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4 総評 特に評価が高い点 母子が 安心して穏やかに生活できる場 を提供しています 地域には小学校 保育園 町営住宅等があり山間の緑が多く静かな住環境にあります 施設は安心して生活ができるように玄関は 1 箇所とし 利用者以外の侵入者を防いでいます 各居室は直ぐに生活できるように環境整備されています

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(1)

①第三者評価機関名 ②施設名等 アゼリア・宮田 母子生活支援施設 野間口 博文 20世帯+緊急一時保護1世帯 宮若市礒光迎野590-53 0949-33-3451 ③実施調査日 所 在 地:    T  E  L : 平成26年 3月 4日(火)~ 3月 5日(水)

第三者評価結果の公表事項(母子生活支援施設)

公益社団法人 福岡県社会福祉士会 名   称: 種   別: 施設長氏名: 定   員:

(2)

④総評 ◇特に評価が高い点 ◇改善が求められる点 ○夜間の対応は宿直職員のみで行われ、緊急時や災害時等に不安があります。 現在の社会不安からくる事件や事故の防止のため社会的養護の役割として一層の緊 急対応の体制を整えられ、夜間警備等の検討を望みます。 ○あらゆるリスクを想定してリスク別の対応や安全確保のための体制整備を望みま す。 ○現実社会の事件事故やヒヤリハットを事例として研修検証がなされ事故防止と安 全対策を職員全員で取り組まれることを望みます。 また、母子が安全の確信を持てる説明と合意形成を望みます。 ○母子がエンパワーメントする自立支援計画策定を期待します。 母子が施設滞在中に心身ともに元気を回復し自立して社会へ巣立つことができるよ うに母親と子どもの自立支援計画策定にあたってアセスメントや策定の過程を重視 し実効性のある計画となることを期待します。 ○運営理念や基本方針を明文化し職員間で共有され、実現に向けて単年度計画や中 長期計画を策定されることを望みます。 また計画実現のために必要とされる支援の専門性や資質の向上を目的とした職員研 修計画も合せて作成されることを望みます。 ○社会的養護の施設として施設の安全確保や地域課題やニーズに応えるため、連携 できる他の機関との協力体制の確立を望みます。 ○母子が「安心して穏やかに生活できる場」を提供しています。 地域には小学校、保育園、町営住宅等があり山間の緑が多く静かな住環境にありま す。施設は安心して生活ができるように玄関は1箇所とし、利用者以外の侵入者を 防いでいます。各居室は直ぐに生活できるように環境整備されています。居室3室 にはエアコン等、空調も整備されています。調理等に必要な台所用品、食料品、衣 類、その他必需品の貸与も行っています。 ○母子と職員の信頼関係が築かれています。 母子のアンケートからも職員は笑顔で優しく親身になって相談にのってくれると高 い評価を得ています。施設棟入口を入ると事務所があり常に顔が見える関係が維持 されています。必ず出入りの際は声を掛け合う関係が安心感と信頼関係を作ってい ます。 ○施設1階部分が共有スペースとなっています。 事務所を含めた1階部分に保育室や調理室、集会室があります。集会室は会議や行 事など多目的ホールとして利用されています。図書やピアノ、座卓、テーブルが置 かれ帰宅した子ども達が自宅で孤立しないように遊び場としても自由に使えるよう に配慮されています。 ○自由参加のコミュニテイが形成されています。 母親会議や子ども会議でコミュニケーションを図り、行事等の話し合いも行われて います。ひな祭りでは5段飾りや女の子は着物を着てお祝いするなど文化や教養が 培われています。

(3)

