(1)キャッシュレス社会への取組み
平成30年9月
経済産業省 商務・サービスグループ
消費・流通政策課長
永井 岳彦
資料1
(2)キャッシュレスの現状
世界各国のキャッシュレス決済比率の比較を行うと、キャッシュレス化が進展している
国は40%~60%台であるのに対し、日本は約20%にとどまっている。
世界的なキャッシュレスの流れを踏まえ、キャッシュレスを通じたデータの利活用により、国全体の生産性
が向上し、実店舗等、消費者、支払サービス事業者がそれぞれ付加価値を享受できる社会の実現
を目指していくことが必要。
世界各国のキャッシュレス比率比較(2015年)
(出典)世界銀行「Household final consumption expenditure(2015年)」及びBIS「Redb
ook Statistics(2015年)」の非現金手段による年間決済金額から算出
※中国に関してはBetter Than Cash Allianceのレポートより参考値として記載
11.9%
20.0%
0.0
5.0
10.0
15.0
20.0
25.0
0
10
20
30
40
50
60
70
2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014 2015 2016
クレジット デビット 電子マネー 支払比率
我が国のキャッシュレス支払額及び
比率の推移
(出典)・内閣府「2015年度国民経済計算年報」 民間最終消費支出:名目
・(一社)日本クレジット協会調査(注)2012年までは加盟クレジット会社へのアンケート調査結果を基に
した推計値、平成25年以降は指定信用情報機関に登録されている実数値を使用。
・デビット:日本デビットカード推進協議会(J-debit) 2016は日本銀行「最近のデビットカードの動向について」
・電子マネー:日本銀行「電子マネー計数」
(3)キャッシュレスのツール別の特徴
プリペイド
(前払い)
リアルタイムペイメント
(即時払い)
ポストペイ
(後払い)
主なサービス例 電子マネー
(交通系、流通系 等)
デビットカード
(ブランドデビット、
Jデビット)
モバイルウォレット
(スマホ、携帯電話等
※プリペイド,ポストペイ可能)
クレジットカード
(国際ブランド、銀行系、信販
系等)
特徴 利用金額を事前に
チャージ
リアルタイム取引 リアルタイム取引 後払い、与信機能
加盟店への
支払いサイクル
月2回など 月2回など 即日、翌日、月2回
など様々
月2回など
主な支払い方法 タッチ式(非接触) スライド(磁気)
読み込み式(IC)
タッチ式
カメラ読込(QRコード)
タッチ式
スライド式※(IC化を促進)
読み込み式
タッチ式
【参考】
消費に占める比率
(日本国内)
1.7% 0.3% - 18.0%
国内キャッシュレス比率(2016年):20%
(画像出典)各社HP
(4)日本のキャッシュレスの状況(推進に係る課題)
【加盟店側の側面】 【消費者側の側面】
キャッシュレスに反対の理由
(自由回答集計トップ5)
25.7
42.1
11.4
14.3
29.3
14.3
10.0
35.7
32.1
14.3
25.0
6.4
0% 20% 40% 60% 80% 100%
1.導入費用が高い
2.手数料が高い
3.決済端末を設置する適切な場所がない
4.入金までに時間を要する
5.クレジットカード決済を要望する声が少ない
6.店舗や施設の伝統や雰囲気にそぐわない
7.クレジットカード会社からの紹介による来客や来訪者…
8.導入によるメリットを感じられない
9.現場スタッフによる対応が困難
10.現金のほうが信用できる
11.その他
12.特にない
クレジットカードの未対応理由(n=140)
(平成28年度商取引適正化・製品安全に係る事業「観光地におけるキャッシュレス決済
比率の普及状況及び加盟店におけるクレジットカードに係るセキュリティ対策の実施状
況に関する実態調査」)
日本でキャッシュレス支払が普及しにくい背景としては、
・治安の良さや偽札の少なさ等の社会情勢
・店舗における端末負担コスト、ネットワーク接続料、加盟店手数料等のコスト構造の問題
