広 島 大 学 霞 キ ャ ン パ ス
施設整備グランドデザイン
Ver.2.0
広島大学施設整備グランドデザイン基本方針 《基本認識》 本学の施設は、広島大学における社会に貢献出来る創造性豊かな人材育成、人類の未来に資する独創 的・先端的な科学研究、地域医療・先端的医療など教育、研究、社会貢献活動を支える基盤であり、大 学にとって重要な資産である。 したがって、本学の掲げる目標・理念の実現に向けて、全学的な視点から施設の整備、管理運営を遂 行しつつ、様々なニーズに応える環境・機能を備えることが不可欠である。 特に近年、我が国の財政状況は厳しく、国立大学法人化後の継続的な運営費交付金削減、さらに施設 の老朽化が進行する中で、学生、教職員等が安心で快適に活動するためには、施設及びキャンパス環境 を計画的に維持管理し、効率的に活用する必要がある。 なお、施設に関する様々な取組を行うにあたっては、その前提として「施設の有効活用」は極めて重 要な視点であり、これを円滑に進めるためには『施設は、各部局に属するのではなく、大学の資産であ ると同時に国民の資産でもある』ことを再認識する必要がある。 《基本方針》 1. キャンパス整備の課題の明確化 キャンパスは、整備計画に基づき整備されてきたが、大学の法人化による規制緩和や競争的環境の 流れの加速、既存施設の有効活用への施策の変化、大学周辺地域の都市化等、キャンパスを取りまく 環境は変化し続けている。 このため、キャンパスにおいて解決すべき課題、今後のキャンパスに求められる役割・機能を踏ま え、キャンパス整備の課題を明確にすることが重要である。 2. キャンパス整備の長期方針を設定 キャンパスの目標像に向け、キャンパス整備の長期方針として、「土地利用のゾーニング」「空間 構成とネットワーク」「交通処理」「緑地・オープンスペース」についてフレームワークプランを設 定する。 3. 長期方針に基づく整備計画の推進 キャンパスの長期方針に基づき、中期目標期間中に実現を目指す整備計画を示す。
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目 次
1 計画の位置づけ
1-1 施設整備グランドデザインの位置づけ --- 3 1-2 計画の構成 --- 32 計画の前提
2-1 キャンパス計画の概要 --- 4 2-1-1 キャンパスの経緯 2-1-2 広島大学施設整備基本計画(霞キャンパス 2003) 2-2 キャンパス整備の経過と現状 --- 8 2-2-1 キャンパス整備の経緯 2-2-2 キャンパス整備の状況 2-3 キャンパス周辺の現状と都市計画 --- 15 2-4 キャンパス整備の課題 --- 163 キャンパス整備の基本方針
3-1 キャンパス整備の基本的考え方 --- 17 3-2 キャンパス整備の長期的方針(フレームワークプラン) --- 18 3-2-1 キャンパス利用の基本方針4 キャンパス整備のアクションプラン
4-1 アクションプランの位置づけ --- 25 4-1-1 キャンパス整備の基本方針への対応 4-2 新しい時代を拓く知的創造を生み出すキャンパス --- 27 4-2-1 改修計画 4-2-2 図書館機能の見直し 4-2-3 基幹設備の更新 4-2-4 スペース配分の見直し 4-3 若々しい活力と豊かな人間性を育むキャンパス --- 31 4-3-1 屋外環境の整備 4-3-2 講義室等の改善 4-4 地域医療・被爆者医療に貢献できるキャンパス --- 33 4-4-1 診療棟等の整備 4-5 地域社会・国際社会と共生する開かれたキャンパス --- 35 4-5-1 産学官連携施設の整備 4-5-2 屋外サインの更新 4-5-3 バリアフリー化2 4-6 社会を先導する「サステイナブル・キャンパス」 --- 38 4-6-1 省エネに配慮した整備
5 資料編
5-1 霞キャンパスの経年別保有面積 --- 40 5-2 維持保全の財源 --- 41 5-2-1 施設整備費等による対応 5-2-2 全学営繕経費による対応 5-3 学部別ユニバーサルデザイン整備率 --- 423
1 計画の位置づけ
1-1 施設整備グランドデザインの位置づけ 施設整備グランドデザインは、「広島大学の長期ビジョン」「広島大学施設整備基本計画」を踏ま え、「施設整備グランドデザイン 2008」を点検・評価のうえ、中期目標・中期計画にリンクした形で 作成する。 また、サステイナブルキャンパスを実現するため、キャンパスの空間形成の骨格となるフレームワ ークプランの検討を開始する。 2005 2010 2015 2020 1-2 計画の構成 第1章で施設整備グランドデザインの位置づけを示した後、第2章では、現状の評価を踏まえて 様々なニーズから生じるキャンパスの課題を明確化し、第3章にてキャンパス整備の基本目標を設定 し長期方針としてフレームワークプランを検討する。第4章では、中期目標期間の実現を目指すアク ションプランを示す。 現状の評価 現状の課題 アクションプラン 長期ビジョン 中期目標・中期計画 経年・変化 長期的なキャンパス整備 の考え方 キャンパス整備の目標像 第3 章 キャンパス整備の基本方針 第 2 章 計画の前提 第 4 章 キャンパス整備のアクションプラン 広島大学の長期ビジョン 第二期中期目標・中期計画 第三期中期目標・中期計画 第一期中期目標・中期計画 施設整備グランドデザイン 2010 施設整備グランドデザイン 2008 アクションプラン アクションプラン アクションプラン 施設整備 基本計 画 フレームワークプラン(長期方針)4
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計画の前提
2-1 キャンパス計画の概要 2-1-1 キャンパスの経緯 昭和 28 年、呉市に設置されていた広島県立医科大学を国立移管して広島大学医学部が設立さ れた。その後、総合大学構想の一環として医学部及び同附属病院を広島市内の県庁舎跡地に移 転することが決定され、霞キャンパスの敷地約 13 万㎡が大蔵省(中国財務局)から広島大学に 所管換えされた。 西条地区への統合移転においては、医学部、歯学部及び両附属病院は、「医科系の場合、多数 の人口を抱える広島市から離れると患者に不便をかけ、教育研究面でも大学の機能が発揮でき なくなる」との理由から、昭和 57 年から開始された広島大学統合移転には参加せず、現在地で の活動を継続することとなった。 