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目次 ヘ ーシ Ⅰ 序章 1 Ⅱ 岐阜市における人口の現状把握と推計 1. 概観 (1) 岐阜市の総人口の推移と将来推計 (2) 岐阜市の年齢 3 区分別人口の推移と将来推計 2~4 Ⅲ 様々なデータからの岐阜市の分析 1. 結婚 出産に関する分析 (1) 自然動態の推移 (2) 平均初婚年齢の推移

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岐阜市人口ビジョン

中間まとめ(案)

平成 年 月

2015.10.2 企画部総合政策課作成 資料 4-2 未定稿

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目 次 ページ Ⅰ 序章 1 Ⅱ 岐阜市における人口の現状把握と推計 2~4 1.概観 (1)岐阜市の総人口の推移と将来推計 (2)岐阜市の年齢3区分別人口の推移と将来推計 Ⅲ 様々なデータからの岐阜市の分析 5~34 1.結婚・出産に関する分析 (1)自然動態の推移 (2)平均初婚年齢の推移 (3)男女・年齢別未婚率の推移 (4)女性の5歳区分ごとの出生数の推移 (5)合計特殊出生率の推移 (6)都道府県単位で見た合計特殊出生率と関連性の高い統計データ (7)20 代男女の結婚・出産に関する意識 2.社会動態(転出入の差)に関する分析 (1)社会動態の推移 (2)2014 年度の転出入の状況 (3)2014 年度の年代別転出入の状況 (4)2014 年度の 20・30 代の男女別転入理由 (5)2014 年度の 20・30 代の男女別転出理由 (6)2014 年度中の 20・30 代の市外転出者へのアンケート (7)中核市単位で見た人口増減変化率と関連性の高い統計データ 3.産業に関する分析 (1)各産業(産業3分類別)の就業者割合及び市内総生産割合 (2)産業・男女別就業者数及び特化係数 (3)従業者比率から見た岐阜市の産業の特徴 (4)岐阜市労働実態調査 (5)大学生へのアンケート (6)地域経済分析システム(RESAS) 4.人口移動実態に関する分析 (1)ビッグデータを活用した人口移動調査

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Ⅳ 今後の基本的方向 35~37 1.人口シミュレーション 2.産み育てたい都市へ 3.住み続けたい都市へ 4.持続可能な都市へ

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- 1 - Ⅰ 序章 これまで岐阜市では、将来の人口減少社会を見据え、平成 15 年度に策定した総合計画の 基本構想の中で、人口規模に応じた都市の構造として「多様な地域核のある都市」を将来 都市像に掲げ、地域の生活機能をコミュニティバスなどの公共交通で繋ぐコンパクト・プ ラス・ネットワークに取り組んでいます。また、同じく基本構想の将来都市像に「安心し て暮らせる都市」を掲げ、子育てしやすい環境や、若い世代が住みたいと思えるような、 教育立市や市街地再開発事業にも取り組んでいるところです。 一方、国は、平成 26 年 5 月に日本創生会議が実施した分析により、2040 年までの間に、 全国の市町村の約半数が「消滅可能性都市」であると公表されたことを契機として、人口 減少に向けた本格的な施策の展開を推進し始めました。平成 26 年 11 月 28 日に、「まち・ ひと・しごと創生法」を施行し、同年 12 月 27 日には、国における「まち・ひと・しごと 創生長期ビジョン」及び「まち・ひと・しごと創生総合戦略」を閣議決定しております。 また、この閣議決定に合わせて、国からの「都道府県まち・ひと・しごと創生総合戦略 及び市町村まち・ひと・しごと創生総合戦略の策定について(通知)」の中で、地方人口ビ ジョン及び地方版総合戦略の策定について改めて依頼されるとともに、地方人口ビジョン の対象期間として 2060 年を基本とすることや、早急にまち・ひと・しごと創生の取り組み を進めるため、平成 27 年度中には人口ビジョンや総合戦略を策定するなどの留意すべき事 項が示されました。 こうした国の動きに対応するため、本市では、平成 26 年 12 月 15 日に、いち早く「岐阜 市まち・ひと・しごと創生総合戦略推進本部」を設置し、地方の雇用創出や、若い世代の 結婚・出産・子育ての夢をかなえるなどの国等における「まち・ひと・しごと創生総合戦 略」を勘案して、岐阜市版の総合戦略を策定するものであります。 また、将来人口を見通すことは、地方における人口の現状を分析し、今後の基本的方向 を提示するものであり、地方版総合戦略において、地方創生の実現に向けて効果的な施策 を企画立案する上で重要な基礎となることから、国等の人口ビジョンを参考にしながら、 今回、本市における人口に現状や将来人口の推計、今後の基本的方向などを示した「岐阜 市人口ビジョン」をとりまとめました。

