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第1学年 国語科学習指導案

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Academic year: 2021

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第1学年 国語科学習指導案

日 時 平成17年11月8日(火)5校時 場 所 釜石市立甲子中学校 1年A組教室 学 級 1年A組(男12名 女14名)

指導者 教諭 名須川 浩子 1 題材名 ちょっと立ち止まって

2 題材について

(1) 生徒観

落ち着いて学習に取り組むことができる学級であり、発言は多い方ではないが、

どの生徒も前向きに課題に取り組でいる。

4月に実施したNRT検査の結果では 「読むこと」の領域において説明文の細部、 の読み取りに誤答が目立った。

説明文については 「自然の不思議をさぐる 「暮らしを見つめる」という二つの、 」 単元で学習してきている 「自然の不思議をさぐる」では、小見出しをつけ、まとま。 りごとに大きく内容をとらえ、要旨をまとめることを学習してきた。また 「暮らし、 を見つめる」では、文章の筋道や構成に即して文章の要旨をとらえ、筆者の考えを 理解することを学習してきている。この二つの単元の学習を通して、生徒は要点を とらえたり要約したりしながら、何が書かれているかという文章の内容をとらえる ことができるようになってきた。しかし、文章の構成や展開をとらえ、筆者が自分 の考えを伝えるためにどのような説明の仕方をしているか、ということは十分にと らえることはできていない。

本教材では、段落の役割に着目させながら文章の構成をとらえさせ、筆者の説明 の仕方について考えさせたい。

(2) 教材観

中学校第1学年の「読むこと」の国語科の目標は 「様々な種類の文章を読み内、 容を的確に理解する能力を高めるとともに、読書に親しみものの見方や考え方を広 げようとする態度を育てる」ことである。また 「読むこと」における指導目標の、 ウには 「文章の中心の部分と付加的な部分、事実と意見などを読み分けて、文章、 の構成や展開を正確にとらえ、内容の理解に役立てること」とある。

これを受けて、本教材では「文章のまとまりに着目し、構成をとらえる 「筆者」 のものの見方め考え方をとらえ、自分のの考えを広げる」ということをねらいとし て学習を進めていきたい。

「ちょっと立ち止まって」は、話題を提示し(序論 、3つの図を示しながら説) 明し(本論 、筆者の考えをまとめる(結論)という論の進め方をしている文章で) ある 「物を見るときには、ちょっと立ち止まって、ほかの見方を試してみてはど。 うだろうか 」という筆者の主張が、3つの図を通して説明されている。このこと。 に着目させて文章のまとまりをとらえさせるとともに 、筆者の説明の仕方につい、 ても考えさせたい。

(3) 指導観

説明が図と結びついているので、生徒にとっては文章のまとまりをとらえるのに 適している教材である。そこで、本教材の指導にあたっては、形式段落ごとにばら ばらにして文章を提示し、図を手がかりとして形式段落を並べ替えるという作業を 通して文章の構成をつかむという手法を用いることにした。

初読の段階で形式段落をばらばらにした文章を提示することになるが、序論・本 論・結論という説明文の構成の既習事項を生かして、根拠を考えながら再構成して いく中で筆者の論の進め方、説明の仕方をつかませたい。特に、それぞれの段落に 着目させるために、再構成して文章のまとまりをつかむ段階でその根拠が説明でき

(2)

るようにしたい。

3 教材の目標

【国語への関心・意欲・態度】

○物を見るときの見方や考え方について関心をもち、すすんで物の見方や考え方を 広げようとしている。

【読むこと】

○文章の構成や説明の仕方などに注意して内容をとらえることができる。

○筆者のものの見方や考え方をとらえ、自分のものの見方や考え方を広げることが できる。

【言語事項】

○文章の中の段落の役割を考えることができる。

4 教材の評価規準

【国語への関心・意欲・態度】

○筆者の考えを理解し、自分のものの見方や考え方を広げようとしている。

【読むこと】

○段落の役割を押さえ、文章の構成や説明の仕方をとらえている。

○筆者のものの見方、考え方について自分の考えをまとめている。

【言語事項】

○段落の役割をとらえている。

4 指導計画

時数 本時のねらい 主な学習活動 評価規準【方法】

・文章構成をとらえ、 ・形式段落を並べ替え、そ (読)説明・例・意見など 筆者の説明の仕方の工 の理由を説明する。 段落ごとの役割を押さえな 夫を考える。 ・段落の役割を押さえなが がら、文章構成をとらえて

