第45回技能五輪全国大会講評会
平成20年3月27日(木)15:00~ 第 金 ダ 岸 作 第45回金メダリスト 岸野選手(関電工)の作品 資料作成:菊池拓男(競技委員) (注)本資料は、講評会での補足資料であり、講評会に参加されていない方が見た場合は、情報が不十分であ る部分もございます。各課題の配点
各課題の配点
本大会の各課題の配点は以下のとおりである。括弧()内は、各課題のモジュール 数 数 あ課題1:20点(9項目)
数(項目数)である。課題2:15点(2項目)
課題3:55点(17項目)
課題4:10点(1項目)
課題5:11点(7項目)
総合主観:5点
(注)計116点を100点スケールに変換している。
配点
配点
本大会では、課題の内容をモジュールに分割し、モジュールごとの採点を行った。 本大会では、課題の内容を ジ ルに分割し、 ジ ル との採点を行 た。 各モジュールの配点は表のとおりである。 Rank Sが各モジュールの最高得点であり、それぞれ技能の高さの度合いにより、 最高点が決定される。 Rank Points Rank Points S 5 4 3 2 1 A 4 3 2 1 0.5 B 3 2 1 0.5 0 C 2 1.5 0 0 0 D 1 0.5 0 0 0 E 0 0 0 0 0採点フロー(新)
採点フロ (新)
Start
Item’B’ Yes Item’A’ Yes
No Item B OK? Item A OK? Rank ‘S’ Yes Yes No No No. of Problems in Item ‘ A’ =1 >3 =3 =2
Rank ‘E’ Rank ‘D’ Rank ‘C’ Rank ‘B’ Rank ‘A’
採点の手順は、図のようになる。はじめに、Item Bの評価を行う。Item Bとは、各モ順 、 、 、 ジュールにおける基本的・基礎的技能項目である。Item Bに問題がない場合、 Item Aの評価を行う。Item Aとは、モジュールにおける応用(詳細)技能である。
採点の方法
採点の方法
課題 は 標準課題終了者のみ採点を行 た 課題
は全選手に
•
課題3は、標準課題終了者のみ採点を行った。課題1,2,4は全選手につ
いて採点した。課題5は選択者のみ。
•
各モジュールは、同一の競技委員が採点した。従って、同一の基準で採
各モジ
ルは、同
の競技委員が採点した。従って、同
の基準で採
点され、競技委員によるバラツキは無い。また、採点前に全競技委員で
各モジュールの評価基準を確認し、評価すべき点、評価されない点など
を明確にした。
を明確にした。
•
本大会では、美観、創意工夫、品質(機能)についての評価項目を特別
に設けてはいないが、これらを積極的に評価するため、これらに関する
作業は主観点に反映した →次回大会では 項目とする可能性あり
作業は主観点に反映した。→次回大会では、項目とする可能性あり。
•
競技中の作業評価・採点は、「手順」「ケーブル工法」のモジュールに反
映した。
課題1
課題1
課題1の採点で、特に気になった点(注意すべき点)は以下である。• 推奨事項
CD管パテ ケ ブル保護 MP等の清掃 宅内を意識した作業
、 気CD管パテ、ケーブル保護、MP等の清掃、宅内を意識した作業
・ワイヤマップ(メタル)
名がワイヤマ プ取れず(ラベリング不適含む)
3名がワイヤマップ取れず(ラベリング不適含む)
・可視光検査
名が導通せず
1名が導通せず
・目立つ減点項目
成端
適
続
グ 無
同軸成端不適、接続違い、ラベリング(無、違い)
課題4
課題4
課題4の採点で、特に気になった点(注意すべき点)は以下である。 ・1名のみ(1つのTO‐TOのみ)、導通せず ・採点の方法は、以下のとおりである。 、 気 (a)接続数を目視によりカウントする。 (b)接続された両端からワイヤマップ検査する。 (c)接続されたパッチコード、TO‐TOを1つずつワイヤマップ検査する。 (c)接続されたパッチコ ド、TO TOを1つずつワイヤマップ検査する。 (d)全てのパッチコード、TO‐TOのワイヤマップがOKであれば、(a)の接続数となる。 図 不良例:心線のインパクト不足であった課題2
課題2
課題2の採点で、特に気になった点(注意すべき点)は以下である。 ・トレイ内のねじれ、挟み込みが多少見られた →今回は減点せず。ただし、次回以降は詳細に評価する可能性あり。 、 気 ・一部の選手にルール違反と思われる事項が見受けられたため、次回大会以降は 徹底していく。 徹底していく。 例:ケーブルの取り扱いの不適、事前の心線の取り分け、クリーニング回数不足課題3
課題3
課題3の採点で、特に気になった点(注意すべき点)は以下である。 ・LANアナライザ検査(TO‐5~TO‐6間)を行ったが、7名がワイヤマップエラー、1名導通 無しであった。ワイヤマップエラーの原因は、パッチコードの差し込み不良であると考 、 気 えられる(各パッチコード、TO‐TOは問題なし)。 ・110パネル カバー無 切断不良 タグ無 整線不適 カバー無、切断不良、タグ無、整線不適 ・19インチラック配線 インシュロック締めすぎ ・パッチパネル 成端不良(切断長など)、ユニット浮、 ・クロージャクロ ジャ 収納不良、テープ巻き不良 ・光測定(1.55μm) 断線3名 5dB以上の損失5名 メカスプ不良 収納不良あり 断線3名、5dB以上の損失5名、メカスプ不良・収納不良あり 選択課題に断線(と思われる)不良が目立つ評価項目例
※次の写真は、採点時に気になった点を示しています。
※○は良い例、×は悪い例です。ただし、○であるからといって、必ずしも「しなければなら ない」とは限りません。また、×であるからといって、必ずしも「してはいけない」とは限らない ことにご注意ください。評価基準は講評会の際にコメントした通りです。
気になった作業や出来型(参考)1
○:防水処理防 ○:ケーブル保護護
気になった作業や出来型(参考)2
ブ × フ スプレ トの浮き
×:ケーブルの取扱 ×:フェースプレートの浮き
気になった作業や出来型(参考)3
○ ラベリング ○ ラベリング
○:ラベリング ○:ラベリング
気になった作業や出来型(参考)4
○ 光ケ ブル取扱い × 光ケ ブル取扱い
○:光ケーブル取扱い ×:光ケーブル取扱い
×:心線の取扱
気になった作業や出来型(参考)5
ブ
○:ケーブル保護と整線 ×:TO内の余長
気になった作業や出来型(参考)6
×:標準課題終了後 ×:標準課題終了後