【論 文
1
UDC :624
.
042.
1 :624.
072日 本 建築 学 会 構 造 系 論 文報告集 第430号
・
亅991年12月Joumal of Struct
・
Constr.
Engng,
AIJ,
No.
430,
Dec.
,
1991平 面 建
築
骨
組
の
指 定 設
計
ひ
ず
み
に
対
す
る
地
震 応 答
制約
設 計
法
EARTHQUAKE
−
RESPONSE
CONSTRAINED
DESIGN
OF
PLANE
FRAMES
FOR
SPECIFIED
DESIGN
STRAINS
中
村 恒 善
*,
小
坂 郁 夫
* *
Tsun
のyoshi
NAKAMURA
andlleua
KOSAKA
Am ・th・
d
・f
ea・thquak… e・p… ec ・n・t・ainedd
・・ig
・ ・f
・ plane f・am ・ f・・sp・cifi・d
・et ・fd
・,ig
。 strains isdeveloped
on thebasis
of the authors’
design
methodfor
specifiedfundamental
naturalperiod and strain mode
,
The
bend
重ng stifflless of each member with a specifieddepth
is designed ・・ th・t・a・hSRSS
m ・mber−
end fib・e ・t・ai・ w ・uld t・k
・ ・n a ・pecifi・d
val・ ・.
Th
, validity 。f・th。 propQsed method isdemonstrated
through the result of timehistory
analysis on so−designed
frames
subjected to ten spect 【um−
cQmpatible artificial earthquakes.
Kegworzts
:ρ伽 8加 〃彫,
strain constraineddesigri
,
eartheua 々e resPonse strain,
fundUmental
strainmode
、
sPectrttm compatible arttfiCial earthqttakes,
∫’伽 θ∬ 廊 fgη平 面 建築骨組, ひずみ制 約 設 計, 地 震応答ひずみ
,
1次ひずみモー
ド,
ス ペ ク トル適 合 人工 地震 動,
剛 性 設 計 1.
序通 常の建築骨 組の構 造 設 計の実 務にお け る耐震 安 全 性 の判 定は
2
段 階の検 定によ り行わ れ ること が多い。 第一
段階で は,耐用年数 中に経 験す る可 能性が高い地 震 動 (レ ベ ル 1地 震動 )群に対して骨 組 が 許容範囲内の弾 性 挙 動 を示すこ と を 確 認 する。 第二段階で は, 過 去の最 強 地 震 動や将来予 想さ れ る最 強 地 震 動 (レベル2
地 震 動 )に対 し て骨組の各要素に生 じる非 弾 性 変 形 量が,
そ の要 素の 変形性能 か ら定 め ら れる許 容 範囲内にあ ることを確 認す る。
こ れ らの検定の た めに は,
2個の レベ ル の地 震 外 乱 に対 する応 答 量 を種々 の解 析 手 段 を用い て予測し,
そ の 結 果か ら骨 組の安全性の判 定を行うことにな る。 低 層 骨 組の設 計 時に は, 地震 外 乱 を 同 等の検 定 効果を持つ と思 わ れる静 的 水平力に置き換えて骨組の応 力に対す る検 定 を行うこと が多い。 高 層 骨組 を対 象と し た場 合やより精 度の高い検定が必 要な場 合に は, 設 計 用と して採 用さ れ る地 震 外 乱に対す る時 刻 歴 応 答 解 析など を用い て各 種の 応 答 量 を予測す るこ とに な る。 本 論 文で は,
2個の レベ ル の設 計 用 地 震 動群に対す る建 築ラー
メ ンの応 答 値を制 御 する設 計 法の た め の基 礎 理 論の う ちで,
レ ベ ル 1設 計 用 地震 動群を対 象と し た 弾 性 応 答制 御 法を主に提示す る。
ま た,
弾 性 応 答 制 御され た 骨組の レ ベ ル 2設 計 用 地 震 動 群下での弾塑性 挙 動 例 も示し, 本論の弾 性 応 答 制御 法が弾 塑性応答制 御 法の基 礎 理論と な り う ることも例 証 する。
骨組の応答 量の 評 価 手 法が確 立さ れ れ ば
,
その評価法 に基づい て予 測さ れ る応 答 量が指 定値ま た は指 定 値 以 下 とな る骨 組 を設計す る手 法 (応 答 制約設計法 ) を展 開 す る こと がで き る。本 論 文 著 者は これ まで に「弾 性 建築ラー
メ ン の全 部 材の曲 げ剛 性 や 断 面寸法まで も 直 接 設 計 対象 と し た設 計理論」を構 成 する た めの基 礎理論を展 開して き た3 )−
5).
文献 3>で は,
設 計 用 水 平 力の下で の弾 性平 面 建 築 骨組の ひずみ制 約 剛 性 設 計 法を示 し た。 文 献4) で は,
1次 固 有周期と 1次の固 有モー
ド (1次の ひずみ モー
ド) を指 定し た弾 性 平 面 建築骨組の剛 性 設 計 法 を示 し た。
こ れ ら は,
「設 計 者の経 験や設 計資 料に基づいて 初 期 設 計 を行い,
骨 組 解 析 法 を用いて繰り返 し計 算を 行 うこ と によっ て応答量 を許 容範 囲内に収 める通 常の設 計 手 法」とは逆の手 順を採 用し た手 法で あ る。 す な わ ち,
設 計 問題 を骨 組解析の逆 問 題と してと ら え,
直 接 的な解 法 手 順に よ り得ら れ た閉 形 解 を新たに提 示し た もの であ る。本 論 文で は
,.
ま ず, 中村恒 善らの せ ん 断 型構造 物モ デ ル の 強 震 時 応 答 変 位 制 約設計法llを 弾 性平面建 築 骨 組の 本論 文の概要 は 日本建築 学 会 大会 (東北 )1991 年 9月において 発 表 し たe 煉 都 大 学工学纒 緯 科 教tW
・・
工博・
Ph・
DP・・f
・
・
D・P… f A・chi ・ec… e,
Facul・y ・f E。gi。ee,i。g,
U。i..
。f Kyoto,
Dr.
E皿g.
*糠 紅 芸灘 大 学工芸学 部造 形 工 学科 助手・
工修 R・ ・e・ ・chA ・s・・−
D・p・.
・fA・chi ・ec・一 ・dD , 、ig。,
F。 , 。1,y 。fE。、
gineering and Design
,
Kyoto Institute of Technology,
M,
Eng.