⑤第三者評価結果に対する施設のコメント ⑥第三者評価結果(別紙)  今回、第三者評価を初めて受けましたが、最初に感じたことは自己評価を低く設 定し過ぎたということです。施設で出来ていると思われた項目も低い評価で設定 し、送付しました。実施調査ではこの点についての説明を行ったのですが充分には 伝えることが出来なかったようです。次回は今回の反省を踏まえ、第三者評価を受 ける際は過度には謙遜せず、現時点での施設の現状を等身大の評価として考えたい と思います。しかしながら、翻って考えると今回の第三者よる評価には今後の施設 運営に当たり、貴重な説明・アドバイスが多々ありました。  ①母子のアンケート結果は概ね肯定的であったものの、施設が行っている支援と 母子が希望する支援との差異、自己主張することのできない母子の声をどのように 汲み上げていくか、等には施設自身が自己満足に陥ることなく、更なる支援の向上 を目指さなければならないと感じました。施設開所時は指導と捉えていたものが、 支援だと考えられるように職員の意識も向上していたつもりですが、まだ不十分で あると気づかされました。  ②人権や性についての教育、地域協働、アフターケア等については充分には説 明・支援が出来ていない現状を指摘されました。これらはまず、出来ることを今年 度中に実施し、関連機関との連携を推進し、長期的な展望に立ち進めたいと思いま す。  ③中長期計画が不十分であるとの評価は明確なビジョンを確立しなければならな いとの指摘であり、これについても職員全員で取り組み、情報の共有化を図り、早 急に明確・確立化したいと考えています。  ④その他については、標準的な支援方法の作成、職員の資質向上といった課題に ついても、改善の必要性があるとされる点は多くありますので、職員の専門性を高 める努力に努めたいと思います。  最後になりますが、母子生活支援施設だけに限らない福祉施設全体を含む、社会 の厳しい視点についても現状を変えていかなければならないと痛感しました。今後 社会の風当たりはますます強くなり、福祉施設を取り巻く環境はより一層厳しくな ることが報告されています。母子生活支援施設も社会的養護を担う施設として、社 会の要望、期待に対応するためには支援のあり方については深化していかざるを得 ません。今回の第三者価で受けた指摘を基盤としつつ、説明責任、文書・明文化、 透明性といったキーワードを踏まえ、今後の施設運営に努める所存です。

(4)

(別紙)

第三者評価結果(母子生活支援施設)

1 支援

第三者 評価結果 ① 母親と子どもそれぞれの個別の課題に対応して、専門的支援を行って いる。 b ① 入所に当たり、母親と子どもそれぞれの生活課題・ニーズを把握し、 生活の安定に向けた支援を行っている。 b ② 新しい生活環境に適応できるよう、精神的な安定をもたらす支援を 行っている。 b (特に評価が高い点、改善が求められる点) 第三者 評価結果 ① 母親が、安定した家庭生活を営むために必要な支援を行っている。 b ② 母親の子育てのニーズに対応するとともに、子どもとの適切なかかわ りができるよう支援している。 b ③ 母親が安定した対人関係を築くための支援を行っている。 b ① 健やかな子どもの育ちを保障するために、養育・保育に関する支援を 行っている。 b ② 子どもが自立に必要な力を身につけるために、学習や進路、悩み等へ の相談支援を行っている。 c ③ 子どもに安らぎと心地よさを与えられるおとなとのかかわりや、子ど もどうしのつきあいに配慮して、人と人との関係づくりについて支援 している。 c ④ 子どもの年齢・発達段階に応じて、性についての正しい知識を得る機 会を設け、思いやりの心を育む支援を行っている。 c (特に評価が高い点、改善が求められる点)

(1) 支援の基本

(3) 母親への日常生活支援

○入所に際し、母子の課題には様々な要因が考えられ複雑化しています。支援は専門性を要 求されています。専門職の配置を今後検討されるとの事であり、より良い母子支援を目指そ うとしています。今後は母子支援の経験を更に積まれ、職員の専門的な知識の修得や研修参 加に努めることを期待します。 ○入所時のしおりに子供用がないため作成が急務です。入所直後に施設の説明をするだけで なく、落ち着いた後に確認も含めて再度説明を望みます。

(2) 入所初期の支援

○母子ともに虐待を受けているケースが多く、時間をかけて日々の支援が行われています。 ○母親支援においては、学校、保育所、病院から情報を収集し、三者面談の席に同席するな ど、積極的な取り組みとなっています。今後は、母親の理解力に応じた支援の方法や母親の 自立心を養う取り組みの強化に期待します。 ○子どもの支援においては子ども達の学力を上げ、子ども自身に自尊意識を持たせるために も、学習ボランティアを活用するなど学習環境の整備や進学、学費について奨学金の説明を 行うなど子ども達の将来を見据えた支援を望みます。 ○性的虐待を受けた子の支援において、自己肯定感を持たせるためにも性教育や注意深いそ の後のフォローにも注意を払われることを望みます。

