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食道がんとは がんとは 悪性の腫瘍 ( しゅよう ) です 食道がんは 食道の内側の粘膜にがんができる病気です 日本における2004 年の食道がんの患者数をみてみると 男性 15,215 人 女性 2,600 人となっており 女性女性よりもよりも男 性に多い病気であることが分かります 国立がん研究セ

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((((2010201020102010年年年年11111111月月月月19191919日 第日 第日 第日 第1111版公開)版公開)版公開)版公開) 「やさしい解説」では、病気について、一般の方向けにやさし く解説しています。どんな病気なのか、どんな人がかかりや すいのか、病気に関係する臓器のしくみやはたらき、症状や 検査の方法、治療の種類、日常生活上の留意点などをわか りやすい言葉と図を用いて解説しています。 この「やさしい解説」は、Mindsが作成しており、専門医による 監修を受けています。 実際の診療にあたっては、主治医をはじめとする医療者に 相談されることをお勧めします。  

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食道 食道 食道食道がんとはがんとはがんとはがんとは???? がんとは、悪性の腫瘍(しゅよう)です。 食道がんは、食道の内側の粘膜にがんができる病気です。 日本における2004年の食道がんの患者数をみてみると、男性15,215人、女性2,600人となっており、女性女性女性女性よりもよりもよりもよりも男男男男 性性性性にににに多多多多いい病いい病病病気気気気であることが分かります※。 ※国立がん研究センターがん対策情報センター がん情報サービス 罹患データより 図 図 図 図1111・がんの・がんの・がんの・がんの罹患者罹患者罹患者罹患者数数数数((((部位別部位別) 部位別部位別) ) ) 2004200420042004年年年年 注:上記表中の「その他」には、口腔・咽頭、喉頭、卵巣、膀胱、脳・中枢神経系、甲状腺、悪性リンパ腫、多発性骨髄腫、白血病などが含まれる 出典:地域がん登録全国推計によるがん罹患データ(1975年~2004年)(国立がん研究センターがん対策情報センター)より作成  

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食道 食道 食道食道のつくりとはたらきのつくりとはたらきのつくりとはたらきのつくりとはたらき 食道は、横から見たとき、空気の通り道である気気気気管管管管と背骨背骨背骨背骨にはさまれた場所にあります。 のどのど元のどのど元元元からからからから胸胸胸胸のの中のの中中中をををを通通通通りり、胃りり、胃、胃、胃へつながるへつながるへつながるへつながる管管管管状状状状のののの臓臓臓臓器器器器で、日本の成人では25cm程の長さがあるといわれて います。 食道は、のどから胃に向かって下記の順で区分けされており、胸部食道は、頭の方から、さらに細かく上部、上部、上部、上部、 中部、下部中部、下部中部、下部中部、下部の順に分けられています。 図図図図2222・・・・食道食道食道食道のつくりのつくりのつくりのつくり 食道壁は、内側から6つの層が重なってできています。 筋層からなる筋肉がゆるんだり縮んだりして、飲飲飲飲みみみみ込込んだ込込んだんだんだ飲飲飲飲食物食物食物食物をを胃をを胃胃へ胃へへへ送送送送りり込りり込込込むむむむはたらきをしています。

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5 5 どんな どんな どんなどんな人人人人がかかりやすいのがかかりやすいのがかかりやすいのがかかりやすいの???? 飲食物の通り道である食道の空間が狭い食道狭窄(きょうさく)症や食道アカラシア*といった食道食道食道食道のののの病病病病気気気気の ほか、食道食道食道食道にににに刺激刺激刺激をあたえ刺激をあたえをあたえをあたえ続続続続けるけるけるけるような日常生活が、食道がんを引き起こす危険因子として、関係してい るといわれています。 *食道アカラシアとは? 食道の神経が変性して食道の動きが悪くなり、飲食物をうまく胃へ送り込めなくなる病気  

