改定履歴
版 改定日 改定ページ 改定内容
改定履歴 ... 1
はじめに ... 3
1.
概略 ... 4
1.1 操作概要 ... 5
2.
Exchange サーバーのバックアップ ... 6
3.
バックアップイメージのマウント ... 8
4.
OPC による操作 ... 10
4.1 ソース・ターゲットの設定 ... 10
4.2 事前準備 ... 11
4.3 メールの復旧 ... 14
5.
Appendix ImageMountTool の使用方法 ... 17
はじめに
本資料は予告なく変更されることがあります。
本資料を株式会社ネットジャパンの許諾なしに複製、改変、および翻訳する事を禁止します。
本資料は Kroll Ontrack の正式文書ではありません。情報提供のみを目的としており、本資料の技術的もしく は編集上の間違い、欠陥について株式会社ネットジャパンはいかなる責任も負いません。
本資料は、Ontrack PowerControls および ActiveImage Protector の一般的な設定について記述されたもので あり、全ての環境や運用方法に対応しません。お客様環境への導入、使用、運用についてはお客様ご自身の 責任で行ってください。 本資料は、これからシステムを設計・導入しようとしているシステムエンジニアや、すでに導入されている 保守・運用管理を行う管理者や保守員の方を対象にしています。 また、Exchange Server 2003、2008、2010、2013 及び 一般的なコンピュータに関する知識を必要とします。 運用上、必要最小限の事項のみ記述してありますので、詳細な内容につきましては各種マニュアルを参考し ていただけるようお願いします。 本マニュアルに掲載してあります画像に関しては、設定例のため実際と異なる場合がございます。
1. 概略
Exchange サーバーのデータベースのバックアップはイメージング型のバックアップソフトである ActiveImage Protector(以後 AIP と称す)で行います。
Ontrack PowerControls(以後 OPC と称す)では、データベース内の個別のメールを参照し、メールや Outlook の PST ファイルへの復旧を行っていきます。
Exchangeササササ
NAS
ササササササPC Ontrack Power Controlsサ サ AI P
ササササササ
ササササササササササササ サ
サササササ サ
Cドライブ Eドライブ Yドライブ NAS バックアップ・イメージの保存 イメージ Eドライブのバックアップイメージを Yドライブとしてマウント イメージのマウント操作 Ex ch a n g eサーバー
EドライブにEx cha n g eの データベースを配置 システム領域
1.1 操作概要
AIP と OPC によるメールの復旧操作には 3 つのステップがあります。 1) AIP による Exchange サーバーのバックアップ AIP によるスケジュールバックアップにて定期的なバックアップ運用を行います。 2) AIP によるバックアップイメージのマウント メール復旧の事案が生じた際に AIP を使用してイメージをマウントします。 3) OPC によるメールの復旧 マウントしたドライブから OPC を使用して、個々のアカウントのメールを参照し復旧を行います。2. Exchange サーバーのバックアップ
1. AIP を Exchange サーバーにインストール
2. AIP の「バックアップの作成」メニューより、ウィザードを起動
*Windows Server 2008 R2 以降では先頭数百 MB に「システムで予約済み」パーティションが割振られ ているため、この領域も必ずバックアップしてください。
保存先は、サーバーのクラッシュ等の障害を考慮して、ネットワーク共有に保存することをお勧めしま す。
4. イメージオプション
任意にオプションを設定してください。更に詳細な設定をする場合は「高度な設定」で行ってください。
スケジュールバックアップにチェックを入れスケジュール設定を作成していきます。
3. バックアップイメージのマウント
1. マウント操作
復元したい日時のイメージを選択します。
3. ボリュームの選択
マウントされたドライブはクライアントの OPC より参照するため共有化させておいてください。
4. OPC による操作
4.1 ソース・ターゲットの設定
1. ソースの選択OPC のコンソールの Open Source アイコンを実行すると、このようなソースの選択ウィザードが起動しま す。
EDB Path --- 3.バックアップイメージのマウント で共有化させたドライブを参照し、データベースを選択し ます。
2. ターゲットの選択
OPC のコンソールの Open Target アイコンを実行すると、このようなソースの選択ウィザードが起動します。 必要な項目を設定してください。
アクセス権が無い場合、メールボックスの表示が出来ません。
上ペイン:バックアップイメージのより得られた EDB のメール 下ペイン:サーバーの EDB のメール
*自動メール送信ツールにより送信されたメールのため件名がランダム英数字漢字になっております。
復旧したいメールを右クリックしてコピーします。受信トレイ単位でのコピーも可能です。その他詳し い使用方法は、OPC のユーザーガイドをご参照ください。
2. サーバーの受信トレイへペースト
サーバーの受信トレイに復旧されました。Create Data はペーストが完了した日時で表示されますが、 Outlook 上では受信日時はそのまま引き継がれます。
Outlook を起動すると復旧したメールが存在しています。
5. Appendix ImageMountTool の使用方法
『3.バックアップイメージのマウント』の項にて操作する処理を簡単に行えるツールを公開していま す。 ダウンロードしたツールを、Exchange サーバー上の任意の場所に保存して活用してください。 要件:ActiveImage Protector 3.5 *3.5SP6M2 ではバグの影響で正しく動作しません。 ダウンロード先 ftp://ftp.netjapan.co.jp/aip/ImageMountTool.zip 1) ツールの使用方法 実行すると P~Z のドライブ文字で使用されていない文字を自動的に選択します。ネットワーク共有に保存している場合は、認証ダイアログが表示されます。
テキストとドライブ文字の選択ダイアログが起動します。マウントするボリュームの番号を入力して ください
イメージのマウントと共有化が設定されました。
2) OPC の復旧作業後の処理
ダイアログが表示され「使用中でも強制的にマウント解除する」にチェックを入れて OK を押します。