(4) 子どもへの支援

(5)

第三者 評価結果 ① 母親と子どもの緊急利用に適切に対応する体制を整備している。 b ② 母親と子どもの安全確保のために、DV防止法に基づく保護命令や支 援措置が必要な場合は、適切な情報提供と支援を行っている。 b ③ 母親と子どもの安全確保を適切に行うために、必要な体制を整備して いる。 b ④ 心理的ケア等を実施し、DVの影響からの回復を支援している。 c ① 被虐待児に対しては虐待に関する専門性を持ってかかわり、虐待体験 からの回復を支援している。 c ② 子どもの権利擁護を図るために、関係機関との連携を行っている。 b (特に評価が高い点、改善が求められる点) 第三者評 価結果 ① 母親や子どもの家族関係の悩みや不安に対する相談・支援を行ってい る。 b ① 障害や精神疾患のある母親や子ども、その他の配慮が必要な母親と子 どもに対する支援を適切に行い、必要に応じて関係機関と連携してい る。 b (特に評価が高い点、改善が求められる点) 第三者 評価結果 ① 日常生活への支援は、母親や子どもの主体性を尊重して行っている。 b ② 行事などのプログラムは、母親や子どもが参画しやすいように工夫 し、計画・実施している。 b

(5) DV被害からの回避・回復

○DV被害の対応には、夜間でも緊急入所の受け入れや保護命令の更新の支援を行い、母子 にとってのセーフティネットの役割を果たしています。 ○職員のきめ細やかな支援や警察等への同行、法テラスの利用により母子に安心感を持たせ ています。 ○母子ともに虐待による精神的な不安定さから脱却するために、担当職員の知識・技術の修 得に努めています。専門病院やスクールカウンセラーと連携を取り、受診の同行や面談を 行って支援しています。 ○母子が利用する携帯電話等の使用について施設は制限をしていないため、利用者自身から の情報漏えいが心配されます。今後、分かりやすい説明と同意を得て利用の制限を行うなど 安全確保の策を検討される事を望みます。 ○子どもの権利擁護を図るため、子どもの権利条約や児童福祉法等をわかりやすく解説した 冊子と対応マニュアルを職員間で検討し文書化されることが急務となります。

(6) 子どもの虐待状況への対応

○親子間の悩みや不安を調整し、家族関係の再構築のための支援が親身になって行われてい ます。母子の関係は再構築されているとアンケート調査やケース記録等で確認できます。 今後はその他の家族との関係の支援も必要と思われますが、母親の成育歴等が十分に聞きと りできていない為、関係の再構築の支援に至っていません。 ○精神疾患や知的障害のある母子の支援が増加傾向にあり、今まで以上に病院への同行や服 薬管理等の支援が求められます。今後障害を持つ母親の自立に向けた自己決定についての支 援を行うための職員のスキルアップが望まれます。 ○家族関係の再構築にあたり、関係機関と連携を持ち子どもにとって最善の利益の優先が望 まれます。

(9) 主体性を尊重した日常生活

(8) 特別な配慮の必要な母親、子どもへの支援

(7) 家族関係への支援

(6)

① 母親の職業能力開発や就労支援を適切に行っている。 b ② 就労継続が困難な母親への支援を行い、必要に応じて職場等との関係 調整を行っている。 b (特に評価が高い点、改善が求められる点) 第三者 評価結果 ① 施設の変更又は変更による受入れを行うに当たり、継続性に配慮した 対応を行っている。 c ② 母親と子どもが安定した生活を送ることができるよう、退所後の支援 を行っている。 c (特に評価が高い点、改善が求められる点)