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- 2 - Ⅱ 岐阜市における人口の現状把握と推計 1.概観 (1)岐阜市の総人口の推移と将来推計 岐阜市の人口は、1985 年以降、減少傾向にあります。 仮に、生残率や合計特殊出生率が現状の傾向が続くと仮定※1し、社会動態(転出入 の差)が 0 で推移した場合、本市の人口は、2060 年には、2010 年と比較して約 34%減 少し、約 27.3 万人になると推測しています。また、2035 年には、約 34.7 万人となり、 1965 年(約 35.8 万人)とほぼ同規模になります。しかし、1965 年の人口構造として、 65 歳以上の人口割合は 5.1%であったのに対し、2035 年における 65 歳以上の人口割合 は 33.0%と推計しており、人口構造は大きく変化すると推測しています。 ※1 直近の岐阜市の値(生残率:H17→H22、合計特殊出生率:H22)をもとに、今後、国立社会保障人口 問題研究所推計による岐阜県仮定値(H25.3 公表値)に比例して推移すると仮定 図1 岐阜市の人口の推移と将来の見通し 資料:国勢調査(総務省) (人) 2006(平成 18)年 柳津町との合併により 41.3 万人に 推計値 実績値 1965(昭和 40)年 0~14 歳以上 23.5% 15~64 歳以上 71.4% 65 歳以上 5.1% 2035(平成 47)年 0~14 歳以上 10.8% 15~64 歳以上 56.2% 65 歳以上 33.0% 人口構造は 大きく変化

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- 3 - (2)岐阜市の年齢3区分別人口の推移と将来推計 また、0~14 歳人口は、1975 年の約 10.1 万人から減少傾向にあり、2006 年の柳津町 との合併により、2010 年は約 5.6 万人と一時増加したものの、再び減少傾向となり、 2060 年には約 2.7 万人に減少する見込みです。 また、15~64 歳人口は、1990 年の約 28.7 万人から減少傾向にあり、2010 年は約 24.4 万人に減少し、2060 年には約 14.2 万人に減少する見込みです。 一方、65 歳以上人口は、2040 年に 12.1 万人まで増加する見込みであるものの、そ の後減少に転じ、2060 年には約 10.3 万人まで減少する見込みです。そうしたことから、 2040 年以降は、年齢 3 区分すべてで、減少傾向となる見込みです。 こうしたことから、人口減少を、国のまち・ひと・しごと創生長期ジョンで示され ている「第一段階」(総人口が減少し老年人口が増加する時期)、「第二段階」(若年人 口の減少が加速化するとともに老年人口が維持から微減へと転じる時期)、「第三段階」 (若年人口の減少が一層加速し老年人口も減少していく時期)に当てはめると、岐阜 市は、2040 年ごろまでは第一段階、2040 年から 2060 年までは第二段階に入っていく と推測されます。 推計値 実績値 (人) 図 2 年齢 3 区分別の人口の推移と将来の見通し 資料:国勢調査(総務省)

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- 4 - 15~64 歳人口割合は、2010 年から 2060 年にかけて、62.5%から 52.2%と 10%程度減 少する見込みです。 また、65 歳以上人口割合(高齢化率)は、2010 年から 2060 年にかけて、23.9%から 37.8%と 13%程度上昇する見込みです。 こうした少子高齢化に伴う人口減少は、地域経済を縮小させ、財政状況の悪化を招く ことが懸念されるとともに、地域社会の担い手不足や倒壊の危険性のある空き家の増加、 社会インフラの維持・更新が困難になるなど、様々な課題を伴うことから、こうした状 況を放置すると、都市の存続自体にも影響することが考えられます。 そうしたことから、人口減少社会に立ち向かうため、様々なデータから岐阜市を分析 するとともに、岐阜市が目指すべき今後の基本的方向を示していきます。 実績値 推計値 図 3 年齢 3 区分別の人口割合の推移と将来の見通し 資料:国勢調査(総務省) (%)

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- 5 - Ⅲ 様々なデータからの岐阜市の分析 1.結婚・出産に関する分析 (1)自然動態※の推移 岐阜市の自然動態は、2005 年にマイナスに転じ、2006 年には一度プラスに持ち直し たものの、2007 年以降はマイナスの状態が続いています。 ※出生者数と死亡者数の差 (2)平均初婚年齢の推移 岐阜市の平均初婚年齢は、年々上昇傾向にあります。 (歳) (出生、死亡;人) (自然動態;人) 図 4 自然動態の推移 資料:住民基本台帳(岐阜市) 図 5 男女別平均初婚年齢の推移 資料:人口動態統計(岐阜県) (年) 男性 女性

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- 6 - (3)男女・年齢別未婚率の推移 岐阜市の 20 代・30 代の未婚率は、全体的に上昇傾向にあります。 岐阜市の 20 代の未婚率は、2010 年に、男性は約 82%とほぼ横ばいであるものの、 女性は約 74%に上昇しています。 さらに、岐阜市の 30 代の未婚率は、2010 年に、男性は約 37%、女性は約 25%と、 1990 年と比較してどちらも 15%程度上昇しています。 (4)女性の5歳区分ごとの出生数の推移 20 代や、30~34 歳の女性が産んだ子どもの数は年々減少傾向にある一方で、35~ 39 歳の女性が産んだ子どもの数は増加傾向にあります。 図 7 5 歳区分ごとの出生数の推移 資料:衛生年報(岐阜市) (人) 20 代(男性) 20 代(女性) (%) 図 6 岐阜市の 20 代・30 代の男女別未婚率の推移 資料:国勢調査(総務省) 30 代(男性) 30 代(女性)