・消費者が、現金に不満を持たず、キャッシュレスに漠然と不安を持つ 等が挙げられる。
近年は実店舗における人手不足やインバウンド対応、スマートフォンを活用した支払サービスの
登場等、キャッシュレス推進の追い風となりうる動きも。
(5)加盟店キャッシュレス導入の阻害要因
手数料が高い
–
専用線(CAFIS、ブランドネット、
全銀ネット等)の高額なシステム
構築費の 回収コスト
端末導入費が高い
–
専用線の対応するために特殊な
端末を都度開発
0.89
2.25
0.1
0
1
2
3
4
手数料率
国際ブランド
イシュア
アクワイアラ
3.24%
(業界平均)の手数料
小売り利益率:
1~2%
⇒売ると、赤字
※中国では、
0.5%
医療・教育・福祉・介護等
0%
[%]
クレジットカード端末:
数万~数十万円
POS連動すると更に高価
⇒最近では、比較的安い端末も登場
(数千円~2万円)
QRコード支払いでは、専用端末不要
【出典】東芝TEC HP
(一例)
(6)キャッシュレスの主な意義
キャッシュレス決済は、消費者に利便性をもたらすほか、事業者の生産性向上につながり、
また経済全体にも大きなメリットがある。
•データの利活用により利便性が向上(自動家計簿など消費履歴情報の管理が容易)
•手ぶらで簡単に買い物が可能(大金や小銭の不便さの解消)
•ネット取引で不可欠
•カード紛失・盗難時の被害リスクが低い(条件次第で全額保証)
消費者
•個人の購買情報を蓄積し、ビッグデータを分析することにより、マーケティングを高度化
•人手不足対策(レジ締、現金取り扱い時間の短縮)
•従業員による売上現金紛失・盗難等のトラブル減少
•従業員が紙幣・通貨に触れないので衛生的
•現金の搬出入回数の減少
•訪日外国人の54%がクレジットカードを利用。インバウンド需要を取り込むには不可欠
事業者
•徴税の効率化・公正化
•マネーロンダリングの抑制
公共的観点
(7)決済環境の整備がもたらすインバウンド消費の拡大
(出典)DBJ・JTBF アジア・欧米豪
訪日外国人旅行者の意向調査(平成28年版)
訪日外国人の約7割が、クレジットカード等が利用できる場所が今より多かったら、
「もっと多くお金を使った(おそらくを含む)」と回答。
特に中国(訪日客数1位※)、タイ(同6位※)は86%と高い回答。
※JNTO調べ
居住地域 全体 韓国 中国 台湾 香港 タイ シンガポール マレーシア インドネシア アメリカ オーストラリア イギリス フランス
サンプル数
2545 311 358 380 388 310 221 131 142 76 111 57 60
もっと多くのお金
を使ったと思う 31% 20% 39% 38% 27% 42% 22% 34% 38% 25% 22% 11% 18%
おそらくもっと多く
のお金を使った 37% 32% 47% 29% 39% 44% 38% 39% 35% 29% 25% 26% 28%
お金を使う額は
変わらないと思う 28% 43% 11% 29% 30% 12% 30% 20% 27% 41% 44% 49% 47%
分からない
5% 5% 3% 4% 4% 2% 10% 8% 1% 5% 9% 14% 7%
Q.日本で外貨両替やクレジットカード・キャッシュカードを利用できる場所が、もし今より多かったら(回答は1つ)
もっと多く使っ
た
おそらくもっと
多く使った
変わらない
分からない
(8)(9)世界のキャッシュレスの動向(スウェーデン・韓国)
韓国:キャッシュレス化推進策の効果
<スウェーデン>
Swishが2012年に登場(当初は個人間送金サービスとして登場。その後企業への支払いや
EC支払いにもサービスを拡充)。2017年10月末の利用者は597万人(スウェーデン総人口は
約1000万人)。主に個人間送金として利用。
<韓国>
1997年の通貨危機以降、脱税防止や消費活性化の観点からキャッシュレスを推進。年間クレジットカード利用額
の20%の所得控除や店舗でのクレジットカード取扱義務付け等の施策を展開。
近年も硬貨発行コスト削減の観点から「コインレス」のパイロットプロジェクトを展開。
スウェーデン:Swishの事例 スウェーデン:
現金お断り店の表示
コインレスの取組
(10)日本国内でも、訪日中国人観光客向けに、利用可能な店舗が拡大。
また、スマートフォンの位置情報から近隣の加盟店情報を配信し、
クーポンなどを通じて加盟店へ集客するサービスも展開。
世界のキャッシュレスの動向(中国)
中国では、アリペイやテンセントによるQRコード決済が主流に。
(画像出典)各社HP、アントフィナンシャルジャパン
キャッシュレス検討会発表資料(第5回)
Alipay
(アリババグループ)
WeChat Pay
(テンセント)
銀聯
ユーザ数 8億ユーザ(2016年) 2億ユーザ(2016年) 6億ユーザ(2015年)
取扱高 166兆円(2014年) 40兆円(2014年) 977兆円(2015年)
モバイル決済シェア 74.92%(2015年) 11.43%(2015年) 非公表
決済方法 QRコード/バーコード QRコード/バーコード カード/NFC (QRも登場)
コミュニケーション SNS QQ、微信
※約9億ユーザ(2016年)
-
購買環境 Alibaba.com
淘宝網(C to C)
天猫(B to C)
※いずれもアリババグループ
京
东商城(提携) -
優位性 ・ECモールとの親和性
・プロモーション効果
SNSによるインタラクティブな
クローズ環境の構築
圧倒的な加盟店数(中国国内:
990万店以上(2014年))
日本の加盟店 約5万5千店
百貨店、流通大手、コンビニ、家
電量販店等
非公表(1万店以上)
百貨店、流通大手等
約67万店
(日本人カード保有者数十万人)
(11)中国:アリペイのビジネスモデル
アリペイは低額の決済手数料(1%未満/日本国内のカード会社は3%)と簡易な仕組み
(QRの貼付という店側の初期投資が低廉な仕組み)で多くの加盟店を開拓。
さらに、多様なサービス展開を通じて得られた情報を利活用したビジネスを展開。
ソーシャルツール
金融サービス
生活サービス
資産運用
少額投資
後払いサービス
オープンな信用情報
おねだり お年玉
友人
携帯料金支払
公共料金支払
振込
レストラン予約
エンタメ お買い物
トラベル&レジャー
様々な機能を持つAlipayのアプリは
中国の生活に欠かせないスーパーアプリになっています
コウべイ
(Discover)
少額ローン 保険
映画チケット 割り勘
200万を超える加盟店の情報
(出典)アントフィナンシャルジャパン キャッシュレス検討会発表資料(第5回)
地方自治体
(12)日本:キャッシュレス化を求める声(キャッシュレスの追い風)
昨今、働き方改革やデータ利活用の視点から、小売・外食等のサービス企業側からもキャッシュレスを志向する
動きが強まっている。
また、消費者視点でより便利にやりとりを行えることを可能とするよう、「割り勘」等のニーズに即したツールも登場。
【ロイヤルHD】:働き方改革の視点
・「働き方改革」の一環で、昨年11月に完全キャッシュレス
店舗を馬喰町にオープン(決済手段は各種クレジット
カードと主要電子マネー)。
・完全キャッシュレス化により、「締め処理」を始めとする
売上管理業務の作業工数の軽減等を実現。
【ローソン】:データ利活用の視点
・店舗業務の効率化とストレスフリーな買い物体験の提供の
観点から、キャッシュレス化を推進。
・現状、ローソン社では多様な支払い手段での買い物が可能
であるものの、支払いの85%が現金で行われている。
現金を扱うこと自体が「コスト」との認識の下、
現金を扱う業務をいかに減らすかの観点で取組を検討中。
【エムティーアイ】:消費者の「割り勘」等ニーズ
・「割り勘・集金」機能の実証実験を実施中。飲み会会計や
社宅・寮の光熱費、クラブ活動の集金等での現金やりとり
が不要となり、キャッシュレス促進につながることが期待。
(出典)ロイヤルホールディングス社 検討会発表資料(第六回)
(出典)ローソン社 検討会発表資料(第七回)
(13)
安価な加盟店手数料等によるサービス提供を検討する企業も登場。
日本:新しい支払いサービスの登場
・みずほフィナンシャルグループは統一QRを活用したデジタルコイン決済
サービス設立構想(通称:J-Coin構想)を発表。
