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Ⅳ-2. サンゴ種苗生産技術の開発 2. 現地対応型のサンゴ幼生収集 着床技術の開発 2.1 幼生収集装置の開発 2.2 現地対応型の着床具の開発

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Ⅳ-2.サンゴ種苗生産技術の開発

2.現地対応型のサンゴ幼生収集・着床技術の開発

2.1 幼生収集装置の開発

(2)
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目 次

Ⅳ-2 サンゴ種苗生産技術の開発 2. 現地対応型のサンゴ幼生収集・着床技術の開発 ···Ⅳ-2-2-1 2.1 幼生収集装置の開発 ···Ⅳ-2-2-1 (1) はじめに ···Ⅳ-2-2-1 (2) 調査内容 ···Ⅳ-2-2-3 1) 目 的 ···Ⅳ-2-2-3 2) 試験概要 ···Ⅳ-2-2-4 (3) 調査結果 ··· Ⅳ-2-2-12 (4) 考察および評価 ··· Ⅳ-2-2-14 (5) 結 論 ··· Ⅳ-2-2-15 (6) 今後の課題 ··· Ⅳ-2-2-15 2.2 現地対応型の着床具の開発 ··· Ⅳ-2-2-17 (1) はじめに ··· Ⅳ-2-2-17 (2) 調査概要 ··· Ⅳ-2-2-18 1) 目的 ··· Ⅳ-2-2-18 2) 調査場所 ··· Ⅳ-2-2-19 3) 手順および工程 ··· Ⅳ-2-2-22 4) 試験方法 ··· Ⅳ-2-2-26 (3) 調査結果 ··· Ⅳ-2-2-33 1) 崎枝湾(今年度試験) ··· Ⅳ-2-2-33 2) 過年度試験のモニタリング結果 ··· Ⅳ-2-2-39 3) 夏季高水温によるサンゴの白化状況(石垣島・石西礁湖) ··· Ⅳ-2-2-52 (4) 考 察··· Ⅳ-2-2-58 1) 着床具のリサイクル性の検討 ··· Ⅳ-2-2-58 2) 低コスト型着床具の検討 ··· Ⅳ-2-2-58 3) 着床作業の効率化の検討 ··· Ⅳ-2-2-59 4) 小分割着床具の種苗生残性の把握 ··· Ⅳ-2-2-60 5) 移植場所による種苗生残性の比較 ··· Ⅳ-2-2-60 6) 水深別・格子ピッチ別の生残性の比較 ··· Ⅳ-2-2-60 (5) 今後の課題 ··· Ⅳ-2-2-61 1) 低コスト型着床具の検討 ··· Ⅳ-2-2-61 2) 装置を有効活用した種苗生産の検討 ··· Ⅳ-2-2-61 3) 着床作業の効率化の検討 ··· Ⅳ-2-2-62

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Ⅳ-2-2-1

2 現地対応型のサンゴ幼生収集・着床技術の開発

2.1 幼生収集装置の開発

(1)はじめに

現在行っている種苗生産は、陸上水槽による種苗生産・運搬・移植に関して、一定のコ ストと労力が必要である。ここでは、現地においてサンゴ卵の収集、幼生保持、着床具へ の着生までの一連の種苗生産を可能にする幼生収集装置(以下、装置)を開発し、陸上水 槽による種苗生産手法の省力化を検討した。図Ⅳ-2.2.1.1 に示すイメージのように、ネット 状円筒型の装置を製作し、サンゴ卵の収集から着床具への幼生の着生までの過程を海域で 完結する技術開発を目指すものである。 石垣島浦底湾(西海区水産研究所亜熱帯研究センター前)で行った基礎試験により、平 成25 年度には、幼生の生残率を高められる装置の適正な目合いサイズが 30μm であること を確認した。同海域において平成26 年度には、強度・耐久性を高め、幼生の偏在による死 滅を低減するため、角型から円筒型に装置の構造を改良した。また、100 万から 300 万の 幼生を収集・保持可能であることを確認した。平成27 年度には、装置内に保持した幼生を、 表層から全層に吊して設置した格子状着床具に着生させ、着生しやすい水深帯および配置 方法を把握し、装置内で大量の種苗を生産できる可能性を実証した。さらに、平成27 年度 は沖ノ鳥島で実証試験を行い、装置を 7 日間サンゴ増殖実証試験基盤(以下、試験基盤) 周辺に設置して構造の耐久性を確認した。 平成28 年度は、沖ノ鳥島での大規模な現地種苗生産の可能性を実証するために、装置と 試験基盤との一体化を目標として、試験基盤一マス(5 ㎡)を被うことができる装置を開発 し、耐久性を確認した。

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Ⅳ-2-2-2 1.5m 1.5m 親サンゴ 着床具 底部を閉じて幼生 の流出を防ぐ

①卵の収集・受精

②幼生の保持

(着底期まで)

③幼生の着床具への着生

卵 着床具に着生 した稚サンゴ

着生具を用いた

種苗生産

図Ⅳ-2.2.1.1 幼生収集装置の将来的なイメージ

④着床具を岩盤や架台に移植

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Ⅳ-2-2-3

(2)調査内容

1)目的 本検討の目的は、装置を活用した現地種苗生産技術に関する知見を収集・整理し、沖 ノ鳥島での実用化に寄与することである。 本試験の検討項目および評価項目を表Ⅳ-2.2.1.1 に示す。 表Ⅳ-2.2.1.1 装置の開発における検討項目 目的 検討項目 評価項目 装置の耐久性の検討 :沖ノ鳥島(実証試験) ・試験基盤一マス(5 ㎡)を被うことができる 装置をコンクリート型試験基盤に固定して、 親サンゴの産卵から幼生の着底期までの期間 を想定して1週間程度設置し、耐久性につい て検討する。 ・耐久性 ※ 本検討では、大森ら(2005)の報告を参考に、プラヌラ幼生は3日齢以降に鉛直的に 分散し始めるとの仮定の下、4日齢を着底期の幼生と定義した。