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- 7 - (5)合計特殊出生率の推移 岐阜市の合計特殊出生率は、近年、1.3 から 1.4 程度を推移しています。 岐阜県 全国 岐阜市 図 8 合計特殊出生率の推移 資料:衛生年報(岐阜市) ○初婚年齢や未婚率の上昇により、晩婚化、非婚化の傾向にあります。また、こうした 非婚化、晩婚化の傾向の中で、合計特殊出生率は1.3 から 1.4 程度を推移しています。

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- 8 - (6)都道府県単位で見た合計特殊出生率と関連性の高い統計データ 都道府県別の統計データの中から合計特殊出生率と関連性の高いと思われるデータ 10 項目※1の項目間で分析※2をし、施策に結び付くデータになることなども含め、最 適な結果が導けるよう、関連性の高いデータを絞り込みました。 その結果、合計特殊出生率に対して、「男性の初婚年齢」と「女性の労働力人口」が 影響を与えており※3、特に「男性の初婚年齢」は 10 項目の統計データのうち、最も 影響を与えていることがわかりました。 「合計特殊出生率」と「男性の初婚年齢」の関係をグラフで表すと以下のとおりと なり、「男性の初婚年齢」が上昇すると、「合計特殊出生率」が低下する関係をみるこ とができました。 ※1 :「男性の初婚年齢」、「女性の初婚年齢」、「共働き世帯割合」、「婚姻率」、「1 人当たり の県民所得」、「中学校卒業者進学率」、「男性の高等学校卒業者進学率」、「女性の高 等学校卒業者の進学率」、「男性の労働力人口比率」、「女性の労働力人口比率」 ※2 重回帰分析(1つの目的変数を、複数の説明変数で分析しようとすること)という。 ※3 重回帰分析の回帰式は、目的変数 y を「合計特殊出生率」、2つの説明変数 X1、X2と して、X1を「男性の初婚年齢」、X2を「女性の労働力人口比率」とした場合、次の式 となります。y=(-0.195)X1+(0.019)X2+6.528 y = -0.2036x + 7.6854 R² = 0.4486 1.00 1.10 1.20 1.30 1.40 1.50 1.60 1.70 1.80 1.90 2.00 29.00 29.50 30.00 30.50 31.00 31.50 32.00 32.50 33.00 合計特殊出生率と男性の初婚年齢 男性の初婚年齢 合 計 特 殊 出 生 率 東京都 沖縄県 長野県 島根県 福島県 北海道 宮崎県 鹿児島県 岐阜県 京都府 神奈川県

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- 9 - (7)20 代男女の結婚・出産に対する意識 ① 結婚に対する意識 男性、女性ともに、結婚願望を持つ人が大半を占めています。また、男性よりも 女性のほうが、「必ず結婚したい」と回答している人の割合が高くなっています。 また、結婚したいと思う年齢は、男性平均 29.6 歳、女性平均 27.8 歳と、女性の 方が男性よりも低くなっています。 結婚したい年齢 男性平均:29.6 歳 女性平均:27.8 歳 ② 結婚していない理由 現在結婚していない理由として、男性は「経済力」、女性は「出会い」と回答して いる人の割合が最も高くなっています。 岐阜市少子化対策に関するアンケート調査(概要) ・実施時期:平成 26 年 8 月~9 月 ・調査対象:住民基本台帳より、20 代男女の人の中から 3,000 人を無作為抽出 ・調査方法:郵送により調査 ・回答者数(回答率):705 人(23.5%)

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- 10 - ③ 出産に対する意識 男性、女性ともに、子どもが欲しいと思う人の割合が非常に高くなっています。 また、理想の子どもの数については、男性平均が 1.9 人、女性平均が 2.1 人になっ ています。 子どもの数(理想) 男性平均:約 1.9 人 女性平均:2.1 人 ④ 理想の子どもの数に近づくための政策 理想の子どもの数に近づくために必要な条件について、男性、女性ともに、「職 場における理解や支援」と回答している割合が最も高くなっています。 ○結婚したいと思う平均年齢は、実際の初婚年齢よりも低くなっています。また、欲し い子どもの数も、実際の合計特殊出生率よりも高くなっています。結婚及び出産は、 理想と現実に差が生じています。

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- 11 - 2.社会動態(転出入の差)に関する分析 (1)社会動態※の推移 岐阜市の社会動態は、2010 年までマイナス傾向が続き、2011 年に一度プラスに転じ たものの、2012・2013・2014 年は再びマイナスになっています。 ※転出者と転入者の差 図 9 社会動態の推移(岐阜市) 資料:住民基本台帳(岐阜市) (転入・転出;人) (社会動態;人) (年)