年 組織の設置等 昭和 32 年 医学部が広島市霞町へ移転完了、医学部附属病院が診療開始 昭和 34 年 医学研究科を設置 昭和 36 年 原爆放射能医学研究所を設置 昭和 40 年 歯学部を設置 昭和 42 年 歯学部に附属病院を設置 附属図書館医学分館を設置 昭和 44 年 医学部に薬学科を設置 昭和 47 年 歯学研究科を設置 昭和 48 年 薬学研究科を設置 昭和 55 年 医学部に附属薬用植物園を設置 昭和 57 年 医学研究科を改称し、医学系研究科を設置 昭和 63 年 医学部に附属動物実験施設を設置 平成 4 年 医学部に保健学科を設置 平成 14 年 医学系研究科、歯学研究科を改組し、大学院医歯薬学総合研究科を設置 医学系研究科(保健学専攻)を改称し、保健学研究科を設置 原爆放射能医学研究所を改組し、原爆放射線医科学研究所に名称変更 平成 15 年 医学部附属病院と歯学部付属病院を広島大学病院に統合 平成 18 年 医学部(薬学科)を改組し、薬学部を設置5 2-1-2 広島大学施設整備基本計画(霞キャンパス 2003) (1) キャンパス計画の基本目標 グローバル時代をリードする総合研究大学を目指す広島大学は、医療・健康と人にかか わるライフサイエンスの未来を拓く教育・研究・診療、並びに医療を通した地域・国際貢 献の拠点として、霞キャンパス計画の基本目標を以下のとおり設定した。 知の創造・豊かな人間性を育む場の創出 ・ 知的創造活動を促す多様なコミュニケーションの場や キャンパス生活を支える共用施設等の充実、バリアフ リーで人に優しい環境の整備、そして緑豊かな屋外環 境の整備に努めることにより、潤いのあるキャンパス を形成 ・ 施設の新設のみならず、既存施設の使用形態を常に点 検し、実情に応じて共用スペースや研究者交流スペー スを確保して、使用形態の再編をはかるなどの既存施 設の活性化 ・ 環境に配慮した魅力ある建物とすることへの配慮 医療を通じた地域・国際社会への貢献と共生 ・ 地域で活躍する医療人の育成により地域の医療を支 え、さらに高度先進医療の担い手として、新たな医療 開発に取り組むことのできる病院整備 ・ 大規模地震等の災害発生時、緊急医療の中核拠点とな る病院整備 機能的な連携・キャンパスの創造 ・ キャンパス相互間の情報ネットワークを整備 都市環境との調和 ・ 都市型キャンパスとして、周辺地域との調和のとれた 教育研究基盤の整備・拡充 ・ 都市での豊かな文化交流の拠点としての機能 ・ 駐車場などのユーティリティー施設の配置にも周囲へ の影響を配慮・工夫し、心の潤いとゆとりの感じられ るキャンパスを創生
6 (2) キャンパス整備の課題と今後の計画 キャンパス整備の課題として次の 10 点に掲げ、取組方針を示している。 都市環境と調和したキャンパスの整備 ・ 教育研究施設の高層化により、キャンパス周辺 に緑地ゾーンを設けて地域環境を改善 老朽化・狭隘化への対応 ・ 老朽改善にとどまらず、中長期の将来像に基づ く全学的視点からの施設機能を確保 施設の有効利用 ・ プロジェクト研究等を推進するため、共用研究 スペースの確保 ・ 講義室や実習室の共有化により、小人数教育ス ペースを確保 広島大学病院の整備 ・ 外来・中央診療棟の整備 機能的一体性の維持 ・ ゾーニングに基づく施設の整備・集約化 ・ 南北のゾーンを結ぶ動線の整備 駐車場及び駐輪場の整備 ・ 駐車場の適正配置及び立体化による緑地・運動 場の確保 ・ 駐輪場の整備 キャンパス開放と社会との交流 ・ 患者・地域住民の憩いの場としての緑地整備 ・ 図書館の一般開放、産学官連携施設の充実 ・ 防犯対策としての夜間セキュリティーの向上 エコ・キャンパスの実現 ・ 緑地整備によるCO2 削減 ・ 省エネ・省資源に対応した施設整備 ・ 経費節減・セキュリティーに配慮した施設の管 理運営 エネルギー源の確保 ・ 電力使用ピーク時の自家発電設備の稼働 情報ネットワーク ・ 教育研究活動を推進する情報ネットワークの整 備 ・ 研究成果等を地域・国際社会へ発信する情報ネ ットワークの整備
7 (3) キャンパスのゾーニングと敷地利用計画 前述の課題に対応し、将来構想に沿った柔軟な施設整備を進めるため、土地利用のゾー ニングを下記のとおり設定している。 ゾーン 施設等 教育ゾーン 学部研究棟、講義棟、図書館、運動施設 研究ゾーン 学部研究棟、総合研究棟、原爆放射線医科学研究所 診療ゾーン 病院、看護師宿舎、レジデントハウス 社会との交流ゾーン 医学資料館、産学官連携施設 キャンパスのゾーニング
8 2-2 キャンパス整備の経過と現状 2-2-1 キャンパス整備の経緯 昭和 32 年の移転当初は、明治時代に建てられた赤レンガ造りの旧広島陸軍兵器補給廠建物 13 棟を校舎や外来棟として使用していたが、順次、現在の建物に建て替えられた。 その建物の多くは、既に建築後 30 年を経過しているため、大規模改修工事が進められている。 主要建物の整備年
9 当初は、広島大学に所管換えされた建物(赤レンガ造りの旧広島陸軍兵器補給廠建物)を校 舎や病棟として使用し、キャンパスには多くの空地があった。これまで、空地及び老朽建物の 解体により敷地を確保して建物の整備を行ってきたが、増加する自動車需要に伴う駐車場の確 保もあり、キャンパスは過密状態となっている。 平成26 年(新診療棟建設後) 延床面積:約207,000 ㎡ 建ぺい率:約35% 平成10 年(入院棟建設前) 延床面積:148,518 ㎡ 建ぺい率:29.8% 昭和54 年(現診療棟建設後) 延床面積:108,355 ㎡ 昭和49 年(現診療棟建設前) 延床面積:78,930 ㎡
10 2-2-2 キャンパス整備の状況 (1) 土地利用 1) 現状 霞キャンパスは市街地にあり、南北に住宅地、西は店舗等の商業地、東は中学校と接 している。キャンパス内は、南に病院施設、北に学部・研究科施設を配し、その多くの 建物は中低層であり、キャンパス全体が建て詰まり状態となっている。 キャンパスのメイン動線は、西の正門から東の図書館に向かっているが、そこで行止 まりの袋小路状態となっている。また、南北間に機能的な動線がないため、明快な交通 処理ができていない。 用途区分 面積(㎡) 備考 建物敷地(建築面積) 50,417 35.3% 建物周辺 46,729 32.7% 実験実習地 2,079 1.5% 薬用植物園 屋外運動場 2,535 1.8% テニスコート(3面)、弓道場 駐車場 15,857 11.1% 緑地・広場 1,977 1.4% 入院棟南の広場 道路 23,213 16.2% 計 142,807 100.0%
11 2) 問題点 ○ 効率的でないキャンパス利用 ・ キャンパス内には中低層の建物が多く存在し、建て詰まり状況となっている。組 織の拡充に合わせて建物を整備してきた結果、新築時に適切な場所に建設用地が 確保できず、キャンパスの機能低下の一因となっている。今後の整備においては、 建物の高層化により将来の建替えスペースを確保し、ゾーニングに基づく整備を 行って機能的なキャンパスとする必要がある。 ・ 敷地利用密度を高め、緑地スペースを確保することにより、人々の交流・憩いの 場の形成、心地よい景観形成及び環境負荷低減を行うことも必要である。 ○ キャンパス内の動線の確保 ・ 病院への外来者との動線と分けるため、学部・研究科の関係者はキャンパスの東 西 3 箇所の他のゲートから入構している。キャンパス内への入構後、南北を結ぶ 幹線道路がないため移動に支障を生じている。 ○ 主要道路からのアプローチ ・ 大学のみの努力で解決できる問題ではないが、キャンパスの北で行われている再 開発事業及びキャンパス周辺の交通事情、及びキャンパス利用の基本方針との整 合性をとりながら、大学へのアプローチを見直す必要がある。 ○ 地域との共生 ・ 大学、特に病院は公共性が高く屋外環境整備においても、地域住民の利用できる ゾーン(公共的緑地)と安全管理を徹底するゾーンを設定しながら、できるだけ 開放的で安全安心なキャンパスとする必要がある。 ・ キャンパス南側の敷地境界は、周辺地域に閉鎖的な印象を与えているため、緑空 間や塀などの形状の見直しを行う必要がある。
