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4. 授業展開例 (4) 学習指導要領での消費生活に関わる内容と本教材の活用例 家庭科の科目 共通教科 家庭 専門教科 家庭 家庭基礎家庭総合生活デザイン消費生活 標準単位数 2 単位 4 単位 4 単位 2~4 単位 内 容 (2) 生活の自立及び消費 (3) 生活における経済の(2) 消費や環境

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(1)

(1)指導計画作成にあたって

 共通教科「家庭」は、高等学校学習指導要領において、生徒が自分の生活に結び付けて学習できるよう、

問題解決的な学習を充実することが示されています。消費者教育に関しては、社会において主体的に生きる

消費者を育む観点から、消費の在り方及び資源や環境に配慮したライフスタイルの確立を目指した指導の充

実が求められています。

 高等学校では、共通教科「家庭」の「家庭基礎」、

「家庭総合」、

「生活デザイン」の科目及び専門教科「家庭」

の「消費生活」において、契約、ローン、クレジットなどの消費者信用、多重債務問題等について具体的に扱っ

ています。

 指導計画の作成にあたっては、中学校技術・家庭科、公民科、数学科、理科及び保健体育科などとの関連

を図るとともに、他の内容と関連付けて指導するなど、限られた単位数の中で効果的に学習できるよう作成

する必要があります。また、具体的な事例をはじめ実験・実習などの実践的・体験的な学習や問題解決的な

学習を通して理解させるよう工夫することも大切です。

 学校によって、科目の設置は異なりますが、生徒の実態に応じて本 Web 版教材を活用してください。

(2)学習活動の工夫

 高等学校の家庭科における消費者教育は、生涯を見通した家計管理、リスク管理を考え、主体的に判断し

行動できる自立した消費者を目指しています。今日の家計は、クレジットカードや電子マネーの普及など

キャッシュレス化によって大きく変化しており、情報が氾濫する中で慎重な意思決定が求められています。

 指導にあたっては、Web 版教材を基にクレジットカードの作成やネットショッピングの疑似体験、シミュ

レーションソフトを利用したリボ払いの金利計算など、具体的な事例を取り入れた学習が有効です。事例を

通して、自分のこととして捉え、クレジットカードのメリットやデメリットなどキャッシュレス社会が家計

に与える利便性や問題点について、理解が深まります。

 また、課題解決を図るために必要な思考力、判断力、表現力等を育むために、生徒が自分でまとめた事柄

などについて説明したり、相手の立場や考えをお互いに尊重して話し合ったりするなど、論述、討論、発表

等の言語活動の充実を図った学習活動を展開することが重要です。

 ワークシートの作成にあたっては、生徒の記述内容から「知識・理解」を評価するだけでなく、

「思考・判断・

表現力」をも評価できるよう設問を工夫することも必要です。

(3)本 Web 版教材の活用

 本 Web 版教材では、ステージ 1【クレジットカードを作ってみよう】、ステージ 2【クレジットカードで

買い物してみよう】、ステージ 3【クレジットカードは計画的に利用しよう】の 3 ステージで構成されています。

クレジットカードを利用したことのない高校生がクレジットカードの疑似体験ができるので、授業の導入時

の活用に適しています。インターネットショッピングクイズもあり、授業の振り返りとしても活用できます。

それぞれのステージは、設置している科目に応じて、工夫して活用できます。

 Web 版教材のほかに、ワークシートや指導者用資料(パワーポイント)も活用できます。Web 版教材は

動画ですが、指導者用資料(パワーポイント)は静止画ですので、例えば、「三者間契約」のように複雑な内

容について指導する際には、学校の実態に合わせて、大きなスクリーンに投影して説明するなどして活用で

きます。

 各学校における消費者教育の指導計画に応じて、ワークシートや指導者用資料(パワーポイント)も有効

に活用してください。

1. 高等学校における消費者教育の指導計画例

(2)