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- 12 - (2)2014 年度の転出入の状況 2014 年度の1年間で、都道府県別に転出入の状況を分析した際に、上位の3つにな る東京都・岐阜県内・愛知県への転出入の状況を見てみると、岐阜県内には転入超過 (社会動態がプラス)、愛知県、東京都には転出超過(社会動態がマイナス)となって います。また、岐阜県内を見てみると、転入超過(社会動態がプラス)になっていま す。 さらに、20・30 代の若年層について分析したところ、愛知県や名古屋市の転出超過 のうち、愛知県は 9 割以上、名古屋市は 8 割以上を 20・30 代が占めています。 《参考》 国内への社会動態(転入・転出)における各都市への移動割合 東京都 岐阜県内 愛知県 その他の都道府県 (参考)国内全体 転入 5.1%(617 人) 47.9%(5,763 人) 19.7%(2,367 人) 27.3%(3,277 人) 12,024 人 転出 6.4%(833 人) 40.6%(5,242 人) 24.5%(3,169 人) 28.5%(3,678 人) 12,922 人 差引 △216 人 +521 人 △802 人 △401 人 △898 人 ※ 海外、不明分除く。 図 10 岐阜県内・愛知県への転出入の状況について(2014 年度) 資料:住民基本台帳(岐阜市)

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- 13 - (3)2014 年度の年代別転出入の状況 年代別の転出者の割合を見てみると、20 歳代が 38.3%と最も大きく、30 歳代の 23.7%と合わせると、6 割以上を、20・30 代の人が占めています。 また、年代別の転入者の割合を見てみると、20 代が 37.1%と最も大きく、30 歳代 の 23.9%と合わせると、転出者と同様に、6 割以上を 20・30 代が占めています。 図 11 年代別の転出割合 資料:住民基本台帳(岐阜市) 図 12 年代別の転入割合 資料:住民基本台帳(岐阜市)

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- 14 - (4)2014 年度の 20・30 代の男女別転入理由 20・30 代の男女別の転入理由を見てみると、「職業上」の割合が最も高いなど、男 女ともに同じような割合になっています。 (5)2014 年度の 20・30 代の男女別転出理由 20・30 代の男女別の転出理由を見てみると、「職業上」の割合は、男性が 56.6%で あるのに対し、女性が 40.5%と、男性と比較して約 16%低くなっています。 一方、「結婚・離婚」の割合は、男性が 11.4%であるのに対し、女性が 25.4%と、 男性の約 2 倍になっています。 図 13 20・30 代の男女別転入理由 資料:住民基本台帳(岐阜市) 図 14 20・30 代の男女別転出理由 資料:住民基本台帳(岐阜市) 男性 女性 男性 女性 ○転出入者ともに、20・30 代が 6 割以上を占めています。そうした状況の中で、特に 愛知県に対しては、20・30 代の転出超過が大きくなっています。

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- 15 - (6)2014 年度中の 20・30 代の市外転出者へのアンケート ① 現在の住まいを選ぶ際に重視した項目 現在の住まいを選ぶ際に重視した項目として、「職場・学校等への近さ」と回答し ている人の割合が最も高くなっています。 ② 就職・転職を理由に転出した人における現在の仕事を探す際に重視した条件 岐阜市からの転出理由が就職、転職と回答した人の、現在の仕事を探す際に重視 した条件について、「責任や興味のある仕事ができる」と回答した人の割合が最も高 くなっています。 2014 年度の 20・30 代の市外転出者へのアンケート(概要) ・実施時期:平成 27 年 5 月~6 月 ・調査対象:住民基本台帳より、平成 26 年度中に市外に転出した、平成 26 年 4 月 1 日 時点で 20~39 歳の人の中から 1,000 人を無作為抽出 ・調査方法:郵送により調査 ・回答者数(回答率):318 人(31.8%)

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- 16 - ③ 岐阜市の魅力 岐阜市の魅力として、「買い物など日常生活の便利さ」と回答した人の割合が最も 高くなっています。 ④ 岐阜市に住んでいた際の不満 岐阜市に住んでいた際の不満として、「特に感じなかった」と回答した人の割合が 最も高くなっています。一方、不満を感じる項目としては、「公共交通」と回答した 人の割合が最も高くなっています。

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- 17 - ⑤ もう一度住む希望の有無 5 割以上の人が「もう一度住みたい」と回答しています。 ⑥ 転出することになった最も大きなきっかけ 転出することになった最も大きなきっかけとして、「結婚」「転勤」「就職」「住宅 の都合」と回答した人の割合が高くなっています。 ○20・30 代の転出者は、岐阜市に対して不満を感じていない人が多くいる一方で、結 婚や就職、住宅の都合など、岐阜市に住み続けることに可能性のある理由で転出して いる人が多くいます。 一方で、転出者の半数以上は、可能であれば、岐阜市にもう一度住みたいと希望して います。

