2021年1月8日
投資情報部 シニアストラテジスト
石黒 英之
2021年1月6日作成2021年のグローバル相場展望と投資戦略
~金利上昇懸念に対する中銀の手綱さばきが焦点に~
【プロフィール】 2016年3月まで国内証券で10年間、日本株ストラテジスト 業務に従事。2016年4月より大和証券株式会社に入社主要市場の価格予想
ワクチンの普及に伴う世界経済正常化や金融緩和長期化を背景に株高基調継続へ
2021年はワクチン普及に伴う世界経済正常化により世界の株式相場は年末にかけて緩やかに上昇するとみています。 対前年比で経済・物価指標が好転する局面では、米長期金利の上昇がマイナス材料となる場面も想定されます。 ただ、世界的な金融緩和の長期化が見込まれることから金利上昇・株安の動きは一時的なものに留まると考えます。主要市場の価格予想
10月末 11月末 1-3月 4-6月 7-9月 10-12月 27,500 27,500 28,000 29,000 24,500-28,000 24,000-28,000 25,000-29,000 25,000-30,000 1,850 1,850 1,900 1,950 1,660-1,880 1,620-1,880 1,690-1,950 1,690-2,000 31,000 31,000 32,000 33,000 27,000-32,000 27,000-32,000 28,000-33,000 29,000-34,000 12,800 12,800 13,200 13,500 11,500-13,200 11,500-13,200 11,500-13,500 11,800-13,800 3,750 3,750 3,900 4,000 3,300-3,900 3,300-3,900 3,400-4,000 3,500-4,100 S&P500 3,269.96 3,621.63 (出所)大和証券(注)単位は円(日経平均)、ドル(NYダウ)、ポイント(ナスダック、S&P500)。予想は上段が四半期末。下段が四半期レンジ NYダウ 26,501.60 29,638.64 ナスダック 10,911.59 12,198.74 実績 予測 2020年 2021年 TOPIX 1,579.33 1,754.92 日経平均 22,977.13 26,433.620 20 40 60 80 100 120 140 160 180 200 0 500 1,000 1,500 2,000 2,500 3,000 3,500 4,000 3月 5月 7月 9月 11月 1月 日本(右軸) 欧州主要国(左軸) 米国(左軸) (人) (人)
新型コロナウイルス新規死者数(7日移動平均)
(出所)ジョンズ・ホプキンス大学、Bloombergより 大和証券作成、1/4まで変異種の出現等もあり市場の警戒感が高まりつつあり、世界的な景気減速懸念が意識
2020年に世界を揺るがした新型コロナウイルスは依然猛威を振るっており、世界的な景気減速懸念が意識されています。 感染拡大を抑えるべく行動制限の厳格化の動きが米国や欧州でみられているほか、日本でも自粛ムードが強まっています。 感染拡大の動きが一段と加速すれば、世界の株式相場の上値圧迫要因となる可能性もあり動向には注意を要します。新型コロナウイルスの感染再拡大が続く
0 1 2 3 4 5 6 0 5 10 15 20 25 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月11月12月 1月 (万人) (千人) 米国(左軸) 欧州主要国 (左軸) 日本(右軸)新型コロナウイルス新規感染者数(7日移動平均)
(出所)ジョンズ・ホプキンス大学、Bloombergより 大和証券作成、1/4まで2021年はワクチン接種の普及と各国当局の政策への期待感が市場心理をサポート
もっとも、2021年にはワクチン接種が世界的に普及するとみられ、現時点でコロナ感染再拡大が市場に与える影響は限定的。 加えて、ECBが金融緩和の強化、FRBが金融緩和の長期化を示唆するなど米欧中銀のハト派スタンスが市場心理をサポート。 コロナ感染再拡大を受けて今後各国政府が追加の財政出動に動く可能性が高まっていることも株式市場の支援材料です。ただワクチン接種開始と金融&財政政策が支えに
①ワクチン
米ファイザー、米モデルナのワクチン接種が本格化
→新型コロナウイルスの変異種にも効果を発揮する見通し
②金融緩和
ECB:12月10日の理事会で資産購入&長期資金供給策を
組み合わせた追加の金融緩和を決定
FRB:同15~16日のFOMCで量的緩和長期化を示唆
③経済対策
コロナ感染再拡大で追加財政出動の可能性
(出所)各種媒体より大和証券作成0.0 0.5 1.0 1.5 2.0 2.5 3.0 3.5 14年 15年 16年 17年 18年 19年 20年 21年 (%) 米10年国債利回り 米期待インフレ率(10年)
米10年国債利回りと米期待インフレ率
(出所)Bloombergより大和証券作成、1/1まで 0.5 1.0 1.5 2.0 2.5 -50 -40 -30 -20 -10 0 10 20 30 40 50 14年 15年 16年 17年 18年 19年 20年 21年 CRB指数前年比(左軸) 米国・期待インフレ率(10年、右軸) (%) (%) 予想米期待インフレ率(10年)とCRB指数前年比
(出所)Bloombergより大和証券作成、1/1まで ※CRB指数前年比の予想は12/24の水準が当面続くと 仮定した経済正常化に伴う米長期金利上昇が波乱要因も米金融緩和長期化観測が支えに
2021年は経済正常化に伴う米長期金利上昇が、一時的に相場の波乱要因になる可能性があり注意が必要と考えます。 春先にかけて原油など商品価格が対前年比で急上昇する可能性が高く、これが米期待インフレ率の上昇につながりそうです。 米期待インフレ率と米長期金利は連動性があり、米10年国債利回りが春先にかけて急上昇する展開もありうるでしょう。2021年は米長期金利上昇が相場の波乱要因に
0 500 1000 1500 2000 2500 3000 0 5 10 15 20 25 30 03年 07年 11年 15年 19年 (兆ドル) (pt) FRB(左軸) ECB(左軸) 日銀(左軸)
MSCI World Index(右軸)
(出所)Bloombergより大和証券作成、MSCI World Indexは12/31まで 中央銀行総資産は直近発表値