・キャッシュレス化の課題とされる手数料についても、
「他手段より低い手数料」を想定することや、QRベースの
決済基盤を安価かつ早期に構築することを検討している。
(今後、福島県等での実証実験を予定。)
スマートフォン支払い及びデータの利活用によるプッシュ型通知等のデジタルマーケティングサービス
の提供により、消費者と実店舗等の双方向コミュニケーションを提供する企業も。
・QRコードを通じた決済サービスを展開
(利用可能加盟店約2万店)。
・スマートフォンをインターフェースとし、
「もっとシンプルにお店とお客様をつなぐ」
ことを目的にサービスを提供。
(左記のように、ハガキやメールでなく、
データ利活用によるプッシュ型通知を通じて、
これまでアプローチできなかったお客様への
リーチを可能に。)
J-coin構想
(出典)みずほフィナンシャルグループ 検討会発表資料(第八回)
(14)キャッシュレス推進に向けたこれまでの経緯
「日本再興戦略」をはじめ、様々な場でキャッシュレス推進の方針を打ち出してきた。
「日本再興戦略」改訂2014
(平成26年6月24日閣議決定)
「日本再興戦略」改訂2015
(平成27年6月30日閣議決定)
2020年のオリパラ等を踏まえ、キャッシュレス化にむけた対応策を検討。
【抜粋】2020年オリンピック・パラリンピック東京大会等の開催等を踏まえ、キャッシュレス決済の普及による決済の利
便性・効率性の向上を図る。このため、訪日外国人の増加を見据えた海外発行クレジットカード等の利便性
向上策、クレジットカード等を消費者が安全利用できる環境の整備及び公的分野での電子納付等の普及
をはじめとした電子決済の利用拡大等について、関係省庁において年内に対応策を取りまとめる。
策定された「キャッシュレス化に向けた方策」の推進。
【抜粋】昨年12月に関係省庁で取りまとめた「キャッシュレス化に向けた方策」に基づき・・・訪日外国人向けの利便
性向上、・・・クレジットカード等を安全に利用できる環境整備及び・・・公的分野における電子決済の利用拡
大等に係る施策を推進する。
「キャッシュレス化に向けた方策」
(平成26年12月26日公表)
「日本再興戦略2016」
(平成28年6月2日閣議決定)
①「キャッシュレス化に向けた方策」の推進
②観光ビジョンの推進(外国人が訪れる主要観光施設等でのカード対応 等)
③ビッグデータの利活用
「明日の日本を支える観光ビジョン」
(平成28年3月30日策定)
<方針>
「未来投資戦略2017」
(平成29年6月9日閣議決定)
キャッシュレス化の推進、消費データの共有・利活用。
【抜粋】・今後10年間(2027年6月まで)に、キャッシュレス決済比率を倍増し、4割程度とすることを目指す。
・FinTech の活用等を通じた消費データの更なる共有・利活用を促進するため、クレジットカードデータ利用
に係る API 連携の促進・・・等の環境整備を本年度内に行う。
キャッシュレス化の推進、キャッシュレス推進協議会の設立。
【抜粋】・
今後10年間(2027年6月まで)に、キャッシュレス決済比率を倍増し、4割程度とすることを目指す。
・キャッシュレス推進に係る産官学の関係者が一堂に会する「キャッシュレス推進協議会(仮称)を本年度中
に速やかに設立し、事業者・消費者双方が受け入れやすいインセンティブ措置を含む、キャッシュレス社会の実
現に向けた取組について包括的に検討を行う。
「未来投資戦略2018」
(平成30年6月15日閣議決定)
(15)「キャッシュレス検討会」の開催
昨年3月から、カード会社とFintech企業とのAPI(Application Programming
Interface)連携のあり方に関する検討会を開催(6月に中間とりまとめ)。
昨年11月からは国内外のキャッシュレス動向を踏まえ、検討会のスコープを拡大。
キャッシュレス推進のための課題と今後の方向性について議論を実施
(クレジットカードデータ利用にかかるAPI連携に関する検討会(通称:「キャッシュレス検討会」)
。
【クレジットカード業界】
磯部 泰之
(株)クレディセゾン ネット事業部長
木原 眞一 三井住友カード
(株) 経営企画部部長 調査室長