平均 最大ひずみ応答の制約 設 計 法に拡 張し
,
レ ベ ル1
設:
/
計用地 震 動 群に対す る各部 材の ひずみの 2 乗和平 方 根 法 (SRSS
法 )に よ る評価値 が 指 定 値と な る よ う な骨組 の各部材の曲げ剛性を求iP
登
こと がで き る殺
計法 を 示 す。「初 期 設 計 され た骨組の応 答 量 をSRSS 法な どで予 測 し
,
その応答量 が 指 定 値に近づ く よ うに感 度 解析
法な ど に基づ いて設計変 更す る手順 を 繰 り返 す手 法 」と比較し て,
本論の設 計 法は論 理 構成の方法が異な っ て お り,
以 下の利点を有して い る。
(1
)通常の設 計 手 順を合理的 に行 う 方 法と して感 度 解 析法 が よ ぐ知られ て い るカミ,
SRSS
法に よ る予 測 値 を 制 御対 象と した感 度 係 数を求 め る こと は容易で は ない。
感度係数が得られた場 合でも 多 数 回の繰 返し計算が必 要と な る。
これに対し て,
本 論 文で は1次 固 有 周期と 1次ひずみモー
ド制御設 計 骨 組の 閉形 解 (通常の 解析 問 題の逆 問題の解 )を利 用 すること に よ り,
少ない繰返 し計 算で設 計 骨 組を得る こと がで き る。
特に,SRSS
法におい て 1次モー
ドの み を採 用す る場 合に は,
繰 返し計 算 を必 要と し ない。
(2)各 部 材 のひずみ を任 意に指定し た場 合には 設計骨組が存在し な い (設 計 解が ない )場 合 が あり,
感 度解析法な どで は計 算が終 了する まで解の存 在の有 無の判定が で きな い。 こ れ に対して,
本 論 文の理論 展 開で は,
ひずみ の指 定 方法 が限 定さ れ る が,
設計問題 と設 計 解を同時に取り扱っ て いる た め,
解の存在す る ひずみの指定方法 となっ て いる。2
段 階の検 定 時にお ける制約条 件を同時に含んだ設計 問題の解 法,
すな わ ち, 両レベル の地 震 勤群に対する制 約 条件を同 時に満足 させ る設 計 法を建築ラー
メ ン につ い て直接 展 開 した研究は こ れまで に提示 さ れてい な い。
こ の よ う な設 計法の 理論展 開の手 順と して, まず,
レ ベル 1地 震 動 群に対す る設 計 法を展 開し,
その設 計 解を利用 し てレベル 2地 震外乱に対 する設 計 法を 展開する手 順が 考え ら』
れ る。 この考え方に基づい て,
本論文著 者の中 村 恒 善らは,
指 定さ れ たデ ザ イン ス ペク トル に適 合 するレ ベ ル1
設 計 用 地 震 動 群の下で の せん断型 構造 物モ デル の 平均 最 大 弾 性 層 間相 対変 位 応 答 値が指定 値に一
致す る よ う に剛 性 を選定す る手法 を提 示し た])。
さ らに, そ の指 定値と弾 性 限レ ベ ル の比 を0.
5〜
O.
7程 度に設定し た場 合に は各 層の非弾性 変 形 量は比較的小さ く,
特に指定 値 を一
様と し た例 題では,
設計モデルが.
「相 似増 幅型レベ ル 2用デザ インスペ ク トル適 合設 計 用 地 震動群」の下で 生じ る平均 最 大 弾 塑 性 層 問相対 変 位応 答 分 布 が一
様に近 い特性 を示 すこと を明ら かに したILZ )。
し か し , せ ん断 型構造 物モ デルの設 計理論で は,
設計 解と して層の剛 性を 得るこ とがで き て も
,
骨 組の各 部材の曲げ剛性ま たは 断 面 寸 法の選 定 指 針は得 ら れ ない。
そのた め,
各 部 材レベ ル の断 面選定のた めに は
,
録
初か ら建 築7
一
メ ンを対 象と し た 理論 を展 開す る 必要があ・
る。
一 80 一
本論文で は
,
レベ ル 1設 計 用 地 震 動群に対して特 別な 制 約 条件の下で設 計された骨 組の レ ベ ル 2地 震 動 群の下 で の弾塑性応 答 解 析 結 果も提 示 す る。
この時の弾 塑 性 最 大 応 答 量は. レベ ル 1設 計 用地震勲
群下の弾性 応 答 量と 特別 な蘭
係に.
あるごと を示す。・
こ れ は以 下で述べ る2段 階応答制御の た め の理論 展 開手 順 を建 築ラー
メ ン に適 用 し た場 合の妥当性 を例 証するための もの であ る。 塑 性率 などの塑性 変形の大 き さとレ ベ ル1
地震 外 乱に対す る設 計 条 件との関係などの よ り詳 細な弾塑性挙動の 特 徴と そ れに基づ く2
段 階応 答 制 御 法につ い ては今 後の論文に お い て発表の予定であ.
る。
な お,
レベ ル1
とレベル2
設計 用 地 震 外乱の設定に は さま ざ ま な立 場が あ る が,
こ こで は,
設 計 用 応 答スペ ク トル適 合 地 震 動 群を用いた設計例,
弾 塑 性 解 析結果 を示す。
レベ ル 2設 計 用 応 答スペ ク トル は レベ ル 1設計用応 答スペ ク トル の係数倍と す る立場を とり,
こ こ で は2
倍の例 を示 す。
本論 文の ひずみ制 約 設 計 理 論に よ り設計さ れ る骨組は 以 下の よ う な特 徴を有し て い る
.