日米欧中銀総資産とMSCI World Index
日米欧中銀の総資産は2021年も拡大する公算
とはいえ、日米欧中銀の強力な量的緩和策が当面継続するとみており、米長期金利の上昇は一時的と考えます。 リーマン・ショック以降は世界経済よりも金融緩和の持続性が株価の決定要因となっていることを忘れてはなりません。
日米欧中銀は当面量的緩和策の継続方針を示しており、世界的なカネ余り・低金利・株高の流れは今後も続きそうです。
-1.25 -1.00 -0.75 -0.50 -0.25 0.00 0.25 0.50 0.75 1.00 1.25 18年6月 19年6月 20年6月 (%)
米実質金利(米10年国債利回り-期待インフレ率)
(出所)Bloombergより大和証券作成、12/31まで 0 500 1000 1500 2000 2500 3000 3500 4000 1000 2000 3000 4000 5000 6000 7000 8000 03年 06年 09年 12年 15年 18年 21年 S&P500(右軸) 米MMF残高(左軸) (10億ドル) (pt)S&P500と米MMF残高
(出所)Bloombergより大和証券作成 S&P500は12/31まで、MMF残高は12/16時点米実質金利のマイナス長期化&潤沢な待機資金が投資家のリスク資産選好をサポート
FRBが金融緩和の長期化を力強く約束していることもあり、米国では実質金利のマイナス推移が常態化しています。 米実質金利のマイナス環境下では安全資産で保有するよりもリスク資産に投資することが合理的な投資行動となります。 ただ、安全資産である米MMF残高は足元でようやく減少基調に転じたものの依然高水準で推移しており、こうした潤沢な待機マ ネーが株式相場を押し上げる流れは続きそうです。米実質金利のマイナス環境下でリスク資産選好続く
相場の先行きに対する強弱感が対立しており市場心理は強気一辺倒ではないと考える
恐怖指数の異名をとる米VIXは足元で落ち着きつつあるものの、依然として20超の状態が続いています。 米VIXは20が市場心理の楽観・悲観の分かれ目とみられており、現在の市場心理はまだ強気一辺倒ではないといえます。 VIXを見る限り投資家の中で相場の先行きに対する強弱感が対立しており、市場は過度な楽観状態にはないと考えます。VIXは安定しつつも依然20超の推移が続く
0 10 20 30 40 50 60 70 80 90 1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 1月 NASDAQ100 VIX S&P500 VIX米S&P500のVIXとナスダック100のVIX
(出所)Bloombergより大和証券作成、1/5までVIX20超局面では株式に対して買いスタンスで臨むことが肝要
VIXの水準別の1年後平均株価騰落率をみると、VIXが高い時に投資すると高いリターンが得られる傾向があります。 1年後株価上昇確率をみると、VIXが20以上の時にNASDAQ100に投資すると100%の確率で上昇していることがわかります。 現在のVIXは20超の状態が続いており、長期目線でみて米国株はエントリーポイントといえるでしょう。VIX20超水準は長期目線でみてエントリーポイント
36 28 21 16 11 11 10 8 48 37 27 21 17 18 18 15 0 20 40 60 40以上 35~40 30~35 25~30 20~25 15~20 10~15 10以下 NASDAQ100 S&P500 (%)VIX指数水準別の1年後平均株価騰落率
100% 100% 100% 100% 95% 88% 84% 81% 100% 100% 100% 100% 100% 97% 91% 94% 80% 85% 90% 95% 100% 105% 40以上 35~40 30~35 25~30 20~25 15~20 10~15 10以下 NASDAQ100 S&P500VIX指数水準別の1年後株価上昇確率
(出所)両グラフともBloombergより大和証券作成 ※世界的な金融緩和が本格化した09年以降のデータを集計(週次ベース)上昇確率 95% 上昇確率 80% 70% 75% 80% 85% 90% 95% 100% 金利上昇時 金利低下時 平均株価 上昇率 15.1% 平均株価 上昇率 10.9% 金利上昇・株価下落パターン時 平均下落率:1.9% 金利低下・株価下落パターン時 平均下落率:5.3%
金利上昇・低下時のNASDAQ100上昇確率
米長期金利が上昇してもNASDAQ100のパフォーマンスは良好
2021年は世界経済の正常化に伴う米金利上昇が見込まれており、これが成長株に逆風との見方もあります。 ただ、米長期金利とNASDAQ100の6ヵ月間の変化率の関係をみると、米金利上昇が成長株の逆風になるわけではありません。 データでみると、米金利上昇時のナスダック100の上昇確率は高く、米金利上昇を過度に懸念する必要はないと考えます。2021年は緩やかな金利上昇も成長株優位は不変
(出所)両グラフともBloombergより大和証券作成、12/31まで、週次ベース ※09年以降のナスダック100と米10年国債利回りの6ヵ月間変化を集計 -20 -10 0 10 20 30 40 50 60 -2.0 -1.5 -1.0 -0.5 0.0 0.5 1.0 1.5 6ヵ月間のNASDAQ100 騰落率(%) 6ヵ月間の米10年国債利回り変化幅(%pt)ナスダック100と米10年国債利回りの関係
日米の企業業績は2021年に本格回復局面を迎える公算
新型コロナウイルスの影響で2020年の日米企業の業績は大幅な減益になる見通しです。 ただ、2021年はワクチンが世界的に普及するとみられており、日米の企業業績見通しは本格回復局面を迎えると考えます。 株価の源泉である企業業績の力強い回復が確認できれば、米国株や日本株の上昇を後押しする可能性が高いといえるでしょう。日米の企業業績見通し
0 5 10 15 20 25 30 35 40 45 -60 -50 -40 -30 -20 -10 0 10 20 30 08年 10年 12年 14年 16年 18年 20年 大企業製造業 DI(左軸) (兆円) 先行き -8 全産業経常利益(右軸)日銀短観大企業製造業DIと全産業経常利益