2 自立支援計画、記録

第三者 評価結果 ① 母親と子どもの心身の状況や、生活状況を把握するため、手順を定め てアセスメントを行い、母親と子どもの個々の課題を具体的に明示し ている。 c ② アセスメントに基づいて子ども一人一人の自立支援計画を策定するた めの体制を確立し、実際に機能させている。 b ③ 自立支援計画について、定期的に実施状況の振り返りや評価と計画の 見直しを行う手順を施設として定め、実施している。 c

(10) 就労支援

○母子の主体性を尊重し、母親会議や子ども会議を通して社会性を養い、自立した生活を営 む事ができるよう支援がされています。 ○強制された参加プログラムではなく主体的にかかわりを持つよう選択が可能となっていま す。 ○行事の後のアンケートで今後の希望を聞くなど、母親やこどもの自主性を高めています。 ○地域特性として交通の不便さがあるため職員が母親の就職活動の同行や制度を活用できる よう時間外保育等の柔軟な対応が整えられています。 ○自立に向けた母親の意識を高める資格取得に向けた情報提供がされていますが、地域的に 遠方が多く交通手段の確保の検討が必要です。 ○就労継続を支援することにより母子の自立へとつなぐ努力がされています。

(11)支援の継続性とアフターケア

○施設入所や変更等において利用者の生活の継続性に配慮した取り決めや書類の整備を急ぎ 点検されることを望みます。 ○入所中に築かれた母親や子どもとの信頼関係は退所後の母子にとって相談窓口となり心強 いものであると考えます。施設として退所後の支援の取り組みを職員間で検討、共有し母子 に支援体制を通知し継続支援されることを望みます。

(1) アセスメントの実施と自立支援計画の策定

(7)

① 母親と子ども一人一人の支援の実施状況を適切に記録している。 b ② 母親と子ども等に関する記録の管理について、規程を定めるなど管理 体制を確立し、適切に管理を行っている。 c ③ 母親と子ども等の状況等に関する情報を職員が共有するための具体的 な取組を行っている。 c ④ 日々の業務について支援内容を適切に記録し、支援の分析・検証や職 員間の情報共有に活用するとともに、説明責任を果たす取組を行って いる。 b (特に評価が高い点、改善が求められる点)

3 権利擁護

第三者 評価結果 ① 母親と子どもを尊重した支援についての基本姿勢を明示し、職員が共 通の理解を持つための取組を行っている。 b ② 社会的養護が、母親と子どもの最善の利益を目指して行われることを 職員が共通して理解し、日々の支援において実践している。 b ③ 母親と子どものプライバシー保護に関する規程・マニュアル等を整備 し、職員に周知するための取組を行っている。 b ④ 母親と子どもの思想や信教の自由を保障している。 a ① 母親と子どもの意向を把握する具体的な仕組みを整備し、その結果を 踏まえて、支援の内容の改善に向けた取組を行っている。 b ② 母親や子どもが、自分たちの生活全般について自主的に考える活動 (施設内の自治活動等)を推進し、施設における生活改善に向けて積 極的に取り組んでいる。 c ③ 施設が行う支援について事前に説明し、母親と子どもそれぞれが主体 的に選択(自己決定)できるよう支援している。 b (特に評価が高い点、改善が求められる点)

(2) 母親と子どもの意向や主体性の配慮

○分かりやすい言葉で理念を表し、支援方針を母子に伝える姿勢が就業規則に明示されてお り、社会的養護を必要とする母子に対して、常に真摯な対応がなされています。 ○支援の場面ごとの手順における留意事項にはプライバシーの保護が規定され、支援におい ても取り組みがなされていますが、明確な文書化した「規定・マニュアル」を職員と共有で きるような取り組みを期待します。 ○思想や宗教の自由においても十分に配慮されており、入所時に渡されるしおりにおいても その旨が明記されている事も利用者にとって安心できる権利擁護の仕組みとなっています。 ○施設の理念や基本方針が運営規定に明示されており、全ての利用者が自己決定できるよう 情報提供されていますが更に選択肢の多い情報収集と提供を期待します。また母子が自立の ために必要な情報を十分に理解できるよう支援することも必要となります。 ○自己決定の大切さを母子共に学び、主体的に人生を生き抜く力を身につけさせる事が自立 支援につながります。