4. 授業展開例

(4)学習指導要領での消費生活に関わる内容と本教材の活用例

家庭科の科目 共通教科「家庭」 専門教科「家庭」※ 家庭基礎 家庭総合 生活デザイン 消費生活 標準単位数 2 単位 4単位 4単位 2~4単位 内  容 (2)生活の自立及び消費 と環境  エ 消費生活と生涯を見 通した経済の計画 (3)生活における経済の 計画と消費  ア 生活における経済の 計画  イ 消費行動と意思決定  ウ 消費者の権利と責任 (2)消費や環境に配慮し たライフスタイルの 確立  ア 消費生活と生涯を見 通した経済の計画  イ ライフスタイルと環 境 (1)経済社会の変化と消費 生活  ウ 多様化する流通・販 売方法と消費者 (2)消費者の権利と責任  ア 消費者問題  イ 消費者の権利と関係 法規  ウ 契約と消費生活  エ 決済手段の多様化と 消費者信用 (3)消費者と企業、行政  ア 商品情報と消費者相 談  イ 消費者の自立支援と 行政  ウ 消費者教育 題  材 ・消費者としての自立と社会参加 ・暮らしと経済 ・消費者として自立する・経済的に自立する 時 間 数 4 時間 8 時間 8 時間 小 題 材 ・社会の変化と消費生活 ・消費者の権利と責任 ・自己の生活設計 ・生活を支える家計 ・見えるお金と見えないお金 ・将来のための経済計画 ・社会の変化と消費生活 ・消費者の権利と責任 ・経済の仕組みを知る ・ライフステージと経済計画 本 Web 版教材を 使用した授業 ・クレジットカードと契約 ・クレジットカードの支払方 法とショッピング利用時 の注意事項 ・クレジットカードと契約 ・クレジットカードの支払 方法とショッピング利用 時の注意事項 ・キャッシュレス化による 金銭管理 ・クレジットカードと契約 ・クレジットカードの支払 方法とショッピング利用 時の注意事項 ・キャッシュレス化による 金銭管理 本教材時間数 2 時間 3 時間 3 時間 3 時間 ※専門科目の「消費生活」で指導する場合は、関係法規についてより深く学習するため、Web 版教材と指導書の関連法規を参考に指導す るとよい。

(5)評価規準

ア 関心・意欲・態度 イ 思考・判断・表現 ウ 技能 エ 知識・理解 単元の評価規準  生活における経済の計 画、消費行動と意思決定、 消費者の権利と責任など に関心を持ち、意欲をもっ て学習活動に取り組んでい る。  消費生活についての課題 を見いだし、その解決を目 指して思考を深め、適切に 判断し、表現している。  自立した消費者としての 家庭経済の管理や計画に関 する技術を身に付けてい る。   生 活 に お け る 経 済 の 計 画、消費行動と意思決定、 消費者の権利と責任などに ついて理解し、適切な意思 決定に基づいて責任を持っ て行動できるための必要な 基礎的・基本的知識を身に 付けている。

(3)

授業展開例 ① ステージ1 クレジットカードを作ってみよう

●題材名.

.

クレジットカードと契約

●題材の目標..

・クレジットカードの仕組みと特徴を理解する。

.

.

.

・契約の基礎知識を踏まえ、クレジットカードの会員規約をよく読み、

.

.

.