(出所)Bloombergより大和証券作成 -12.8 -30.6 -6.1 -10.4 15.7 44.4 13.3 22.4 -40 -30 -20 -10 0 10 20 30 40 50 1Q2Q3Q4Q1Q2Q3Q4Q1Q2Q3Q4Q1Q2Q3Q4Q1Q2Q3Q4Q 17年 18年 19年 20年 21年 (%)S&P500構成企業のEPS増益率(実績・予想)
(出所)リフィニティブより大和証券作成、12/24時点 ※4Q以降の増益率は予想0 100 200 300 400 500 600 85 90 95 00 05 10 15 20 (10億ドル)
米国企業自社株買い金額(四半期ベース)
(出所)リフィニティブより大和証券作成、9月末まで (年) ?事業環境の不透明感が後退し株価の先高観が強まる局面で自社株買いが膨らむ傾向
2021年は新型コロナウイルスワクチンが普及するとみられ、企業の事業環境の不透明感は徐々に薄らぐと考えられます。 リーマン・ショック後のように過度な不安心理が後退し、株価の先高観が強まる局面では自社株買いが膨らむ傾向があります。 世界的なカネ余り・低金利環境が当面続く可能性が高い中、2021年は米企業の積極的な自社株買いが相場を支えそうです。コロナ後の米国企業の自社株買いに期待
160 180 200 220 240 260 280 300 320 340 360 380 -14 -12 -10 -8 -6 -4 -2 0 12年 14年 16年 18年 20年 万 (%) 日本株-世界株ROE差(左軸) 日本企業現預金残高(右軸) (兆円)
日本株-世界株ROE差と日本企業の現預金残高
(出所)Bloombergより大和証券作成 9月末時点 -5 0 5 10 15 20 25 12年11月 15年11月 18年11月 (兆円)アベノミクス相場開始後の海外勢の売買差額累計
(出所)日本取引所より大和証券作成、12月第3週まで ※アベノミクス相場が始まった12年11月を起点とした(現先合計)企業の収益力向上の兆しが見えれば海外勢の日本株への見直し買いが強まる公算
海外勢の日本株投資動向と日本企業のROE(収益力)は関係性が高いとみられています。 近年日本企業と世界の企業とのROEの差が拡大したことが海外勢の断続的な日本株売りにつながった可能性もあると考えます。 中長期的な視点に立つと、日本企業のROE向上への意識が高まるかが2021年の日本株を見る上での焦点となりそうです。日本株は企業の収益力向上が焦点に
0.5 1.0 1.5 2.0 2.5 3.0 3.5 4.0 4.5 4 6 8 10 12 14 16 18 20 22 24 ブラジル 日本 米国 ドイツ 中国 フランス カナダ 20年予想PBR(倍) 20年予想ROE(%)
各国株のROEとPBR
(出所)Bloombergより大和証券作成、12/24時点 ※米国:S&P500、日本:TOPIX、ドイツ:DAX指数、フランス:CAC40指数 中国:上海総合指数、ブラジル:ボベスパ指数、カナダ:S&Pトロント総合指数2021年春に予定されるコーポレートガバナンスコードの改定に注目
日本企業の収益力向上のカギを握るのは2021年春に予定される「コーポレートガバナンスコードの改定」と考えます。 同コードの改定は東証の区分見直しとも関係してくるとみられ、企業の経営努力を促す枠組みがいよいよ整うとみられます。 企業の収益力(ROE)と株価の評価(PBR)は正の相関(PBR=PER×ROE)があり、ROE向上期待が高まれば日本株へ の評価は上がるでしょう。コーポレートガバナンスコード改定で日本株への期待高まるか?
5G&半導体は21年も活況が続く
(出所)各種資料より大和証券作成 (注)銘柄は2020年12月21日時点。日本株は東証一部。外国株は、NY=ニューヨーク証券取引所、NAS=ナスダック、L=ロンドン証券取引所、HK=香港証券取引所。主な関連企業
「5G」の利用エリア拡大、普及加速が追い風に。半導体はメモリ向けの投資にも注目
21年も通信インフラの拡充等に伴い、世界中で5Gの利用可能エリアが広がる見通しです。5Gのポテンシャルを引き出す高 周波帯ミリ波の活用も広がるとみられます。東京五輪はその”ショーケース”になり、普及加速の契機となる可能性があります テクノロジーの進化を支える半導体も、ロジックの好調持続、メモリ(DRAM)の投資回復が期待され、活況が続くでしょう 5Gスマホ 5G部品/インフラ ミリ波 ローカル5G構築支援 半導体製造装置 半導体テスト部品 メモリ半導体製造 ロジック半導体設計・製造 半導体材料・消耗品 アップル(AAPL NAS)、小米集団(1810 HK)、サムスン電子(SMSN L:GDR) クアルコム(QCOM NAS)、村田製作所(6981)、TDK(6762)、太陽誘電(6976)、富士通(6702)、 エリクソン(ERIC NAS:ADR)、ノキア(NOK NY:ADR)、サムスン電子(SMSN L:GDR)、NEC(6701) NTT(9432)、村田製作所(6981)、TDK(6762)、キーサイト・テクノロジーズ(KEYS NY)、アンリツ(6754) NEC(6701)、伊藤忠テクノソリューションズ(4739)、富士通(6702)、NTTデータ(9613)主な関連企業
東京エレクトロン(8035)、アドバンテスト(6857)、ディスコ(6146)、ダイフク(6383)、
ASMLHD(ASML NAS:NY登録株)、テラダイン(TER NAS)、アプライド・マテリアルズ(AMAT NAS) 日本マイクロニクス(6871)、山一電機(6941)
サムスン電子(SMSN L:GDR)、マイクロン・テクノロジー(MU NAS)
TSMC(TSM NY:ADR)、エヌビディア(NVDA NAS)、クアルコム(QCOM NAS)、インテル(INTC NAS)、 アドバンスト・マイクロ・デバイス(AMD NAS)、サムスン電子(SMSN L:GDR) 信越化学工業(4063)、SUMCO(3436)、JSR(4185)、フジミインコーポレーテッド(5384)、 東京応化工業(4186)、HOYA(7741) 2021年の 注目投資 テーマ①
エヌビディア(NVDA/A5249、米国、半導体)
1993年創業の半導体企業 主要製品はゲームのグラフィックス(画像・動画等)処理やスーパーコンピュータ 等の演算処理で利⽤されるグラフィックプロセッシングユニット(GPU) 20年7月、時価総額規模で米インテルを初めて抜き、米半導体メーカーのNo.1に< 会社概要 >