<食道

<食道

<食道

<食道がんのおもな

がんのおもな

がんのおもな

がんのおもな危

危険

険因子>

因子>

因子>

因子>

  ● ● ●● おおおお酒酒酒酒 ● ● ●● 喫煙喫煙喫煙喫煙 ● ● ●● 熱熱熱熱いいいい物物物物をををを飲飲食飲飲食食食するするするする食習慣食習慣食習慣食習慣                                        ● ● ●● 栄栄栄栄養不足養不足養不足養不足 ● ● ●● 食道食道食道食道のののの病病病病気気気気  

(5)

5 5 どんな どんな どんなどんな症症症症状状状状がでるのがでるのがでるのがでるの???? 食道がんの初期に見られる症状として、食べ物を飲み込んだときに胸の奥がチクチク痛んだり、熱いものを 飲み込んだときにしみるように感じるといった症状が挙げられます。 しかし、目立った症状が出ないことも多く、がんががんががんががんが進行進行進行進行するにつれてするにつれて徐するにつれてするにつれて徐徐徐々々々々にににに自自覚自自覚覚覚症症症症状状状状がががが現現現現れてきますれてきますれてきますれてきます。。。。 また、がんががんががんががんが食道食道食道食道にににに近近近近いいいい臓臓臓臓器器器器にににに及及及んだり及んだりんだりんだり、離、離、離、離れたれたれたれた臓臓臓臓器器器器にににに転転転転移移移移したりするしたりするしたりするしたりすることによっても症状が現れま す。 たとえば、肺や気管に病変が及ぶと咳が出ますし、声帯を動かす反回反回反回反回((((はんかいはんかいはんかいはんかい))))神神神神経経経経にまで広がって神経 が麻痺すると、かすれ声になったりします。  

<食道

<食道

<食道

<食道がんのおもな

がんのおもな

がんのおもな

がんのおもな症

症状

状>

  ● ● ●● 飲飲飲飲食物食物食物食物がのどにつまるがのどにつまる感がのどにつまるがのどにつまる感感感じじじじ ● ● ●● 飲飲飲飲食物食物食物食物ををを飲を飲飲飲みみみみ込込むと込込むとむとむと、痛、痛、痛、痛みをみをみをみを感感感感じるじるじるじる ● ● ●● 飲飲飲飲食物食物食物食物のの刺激のの刺激刺激刺激でしみるでしみるでしみるでしみる ● ● ●● かすれかすれかすれかすれ声声声声 ● ● ●● 咳咳咳咳 ● ● ●● 胸胸胸胸やややや背中背中の背中背中ののの痛痛痛痛みみみみ  

(6)

どんな どんな どんなどんな検検検検査査査査をするのをするのをするのをするの????

◆診察

診察

診察

診察

診察時には、医師による問診、視診、問診、視診、問診、視診、問診、視診、触触触触診診診診などが行われます。 食道がんでは、症状のほか、危険因子となるお酒や喫煙といった生活習慣生活習慣生活習慣生活習慣についても尋ねられたり、食道がんが 首や鎖骨のリンパリンパリンパリンパ節節節節にににに転転転転移移移移していないかを調べるために、腫れや硬さの有無などを診ていきます。

