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電子カルテ(学生メモを含む)の利用について 兵庫医科大学|シラバス

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Academic year: 2018

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(1)

【別記】

電子カルテ(学生メモを含む)の利用について

はじめに

 近年の日本の臨床実習では、クリニカルクラークシップ(診療参加型臨床実習) が推奨され患者さんの実際の診療に参加する形で、学生を医療スタッフの一員とし て位置づけ、将来のプロフェッショナルとして自らを高めていくことが期待されて いる。本学の臨床実習では、学生を Student Doctor と位置づけてすべての臨床実 習に参画させている。そのため、臨床実習中の学生は、診療録・電子カルテ等、適 切な目的のために、適切な対象を、適切な利用範囲において、閲覧することが特別 に許されている。また指導医の許可のもと記載も許される場合がある。ただしカル テは公文書であり、閲覧や記載内容には責任が伴うことを自覚し、規則を遵守し正 しく閲覧・記載すること。

基本的事項

 電子カルテは患者さんの人生に関わるきわめて重要な個人情報で構成されてい る。それゆえ、臨床実習においては原則として指導医が許可した特定の患者さんの データのみを閲覧可能(一部は記載可能)とする。

1.医学生は、学習目的に制限された医師に準ずるアカウントが用意されている。事 前にトレーニングを受け、ID 及びパスワードの発行を受けること。

2.自分に与えられた、学生用の病院情報システムアカウントを利用する。 3.システムの管理側では、どのアカウントで、どのようなシステム利用が行われ

ているか、モニターし記録している。十分に留意すること。 4.原則として担当患者以外のデータにはアクセスしないこと。

5.担当患者以外のデータへのアクセスは、学習目的かつ指導医が許可した場合に 限り可能である。自分の学習に必要な範囲に限定して、情報の閲覧をすること。 6.データの変更や一般カルテへの入力の権限は与えられていない。

7.指導医が許可した場合には電子カルテの学生用部分への入力が許可される。 8.与えられたアカウントは、紛失したり、他の者に貸与したり、その他、禁止さ

れた行為をしないよう、十分に注意して管理する。

① 自らがアクセスした学生用電子カルテを他者に利用させないこと。(他者に よる不正使用が自らの使用履歴として記録される。)

② 他者がアクセスした学生用電子カルテシステムを用いないこと。(不正使用 履歴により他者に損害を与える危険性がある。)

③ 使用の最後には、使用終了(ログアウト)の手続きを必ず行うこと。 ④ 途中で席を離れる場合は必ず使用終了(ログアウト)の手続きをすること。

臨 床 実 習 学 生 心 得

 本学の建学の精神は、1.社会の福祉への奉仕、2.人間への深い愛、3.人間 への幅広い科学的理解 です。さらに、兵庫医科大学病院は、「兵庫医科大学病院は、 安全で質の高い医療を行い、地域社会に貢献するとともに、よき医療人を育成しま す」を理念として掲げています。この建学の精神と病院の理念をよく理解し、それ に基づいて行動し、よき医師になることを目指してください。臨床実習を行う病院 は、社会の一部です。病院内では医学生といえども社会人としての対応が要求され ます。医師として、社会人として恥じない態度やマナーで臨んでください。病院で は患者さんを中心に考えて行動しましょう。病める方を助け励ますために、明るい 笑顔で接し、よく話を聞き、やさしくわかりやすく説明してください。

 病院内で最低限守って欲しい事項は以下のごとくです。

1)服装:学生は、患者さんを診察するのに相応しい服装、髪型、履物を身につける。 大学指定の白衣、白い靴及び名札着用のこと。不適切な学生は参加させない。患 者さんが病院に初めて来て、不審に思ったり不快に思ったりされないような髪型、 服装、履物着用のこと。髪の毛は感染予防の観点から白衣に接触しないことが重 要である。女子で肩にかかる場合は後ろでまとめること。白衣にかかる長さの場 合はポニーテールではなく、団子状に上にまとめること。男子は襟にかからない こと(後ろでまとめるのは禁止)。白衣はこまめに洗濯し交換すること。茶髪、長 髪、かつら、ぼさぼさの髪、すべての種類の髭、無精ひげ、長いもみ上げ、ピアス、 ペインティングした爪、しわだらけの白衣、破れたズボン、ずり落ちたズボン、 スリッパ、下駄、不要な指輪やアクセサリーなどは不可。過度の化粧や香水など も不可。またズボンの裾上げも必ず事前に行うこと。半袖の下に長袖を着用する のは不可。分厚い下着などの着用で対応すること。また下着、肌、T シャツなど の柄などが透けて見えるのは好ましくないので注意すること。判断の基準は、患 者さんの立場にたって不快でないと思われること。理屈はない。外出する時は必 ず白衣を脱いで出る。

2)態度、言葉づかい:患者や家族に対しては、丁寧な言葉で分かり易く話す。患 者や家族の病状病気に関する質問に対しては、主治医に聞くように伝える。患 者の前では私語を慎しむ(患者に不安や不快感を与えることになる)。

3)挨拶:受け持ちの患者さんはもちろん、廊下で行き会う人達、医師、詰所の看 護師さんなどに朝は「お早うございます」の挨拶をする。

4)病院で定められた規則を守り、所定の場所以外に許可なく出入りしてはいけな い。病棟、詰所では、医師として恥じない態度で、清潔に手を洗って診療に参 加する。エレベーター等の使用に関しては患者を優先し、他の人の迷惑になら ないように、学生は原則として階段を利用する。