< ポイント >
(出所)ナスダック< 業績データ >
巣ごもり消費の追い風を受けるゲーム事業、クラウドやAIなど に製品を提供するデータセンタ事業が成長のけん引役。 なめらかな動きのゲーム映像を描くために必要なゲーム⽤GPU を搭載したPCは、好調な販売が続いている。また、単純な計算 を高速でこなすことのできるGPUはAI(人工知能)の開発に向いて おり、データセンタ向けの需要が強まっている。 11-1月期の会社計画売上高は中央値で55%増収。会社は、デー タセンタ事業は前四半期(8-10月期)比で一服を見込む。一方、 ゲーム事業については、新型ゲーム機の発売が相次ぐ年末商戦 での需要増などを期待し、同増収を予想している。 株価推移(週次) 事業別売上高とEPSの推移 (注)1Q=2-4月期。20年11-1月期(21年1月期4Q)以降はアナリ スト予想(20年12月24日時点)。EPS(1株当たり利益)は継続事業 ベース。(出所)会社資料、リフィニティブより大和証券作成 0 1 2 3 4 0 1,000 2,000 3,000 4,000 5,000 6,000 1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 3Q 4Q 19/1 20/1 21/1 22/1 ゲーム データセンタ プロ用グラフィクス 自動車 受託生産/特許 (百万㌦) (左軸)EPS(右軸) (㌦) (年/月) 100 200 300 400 500 600 2018 2019 2020 (年)2021 26週移動平均 52週移動平均 12月23日まで (ドル) 決算期 20.1 10,918 百万㌦ 2,796 百万㌦ 株価 520.37 ㌦ 1㌦= 103.57 円 21.1 予 16,486 (+51%) 4,114 (+47%) 時価総額 3,221 億㌦ 22.1 予 19,870 (+21%) 5,415 (+32%) 予想EPS(21.1) 9.72 ㌦ 予想PER(21.1) 53.5 倍 23.1 予 22,376 (+13%) 6,444 (+19%) 予想EPS(22.1) 11.71 ㌦ 予想PER(22.1) 44.4 倍 株価・為替情報(12/23時点) 売上高 純利益 ※予想はリフィニティブ集計のアナリストコンセンサス。EPSは継続事業ベース。特に注釈がなければ、文中の伸び率は前年同期比。40 60 80 100 120 140 2018 2019 2020 (年) 26週移動平均 52週移動平均 12月23日まで (ドル)
キーサイト・テクノロジーズ
(KEYS/A0016、米国、電子計測器)
デジタル機器の性能を測る「電子計測器」で世界最大手級 17年にネットワークやソフトウェアの検査・評価に強みを持つ企業を買収する ことで、事業を製品開発と製造のサポートから市場投入後の運⽤支援まで広げた 事業は、通信及び航空宇宙・防衛分野等(CS)、電子機器分野(EIS)の2つ<会社概要>
<ポイント>
(出所)ニューヨーク証券取引所<業績データ>
主力のCSでは、5Gスマホや同基地局の計測器で高シェアを握っ ている模様。データ処理量の膨張を背景に高速データセンター 向けも好調だ。EISでは、電子機器と半導体、電動化やハイテク 化の進展が見込まれる自動車産業向けにも事業展開。 20年10月期Q4(8-10月期)は、売上高が前年同期比9%増、 EPS(継続事業ベース)が同22%増。CSは5G関連が好調で24 %の営業増益。EISは幅広い分野の生産回復で23%の営業増益。 21年10月期Q1(11月-21年1月期)の会社計画は、売上高が前年 同期比4~6%増、EPSが同5~10%増。今後も5G市場拡大の恩 恵を享受し続けると期待。加えて、電気自動車や自動運転車の 開発加速が更なる成長の追い風となる可能性にも注目したい。 株価推移(週次) キーサイトが高度デジタル社会で担う役割は大きい (注)市場規模とシェアは2019年10月期時点。1ドル=105円換算 (出所)会社発表資料より大和証券作成 セグメント EIS事業 分野 通信 航空宇宙・防衛 電子機器 市場規模 (成長率) 8,900億円 (4~6%) 4,400億円 (2~3%) 5,000億円 (2~3%) 世界シェア 順位 26% 1位 24% 1位 23% 1位 顧客層 通信事業者、 スマホメーカー、 データセンター 官公庁、 航空機メーカー 電子機器メーカー、 半導体メーカー、 自動車メーカー 〈キーサイトの主要事業と世界シェア〉 CS事業 決算期 19.10 4,303 百万㌦ 902 百万㌦ 株価 130.42 ㌦ 1㌦= 103.57 円 20.10 4,221 (▲2%) 919 (+2%) 時価総額 243 億㌦ 21.10 予 4,709 (+12%) 1,032 (+12%) 予想EPS(21.10) 5.59 ㌦ 予想PER(21.10) 23.3 倍 22.10 予 4,949 (+5%) 1,125 (+9%) 予想EPS(22.10) 6.07 ㌦ 予想PER(22.10) 21.5 倍 売上高 純利益 株価・為替情報(12/23時点) ※純利益は調整後利益。予想EPS(1株当たり純利益)、予想PERもこれを基に算出。予想はリフィニティブ集計のアナリストコンセンサス。アドバンテスト(6857)
事業セグメント別受注高の四半期推移【会社側はSoCテスタの需要回復の兆しを示唆。22/3期の業績回復に対する確度が高まる】