◆検

検査

食道がんの検査では、一般的に以下のような検査を行います。 表 表 表 表1111・・・・食道食道食道食道がんのがんのがんのがんの検検検検査査査査 検 検検査検査査査のののの種類種類種類種類 内内内内 容容容容 口から服用したバリウムという造影剤が、食道を通過する様子をエックス 線で撮影し、食道壁の異常がある場所を調べる 内視鏡と呼ばれる小さなカメラを口や鼻から挿入して、モニターに映し出 される食道の中を観察し、食道壁の異常、がんの有無や広がりの程度な どを調べる 必要に応じて、組織を採ってがん細胞の有無や種類を調べる 耳では聞きとれない音波をからだにあて、食道や周りの臓器の状態を調 べる 先端に超音波装置がついた内視鏡を口から挿入し、がんが食道の壁の どのくらいの深さにまで達しているのかを調べる エックス線で撮影した映像をコンピュータで計算して、人体を輪切りにし た状態に画像化し、食道がんのある場所、進行の度合い、転移の有無 や程度を調べる 磁場と電波を用いて、体内の状態をさまざまな方向から鮮明に画像化 し、食道がんのある場所や状態を調べる FDG[フルオロデオキシグルコース]という特殊な薬を体内に注射し、がん の有無や進行の度合い、転移の部位を調べる からだにほとんど害のない放射性の検査薬を血管に注射して、ガンマカ メラという機器で撮影し、食道がんが全身の骨に転移しているかを調べ る  

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食道 食道 食道食道がんはどのようにがんはどのようにがんはどのようにがんはどのように進行進行進行進行するのするのするのするの???? がんは、放っておくと進行し、食道以外の臓器に広がったり、離れた臓器に転移する可能性があります。 特に食道がんでは、血液の流れを介して肺肺肺肺・・・・肝肝肝肝臓臓臓臓・・・・骨骨骨骨に転移しやすく、また、リンパリンパリンパリンパ液液液液のの流のの流流流れをれをれをれを介介介介してして胸してして胸胸胸のののの中中中中はははは もとよりもとよりもとより、首もとより、首、首、首やおやおやおやお腹腹のリンパ腹腹のリンパのリンパのリンパ節節節節にも転移しやすいといわれています。 食道がんは次のように進行し、その度合いは進行度進行度進行度進行度[[[[ステージステージステージステージ]]]]という段階で表されています。 表表表表2222・・・・食道食道食道食道がんのステージがんのステージがんのステージがんのステージ 進行度 進行度 進行度 進行度 [[[[ステージステージステージステージ]]]] 0000 がんは粘膜の中にとどまっていて、転移していない IIII がんは粘膜筋板までにとどまっているが、もっとも近いリンパ節へ転移している または、がんは粘膜下組織 か そ し き [粘膜下層]までにとどまっている II IIIIII がんは粘膜下組織までにとどまっているが、食道に近いリンパ節へ転移している または、がんは固有筋層 きんそう まで達していて、食道にもっとも近いリンパ節へ転移している もしくは、がんは外膜まで広がっているが、転移はしていない III III IIIIII がんは外膜まで広がっていて、食道の周囲のリンパ節まで転移している または、がんが周りの臓器に広がっている IV IVIVIV IVA IVA IVA IVA がんは周りの臓器に広がっていて、食道から離れたリンパ節へも転移している IVB IVB IVB IVB がんは遠く離れた組織や臓器へ転移している 出典:日本食道学会編集.臨床・病理 食道癌取扱い規約 2007年4月 【第10版第1刷】.金原出版 より作成 図図図図3333・・・・食道食道食道食道のののの壁壁におけるがんの壁壁におけるがんのにおけるがんのにおけるがんの広広広広がりがりがりがり

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がんの がんの がんのがんの転転転転移移移移・・・・浸潤浸潤とは浸潤浸潤とはとはとは???? がん細胞が、発生した場所で増え続けていくとともに、周りの器官に直接広がっていくことを浸潤浸潤浸潤浸潤((((しんじゅんしんじゅんしんじゅんしんじゅん))))といい ます。 がん細胞が周囲にある血管やリンパリンパリンパリンパ管管管管に入り込み、血液やリンパ液の流れによってたどり着いた場所で広がること を転転転転移移移移といいます。 転移に関する用語は、転移の仕方によって、次のようなものがよく使われます。 表表表表3333・・・・転転転転移移移移のののの種類種類種類種類 がん細胞が、周囲にあるリンパリンパリンパリンパ管管管管に入り込み、近くのリンパ節に転移し、さらにリンパ 液に乗って運ばれ、遠くのリンパ節にまで広がっていく がん細胞が、近くの毛細血管毛細血管毛細血管毛細血管や静静静静脈脈脈脈に入り込み、血液の流れに乗って運ばれ、たど りついた臓器で広がっていく がん細胞が、臓器のもっとも外側の膜から浸潤浸潤浸潤浸潤し、胸腔や腹腔内にあたかも種をまい たように散らばって広がっていく 図図図図4444・・・・浸潤浸潤浸潤浸潤・・・・転転転転移移移移のしくみのしくみのしくみのしくみ

