二 戸 市 観 光 ビ ジ ョ ン
二戸市
観光ビジョン
CONTENTS
①観光ビジョン策定の背景とねらい
②二戸市の観光を取り巻く状況
③本ビジョンで目指すべき指標
④観光ビジョンの基本理念
⑤観光ビジョンの展開方策
(1)人を輝かせる(逢いに来たくなる人づくり) みなさんの出番です(市民総参加の観光をめざす) (2)地域を輝かせる(訪れたくなる観光地づくり) 二戸市を訪れるきっかけづくり~国内観光地との関係づくり~ お客様視点による二戸の「宝」の輝かせ方 指向別の広域観光ルート・商品づくり~市内観光の関係づくり~ 情報の相互交流~お客様とつながる関係づくり~ 外国人観光客への対応 (3)お客様とつながる(また来たくなる観光地づくり) 観光地づくりを担う体制(日本版 DMO)の整備 観光を支える人づくり 受け入れ環境の整備・充実 滞在化、移住・定住に向けて 004 006 017 018 020 020 022 024 026 028 032 044 048 052 054 056 058 060観光ビジョン策定の背景とねらい
国は、地方創生と力強い日本経済を立て直すための成長戦略の柱として、世界に誇る魅 力あふれる観光立国の実現に向けて「観光立国推進閣僚会議」を立ち上げ、2020 年には 訪日外国人旅行者数 2,000 万人の目標を設定しました。 また、「観光立国実現に向けたアクション・プログラム」を作成し、交通・旅行・飲食・ 宿泊はもとより、小売・流通・製造・伝統工芸などの産業が力強くインバウンド需要の取 り込みを図っています。今後、更に、こうした産業の領域を拡げつつ、観光に関わるさ まざまな産業が、生産性を向上させながら、新たなサービス・商品を生み出し、「稼ぐ力」 を一層高める観光政策を推進することで、外国人観光客による旅行消費額 4 兆円を目指す こととしております。 人口減少・少子高齢化が進む本市においても、新幹線の北海道延伸や東京オリンピック の開催、ILCの県内誘致等を鑑み、国内外の旅行者が地域を行き交い、二戸の文化慣習 や多彩な観光資源や産業を介して、旅行者と市民の様々な交流が育まれ、観光客の多様な ニーズに応えた新たなサービスが次々に創造されて、地域の経済活動が活性化し、まちに 活気が生まれ雇用が創出される「観光地づくり」に取り組む必要があります。 本ビジョンは、第二次二戸市総合計画の実現に向け、観光振興分野の施策を展開してい くため、市内の観光に関連する幅広い組織・団体等の未来を担う若い世代と共にワーク ショップを実施し、二戸市ならではの「観光地づくり」について検討を重ねてまいりまし た。県下の観光団体等の有識者からアドバイスを受けながら、旅行や飲食、宿泊等の産業 にとどまらず “ 観光 ” を核とした、地域産業の振興や地域活性化を図るため、事業者のみ ならず市民みんなが旅行者を受け入れるための指針を示したもので、エリア別の計画は個 別に定めるものとします。 本ビジョンでは、30 年の長期的な視点を持ちながら、目指すべき指標については総合 計画前期計画と同様に 2020 年とし、内容については必要に応じて見直すものとします。1
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二戸市の観光を取り巻く状況
(1)観光を取り巻く市場の変化
①少子高齢化の進展による需要の減退
観光白書によると、観光旅行市場においては、1990 年代には既に国内観光旅行量は減 退傾向にあり、加えて、観光地の安定顧客であった地元からの観光客や保養休養客が大幅 に減少傾向にあります。 このことから、都市からの誘客が重要であり、都市では得られない自然環境や歴史的街 並み、農山漁村での伝統的な生活文化に触れる観光が求められています。②観光旅行先の分散と競合の激化
自動車など移動環境の整備とITによる情報化により、旅行者自らが旅のプランを計画 し、大規模観光地のみならず小規模観光地にも容易に訪れることができるようになってい ます。 加えて、渡航費の低価格化による海外旅行との競合や、新たな観光スポットとの競合も 発生しています。③市場の成熟化によるリピーター客の増加
近年、著名な名所旧跡を短時間で見て回る周遊観光 だけでなく、その土地の風土や文 化をより深く体験することで知的好奇心を満たそうとする観光へのニーズが高まっていま す。特に、里山などの身近な自然や街並みにより形成される生活文化を歩いて体験する街 歩きをはじめ、文化体験観光の指向が増加しています。0 0 6
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④観光客の国際化
「観光立国」という国策により、外国人観光客誘致が進み、従来とは異なる価値観 とニーズを持つ客層が増加しています。 このことから、外国人観光客に対して、日本人旅行客とは異なるプロモーションや 訴求方法、対応法が求められています。0 0 7
小西美術工藝社社長 デービッド・アトキンソン氏
「世界の国々を見ると観光はGDPの9%。先進国で日本だけが2%と極 端に低い。9%にすることで 40 兆円の経済効果がある。日本は観光立国 になるための「食」「気候」「自然」「文化」の4条件が揃っています。」 (2015 年 11 月 3 日 二戸市合併 10 周年記念式典)0 0 8