12 (2) 施設の整備状況 1) 病院 現在の中央診療施設・外来診療施設は、老朽化・狭隘化が進み、新しい医療ニーズへ の対応、地域医療への貢献、病院機能の維持・向上及び医療サービス等に十分な対応が できていない状態となっている。 この課題に対応した地域医療の拠点としての機能を維持していくため、平成 21 年度 から新診療棟の整備に着手している。 非診療機能スペースの整備 (既設外来診療棟改修) 外来・中央診療施設の整備 入院棟へ歯科病床の統合 ・診療棟の新築 ・既設外来診療棟の改修 ・入院棟の一部改修
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13 2) 大規模改修 霞キャンパスでは、25 年以上経過した建物が大半を占め、建物や基幹設備の老朽化 が進行しているため、耐震補強を含めた改修工事を進めている。 今後は、病院の新診療棟の新築に伴う移行跡地利用により、既設外来棟・第1中央 診療棟や臨床研究棟、研究棟A、研究棟Cの改修整備を行う。
14 3) 問題点 施設整備上の問題として、以下の点があげられる。 ○ 施設の老朽化・陳腐化 ・ 段階を踏まえた移行計画による改修(改修の遅延) ・ 教育、研究内容の進展に伴う新たな施設・設備の不足 ・ 図書館など新たなサービス機能への対応の遅れ ・ ライフライン(電気・情報・空調・給排水設備等)の老朽化・陳腐化 ○ 施設の狭隘化 ・ 構成員に対応したスペース確保(特に臨床系分野) ・ 競争的研究資金等の獲得による共同研究スペースの不足 ○ 施設の有効活用 ・ ストックとニーズのミスマッチ ・ 分散配置となっている研究室等 ○ 学生等のニーズへの対応の遅れ ・ 学生の研究スペース、休憩スペースなどの不足、未整備 ・ 課外活動施設の不足 ・ 施設のバリアフリー化 ○ 維持管理コストの増大 ・ 老朽施設の全面改修の遅れ ○ 環境負荷の増大 ・ 省エネ手法の導入
15 2-3 キャンパス周辺の現状と都市計画 霞キャンパスは、広島市の中心部か ら約 3km、JR広島駅より南東 2.2km の 利便性の良い地域に位置している。現 在、キャンパスの北側では段原再開発 事業が進められ、東側では広島県警察 学校跡地へ段原中学校の移転が行われ ている。 キャンパスは、国道2号線、中広宇 品線及び比治山東雲線(都市計画道路) に囲われた場所に位置するが、これら の幹線道路とは面していない。キャン パスへは、中広宇品線から商業施設の 中の道路を通ってアプローチすること になる。
16 2-4 キャンパス整備の課題 今後の整備に当たっては、キャンパスの機能、空間や個々の施設が抱える問題を解消することはも とより、これからのキャンパスや大学施設に求められる役割、機能を明確に意識し、限られた資源を 効率的・効果的に活用しながら整備を進めていく必要がある。 これからのキャンパス整備を進めていく上で取り組むべき課題は、次のとおり整理される。 1) キャンパスの課題 ○ 効率的なキャンパス利用 ・ キャンパス内には中低層の建物が多くあり、緑地・広場・屋外運動場などのオープンスペ ースが確保されていない。今後の新築整備にあたっては、建物の中高層化により効率的な 土地利用を行う必要がある。 ○ 機能的な交通動線の形成 ・ 病院と学部・研究科の動線を分離し、円滑な交通処理を行う必要がある。 ・ 安全や環境に配慮し、キャンパスは歩行者優先の空間とする。キャンパス内の自動車の通 行を抑制するため、ゲート付近に駐車場を整備する必要がある。 2) 施設整備の課題 ○ キャンパスの整備方針に基づく、既存建物の改修 ・ 当面、既存建物の改修整備が主となるため、単なる老朽改修にとどまらずキャンパス全体 に視点をおいた機能改修を行う必要がある。 ○ 既存施設の適正な機能配置 ・ 現状を踏まえ、部局間等の使用面積の格差を改善し、適正に機能配置する必要がある。 ○ 学生の教育・研究環境の改善 ・ 現状では、学生のためのスペースが適切に確保されていないため、今後の整備において改 善を図る必要がある。 ○ 管理コストの最適化 ・ エネルギー使用の低減、廃棄物の低減(CO2 削減を含む) 3) 今後の大学に求められる役割を果たすための課題 ○ 高度な知的活動の場としてのキャンパス ・ 高度な教育、研究の場にふさわしいキャンパス空間 ・ 国際的な雰囲気を醸し出すキャンパス ○ 社会の課題に先進的に取り組む場としてのキャンパス ・ 持続可能な社会システムを創造する舞台としてのキャンパス ○ 地域社会との連携 ・ 地域を構成する空間としてのキャンパス ・ 地域社会に開かれた大学を象徴する空間としてのキャンパス
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3 キャンパス整備の基本方針
3-1 キャンパス整備の基本的考え方 霞キャンパスは、昭和 33 年に大蔵省(中国財務局)から広島大学へ所管換えされた建物の建て替 え、また、昭和 48 年から 57 年にかけてキャンパス北の敷地(14,000 ㎡)を所管換えにより拡張し 整備されてきた。このため、既設建物の多くは、キャンパス全体を対象に計画されたものではない ため、様々な問題点が生じている。 平成 15 年に将来の霞キャンパス計画の指針として「広島大学施設整備基本計画 (霞キャンパス 2003)」が策定された。 今後のキャンパス整備に当たっては、基本的に同基本計画の方針を引き継ぎつつ、大学キャンパ スに求められる新たな役割、機能や地域社会からの要請を踏まえて、大学の高度な教育・研究機能 の強化とそれを支える環境の整備充実、さらには地域の文化資源としての役割を果たす「開かれた キャンパス」の実現を目指していく必要がある。 このような認識を踏まえ、本計画(施設整備グランドデザイン 2010)の前提となるキャンパスの 目指す目標像を以下のとおり設定する。 【キャンパスの目標】 1 新しい時代を拓く知的創造を生み出すキャンパス ・ 高度な教育・研究の場としての基盤・環境が整えられた、知的創造の場にふさわしいキャン パスを目指す。 2 若々しい活力と豊かな人間性を育むキャンパス ・ 学生たちが伸び伸びと学び、研究し、個性や人間性を磨くことができる、自由で活力のある キャンパスを目指す。 3 地域医療・被爆者医療に貢献できるキャンパス ・ 地域の基幹病院として機能し、医療サービスの提供という形で社会に貢献するとともに、地 域で活躍する医療人を育成して地域の医療を支え、さらには高度先進医療の担い手として、 新たな医療の開発に取り組むことができるキャンパスを目指す。 ・ 被爆者医療や放射線障害の医療に関する情報発信拠点としてのキャンパスを目指す。 4 地域社会・国際社会と共生する開かれたキャンパス ・ 教育・研究のグローバル化に先進的に対応するとともに、様々な分野で地域社会との連携が 展開する、開かれたキャンパスを目指す。 5 社会を先導する「サステイナブル・キャンパス」 ・ 大学ならではの視点に立った総合的なキャンパス空間・施設のマネジメントを行い、持続可 能な地域社会を牽引する「サステイナブル・キャンパス」を目指す。18 3-2 キャンパス整備の長期方針(フレームワークプラン) キャンパスの目標像を実現するためには、長期的なキャンパス像を設定し、その実現に向けた道筋 を踏まえて効果的・効率的な整備計画を位置づけていく必要がある。 ここでは、これまでのキャンパス整備の経緯、現時点で霞キャンパスにおいて解決すべき課題、 及び今後のキャンパスに求められる役割・機能等を踏まえ、長期的な視点に立ったキャンパス整備 の基本的な原則を「フレームワークプラン」として設定する。(個々の計画内容を固定的に設定する のではなく、長期的に遵守すべき基本的な事項を設定するという意味から、「フレームワークプラン」 の表記を用いる。) フレームワークプランは、霞キャンパスが位置する広島市の都市計画との整合を図り、都市と大 学双方の持続的な発展を可能にする。 1) 目標年度 過去 10 年の間に大規模改修された建物も、コンクリート強度や機能性の問題から今後 30 年以 内には順次改築を判断する時期を迎える。このため、実現の目標年度を約 30 年後の 2040 年とし、 キャンパスの骨格を維持しつつ、日々進歩を遂げる学術分野の変化にも柔軟に対応できるような フレームワークプランを提示する。 主要建物の耐用年数 目標年度
19 2) 土地利用の試算 (㎡) 用途区分 試案 現状 面積 内訳 面積 建物敷地 (建築面積) 学部・研究科 必要延床面積 80,770 ㎡(加算 2,070 ㎡含む) 高層(10 階建て) 90% → 72,700 ㎡ 低層(3 階建て) 10% → 8,070 ㎡ 研究所 必要延床面積 10,930 ㎡(加算 1,530 ㎡含む) 現在の研究棟 4,000 ㎡ 高層(10 階建て) 5,840 ㎡ 低層(3 階建て) 10% → 1,090 ㎡ 自然科学研究支援開発センター 必要延床面積 5,520 ㎡ 低層(3 階建て) 5,520 ㎡ 病院 現在の入院棟、新診療棟、エネセン 既存診療棟 看護師宿舎、レジデント 図書館、体育館、福利施設等 必要延床面積 9,140 ㎡ 低層(3 階建て) 9,140 ㎡ 7,300 2,700 660 580 360 1,840 11,590 910 1,570 3,050 30,600 (21.4%) 50,417 (35.3%) 建物周辺 建築面積と同面積 30,600 46,729 実験実習地 現在の薬用植物園 2,100 2,079 屋外運動場 テニスコート(3面) 1,900 ㎡ 多目的小グランド 2,000 ㎡ 弓道場 600 ㎡ 4,500 2,535 駐車場 診療棟整備前の収容台数 1,050 台 現在の駐車場面積 15,900 15,857 道路 現在の道路面積 23,200 23,213 オープンスペース (緑地、広場等) 敷地面積より上記面積の差し引き 35,900 (25.1%) 1,977 (1.4%) 計 142,800 142,807 ※ 建物の必要延床面積は、文部科学省の基準による
20 3-2-1 キャンパス利用の基本方針 (1) 土地利用のゾーニング 今後の整備に当たり、秩序あるキャンパスの利用を実現するため、土地利用の長期的な 考え方を次のとおり設定する。 区分 利用方針 教育ゾーン 主として教育活動の場として講義室等を集中させて効率的な利用を図る ゾーンとする。 研究ゾーン 主として研究活動の場として共同利用研究施設を配置し効率的な利用を 図るゾーンとする。 診療ゾーン 診療関係の施設を配置し、隣接する研究ゾーンと連携により高度先進医 療を推進する。 社会との交流ゾーン 地域社会との交流・連携を図る施設を配置する。
21 (2) 空間構成とネットワーク ○ “地域と一体化する空間”と“アカデミック空間”の明確化 ・ 病院周辺は、外来者(患者等)の利用が多いため、地域との一体化に配慮する。 ・ 教育ゾーンと研究ゾーンは、アカデミックな空間として形成し、セキュリティにも 配慮する。 ○ アカデミック空間に核となるエリアを形成 ・ 学生の集う活動的な空間を設ける。 ・ 核を中心とした施設配置を行う。 ○ 地域との連携拠点の位置づけ ・ 地域との連携を活性化するため、連携拠点を設け関連する施設を配置する。 ※ 目標年度に存続する建物をグレーの塗り潰しで示す
22 (3) 交通処理 ○ 自動車動線 ・ 患者と学生・教職員の動線を分離する。 ・ 学生・教職員の動線は、キャンパス整備の段階においても北西ゲートと南東ゲート を結ぶルートを確保する。 ○ 歩行者動線 ・ 自動車動線は、下図に示すメイン動線と建物にアプローチするサブ動線とする。自 動車動線を最小限とし、キャンパス内は歩行者優先の原則に立って歩行者動線を確 保する。 ○ 駐車場 ・ キャンパス周辺部のゲート付近には適切な駐車場を配置する。 ※ 目標年度に存続する建物をグレーの塗り潰しで示す 道路整備計画(国道2号線までの接続、 道路拡張)を考慮した検討が必要
23 (4) 緑地・オープンスペース 緑化やオープンスペースの環境整備を行い、憩いの空間を形成する。 ○ 憩いの空間形成 ・ キャンパスの中央に新たに緑地を設ける。 ・ 既設のホスピタルパークと薬用植物園を維持する。 ・ メインストリートに街路樹の整備を進める。 ・ 建物及び駐車場の集約により、運動・課外活動スペースを拡充する。 ※ 目標年度に存続する建物をグレーの塗り潰しで示す
4 キャンパス整備のアクションプラン