1 ら、文章構成をとらえる。 いる。

【 、 】

・筆者の説明の工夫を考え 発表 プリント

(本時) る。 (読)図を用いた説明等読

み手にとってどのように文 章がわかりやすく説明され ているかをとらえている。

【発表、プリント】

・筆者の考えを読みと ・ 物を見るときには、ち (関)筆者のものの見方、「 り 筆者のものの見方、 、ょっと立ち止まって、ほか 考え方をとらえ、筆者の考 2 考え方についての自分 の見方をためしてみたらど えに対する自分の考えをま

の考えをまとめる。 うだろうか」という筆者の とめようとしている。

考えを読みとる。 (読)読み取ったことをも

・ 見方の違い によって「 」 、とに要旨をまとめている。

【 、 】 新たな発見や驚きがあった ノート 発表 自分の経験をもとに、筆者 (読)自分の経験と筆者の の考えに対する自分の考え ものの見方、考え方を関連 をまとめる。 づけて、自分の考えをまと

・新出漢字を確認する。 めている。

【ノート 発表、 】

(3)

5 本時の指導

(1) 目標

文章構成をとらえ、筆者が読み手に自分の考えを伝えるために、どのような説明 の仕方の工夫をしているかを考えることができる。

(2) 評価

具体の評価規準 評価規準

A:十分満足 B:概ね満足 C:努力を要する生 徒への手立て 段落の役割を押 序論、本論、結論と 序論、本論、結論 板書の見直しをさ さえ、文章の構成 いう構成になっており、という構成になって せるとともに、ヒン や説明の仕方をと 本論を 図の説明を用い おり、本論を図の説 トカードを参考にし らえている。 て3つに分け、1つの 明を用いて3つに分 てまとめさせる。

絵が見方によって別の け、1つの絵が見方 絵に見える例をあげ によって別の絵に見 て、自分の考えを説明 える例をあげて、自 して いるとともに、他 分の考えを説明して の説明の 工夫について いることをまとめて も触れている。 いる。

(4)

(3) 展開

過程 学 習 活 動 指導上の留意点 ○評価(方法)☆支援の手立て 1 学習課題を確認する。 ・これまで学習してきた説明文 ○本時の学習課題がわかり、

導 を想起させ、読み手にとって 解決しようという意欲をも

筆者はどのように文章を構成し わかりやすい説明文とはどん つことができたか。

自分の考えを伝えようとしている な説明文かを問いかけること (観察)

のだろうか。 で、書き手が読み手に自分の

入 考えを伝えるために工夫して

いることをとらえさせる。

・本時は 「ちょっと立ち止まっ、

5 て」という文章で、学習課題

分 を解決していくことを確認す

る。

2 課題解決の見通しをもつ。 ・これまで学習してきた説明文 1 文章構成をとらえるために が、序論、本論、結論という

( ) 、

これまで学習してきた説明文が 大きなまとまりになっていた どのような構成になっていたか ことを確認し、本時に学習す を考える。 る文章もまず3つに分けてみ

ることを確認する。

・序論、本論、結論の役割を確 認する。

(2)本論に用いられている3つの ・教科書は見せずに教科書に用 図が、それぞれ何に見えるか考 いられている3つの図を提示

展 える。 し何に見えるかを聞くことで

文章に対する興味をもたせる とともに、本論はこの3つの 図を用いて説明していること を確認する。

・形式段落の順序をばらばらに

、 して並べたプリントを配布し 文章構成を考えるために、自 分で並び替えてみることを確 認する。

(3)形式段落の順序がばらばらに ・新出漢字を中心に読み方を確 なっている文章を範読する。 認し、読みへの抵抗をなくさ

せる。

・3つのまとまに分けるために 序論の段落、結論の段落を考

開 えさせながら音読を聞かせる

本論については、どの図の説 明をしている段落かを考えな がら音読を聞かせる。

3 自力解決を図る。

1 序論と本論の段落をさがす ・はじめに、序論と結論の段落 ○序論、結論の段落がわかっ

( ) 。

( )

を押さえさせる。 たか 学習プリント・挙手

☆押さえられない生徒には、

序論と結論の役割を再度確 認させる。

(2)本論の形式段落を並び替え、 ・図を手がかりに並べ替えさせ ○本論の形式段落を並び替え その理由を学習プリント書く。 る。 その理由を書くことができ

・段落と段落の関係、段落の役 たか (学習プリント)。

(5)

