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Microsoft Word - 高知県労連総選挙方針 案

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予備提案

高知県労連総選挙方針(案)

2017年2月19日 高知県労働組合連合会

取り扱いについて

高知県労連総選挙方針(案)を今中央委員会に予備提案し、候補者調整など選挙情勢の 推移を見て、候補者の支援ないし推薦決定と一緒に、今年9月開催予定の第30回定期大会 ないし、来年2月開催予定の第32回中央委員会、または、臨時中央委員会を開催し正式決 定することとする。 その間、加盟の単産、単組、地域組織で今選挙方針(案)の活発な討議を進めるもの とする。

1.政党支持自由の基本原則と情勢に合わせた発展

1)労働組合の3原則から導き出される政党支持自由の原則 高知県労連は全労連の方針に従い、結成時から一貫して、「労働者がもつ唯一の社会的 力は、要求にもとづいて団結し、統一してたたかう『多数の力』」であり、「『多数の力』 を発揮するためには要求にもとづく大きな団結と統一をつくりあげることが必要」であ ることを明らかにし、「労働者の団結を最大限に保障する『資本からの独立』『政党から の独立』『共通の要求での行動の統一』という労働組合の3原則を堅持」してきた。 ≪政党支持自由の政治方針の2つの柱≫ そこから、具体的には①特定政党の支持を組織決定しない、②特定政党・党派の個別選挙 は組織として取り組まないという方針を堅持してきた(①、②をまとめて「党派選挙」と言 うことにする)。 他方、労働組合の3原則でも明らかなとおり、この原則を貫くのは要求実現のための大 きな統一を作り出すためである。そして、私たちの要求実現は、個別企業内の力関係に 加え、社会的な資本対労働の力関係、政治情勢と無関係ではない。産業政策、社会保障、 労働政策、税制等政治とは密接不可分であり、政党支持自由は、「政治的中立主義」ま してや、「反政治主義」とは異なることも明らかにしてきた。 ≪政党支持自由の政治方針の4つの側面≫ ①組合員個人の思想信条、政党支持、内心の自由を守る。 ②①は、それ自体が個人の基本的人権であり尊重されるべきものである。同時にそれを 尊重することが、組合の団結と大きな統一を保つことにもつながり、要求実現のために は必要である。 ③組合員と組合の要求は、政治とは無関係ではあり得ず、制度政策要求、ひいては政治

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2 的な要求にまで高めることによって、目の前の職場要求実現にもつながる。 ④そこで、要求実現と内心の自由との折り合いをつけることが課題となる。 党派選挙は、内心の自由と正面から抵触することから取り組まない。これは明確である。 問題は、制度政策的な要求実現、平和や民主主義という生活の土台を守るために統一し てたたかう選挙(「統一選挙」という)の扱いである。 2)統一選挙の3つの柱 県労連は、これまで知事選挙や自治体の首長選挙で次の3要素を満たす場合に「統一選 挙」に取り組んできた。 ①「共通する要求課題」「共通する政治課題」があること。それが、組織の合意が得ら れる「要求課題」であること。 ②それを実現するため当選をめざす候補者が、「無所属」であること。 ③県労連も加盟する「統一の選挙(政治的な)母体」があり、統一の政策合意があるこ と。 そして、それを国政選挙にも応用したのが昨年7月の参議院選挙であった。 参議院選挙方針で強調したのは、上記の3つを満たす「統一選挙」にあっても大切にさ れるべきことは、徹底した論議と民主的な手続きである点である。決して、形式的な多 数決による決定で方針を決めるべきではない。 また、例えそれらの過程を経て統一選挙の方針を確立したとしても、組合員個々には強 制をしないと言う方針を堅持した。 あわせて、政治情勢についての活発な論議、政治と職場内の要求とのかかわり、制度政 策要求との関連、更には労働組合の役割とは何か(職場内の要求実現、産業別の制度政 策要求、地域課題の解決、平和や民主主義の要求。どこまでが守備範囲なのか。自組合 の結成の原点は何か)の論議を呼びかけた。 参議院選挙での取り組みを振り返って、県労連方針が積極的に受け止められ結果は別と して活発に論議された組織と政党支持自由を「選挙には取り組まない」こととして議論 が出来なかった組織に分かれた感がある。 改めて下からの活発な論議を呼びかける。 3)来たる衆議院選挙を見据えた、選挙方針の発展 来たる衆議院選挙は、憲法明文改正の行方を左右し、トランプ米政権の誕生とも相まっ て日本が文字通り「戦争をする国」、私たちの日常が「戦争と隣り合わせの日常」(テロ も含めて)になる可能性をめぐるせめぎ合いとなる。 この重要な局面で昨年の参議院選挙同様、これまでの原則を堅持して「統一選挙」に積 極的に取り組む。 ただし、これまでと異なる点は、「統一候補は、無党派である」という点である。これま