(1 )設計用応 答ス ペ ク トル に適合す る多数の地 震 動 群に対 する最大応答量の 分 散は,一
般の骨 組で は, 層 変 位,
層 間 相対 変位, 節点 回 転 角,
部 材ひずみと順 次 大き く な る。
しか し,
以 下の 章で明らか と す る よ うに,
本 理 論により設 計し た骨組で は,
節 点 回転角と梁 端 縁ひずみ の最 大 応答量 の分散は同 程 度と なり,
レ ベ ル 1設 計 用 地 震 動に対す る ひずみ制 約 が 達 成さ れ ている。
(2 )部 材 や 骨 組の安 全 率の指 標に 弾 性 限に対す る応 答 量の比 を採 用す る と き,
その安全率 の判 定にはひずみ を判 定 指 標と する こと がで き る。
す な わち,
全 部材の ひずみ を指 定し た骨 組は,
全部材の安 全 率や全 層の層 間相対 変 位に関す る安全率を指定し た骨 組 に相 当す る。
(3)本 理 論は,
「レ ベ ル 1設 計 用 応 答ス ペ ク トルの係数 倍の レベ ル 2設 計 用応答ス ペ ク トル に適 合 する地 震動群」の作 用 下で の各種の制 約条件もある程 度 の精 度で満た せるよ うな設 計理論を展 開する際の基 礎と な る2)。な お
,
本論文では,
地 震 動に よ り生じ る各部材の材 端 縁ひず みの み を制 約 対 象とし,
その 部材の曲 げ剛 性 を設 計 変 数と す る。
こ の ような曲げ剛 性の み を 設計 変 数と し た設 計 法で も,
あらか じめ,
死荷重に よ る曲 げひずみや 軸力による ひずみ を控 除した指定 値を採 用し,
若 干の,
繰 返し計 算 を行 うことに よっ て部 材サ イズの 設計 を 行 う こ とも可 能で あ る。
2.
レベ ル1
地震時応答ひずみ制 約 設 計問 題 2.
1 対 象 骨組 1 こ こ で は,
図一
1に示 す よ う な部 材 中 心 線 形 状と部 材 せ い が指 定さ れ た∫層 8 ス パ ン の弾 性 平 面 建築骨組 を 対 象と し, 全部 材の 曲げ 剛 性 を 設 計変数 と する。
曲げ剛 性が定まれば そ れに対 応す る部 材 断 面 を 選 定でき る。ハbde‘ゴ,k) k
−
t1→k−一
→k−
tk→ k− 7−
→k一
乏。
→ { 図一1
設 計 対 象 骨組不
架
…*
霊
不↓
下 病 ⊥ 第 ノ層の階高 をh
,,
左か ら 左番 目の ス パ ン長 をtiC
と す る。
ノ層の左か らh
番 目の梁, 柱 をそ れ ぞ れ (ノ,
k
) 梁,
(j
,k
)柱と呼ぶ。
地中 梁は (O, 旬 梁である。 け,h
) 梁,
(j
,h
)柱の曲げ剛 性 をそ れ ぞれK
抽 ゐ.
h と し , 部 材せ い を2d
蹴,2
dCj.
h とする。
長さ部 材せ い比1
,/2dBSk,
hi
/2dCXit
をλ。」,
iC,
λCSit で表す。
部 材 断 面は 2 軸 対 称で部 材せい の み指 定さ れて い る とする。
こ こで は, 伸びな し変形の仮 定に基づいた 理論を構成 し
,
全 部 材の曲げ変形に よる材 端 縁ひずみ値を制 約 対 象 と する。
骨組の 変形 は,
図一
2の ように節点 回 転 角 θ,.
iC と柱 部 材 角R
,に よ り表 現で きる。
第j
層 質量の合 計値 をm 」とす る。
こ こ で は回転 慣 性 を考 慮し ないこ と とす る。
こ のと き,
運 動 方程 式 数は層 数と同じ∫個と な る。 各 層の層 間変形角R
,(f
個 )を独 立な変 位 成分 と す る と,
静 的縮 約の逆の手続きに より,
げ+ ユ)(s +1) 個の 節 点 回 転 角 ej.
itも すべ て定ま る。 2.
2 設 計 用 地 震 動設 計 用 地 震 動と して は以 下の よ うに指 定さ れ た 応答ス ペ ク トル に適 合す る
一
群の地 震 動 を採 用す る。
SD
=SD
(T
;h
)・
………・
・
……一 ・
……
て1)Sv
=Sv
〔T
;ん)・
≒(2π/T)SD
(T
:h
)…
……・
…
(2) こ こ で,h
は 減衰 定 数,
SD(T ;h )は固 有 周 期 T の 単 調 増 加 関 数であ る。 R 図一
2 骨 組の変形 rk2.
3 応 答 量 関 係 式振 動 時の骨 組の変形は
,
図一
2に示すように,.
節 点回 転 角と柱 部 材 角に よ り表 現する こと がで き る。
た わ み角 法 公式を採用す ることにより,
材 端 縁ひずみ,
材端モー
メ ン ト,
節点 回 転 角,
柱 部 材 角の間の関係が 以下の よ う に表現で きる。
【
材 端 縁ひずみ】 (梁 左 端 縁ひずみ)・毎= (2殊 +
e
、,
iC. 、)/ft
。、,
,一 一 一 ・
厂・
…・
……
(3 ) (梁 右 端 縁ひずみ)ε譯xκ
=
(eJ,
iC十2eJ.
κ+1)/λ8丿,
ガ・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
…
一
・
・
・
・
…
(4)
(柱 上 端 縁ひずみ)
ε
9j
.
h=一
(2
eJ,
k 十e1−
1、
h−
3R,)/λ
』∴配・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
…
(
5
) (柱 下 端 縁ひずみ)
εきJ
,
iC=一
(e
,、
、t+2θ∫.
、.
k−
3R 丿)/iCj
.
k・
…………
(6) 【材 端モー
メン 碍 (梁 左 端モー
メ ン ト)M 盞」
,
・
.=K
」,
itεk
」,
it/dSJ、
it…・
・
………・
…・
・
…・
(7 ) (梁 右 端モー
メン ト)M
§、.
k=
κ,、
。ε惷、,
、/d
、J.
h・
…・
…・
・
;F− …・
…・
……
(8) (柱 上 端モー
メ ン ト)1
曜9A
陀=一.
J
,、
産ε9
∫,
尾/dC
」,
k・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
…
(
9
) (柱 下 端モー
メ ン ト1
〃き丿
、
h==一
ゐ,
、εき、,
、/d
、,、
、7−
一 …・
…・
・
・
・
……
(lo) 各節点ま わ りのモー
メ1
ン トの釣 合 式 (節 点方程 式 )は次 式 とな る。
【
節 点 方程 式】2
K
,.
t(2
ej,
h十e」,
k+1) 十2K
∫,
it−
1{2
e
」.
k 十島,
κ.