☆並べ替えられない生徒には 図の説明ごとの段落番号を 書いたヒントカードを渡し て、その図ごとの形式段落 を並べ替えさせる。

4 課題について話し合う。 ・ 女性の図」と「ドクロの図」「

(1)グループで話し合う。 は全体で確認し 「ルビンのつ、 ぼ」の部分について、並び替

展 えた根拠を中心にグループで

話し合わせる。 ○根拠をあげて説明している か (発表)。

(2)段落の並べ替えとその根拠 ・各図を説明している形式段落 を発表し、話し合う。 を確認し、段落相互の関係、

段落の役割を根拠として押さ えさせる。

(3)教科書の文章を音読し、形式 ・段落の役割を確認し、段落の 段落の順序を確認する。 役割から、各図を説明してい る段落のうち、⑤⑦⑧段落が 中心段落であることを押さえ させる。

5 課題を解決する。 ・筆者が自分の考えを読む人に ○具体の評価規準

開 伝えるために、どのような説 A: 序論、本論、結論という 明の仕方をしているか、学級 構成になっており、本論を の他の人に説明してみよう、 図の説明を用いて3つに分 という観点で、学習プリント け、1つの絵が見方によっ にまとめさせる。 て別の絵に見える例をあげ て、自分の考えを説明して

42 いるとともに、他の説明の

工夫についても触れてい

分 る。

B: 序論、本論、結論という 構成になっており、本論を 図の説明を用いて3つに分 け、1つの絵が見方によっ て別の絵に見える例をあげ て、自分の考えを説明して いることをまとめている。

Cへの手立て

板書の見直しをさせると ともに、ヒントカードを渡 してまとめさせる。

終 6 自己評価をする。 ・本時の学習を振り返らせる。

7 次時の学習内容を確認する。 ・次時は、筆者のものの見方や

3 考え方をとらえ、そのことに

分 対する自分の考えをまとめる

ことを伝える。

(6)

ち ょ っ と 立 ち 止 ま っ て 桑 原 茂

見 る と い う 働 き に は ︑ 思 い が け な い 一 面 が あ る ︒ 一 瞬 の う ち A に ︑ 中 心 に 見 る も の を 決 め た り ︑ そ れ を 変 え た り す る こ と が き る の で あ る ︒

左 の ペ ー ジ の 図 は ﹁ ル ビ ン の つ ぼ ﹂ と 題 さ れ た も の で あ る ︒ よ B 見 る と ︑ こ の 図 か ら 二 種 類 の 絵 を 見 て と る こ と が で き る は ず だ 白 い 部 分 を 中 心 に 見 る と ︑ 優 勝 カ ッ プ の よ う な 形 を し た つ ぼ が っ き り と 浮 か び 上 が る ︒ こ の と き ︑ 黒 い 部 分 は バ ッ ク に す ぎ な い 今 度 は 逆 に ︑ 黒 い 部 分 に 注 目 し て み る ︒ す る と ︑ 向 き 合 っ て い 二 人 の 顔 の 影 絵 が 見 え て き て ︑ 白 い 部 分 は バ ッ ク に な っ て し ま う

こ の よ う な こ と は ︑ 日 常 生 活 の 中 で も よ く 経 験 す る ︒ 今 ︑ 公 C の 池 に 架 か っ て い る 橋 の 辺 り に 目 を 向 け て い る と し よ う ︒ す る と

橋 の 向 こ う か ら 一 人 の 少 女 が や っ て 来 る ︒ 目 は そ の 少 女 に 引 き け ら れ る ︒ こ の と き ︑ 橋 や 池 な ど 周 辺 の も の は す べ て ︑ 単 な る 景 に な っ て し ま う ︒ カ メ ラ で い え ば ︑ あ っ と い う 間 に ︑ ピ ン ト が 女 に 合 わ せ ら れ て し ま う の で あ る ︒ と こ ろ が 逆 に ︑ そ の 橋 の 形 珍 し く ︑ そ れ に 注 目 し て い る と き は ︑ そ の 上 を 通 る 人 な ど は