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5 5 どんな どんな どんなどんな治療治療治療治療をするのをするのをするのをするの????

◆手術療法

手術療法

手術療法

手術療法

食道がんを治療するための手術は、がんを取り除く切除・郭清(かくせい)と、飲食物の通り道をつくる再建(さいけ ん)の2つの操作からなっています。 表 表 表表4444・・・・食道食道食道食道のののの手術手術手術手術 食道切除 食道切除 食道切除 食道切除 皮膚を切り開いて、食道にできたがんを取り除く手術 がんの周囲のリンパ節も取り除くことがある 食道再建 食道再建 食道再建 食道再建 自分の胃や腸などの臓器の一部を利用して、食道にできたがんを取り除 いた部分につなぎあわせて、食道のはたらきを代用させる手術 手術後には、痛みが生じたり、出血や感染などの合合合合併併併併症症症症を引き起こすことがあります。 特に食道がんの手術は、声帯の動きを司る反回(はんかい)神経が傷ついて麻痺すると、肺炎やかすれ声を引き 起こすこともあります。

◆内

内視鏡治療

視鏡治療

視鏡治療

視鏡治療

内視鏡という医療機器を口から挿入して、食道の内側を直接見な がら、食道がんを取り除く内内内内視鏡治療視鏡治療視鏡治療視鏡治療もあります。 がんが食道壁の浅い部分にとどまり、リンパ節への転移がない場 合に適しています。 手術よりも患者さんのからだにかかる負負負負担担担担がががが少少少少ないないないないことから、近 年、幅広く行われています。 表 表 表表5555・・・・代表的代表的代表的代表的なななな内内内内視鏡治療視鏡治療視鏡治療視鏡治療 食道がんの下の粘膜下組織[粘膜下層]という部分 に、医療用食塩水などを注射して、がんの部位を盛り あげ、そこに細い針金を巻きつけ、電流を流して食道 がんを切り取る治療 食道がんの周囲より少し広い範囲の下の粘膜下組織 [粘膜下層]という部位に、医療用食塩水などを注射し てその部位を盛りあげ、針状の電気メスで粘膜をは ぎとる治療

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◆化

化学

学療法

療法

療法

療法・・・・薬

薬物療法

物療法

物療法

物療法[[[[抗

抗がん

がん

がん

がん剤

剤を

を用

用いた

いた

いた

いた治療

治療

治療

治療]]]]

抗 抗 抗 抗がんがんがんがん剤剤剤剤といわれる薬を点滴したり服用したりして、からだの どこかにひそんでいるがん細胞を破壊する方法です。 食道がんを小さくしたり、食道がんによる症状をやわらげたり するために行います。 この治療では正常な細胞に影響をあたえることもあり、次のよ うな副作用副作用副作用副作用がみられることがあります。 副作用が出ないようにするため、治療の直前に吐き気止めの薬を服用したり、 手洗いやうがいをして感染を予防するなどの対策がとられています。  