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- 18 - (7)中核市単位で見た人口増減変化率と関連性の高い統計データ 中核市別の統計データの中から人口増減変化率と関連性の高いと思われるデータ 10 項目※1の項目間で分析※2をし、施策に結び付くデータになることなども含め、最適 な結果が導けるよう、関連性の高いデータを絞り込みました。 その結果、人口増減変化率に対して、「就業率」と「人口集中地区人口割合」が影響 を与えており※3、特に「就業率」は 10 項目の統計データのうち、最も影響を与えて いることがわかりました。 「人口増減変化率」と「就業率」の関係をグラフで表すと以下のとおりとなり、「就 業率」が上昇すると、「人口増減変化率」が上昇する関係をみることができました。 ※1 : 「就業率」、「自市内での就業率」、「合計特殊出生率」、「製造業従業者数」、「商業従 業者数」、「借家数」、「製造品出荷額等」、「商業年間商品販売額」、「商業事業者数」、 「人口集中地区人口割合」 ※2 重回帰分析(1つの目的変数を、複数の説明変数で分析しようとすること)という。 ※3 重回帰分析の回帰式は、目的変数 y を「人口増減変化率」、2つの説明変数 X1、X2と して、X1を「就業率」、X2を「人口集中地区人口割合」とした場合、次の式となりま す。y=(0.096)X1+(0.014)X2 – 6.346

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- 19 - 5.産業に関する分析 (1)産業 3 分類別の就業者割合及び市内総生産割合 産業全体のうち、第 3 次産業は、就業者が 69.8%、市内総生産が 89.5%を占めてい ます。全国と比較すると、高い割合にあります。 図 15 産業 3 分類別の就業者割合について(岐阜市) 資料:国勢調査(総務省) 図 16 産業 3 分類別の市内総生産割合について(岐阜市) 資料:市町村民経済計算(岐阜県)

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- 20 - (2)産業・男女別就業者数及び特化係数 主な産業・男女別の就業者数を見てみると、男性は、製造業、卸売業,小売業、医療, 福祉の順に就業者数が多く、女性は、卸売業,小売業、医療,福祉、製造業、の順に就 業者が多くなっています。 一方、特化係数を見てみると、男女とも金融業,保険業、電気・ガス・熱供給・水道 業、製造業,卸売業,小売業が高くなっています。 ※A産業の特化係数=本市のA産業の就業者比率/全国のA産業の就業者比率 図 17 産業・男女別就業者数及び特化係数(岐阜市) 資料:国勢調査(総務省)2010 年 (就業者数;人) (特化係数)

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- 21 - (3)従業者比率から見た岐阜市の産業の特徴 雇用力(就業者割合)が高い業種としては、医療業(病院,歯科診療所,療術業等) や、飲食店(レストラン、喫茶店等)、その他の事業サービス(速記業、警備業等)な どがあげられます。 また、全国と比較して就業者数の割合が高い業種は、繊維・衣服等卸売業があげら れます。 市 内 で 雇 用 力 の 高 い 産 業 全国と比較して就業者数の割合が高い業種 図 18 従業者比率から見た本市の産業の特徴(岐阜市) 資料:経済センサス 2012 年 ○岐阜市の産業の中心は、就業者割合や市内総生産割合から見て、第3 次産業であるこ とが分かります。その中でも、就業者割合の高い業種として医療業や飲食店などがあ げられ、全国と比較して就業者割合が高い業種として繊維・衣服等卸売業があげられ ます。

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- 22 - (4)岐阜市労働実態調査 ① 常用従業員の割合 常用従業員の割合は上昇傾向にあります。 ② 常用従業員(男女別、10 人以上事業所)の所定内給与※の推移 10 人以上の事業所の需要従業員の給与平均は、平成 22 年から男性、女性ともに 上昇傾向にあります。一方で、全国値と比較すると、男性、女性ともに低くなって います。 ※基本給、職能給などや、各種手当で通勤手当を除いたもの ・実施時期:毎年 9 月~10 月頃実施 ・調査対象:常用従業員等を雇用する事業所のうちから 2,500 事業所を無作為抽出 ・調査方法:郵送により調査 ・有効回答数(回答率):947 事業所(37.9%)※H26 <参考>岐阜市の事業所数:22,138 事業所(H24,経済センサス(総務省))

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- 23 - ③ 育児休業制度(5 人以上事業所)の導入状況 育児休業制度導入事業者は、平成 24 年と比較して、平成 26 年は 10%増加してい ます。 ④ 育児休業制度の取得率 育児休業制度の取得率は、女性がほぼ 100%取得しているのに対し、男性は 2%に 留まっています。 ⑤ 業種別・育児休業制度の導入状況(制度導入率降順) 業種によって育児休業制度の導入率に差が見られます。 ○育児休業性導入率は、市全体としては増加傾向にあるのに対し、第3 次産業が中心で ある岐阜市において、飲食店・宿泊業の育児休業制度導入率が最も低くなっています。