 規約を守ることの大切さを理解する。

●学習指導過程

時 間 主な学習活動 指導上の留意点 教材・資料 導 入 5 分 ●自分や家族の持っている カードを調べ、ワークシー トに記入する。 ・身の回りにあるカードを答えさせ、支払いに 使用できるカードとそうでないカードの種類 を確認させる。 ワークシート① ・はじめに 展開Ⅰ 20 分 ● Web 版読本で「クレジッ トカードを作成する場面」 を疑似体験する。 ● Web 版読本で「クレジッ ト カ ー ド が 発 行 さ れ る ま で」の流れを確認する。 ・契約の基礎知識を伝える。 ・販売方法や支払方法の多様化により、契約が 複雑化している現状を伝える。 ・支払いに使用できるカードの機能を説明し、 クレジットカードは他のカードと違い、高校 生は持つことができないことを伝える。 ・身近な例や、クレジットカードを利用する機 会が増えている背景を説明し、クレジット カードを利用する際の利点と急激に普及して いる理由について、考えさせる。 ・クレジットカードが発行されるまでの流れと クレジットカードの仕組みについて理解させ る。 ・クレジットカードを利用する場合、クレジッ ト会社に借金をして商品等を購入することに なるため、経済的に信用のある人だけがクレ ジットカードを持てることを伝える。 ワークシート① ・商品サービスを買うこと・借 りることは契約 ・販売方法の多様化 ・支払方法の多様化 ・クレジットカードのメリット を考えよう。 指導者用資料 ワークシート① ・クレジットカードの仕組み 指導者用資料 展開Ⅱ 15 分 ● Web 版読本で「クレジッ トカード○×クイズ」に挑 戦する。 ● Web 版読本で「クレジッ トカード申込書」を確認す る。 ・「○○カード会員規約」の画面から情報を集め、 クイズに挑戦させる。 ・会員規約の内容が契約の内容であること、規 約を守ることの大切さを理解させる。 ・クレジットカードの申込用紙を見せ、氏名や 電話番号のほかにも、収入や借り入れなどの 個人情報を記入する項目があること、正しい 内容を記入することを確認させる。 ワークシート① ・クイズに挑戦 指導者用資料  まとめ 5分 ●学習内容をワークシートに まとめ、発問に答える。 ・契約の基礎知識、クレジットカードの仕組み、 会員規約を守ることの大切さについて理解し たかどうか、発問する。 ワークシート① ・まとめ

(4)

4. 授業展開例

授業展開例 ② ステージ2 クレジットカードで買い物をしてみよう

●題材名.

.

クレジットカードの支払方法、ネットショッピングとクレジットカード利用時の注意事項

●題材の目標..

・クレジットカードの支払方法の種類と特徴を知り、自分に合った使い方について考える。

.

.

.

・クレジットカード使用時の注意事項を知り、実生活に役立つ力を身に付ける。.

.

●学習指導過程

時 間 主な学習活動 指導上の留意点 教材・資料 導 入 5 分 ●前回の授業内容を理解して いるか確認する。 ・契約の基礎知識、クレジットカードの使い方 について復習させる。 展開Ⅰ 15 分 ● Web 版読本で「クレジッ ト カ ー ド を 使 っ た ネ ッ ト ショッピング」を疑似体験 する。 ・クレジットカードの主な支払方法である「一 括払い」「分割払い」「リボ払い」の違いを理 解させる。 ・「分割払い」「リボ払い」については、利息計 算用プログラム(エクセル)を使い、手数料 と支払総額をシミュレーションさせ、ワーク シートに記入させる。 ・3つの支払方法のメリット・デメリットを考 えさせる。 ワークシート② ・クレジットカードの支払方法 ・分割払いとリボ払いの手数料 をシミュレーションしてみ よう。 ・一括払い、分割払い、リボ払 いのメリット、デメリット を書いてみよう。 指導者用資料 展開Ⅱ 10 分 ● Web 版 読 本 で「 ネ ッ ト ショッピング○×クイズ」 に挑戦する。 ・クイズの答えを解説し、ネットショッピング 利用時の注意点を確認させる。実際、利用し たことのある生徒に対して、不安な点などが あったかどうか発問する。 ・ネットショッピングを賢く利用するポイント について確認させる。 ①信頼できる事業者かどうか確認する。 ②ネットショッピングではクーリング・オフ制度 がないため、返品特約などの表示をよく読む。 ③サイトの安全性(SSL など)を確認する。 ④契約内容は保管する。 ワークシート② ・クイズに挑戦 ・ネットショッピングを利用す る時に気を付けることをま とめてみよう。 指導者用資料 展開Ⅲ 10 分 ● Web 版読本で「こんなと き ど う す る? ク レ ジ ッ ト カードトラブル」に挑戦す る。 ・3 つのトラブル事例(漫画)について会員規 約から根拠を探し、答えと理由、そこから気 付いたことをワークシートに記入させる。 ・ワークシートの記述内容を発表させ、発表内 容を整理し、解説する。 ・トラブルを防ぐためのポイントを確認する。 ワークシート② ・事例ワーク 指導者用資料 まとめ 5分 ●学習内容をワークシートに まとめ、発問に答える。 ・クレジットカードの支払方法、ネットショッ ピング及びクレジットカード利用時の注意点 について理解したかどうか、発問する。 ワークシート② ・まとめ

(5)

●題材の目標..