半導体テスタの大手。上期決算の発表時に、通期の会社計画は上方修正となった。1Q(4-6月)決算時にリス ク視されたファーウェイなどへの取引規制に伴う同社顧客の投資手控えは、年内に解消に向かうとの見通しが 会社側より示されている。需要回復の兆しが表れてきたとみて、ポジティブに捉えたい。加えて会社側は、21 年のテスタ市場の拡大も予想する。半導体の微細化や高機能化(容量増加)がもたらすテスト時間の伸びが追 い風となろう。米中摩擦などの留意点もあるが、22/3期以降の業績回復、拡大に対する確度は高まっている。 (注)2Q=7-9月期 (出所)会社資料 大和証券予想、実績は決算短信。IFRSベース。当期利益は親会社の所有者に帰属する当期利益を示す。 株価情報(12/24時点) 7,350 円 億円 302.4円 1株益 1株配 14,412 92.0円 460 連結 売上高 営業利益 税前利益 当期利益 19.3 億円 570 億円 586 (▲12%) 535 (▲6%) 662 20.3 2,759 (▲2%) 587 (▲9%) 2,825 億円 647 億円 31.3倍 21.3 予 2,810 (+2%) 580 (▲1%) 560 (▲4%) PER(22.3予): 89.0円 22.3 予 3,190 (+14%) 720 234.6円 時価総額: 730 (+30%) 70.0円 590 (+28%) 300.9円 (+24%) 1.0% 24.4倍 配当利回り(21.3予): 株価: PER(21.3予): 270.1円 82.0円 (▲14%) 0 200 400 600 800 1000 1Q 2Q 3Q 4Q 1 2 3 4 1 2 3 4 1 2 3 4 1 2 17/3期 18/3 19/3 20/3 21/3 (億円) その他 SoC他 メモリ 半導体テストシステム事業・部品 1000 2000 3000 4000 5000 6000 7000 8000 2018 2019 2020 (円) (年) 株価推移(週足) 26週移動平均 52週移動平均 (出所)東京証券取引所、修正株価ベース 12月24日まで 52週高値:7,980円 52週安値:3,335円世界中で広がる脱炭素競争
(出所)各種資料より大和証券作成 (注)銘柄は2020年12月21日時点。日本株は、東2=東証二部、他は東証一部。外国株は、NY=ニューヨーク証券取引所、NAS=ナスダック、P=ユーロネクスト・パリ、GY=フランクフルト証券 取引所、HK=香港証券取引所、AU=オーストラリア証券取引所、IM=イタリア証券取引所、SM=マドリード証券取引所脱炭素は、全固体電池や水素の開発がカギに
温室効果ガスの排出について、日本は「50年にゼロ」、中国は「60年にゼロ」を目標に掲げました。さらに米国では、環境イ ンフラ投資を掲げるバイデン氏が1月に大統領に就任予定。21年も脱炭素競争が加速していくでしょう。 再生可能エネルギーや電気自動車(EV)の普及に伴い、固体で燃えにくく、エネルギー効率の高い「全固体電池」やCO2を 排出しない新たな燃料源として期待される「水素」の開発が進んでいくでしょう。 太陽光、風力発電 蓄電池・EV用電池 送電網 EV(電気自動車) 水素インフラ・製造等 主な関連企業【事業者】ネクステラ・エナジー(NEE NY)、エーオン(EOAN GY)、エネル(ENEL IM)、龍源電力集団(916 HK)、豊田通商(8015)、レノバ(9519) 【メーカー】シーメンスガメサ・リニューアブル・エナジー(SGRE SM)、ゴールドウィンド(2208 HK)、ゼネラル・エレクトリック(GE NY)、東レ(3402)、 NTN(6472)、京セラ(6971)、エンフェーズ・エナジー(ENPH NAS)
【建設】鹿島建設(1812)、五洋建設(1893)、大林組(1802)、清水建設(1803)
【蓄電池】テスラ(TSLA NAS)、BYD(1211 HK)、住友電気工業(5802)、日本碍子(5333)、エンフェーズ・エナジー(ENPH NAS)、 パナソニック(6752)、京セラ(6971)、TDK(6762)
【電池部材】旭化成(3407)、東レ(3402)、三菱ケミカルHD(4188)、昭和電工(4004)、住友金属鉱山(5713)、デンカ(4061) 【全固体電池】トヨタ自動車(7203)、三井金属鉱業(5706)、村田製作所(6981)、出光興産(5019)、日本電気硝子(5214) シーメンス(SIE GY)、ゼネラル・エレクトリック(GE NY)、日立製作所(6501)、住友電気工業(5802)、TDK(6762)
【EVメーカー】テスラ(TSLA NAS)、トヨタ自動車(7203)、ホンダ(7267)、日産自動車(7201)、フォルクスワーゲン(VOW3 GY)、 BMW(BMW GY)、BYD(1211 HK)
【モーター】日本電産(6594)、デンソー(6902)、明電舎(6508)
【水素インフラ】旭化成(3407)、日本酸素HD(4091)、ENEOSHD(5020)、千代田化工建設(6366 東2)、日立造船(7004)、 三菱重工業(7011)、岩谷産業(8088)、エア・リキード(AI P)、三菱化工機(6331)
【水素製造】日本製鉄(5401)、エアープロダクツ・アンド・ケミカルズ(APD NY)、AGLエナジー(AGL AU)、リンデ(LIN NY) 【燃料電池車】トヨタ自動車(7203)、東レ(3402)
2021年の 注目投資 テーマ②
0 100 200 300 400 500 600 700 800 2018 2019 2020 (年) 26週移動平均 52週移動平均 12月23日まで (ドル)
テスラ(TSLA/A3972、米国、電気自動車)
2003年に創業した電気自動車(EV)専業の自動車メーカー 19年の電動車(EV+PHEV)市場におけるシェアは17%で世界首位。17年に普及 価格帯のEV「モデル3」を投入したことが事業規模を大きく拡げる契機となった 黒字化定着を受け、 20年12月21日付で「S&P500指数」へ新規採⽤された<会社概要>
<ポイント>
(注)株価は分割修正済み。(出所)ナスダック<業績データ>
20年Q3(7-9月期)の営業利益は8.1億ドルと、前年同期に比べ 3.1倍へ拡大。四半期として過去最高を記録した。販売台数は同 44%増の14万台。販売台数増加の効果に、コスト削減の効果も 重なり、粗利益率(≒本質的な稼ぐ力)の向上が顕著であった。 会社は、コロナ禍以前に策定した20年の販売目標50万台の達成 を目指すと表明。10-12月期の販売台数は18.1万台(前年同期比 61%増)と、7-9月期実績を大幅に上回る高い目標に設定された。 1月初旬に発表見込みの10-12月期販売・出荷速報に注目したい。 現在の生産能力は84万台/年へ拡張。21年は更に、欧州初の生産 拠点ベルリン工場から出荷が始まり、米国ではトラック型EV「 セミ」の市場投入も予定されている。利益成長の継続を期待。 株価推移(週次) 採算向上も理由に利益成長が続くと予想 (注)20年Q4以降はリフィニティブ予想(12/23時点)。Q1=1-3月期。 (出所)会社資料、リフィニティブ 12% 14% 16% 18% 20% 22% 24% 26% -10 -5 0 5 10 15 20 25 Q1 Q2 Q3 Q4 Q1 Q2 Q3 Q4 Q1 Q2 Q3 Q4 Q1 Q2 Q3 Q4 2019年 2020年 2021年 2022年 〈営業損益と粗利益率の四半期推移〉 営業損益(左軸) 粗利益率(右軸) (億ドル) 予想 決算期 19.12 24,578 百万㌦ 36 百万㌦ 株価 645.98 ㌦ 1㌦= 103.57 円 20.12 予 30,892 (+26%) 2,340 ( 65倍 ) 時価総額 6,123 億㌦ 21.12 予 45,482 (+47%) 4,049 (+73%) 予想EPS(20.12) 2.29 ㌦ 予想PER(20.12) 282.1 倍 22.12 予 57,193 (+26%) 5,161 (+27%) 予想EPS(21.12) 3.84 ㌦ 予想PER(21.12) 168.2 倍 株価・為替情報(12/23時点) 売上高 純利益 ※純利益は調整後利益。予想EPS、予想PERもこれを基に算出。予想はリフィニティブ集計のアナリストコンセンサス。五洋建設(1893)
日本における洋上風力発電能力目標【国内マリコン最大手。21/3期上期は完工総利益率が大きく改善、中長期では洋上風力建設に期待】
海上土木工事を中心に行う国内マリコン最大手。21/3期上期(4-9月)は前年同期比で減収営業減益も、単体 完成工事総利益率は同+1.6%ptの10.2%と大きく改善。脱炭素化の中、政府は洋上風力発電へ投資拡大方針。 2019年4月施行の再エネ海域利⽤法で事業化が進んでおり、今後洋上風力発電能力は拡大しよう。現在、同社 は国内で大型風車を設置可能な唯一のSEP船(自己昇降式作業台船)を保有。洋上風力建設で今後年間200-300億円の売上計上を目指す方針。業績への貢献は24/3期からとなる点には留意が必要も、中長期で期待。 (注)数値は全て予測。1GW=100万KW (出所)日本風力発電協会より大和証券作成、予想は日本風力発電協会 大和証券予想、実績は決算短信。 株価情報(12/24時点) 851 円 億円 66.2円 1株益 1株配 2,426 19.0円 207 連結 売上高 営業利益 経常利益 当期利益 19.3 億円 189 億円 325 (+22%) 234 (+24%) 266 20.3 5,738 (+6%) 332 (+13%) 5,419 億円 292 億円 11.7倍 21.3 予 4,850 (▲15%) 303 (▲9%) 299 (▲8%) PER(22.3予): 24.0円 22.3 予 5,570 (+15%) 325 72.6円 時価総額: 320 (+7%) 20.0円 224 (+8%) 78.6円 (+7%) 2.4% 10.8倍 配当利回り(21.3予): 株価: PER(21.3予): 81.8円 24.0円 (▲11%) 10 30~45 90 0 20 40 60 80 100 120 2030 2040 2050 (GW) (年)Withコロナで広がるオンライン診療
(出所)各種資料より大和証券作成 (注)銘柄は2020年12月21日時点。日本株は、東マ=東証マザーズ、無印は東証一部。外国株は、NAS=ナスダック菅首相はオンライン診療の恒久化を推進すると明言
オンライン診療は18年度から保険適用し限定的に解禁されました。しかし、コロナウイルス蔓延を受けて、20年4月に臨時 にオンラインで初診の診断から処方までを受けられる措置(全面解禁)が講じられました 菅首相は10月の所信表明演説で、「オンライン診療(臨時措置)の恒久化」を推進すると明言しました。初診をかかりつ け医に限定する方針が示されていますが、体制整備が進んでいくことが期待されます オンライン診療 電子カルテ 調剤薬局主な関連企業
メドレー(4480 東マ)、MRT(6034 東マ)、エムティーアイ(9438)、 エムスリー(2413)、ZHD(4689) パナソニック(6752)、エムスリー(2413)、ビー・エム・エル(4694)、 日立製作所(6501)、富士通(6702)、イーエムシステムズ(4820)、アルファベット(GOOGL NAS)、ニュアンス・コミュニケーションズ(NUAN NAS) アインHD(9627)、クオールHD(3034)、日本調剤(3341)、 ファーマライズHD(2796)、ココカラファイン(3098)、 アマゾン・ドット・コム(AMZN NAS) 2021年の 注目投資 テーマ③
エムスリー(2413)
事業別営業利益の推移【主力事業の受注増ペース加速が好印象。オンライン診療等、更なる成長に向けた種まきにも余念がない】
国内医師の9割以上が会員登録する医師向け情報サイト運営。この唯一無二の立ち位置を強みに、独自サービ スを多数展開する。新型コロナを受け、医師が薬剤情報を得る手段は急速にネットへシフトしており、上期に は、主力事業の製薬会社向けマーケティング支援の受注高が前年同期比2.5倍超に拡大した模様。特に7-9月は 4-6月よりも受注ペースが加速したとされ、今後の見通しは明るい。加えて、オンライン診療やAI診断などに も取り組むなど、不可逆的な構造変化を捉えた事業を複数展開しており、中長期の成長確度は高いだろう。 (注)上期=4-9月期 (出所)会社資料、予想は大和証券 大和証券予想、実績は決算短信。IFRSベース。当期利益は親会社の所有者に帰属する当期利益を示す。 18年10月1日を効力発生日として1:2の株式分割を実施、1株当たり数値は遡及修正済。 (+22%) 0.1% 155.4倍 配当利回り(21.3予): 株価: PER(21.3予): 31.9円 8.5円 (+54%) 49.1円 時価総額: 622 (+22%) 13.0円 412 (+24%) 60.7円 (+48%) 508 (+47%) PER(22.3予): 16.0円 22.3 予 1,840 (+14%) 622 1,131 億円 308 億円 192.3倍 21.3 予 1,610 (+23%) 508 346 (+12%) 216 (+11%) 309 20.3 1,310 (+16%) 343 (+11%) 333 連結 売上収益 営業利益 税前利益 当期利益 19.3 億円 196 億円 株価情報(12/24時点) 9,434 円 億円 30.2円 1株益 1株配 64,028 7.0円 -150 0 150 300 450 600 750 900 17/3 期 18/3 19/3 20/3 21/3 予 22/3 予 23/3 予 20/3 上期 21/3 上期 (億円) 海外 その他エマージング(新規事業) キャリアソリューション(転職支援) エビデンスソリューション(治験) メディカルプラットフォーム(MR君等) 調整額 上期の実績は、 主力のメディカル プラットフォームが 前同比86%増と 牽引。 海外も91%増 1000 2000 3000 4000 5000 6000 7000 8000 9000 10000 2018 2019 2020 (円) (年) 株価推移(週足) 26週移動平均 52週移動平均 (出所)東京証券取引所、修正株価ベース 12月24日まで 52週高値:9,900円 52週安値:2,319円更なる拡大と進化を目指す中国経済