<抗

<抗

<抗

<抗がん

がん

がん

がん剤

剤の

の一般的

一般的

一般的

一般的な

な副作用>

副作用>

副作用>

副作用>

  ● ● ● ● からだがだるいからだがだるいからだがだるいからだがだるい ●●●● 吐吐吐吐きききき気気気気・・・・吐吐吐吐くくくく ● ● ● ● 食欲不振食欲不振食欲不振食欲不振 ●●●● 下痢下痢下痢下痢 ● ● ● ● 口口口口内内内内炎炎炎炎 ●●●● 脱脱脱脱毛毛毛毛 ● ● ● ● 免疫力免疫力免疫力免疫力がががが低下低下低下低下しししし、感染、感染を、感染、感染ををを引引引引きき起きき起起起こしやすいこしやすいこしやすいこしやすい

◆放射線療法

放射線療法

放射線療法

放射線療法

食道がんの周辺に、エネルギーのエネルギーのエネルギーのエネルギーの強強強強いいいい放射線放射線放射線放射線をあて、がん細胞を破壊する方法です。 放射線をあてる場所によって、2つの方法があります。 表 表 表表6666・・・・放射線療法放射線療法放射線療法放射線療法のののの種類種類種類種類 外照射外照射外照射外照射 放射線をからだの外側から食道がんにあてる 腔 腔 腔 腔内内内内照射照射照射照射 細長い管状の医療機器を口から挿入して、放射線をからだの内側から食 道がんにあてる この治療では、放射線の影響により、皮膚が炎症を起こすことがあります。

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そのような場合には、放射線をあてた部位の皮膚を冷やしたり、ガーゼでおおうなどして、外部の刺激から保護 します。 ほかにも、次のような副作用があり、うがいや手洗いをする、からだをゆっくり休めるなどの対策が必要となりま す。  

<放射線療法

<放射線療法

<放射線療法

<放射線療法の

の一般的

一般的

一般的

一般的な

な副作用>

副作用>

副作用>

副作用>

  ● ● ● ● からだがだるいからだがだるいからだがだるいからだがだるい ● ● ● ● 免疫力免疫力免疫力免疫力がががが低下低下低下低下しししし、感染、感染を、感染、感染ををを引引引引きき起きき起起起こしやすいこしやすいこしやすいこしやすい ● ● ● ● 放射線放射線放射線放射線をあてたをあてたをあてたをあてた部位部位部位部位のののの皮膚皮膚が皮膚皮膚ががが炎症炎症炎症炎症をををを起起起起こすこすこすこす  

◆化

化学

学放射線療法

放射線療法

放射線療法

放射線療法

抗がん剤を用いた化化化化学学学学療法療法療法療法[[[[薬薬物療法薬薬物療法物療法物療法]]]]と、放射線をあてる放射線療法放射線療法放射線療法放射線療法を同時に行う方法です。 近年では、がんの進み具合によっては、手術を行うのと同じくらいの治療効果が得られることがあるといわれて いて、手術の代わりに行われることもあります。

◆手術

手術

手術

手術の

の前後

前後

前後に

前後

に行

行う

う補助療法

補助療法

補助療法

補助療法

手術をする前や手術をした後に、抗がん剤を用いたり、食道がんに放射線をあてる方法です。 がんを小さくして手術で取り除けるようにする、もしくは手術で取り除けなかったがんが、再び増殖することを予防 するなどの目的で行われます。

◆対

対症療法

症療法

症療法

症療法・・・・緩和

緩和

緩和

緩和ケア

ケア

ケア

ケア

対対対対症療法症療法症療法症療法は、がんによって食道の内側が狭くなり、飲食物が飲み込みにくく食事ができないといった症状を一時 的に改善させる治療で、次のような方法があります。 表 表 表 表7777・おもな・おもな・おもな・おもな対対対対症療法症療法症療法症療法 食道の狭くなった部分に、筒型のステントという医療器具を挿入 して押し広げる 食道がんは取り除かずに、がんより上の部分と胃をつなぎあわ せることによって、あらたな飲食物の通り道をつくる方法で、ステ ントが挿入できないときに行う お腹にあけた穴から胃または腸に医療用の管を通し、液状の栄 養剤などを注入する ステントの挿入やバイパス手術ができないときに行う 緩和緩和緩和緩和ケアケアケアケアは、患者さんの体力が弱っていたり、がんが全身に転移している場合などに行われる治療です。 からだに負担のかかる手術や抗がん剤による治療ではなく、患者さんが自分らしく生活していけるよう生活生活生活生活のののの質質質質 をををを保保保保つことをつことをつことをつことを重視重視重視重視しています。 なかでも激しい痛みは患者さんの生活の質を大きく低下させるため、痛痛痛痛みをコントロールするみをコントロールするみをコントロールするみをコントロールすることはとても大切