島貫 和久 三菱
UFJニコス(株) 顧問エグゼクティブ・フェロー
鈴木 章吾 ビザ・ワールドワイド・ジャパン
(株) デジタル・ソリューショ&ディプロイメント部長
渡辺 壮一 ビザ・ワールドワイド・ジャパン
(株) 戦略企画室 ヘッド
ディビット・ケル マスターカード デジタルペイメント&ラボ 副社長
【
Fintech企業、新サービス・データ利活用企業】
伊丹 亨
(株)インテージ 執行役員 DCG・サービス事業本部本部長
岡本浩一郎
(一社)コンピュータソフトウェア協会政策委員会 FintechWG主査
白石 卓也
(株)ローソン 執行役員 業務総括本部副本部長
辻 庸介 新経済連盟幹事・
FinTechPT リーダー
丸山 弘毅
(一社)FinTech協会 代表幹事
康井 義高
(株)Origami 代表取締役社長
【有識者】
翁 百合
(株)日本総合研究所 副理事長
二村 浩一 山下・柘・二村法律事務所 弁護士
○藤原 靜雄 中央大学法務研究科 教授
【オブザーバー】
河合 祐子 日本銀行決済機構局 審議役
FinTechセンター長
髙倉 裕一 一般社団法人全国銀行協会 事務・決済システム部次長
三輪 純平 金融庁 総務企画局信用制度参事官室 フィンテック企画調整官
藤城 豊
(株)三菱東京UFJ銀行 経営企画部会長行室 次長
昨年3月~6月
・カード会社とFintech企業とのAPI連携のあり方に
関して議論(6月22日:中間とりまとめ)
昨年11月~本年3月
(11/8, 11/20, 12/11, 1/23, 2/8, 3/16)
・キャッシュレス社会の実現について議題を拡大。
・国内外のキャッシュレス化プレーヤーをゲスト
として招聘し、議論を展開。
(例:アリペイ(中国でのQR展開)、
ロイヤルホールディングス(完全キャッシュレス店)、
みずほフィナンシャルグループ(J-coin)等)
4月11日公表
-「キャッシュレスビジョン」
-「カード会社とFintech企業のAPI連携のための
ガイドライン」
〇キャッシュレス検討会 委員 (○:座長) 〇これまでの開催経緯
(16)大分類
小分類
方策(案)
実店舗等におけるキャッ
シュレス支払にかかるボト
ルネック解消
①キャッシュレス支払導入を促進させるため
の環境整備
●キャッシュレス支払の受入・推奨・義務化
②支払手数料改善のための環境整備 ●「軽い」仕組みの構築
●低額支払いに関する仕組み整備
③生産性向上のための環境整備 ●証票の電子化促進
●キャッシュレス専用レーン等の推進
④キャッシュレス支払受入の動機付け ●補助金の付与
●キャッシュレス支払導入に伴う税制面の優遇措
置
⑤キャッシュレスの意義、効果に関する事業
者理解の増進
●国・地方自治体等による周知
⑥サービスの統一規格や標準化等の整備 ●キャッシュレス支払に関する技術的仕様や支払
データの標準化等
●既存インフラの改善
消費者に対する利便性向
上と試す機会の拡大
①真の消費者ニーズの把握 ●消費者インサイト分析の実施
②キャッシュレスの利便性や安心感の向上 ●デファクトスタンダードサービスの整備
●消費者の抱く不安感の除去
●消費者への周知と教育
③キャッシュレス支払利用の動機付け ●キャッシュレス支払の優遇措置
支払サービス事業者のビ
ジネスモデル変革を後押
しする環境整備
①ビジネスモデル変革のための環境整備 ●支払手数料のあり方の検討
●共通の本人確認/認証に関する仕組みの整備
キャッシュレス・ビジョン有識者提言(1/2)
(17)大分類
小分類
方策(案)
産官学によるキャッシュレ
ス推進の強化
①より野心的な目標設定、ドラスティックな方
策の実施、キャッシュレス推進にかかる
フォローアップ
●大阪・関西万博を目標とした支払い方法改革宣
言
●キャッシュレス推進協議会(仮称)の設立
●キャッシュレス状況のフォローアップ
②各種調査・発信 ●キャッシュレスの経済効果等の調査・発信
●キャッシュレス支払を導入する加盟店メリットを
訴求する発信
③政府や自治体自らが積極的にキャッシュレ
スを利用
●行政機関におけるキャッシュレスの促進
新産業の創造 ①商流・物流・金流の連動促進 ●データ利活用によるビジネスモデルの促進