1)1
,2
」ン,
尾(2
θゴ,
産十e,−
1,
盈一3R
ノ)tk−
1h
∫2j」
+
1,
lt(2ej.
tS十e
,+1,
s−
3R ノ+
L) 十 ん川=
0…’
…………・
…・
・
……・
……
(ll)以 上の (3)
一
(11
)式は,
自 由 振 動 時お よ び強 制 振 動 時 (地 震 外 乱 時 )のすべ て の時 刻に おいて成 立 すべ き式 であ る。 骨 組の n 次 固 有 周 期お よ び n 次固有値 を そ れぞ れ T。,
Ωn と すると,
骨組が n 次モー
ドで非減 衰 自 由 振 動 して い る と きの運 動 方程式は n 次モー
ドに対応するR
}n ,,
θ臥に関 する次の表 現に帰せら れ る。
【運動方程 式】 s+
1プ
Σ]6JSk(θ蜜渥十θ
ri
,,
,−
2R 望 n) )m ・Ω
嘱
Rチ 1ん ・+旦hi
s+1Σ 6/1
.
,
.
鼠θVIL
+ θ野1、
厂 2R 翼1}_
h=
1嫉 1
=
o’
… ’
(12 )一 81 −一一
2
,
4 材 端 縁ひず みの SRSS 応 答 評 価 式』
与え ら れ た設計用 地震動に対す る骨 組の応 答 量 を 琴乗 和 平 方 根法 (SRSS 法)を 用いて評 価する。
、
ノ(ε盞iMman )2
=
Σ (vc‘距8皆」ε躓κ) 2・
・
…
1・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
…
(13) i
;
1 J鳳 。剛 ) 2
=
Σ (ゾ‘ls 活1ε跚 2−
…・
一 …・
・
…・
(14
) i=
1 ノ(ε客丿淑max ,) !
=
Σユ(ン[白8
旨,ε9
海> 2・
7・
一・
・
…
一・
・
・
・
・
・
・
…
(15) t
=
1 f(εお、脚
.
、} 2=
Σ (〃〔齢S
顕}ε跏2……・
………
(16
) i=
1 こ こ で,
vU)はi
次の刺 激 関 数 を,
S
馳よi
次の 固有周期 とi
次の減 衰 定 数に対 応す る変 位 応 答ス ペ ク トル値を表 し,
ε臥 な ど は 固有
ベ ク トル に対 応す
るひずみ成 分を表 す。 2.
5地 震応 答ひず み 制 約 設計問 題 設計問 題は以下の よ うに述べ ること ができ る。
【
設計問題SCDE
1】
(
2
)式に適 合す る設 計 用 地 震 動 群の下で生じ る 材端縁ひずみのSRSS
法に よる評 価 値 ((13
}一
(16
) 式 )が 以下の (17), (18)式で与え られる値と一
致 する よ うな骨 組の, すべ ての部
材の曲 げ剛 性 を見い だせ。
(平 均 最 大ひずみ指 定 値 )
Max
(εkj
,
Nntax〕, ε砦J,
Mmax 〕〉=
EBJ、
パ・
……・
(17)Max (εぎ,
,
MmaXl,
εとj
,
Mmax ))=
iCJ,
κ…・
・
・
…
(18)こ こ で, 9B」
,
k,
iCJ
.
ilは指 定 値。
・・
2.
6 平 面 建 築 骨 組の地 震 時 応 答 制 約 設 計 上の因 難 点 ひずみ制 約 設 計 問題 は 上 記の よ うに述べ ら れ るが,
ひ ずみの 指 定 値の与え方に よっ て は解が存在 し な かっ た り,
解が存 在してもそ の解を得るこ と が困 難である こと が多い 。中村恒 善らの提 示し た せ ん断型構造 物モ デル の層 間相 対 変位の制 約 法1) を 多 層多スパ ン骨 組の ひずみ制 約 設 計 に まで拡 張 する場 合に は, 著 者らの提 案に よる 「1次 固 有 周 期お よび
1
次ひずみ モー
ド制 御設 計 骨 組の 閉 形 解4 〕」を利 用して文献 1)と同様の手順 を採 用 すること が有 効な手法である と考え られ る。
その場合に お い ても,
多層多ス パ ン骨組の ひずみ制約設 計 法には以 下の 困 難 点 が存在す る。
(1 )「1次 固 有 周 期お よ び 1次ひずみ モ
ー
ド制 御設 計 骨 組 唱 は,
1次ひずみ モー
ド時の 異な るスパ ン位置の 同一
層の梁ひずみが (部 材 長 /せい比)に逆 比 例するな どの 特 別な性質を有す る。
とこ ろが,
高 次モー
ド時に は 1次モー
ドと同様の 関係が存 在す る と は 限 らない。
そ の た め,
地震 時の時々刻々 の ひずみ応 答 値の部 材間 相 互に は特 別の関 係が 生 じ ない。
すな わ ち,
次章で述べ る1次一
82
一
ひずみ モー
ド指 定 時の 2f 十1個の α J とβ∫の パ ラメー
ター
を変 更 した だ け で は全 部 材の ひずみ を制約する こと がで き ない。
な お,
文 献4)の設 計 解を利用 し ない場 合 に は1次ひずみ モー
ドを指 定す るこ と す ら 困難で ある。
(2) 応 答ス ペ ク トル に適 合 する設計用 地 震 動 群の下で 生じる最大 応 答 量の分 散は,一
般の骨組で は,
層 変 位,
層 間 相 対変位,
節点回転角, 部 材ひずみの順で大きい。
その た め,
変 位の 最大 応 答 量の 予 測に 使用 さ れ るSRSS
評価式と同 様の (13)〜
(16
)式のSRSS
評 価 式 で部 材ひずみの最大 応 答 値が予 測 可 能で あ る と は 必ずし も言 え ない。3.1
次 固 有 周期お よび 1 次ひずみ モー
ド制約 設 計 3.