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3 で統一選挙の3つの条件の1つとしてきた。 しかし、衆議院の高知の状況を現時点で見る限り、政党の公認候補が野党「統一候補」 になる可能性が大きいと考えられる。 そこで「統一選挙の3原則」の第2原則を「②それを実現するため当選をめざす候補者 が、統一組織で確認された野党統一候補であること」と発展させて提案する。

2.参議院選挙で示された野党共闘の力と市民革命第2幕としての衆議院選挙での

共闘実現

1)野党共闘の力と可能性 野党統一候補の大西聡氏の得票数は、242,781 票(高知 126,647、徳島 116,134)。得 票率は 42.9%(高知 47.1%、徳島 39.1%)であった。 惜敗したが、高知では2万票差あったものを7千票差まで縮め、徳島では6万3千票差 を5万5千票差に縮めた。 高知県では7自治体(高知市、安芸市、土佐市、須崎市、土佐清水市、田野町、四万十 町)で自民候補を上回った。特に、県人口の46%が集中する高知市で勝利し、400 0票上回った意義は大きい。 「共同」通信社の出口調査では無党派層の62%が、統一候補に入れた。高知で統一候 補は4野党の比例票の1.2倍、徳島では同じく1.3倍を獲得した。 しかし、投票率は高知(45.52%。前回比-4.4%)、徳島(46.98%。前回比-2.31%)とも 史上最低となり、全国ワースト1、2となった。 合区に加え、高知では県出身の候補者がいないと言うことが影響した(白票が前回比 1.58 倍)。 共闘の威力は発揮したが、投票率を上げ、勝利に導くところまではいかなかった。 安倍内閣の選挙戦術は、①争点隠しと②何となくアベノミクスであり、「合区解消」と いう県民にとって切実ではあるが、形式的な争点によって実質的な争点が隠された。 ここから言える国政選挙勝利の要素は2つである。①しっかりした野党共闘と②争点の 明確化である。 参議院選挙でも、その後行われた新潟知事選挙でも争点が明確になれば投票率が上がり、 野党が勝利している。 ※「9・6・6・3」の法則。野党共闘の各支持者の9割を固める。無党派層の6割を固め る。投票率6割をめざす、保守票の3割をもらう。 2)野党共闘は、単なる政党の組み合わせではない 市民の運動と声が後押しした共闘、縦の糸は政党、横の糸は市民の2本の糸が織りなす共 闘である。 市民が動き出したということで、「市民革命」であると言われている。

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4 昨年夏の参議院選挙は、市民革命の第1幕。来たる衆議院選挙は市民革命の第2幕とな る。 この第2幕の成否のカギは、2つ。1つは、参議院選挙よりも複雑な方程式を解いて、 高知で言えば2つの選挙区の候補者一本化を如何に実現するのか。 もう1つは、有権者に届く「言葉」を如何に獲得するのか、ということ。 言い古され、使い古された言葉ではなく、聞く人の心にスーッと届く言葉を持つ必要が ある。 そのためには、組織と運動を自己改革し、変革して行かなければならない。