(1) 母親と子どもの尊重と最善の利益の考慮

(2) 記録の作成と適正な管理

○利用者支援のために職員間の情報の共有が必要であるという共通認識をもち利用者支援に 携わっています。 ○基幹的職員が配置される事により自立支援計画がより具体的となり、質の高いものとなる よう期待しています。 ○日誌の整備はされていますが、利用者個人のケースに転記がなされていない事もあり、支 援に十分に生かされていません。日誌の記録が個々人の記録に連動される事により、自立支 援計画において目標の設定がさらに有効となります。 ○母子それぞれに策定した自立支援計画は丁寧な説明の後に同意を得る必要があります。母 親や子どもが主体的に関わり同意した自立支援計画はより実行性の高いものになると期待さ れます。母子のアセスメントは統一されており、個々人で作成されていますが、定期的な見 直しが必要となります。 ○自立支援計画の定期的な見直しや策定過程の体制づくりも急務となります。

(8)

第三者 評価結果 ① 母親と子ども等に対して、支援の内容を正しく理解できるような工夫 を行い、情報の提供を行っている。 c ② 入所時に、施設で定めた様式に基づき支援の内容や施設での約束ごと について母親と子ども等にわかりやすく説明している。 b ① 母親と子どもが相談したり意見を述べたい時に相談方法や相談相手を 選択できる環境を整備し、母親と子どもに伝えるための取組を行って いる。 b ② 苦情解決の仕組みを確立し、母親と子ども等に周知する取組を行うと ともに、苦情解決の仕組みを機能させている。 c ③ 母親と子ども等からの意見や苦情等に対して対応マニュアルを整備 し、迅速に対応している。 c ① いかなる場合においても、職員等による暴力や脅かし、人格的辱め、 心理的虐待、セクシャルハラスメントなどの不適切なかかわりが起こ らないよう権利侵害を防止している。 a ② いかなる場合においても、母親や子どもが、暴力や脅かし、人格を辱 めるような不適切な行為を行わないよう徹底している。 b ③ 子どもに対する暴力や脅かし、人格を辱めるような不適切なかかわり の防止と早期発見に取り組んでいる。 b (特に評価が高い点、改善が求められる点)

(3) 入所時の説明等

(4) 母親や子どもが意見や苦情を述べやすい環境

(5) 権利侵害への対応

○職員一人一人が「支援者」として母子への権利侵害を起こさないよう施設独自でつくられ たチェックリストにおいて自分自身を振り返り、職員間で確認を行うなど、権利擁護に対す る真摯な対応が確認できます。 ○入所間もない時期は母子ともに混乱の時期であり、入所説明等も一層の配慮が望まれま す。「入所心得」を改め、分かりやすく安心感を持ってもらえるような説明書の作成を期待 します。 ○入所時の面談では支援のための担当職員がいる事、担当だけでなく他の職員も相談にのれ ることを説明されていますが、期間をおいて再度実施するなど説明の確認を行うことも必要 です。 ○不適切な関わりの可能性については、今後早急に検討され権利侵害を起こさないためにも 具体例を示しながらの研修を行うことを望みます。 ○子どもの権利を護り、子どもの訴え・サインを見逃さないよう十分に配慮された取り組み を継続されることを期待します。 ○マニュアルは整備されていますが定期的な見直しがなされていないため、今後新たに活用 に即したマニュアルの整備、見直し時期の明記が必要です。

(9)

4 事故防止と安全対策

第三者 評価結果 ① 事故、感染症の発生時など緊急時の母親と子どもの安全確保のため に、組織として体制を整備し、機能させている。 b ② 災害時に対する母親と子どもの安全確保のための取組を行っている。 b ③ 母親と子どもの安全を脅かす事例を組織として収集し、要因分析と対 応策の検討を行い、母親と子どもの安全確保のためにリスクを把握し 対策を実施している。 c ④ 十分な夜間管理の体制を整備している。 c (特に評価が高い点、改善が求められる点)