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Ⅳ-2-2-4 2)試験概要 沖ノ鳥島のコンクリート型試験基盤に、装置を固定し、設置方法および耐久性等を 検討した。 ① 場所 沖ノ鳥島における調査位置を図Ⅳ-2.2.1.2 に示す。 図Ⅳ-2.2.1.2 調査位置 第 2 フェーズ試験区 蛇カゴ型 コンクリート型 対照区 100m :調査場所 第 2 フェーズ試験区 500m 試験対象区画

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Ⅳ-2-2-5 ② 工程 調査中にサンゴ(A. tenuis)の成熟が確認された場合には、装置内で産卵・受精させ、 幼生を収集し、格子状着床具への着生を観察することとした。しかし、今回の調査時 には成熟サンゴの抱卵が確認されなかったため、装置の設置方法や構造、耐久性等の 検討のみを実施した。 調査工程の実績を表Ⅳ-2.2.1.2 に示す。 調査期間中の礁外の平均風速は3.0~10m/s で、平均波高は 0.5~2.0m であった。5/24 ~25 は荒天で、水面付近に風浪の影響が生じていた。 表Ⅳ-2.2.1.2 調査工程の実績(沖ノ鳥島) 日程 調査内容 平均気温/風速/波高 5/22 ・礁内に生息する成熟サンゴ(A.tenuis)の抱卵 状況確認 ・装置を固定するための単管を試験基盤の柱 に固定 ・装置の設置 31.0℃ / 4.0m/s / 1.0m 5/23 ・装置の設置 ・試験基盤側面に幼生流出防止用ネットを 取付け ・格子状着床具の配置 (下層:試験基盤内の格子状台座部) 30.0℃ / 5.0m/s / 1.0m 5/24~25 荒天待機 27.0℃ / 8.0m/s / 2.0m 27.0℃ / 10m/s / 2.0m 5/26~27 ・装置の状況確認および点検 28.0℃ / 8.0m/s / 1.5m28.0℃ / 5.0m/s / 1.0m 5/28 ・格子状着床具の配置 (上層・中層:ブイで装置上部から吊り下げ) 27.0℃ / 10m/s / 1.0m 5/29 ・装置撤去 31.0℃ / 3.0m/s / 0.5m 注)平均気温・風速は調査船の船員記録を参照した。

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Ⅳ-2-2-6 ③ 試験方法 a. 装置の構造と材料 装置の枠組みやネットの材質・構造については、昨年度までの試験で検討されている ため、基本的な枠組みとネットの構造に関しては昨年と同様の材料・構造とした。 ネット部に関しては、ネットの目合いが発生初期(卵割開始~桑実胚期)の幼生の生 残率に大きく影響する。昨年度までの試験において、ネット目合い100μm、30μm お よび不透過膜では、目合い 30μm のネットが最も幼生の生残率が高くなることが明ら かとなっている。このため、物理的な衝撃に弱い受精卵や発生初期の幼生が多く分布 すると考えられる水面下 1m までのネットを目合い 30μm ネット、水面下 1m 以深を 幼生(ウスエダミドリイシのプラヌラ幼生の大きさ:750μm(岩尾・大矢,1998))が 抜け出ず海水交換の効率が高い100μm ネットとした。 平成27 年度の沖ノ鳥島実証試験では、試験基盤内の台座を覆うように装置を設置し たが、台座が格子構造のため、装置が完全には密閉されていない状態であった(図 Ⅳ-2.2.1.3)。このため、産卵時に装置内で下方向への流れが生じた場合に、卵の装置外 への流出が懸念された。 以上を踏まえ、今年度の試験では、産卵時における装置全体を密閉するような改善策 として、試験基盤一マス(5 ㎡)を被うことができるように装置底部をスカート状に改 良し、さらに、試験基盤側面に別途100µm 目合いのネット素材を取付けた。これによ り、試験基盤全体を覆うことが可能で、周囲からの流れを遮蔽するとともに、卵や幼 生の流出も防ぐことができると考えられる。 表Ⅳ-2.2.1.3 に装置作成に使用した主な材料、図Ⅳ-2.2.1.4 に装置外枠の材質の仕様、 図Ⅳ-2.2.1.5 に装置全体の構造、図Ⅳ-2.2.1.6 に装置底部(スカート部)の構造を示す。 図Ⅳ-2.2.1.3 産卵時の装置設置状況(平成 27 年度実証試験) 格子構造のため、完全な 密閉状態ではない 成熟サンゴを 覆うように設置 下方向の流れが 生じている可能性 あり

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Ⅳ-2-2-7 表Ⅳ-2.2.1.3 装置の材質および形状 部位 材質、形状 等 外枠 強化プラスチック複合管 (外径・内径φ14mm・φ4mm×1,400mm) 可動性支柱 上記に同じ ネット部 水面下0~1m 目合い100μm のナイロンネット 水面下1~3m 試験(1):目合い100μm のナイロンネット 浮子 装置用 EVA ブイ(浮力 5kg) 中性浮力用 500ml ペットボトル ロープ 装置固定用 φ20mm ロープ パーツ固定用 ナイロンロープ ※ 強化プラスチック複合管: [メーカー・製品名]積水化学工業・タフポール [材質]FRP 製 [重量]230g/m [特徴]・塩ビ管等よりも軽くて強靭な素材 ・海水・錆・腐食に強く、耐久性に優れる 図Ⅳ-2.2.1.4 装置外枠の材質の仕様

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Ⅳ-2-2-8

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Ⅳ-2-2-9

参照

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