1 設計問題と設 計 解最初に
,
4 章以 降の地 震 時ひずみ応答制約理論の展 開 に必 要な [1次固有周期と 1次ひず みモー
ド制 御 設 計 問 題SCDF
]と その設 計 解を文 献4}か ら抜粋し て示す。
[設 計 問 題SCDFj
.一
次 固 有値の制約条 件Ω、=
9a
(Ωa・
:指 定 値)尸・
・
…………・
(19
) と一
次ひずみモー
ドの制 約 条 件 εkSic
/(α ,/λS」,
κ)=
ε慧∫,
it/(σ jfλBj,
κ); ・
3
、,
、/(β、/毎
.、)…・
・
………一 ・
……・
・
(20)[
三
1
羅
獣
係 数一
一・
・
(21・]
を満た し,
(3 )一
(12>式の すべ て が 満た され る よ うな部材の曲 げ剛 性Kj,
ll,
J」,
itを見いだせ。
こ こで
,
αノ,
β丿は ひずみ モー
ド(ひず み 比 率 )を指 定 する ための係 数で, その比の みが意 味を持つ量であ り, (21)式を満足 す る範 囲で設 計 者が任 意に与え ること が できる。 偽,
β,は層 位置に の み関 係す るの で, 同一
層の 梁の ひずみ は λBi.
itに逆 比 例し, 柱部 材の ひずみ は λC 」.
k に逆 比 例して指 定さ れ るこ と に な る。
層 位 置の異な る部 材間の ひずみ の比 率はα」,
β,の 値を適 宜 指 定する こと に よ り定 ま る。
設 計 解は次 式で与 え ら れ る4}。
」、
,
iC一
諾
萼
(£
f調
略
…鶏
・ρ・
・
・
・
・…晦
」
弩
誌
鶉掣藩
・略
(略
R
∂一
遥畿艷鶉
}
1)島盈
1(略
R
∂…・
………・
・
………
(23) こ こ で,
R尸 (2 as−
i/9十αi/9
十βc/3)島また
,
驫hは各ス パ ンの層せ ん断力 分 担率を表す係数で, 以 下の条件を満た す範 囲 内で設 計者が任 意に設 定で き る
。
s Σe
,,
魔=
=
1
(j
=
1〜
f
)・
……・
・
………
(24) h=
1ej
,
.>0 ・
・
・
・
・
…
一・
・
9・
・
・
・
…
一・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
…
(25) 3.
2 ユ次固有 周 期お よ び 1次ひずみ モー
ド制 御設 計 骨 組の性 質 (1
)1
次 固 有 周 期の指 定 値と設 計 解との 関係 (22),
(23)式 より,
骨 組 形 状や 1次ひずみ モー
ドが 同じで1
次 固有 周 期の み が異なるとい うクラス の多数の 骨組の設 計解群は1
次固有値 Ωa に比 例 する こ と がわ か る。 す な わ ち,
1次 固 有 周 期 T、の 2 乗に反比例す る。 そのた め,
こ の ク ラ ス の中の 1個の設 計骨組と1
次ひ ず みモー
ドが同じで 1次 固有 周 期の みが異な る別の骨組の 設 計 解を得るに は,
当 初の骨 組の全 部 材の曲げ剛 性を1 次 固 有 周 期の平 方 根に逆 比 例させ た値 を 採 用す れ ば よ い。 両 骨組の高次モー
ドも刺 激 関 数 も同一
であり,
新た に固有値解 析を行う 必要は な い。
こ れ は文 献1 )の せ ん 断 型 構 造 物モデル につ い て明らか に さ れ た性 質と同様の 性 質であ る。 通 常の建 築 骨 組では SRSS 評価法の計 算に おい て 1 次モー
ドが占め る割 合が大 きい。
そこで,
こ の性質を利 用し て,
1次モー
ド成 分を主 要な 調整パ ラメ ター
とし て 骨 組の応 答 量 を 変 更し た骨 組 を容易 に見いだ すこと がで き る。 (2 > せ ん断 力 分 担 率が特 別な骨 組の挙動特 性 前 章の 困 難 点 を解 決す る た めに, (22
), (23)式で表 さ れ る部 材 曲 げ剛 性 を有 する建 築 骨 組の う ちで,
セ ッ ト バ ッ ク して い な い平 面 骨 組で, せ ん断 力分 担率を次 式の よ うに層 位 置に関 係な く, ス パン位置のみ に関 係 すると し た クラ ス の設 計 解 群 を利 用す る。
せん断 力 分 担 率 : 畠,
陀=
ξぺ・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
…
tt・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
…
一・
・
・
…
(26) こ の ク ラ ス の設 計骨組の挙 動 特 性は以 下となる。
この 骨組は ユ次モー
ドにおいて も高 次モー
ドに おい ても,
す な わ ち,
地震 時お よ び自 由 振 動 時のい か な る時刻におい て も,
同一
層の節 点 回 転 角は常に同じ と な る性質を有し てい る。
6
し.
iC= θ ゴ・
・
一・
一一・
・
・
・
・
・
・
・
・
…
一・
幽
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
…
(27 ) す な わ ち,
地震 応 答 時におい て,
同一
層の梁 群の ひずみ の比率お よ び向一
層の柱 群の ひずみ の比 率はそ れ ぞ れ常 に一
定と な る。・
(26)式の制限 を付加し た 1次 固 有 周 期および1次ひ ずみ モー
ド制 御 設 計骨組が (27 )式に示す変形 特 性 を有 する こ との証 明の詳 細は文 献4 )に述べ た が,
概 略は以 下で あ る。
(i) (26)式 を満足 す る よ う せ ん断 力 分 担 率を設 定し た多層 多ス パン骨 組の部 材 剛 性は左右対称な 多 層 1スパ ン骨組の部 材 剛 性の重ね合わ せ で表現で き る。 (ii
> 左 右 対 称 な 多 層 1スパン骨 組の節点 回転 角は 任 意の柱 部 材 角 を 与え た時にも左 右 対 称で あ るこ と は自 明で あ る。
(iii
)重ね合わ せ に使用す る複数の多層 1ス パ ン骨組に 同一
の柱 部材 角を与え た時の節 点回 転 角が (27 )式の θ,の よ うにすぺ て同 じ 大 き さにな る と仮 定 す る。
(iv
) こ の仮 定が成り立てば,
多 層 多ス パ ン骨 組 に任 意の柱 部 材 角 を 与え た と きの変形も左右対称な多 層 1スパ ン骨組の 変形の重ね合わ せで表現で き るD (v ) こ の 多層多スパ ン骨組の変形が節点方程 式お よ び層方程 式 を満 足す るこ とを示す こと ができ る。
(vi7
た わみ角 法 問 題の解の唯一
性か ら (27 )式 の仮 定 は 成 立 す ること が 証 明さ れ る。
4.