5 関係機関連携・地域支援

第三者 評価結果 ① 施設の役割や機能を達成するために必要となる社会資源を明確にし、 児童相談所など関係機関・団体の機能や連絡方法を体系的に明示し、 その情報を職員間で共有している。 b ② 児童相談所等の関係機関等との連携を適切に行い、定期的な連携の機 会を確保し、具体的な取組や事例検討を行っている。 b ① 母親と子どもと地域との交流を大切にし、交流を広げるための地域へ の働きかけを行っている。 c ② 施設が有する機能を地域に開放・提供する取組を積極的に行ってい る。 c ③ ボランティア受入れに対する基本姿勢を明確にし、受入れについての 体制を整備している。 b ① 地域の具体的な福祉ニーズを把握するための取組を積極的に行ってい る。 c ② 地域の福祉ニーズに基づき、施設の機能を活かして地域の子育てを支 援する事業や活動を行っている。 c (特に評価が高い点、改善が求められる点)

(1) 関係機関との連携

○施設の利用者は町内会に所属していないため地域からの情報が得にくくなっています。 入所者は地域からの入所ではないため、母子に施設の近隣の地図・資源を配布するなど地域 に早く馴染むような情報提供の工夫が望まれます。 ○母子の安全・プライバシーの保護を配慮しながら地域に施設が有するノウハウや機能を提 供されることを期待します。地域に施設の情報を発信することにより母子への理解も深まる ことを期待します。

(2) 地域社会への参加、交流の促進

(3) 地域支援

○母子も月に1回の避難訓練に参加するなど、施設全体での災害時訓練が徹底されています。 ○感染症に対してはマニュアルを基に職員だけでなく、希望する母子にも参加を呼びかける など感染症対策の学習会等を行い啓発に努められる事を期待します。 ○夜間体制は直接処遇職員がいない時間帯があることに不安が残り、改善されることを期待 します。

(10)

6 職員の資質向上

第三者 評価結果 ① 組織として職員の教育・研修に関する基本姿勢が明示されている。 c ② 職員一人一人について、基本姿勢に沿った教育・研修計画が策定され 計画に基づいて具体的な取組が行われている。 c ③ 定期的に個別の教育・研修計画の評価・見直しを行い、次の研修計画 に反映させている。 b ④ スーパービジョンの体制をつくり、施設全体の支援の質を管理し、職 員の援助技術の向上を図っている。 c (特に評価が高い点、改善が求められる点)

7 施設運営

第三者 評価結果 ① 法人や施設の運営理念を明文化し、法人と施設の使命や役割が反映さ れている。 c ② 法人や施設の運営理念に基づき、適切な内容の基本方針が明文化され ている。 c ③ 運営理念や基本方針を職員に配布するとともに、十分な理解を促すた めの取組を行っている。 c ④ 運営理念や基本方針を母親と子ども等に配布するとともに、十分な理 解を促すための取組を行っている。 c ① 施設の運営理念や基本方針の実現に向けた施設の中・長期計画が策定 されている。 c ② 各年度の事業計画は、中・長期計画の内容を反映して策定されてい る。 c ③ 事業計画を、職員等の参画のもとで策定されるとともに、実施状況の 把握や評価・見直しが組織的に行われている。 c ④ 事業計画を職員に配布するとともに、十分な理解を促すための取組を 行っている。 c ⑤ 事業計画を母親と子ども等に配布するとともに、十分な理解を促すた めの取組を行っている。 c (特に評価が高い点、改善が求められる点)

(1) 運営理念、基本方針の確立と周知

○関係機関が主催する研修には積極的に参加を促し、研修報告を全職員で共有するよう努め ています。 ○職員一人一人に対し、必要な教育・研修計画の策定を具体化し、施設が職員に求める資質 を明示して人材育成されることを期待します。 ○研修終了後レポートの提出や研修報告は行われていますが、個人毎の研修計画に反映され た人材の育成が必要です。

(2) 中・長期的なビジョンと計画の策定

○基幹的職員の育成や心理担当の職員の育成など着実に歩みを進め、事業計画に職員を参画 させようと努力されています。 ○事業運営の中・長期計画の策定が不十分であり今後の整備を望みます。 ○広報誌や壁新聞を活用し、職員、母親、子ども等、周知を前提とした取り組みを望みま す。 ○基本方針に運営理念が文書化されていますが、職員だけでなく、母親・子どもにとっても 理解できる分かりやすいものとし、説明するだけでなく、文書化されたものを配布するなど 周知を徹底され、職員の行動規範となることを望みます。