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むしろ痛みがなくなることで、よく眠れる、食事ができるなど生活生活生活生活のののの質質を質質ををを高高高高めるめるめるめる効果があることが分かっていま す。

◆セカンドオピニオン

セカンドオピニオン

セカンドオピニオン

セカンドオピニオン

主治主治医主治主治医医医とはとはとはとは別別の別別ののの医医医医師師に師師ににに自分自分自分自分のの病のの病病病状状状状についてについて説についてについて説説説明明明明・・・・確認確認確認確認しししし、治療方針、治療方針、治療方針、治療方針についてについて意見についてについて意見意見意見をををを求求求求めるめるめるめることを「セカンセカンセカンセカン ド・オピニオンド・オピニオンド・オピニオンド・オピニオンを求める」といいます。       自分 自分 自分 自分がががが受受受受けたけたけたけた診診診診断内断内断内断内容容容容やややや治療方法治療方法治療方法治療方法にににに疑問疑問や疑問疑問ややや不安不安不安不安をををを 感 感 感 感じるじるじるじる場合、十分納得場合、十分納得場合、十分納得場合、十分納得したうえでしたうえでしたうえでしたうえで、自分、自分、自分、自分のライフスタイのライフスタイのライフスタイのライフスタイ ルに ルに ルに ルに合合合合ったったったった治療方法治療方法治療方法治療方法をををを選選択選選択択択するためにするためにするためにするために、主治、主治医、主治、主治医医医以外以外以外以外 の の の の医医医医師師師師からからからから意見意見意見意見をををを聞聞くことが聞聞くことがくことがくことが、役立、役立、役立、役立つつつつ場合場合場合場合もあるでしもあるでしもあるでしもあるでし ょう ょう ょう ょう。。。。    

(13)

食道 食道

(14)

5 5 日常生活 日常生活 日常生活日常生活ではどんなことにではどんなことにではどんなことにではどんなことに気気気気をつければいいのをつければいいのをつければいいのをつければいいの???? 治療後は、処方された薬を正しく服用し、定期的に診察や検査を受ける必要があります。 また、食道は飲み込んだ飲食物を胃へ送り込むはたらきをしているため、過剰な負担がかからないよう、食生活食生活食生活食生活 にににに十分注意十分注意十分注意十分注意しましょう。 そのほかの注意点には、次のようなものがあります。  