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- 24 - (5)大学生へのアンケート ① 出身地 出身地について、8 割以上の人が岐阜市外であると回答しています。 ② 卒業後の就職希望及び就職したい地域 卒業後の就職した地域として、岐阜市と回答した人が 1 割程度に留まっています。 ③ 就職したい地域(出身地別) 就職したい地域として、岐阜市出身者においても、3 割以上の人が岐阜市外を希 望しています。 ・実施時期:平成 27 年 6 月~7 月 ・回答者数:454 人 ・対象校(回答者数):岐阜大学(102 人)、岐阜聖徳学園大学(39 人)、 岐阜女子大学(119 人)、岐阜薬科大学(98 人)、岐阜市立女子短期大学(96 人) ・実施方法:各対象校を通じ配付・回収 就職希望 就職したい地域 出身地別 就職したい地域

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- 25 - ④ 就職する際の居住したい地域 就職する際の居住地の希望として、5 割以上の人が岐阜市外を希望しています。 ⑤ 就職する際の居住したい地域(出身地別) 就職する際の居住地の希望として、岐阜市出身者においても、2 割以上の人が岐 阜市外を希望しています。 出身地別 就職したい地域 ○回答者全体で、岐阜市出身者は15.2%いるのに対し、就職する際に居住したい地域と して岐阜市と回答した人は、12.4%に留まっており、このままでは、約 3%が市外に 転出してしまう傾向になります。就職する際に居住したい地域として岐阜市と回答し た人は、岐阜市出身者でも53.6%に留まっていることが要因として考えられます。 また、就職したい地域として岐阜市と回答している人が12.4%に留まっていることも 要因の一つとして考えられます。

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- 26 - (6)地域経済分析システム(RESAS) ①就業者数の産業別割合 全国と比較して、製造業の比率が高くなっています。 ②市区町村別企業数(岐阜市) 企業数は減少傾向にある一方で、全国の市区町村と比較すると企業数が多くなっ ています。 2012 年 〈2012 年〉 県内順位:1 位 全国順位:33 位

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- 27 - ③市区町村別創業比率(岐阜市) 全国的に、創業比率は減少傾向にあります。 ④市区町村別製造品出荷額等 製造品出荷額は、2011 年に一度上昇したものの、概ね減少傾向にあります。 〈2012 年〉 県内順位:7 位 全国順位:275 位 〈2009~2012 年〉 県内順位:13 位 全国順位:626 位

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- 28 - 4.人口移動実態に関する分析 (1)ビッグデータを活用した人口移動調査 ① 岐阜市と岐阜市外の地域の間の人の動き 岐阜圏域から岐阜市への動きは、平日、休日ともに、概ね、岐阜市から岐阜圏域 への動きを上回っています。 一方、岐阜市から名古屋市への動きは、平日、休日ともに、名古屋市から岐阜市 への動きを上回っています。 携帯電話の在圏基地局データによる人口移動の集計、分析 ※データ提供元:㈱NTT ドコモ、㈱ドコモ・インサイトマーケティング ・岐阜市外の人の市内への移動(以下市内移動という)の調査:2015.4.17(金),2015.5.24(日) ・岐阜市民の市外への移動(以下市外移動という)の調査:2015.4.17(金),2015.5.24(日) 図 19 平日(2015.4.17(金))の岐阜市と岐阜市外の地域の間の人の動き 資料:(株)NTT ドコモ調査 岐阜圏域:岐阜市、羽島市、各務原市、山県市、瑞穂市、本巣市、岐南町、笠松町及び北方町

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- 30 - ② 名古屋市に対する男女・年代別市内移動・市外移動数 先述のとおり、名古屋市に対して、出て行く人の方が来る人よりも多い傾向が見 られることから、岐阜市と名古屋市の人の動きを詳細に分析するため、以下のとお り、男女別、年代別で分析しました。 その結果、平日について、男性の中で、特に 30・40 代の人が、名古屋市に移動す る人が多くなっています。これは、岐阜市に住みながら名古屋市へ働きにいく人が 多いと予測されます。 また、女性は、20 代の名古屋市に移動する人が多い一方で、男性と比較すると、 30・40・50 代で、名古屋市に移動する人が少なくなっています。これは、岐阜市に 住みながら、名古屋市へ働きにいく人が減少していると予測されます。<次ページ で分析> 休日については、男性、女性ともに、20 代で、名古屋市に移動する人が最も多く なっています。特に、20 代女性の名古屋市に移動する人が多いことから、買い物等 で名古屋市へ出かける人が多いと予測されます。 男性 女性 男性 女性 図 22 休日(2015.5.24(日))の年齢階層別の岐阜市と名古屋市の間の人の動き 資料:(株)NTT ドコモ調査 図 21 平日(2015.4.17(金))の年齢階層別の岐阜市と名古屋市の間の人の動き 資料:(株)NTT ドコモ調査