レベ ル1
地 震 時 平 均 最 大ひずみ 応 答 制 約 設 計 法4.1
困難点の解 決 法 2章で述べ た 困 難 点は感度 解 析 型の アプロー
チ で は解 決が容易では ない。 ところ が,
本 論 文で は,
陽な閉 形 解 を利用す ること に よ り以 下の (1 ),
(2)の よ うに解 決 す るこ と がで き る。 困 難 点が解 決で き れ ば, (26 )式を 満足 す る 「1次 固 有 周 期および 1次ひずみ モー
ド制 御 設 計骨組4ト 」を対 象と す ることに よっ て多 層 多スパ ン骨 組 の全部 材のひず み を制 約する こと が可 能とな る。
(1 )3
章 より,
(26)式 を 満 足 する 「1次 固有周期お よ び1
次ひずみモー
ド制 御 設 計 骨 組 」の場 合に は,
すべ て の モー
ドにおけ る節 点 回 転 角は層ごとに同 じ値で あ り,
地 震 応 答 時においても常に節 点 回転 角は層ご と に同 じ値と な ること が分かる。
こ の設 計 骨 組で は,
梁の 両端 の節点 回転 角が常に同じ である の で, 節点回転 角と梁 端 縁ひずみ は常に次 式の関 係 となる。
ε
S
」,
k;
ε昌」.
κ=
3θ,/JLB」.
it…
一・
…
一・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
…
(28 ) ま た
,
地 震時におけ る同一
層の いず れの柱の両 端の節点 回 転 角と部 材 角 もそ れ ぞ れ常に同一
とな り, 同一
層の柱 に生じ る ひずみの大き さの比 率は常に一
定である。
ゆえ に,
特 定の ス パ ン位 置の梁と柱の地 震 時の ひずみに注 目 して,
(20)式の a」 とβ,を変 更する ことに よっ て その 部 材の ひずみ の制 約が行え れ ば,
他の ス パ ン位 置の梁 と 柱の ひずみの 制約も同 時に行え る こと と な る。 (2 ) 常に (28 )式の関 係が成 立す る た め,
(13),
(14) 式の ひずみのSRSS
評 価 式は次 式の よ う に節 点回 転 角 のSRSS
評 価式の定 数倍とな る。
e・・
,
・・
・
…’
・・Sblmax )一
λ洗
鶏
・・ の ・謝
・
…
・29・ (28),
(29>式よ り,
多 数の外 乱に対す る本 骨 組の節 点 回 転 角と梁 端 縁ひずみ の最 大応 答量の分散の 度 合い は同一
で あ り,
本 論 文の ひずみ のSRSS
評 価 値は有 効で あ る。
同一
層の柱 群の材 端 縁ひずみ の大き さの比率は常に 同 じであり,
その値 は 柱部 材 角と 上下の節 点回転 角に よ り表 現す ること がで き る。
その た め,
柱ひずみ の最 大 応一
83
一
答 量の 分 散の度 合い も梁ひずみ の場 合と 同程 度と な る。 本論文の ひずみの
SRSS
評 価 値の有 効 性は,
次 章にお け る時刻歴応答 解析 結果に よっ て も検証さ れ る。
4.
2
有 効な解が得ら れ る設 計 問題 上 記の考え方に基づ い て,
「骨 組の全 部 材の地 震 時 最 大ひずみ応答のSRSS
法 予 測値を指 定 値と一
致させ る とい う制 約 条 件 下の設 計 問 題 」の う ち,
特に次の問 題 を 考え る。1
設計問ee
SCDE
21 (2
)式に適合す る設計 用地 震 動群の下で生じ る 材 端縁ひずみのSRSS
法に よ る評価値 ((13
>一
(16 ) 式 )が以 下の (30 ), (31 )式で与え られ る値と一
致 す る よ う な骨組の, すべての部 材の曲 げ 剛性を見い だ せ。 (最 大ひずみ指 定 値 ) εkJmmx
)=
ε聾i,
nymax:==∂j/?LBj.
it・
・
・
・
…t−・
・
・
…
(30
).
εk
,、
脚 麒 尸β∫/λc ∫、
ピ・
・
………・
…・
・
…・
(31> ∂,,
β,はひずみ指 定 用 係 数。
4.
3 設 計 解 誘 導 手順 3章に示 し た骨 組の特 徴を利用 す る と, 1次 固 有 周 期 と 1次ひずみ モー
ドを主 要な制 御パ ラメター
とす る解 法 手 順が構 成で き,
10回程 度の収 束 計 算で設 計 骨 組 を得 ること がで き る。 収束回数が特に少な く て す むの は, こ の種の構 造 物で は 1次 成 分が卓 越する こと と, 「1次 固 有 周 期お よ び 1次ひずみモー
ド制 御 設 計骨組 」の解に収 束 計 算が不 要な閉 形解を使用す る か ら である。
設 計 解の誘 導 手 順は 以下と な る。
(ス テッ プ1> 初 期設 計 骨 組の 1次 固有周 期 と 1次ひず みモー
ドを設 定 する。 こ こ で,
初期1
次ひずみモー
ドの 指定は ひずみ の最 終 目 標 SRSS 法 予 測 値と同じモー
ド と し, 初期 1次 固 有 周 期は 全 応答が 1次モー
ドのみで表 現され ると仮 定し た式を用い て求め る。 (ス テ ップ2)文 献4)の 「1次固有周期と 1次ひずみ モー
ド制 御 設 計 解 」を用い て骨 組の各 部 材の剛 性 を算 出する。
せ ん 断 力 分 担 率は (26
)式を満足 す る よ う設 定す る。
(ステッ プ3)上記 (1 )で設 計さ れ た骨 組の 固 有 値 解 析を行い,
地震 時 最大 ひず み 応 答 量のSRSS
評 価を行 う。 (ステッ プ4 )3
章で示 し た骨 組の性 質を利 用して,
ひず みのSRSS
法評価 値が すべ て指定値 以 下と な る よ う1 次固有周期の設 定 を変 更 する。 予 測 値が指定 値の ε近 傍 (小さ な正の指 定 値 )に入っ た ら手続き を終了 する。
(ス テ ッ プ5)上 記の骨 組の応 答ひずみ値 (SRSS
評 価 値 ) と指 定ひずみ値の比 率の逆数を前回の1
次 ひずみ モー
ド に乗 じ たモー
ドを次の 1次ひずみ モー
ド と し て採 用 す る。
84
一
(ステッ プ6
)上記の (ス テップ4), (ス テップ5)の 1 次 固 有 周 期と1次ひずみ モー
ドを採 用し て,
(ス テッ プ 2)へ 戻る。
以 上の手 続きに より, 地 震 時の ひずみ制 約 設 計 骨 組 を 得るごとがで きる。5.
