 日本が自国の産業を保護するため運営している従量税及び選択税制度を 改善(縮小)し、税制を従価税に転換する必要がある。
iii. 一般事項
◯ 業界概要
区分 単位 該当年度 内容
関連企業の数 個 2005 1,277*
総売上額 十億ウォン 2005 2,764*
総生産額 十億ウォン 2005 1,909*
政府支援現況 - 明示していない
* ITIによる調査数値であるためヒアリングした内容と相違する可能性がある
◯ 貿易現況
[単位:百万US$、2008]
45
区分 金額 主要品目
輸出 483 - 皮製の運動靴、プラスチック運動靴*
輸入 1,024* - 皮製の運動靴、キャンバスシューズ*
対世
界 収支 △ -541*
輸出 28 - スポーツ・シューズ、キャンバス・シ ューズ
輸入 6 - CHEMI SHOES 、キャンバス・シューズ 対
日本
収支 △ 22
* ITIによる調査数値であるためヒアリングした内容と相違する可能性がある
◯ 競争動向
区分 内容
国別 市場シェア
中国(67%) イタリア(9%) アメリカ(1%)*
対日 センシティブ 品目
- 皮製の運動靴、キャンバス・シューズ
韓国 靴 13%
部品 8%
関税
日本 殆ど 25-30%
織物運動靴 10-30%
貿 易 障
壁 非関税 - 従量制
* ITIによる調査数値であるためヒアリングした内容と相違する可能性がある
◯ 経済協力現況
① 日韓企業間の協力関係
-国際靴会議(International Footwear Conference)を通じて定期的に 交流
- 会員国は韓国、日本、中国、タイ、台湾、ベトナムを始めとする東 南アジア生産国とアメリカ、欧州国家の各団体の事務局
② 対日直接投資および予定
- 現在、両国の靴産業は殆どが海外へ生産施設を移転しているた め、直接投資は難しいと思われる。
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③ 対日投資希望分野
- 技術分野において日本の部品素材に対する投資は可能性ある。
④ 日本からの対韓技術移転希望分野
- 靴のそこの主材料であるゴムの配合技術やその他の靴につけてあ る人工知能機能など、機能性技術分野
⑤ 第3国との協力可能性
- 現在、韓国や日本は勿論、殆どの国が中国産の輸入シェアが高い。
- 特に、中国の安値品攻勢により国内内需市場生産が崩壊されている。
- 従って、国内生産の活性化のため日韓の技術提携や協力を通じてコ スト競争力を回復する共同体制の構築が必要
3-4. 韓国製紙工業連合会
i. 日韓FTAに対するスタンス
◯ 賛否:賛成
- 現在両国は無関税交易をしている。
- 製品包装用紙の需要増加のような間接的な影響が期待できる。
◯ 競争関係の有無:競争
◯ 日韓FTA優先順位:下位
ii.日韓FTA 締結においての要求事項
◯ 明示していない iii. 一般事項
◯ 業界概要
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区分 単位 該当年度 内容
関連企業の数 개 2007 67 総売上額 十億ウォン 2008 810 総生産額 十億ウォン 2006 920*
政府支援現況 - 明示していない
* ITIによる調査数値であるためヒアリングした内容と相違する可能性がある
◯ 貿易現況
[単位:百万US$、2007년]
区分 金額 主要品目
輸出 2,365 - 印刷用紙、新聞用紙、板紙*
輸入 1,368 - 印刷用紙、 板紙 * 対世
界
収支 △ 997
輸出 150 - 印刷用紙、白板紙 輸入 220 - 特殊紙、 印刷用紙 対
日本 収支 △ -70
* ITIによる調査数値であるためヒアリングした内容と相違する可能性がある
◯ 競争動向
区分 内容
国別 韓国市場シェア
アメリカ(20%) 中国(12%) インド(4%)*
対日センシティブ 品目
- 印刷用紙、板紙*
韓国 無関税
関税
日本 無関税
貿 易 障
壁 非関税 - 明示していない
* ITIによる調査数値であるためヒアリングした内容と相違する可能性がある
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◯ 経済協力現況
① 日韓企業間の協力関係
