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STAT5はT細胞受容体γ遺伝子座に直接結合することでクロマチンのアクセシビリティと再編成のための局所的なエピジェネティクス変化を制御する

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Academic year: 2021

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Title STAT5 Orchestrates Local Epigenetic Changes for ChromatinAccessibility and Rearrangements by Direct Binding to the TCRγ Locus( Abstract_要旨 )

Author(s) Wagatsuma, Keisuke

Citation Kyoto University (京都大学)

Issue Date 2016-01-25 URL http://dx.doi.org/10.14989/doctor.k19405 Right 学位規則第9条第2項により要約公開; 論文の全文は以下の リンク先で2016年8月よりオープンアクセスとして 公開される予定である http://www.jimmunol.org/content/195/4/1804.long (The Journal of Immunology, August 15, 2015, vol. 195, no.4, 1804-1814, doi: 10.4049/jimmunol.1302456)

Type Thesis or Dissertation

Textversion none

(2)

京都大学 博士(医科学) 氏 名 我 妻 慶 祐

論文題目

STAT5 Orchestrates Local Epigenetic Changes for Chromatin Accessibility and Rearrangements by Direct Binding to the TCR Locus

(STAT5はT細胞受容体遺伝子座に直接結合することでクロマチンのアクセシ ビリティと再編成のための局所的なエピジェネティクス変化を制御する) (論文内容の要旨) インターロイキン7受容体(IL-7R)は転写因子 STAT5 を活性化し、T 細胞 受容体(TCR)遺伝子座のアクセシビリティと再編成を制御する。STAT 結合配 列が Jプロモーターや Eエンハンサーに保存されているが、TCR遺伝子再編 成におけるその生体内機能は未だ不明である。この問題を明らかにするため、 3つの STAT モチーフを含む 940 塩基対の J1 プロモーター領域を欠失した J1P/マウスと、J1 プロモーター内の3つの STAT モチーフに点変異を導入 した J1PmS/mS マウスを作製した。まず、J1PmS/mS マウス胸腺細胞において、 STAT5 の J1 プロモーターへの結合が完全に障害されていることを確認した。 次に、J1P/および J1PmS/mSマウス胸腺細胞において、クロマチンのアクセシ ビリティの指標である germline 転写、ヒストン H3 アセチル化、H3 リジン 4 の メチル化を解析したところ、いずれも J1 遺伝子に特異的に著しく低下してい た。また、クロマチンリモデリング因子の触媒サブユニット BRG1 の J1 領域 への結合も著しく低下していた。さらに、J1P/および J1PmS/mSマウス胸腺細 胞において J1 遺伝子の DNA 二重鎖切断と組換えが著しく低下しており、J1 遺伝子と組換えをおこす V2、V5 遺伝子を発現するT 細胞が、胸腺や小腸 上皮で大きく減少していた。同様に J1P/および J1PmS/mSマウス胎仔胸腺細胞 において J1 遺伝子の組換えが著しく低下しており、成体における V3 陽性表 皮内T 細胞が減少していた。最後に、J1 プロモーターと E1 エンハンサー のループ形成を Chromosome Conformation Capture (3C)法を用いて解析したとこ ろ、コントロールマウス胸腺細胞では J1 と E1 が結合していたが、J1PmS/mS マウスではそれが著しく障害されていた。以上の結果から、STAT5 が Jプロモ ーターの STAT モチーフへ結合することが、J領域の局所的なアクセシビリテ ィと Jと Eクロマチンのループ形成に必須であり、TCR遺伝子座の組換えを 誘導することが示された。 (論文審査の結果の要旨) インターロイキン7受容体(IL-7R)は転写因子 STAT5 を活性化し、T 細胞受 容体(TCR)遺伝子座のアクセシビリティと再編成を制御する。STAT 結合配列 が Jプロモーターや Eエンハンサーに保存されているが、TCR遺伝子再編成に おけるその生体内機能は不明であった。そこで申請者は、STAT モチーフを含 む J1 プロモーター領域を欠失した J1P/マウスと、J1 プロモーター内の STAT 結合モチーフに点変異を導入した J1PmS/mSマウスを作製し解析した。 J1P/および J1PmS/mSマウス胸腺細胞において、J1 遺伝子における germline 転写、ヒストン H3 アセチル化、H3 リジン 4 のメチル化、クロマチンリモデリ ング因子 BRG1 の結合が特異的に低下していた。また、J1 遺伝子の DNA 二重 鎖切断と組換えが顕著に低下しており、J1 と組換えをおこす Vを発現したT 細胞が大きく減少していた。さらに、J1 プロモーターと E1 エンハンサーのク ロマチンループ形成が J1PmS/mSマウスでは著しく障害されていた。以上の結果 から、STAT5 が Jプロモーターの STAT モチーフへ結合することが、J領域の 局所的なアクセシビリティと Jと Eのループ形成に必須であり、TCR遺伝子座 の組換えを誘導することが示された。 以上の研究はリンパ球抗原受容体遺伝子再編成の分子機構の解明に貢献し免疫細胞の 分化機構の研究に寄与するところが多い。 したがって、本論文は博士(医科学)の学位論文として価値あるものと認める。 なお、本学位授与申請者は、平成27年12月11日実施の論文内容とそれに関連 した試問を受け、合格と認められたものである。 要旨公開可能日: 年 月 日 以降

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