4-1 アクションプランの位置づけ 4-1-1 キャンパス整備の基本方針への対応 25 26 キャンパスの目標 施設整備計画 アクションプラン (平成 20・21 年度) アクションプラン (平成 22~27 年度) 中期計画の計画番号 3- ③ 5- ① 9 17 18 22-① 22-② 1. 新しい時代を拓く知的創造を生み 出すキャンパス ・ 教育・研究施設の再生 老朽施設を順次改善整備(全面・部分改修) 既存施設の有効活用に向けた整備 キャンパス全体に視点をおいた機能改善 ・ 講義棟の改修 (基礎、薬学部、臨床) ・ 既設外来棟等の改修 ・ 基幹設備(電源等)の更新 ・ スペース配分と機能配置の見直し 受変電設備、RIフィルターの更新 教育・研究スペースの拡張 ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ・ 学生等のニーズに対応した教育・研究環境の整備 学習支援スペースの整備 ・ 図書館機能の見直し(ラーニング・コモンズ導入) 霞図書館 ○ ○ ・ 新たな教育研究環境の整備 IT機器利活用への対応 ・ 講義室のIT環境の整備 ○ 2. 若々しい活力と豊かな人間性を育 むキャンパス ・ 学生交流の場の整備 - ・ 保健学研究科研究棟中庭の改修 ○ ・ 緑地・広場の整備 新たな緑地広場の整備 街路樹の整備 既存緑地の維持管理 - ・ 診療棟屋上に広場の設置 ・ 既存緑地の維持管理 ホスピタルパーク ○ ○ ・ 学生スペースの確保 - ・ 既設外来棟等の改修 ○ ○ ・ 学生生活環境の改善 ・ 講義室の空調設備の改修 ・ 講義棟のトイレの改修(3 ヵ所) ・ 講義室の空調設備の設置及び更新 ・ 研究棟のトイレの改修 ・ 学生スペースにパソコン利用環境の整備 ○ ○ ○ ○ 3. 地域医療・被爆者医療に貢献できる キャンパス ・ 病院施設の再整備 新診療棟の整備 既存診療棟の改修 ・ 新診療棟の整備 ・ 新診療棟の整備 ・ 既設外来棟等の改修 ・ レジデントハウスの整備 38,560 ㎡ 3,410 ㎡ ○ ○ ○ ○ ○ 4. 地域社会・国際社会と共生する開か れたキャンパス ・ 産学官連携施設の整備 - ・ 医工連携ものづくり施設の整備 旧北ボイラー棟のリニューアル ○ ○ ・ 病院周辺の屋外環境整備 - ・ 屋外環境整備 ○ ・ 交通施設の改善 動線の改善 駐車場・駐輪場の適正配置 外灯の整備 ・ 駐輪場上屋の設置(4 ヵ所) ・ 外灯の更新・増設 ・ 駐輪場上屋の設置 ・ 外灯の更新・増設 ・ 正門付近の整備 研究棟 C 西、図書館南の駐輪場整備 正門の拡幅 ○ ○ ○ ・ 屋外サインの更新 - ・ 屋外サインの更新 ○ ・ バリアフリー化の推進 - ・ 図書館・福利施設等の改善 自動扉、トイレ、階段、駐車場等の優先事項 ○ 5. 社会を先導する「サステナブル・キ ャンパス」 ・ CO2 排出量の削減 省エネ型機器への更新 太陽光発電の導入 ・ 省エネ型空調機器への更新 ・ 省エネ型空調機器への更新 ・ その他の省エネ手法の導入 太陽光発電設備、複層ガラス、屋上緑化等 ○ ○ 〈計画番号 3〉③ 図書館の利用者の視点に立ったサービスを充実し、学習・教育支援機能を拡充する。 〈計画番号 4〉 東広島キャンパス内の学生支援機能の充実・一体化を図り、学生プラザを創設するとともに、学生プラザ棟周辺施設を含 めた学生交流エリアを新設する。 〈計画番号 5〉① 本学の特色とすべき研究分野を戦略的に推進し、研究拠点形成に向けて人的・物的支援を行う。 〈計画番号 8〉① 優れた外国人教育、研究者を増員する。 〈計画番号 17〉 管理的経費を中心とした現状分析を行い、毎年度予算の経費節減目標を設定する。 〈計画番号 18〉 学内の施設、設備の効率的・効果的な運用を行い、学外にも開放する。 〈計画番号 22〉① 施設整備グランドデザインに基づく年次整備計画を策定し、施設整備を進める。 〈計画番号 22〉② 施設マネジメントの実施により、施設の有効活用を推進する。4 キャンパス整備のアクションプラン
4-1 アクションプランの位置づけ 4-1-1 キャンパス整備の基本方針への対応 25 26 キャンパスの目標 施設整備計画 アクションプラン (平成 20・21 年度) アクションプラン (平成 22~27 年度) 中期計画の計画番号 3- ③ 5- ① 9 17 18 22-① 22-② 1. 新しい時代を拓く知的創造を生み 出すキャンパス ・ 教育・研究施設の再生 老朽施設を順次改善整備(全面・部分改修) 既存施設の有効活用に向けた整備 キャンパス全体に視点をおいた機能改善 ・ 講義棟の改修 (基礎、薬学部、臨床) ・ 既設外来棟等の改修 ・ 基幹設備(電源等)の更新 ・ スペース配分と機能配置の見直し 受変電設備、RIフィルターの更新 教育・研究スペースの拡張 ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ・ 学生等のニーズに対応した教育・研究環境の整備 学習支援スペースの整備 ・ 図書館機能の見直し(ラーニング・コモンズ導入) 霞図書館 ○ ○ ・ 新たな教育研究環境の整備 IT機器利活用への対応 ・ 講義室のIT環境の整備 ○ 2. 若々しい活力と豊かな人間性を育 むキャンパス ・ 学生交流の場の整備 - ・ 保健学研究科研究棟中庭の改修 ○ ・ 緑地・広場の整備 新たな緑地広場の整備 街路樹の整備 既存緑地の維持管理 - ・ 診療棟屋上に広場の設置 ・ 既存緑地の維持管理 ホスピタルパーク ○ ○ ・ 学生スペースの確保 - ・ 既設外来棟等の改修 ○ ○ ・ 学生生活環境の改善 ・ 講義室の空調設備の改修 ・ 講義棟のトイレの改修(3 ヵ所) ・ 講義室の空調設備の設置及び更新 ・ 研究棟のトイレの改修 ・ 学生スペースにパソコン利用環境の整備 ○ ○ ○ ○ 3. 地域医療・被爆者医療に貢献できる キャンパス ・ 病院施設の再整備 新診療棟の整備 既存診療棟の改修 ・ 新診療棟の整備 ・ 新診療棟の整備 ・ 既設外来棟等の改修 ・ レジデントハウスの整備 38,560 ㎡ 3,410 ㎡ ○ ○ ○ ○ ○ 4. 地域社会・国際社会と共生する開か れたキャンパス ・ 産学官連携施設の整備 - ・ 医工連携ものづくり施設の整備 旧北ボイラー棟のリニューアル ○ ○ ・ 病院周辺の屋外環境整備 - ・ 屋外環境整備 ○ ・ 交通施設の改善 動線の改善 駐車場・駐輪場の適正配置 外灯の整備 ・ 駐輪場上屋の設置(4 ヵ所) ・ 外灯の更新・増設 ・ 駐輪場上屋の設置 ・ 外灯の更新・増設 ・ 正門付近の整備 研究棟 C 西、図書館南の駐輪場整備 正門の拡幅 ○ ○ ○ ・ 屋外サインの更新 - ・ 屋外サインの更新 ○ ・ バリアフリー化の推進 - ・ 図書館・福利施設等の改善 自動扉、トイレ、階段、駐車場等の優先事項 ○ 5. 社会を先導する「サステナブル・キ ャンパス」 ・ CO2 排出量の削減 省エネ型機器への更新 太陽光発電の導入 ・ 省エネ型空調機器への更新 ・ 省エネ型空調機器への更新 ・ その他の省エネ手法の導入 太陽光発電設備、複層ガラス、屋上緑化等 ○ ○ 〈計画番号 3〉③ 図書館の利用者の視点に立ったサービスを充実し、学習・教育支援機能を拡充する。 〈計画番号 4〉 東広島キャンパス内の学生支援機能の充実・一体化を図り、学生プラザを創設するとともに、学生プラザ棟周辺施設を含 めた学生交流エリアを新設する。 〈計画番号 5〉① 本学の特色とすべき研究分野を戦略的に推進し、研究拠点形成に向けて人的・物的支援を行う。 〈計画番号 8〉① 優れた外国人教育、研究者を増員する。 〈計画番号 17〉 管理的経費を中心とした現状分析を行い、毎年度予算の経費節減目標を設定する。 〈計画番号 18〉 学内の施設、設備の効率的・効果的な運用を行い、学外にも開放する。 〈計画番号 22〉① 施設整備グランドデザインに基づく年次整備計画を策定し、施設整備を進める。 〈計画番号 22〉② 施設マネジメントの実施により、施設の有効活用を推進する。