(出所)各種資料より大和証券作成 (注)銘柄は2020年12月21日時点。NY=ニューヨーク証券取引所、HK=香港証券取引所。次期5ヵ年計画で、内需の底上げと質の向上、技術革新を呼び込む戦略を明らかに
中国政府が採択した「第14次5ヵ年計画(21年~25年までの経済運営の指針)」が、中国株投資のヒントとなりそうです。 この計画では、農村振興等で所得底上げを図るのと同時に、教育や健康といった生活の質を高める消費を促進する方針です。 対外開放策によって海外の高い技術力を取り込むことをイノベーション(技術革新)の源泉としていく、ともされました。 5ヵ年計画と同時に掲げられた2035年までの長期目標では、新エネルギー車(EVなど)や再生可能エネルギーの普及を通じ、 地球環境保全にも積極的に関与していく方針が掲げられました。 農村振興 消費のアップグレード イノベーション 新エネルギー車 再生可能エネルギー 主な関連企業アリババGHD(BABA NY:ADR/9988 HK)、JDドットコム(9618 HK)、ZTOエクスプレス(ZTO NY:ADR) アンタ・スポーツ・プロダクツ(2020 HK)、新東方教育科技(EDU NY:ADR)、 平安健康医療科技(1833 HK)、小米集団(1810 HK)、青島ビール(168 HK)、 チャイナ・モンニュウ・デイリー(2319 HK)、美団(3690 HK) SMIC(981 HK)、サニー・オプティカル・テクノロジー(2382 HK) BYD(1211 HK)、吉利汽車(175 HK) 龍源電力集団(916 HK)、フラット・グラスG(6865 HK)、ゴールドウィンド(2208 HK) 2021年の 注目投資 テーマ④
アンタ・スポーツ・プロダクツ
(2020/N2025、中国、スポーツ品)
中国のスポーツ⽤品大手。各種スポーツ向けシューズ、スポーツウェアの開発、 製造、販売を手掛ける。スポーツウェアの中国売上高シェアは10%とナイキ、 アディダスに次ぐ3 位。中国で10,197 店を展開(2020 年6 月末)。 09 年に「FILA」の中国事業を買収。20 年12 月、ハンセン指数構成銘柄に採⽤。< 会社概要 >
< ポイント >
(出所)香港証券取引所< 業績データ >
20 年1-6 月期の売上高は前年同期比1%減、純利益は同29%減 となった。純利益率は同4.4 ポイント低下。これは、売掛勘定へ の引当⾦計上、人件費や⾦利の増加などが主因だった。 同社は8 月25 日、「アンタ」ブランドで流通業者から店舗を買 収(店舗の約35%を直営化)し、流通業者を介さず消費者に直 接販売するダイレクト・トゥ・コンシューマー(DTC)モデル を導入すると発表した。 今後は、中国政府による内需優先の「双循環」経済成長策、コ ロナ収束後の消費回復、消費者の健康意識向上などが業績拡大 の追い風となろう。 株価推移(週次) 事業別売上高/純利益の推移 (出所)会社資料より大和証券CM作成(注)予想はブルームバーグの集計し たコンセンサス予想(2020年12月23日時点) 決算期 19.12 33,928 百万元 5,344 百万元 株価 114.60 香港㌦ 1香港㌦= 13.36 円 20.12 予 36,058 (+6%) 5,212 (▲2%) 時価総額 3,098億香港㌦ 1元= 15.82 円 21.12 予 46,097 (+28%) 7,908 (+52%) 予想EPS(20.12) 2.28 香港㌦ PER(20.12予) 50.3 倍 22.12 予 55,574 (+21%) 9,970 (+26%) 予想EPS(21.12) 3.46 香港㌦ PER(21.12予) 33.1 倍 売上高 純利益 (12/23時点) ※予想はブルームバーグ集計のアナリストコンセンサス。 株価・為替情報 20 40 60 80 100 120 2018 2019 2020 (年) 26週移動平均 52週移動平均 12月23日まで (香港㌦) 0 15 30 45 60 75 90 105 0 100 200 300 400 500 2015 2016 2017 2018 2019 2020予 2021予 アクセサリー(左軸) アパレル(左軸) フットウェア(左軸) 純利益(右軸) (億元) (億元) (年)ダイワ・セレクション
五洋建設 〇※ 1893 セールスフォース・ドットコム CRM,A4462 日本M&Aセンター 2127 キーサイト・テクノロジーズ 〇※ KEYS,A0016 エムスリー ※ 2413 マイクロソフト MSFT,A7565 オービック 4684 エヌビディア ※ NVDA,A5249 ダイフク 6383 ビザ V,A5120 NEC 6701 キーエンス 6861 東海旅客鉄道 9022 ボール BLL/A9540 ネクステラ・エナジー NEE/A1730 テスラ ※ TSLA/A3972 デンカ 4061 信越化学工業 4063 住友電気工業 5802 キャタピラー CAT/A0900 ダイキン工業 6367 IQVIAホールディングス IQV/A4666 日本電産 6594 プロクター・アンド・ギャンブル PG/A3540 アドバンテスト 〇※ 6857 ウォルマート WMT/A4910 村田製作所 6981 トヨタ自動車 7203 ASMLホールディング ASML/A1147 ライト工業 1926 スシローグローバルホールディングス 3563 新東方教育科技 EDU,A0926 伊藤忠テクノソリューションズ 4739 