②データ利活用の円滑化に着目した産業育
成
●実証実験のサポート
③制度的課題への対応
キャッシュレス・ビジョン有識者提言(2/2)
大阪・関西万博(2025年)に向けて、「未来投資戦略2017」で設定したキャッシュレス決済比率
40%の目標を前倒しし、より高いキャッシュレス決済比率の実現を検討会として宣言。
さらに、将来的には、世界最高水準のキャッシュレス決済比率80%を目指し、
必要な環境整備を 進めていく。この取組みは、今後、「キャッシュレス推進協議会」にて、
産官学が連携して進めていくこととする。
<支払い方改革宣言>(キャッシュレス・ビジョン有識者宣言)
(18)(一社)キャッシュレス推進協議会
【会長】
鵜浦 博夫(うのうら ひろお) 日本電信電話株式会社 相談役
【副会長】
石塚 邦雄(いしづか くにお) 株式会社三越伊勢丹ホールディングス 特別顧問
藤原 弘治(ふじわら こうじ) 株式会社みずほ銀行 取締役頭取
【理事】
菊地 唯夫(きくち ただお) ロイヤルホールディングス株式会社 代表取締役会長 兼CEO
榛葉 淳(しんば じゅん) ソフトバンク株式会社 代表取締役 副社長執行役員 兼 COO
杉本 直栄(すぎもと なおえ) 一般社団法人日本クレジット協会 会長
西松 正人(にしまつ まさと) イオンリテール株式会社 代表取締役 執行役員副社長
野口 忍(のぐち しのぶ) 東日本旅客鉄道株式会社 常務執行役員
藤原 靜雄(ふじわら しずお) 中央大学法務研究科 教授
古屋 一樹(ふるや かずき) 株式会社セブン-イレブン・ジャパン 代表取締役社長
丸山 弘毅(まるやま ひろき) 一般社団法人Fintech協会 代表理事 会長
康井 義貴(やすい よしき) 株式会社Origami 代表取締役社長
唯根 妙子(ゆいね たえこ) 一般財団法人日本消費者協会 専務理事
【常務理事】
福田 好郎(ふくだ よしお) 一般社団法人キャッシュレス推進協議会 事務局長
【監事】
二村 浩一(にむら こういち) 山下・柘・二村法律事務所 弁護士
〇一般社団法人キャッシュレス推進協議会 役員 〇会員
【法人会員】
クレジットカード会社、決済代行業者、モバイル決済事業者、
IT系コンサルティング事業者、通信インフラ事業者、金融機関、
携帯キャリア、小売事業者、コンビニ事業者 等(180社)
【団体会員】
一般社団法人Fintech協会、一般社団法人全国地方銀行協会
一般社団法人第二地方銀行協会、一般社団法人日本クレジット協会
一般社団法人日本自動販売システム機械工業会
公益社団法人日本医師会、一般社団法人日本ショッピングセンター協会
EC決済協議会、一般社団法人日本アミューズメント産業協会
一般社団法人日本キャッシュレス化協会
一般社団法人日本資金決済業協会、一般社団法人日本自動認識システム協会
一般社団法人日本スーパーマーケット協会
一般社団法人コンピュータソフトウェア協会
一般社団法人新経済連盟、一般社団法人全国銀行協会
一般社団法人電子決済等代行事業者協会、日本クレジットカード協会
一般社団法人ビジネス機械・情報システム産業協会
一般社団法人日本IT団体連盟、一般社団法人全国信用金庫協会
日本自動販売協会、事業協同組合全国焼肉協会
一般社団法人全国労働金庫協会、日本百貨店協会
一般財団法人流通システム開発センター、日本貸金業協会
一般社団法人 日本旅館協会(28団体)
※他に自治体会員が7者
2018年8月末時点
●設立目的:国内外の諸団体、企業、学識者、関係省庁等と相互連携を図り、キャッシュレスに関する
諸々の活動を通じて、早期のキャッシュレス社会を実現することを目的とする。
●設立時期:2018年7月2日
●会員構成:キャッシュレスに関連する団体・企業、関心を有する自治体、有識者 等
(19)(一社)キャッシュレス推進協議会 活動体制
中長期的な方向性を示す「キャッシュレス・ビジョン」、短期的な検討を行う「業務拡大検討」
の各プロジェクトを「ステアリングコミッティ」として位置づける。また、「消費者利便の向上」
「事業者効率の向上」「制度・基盤の整備」の3分野に分け、検討を行っていく。
消費者WG (主に消費者利便の向上を目指した施策検討)