27 H16 H17 H18 H19 H20 H21 H22 H23 H24 H25 H26 H27 H28 H29 H30 H31 H32 H33 基礎・社会医学棟 研究棟A 研究棟B 薬学部研究棟 薬学部講義棟 基礎講義棟 臨床講義棟 図書館 既設外来棟 既設第1中央診療棟 臨床研究棟 研究棟C 講義棟D セル中の年数は、建設後の経過年数を示す。 研究棟Aの平成26年度の改修は内部改修を示す。 第三期中期目標期間 第二期中期目標期間 第一期中期目標期間 対象建物 36年 38年 32年 34年 35年 39年 37年 32年 37年 38年 46年 43年 37年 38年 4-2 新しい時代を拓く知的創造を生み出すキャンパス 4-2-1 改修計画 主要建物は、耐震改修を伴う大規模改修を計画的に進めているが、臨床研究棟など未改修建 物が残っている。引き続き計画的な改修工事等により、教育研究環境を適切に維持する必要が ある。建物の耐用期間(60 年)中、全面改修による機能改善が必要となる。また、外部、屋上 防水及び衛生機器等は比較的短いサイクルで改善する必要があり部分改修にて対応する。 (1) 大規模改修 (2) 部分改修 建物の外装材には耐用年数があるため、定期的に劣化の進行を確認し、適切に対応する 必要がある。建物毎に建設年・使用材料・改修履歴等のデータ化により修繕計画を作成し、 現地確認(施設パトロール)により適切に改修を行う。現時点において、改修が必要な建 物及び部位を次に示すが、改修を実施する年度は全体の劣化状況等により判断する。また、 今後の調査等により改修が必要な建物が追加された場合は、随時実施年度の見直しを行う。 建物名称 部位 年度 H22 H23 H24 H25 H26 H27 臨床研究棟 屋上防水 ○ 屋外階段 ○ トイレ 基礎第2研究棟 屋上防水 ○ 研究棟C トイレ ○ ○ 総合研究棟 EV ○ ○ 体育館 外壁 ○ 霞会館 屋上防水 ○ トイレ ○ 基幹設備 直流電源装置 ○
28 4-2-2 図書館機能の見直し 霞キャンパスの図書館は、建築後 29 年経過し、現在、必要とされている学習支援機能には対応できて いない。また、建物内にあった旧文部省広島工事事務所の跡スペースの南半分は閲覧スペースとして改修 されが、北半分は既存の部屋配置のままであるため、有効に使用されていない。このため、機能見直しに よりラーニング・コモンズ、グループ学習等の多様な学習活動スペースを整備する。 新しい学習スペース等の提供 (ラーニング・コモンズ) 1階は新しい学習スペース、2階は 多様な学習活動スペースを整備 静粛エリア 専門書・10 年程度の雑誌バックナ ンバーを配置 座席はキャレルを中心とした学習 スペース エントランス・アメニティーゾーン ゆったり休憩できるエリアとして 「カフェ」を設置 スタッフエリア 総合サービスカウンター及び バックヤード イメージ写真
29 錆が発生しているRIフィルターケーシ ング 老朽化した低圧盤 夜間に暗がりとなる道路 教育・研究・医療活動を支える基盤として、建物とともに基幹設備があり、耐用年数を経過しているも のもあり改善する必要がある。 (1) RI施設のRIフィルター更新 霞RI研究棟(平成 5 年)、原医研RI-A棟(昭和 59 年) のRIフィルター設備は、経年劣化が進行しており、「平成 21 年度放射性同位元素等の使用施設に係る自主検査」でも改善 が指摘されており、更新が必要である。 (2) 受変電設備更新 受変電設備は、設置後経過年数が法定耐用年数の 15 年を超 えており、経年劣化により、不具合が発生する可能性が高く なってきている。突然の故障は、直ちに停電となる場合が多 く、教育研究に多大な影響を及ぼすこととなる。電気需要の 増加に対応するとともに、効率の良い機器を設置して省エネ ルギーを図り、電力の安定供給を行うために、建築計画と整 合して、更新計画を進める。 (3) 外灯設備更新等 平成 22 年度、キャンパスの安全・安心と省エネルギーの推 進を図るため、外灯設備にLEDを採用し、17 基の増設と 22 基の取替えを実施した。設置後、経過年数が 10 年未満で、補 助金適正化法に係わる既設外灯についても、今後は、LED への取替えを行う計画である。 (4) 機械設備基幹配管(給水、ガス、消火管等)の更新 機械設備基幹配管である給水、ガス、消火管等は、設置後、 経過年数が法定耐用年数の 15 年を超えており、経年劣化が進 んでいる。漏洩等により供給停止になれば教育研究に多大な 影響を及ぼすばかりか、エネルギーコストの損失となる。建 築計画と整合して、供給ルート等の見直しを行い、リスクの 少ない更新計画を進める。 4-2-3 基幹設備の更新
30 施設マネジメント会議 役員会等 部局 部局等の保有面積の確認 部局等の必要面積の算出広島大学面積基準による 保有面積 > 必要面積 全学共用化 スペースの確保 弾力的活用スペース 面積の確保 プラス マイナス 部局等において施設利用計画の作成 教育研究上 著しい支障 有 無 定期的に確認 全学共用化 の可能性 定期的に確認 有 無 (1) 広島大学面積基準を活用したスペース配分の見直し 既存施設を最大限有効に利用するた めに、「広島大学面積基準」(平成 19 年 9 月教育研究評議会承認)を活用し て新たな弾力的に活用できるスペース 等を見いだす努力が必要である。 この基準は、単に各部局の面積充足 率(保有面積/必要面積)を測る物差 しではなく、各部局内の講座などのよ り小さな単位でのスペース配分の確認、 比較に用いることができる。従って、 この基準を活用して部局間はもとより 部局内のアンバランスを解消すると共 に学生の居場所である学生スペースと 若手研究者の研究スペースを確保する ことが重要である。大規模改修時には、 広島大学面積基準を活用した計画とす ることが望まれる。 このため、施設の利用状況を定期的 に調査し、教育・研究活動への貢献も 含めて有効利用されているかモニタリ ングしつつ、スペースの有効活用に向けた不断の取組が必要である。 (2) 新たな教育研究ニーズ等への機動的な対応 近年、競争的外部資金によるプロジェクト研究など、組織の枠を越え、一定期間に成果を求めら れる研究が進められている。これらの活動に伴うスペース需要に機動的に対応するため、弾力的活 用スペースの確保し運用している。今後、増えるプロジェクト研究を支援するために、弾力的活用 スペースを一層確保・充実する必要がある。 また、大学の技術シーズや人的資源を基に大学発ベンチャーが創出されている。ベンチャー企業 を支援していくためには、施設面においても安定的な環境整備が必要となる。 (3) 機能配置の見直し 霞キャンパスでは、スペース不足とともに講座・事務組織が機能的に配置されていないため、教 育研究活動及び運営業務が非効率な状況となっている。このため、新診療棟整備に伴う跡スペース 及び今後予定している未改修建物については、キャンパス全体の機能を重視した配置とする必要が ある。 4-2-4 スペース配分と機能配置の見直し
