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Academic year: 2021

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(1)

吉本興業株式会社

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中期経営戦略

(2)

ビジネスモデル

コンテンツ配給

コンテンツ制作

タレント・マネジメント

『吉本興業はタレントマネジメントを基盤としたコンテンツ制作会社となる!』

⇒マネジメント&コンテンツ制作機能が基礎のモデル

Example: トヨタは外部環境の変化に 敏捷に対応している。 東欧市場の開放、中国市場 の成長という新規市場への 参入(⇒ex.吉本興業のブロ ードバンド市場)である そして、SUVなど新型ビーク ル(⇒ex.吉本興業にとって 課金コンテンツやスポンサー ド・コンテンツ)などへの参画 である。 しかしこれは、基本的にはト ヨタのビジネスモデルの変貌 ではない。 トヨタが上記の分野に対応 できるのはトヨタの自動車開 発力と製造能力が基礎とな っている。 これは、吉本興業ではタレント マネジメントとコンテンツ制作 の力である。 新規市場向けに新たな自動 車を開発し、導入する。 これを恒常的に行うトヨタはさ らに強い会社となる。 新たなコンテンツ市場に向け てマネジメントを基盤にコンテ ンツを制作する吉本興業も恒

【配給・配信の戦略】

①ブロードバンド事業、

      音楽&DVD

  ◎課金

  ◎スポンサード・コンテンツ

②戦略グループ化

  ◎配給・配信先の開拓

  ◎インフラ企業との提携

③資本獲得

  ◎子会社上場

  ◎ファンド

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吉本興業株式会社

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      【吉本興業の中期経営戦略】

【MISSION】

タレントマネジメントを基盤としたコンテンツ制作会社となる!

【吉本興業の強み】 ◎吉本興業の最大の資産は、タレントマネジメントであり、全てはそれを基盤とする派生ビジネスとなっている。したがっ て吉本興業の事業基盤は、タレントマネジメントを経営の中核にし、タレントを発掘、育成、マネジメントすることにあ る。そしてそのビジネスの発信源の中心を劇場としている。吉本興業はタレントマネジメントと劇場システムに全ての資 源の源泉があるといえる。その次のフェーズとしてコンテンツを制作し配給・配信する機能がある。コンテンツの分野で、 その中核は「お笑い」であり、「お笑い」は吉本興業の事業分野の根幹である。 ◎吉本興業の「強さ」は、タレントマネジメントと劇場運営という「情」を扱うことにある。「情」は、情熱、情緒、情 趣、情愛、情報につながる。長い時間と人間関係、そして先輩タレントから後輩タレントに受け継がれるもの、劇場によ り共有し、学ぶもの、それらの『情』は、経営システムの構築や内部統制などで容易に構築することのできない吉本興業 が独自に保有する最も大切な経営の『要』である。 ◎吉本興業は、タレントを大切にしながら、激変するメディア環境を検証し、各メディアにとって最良な戦略を構築し、 最適なるコンテンツを制作し、配給・配信することが基本行動指針となっている。吉本興業のビジネスモデル『三層構造 モデル』は、エンタテインメントビジネス分野では最強のものである。これは米国ハリウッドの映画会社が採用していた 基本ビジネスモデルに相似しており、その発展系である。 ◎吉本興業は躍進のための事業をブロードバンドとしてきた、そのひとつの証として吉本興業グループのブロードバンド 事業を担う株式会社ファンダンゴの株式上場を行った。今後もブロードバンド分野は大きな成長市場として吉本興業は注 力していく。しかしブロードバンドのビジネス機会はその普及とともに日々変化しており、それらに半歩先んずることが 成長の鍵になることを基本とする。 ◎吉本興業は、昨年期にリ・エンジニアリングを行い、ミッションに向けて全ての経営資源を注力できる組織体制が整っ た。事業分野はタレントマネジメント業務とコンテンツ制作業務、興行・配給・配信業務、そして不動産管理業務となり、 吉本興業の方向性を明確にし、経営資源の集中投資を効率よく行えるようになっている。

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      【外部環境と戦略】

今日メディアを取り囲む環境は日々激変している。地上波TVに加えて携帯電話、ブロードバンドなど新たなメディアが生ま れてきた。その中 コンテンツビジネスにおいて収益を取り込む方法も、コンテンツ制作の受注、課金と、スポンサーからの 発注であるスポンサード・コンテンツという新たな形態まで、多様化している。 地上波TVが、メディアの王様であることに将来にわたり変わりはない。そして地上波TVはワンセグなど新たなメディア、配 信方法にも参画し、その強みを更に強化もしている。当分野は吉本興業が更なる成長の分野としていかなければならない。 また携帯電話を通したブロードバンドなど、その他のメディアの発展もあり、吉本興業としてそれら新分野における売上を獲 得する。吉本興業にとってそれらに向けての投資とリターンの調整が取れる可能性が広がっているということである。 日本における広告・宣伝費は6兆円を超えるとされるが、そのフローは各メディアの機能と位置づけで年々変化している。ま ず吉本興業としては如何にその6兆円の流れを確保するかを検討しなければならない。つまりスポンサー→広告代理店→テレ ビ局→制作会社なのか、スポンサー→ネット向け広告代理店→ネットコンテンツ配信会社なのか、スポンサー→制作会社→ブ ロードバンドなのか・・・。いずれのフローにも対応できる機能の柔軟性を持たなくてはならない。そして一方携帯電話課金、 DVDなど課金コンテンツもその簡便さやメディアの特性に合致したコンテンツで市場を大きくしている。この課金できるコ ンテンツの制作力の強さは、ひとつの指標ではコンテンツ制作会社の強さといえるはずである。これは、ユーザー→制作会社 のフローである。 要約すれば、吉本興業は、 ①地上波TVを中心に、 ②課金ビジネスとしてDVD、携帯電話を含むブロードバンドを新規コンテンツ、音楽コンテンツで成長市場として取り込み、 ③新たに台頭するスポンサード・コンテンツのビジネスのあり方を追求する        ということである。