・クレジットカードの使い過ぎによるトラブル事例、リボ払いの注意点、手数料(利息)

.

.

.

 の計算方法について理解する。

.

.

.

・万一、多重債務に陥った場合の対処方法について理解する。

.

.

.

・クレジットカードは計画的に利用することが大切であることを理解する。

●学習指導過程

時 間 主な学習活動 指導上の留意点 教材・資料 導 入 5 分 ●前回の授業内容を理解して いるか確認する。 ・クレジットカードの支払方法、ネットショッ ピングでクレジットカードを使用する際の注 意点について理解したか確認する。 展開Ⅰ 15 分 ● Web 版読本で「クレジッ トカードで買い物をし過ぎ た場合」を疑似体験する。 ・利息計算に必要な用語と、利息の計算方法に ついて理解させる。 ・金利や月々の支払額によって、利息と支払総 額が変わることを理解させる。 ・お金を借りる時は、金利と支払総額を確認す ることが大切であることを伝える。 ワークシート③ ・利息の計算方法 ・利息を計算してみよう。 ・「利息計算用プログラム」に 条件を入力し、利息と支払 総額を記入しよう。 指導者用資料 展開Ⅱ 10 分 ● Web 版読本で「多重債務 に陥る場面」を疑似体験す る。 ●万一、多重債務に陥ってし まったときの対処法を知る。 ・「ローン」「クレジットカードのキャッシング 機能」とは何かを解説する。 ・キャッシング機能は簡単に借りられる反面、借 りすぎに注意が必要であることを理解させる。 ・多重債務とはどのようなことか理解させる。 ・借金返済のために借金をすると、利息が雪だ るま式に増えてますます返済困難に陥ること を理解させる。 ・多重債務には「債務整理」という救済措置が あることを伝える。 ・万一の場合、一人で悩まず消費生活センター へ相談することを促す。 ワークシート③ ・ローン・クレジットカードの キャッシング機能とは ・ローン・キャッシングの注意点 ・ローンやキャッシングを利用 する時に注意することをま とめてみよう。 指導者用資料 展開Ⅲ 10 分 ● Web 版読本で「信用情報機 関の場面」を確認する。 ・信用情報機関は、クレジットカードやローン の契約内容、支払履歴を収集しており、金融 機関は契約者の情報を信用情報機関に提供・ 照会し、返済できるという信用があるかどう かを調査していることを解説する。 ・クレジットカードやローンを利用する際は、計 画的に利用することが大切であることを理解 させる。 ワークシート③ ・信用は築くもの 指導者用資料 まとめ 5分 ●学習内容をワークシートに まとめ、発問に答える。 ・利息の意味、多重債務とその対処法、クレジッ トカードやローンを計画的に利用することの 大切さについて理解できたか、発問する。 ワークシート③ ・まとめ

(6)