- 現在、両国業界だけでの協力や交流は行われていないが、アジア 主要国家の国際会議(隔年)を通じて協力・交流している。
② 対日直接投資および予定 - ない
③ 対韓投資希望分野
- 日本製紙市場はすでに成熟期を迎えた産業であり、現地企業の市場 支配力が強いため、日本市場への進入は難しいと思われる。
④ 日本からの対韓技術移転希望分野 - 省エネおよび環境関連技術
⑤ 第3国との協力可能性
- 現在、アジアの製紙産業は経済成長と共に持続的に成長している 段階にあるため、日韓両国の協力可能性は十分であると言えるが、
お互いの企業文化や関心事の相違が大きく、また必要性も高くな いため協力に繋がるかは見当がつかないものである。
3-5. 韓国皮革工業協同組合
i. 日韓FTAに対するスタンス
◯ 賛否:賛成
- 早い締結が望まれる
◯ 競争関係の有無:無関係
◯ 日韓FTA優先順位:上位
ii. 日韓FTA 締結においての要求事項
◯ 現在、実施されている加工皮革および革製靴に対する関税クォーターの 撤廃を求める。
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iii. 一般事項
◯ 業界概要
区分 単位 該当年度 内容
関連企業の数 個 2007 622 総売上額 十億ウォン 2007 2,119 総生産額 - - -
政府支援現況
-原資材に対する関税支援(クォーター関税)
-海外マーケティングの支援(海外展示会での韓国館参加 を支援)
◯ 貿易現況
[単位:百万US$、2007년]
区分 金額 主要品目
輸出 856 - 牛原皮、皮製カバン・ハンドバック、
皮製靴*
輸入 903 - 牛原皮、皮製カバン・ハンドバック、
皮製靴*
対世 界
収支 △ -47
輸出 16 -柔軟処理牛皮、皮革衣類、皮革カバン 輸入 10 -牛原皮
対
日本 収支 △ 6
* ITIによる調査数値であるためヒアリングした内容と相違する可能性がある
◯ 競争動向
区分 内容
国別 韓国市場シェア
ア メ リ カ (5.5%) 中 国 (8%) イ タ リ ア (20%) 香 港 (14.2%) ブラジル(7.1%)
対日センシティブ 品目
- 無い
50
韓国
原皮 1%
柔軟処理牛皮 5%
反物 7%
その他 9-12%
関税
日本 -
貿 易 障 壁
非関税 -
◯ 経済協力現況:明示していない
3-6. 韓国楽器工業協会
i. 日韓FTAに対するスタンス
◯ 賛否: 反対
- 日本はすでに無関税であるため対日輸出の増加に影響がない。
- 韓国が無関税になる場合、輸入単価の下落により対日輸入が急増す ると思われる。
◯ 競争関係の有無:競争
◯ 日韓FTA優先順位:下位
ii.日韓FTA締結においての要求事項
◯ 無い
iii. 一般事項
◯ 業界概要
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区分 単位 該当年度 内容
関連企業の数 個 2006 112 総売上額 十億ウォン 2006 254
総生産額 - - -
政府支援現況 -
◯ 貿易現況
[単位:百万US$、2007年]
区分 金額 主要品目
輸出 184 - ギター 、エレキギター、グランドピ アノ*
輸入 189 - アップライト ピアノ、フルート*
対世 界
収支 △ -5
輸出 9 - ギター 、ピアノ、楽器部品、電子楽 器
輸入 34 - 電子楽器 、管楽器 対
日本
収支 △ -25
* ITIによる調査数値であるためヒアリングした内容と相違する可能性がある
◯ 競争動向
区分 内容
国別 韓国市場シェア
日本(5%) アメリカ(35%) 中国(21%) 対日センシティブ
品目
- 電子楽器
韓国 8%
関税
日本 無関税
貿 易 障
壁 非関税 -
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◯ 経済協力現況
① 日韓企業間の協力関係:明示していない
② 対日直接投資および予定 - 無い
③ 日本の対韓投資希望分野
- 新技術移転の忌避や過度に高額なロイヤリティを要求するため投資 に対する期待は無い
④ 日本からの対韓技術移転希望分野 - 電子楽器の音源IC
- 鍵盤楽器の鍵盤メカニズム
⑤ 第3国との協力可能性:明示していない