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第2分科会(分科会報告,大会報告 会務報告)

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Academic year: 2021

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経済教育33号  189 活動と「ミクロ経済学」や「マクロ経済学」を結びつ けて教えることへの困難や疑問,また,数学的な限界 概念の指導が現場ではきわめて困難を伴うことなどが 提起された。  総じて,このセッションでは,我が国における大学 の経済学教育と高校の経済教育のギャップの拡大が一 層深刻なものになっていることが浮き彫りになった。  (文責:松本朗,二宮健史郎) 第 2 分科会  第 2 分科会は,テーマ「小中学校の経済教育」のも とに 2 本の報告が行われた。座長は,岩田年浩(京都 経済短期大学)と中里弘穂(福井県立大学)が務めた。  第 1 報告では,太田正行会員(慶應義塾大学)が 「中学校における経済教育授業実践について─企業の 社会的責任を事例に─」というテーマで報告を行った。 参加者は 18 名と少なかったが活発な議論が行われた。 報告内容は中学校の社会科における経済教育の実践に 基づく分析,考察であった。社会科では教科書により 単元,学習テーマの並べ方に相違が見られることから 学習指導要領の分析を経年的に行い,平成 14 年と 25 年で教科書の内容が変化していることに着目した。そ の中で企業の社会的責任につき生徒に調査させ,まと めさせたところ,生徒が興味を示し積極的な取り組み を行い,学習効果があったという事例が報告された。  参加者からの主な質問は,「学習指導要領がどのよ うに変化したのか」,及び変化した理由を問うものと, 「生徒の調査内容は社会的貢献だけで社会的責任の方 には及んでいないが,企業の社会的責任と社会的貢献 の違いを生徒が理解しているのか」など生徒の理解を 問うものであった。また,生徒の調査内容が良い企業 の例だけであるが,今話題となっているいわゆるブ ラック企業と呼ばれる問題のある企業などの調査も行 うと面白いと思うなどの意見があった。  第 2 報告では,猪瀬武則会員(日本体育大学)が 「小学校社会科の経済教育内容を問いなおす─経済概 念に内包する道徳性─」いうテーマで報告を行った参 加者は 26 名であった。経済教育は,社会科学教育で あるという考え方が,社会科教育の基本認識であると 考えられる。しかるに小学校の社会科の経済教育に関 わる内容に道徳性があることに問題はないのかという 問題意識の下,小学校の経済教育の内容など多くのス ライド画面を使用して報告がなされた。質疑応答の時 間が短くなってしまったが,教育学を専門とする参加 者も多く専門的立場からの意見交換がなされた。  参加者からの主な意見としては,初期社会科には価 値が含まれている,高校生の社会科テキストにはあか らさまに道徳的内容が含まれているなど報告者の論調 に賛同するものが多かった。論議の時間が少ないまま 報告終了時間を迎え,報告者より報告に対するさらな る質問・ご意見があればメールをいただきたいとの言 葉で終了となった。 (文責:中里弘穂) 第 3 分科会  報告は以下の 3 本。それぞれについて行われた討論 の内容は次のとおりである。  木村雄一「経済学入門としての経済学史」は,社会 科教員養成における経済学の入門教育において理論, 政策,歴史全般を網羅的かつ初歩的に教えるうえで, 経済学史教育が意義あることを授業アンケート調査で の評価をつうじて論じたものであった。  テキストは詳細なリーディングリストとコピーの配 布によっており,授業内容(範囲)はスミス,マルク ス,ケインズを中心に現代経済学とその思想まで幅広 く扱っていることが明らかにされた。また,学生の経 済に対する拒否感(それは教員養成の場合,生徒に通 じる)をどのように克服し,興味関心を涵養するかに ついては,歴史と現代の経済問題にそれぞれの経済学 者がどのように取り組んだかを興味深く説明すること, そして経済をよい広い社会認識の中に位置づけること の重要性などが論点として出された。  柴田透「金融危機と経済教育─リーマン・ショック 後の経済学教科書の変化」は,アメリカにおける経済 学の入門用,専門課程導入用教科書を題材に,2008 年リーマン・ショック後に出された教科書がそれ以前 の版と比べて,金融危機やインフレなどについてどの 程度,扱いが変わったかを調べた結果,大きな変化が ないというものであった。  この結果について,新しい経済現象については解明 がなされ,その理論的結果が教科書に反映されるあい だの時間差の問題,リアルビジネスサイクルモデルに たいする新しいモデルの可能性およびデータとの整合 性,それとの関わりでハイマン・ミンスキーの金融不 安定性論の評価,そして意思決定の問題を扱う行動経 済学の成果が既存のモデルと整合的かどうか,理論と 価値観との一体性などが議論された。  飯嶋香織「大学生の金融リテラシーに関する調査研 究(2)」は,大学生 715 名を対象としたアンケートか The Japan Society for Economic Education

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