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- 31 - (参考)岐阜市に住みながら働きに行く人が減少していることの分析 2014 年度の名古屋市への 20・30 代の転出入の状況については、12 ページの図 10 のとおり、225 人の転出超過となっております。 さらに、20・30 代女性に限定して分析したところ、名古屋市に対して、130 人の転 出超過となっています。女性全体としては、名古屋市に対して 148 人の転出超過であ ったことから、20・30 代が約 88%占めていることになります。この結果から、女性 は、20・30 代のうちに名古屋市へ多く転出していることが分かります。 一方、20・30 代男性に限定して分析したところ、名古屋市に対して、女性の約半 数である 77 人の転出超過になっています。また、男性全体としては 123 人の転出超 過であったことから、20・30 代は、約 63%に留まっています。 ○名古屋市に対する転出入状況(2014 年度) 社会動態 20・30 代女性 △130 人(88%) (参考)女性全体 △148 人 20・30 代男性 △77 人(63%) (参考)男性全体 △123 人 ○女性については、20 代に岐阜市から名古屋市へ移動していた人達が、結婚等を契機に、 名古屋市へ転出している人が多いと予想できます。

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- 32 - ③ 岐阜地域(岐阜市民以外)の人がプライベートで出かけることが最も多い地域 岐阜地域(岐阜市以外)に住む人で、プライベートで出かけることが最も多い地 域として岐阜地域(岐阜市以外)を選択している人は、約 29%程度になっています。 一方で、名古屋市を選択している人は、回答者全体の約 18%程度になっています。 ④ 岐阜市内でよく利用する地域(岐阜市外、岐阜市民別) 岐阜市外に住む人は岐阜駅周辺、岐阜市民は大型小売店のある地域を、よく利用 していると回答した人の割合が最も高くなっています。 人口移動実態調査におけるアンケート調査 ・調査期間:H27.7.15~H27.7.20 ・回答方法:インターネットによる WEB アンケート ・回答者数:市外▸3,002 人、市内▸1,000 人 ・市外の回答者内訳:岐阜県▸1,501 人、愛知県▸1,501 人 岐阜市外に 住む人 岐阜市民

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- 33 - ⑤ 岐阜市民のプライベートで出かけることが最も多い地域 岐阜市民は、プライベートで最も出かけることが多い地域として、各務原市と 回答した人の割合が最も高くなっています。 さらに、20・30 代の女性に限定して分析したところ、各務原市と回答した人の 割合が、回答者全体と比較して高くなっているとともに、岐阜地域の中では、本 巣市と回答した人の割合も高くなっています。

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- 34 - ⑥ 岐阜市外に住む人が岐阜市に来る理由 岐阜市外に住む人が岐阜市に来る理由としては、買い物と回答した人が最も多く なっています。 岐阜地域に住む人に限定すると、全体と比較して、買い物(食料品・日用品)や通 勤と回答した人の割合が 10%以上高くなっています。 名古屋市に住む人に限定すると、全体と比較して、娯楽や仕事(営業、配達等) と回答した人の割合が高くなっている一方で、買い物や食事、通勤と回答した人の 割合が低くなっています。 《回答者を岐阜地域に住む人に限定》 《回答者を名古屋市に住む人に限定》 ○岐阜市民がプライベートで出かけることが最も多い地域として、各務原市と回答した 人の割合が最も高くなっています。 また、岐阜地域に住む人が岐阜市に来る理由として回答した割合が高いのは、買い物 や食事、通勤など、日常生活に密着したものが多くあがっている一方で、名古屋市に 住む人が岐阜市に来る理由として回答した割合が高いのは、娯楽や仕事、友人・知人 宅訪問など、頻度が低いものが多くあがっています。

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- 35 - Ⅳ 今後の基本的方向 1.人口シミュレーション 2 ページの図1において、生残率や合計特殊出生率が現状の傾向が続くと仮定※1し、社 会動態(転出入の差)が 0 で推移した場合、以下のとおり将来人口を推計しています。 (再掲)※1 直近の岐阜市の値(生残率:H17→H22、合計特殊出生率:H22(国勢調査ベース),1.34)をも とに、今後、国立社会保障人口問題研究所推計による岐阜県仮定値(H25.3 公表値)に比例 して推移すると仮定 この推計方法をもとに、以下の①~④の各条件に変えて、将来人口のシミュレーション を行います。 ① 合計特殊出生率を 2020 年に 2.6 として継続した場合の推計 仮に、合計特殊出生率を 2020 年に 2.6 へ上昇させ、以後継続する場合を、以下の とおり、2060 年まで現状規模の人口を維持することが可能になると推計します。 ② 国や県の人口ビジョンにおける合計特殊出生率仮定値に準じた推計 国の長期ビジョンや、岐阜県の人口ビジョンにおいては、将来人口として、合計特 殊出生率を 2030 年に 1.8(参考:国民希望出生率、第 3 次岐阜県少子化対策基本計 画における目標値)へ、2040 年に 2.07(参考:国立社会保障・人口問題研究所の試 算する 2013 年の人口置換水準)へ上昇させた場合を推計しています。 岐阜市においても、合計特殊出生率について、岐阜市基本計画 2013 において、2022 年に 1.43 とするめざそう値を掲げていることから、これを達成する過程として、ま ず、2020 年に 1.40 へ上昇させるとともに、国や県の掲げる 2030 年に 1.8、2040 年 に 2.07 へ上昇させた場合を以下のとおり推計します。 ③ 国や県の人口ビジョンにおける合計特殊出生率に準じ、2014 年度の県外への転出 入が均衡した場合の推計 図 10 に示した通り、2014 年度の岐阜県内の他市町村との社会動態を見た場合、 521 人の転入超過になっています。仮に、2014 年度の県外への転出入が均衡し、か つ、②で示す、国や県の人口ビジョンにおける合計特殊出生率に準じた場合を、以 下のとおり推計します。 2010 年(現状):41.3 万人