(2)本市の観光を取り巻く状況
①国の状況
2014 年の日本人述べ旅行社数は 5 億 9,522 万人で、対前年比 7.4%の減少となりました。 内訳を見ると日帰り旅行は述べ2億 9,374 万人で対前年同期比 4.1%減少となっています。 一方で訪日外国人旅行客は東日本震災後右肩上がりで増加しており、2015 年には 1,973 万人が訪れています。(資料:日本政府観光局)
【国内宿泊延べ人数、国内日帰り旅行延べ人数の推移】
1000 (万人) 2000 2010 2011 2012 2013 2014 2015 861 622 836 1036 1341 1973 0 500 (千万人) 2010 2011 2012 2013 2014 632 613 613 631 595 0 1000 (万人) 2000 2010 2011 2012 2013 2014 2015 861 622 836 1036 1341 1973 0 500 (千万人) 2010 2011 2012 2013 2014 632 613 613 631 595 0(資料:観光庁)
【訪日外国人旅行客の推移】
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近年、旅行者は、既成の旅から自分で作る旅を志向し、スマートフォンやタブレッ ト端末などにより、インターネットで旅行先の観光情報を入手したり、鉄道・航空機 や宿泊を予約することが急激に増加しています。 また、情報収集や予約だけでなく、ツイッターやフェイスブックなどのSNSやブ ログを通じて旅行の体験を情報発信し、その情報で共感を得ることも多くみられ、旅 行におけるITの果たす役割が重要になっています。 - 8 -(6)IT技術の進展と普及拡大
近年、旅行者は、既成の旅から自分で作る旅を志向し、スマートフォンやタブレッ ト端末などにより、インターネットで旅行先の観光情報を入手したり、鉄道・航空機 や宿泊を予約することが急激に増加しています。 また、情報収集や予約だけでなく、ツイッターやフェイスブックなどのSNSやブ ログを通じて旅行の体験を情報発信し、その情報で共感を得ることも多くみられ、旅 行におけるITの果たす役割が重要になっています。 旅行に行くにあたって参考にする情報源 出典:「観光の実態と志向」(社団法人日本観光振興協会) (注)上位の回答についてのみ表示 0 10 20 30 40 50 60 70 インターネット 家族・友人の話 パンフレット ガイドブック 旅行専門雑誌 (%)30
インターネット 家族・友人の話 ガイドブック パンフレット 旅行専門雑誌 S61 63 H2 4 6 8 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 2370
60
50
40
20
10
0
【旅行に行くにあたって参考にする情報源】
(資料:社団法人日本観光振興協会)
②岩手県の状況
2014 年度(平成 26 年 4 月~平成 27 年 3 月)の入込客数(延べ人数)は、岩手県全体 で 29,197,512 人回となっています。 岩手県内を4つの地域で区分すると(県央エリア、県南エリア、沿岸エリア、県北エリ ア)、県南エリアが 11,296,151 人回と最も多く、県北エリアは 3,205,408 人回と4地域の 中で最も少なくなっています。 平成 26 年に岩手県を訪れた外国人観光客の入込は 8 万 5,423 人回となり、前年比で 1 万 9,304 人回(29.2%)増加となっています。東日本大震災津波発災前(平成 22 年)の 水準には達していないものの、全体としての入込数は順調に回復してきています。2,500
(万人)2010
2011
2012
2013
2014
2,787
2,385
2,742
2,899
2,920
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【岩手県観光入込客の推移】
(資料:岩手県観光課)
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地域区分 県北 県央 県南 沿岸 計 自然 560,186 1,272,929 1,444,446 1,591,114 4,868,675 歴史・文化 187,836 946,670 2,008,915 161,050 3,304,471 温泉・健康 575,676 2,622,795 2,276,072 287,649 5,762,192 スポーツ、レクリ エーション 162,135 1,879,815 693,222 99,221 2,834,393 都市型観光 (買い物・食) 644,608 255,138 1,742,481 638,779 3,281,006 行祭事・イベント 546,091 2,504,718 3,021,373 160,271 6,232,453 その他 528,876 797,208 109,642 1,478,596 2,914,322 合 計 3,205,408 10,279,273 11,296,151 4,416,680 29,197,512