ワークシート解答例

※生徒用ワークシートは Web サイトからダウンロードできます。 スタート画面「教材紹介」をご覧ください。 クレジットカード 、 キャッシュカード 、   ネットショッピング   )、 カタログ販売、訪問販売、電話勧誘販売、自動販売機など 支払方法 カードの種類 機 能 前払い プリペイドカード 事前 に お金 を支 払って 、 カード に登 録 され た 金額 まで 買い物 な どに利 用で き る。 即時払い デビットカード カー ド 利用 と同 時に代 金 が銀行 口座 か ら引き落とされる。 後払い クレジットカード 買い 物 の後 に代 金が銀 行 口座か ら引 き 落とされる。 自分のお金を引き 出す キャッシュカード ATMで銀行口座からお金を引き出す。 他人にお金を借りる ローンカード ATMで銀行口座からお金を借りる。 ②後で支払うことができる。 ④海外でも買い物ができる。 ・クレジットカードの契約は、消費者、販売店及びクレジット会社による(  三者間  )契約である。  それぞれに(  メリット  )があるから成り立っている。 ・クレジットとは(  信用  )という意味である。 ・クレジット会社は(  必ず支払いができる  )と認めた人とだけ会員契約をし、クレジットカードを発行する。 ・クレジットカードによる支払いは、クレジット会社への(  借金  )である。 【クイズに挑戦】会員規約からヒントを探して、クイズの答えと理由を考えてみよう。  第1問:収入があれば誰でもクレジットカードを持つことができる。 ○か×か? 自分の答え 正解(   ×   ) ◆ヒント:規約第1条 理由: 例) 第1条の会員資格に「本規約を承認のうえ○○カード株式会社が発行するクレジットカードの入会 申込をした個人のうち、当社が入会を認めた方」と書かれているから(もしくは、クレジットカードの入会申 込をした個人のうち、クレジット会社が入会を認めた人しかクレジットカードを持つことができないから)。  第2問:私のクレジットカードは私のものである。 ○か×か? 自分の答え 正解(   ×   ) ◆ヒント:規約第4条1項、2項、第11条 理由: 例) 第4条のカードの貸与・有効期限に「当社は、入会申込時に会員が指定したカードを、会員1名につ き1枚発行し、貸与します。」「カードの所有権は当社に属し、会員本人以外は使用できない」と書かれている から(もしくはクレジットカードの所有権はクレジット会社にあり、会員に貸与すると書かれているから)。  第3問:暗証番号は4ケタの数字であれば何でも構わない。 ○か×か? 自分の答え 正解(   ×   ) ◆ヒント:規約第5条2項、3項 理由: 例)第5条の暗証番号に「届出の暗証番号は、他人に容易に推測されないような数字(例えば、 「0000」、「1234」および生年月日、電話番号、自宅の番地等はお避けください)の組み合わせを用意す るとともに、 他人に知られることのないよう会員が善良なる管理者の注意をもって管理するものとします。」 と書かれているから(もしくは暗証番号は他人に推測されないような数字を設定して、誰にも教えてはいけ ないことになっているから)。 【まとめ】クレジットカードを使うときに注意することをまとめよう。 例) 契約とは法律上の約束事でいったん成立したら、内容を守らなければいけないことがわかった。 現在は現金以外のお金の代わりをするカードがたくさんあることがわかった。 クレジットは信用という意味で、クレジットカードは経済的に信用のある人だけが持てることがわかった。 クレジットカードは便利だが、借金をして物を買うことがわかった。 クレジットカードは自分のものではないので、管理をしっかりしないといけないと思った。 クレジットカードの会員規約は契約に関わるので、その内容を守ることが大切だと思った。