弾 性 設 計 骨 組の応 答 解 析によ る検 証 こ こで は図一
3に示 す 最 も単 純な等ス パ ン モデルの設 計 例およ び その設 計骨組 を対 象と し た時 刻 歴 応 答 解 析に よ る検 証結果 を提 示する。
3, 4章の理 論 展 開は一
般 骨 組 を対 象 とし ており,
文 献 3),
4)の設 計 例と同様に ス パ ン長が均 等で ない多 層 多ス パ ン骨 組の設計 例を示す こ と も容 易であるが, こ こ で は, 3, 4章で展 開した設 計 理 論 とその検 証 を より分か りや すく示 すこと を目的と し ている。
ま た, こ の設 計 例は,
6章で示す骨 組の弾 塑性 挙動の性 質を明ら・
かにす る た めの基 本モデル と して も使 用す る。
【レ ベ ル 1地震外 乱に対する ひずみ制 御 設 計 例】 ひずみの指 定 方 法 が 同じ5, 10, 15層の骨組およびひ ずみの 指定 方 法 が 異な る 10層 骨 組の設 計 例 を 示 す。 ひ ずみの指 定 値お よび部 材の せ いをそ れ ぞ れ表一
1の よう に与え る。
柱の 断 面 を図一
4の よ うに箱 型 断 面 とし,
梁の断 面 をH
形断 面と する。
各 層の重 量は 1ス パ ン当り 35tonfで あ る。
弾 性係 数は2100t/cm2 で ある。 各ス パ ンへ の層 せ ん断 力 分 配 率 ξらκは同一
値とした。 こ こ で は,Newmark −Hall
の提 示 し た デザ イン ス ペ ク トル61を採用 す る (図一5
)。
そこでの設 計 用レ ベ ル 1地 震 動の地 動 加速 度,
速 度,
変 位の最 大 値 を 以 下とする。
(最 大 地 動 加速度 ) 201.
O cm /sec2………・
…・
…
(32> (最大地動速度 )25.Ocm
/sec………・
・
…・
…
(33) (最 大地動 変 位 ) 18.
75cm・
・
………・
…・
(34) 平 均応 答ス ペ ク トル の加速度, 速 度, 変位の最 大 値は上 600c囗 600cm −■
■
■
●
■
■
,
■
■
,
■
.
.
.
●
匿
.
.
噂
.
.
コ
コ
†
…
甲
ー ∴ … 十 …曲
:.
■
■
■
一
.
.
・
.
一
.
.
噂
■
,
.
.
■
一
−
一
■
■
■
●
■
一
■
■
●
コ
ロ
コ
コ
・
十 =・
甲
=・
÷・
=}
・
= オ■
匿
,
.
■
.
匿
,
.
.
■
■
■
.
■
ロ
コ
.
ロ
,
ロ
.
.
.
……
十…
:…
・
…
i.
・
一
・
…ロ
ロ
コ
ロ
ロ
ロ
ロ
….
ぞ
ロ
ロ
…
・
…
i
・
…
・
。
.
哩.
■
叫
….
.
.
ロ
し
.
.
コ
…’
‘
”
ム:’
”
図一
3 代 表 骨 組モデル 冒 O 器 ロ 8の
表
一
1 ひずみ指 定値と部 材せい 設 訓 列1 部材端 縁歪指定値 {xlo一
弓 ) 部材せ い(cm ) 層 梁 柱 層 梁 柱 54.
75 4,
76550 50 47.
62 4.
76460 50 37.
62 4,
76360 55 27.
62 4,
76265 50 17.
62 4,
76165 60 o3.
81 ogo 設計例3 部 材 端 縁歪 指 定 値 (xlO−
4) 部材せ い(cm ) 層 梁 柱 層 梁 柱 154。
75 4,
751555 50 146.
正9 4.
761460 55 137.
62 4.
761365 55 127。
62 4,
761265 55 117.
62 4,
76ll7055
107.
62 4.
761070 昼o 97.
62 4.
76975 60 87,
62 4.
76875 60 77.
62 4.
76775 60 67,
62 4.
75675 65 57,
62 4.
76575 65 47,
62 4.
175480 65 37.
62 4.
75380 65 27,
62 4.
75280 65 17,
62 4.
76180 70 03,
81 095 設計 例2 部材端 縁歪指定値 (x10’
4) 部 材 せい(cm ) 層 梁 柱 層 梁 柱 104.
76 4.
761045 50 巳 6.
19
4.
76955 5G 87,
52 4,
76860 50 τ 7.
52 4.
76760 55 67.
52 4.
76665 55 57.
62 4.
76565 55 47.
62 4,
76470 60 37,
62 4,
76370 60 27.
62 4.
75270 60 1 τ.
62 4.
76170 60 o3.
81 0100 設計例4 部 材端 縁 歪指 定 値 (x10−
4} 部 材せい(cm ) 層 梁 柱 層 梁 柱 102.
38 2。
381075 60 94.
29 3.
33975 60 85.
τ1 3.
81875 60 75.
19 4.
29775 5065
.
67
4.
76675
50
57.
14 4.
76575 50 47,
62 4.
76480 65 38.
10 4.
76380 65 28.
57 4.
76280 5517
,
62
4.
76180
70 02.
38 oloo 2d幽
画
幽
蚤
図一
4 部材断 面 形 状 Sv {cm/6e の 1005D25 1t.
5 6.
25 0.
IZ5 ゆ,
Z5 0
,
5 1.
0 2.
D 4.
O TCeee} 図一
5 Newmark.
Hallのデ ザ イン スペ ク トル 記の値に 以下の倍 率を乗じ た値と な る。 (加 速 度 倍 率 ) 3.
21−
O.
68・
ln
(100×h
)………
(35) (速 度 倍 率 ) 2.
31−
O.
41・
ln
(100×h
)………
(36) (変位倍率 )1.82− 0.
27・
ln
(100×h
)…・
・
…・
(37> 設 計 骨 組の 減衰定 数h
は固有振 動 数 比 例 型と し,
1次 モー
ドの減衰 定数を2
%とする。 (32>一
(37}式よ り, 減衰 定数2
% の変位 応 答ス ペ ク トル の主 要な部 分は以 下の よ うに表せ る。
SDi
(T
:0.
02
)=
13.
94 T2 (T≦0.
58)Spr
(T
:0.
02
)=8.06
τ (T
>0.