31 4-3 若々しい活力と豊かな人間性を育むキャンパス (1) 診療棟周辺 診療棟の整備に伴い、屋外環境整備として診療棟前の 緑地整備及び診療棟の屋上緑化・壁面緑化を行う。 (2) 入院棟南ホスピタルパーク 入院棟の建設に伴い、入院患者のアメニティー向 上のために整備された緑地であり、フレームワーク プランでも維持する緑地と位置づけられているた め、適切に樹木等の維持管理を行う。 (3) 霞会館周辺 霞キャンパスは、建物整備による建て詰まりと駐車場 需要により良好なオープンスペースが確保されておら ず、霞会館と隣接建物の間などに僅かなスペースが散在 している。将来、フレームワークプランに基づきオープ ンスペースを確保し、屋外環境のアメニティーを追求し、 建物等の施設と調和のとれた緑地を整備する必要があ る。 しかしながら、当面はオープンスペースの確保は困難 であるため、既存スペースのアメニティーの向上を行う。 4-3-1 屋外環境の整備
32 改修後の洗面スペース (1) 空調設備の改善 大規模改修により大半が改修され、環境改善及び省エネが推進されている。しかし、保健学科研 究棟等の空調機は、経年により故障が出始めているため、今後、計画的に改善を図る。 (2) トイレ環境の改善 (機能改善) ・ 男女比率の変化への対応(女子トイレの増設) ・ 生活スタイルの変化への対応(洋式便器の増設、温水洗浄便座の設置) ・ トイレの多機能化(可能であればパウダールーム的スペースを確保) ・ ユニバーサルデザインの実践(障がい者等の利用を考慮した多目的トイレの増設) (老朽改善) 状況に応じて、給排水設備、便器等の更新、内装の手直し ※ 但し清掃等日常的な管理を適切に実施することは不可欠(“古い”と“汚い”は違う)。 (3) 講義室のIT環境の整備 現在の講義室は、一部を除いてネットワークやパソコンの利用を想定した整備はされていない。 また、講義において教員が資料提示のためにパソコンとプロジェクタを利用することはあるが、 IT(情報技術)のそれ以外の有効な利活用方法を試行あるいは実施することが可能な環境を備えた 講義室がないのが現状である。 まずは、講義室の改修時に、ネット環境や講義における受講者のパソコン利用方法などをはじめ として講義の質向上のための様々な IT 利活用法を試行できる「モデルルーム」を整備し、授業等 の試行を基に今後の講義室の整備方針を策定する必要がある。 IT 機器の利用にあたり特に電源の確保は必須であり、また将来的に出席管理等の新しいサービス やアプリケーションを実現するためには、HINET2007 の基幹ネットワークと講義室間の経路の確保 についても検討が必要である。 4-3-2 講義室等の改善
33 4-4 地域医療・被爆者医療に貢献できるキャンパス 入院棟の改築整備後、大学病院は経営改善に取り組み、効果を上げているが、更なる改善が求められて いる。また、外来患者数・手術件数の増加や拠点病院等への指定により、地域医療に対する一層の貢献が 求められている。 周辺の関連拠点病院においては、再整備が完了しているにも拘わらず、既存の中央診療施設・外来診療 施設では、老朽化・狭隘化の進行により、新しい医療ニーズへの対応、地域医療への貢献、病院機能の維 持・向上及び医療サービス等に充分な対応ができない状態となっている。 これらの課題に対応して、地域医療の拠点として機能するため、平成 21 年度から再整備に着手している。 (基本方針) (1) 入院施設 医科:入院棟(平成 15 年 1 月開院) 歯科:入院棟 2 階へ統合(改修整備) (2) 中央診療施設・外来診療施設 ① 診療棟新築 ・中央診療及び外来診療機能で構成 ・「高度先進医療の実践」「病院経営の効率化」 「患者本位の病院」を目指し、建設中 ② 既設外来診療棟改修 ・既設施設のリニューアルにより、非診療機能 スペースを確保 (3) レジデントハウス 医師定着に資する目的として、研修医向けの宿舎 (レジデントハウス)を看護師宿舎に隣接して建設中 4-4-1 診療棟等の整備 ↑ 診療棟パース ① 患者をはじめとする利用者に優しい施設 ② 病院機能の円滑化・運営環境の向上に寄与できる施設 ③ 高度先進医療及び臨床教育の充実を支援することのできる施設 ④ 災害時の医療拠点としての防災機能を確保可能な施設 ⑤ 効率的・効果的な運営をサポートできる施設 ↑ レジデントハウスパース
35 4-5 地域社会・国際社会と共生する開かれたキャンパス 地域の特色を活かした産学官共同研究、並びに研究成果の地域企業への展開の推進を通じて、科学技術 駆動型の地域経済の活性化を目指す。拠点となる施設は、霞キャンパス内の旧ボイラー棟を活用して施設 を整備する。 4-5-1 産学官連携施設の整備 拠点の活動計画 ① プロジェクトチームを組織 ② 共同研究の実施計画の策定、 マッチング、進行管理、共同 研究結果の統括 ③ 共同研究成果を事業運営委 員会に報告 ④ 事業運営委員会の評価を踏 まえて年次計画を策定 基本方針の決定 実施計画策定 実施計画実行 結果の総括 評価・報告 継続的改善 実施計画に反映 産学官地域共同研究拠点施設(旧ボイラー棟)の平面構成図
36 キャンパス内には各種の屋外サインがあるが、患者・外来者にとっては今どこにいるのか分かりにくい という指摘があり、また、組織改組等により現在では適切に機能しなくなっている。 学内者はもとより学外からの訪問者へのサービスの向上を図るため、サインガイドラインの作成を行い 屋外サインの改善を行う。 (1) 見直しの視点 ① 統一性 ・サインの設置場所 ② 連続性 ・サインの連続性 ・建物内への連続性 ③ 可読性 ・視認性の優れたデザイン ・夜間の視認性 ④ その他 ・外来者へのサービス不足 ・不適切な表示内容 ・記名サインの設置の検討 (2) 東広島キャンパスの例 4-5-2 屋外サインの更新 ↓ 総合案内サイン ↓ 誘導サイン ↓ 記名サイン
37 キャンパスは、多くの学生・教職員が一日の大半を過ごす学習・生活の場となっている。その中には、 さまざまな障がいをもつ人や、さまざまな国籍の人もいる。また地域住民等の多様な人々の利用も考慮し、 ユニバーサルデザインを積極的に推進する必要がある。このため、平成 16 年に『広島大学施設のユニバ ーサルデザイン化ガイドライン』を策定し、バリアフリー整備における指針としている。 (1) 屋外における具体的な取り組み ・ 車いす使用者用駐車場の設置 ・ 通路面の仕上げは、滑りにくい材質とし、段差は設けない。やむを得ず、段差を設ける場合には適 切なスロープ等を設置 ・ 点状ブロックは適切に配置し、備品等によって遮られることのないように周知 ・ 学内設備の案内表示には、誰にもわかりやすい案内用図記号(JISZ8210)等を使用 (2) 屋内における具体的な取り組み ・ 玄関ホールに建物平面を示したサインを設置するとともに、出入口からサインまでの点状ブロック による誘導とサインへの点字表示 ・ 設備機器は操作しやすく、わかりやすいものとし、スイッチ・コンセント・カラン等は大きなもの を使いやすい位置に配置 また、屋外については、溝蓋を細目タイプ・ノンスリップタイプへ交換すること、屋内について は、サインの点字表示などは、比較的安価で、容易に改善できるのではないかと思われる。 施設の新築時だけでなく、既存施設の改修時にも、バリアフリー計画にあたっては、アクセシビ リティセンターからの提案や要望を総合的に検討できるシステムづくりが必要である。また、必要 に応じて施設利用者等との情報交換を行い、施設のバリアフリー化等の状況について検証すること は、バリアフリー化の進展のために有効である。 溝蓋を交換 車いす使用者用駐車場に変更 新営・改修工事に 反映 施設利用者やアクセ シビリティセンター 等からの要望 施設担当者で検討 整備計画を策定 4-5-3 バリアフリー化