(11)

第三者 評価結果 ① 施設長は、自らの役割と責任を職員に対して明らかにし、専門性に裏 打ちされた信念と組織内での信頼をもとにリーダーシップを発揮して いる。 b ② 施設長自ら、遵守すべき法令等を正しく理解するための取組を行い、 組織全体をリードしている。 b ③ 施設長は、支援の質の向上に意欲を持ち、組織としての取組に十分な 指導力を発揮している。 c ④ 施設長は、経営や業務の効率化と改善に向けた取組に十分な指導力を 発揮している。 c ① 施設運営をとりまく環境を的確に把握するための取組を行っている。 c ② 運営状況を分析して課題を発見するとともに、改善に向けた取組を 行っている。 c ③ 外部監査(外部の専門家による監査)を実施し、その結果に基づいた 運営改善が実施されている。 b (特に評価が高い点、改善が求められる点) 第三者 評価結果 ① 施設が目標とする支援の質を確保するため、必要な人材や人員体制に 関する具体的なプランが確立しており、それに基づいた人事管理が実 施されている。 c ② 客観的な基準に基づき、定期的な人事考課が行われている。 c ③ 職員の就業状況や意向を定期的に把握し、必要があれば改善に取り組 む仕組みが構築されている。 c ④ 職員処遇の充実を図るため、福利厚生や健康を維持するための取組を 積極的に行っている。 b ① 実習生の受入れと育成について、基本的な姿勢を明確にした体制を整 備し、効果的なプログラムを用意する等積極的な取組をしている。 b (特に評価が高い点、改善が求められる点)

(4) 経営状況の把握

(6) 実習生の受入れ

(3) 施設長の責任とリーダーシップ

(5) 人事管理の体制整備

○実習の受け入れに際し、全職員で意義・方針を理解し、福祉分野における後進の育成に尽 力されています。 ○人材育成において職員個々人の育成計画の作成により職員のモチベーションの向上が期待 され、支援内容の質の向上につながることを期待します。 ○定期的な職員面接を有効に活用し職員にとって働きやすい職場を作ることが、利用者支援 の質の向上に繋がると期待します。 ○福利厚生センターへ加入されていますが、積極的な活用の工夫が求められます。 ○職員の施設長に対する信頼は厚いため、施設長の役割、責任を文書化し、職員に明示し共 有することが重要となります。 ○今後は中・長期計画の策定において職員との定期的な面接、会議等を行い、職員の意見を 取り入れる方法を構築するなど、施設長と職員の協働を期待します。

(12)

第三者 評価結果 ① 支援について標準的な実施方法を文書化し、職員が共通の認識を持っ て支援を行っている。 b ② 標準的な実施方法について、定期的に検証し、必要な見直しを組織的 に実施できるよう仕組みを定め、検証・見直しを行っている。 c ① 施設運営や支援の内容について、自己評価、第三者評価等、定期的に 評価を行う体制を整備し、機能させている。 c ② 評価の結果を分析し、施設として取り組むべき課題を明確にし、改善 策や改善実施計画を立て実施している。 c (特に評価が高い点、改善が求められる点)

(8) 評価と改善の取組

○法人の理念を職員全てが共有し、利用者支援に努められています。今後は標準的な支援方 法を文書化することにより説明責任を果たし、施設の情報を明確にされることを期待しま す。 ○新人職員の教育のためにも早期の標準的な支援方法の文書化を期待します。 ○職員は共通認識を持って支援を実施し、個人の記録を整備し、課題の抽出を行っていま す。母子の意見を反映できる仕組みを作り職員と母子が協働して課題解決することを期待し ます。 ○支援の実施方法や施設運営において職員の意向を反映させた標準的な実施方法を文書化し 定期的に見直し評価を行うことを望みます。 ○評価と改善の取り組みは施設長、職員全員で取り組むことが求められます。

(7) 標準的な実施方法の確立

参照

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