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特集 画像符号化・映像メディア処理論文特集の発行にあたって

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Academic year: 2021

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電子情報通信学会論文誌 D Vol. J98-D No. 9 pp. 1188-1189 © 一般社団法人電子情報通信学会 2015 1188

特集

画像符号化・映像メディア処理論文特集の発行にあたって

画像符号化・映像メディア処理論文特集編集委員会 委員長  

八 島 由 幸

技術進歩の速い画像符号化や映像処理分野の研究開 発成果をいち早く本会員の皆様に知って頂くため,

2007年当初レター投稿限定として発足した本特集は,

昨年からフルペーパ投稿にも枠を広げ,今年で9年目 を数えることとなった.本特集は,本学会画像工学研 究専門委員会が毎年主催する,画像符号化シンポジウ ム(PCSJ)及び映像メディア処理シンポジウム(IMPS)

と連動して企画されている.PCSJ/IMPSは,国内の 本研究分野の第一線で活動する研究者が一堂に会し,

3日間泊まり込みで研究発表・ディスカッションを行 うものであり,毎回200名を超える参加者により白熱 した議論が行われる.また,その国際版であるPCS

(Picture Coding Symposium)もすでに40年を超える 歴史をもち,常に新しいアルゴリズムをターゲットに して世界の映像符号化分野の研究を牽引してきた.更 に,本分野で忘れてはならないのが国際標準化であ り,ITU―TのSG16, ISO/IEC JTC1のSC29における継 続的な活動により,H.261からはじまった画像符号化 標準方式は,JPEG,MPEG―2, AVC/H.264等が産業 界に広く普及するとともに,次世代超高精細テレビジ ョン等を視野に入れたHEVC/H.265が今まさに離陸の 時を待っている.

本特集への投稿論文はこのような背景の影響を少な からず受け,次の符号化標準が議論されている最中に は大きく投稿が増える.一方,一旦標準化が落ち着く と投稿件数が減り模索フェーズに入る.そのような観 点でみると,HEVC/H.265の標準化が終了して企業で の開発段階が本格化している現在の状況は後者に近 く,次はどのような切り口で攻めようかと試行錯誤す るフェーズである.しかしながら,このような時こそ,

次の時代を担うキーテクノロジを生み出すチャンスで ある.画像符号化分野では,「予測」と「変換」とい う大きなテクノロジの枠組みがあるが,いずれもまだ 多くの議論の余地が残されている.2015年6月に開催 されるPCSではGrand prediction challengeと名付け られた新しい予測技術のコンテストが行われる(本記 事が掲載される時期にはすでに結果はオープンになっ ているはずである).また,長きにわたって使われて きたDCTに代わり,学習型のスパースコーディング のような考え方も広まってきている.一方,筆者が重 要だと考えるのは新しい画質評価基準の議論である.

画質評価技術はそれ自体が研究テーマとして歴史があ るが,今こそSNRやSSIMでは測れない画像符号化ア ルゴリズムや映像処理技術を定量的に評価する手法が 求められている.ポストHEVCを議論する国際標準化 の場でも「視覚的画質向上」というキーワードが取り ざたされていると聞く.更に,映像メディア処理分野 における研究も,3次元処理・画像復元・画像検索・

画像認識など多岐にわたる分野に拡大しており,今後 もビッグデータや高度視覚処理を含めた斬新な観点か らの研究アプローチに期待したい.

このような背景の下,今回採録されている論文は,

いずれも新しい考え方に基づいたチャレンジの成果で あり,今後の本分野の研究を進めるにあたってぜひ皆 様に御一読いただきたいと願う.最後に,今回,貴重 な研究成果を投稿頂いた方々,本特集編集委員,査読 委員の皆様,そして本企画をサポート頂いた和文論文 誌D編集委員会の関係各位に感謝の意を表したい.

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電子情報通信学会論文誌 2015/9 Vol. J98–D No. 9

1189 しま 由よしゆき(正員:フェロー)  1981名大・工・電子卒.1983

同大大学院工学研究科電子工学専攻修士課程了.同年,日本電 信電話公社(現NTT)入社.2004〜2007東工大大学院理工学研 究科連携教授.NTTサイバースペース研究所画像メディア通信 プロジェクト映像符号化技術グループ研究グループリーダを経 て,2009より千葉工業大学情報科学部教授.これまで主として 画像圧縮符号化,画像信号処理,MPEG関連システムの研究開 発に従事.2004高柳記念奨励賞,2004及び2008画像符号化シン ポジウムフロンティア賞,2008 FIT2008船井ベストペーパー賞,

2009情報処理学会標準化貢献賞,2015テレコムシステム技術賞 受賞.博士(工学).電子情報通信学会フェロー,情報処理学会,

映像情報メディア学会,画像電子学会各会員,IEEEシニア会員.

画像符号化・映像メディア処理論文特集編集委員会 委 員 長 八 島 由 幸

市ヶ谷 敦 郎 ・ 久保田   彰 ・ 井 口 和 久

川 田 亮 一 ・ 関 口 俊 一 ・ 高 橋 桂 太 ・ 筒 口   拳 内 藤   整 ・ 浜 本 隆 之 ・ 坂 東 幸 浩 ・ 藤 井 俊 彰

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参照

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