5)医師には守秘義務がある。患者について知った個人的な事項は、一切他人に漏 らしてはいけない。また、病棟内などで話題にしてはならない。

6)指導医に指示された以外の医療行為を行ってはいけない。

7)指示された時間を厳守する。すべて5分前を心掛け、止むを得ず欠席・遅刻す る場合は、出来る限り事前に届ける。

8)レポート等の提出日時を厳守する。

9)携行品は、必要最少限のもののみとする(不要のものはロッカーに収納)。各自 の聴診器は実習開始までに購入しておく。

10)電子カルテなど病院情報システム及び PACS システムの利用にあたっては、所 定の規約、取り決めを守ること。詳細な規約、罰則は別記参照のこと。 11)4年次で講義を実施したように、医学生といえども利益相反(COI)について

注意を払う必要がある。製薬企業等からの文房具や食事提供等、便宜供与を要 求してはならない。また企業名・製品名入りの筆記具、ファイル等を患者さん の前で使用することは好ましくない。

12)健康診断未受診、やむを得ない理由のないインフルエンザ等の指示されたワク チンの不接種は実習に参加できない。

(2)

責 任 な ら び に 罰 則

 日本の医師免許付与については、医師国家試験合格のほか、過去に医師法等関連 する法律違反がないことが条件にあげられており、医学生が、臨床実習中において、 医師の守秘義務違反(刑法違反)や医師法違反にあたる行為をした場合、医師免許 を付与されない場合がある。また、社会一般においても職務上の特権を利用して行っ た犯罪・不正行為には、通常よりも厳しい処罰が下されるのが通例である。十分に 注意をして、臨床実習に臨むこと。なお、自分のアカウントでアクセスし、故意、 不注意を問わず他人がそのまま使用し、下記の行為をした場合も原則として同罪で ある。また他人のアカウントによる不正行為は、より厳罰に処する。(電子カルテと は学生メモを含む)

 万一、情報の漏洩またはその可能性がある場合は、速やかに申し出ること。隠蔽 は医療者として最も恥ずべき行為であり、厳罰に処せられる。

1)定期的に学生毎にアクセス履歴を確認する。定期的なアクセス毎にマイナス点は 加算される。

① 担当患者ならびに指導医の許可外の患者へのアクセス:   臨床実習評価:マイナス(−)5 ポイント

② 著名人、近隣者、知人、学生、教職員、その他スタッフなどへのアクセス   臨床実習評価:マイナス(−)10 ポイント

③ その他明らかに学習目的以外のアクセス   臨床実習評価:マイナス(−)10 ポイント

2)他人のアカウントによる閲覧・入力ならびに他人に自分のアカウントによる閲 覧・入力を許可した場合。

 臨床実習評価:マイナス(−)5 ポイント

 繰り返す場合は、その都度マイナス(−)5 ポイントとする。

3)カルテへの虚偽記載ならびに不適切記載。

  当該診療科での評価を行わず教務委員会で判定する。   複数回あるいは悪質な場合は臨床実習不合格とする。

4)許可されない印刷、USBメモリーへの保存、画面の撮影

   1 回あたり臨床実習評価:マイナス(−)5 ポイント

5)不適切な指導医の選択

   繰り返す場合はマイナス(−)5 ポイント。

6)個人情報漏洩

  その程度により教務委員会で処罰を検討する。ただし漏洩した事実の隠蔽につ いては臨床実習不合格とする。

9.検査結果の画像を含め、使用中のカルテの画面内容を携帯電話、カメラ等で写 真撮影しないこと。

10.他の記憶媒体(USB メモリーなど)へのコピー、保存は禁止。カルテ内容の印 刷は原則として禁止するが、指導医の許可のもと検査所見など必要最小限の部 分を印刷した場合は取り扱いに注意すること。不要な部分は黒塗りなどを行う こと。不要になった場合はシュレッダー処理の上で廃棄すること。

11.電子カルテの不正使用及び患者個人情報の侵害・漏洩は、学則に基づく処罰の 対象となるので、十分に注意して使用すること。

12.システム利用において、システム管理担当責任者ならびに教務委員会から、不 適切な利用を指摘された場合には、当該学生のシステム利用が制限される場合 がある。結果として、臨床実習そのものについて未達成ならびに不合格と評価 されることもある。

13.医学生が記載した診療記録には指導医の承認が必須である。指導医の選択を適 切に行うこと。誤った選択を行うと承認が得られず、不適切な記載が未承認で カルテ上に残る可能性がある。下記の注意事項を良く読んで指導医の選択を行 うこと。

1.承認が受けられない事例

1)カルテに記載科と指導医の所属科が一致しないもの。

2)カルテに記載科と指導医の所属科は一致しているが、記載された診療 内容が明らかに他科と思われるもの。

2.カルテ記載科の選択についての注意事項 1)診療を行った科で記載する。

入院患者の場合、共観科で診療を行った場合は共観科で記載する。 入院中他科診の場合も同じ。

3.指導医の選択についての注意事項 1)診療を行った科の医師を選択する。 2)状況に応じた医師を選択する。

病棟業務(実習)における指導医、外来業務(実習)における指導医 など。

参照

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