2060 年:31.5 万人

2010 年(現状):41.3 万人

2060 年:38.7 万人

2010 年(現状):41.3 万人

2060 年:40.6 万人〔現状維持〕

2010 年(現状):41.3 万人

2060 年:27.3 万人

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- 36 - ④ 社会動態が県人口ビジョンの仮定値に準じた場合の推計 県全体では、社会動態のマイナス傾向が続いています。社会動態が、県と同様の 傾向を示した場合を、県人口ビジョンにおいて設定した、社会動態の仮定値を参考 にし、以下のとおり推計します。 2.産み育てられる都市へ 何も対策を講じないまま、本市における人口減少の傾向を受け入れてしまえば、前述の とおり、2060 年の人口は、27.3 万人と推計しています。一方、本市の少子化に対するアン ケート結果を分析した結果、潜在的に、結婚したい、子どもを持ちたいという希望を持っ ている人は多くなっていますが、様々な要因により、そうした希望がかなえられていない という課題が浮かび上がってきます。このことに対し、対策を講じることにより、国や県 が示している「合計特殊出生率が 2030 年に 1.8、2040 年に 2.07」を仮に達成できたとす れば、先述のとおり、2060 年の人口が 31.5 万人になると推計しています。 そうしたことから、合計特殊出生率を上昇するための施策を展開し、本市をより子ども を「産み育てられる都市」とすることが重要であると考えます。 3.働き、住み続けられる都市へ 前述のとおり、社会動態は、近年一時的にプラスに転じたものの、再びマイナスになっ ています。特に、転出入者の 6 割以上を占める、20 代・30 代の若い世代の社会動態をプラ スにすることで、人口減少に歯止めをかけるだけでなく、今後、より進展していくと予測 される高齢化を緩やかにし、人口構造を安定化することを可能とします。 また、本市は、各産業の中で、第 3 次産業の割合が高くなっています。第 3 次産業は、 医療・福祉や教育・学習支援業など対人サービスを中心に、地域内需要が地域内で賄われ、 属地性が強い産業を多く含むことから、地域内の人口減少の影響を大きく受ける産業構造 と言えます。 そうしたことから、県都として、また、地域の中核都市としての役割を再認識し、県外 への転出超過を抑制し、特に若い世代の社会動態がプラスの状態を継続するためのしごと づくりや、若い世代の魅力となる教育、安心して暮らせる環境の創出により、社会動態プ ラスを継続するための施策を展開し、「働き、住み続けられる都市」を目指すことが重要で あると考えます。 4.持続可能な都市へ 人口減少に対応するための施策を展開することで、減少傾向を緩やかにすることは可能 であるものの、現時点よりも減少することは避けられない状況にあります。 これまでも、本市においては、将来の人口減少社会を見据えて、平成15年に策定した 総合計画の基本構想の中で、人口規模に応じた都市の構造として「多様な地域核のある都 2010 年(現状):41.3 万人

2060 年:23.6 万人

(40)

- 37 - 市」を将来都市像に掲げ、地域の生活機能をコミュニティバスなどの公共交通で繋ぐコン パクト・プラス・ネットワークに取り組んでいます。こうした取り組みを加速するととも に、公共施設等総合管理計画や立地適正化計画の策定など、人口規模に応じた都市機能へ のシフトが必要になると考えます。 また、人口減少時代において、高度経済成長期のような税収の伸びは期待することがで きず、限られた財源の中で効率的に、行政サービスの提供や社会基盤を維持していくため には、岐阜市に学びに来る、仕事に来る人々が居住する周辺市町との水平補完や連携を図 ることで、行政サービスや雇用を維持し、圏域の人口を大都市に流出させないことも必要 になるものと考えます。 そうしたことから、人口減少社会に対応した都市の機能を検討しながら、広域連携を推 進することで、「持続可能な都市」を構築することが重要であると考えます。

図 20  休日(2015.5.24(日))の岐阜市と岐阜市外の地域の間の人の動き  資料:(株)NTT ドコモ調査

参照

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