景 に な っ て し ま う ︒

わ た し た ち は ︑ ひ と 目 見 た と き の 印 象 に し ば ら れ ︑ 一 面 の み D を と ら え て ︑ そ の 物 の す べ て を 知 っ た よ う に 思 い が ち で あ る ︒ し か し ︑ 一 つ の 図 で も 風 景 で も ︑ 見 方 に よ っ て 見 え て く る も の が う ︒ そ こ で ︑ 物 を 見 る と き に は ︑ ち ょ っ と 立 ち 止 ま っ て ︑ ほ か の 方 を 試 し て み て は ど う だ ろ う か ︒ 中 心 に 見 る も の を 変 え た り 見 る と き の 距 離 や 角 度 を 変 え た り す れ ば ︑ そ の 物 の 他 の 面 に づ き ︑ 新 し い 発 見 の 驚 き や 喜 び を 味 わ う こ と が で き る だ ろ う ︒

左 の 図 の 場 合 は ど う で あ ろ う か ︒ ち ょ っ と す ま し て 図 の 奥 の E を 向 い た 若 い 女 性 の 絵 と 見 る 人 も い れ ば ︑ 毛 皮 の コ ー ト に あ ご う ず め た お ば あ さ ん の 絵 と 見 る 人 も い る だ ろ う ︒ あ る い は ︑ ほ の 絵 と 見 る 人 も い る か も し れ な い ︒

こ の 図 の 場 合 ︑ つ ぼ を 中 心 に 見 て い る と き は ︑ 見 え て い る は ず F 二 人 の 顔 が 見 え な く な り ︑ 二 人 の 顔 を 中 心 に 見 る と ︑ 一 瞬 の ち に ︑ 目 か ら つ ぼ の 絵 が 消 え 去 っ て し ま う ︒

だ れ で も ︑ ひ と 目 見 て 即 座 に ︑ 何 か の 絵 と 見 て い る は ず だ が G

そ う す る と ︑ 別 の 絵 と 見 る こ と は 難 し い ︒ 若 い 女 性 の 絵 だ と 思 た 人 に は ︑ お ば あ さ ん の 絵 は 簡 単 に は 見 え て こ な い ︒ お ば あ さ の 絵 と 見 る た め に は ︑ と り あ え ず ︑ 今 見 え て い る 若 い 女 性 の 絵 意 識 し て 捨 て 去 ら な け れ ば な ら な い ︒

左 の 図 を 見 て み よ う ︒ 化 粧 台 の 前 に 座 っ て い る 女 性 の 絵 が 見 H

る で あ ろ う ︒ と こ ろ が こ の 図 も ︑ も う 一 つ の 絵 を 隠 し も っ て い る 目 を 遠 ざ け て み よ う ︒ す る と ︑ た ち ま ち の う ち に ︑ こ の 図 は ど ろ を え が い た 絵 に 変 わ っ て し ま う ︒ 同 じ 図 で も ︑ 近 く か ら 見 る 遠 く か ら 見 る か に よ っ て ︑ 全 く 違 う 絵 と し て 受 け 取 ら れ る の あ る ︒

こ の こ と は ︑ 何 も 絵 に か ぎ っ た こ と で は な い ︒ 遠 く か ら 見 れ I 秀 麗 な 富 士 山 も ︑ 近 づ く に つ れ て ︑ 岩 石 の 露 出 し た 荒 々 し い

に 変 わ る ︒ ま た ︑ 遠 く か ら 見 れ ば き れ い な ビ ル も 近 づ い て 見 る と ︑ ひ び 割 れ て す す け た 壁 面 の ビ ル だ っ た り す る ︒

自 分 で は A だ と 思 っ て い た も の が ︑ 人 か ら B と も 言 え る と 指 J さ れ ︑ な る ほ ど そ う も 言 え る と 教 え ら れ た 経 験 は 多 い こ と だ う ︒

(7)

国語学習プリント

ち ょ っ と 立 ち 止 ま っ て ︵ ︶ 一 年 組 番 氏 名

筆 者 は ど の よ う に 文 章 を 構 成 し ︑ 自 分 の 考 え を 伝 え よ う と し て い る か ︒

文 章 形 式 並 べ 替 段 落 の 役 割

構 成 段 落 え た 記 説 明 ・ 具 体 例 ・ ま と め 等 ︵ 号 ①

◎ 課 題 の ま と め

◇ 自 己 評 価

1 文 章 構 成 に つ い て ︑ 理 解 す る こ と が で き た ︒ A B C D

2 段 落 の 役 割 に つ い て ︑ 理 解 す る こ と が で き た ︒ A B C D

3 今 日 の 授 業 に つ い て 感 想 を 書 き な さ い ︒

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