TSMC TSM,A5572 良品計画 7453 小米集団(シャオミ) 1810,N1810 アンタ・スポーツ・プロダクツ 〇※ 2020,N2025 アップル AAPL,A0490 ○・・・新規採用銘柄 ※・・・ダイワ投資セミナー参考銘柄 赤文字は外国株式 アマゾン・ドット・コム AMZN,A1507 内需好業績銘柄 中国・アジア好業績銘柄 米国のテクノロジー成長銘柄 独自の成長力を有する銘柄 米国のテクノロジー成長銘柄(続き) 米国のESG関連銘柄 世界的な競争力を有する銘柄 米国の代表銘柄 欧州好業績期待銘柄商号等 :大和証券株式会社 / 金融商品取引業者 関東財務局長(金商)第108号 加入協会:日本証券業協会、一般社団法人日本投資顧問業協会、一般社団法人金融先物取引業協会、一般社団法人第二種金融商品取引業協会 【保有株式等について】 大和証券は、このレポートに記載された会社が発行する株券等を保有し、売買し、または今後売買することがあります。大和証券グループが、株式等を合計 5%超保有しているとして大量保有報告を行なっている会 社は以下の通りです。(2020 年 12 月 15 日現在) シード平和(1739) ドーン(2303) アルコニックス(3036) サムティ(3244) ファンドクリエーショングループ(3266) ケネディクス・レジデンシャル・ネクスト投資法人(3278) ケー・エフ・シー(3420) ケネ ディクス商業リート投資法人(3453) ヘルスケア&メディカル投資法人(3455) サムティ・レジデンシャル投資法人(3459) 三井不動産ロジスティクスパーク投資法人(3471) ザイマックス・リート投資法人 (3488) エニグモ(3665) ブイキューブ(3681) 日本一ソフトウェア(3851) データセクション(3905) ラサ工業(4022) 田岡化学工業(4113) 旭有機材(4216) 第一工業製薬(4461) 日本色材工業研究所(4920) 東京鐵鋼(5445) 東邦亜鉛(5707) 日本伸銅(5753) 昭和電線ホールディングス(5805) イトクロ(6049) シグマクシス(6088) カワタ(6292) インターネットインフィニティー(6545) ヒューマン・アソシエイ ツ・ホールディングス(6575) TDK(6762) アドバンテスト(6857) IMAGICA GROUP(6879) 太陽誘電(6976) コプロ・ホールディングス(7059) アストマックス(7162) GMOフィナンシャルホー ルディングス(7177) クレディセゾン(8253) マネーパートナーズグループ(8732) プレミア投資法人(8956) ケネディクス・オフィス投資法人(8972) 大和証券オフィス投資法人(8976) 大和証券リビング投資 法人(8986) ジャパンエクセレント投資法人(8987) ワイヤレスゲート(9419) 帝国ホテル(9708) ファーストリテイリング(9983)(銘柄コード順) 【主幹事を担当した会社について】 大和証券は、2020 年 1 月以降下記の銘柄に関する募集・売出し(普通社債を除く)にあたり主幹事会社を担当しています。 雪国まいたけ(1375) 大豊建設(1822) E・J ホールディングス(2153) アサヒグループホールディングス(2502) カワニシホールディングス(2689) SOSiLA物流リート投資法人(2979) 日本アコモデーショ ンファンド投資法人(3226) 産業ファンド投資法人(3249) 三井不動産ロジスティクスパーク投資法人(3471) 三菱地所物流リート投資法人(3481) 伊藤忠アドバンス・ロジスティクス投資法人(3493) GMO ペパボ (3633) スタメン(4019) GMOフィナンシャルゲート(4051) Sun Asterisk(4053) ココペリ(4167) ヤプリ(4168) 恵和(4251) BASE(4477) コマースOneホールディングス(4496) モーニ ングスター(4765) ヴィス(5071) 日本インシュレーション(5368) SANEI(6230) ウェルスナビ(7342) グッドパッチ(7351) Retty(7356) ポピンズホールディングス(7358) 日本ビルファンド投資 お取引にあたっての手数料等およびリスクについて 手数料等およびリスクについて 株式等の売買等にあたっては、「ダイワ・コンサルティング」コースの店舗(支店担当者)経由で国内委託取引を行なう場合、約定代金に対して最大 1.26500% (但し、最低 2,750 円)の委託手数料(税込)が必要となります。また、外国株式等の外国取引にあたっては約定代金に対して最大 0.99000%の国内取 次手数料(税込)に加え、現地情勢等に応じて決定される現地手数料および税金等が必要となります。 株式等の売買等にあたっては、価格等の変動(裏付け資産の価格や収益力の変動を含みます)による損失が生じるおそれがあります。また、外国株式等 の売買等にあたっては価格変動のほかに為替相場の変動等による損失が生じるおそれがあります。 信用取引を行なうにあたっては、売買代金の 30%以上で、かつ 30 万円以上の委託保証金が事前に必要です。信用取引は、少額の委託保証金で多額の取 引を行なうことができることから、損失の額が差し入れた委託保証金の額を上回るおそれがあります。 債券を募集・売出し等により、又は当社との相対取引により売買する場合は、その対価(購入対価・売却対価)のみを受払いいただきます。円貨建て債 券は、金利水準の変動等により価格が上下し、損失が生じるおそれがあります。外貨建て債券は、金利水準の変動に加え、為替相場の変動等により損失 が生じるおそれがあります。また、債券の発行者または元利金の支払いを保証する者の財務状況等の変化、およびそれらに関する外部評価の変化等によ り、損失が生じるおそれがあります。 投資信託をお取引していただく際に、銘柄ごとに設定された購入時手数料および運用管理費用(信託報酬)等の諸経費、等をご負担いただきます。ま た、各商品等には価格の変動等による損失が生じるおそれがあります。 ご投資にあたっての留意点 取引コースや商品毎に手数料等およびリスクは異なりますので、上場有価証券等書面、契約締結前交付書面、目論見書、等をよくお読みください。 外国株式、外国債券の銘柄には、我が国の金融商品取引法に基づく企業内容の開示が行なわれていないものもあります。