<日常生活

<日常生活

<日常生活

<日常生活で

で気

気をつけること

をつけること

をつけること

をつけること>

  【食事】 【食事】 【食事】 【食事】 ● ● ● ● 少少少少しずつしずつしずつしずつ飲飲食飲飲食食食しししし、、、、 よくかんでゆっくりと よくかんでゆっくりと よくかんでゆっくりと よくかんでゆっくりと飲飲飲飲みみみみ込込込込むむむむ ● ● ● ● 食後食後食後食後はははは座座った座座ったったった姿勢姿勢姿勢姿勢をを30をを303030分分分分ほどほどほどほど保保保保つつつつ ● ● ● ● 冷冷冷冷たすぎたりたすぎたりたすぎたりたすぎたり、熱、熱、熱、熱すぎるすぎるすぎるすぎる飲飲飲飲食物食物食物食物をををを避避避避けるけるけるける ● ● ● ● 飲飲飲飲酒酒酒酒はははは医医師医医師師師のののの指示指示指示指示にしたがうにしたがうにしたがうにしたがう 【生活】 【生活】 【生活】 【生活】 ● ● ● ● 喫煙喫煙喫煙喫煙はははは避避避避けるけるけるける ● ● ● ● 激激激激しいしいしいしい運動運動運動運動やや仕事やや仕事仕事仕事などなどなどなど、、、、 疲 疲 疲 疲れやすいことはれやすいことはれやすいことはれやすいことは避避避避けるけるけるける ● ● ● ● 入浴:退院直後入浴:退院直後入浴:退院直後入浴:退院直後のののの長風呂長風呂長風呂長風呂はは避はは避避避けけけけ、、、、 疲 疲 疲 疲れすぎないれすぎないれすぎないれすぎない程度程度程度程度とするとするとするとする ● ● ● ● 感染感染感染感染をををを防防防防ぐぐぐぐ:食後:食後の:食後:食後ののの歯歯歯歯磨磨きやうがい磨磨きやうがいきやうがいきやうがい、、、、 外出後 外出後 外出後 外出後やややや食事前食事前食事前食事前のののの手洗手洗手洗手洗いやうがいいやうがいいやうがいいやうがい   治療後の患者さんの状態や行った治療によって、気をつけることやその程度は変わってきますので、心配になる ことがあれば主治医に相談しましょう。  

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引用資料 ※ 国立がん研究センター がん対策情報センター がん情報サービスホームページ 一般の方へ 統計 最新がん統計 集計表のダウン ロード 2.罹患データ(http://ganjoho.ncc.go.jp/professional/statistics/statistics.html) 参考資料 1 日本食道学会編集.食道癌診断・治療ガイドライン 2007年4月版.2版.東京:金原出版;2007 2 日本食道学会編集.臨床・病理 食道癌取扱い規約.10版.東京:金原出版;2007 3 Mindsホームページ 胃がん治療ガイドラインの解説 胃がんの治療を理解しようとするすべての方のために 一般用 2004年12月改 定 第2版(http://minds.jcqhc.or.jp/stc/0023/3/0023_G0000099_0002.html) 4 Mindsホームページ 食道癌診断・治療ガイドライン 2007年4月版 (http://minds.jcqhc.or.jp/stc/0053/1/0053_G0000152_0001.html) 5 国立がん研究センター がん対策情報センター がん情報サービス ホームページ 一般の方へ 統計 最新がん統計 集計表のダウン ロード 2.罹患データ(http://ganjoho.ncc.go.jp/professional/statistics/statistics.html) 6 国立がん研究センター がん対策情報センター がん情報サービス ホームページ 一般の方へ 各種がんの解説 胃がん 再発・転移 概略(http://ganjoho.jp/public/cancer/stomach/relapse_01.html) 7 国立がん研究センター がん対策情報センター がん情報サービス ホームページ 一般の方へ 各種がんの解説 食道がん (http://ganjoho.jp/public/cancer/data/esophagus.html) 8 医療情報科学研究所編集.病気がみえるvol.1 消化器.3版.東京:メディックメディア;2009 9 高橋長雄監修・解説.The Atlas of the Human Body からだの地図帳.初版.東京:講談社;2008 10 野村和弘,平出朝子監修.がん看護 実践シリーズ4 食道がん.1版.東京:メヂカルフレンド社;2008

11 内山安男,養老孟司編集.新体系看護学第1巻 人体の構造と機能(1) 解剖生理学.1版.東京:メヂカルフレンド社;2007 12 飯野四郎,陣田泰子監修.Nursing Selection(2) 消化器疾患.初版.東京:学習研究社;2006

13 千葉勉編集.看護のための最新医学講座 4消化管疾患.2版.東京:中山書店;2005 14 堺章.目でみるからだのメカニズム.1版.東京:医学書院;2000

参照

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