38 4-6 社会を先導する「サステイナブル・キャンパス」 5 地球環境への配慮が、国や自治体・企業等あらゆる組織体に対する社会的義務として求められている。 本学においても、教育研究の持続的な発展を支えるとともに、都市や地域への模範となるサステイナブル な低炭素エコキャンパスを目指す。 建物運用過程のエネルギー構成は、空調用に約 50%、照明・コンセント用に 30%、給排水衛生・エレベ ーターなどに 20%が使用される。 施設・設備の整備における省エネ手法を次に示す。 (1) 外壁関係 ① ガラスに赤外線フィルム貼り付け ガラス面に透明度を保ちながら赤外線を反射するフィルムを貼る。夏には日差しによる窓際の 熱負荷を緩和し、冬には室内から室外へ窓を通じた放熱を低減することが可能となる。 ② ガラスをペアガラス(複層ガラス)に取替え ガラスを一重ガラスから、ペアガラスに取替えることで、建物の断熱性を高め、熱取得(夏の 熱の流入)または熱損失(冬の熱の放出)を抑制する。 ③ 屋上・壁面緑化 屋上・壁面の緑化により、屋根・外壁の断熱効果を高めることができます。断熱効果が高まっ たことにより、熱取得、熱損失を抑制できる。 ↑ 新診療棟の省エネ計画 4-6-1 省エネに配慮した整備
39 (2) 空調関係 ① ポンプ・ファンモーターのインバーター制御 インバーター制御を行い、回転数を変化させ、その時の負荷変動に見合った流量、風量をコン トロールする。 ② 熱源のリニューアル より機器効率の高い熱源を使用することにより、より少ない燃料消費量で、同量の熱負荷を処 理できる。 ③ 空調運転時外気カット 予冷・予熱時に外気導入をカットすることで、外気負荷の影響をなくし、空調用のエネルギー を削減する。 ④ 省エネベルト使用 空調機器や換気機器のファンのベルトを省エネ型のものに替えることで、ベルト負荷による電 力損失が減る。 (3) 照明関係 ① 高効率照明器具の導入 主な光源に用いられることの多い蛍光灯器具においては、Hf 蛍光灯、コンパクト蛍光灯など の器具を導入する。 ② 照明の照度を適正値に 作業に適正な照度に設定をし、余分な照明の点灯を制御する。 ③ 人感センサーの設置 在室者の有無をセンサーにより検出し、自動的に照明点灯の制御を行うことにより、不在時に 消灯となる。 ④ 白熱灯ダウンライトを蛍光灯型に 白熱灯ランプを蛍光灯型に変えることで、ランプの消費電力を低減できる。 ⑤ 照明に昼光を利用する 昼間には昼光を利用し、照明の消灯制御を行うことで、余分な照明用電力の削減を行う。 ⑥ 照明のゾーニング制御 照明の点灯部分を一定範囲のゾーンに分けることで、使用している部分だけの照明を点灯する ことができる。 ⑦ 誘導灯を高輝度化する 従来型の避難口誘導灯を、器具をコンパクト化・スリム化した省エネタイプの誘導灯に更新す る。 (4) 給湯 ① ボイラ給湯をエコキュート型に 給湯用の熱源をヒートポンプ型にすることで、より効率の良く給湯を行う。
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5 資料編
5-1 霞キャンパスの経年別保有面積
(平成 22 年 5 月 1 日現在)
41 5-2 維持保全の財源 大学の教育・研究活動を支える基盤である施設・設備を適切に維持保全する財源としては、文部 科学省の施設整備費補助金・交付金と運営費交付金の共通運営経費である。 5-2-1 施設整備費等による対応 施設整備費補助金は、新増改築・改修事業及び基幹・環境整備を対象とし、文部科学省に要 求している。施設費交付金は、概ね 2、500 万円以下の小規模な工事を対象としている。 5-2-2 全学営繕経費による対応 共通運営経費の営繕経費を、全学的視点により部局等要求営繕、全学的営繕、経常的修繕に 区分し、効果的・効率的に執行している。 しかしながら、老朽化の進行に伴い、要修繕箇所が増加していることから、慢性的に不足を 生じ十分な改善が行えず、対応すべき物件が累積している状況にある。 ① 部局等要求営繕 各部局等からの要求営繕及び施設パトロール等により必要とされる営繕工事 ② 全学的営繕 全学的に実施すべき計画的営繕工事(施設整備グランドデザインへの対応、省エネ対応等) 及び組織整備等に伴う営繕 ③ 経常的修繕 日々、緊急的に必要となる雨漏れ、給排水管等の修繕工事
42 5-3 学部別ユニバーサルデザイン整備率 霞キャンパスにおける平成 21 年度現在のユニバーサルデザイン整備率は、以下のとおりである。 このうち特に改善が必要と思われる状況は、以下のとおりである。 (1) 屋外における問題点 敷地内通路の点字ブロックの整備率は24%と低く、また敷設さ れていても、誘導が中途半端であったり、沓拭きマット等の増 設により遮られているなど、無意味な状況となっている箇所が 多く見受けられる 溝蓋が細目タイプとなっているのは43%・ノンスリップタイプ となっているのは21%と、整備率は低く、車いすのキャスター や杖の先端が落ちたり、溝蓋上での転倒等の危険がある 敷地内通路の歩車道分離の整備率は65%であるが、歩行者と 自転車の分離はなされていない (2) 屋内における問題点 沓拭きマットを床埋込み式にしている建物は全体の、19%と非 常に低く、車いすでの利用者に対しては弊害となっている 点字ブロックの屋内整備率は廊下・階段とも5%と非常に低く、 屋内における誘導は不十分である 階段の手すりは82%と高い整備率となっているが、そのほとん どが片側のみの設置であり、両側への設置は32%と低い エレベーターにおいて、かごの昇降方向や到着階を表示する装 置の整備率は100%であるが、音声で知らせる装置は 57%と低い 多機能(車いす使用者用)トイレの整備率は63%であるが、オストメイト対応となっているト イレの整備率は11%と低い 玄関ホール等に施設案内図等のサインが整備されている建物は29%と低く、また入口からサイ ンの誘導用点字ブロックの整備やサイン本体への点字表示はなされていない。 今後は、開かれた大学、病院のあるキャンパスとして、多様な利用者を念頭におき、ユニバーサ ルデザインを取り入れた整備が必要である。 ↑ 点字ブロック上のベンチ ↑ 両側とも手すりがない