ステアリング
コミッティ
(方向性の検討)
キャッシュレス・
ビジョン
総会
理事会
会長・副会長
キャッシュレス支払時におけるペーパーレス
協議会業務の
拡大検討
事業者WG (主に社会の生産性向上を目指した施策検討)
自動サービス機におけるキャッシュレス普及促進
制度・基盤WG (主に仕組みや標準化、技術基盤の検討)
キャッシュレス関連統計の整備
QRコード決済の標準化
APIガイドラインの整備
消費者インサイトに基づく普及阻害要因調査
イベントを契機とした普及活動
低額決済に係る仕組みの検討
実線:2018年度
破線:2019年度以降予定
本人確認・本人認証に係る仕組みの検討
医療機関におけるキャッシュレス普及促進
データ整備のあり方検討
インアウトバウンドにおけるキャッシュレス
キャッシュレス店舗・レーンの検討
全体啓発
(20)(一社)キャッシュレス推進協議会
2018年度予定プロジェクト
①
キャッシュレス・ビジョン2019
– キャッシュレス比率40%・80%を実現するためのロードマップ等の検討、日本版プラットフォーマーの検討
②
協議会業務の拡大検討
– キャッシュレス推進協議会の更なる発展/拡大を行うため、必要な施策の検討
③
キャッシュレス支払時におけるペーパーレス
– レシートや領収書など現金以外のペーパーレス化の検討
④
自動サービス機におけるキャッシュレス普及促進
– 導入に伴う障壁(費用、制度、機能提供者等)を明確化し、具体的な対応策を検討
⑤
QRコード決済の標準化
– 参入者の増加中のQRコード決済について、技術的・業務的仕様の標準化
⑥
キャッシュレス関連統計の整備
– キャッシュレス関連統計の整備に向け、必要な事項、関連機関の調整等
⑦
クレジットカードAPIガイドラインの整備 & APIエコシステムの検討
– 更新系の整備、電文仕様、契約ひな形等の整備等、他業種のAPIエコシステムの検討
等
キャッシュレス推進協議会
HP 事務局にて随時会員募集
http://paymentsjapan.or.jp/
(21)今後の取組み QR支払いの標準化に向けて
キャッシュレス検討会(とりまとめは、4/11「キャッシュレス・ビジョン」として公表)にて、
支払いに係る標準化の必要性が提言された。
現在、QRコードをインターフェースとした支払事業者は国内外に多数。新規参入予定有。
消費者と加盟店が、混乱する可能性が高い。外国人のお客と店員も増加傾向。
⇒ これ以上の混乱を生まないために、何らかの標準化・規格化が必要ではないか?
●●Pay
△△Pay
それぞれの支払事業者の支払スキーム
消費者
加盟店
手順①
消費者が本スキームに参加の☆Payのアプリを
スマホ上で立ち上げ。加盟店側に1次元コード
(バーコード)、2次元コード(QRコード)を
提示。(または加盟店がコードを提示。)
手順②
加盟店側で消費者スマホ上のコードを読み取り。
(または、消費者がコードを読み取り。)
XXチームの仕組み
XXコイン
XX銀行
(口座) □□銀行(口座)
××Pay
支払スキーム
XXpay
XXpay
海外QRコード勢
支払スキーム 支払スキーム
私の☆ペイは
使える?
イメージ図
☆ペイは
対応している?
ボタンはどこ?
支払スキーム
(22)日本の現状を踏まえた対応の方向性
現金が抱える社会コストを削減していくと同時に新産業を創造するという強い決意の下、
産学官が連携してキャッシュレス社会の実現に向けた仕組みを構築していく必要がある。
【ビジネスモデル変革のための環境整備】
・実店舗等がコスト負担している支払手数料のあり方を検討。
【消費者に対する利便性向上】
・地域商店街等と連携したインセンティブ
【サービスの統一規格や標準化等の整備】
・QRコード等のキャッシュレス支払に関する技術的仕様の標準化。
【産学官によるキャッシュレス推進の強化】
・「キャッシュレス推進協議会」において、産学官が連携して、必要な環境整備を進めていく。
【データ利活用によるビジネスモデルの促進】
・キャッシュレス支払を通じて新たに生み出されるデータを分析、利活用する新たなビジネスの
創造等、ビジネスモデルのイノベーションを喚起する取組み。