3.衆議院の解散・総選挙の情勢

1)安倍「暴走」政治の危険性と転換の緊急性-トランプ政権で高まるリスク ①「戦争する国」「戦争と隣り合わせの日常」 安倍政権は、南スーダンへの新任務PKO 派遣を強行し、戦争法の本格発動に踏みだす とともに、沖縄・東村高江の米軍ヘリパッド建設の強行を皮切りにオスプレイの全国展 開、米軍岩国基地の強化など米軍の世界戦略に日本を更に組み込む体制を推し進めてい る。このことは高知県も他人事ではなく、土佐湾沖の米軍の訓練空域の拡大、嶺北のオ レンジルートでの低空飛行訓練の激化、オスプレイの県土上空での飛行や災害訓練に名 を借りたオスプレイの県民への浸透、3度目となる高知県周辺での米軍機の墜落事故な ど、警戒すべき事態が続いている。 安倍内閣は、海外で米軍と一体的に戦争をする普通の国にするため、憲法9条の明文改 憲をねらっている。憲法解釈を変え、安保法を成立させても憲法9条が条文としてある 限り乗り越えられない一線があるため、憲法9条2項の削除、自衛隊の普通の軍隊化を めざしている。そのための国民作りは、特定秘密保護法の施行、通信傍受法の改正から、 今国会への「共謀罪」法案の4度の提出へと続いている。 また、トランプ政権の外交政策によっては東アジアでの緊張の激化、日本のより「独立 的」な軍事的位置づけの強化や核武装論まで飛び出す危険性をはらんでいる。安倍政権 が、トランプ政権の圧力を軍事強化に巧みに利用する危険性もあると見なければならな い。その先には、「戦争と隣り合わせの日常」が待っている。 ②アベノミクスの破綻とトランプ経済による世界経済の混乱の可能性 アベノミクスは一言でいって、「豊かなものから、大企業から、東京から幸せになろう」 という政策。第2次安倍内閣が発足して4年間。私たち庶民や高知のような地方には、 何の恩恵も滴り落ちてきていない。2年以内に物価を2%上昇させデフレから脱却する という政策目標は達成されず、日銀は「敗北宣言」を行った。2015年のGDP はマ イナス成長。2016年の税収も前年比マイナスとなった。アベノミクスの破綻は明ら かだが、ここに来てトランプ効果で「円安・株高」に昨年末から年初にかけて振れてい る。

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5 しかし、トランプの政策には一貫性がなく、乱高下の激しい経済情勢となると見なけれ ばならない。バブルの発生とその破綻により世界経済が激震に見舞われる事態も警戒し なければならない。 ③安倍内閣の「抱きつき作戦」と「働き方改革」のごまかし 労働者保護法制と労働組合の存在をめぐっても、攻防がいっそう激化している。 安倍首相は、安保法制、憲法改正問題は争点隠しをし、経済問題では「抱きつき作戦」 を取っている。 女性の活躍、子育て支援、格差の是正、同一労働同一賃金等など本来野党側、私たちの 側の政策や主張であるものを表面だけ横取りし、争点を隠そうとしている。 アベノミクスの3本の矢(①異次元の金融緩和、②機動的な財政出動、③成長戦略)の 最初の2つは「カンフル剤」(改憲ロードには高支持率という赤いじゅうたんが必要) だが、第3の矢は、「構造改革の毒矢」(激痛を伴う外科手術) 。「働き方改革」はその メインであるが、「改善」「改革」のベールをかぶせている。 同一労働同一賃金や長時間労働の是正など、安倍首相の聴こえのいい言葉とは裏腹に、 その本質は、労働政策を経済(グローバル大企業の利益)に全面的に従属させ、産業・ 企業の新陳代謝(再編)と一体で、雇用のさらなる流動化をはかろうというものに外な らない。 私たちは、「普通の人が普通に、そして平和に暮らせ、幸せを実感できる社会」を対峙 して運動を進める。これは、別のことばで言えば、平和な「包摂型の社会」(誰もが居 場所と役割がある社会)。 その中心政策の一つは、雇用の立て直し。その柱は2つ。あまりにも低い最低賃金の大 幅引上げ。直ちに1000円の実現。2つ目は、正規雇用が当たり前の社会を取り戻す ことだ。 2)不透明な解散総選挙の時期 解散総選挙は、北方領土「ゼロ」回答で、今年の秋以降になると言うのが大方の見方で す(与党公明党との関係で、7月に実施される東京都議会議員選挙後)。 しかし、騙し討ち解散の懸念は残る。20にトランプ氏が第45代アメリカ大統領に就 任する。100日間はハネムーン期間と言われ、早くもドル高・株高になっており、そ れとの関係で日本でも円安・株高が進んでいる。1月末には2回目の安倍・トランプ会 談が持たれる。早期の解散総選挙の危険も全くゼロではない。

4.具体的方針

1)安倍「暴走」政権NO!の全組合員学習と論議を推進する 産別、単組、地域労連の春闘討論集会で学習、論議を深める

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6 2)安倍「暴走」政権NO!の世論と共同を多面的・重層的に強化する そのために毎月の19日行動、独自の地域宣伝行動などを実施していく 3)市民と野党四党の統一候補の実現を高知憲法アクションに結集して粘り強く追求し て いく 4)県労連の選挙方針を産別、単組、地域労連で論議し、選挙方針の確立をめざす 以上

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