58) 設 計 例 1〜
3は中層部の梁の材 端 縁ひずみ の指 定 値 を 同一
値と し, すべ ての柱の材 端 縁ひずみ の指 定 値 を梁の 指 定 値よ り小さい同一
値と し た。骨 組の設 計 条 件の う ち,
変 位の制 限などに余裕が あ る場 合に は,
こ の ように梁の ひずみ を柱のひずみ よ り大き な同一
値に指 定 する ことに よ り, 中 層部の梁の弾 性 限に対す る安 全 率が柱 より小さ な 同一
値 とな り,
激 震に対して も塑性変形が特 定の層に 偏らない と期 待さ れ る骨組を設計す ること がで き る。 設 計 例4は施工上の制 約など を考 慮に入 れ て部材せい を数 層に わ たっ て同一
と し た。
ま た,
上層 部の鞭 振り現 象 を抑え るた めに上 層部の層 間 相 対 変 位を徐々 に小さ く す る目 的で, 梁, 柱の ひずみ の指 定 値を上層 部に向かっ て漸 減する よ う指 定し た。
一
85
一
表
一2
断 面2次モー
メントと部 材 肉 厚 設 計例 11 断面2次モー
メ ント (x105・
cm4 ) 部材肉厚(cm ) 層 梁 柱 層 梁 柱 50.
67 1.
345L95 Lτ9 41.
20 2.
1241,
98 3.
07 31.
79
3.
153
呂.
14
3.
43
22.
45 3.
83.
23.
37 3.
12 12.
16 5.
5512。
91 4.
95 o5.
20 02.
52 設 計例3
断 面2次モー
メン ト (xlO5・
cm う 部材肉厚 (cm ) 層 梁 柱 層 梁 柱 15O.
45 0.
8215O.
・
92 1.
04 141.
OO L59141.
63.
1,
56 13129 2.
07131.
65 2.
09 121.
66 2.
60122
.
17
2
』2
112.
19 2.
93112.
28 3.
14 102.
43 3.
69102.
56 2,
97 92.
97 3.
9592.
53 3.
23 83.
21 4.
2882.
75 3.
56 73.
46 4.
5972.
99 3.
88 53.
64 5.
4163,
17 3.
47 54.
20 5.
5452.
98 3.
57 44.
34 5.
7743,
09 3.
75 34.
50 5.
953321 3.
90 24.
62 6.
0723.
31 4,
00 13.
駐8 8.
5912.
80 4.
58 o7.
28 o3.
04 設計 例2 断面2次モー
メ ン ト (xlO5・
cm ‘ ) 部材肉厚(cm ) 層 梁 柱 層 梁 柱 100.
41 0.
90loL51 1.
15 91,
05 1,
6492.
32 2.
2581 ,
35
2.
1382
.
27 3.
09 7L73 2:9573.
02 3.
18 52.
31 3,
3163 」4 3.
55 52.
54 3』053.
51 4.
35 4340 4,
3843.
38 3.
66 33,
29 4.
6533.
51 3.
94 23.
46 4.
8423.
B3 4.
1412
』4
6.
6013.
18 6.
31 o6.
88 o2.
40.
設計例4 断面2次モー
メン ト (x10 區・
cm う 部材 肉厚 (cm ) 層 梁 柱 層 梁 柱 101.
75 2.
80lo1.
43
2.
17
92.
27 3.
4291,
89 2.
73 82.
63 3.
9382.
21 3.
21 73.
31 4.
3772.
85 3.
65 63.
72 4.
6163.
25 3.
90 53.
94 5.
0753.
47
4,
40
44.
47 5.
1343.
18 4.
05 34.
47 5.
5233.
19 4.
37 24.
28 5.
9423,
03 4.
72 14.
14 10.
3312,
93 5.
81 014.
了5 05.
64 表一
3 1次固有 周期一
次 固有周期 (sec ) 設計 例1 設計例2 設計例3 設計例4 0.
540.
941.
240,
76 梁,
柱の断 面2
次モー
メ ン ト と肉 厚 が 表一
2の よ うに 求まる。
ま た,
その骨組の1
次 固 有 周 期 を 表一
3に示 す。 【時 刻歴 応答 解析に よ る検 証1
本 設 計 法の妥 当性を検証す る た め, 設 計 用レベル 1応 答スペ ク トル に適合す る人工地 震 波に対する時 刻 歴 応 答 解 析を 実 施 し た。
レベ ル1
人 工 地 震 波は, 減 衰 定 数2% に対す るNew−
mark・
Hall
の設 計 用 速 度 応 答スペ ク トル を ター
ゲッ.
トス ペ ク トル とし て,
各地 震 波の速 度 応 答ス ペ ク トル 値が ター
ゲ ッ トス ペ ク トル に等しく な るよ う SIM ΩKE プロ グラム7) を 用 い て 10波 作 成 し た。
そ の時の ター
ゲッ ト ス ペ ク トル のコ ン トロー
ル点は 次の6
点であ る。
(T(sec ),
s。
{cm /s))一
(o.
02,
0.
64),
(0.
03,
0.
960),
(0.
125,
10.
96),
(0.
579,
50.
75), (3.
78,
50.
75),
(5.
OO.
38。
41} また,
包 絡 関 数と して は,
次 式で表現さ れ るJennings
型の もの を採 用 し た。
位相特性は一
様 乱 数を 用い た。
ζ(t
);
O.
205g・
(t/3)3 (0.
0
≦t〈3.
0
) ζ(t)=
0.
205g (3.
0
≦t
く12.5
) ζ(t)=
0.
205g・
exp [−
0.
24 (t−
12,
5月 (12.
5
≦t
く25.
0 ) 設計例1〜3
の骨組の梁,
柱の時 刻歴 応答解析に よ る 最大ひずみ応答値の 平均 値と平均 値±標 準 偏 差 を 図一
6 に示 す。 層 間 相 対変位の 応 答量 を同様に 図一7
に示す。
図一
6,
7よ り本 設計法に よ り設計さ れ た 骨組は, 設計 用応答ス ペ ク トル適 合 人工地 震 波の下で生じ る平 均 最 大 応答ひずみ値が各 指 定 値と良 好な精 度で一
致し,
かつ,
分 散も小さい ことが わ か る。
な お,
上 記の検 証に は単 純 骨組を対 象と して いる が,
3, 4章の理 論で設 計さ れ る等スパ ン長で ない 骨組の 各 部 材の ひ ずみ の応 答量につ いて は,
3,
4 章の理論 展 開 か ら単純骨 組の応 答量を基に容 易に換 算が可 能で,
そ の 応 答量は単 純 骨 組と同じ精 度で あ るこ と は明ら か であ るe一 86 一
層 543210 層 109875543210 o