)」

  SHOP         一括払い   または分割払い 三者間 契約 商品・サービス   の提供 ②( 代金一括立替払い

(       

(       

クレジット 会社

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【クレジットカードの支払方法】 種 類 支払方法 手数料 一括払い 1回払い、ボーナス1回払いなど かからない 分割払い 購入の都度( 支払回数 )を決めて支払う 3/6/10/12/24/36回払 い な ど ( かかる ) リボルビング払い (「リボ払い」ともいう) 毎月( 一定額 )・( 一定率 )で支払う ( かかる ) ・クレジットカードの支払方法は主に(   3   ) 通りある。 ・(  分割  )払い、(  リボ  )払いなど、分割して代金を支払う場合は手数料がかかる。 ・カードショッピングの手数料とは(  利息  )のことで、お金のレンタル料である。 【分割払い、リボ払いの手数料をシミュレーションしてみよう】  今月6万円のスノボを買い、翌月3万円の洋服を買った場合の比較表(○○カード会社の場合) 種 類 条 件 支払終了時期 手数料 支払総額 一括払い 翌月一活払い 各購入月の翌月 0円 90,000円 分割払い スノボ6回払い、洋服3回払い 6か月後 2,466円 92,466円 リボルビング払い (「リボ払い」ともいう) 毎月1万円、元利均等払い 10か月後 5,618円 95,618円 【一括払い、分割払い、リボ払いのメリット、デメリットを書いてみよう】 種 類 メリット デメリット 一括払い 手数料がかからない。 高額な買い物では、一度に支払えるか心配な場合もある。 分割払い 1回当たりの支払額を抑えることができるの で、高額な買い物もできる。 支払終了時期と手数料が、あらかじめ分かる。 手数料がかかる。 買い物が増えると、1回当たりの支払額が多くなる。 支払回数は途中で変更できない。 リボ払い 毎月の支払額が一定なので家計管理がしやすい。 手数料がかかる。 買い物が増えるほど支払回数が増え、手数料の負担も重く なる。支払終了時期が分かりにくい。 【クイズに挑戦】ネットショッピング○×クイズに答えて、その理由を考えてみよう。  第1問:検索サイトで上位にランキングされる事業者のサイトは、人気があるので信用できる。 ○か×か? 自分の答え 正解(   ×   ) 理由: 例)インターネット上のWebサイトは、サイト制作の技術さえあれば著名な会社と同じようなもの を作ることができる。悪質なサイトや、日本語で表示されているからといって国内の事業者とは限らず、検 索サイトで上位に表示されているからといって信用できるかどうかを判断することは難しい。  第2問:ネットショッピングで購入した商品には、法律上のクーリング・オフ制度はない。 ○か×か? 自分の答え 正解(   ○   ) 理由: 例)クーリング・オフ制度とは、契約後も一定期間内であれば、消費者から一方的に契約を解除でき る制度。ただし、店舗販売や通信販売は、自ら申し込みをするのでクーリング・オフは適用されない。  第3問:クレジットカード番号を入力する際は、そのサイトが安全対策をとっているかどうか確認する。 ○か×か? 自分の答え 正解(   ○   ) 理由: 例)インターネットはオープンなネットワークなので、データを送受信する経路で盗み見られたり、 改ざんされたりする恐れがある。そのため、そのサイトがSSL(情報の暗号化)や3Dセキュア(本人認証シ ステム)などの対策をとっているか確認し、クレジットカード番号の情報を不正利用されないようにする。 ワークシート② クレジットカードで買い物をしてみよう 【ネットショッピングを使用する時に気を付けることをまとめてみよう】 例)  ・ 通信販売の場合、返品・交換できるかはサイトによって異なるため、申込時には、商品の表示(材質、サイ ズ、数量など)や購入条件(納期、支払方法、送料、支払手数料、返品条件)を確認してから申し込む。 ・そのサイトがSSL(情報の暗号化)や3Dセキュア(本人認証システム)などの安全対策をとっているか を確認する。 ・一般に流通している価格よりも大幅に安く販売されていないか、商品が模倣品でないか注意する。 ・所在地、代表者名、電話番号等の記載があるか、他の利用者の評価など事業者の情報をしっかり確認する。 ・申し込み画面や契約確認の受注メールなどは、必ず保管する。 【事例ワーク】次のトラブルに巻き込まれた場合、どうしたらよいか考えてみよう。        会員規約の画面から情報を集め、自分で回答を考えて発表しよう。 <事例1> 先輩から「財布を忘れたので、悪いけど クレジ ットカ ードを貸 してくれ る?後で お金は払 う から。 」と言 われて、 断りきれ ずクレジ ットカー ド を貸し た。と ころが先 輩から「 ごめん、 クレジッ ト カード をなく しちゃっ た。」と 言われた 。あわて て クレジ ット会 社と警察 に紛失届 を出した が、後日 先 輩も使った覚えがない20万円の請求が来た。クレジ ット会社に連絡すれば、この20万円は支払わなくて もよいか。 【まとめ】クレジットカードのトラブルを防ぐために気を付けることをまとめよう。 例) クレジットカードを受け取ったら裏面にすぐサインする。クレジットカードは他人に貸してはいけない。 暗証番号は誰にも教えてはいけない。クレジットカードを紛失したり盗難に遭ったら、クレジット会社と警察 にすぐに連絡する。利用明細書は必ず確認し、身に覚えのない請求は、クレジット会社にすぐに連絡する。 どちらかに○を付けよう 支払わなくてもよい 理由 ◆ヒント  会員規約第4条  例)会員規約でクレジットカードを他人に貸して不正利用されても支払責任を負うことになっているから。 <事例2> 財布の中にクレジットカードがないことに気付いた。ク レジット会社に連絡したが警察には届けなかった。使った覚えのな い30万円の請求が来たが、私は支払わなくてもよいか。 どちらかに○を付けよう 支払わなくてもよい 理由 ◆ヒント  会員規約第8条  例)警察に連絡していなかったため、クレジット会社の補償の条件を満たさないから。 <事例3> リボ払いで注文した6万円のスノボが催促しているにもか かわらず3週間経っても届かない。クレジット会社から請求書が届 いたが、所定の手続きをすれば私は注文した商品が届くまで支払い をストップすることができるか。 どちらかに○を付けよう ストップできる 理由 ◆ヒント  会員規約第13条  例) この場合は、クレジット会社に「商品が届くまで、私は代金を支払わない」と主張することができるから。

