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著者 本田 悠葵

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Academic year: 2022

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電界集束スピント型電界放射陰極アレイを用いた平 面撮像管に関する研究

著者 本田 悠葵

発行年 2016‑12

出版者 静岡大学

URL http://doi.org/10.14945/00010192

(2)

(課程博士・様式9) 審 査 要 旨

専攻 ナノビジョン工学専攻 学籍番号 55445002 学生氏名 本田 悠葵 論文題目 電界集束スピント型電界放射陰極アレイを用いた平面撮像管 に関する研究

本論文は、電界集束型平面撮像管の実現を目的として、集束電極を一体化した電 界集束スピント型電界放射陰極アレイ(FEA)の電極構造やアレイピッチの最適化お よび、ハイビジョン駆動を実現するために、新たなアクティブマトリクス駆動回路 を提案し、その有効性を明らかにしたものである。

第1章では本研究の背景と目的について述べた。

第 2 章では、平面撮像管に適用する 2 種類の電子ビーム集束系として、磁界集束 と電界集束を示し、撮像特性などの諸特性および課題について述べた。

第 3 章では、集束電極積層構造スピント型 FEA を適用した平面撮像管の試作結果に ついて述べた。集束電極積層構造スピント型 FEA から電界集束時に取り出せる電子 ビーム量の最小値は約 0.5μA/pix まで減少し、高品質な映像を得るための 1μA/pix を満たすことができない。そこで、電子ビーム量を向上させる電極構造の検討を行 った。まず、放射電子特性を高精度に解析する新たな解析モデルを提案した。次に,

提案した解析モデルを用いて電界集束スピント型 FEA から取り出せる電子ビーム量 を向上させる電極構造を検討した。結果、集束電極をゲート電極開口部より 0.2μm 下に配置するゲート電極凸構造およびボルケーノ構造の電界集束スピント型電界放 射陰極(FE)では,集束電極積層構造と比較して FE から取り出せる電子ビーム量を 1.8 倍~1.9 倍に向上できることを確認した。

第 4 章では、ボルケーノ構造電界集束スピント型 FEA を平面撮像管に適用するため の最適な FEA ピッチを検討し、FEA ピッチを 3.1μm とした平面撮像管の試作結果に ついて述べた。ボルケーノ構造電界集束スピント型 FEA から取り出せる電子ビーム 量の最小値は約 2μA/pix であり,高品質な映像を得るための 1μA/pix を満たすこ とができた。これにより、ボルケーノ構造電界集束スピント型 FEA を適用した平面 撮像管は,磁界集束系を適用した平面撮像管と比較して格段に小型な電子ビーム集 束系を備えた NTSC 方式テレビ用撮像素子の実現可能性を示すことができた。

第 5 章では,平面撮像管のハイビジョン化に向けて、新たなアクティブマトリクス 駆動回路を提案した。画素部をレベルシフタ構成とし、水平および垂直走査パルス を 5V とするアクティブマトリクス駆動回路の有効性を検証するため、評価用素子を 試作し、スピント型 FEA のハイビジョン規格での駆動に見通しを得ることができた。

第 6 章は、結論である。

以上のように、本論文では、小型な電子ビーム集束系を備えたハイビジョン方式 テレビ用撮像素子へ適応できる結果を示すとともに、電界集束 FEA の設計に関する 有用な知見を与えている。よって、以上のことから、本論文は博士(工学)の学位 論文としてふさわしいものと認められる。

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