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吉本興業株式会社

5

①地上波TV

②課金

  DVD&BB

③スポンサード・  コンテンツ

【ニーズ変化への対応と各市場の成長率】

スポンサー

【 3つのニーズの獲得! 】 ①吉本興業は地上波TVは、将来もその地位を有していると考え、さらに当市場での成長を試みる。(視聴者&スポンサーのニーズ) ②また近年確立されたDVDや携帯電話、CS、BBなどを経由した課金コンテンツの飛躍的な成長も取り込む。(視聴者のニーズ) ③最近企業は、新聞やラジオの宣伝費をブロードバンドなどに向け始めた。いち早く当分野でのポジション構築を試みる。   (スポンサーのニーズ)

視聴者

成長

6

(6)

       

【戦 略】

① タレントを最も大切な資産と認識し、その発掘・育成と活躍の場の創造を行う。 ② 地上波の市場はいまだ巨大である。吉本興業は更に当分野での成長を目指す。 ③ ブロードバンド向け各種コンテンツを課金モデルで成立させる。 ④ 近い将来台頭するスポンサード・コンテンツのノウハウを蓄積する。 ⑤ 新規分野に対応するため適正な投資(人、モノ(コンテンツ含む)、金)を行う。 ⑥  吉本興業グループの各社が、お互いの機能を理解し有機的に協調できるようにする。 ⑦ 上記を日本を中心としたアジア、そして米国で行える基礎づくりをする。 ⑧ 「情」の経営システムを尊重する。        

【戦 術】

① タレントを最も大切にし、最適な形で活躍の場としての劇場を含むメディアをタレントに提供する。 ② コア事業をタレントマネジメントを基盤としたコンテンツ制作事業として、選択と投資を行う。 ③ 新たなメディアに合致したタレントを育成し、最適なコンテンツを制作する。 ④ 多メディアを活用し、連携を行えるようにする。 ⑤ ブロードバンド向け、DVD向けなどへ課金ができるコンテンツの制作機能・能力を獲得する。 ⑥ 音楽、映画コンテンツを新たな事業育成分野として位置づける。 ⑦ スポンサーと制作者との関係をスポンサード・コンテンツの側面から検証する。 ⑧ 外部環境に合致させるために、恒常的な事業変革を行う。。 ⑨ 更なるインフラ事業者との提携によりメディア環境の変化に呼応できるようにする。 ⑩ 海外コンテンツ関連会社との提携により地域的な拡大やコンテンツの種別の拡大を行う。

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吉本興業株式会社

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【財務的目標】

吉本興業は、社内的、財務的な年次目標数値の設定はあるが、それを天井とはしない。中期経営戦略としては新たな収 益方法やビジネスモデルを適時採用できるようにできるだけ柔軟性のある財務的な経営戦略を心がける。 なぜなら外部環境により、例えば請負のコンテンツ制作からDVD、ブロードバンドなど収益性の高いビジネスへの大 きな移行を期待しているが、これらは技術革新などの外部環境からの影響が大きく、その変化は厳しい、従って長期的 な売上などの財務的な目標には合致しないからである。言い換えるなら売上主義から、営業利益とキャッシュフロー主 義への変貌である。 また吉本興業は、昨年期リ・エンジニアリングを行った。売却したクルーズ事業や外食事業などの売上は減少となるが、 事業分野はタレント・マネジメント業務とコンテンツ制作業務、それらの周辺業務、そして不動産管理業務に集約させ た。 経営戦略の明確化と経営資源の効率的な活用は今期からさらに有効となり、ビジネスモデルは強化され、ミッションの 達成は必ず果されるはずである。また必要に応じて資本的・財務的なリ・エンジニアリングを適時に行い財務戦略を実 行できる体制も構築できた。このような円滑な経営体制と財務的な体制の協調は今後も戦略実行の基礎となる。 営業利益は、3年スパンで恒常的に向上させるように経営努力を行う。1年単位ではなく、3年単位での成長を目指すことに より、激変する環境に経営戦略を合致させていく。基本的には既存ビジネスの更なる成長と新規ビジネスの取り込みで 営業利益は今後3年で年平均5%以上の向上を図る。そして中・長期的に、大きく飛躍できるように経営基盤を整え、成 長分野に経営資源を投入していく。 吉本興業の営業利益は3年周期で恒常的に上昇し、かつキャッシュフローも潤沢で財務的に健全な成長を続けていく!

参照

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