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金利  ) ×(  期間  ) 利息  )の割合。 75,000  )円 12 ) ×1か月 =(  6,250  )円 365 ) ×1日 =(  205  )円 元金分 利息分 返済総額 500,000 102,987 602,987 500,000 29,038 529,038 500,000 289,075 789,075 ・ローンとは(  金融機関  )からお金を借りることをいう。 例:(  教育  )ローン、 (  住宅  )ローン など ・クレジットカードには買い物だけでなく、お金を借りる機能もついている。  これを(  キャッシング  )機能という。 【ローン・キャッシングの注意点】 ・キャッシングは、ATMから簡単にお金が借りられる反面(  借り過ぎ  )に注意が必要。 ・ 借 金返済のために、A社、B社、C社へと新たな借金を繰り返し、返済困難な状況に陥ることを (  多重債務  )  という。 ・返済能力を超え、借金返済ができない場合は経済的な立ち直りを図る(  債務整理  )という方法がある。具体 的には任意整理、特定調停、個人再生手続き、(  自己破産  )がある。 ・万一の場合、一人で悩まず(  消費生活センター  )へ相談する。 【ローンやキャッシングを利用する時に注意することをまとめてみよう】 例) クレジットカードやローンを利用する前に、本当に必要かどうかよく考える。 買いたいものがあるときは、まず貯蓄をするなどして、借りる金額を最小限にする。 返済の見込みがない借金はしない。 クレジットカードやローンで支払う分は先に分けて管理する。 【信用は築くもの】 ・ 信用情報機関とは、クレジットやローンなどの (  契約内容  )や(  支払状況  )を一括管理している。 ・金融機関は、契約者の信用情報を信用情報機関に(  提供  )・(  照会  )し、信用を調査している。 ・支払の(  延滞   )が続くとその情報が金融機関で共有され、新たにクレジットカードを作るときや住宅ロー ンなどでお金を借りるときに(  審査  )が通らないこともある。 【まとめ】この学習全体を通して、あなたの意見が変わったところはどのようなところですか。 例) リボ払いはテレビや広告でよく見かけるので簡単に利用できると思っていたが、利息が高いことを知った。 クレジットカードを利用するときは、利息がいくらかかるか調べてから利用しないといけないと思った。 支払の延滞で、いざ住宅ローンを借りたいと思っても利用できないことがあることを知った。 クレジットカードやローンを利用する前に、本当に必要かどうか考えたいと思う。 長い  )ほど利息は増える。 支払総額  )がいくらになるか確認することが大切である。 500,000 500,000 500,000 ,00 0 200 ,00 0 300 ,00 0 400 ,00 0 500 ,00 0 600 ,00 0 700 ,00 0 800 ,00 0 900 ,000 元金分 利息分 利 息 (  29 ,03 8  )円 利 息 (  102 ,987   )円 利 息 (  289 ,075   )円 (円) 【ローン・クレジットカードのキャッシング機能とは】

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 髙 木 篤 夫  弁護士

 金 澤 正 美  教育庁指導部高等学校教育指導課指導主事

 永 井   愛  東京都立東村山高等学校.主幹教諭

 野 村 知 世  東京都立永山高等学校.主任教諭

編集・発行.東京都消費生活総合センター

.

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〒 162-0823 東京都新宿区神楽河岸 1-1 セントラルプラザ 16 階

.

.

.

Tel 03-3235-1157   Fax 03-3235-1505

.

.

 東京くらし Web http://www.shouhiseikatu.metro.tokyo.jp/

デザイン.

株式会社セルコ

.       

.

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〒 150-0002 東京都渋谷区渋谷 2-5-2

.

.

.

Tel .03-3409-8923

平成 27(2015)年 3 月発行

参照

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