SAP S/4HANAマイグレーション
2017年9月
目 次
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概要
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SAP S/4HANAの導入方式
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NECがご提供するサービス
SAP S/4HANA マイグレーション
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概要
SAP ERP(ECC6.0)のサポート期限である2025年に向けて、SAPをご利用の場合には、新ERP 「SAP S/4HANA」に移行する必要があります。2025年に向けたロードマップ検討においては、
・いつSAP S/4HANA化に取り組むか?
・今のSAPをマイグレーションするか? SAP S/4HANAを機にリビルドするか?
今のSAPをマイグレーションする場合、SoH(SAP Business Suite powered by SAP HANA) 化から ステップを踏んでやるべきか? ・既存のアドオンをどうするか? SAP S/4HANA新機能をどこまで活用するか? ・SAP S/4 HANA化によって、どんな効果があるのか? どのような業務課題が解決できるのか? などを考慮する必要があります。
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SAP S/4HANAの導入方式
S/4 HANA化には、以下の2つのマイグレーション方式があります。方式の選択にあたっては、お客様の 個々のシステム事情や課題・ニーズに合わせて選択することが重要です。NECは、自社の基幹システムの SAP HANA化、および、SAP S/4HANA化プロジェクト経験で培った技術・ノウハウをソリューションとして ご提供します。 マイグレーション方式に適しているお客様 ・ 現行のシステムおよび業務プロセスに 大きな過不足や業務課題がなく、そのままSAP S/4 HANAにマイグレーションしたい。 ・ レスポンスに課題があり、インメモリデータ ベース「SAP HANA」を導入することで、 業務効率化を図りたい。 リビルド方式に適しているお客様 ・ 現行のシステムは複数のインスタンスや 業務プロセスが乱立し、バラバラな運用に なっているため、システム統合したい。 ・ 現行のシステムはアドオンが多く維持が 困難になっているため、SAP S/4HANAの 機能をフル活用することでアドオンを 減らしたい。マイグレーション方式
リビルド方式
新システムを再構築する方式 現行システムを移行する方式 SAPERP S/4HANASAP SAPERP
SAP S/4HANA 再構築
SAP
SAP S/4HANA マイグレーション
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NECがご提供するサービス
NECは、自社の基幹システムのSAP HANA化、および、SAP S/4HANA化プロジェクト経験で
培った技術・ノウハウをソリューションとしてご提供します。
NEC独自のマイグレーションメソッドによる、安心・安全なデータ移行ノウハウを提供
<アドオン改修対象の調査> SAP HANA化に伴うアドオン改修対象を抽出するため、各種アセスメントツールに加え、SAPの コードインスペクタ、さらにはNEC自社での実践で培った独自のツールを組み合わせることで、 網羅的に調査・分析を行います。それにより、洗い出し困難な改修箇所を網羅的に検出し、 調査期間を短縮、効率的なSAP HANA化アップグレード・マイグレーションを行います。 <SAP HANA データベース変更による影響調査> SAP HANA化により性能劣化が懸念される機能については、調査・分析を行い、業務影響を回避する ための対策を講じる必要があります。NECの自社システム導入時には、たとえば年次決算の期間を 含む”オンライン実行時間”,”長時間バッチ処理”,“最大拡張メモリ”について性能を維持するための 機能を追加しています。この他、周辺システムへのI/Fやデータ、文字化け、桁あふれについての 調査・対策が必要となります。 <大容量データの移行> ERPアップグレードと大容量データのSAP HANAへのマイグレーションを同時に実施する必要がある ため、システム停止が長時間化することが懸念されます。NECでは自社の実践ノウハウをもとに、 システム停止時間短縮のための最適な方式をご提案します。 ①SLO方式: 静止点を設けて業務データを移行 ②DMO+SLT方式: システム稼働中にデータを移行 ③アプリ差分移行方式(独自方式): 事前にDMOで全データを移行。その後の差分データは 差分同期(アプリ開発)によって移行① マイグレーションの技術・ステップをソリューション提供
③ 高信頼性・高運用性を実現するプラットフォームを提供 ① マイグレーションの技術・ ステップをソリューション提供 ② SAP S/4HANAテンプレートを業務モデルとセットで提供 NEC自社システムのSAP HANA化、および、 SAP S/4HANA化プロジェクト経験に基づいた技術・ノウハウマイグレーション方式
の場合リビルド方式
の場合② SAP S/4HANAテンプレートを業務モデルとセットで提供
SAP S/4HANA マイグレーション
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NECがご提供するサービス
NEC自社のグローバルSCM改革ノウハウを盛り込んだSAP S/4HANAテンプレートを活用
NEC自社のSCM (Supply Chain Management) 改革の実践経験を体系化したメソドロジーと、SAP Best Practices(SAP S/4 HANA版)を融合したSAP S/4HANAテンプレート「NECマルチカントリ モデル」により、お客様のSAP S/4HANA化をご支援します。 「NECマルチカントリモデル」は、業務プロセスモデルとSAPテンプレートがセットになっています。 業務プロセスモデルでは、お客様の業務をフィッティング型で整理することで業務プロセスの再設計を 効率的に実現、また、SAPテンプレートでは、業務シナリオとNECの持つ各種アドオンの活用により、 システムのリビルド、統合(1インスタンス化)を迅速に実現します。
新機能「Fiori」を活用し、ビジネススタイル変革を支援
SAP Fioriを活用することで、問題が発生している業務への気付きと、アクションを促すための 情報を即座に得ることが可能となるため、過去の問題に対処するというPull型から、将来の 問題に未然に手を対処するというPush型のビジネススタイルに変革することが可能になります。 NECは、様々な業務シーンに応じたSAP S/4 HANA、SAP Fioriの活用の業務シナリオをご提供する ことで、ビジネススタイルの変革を支援します。③ 高信頼性・高運用性を実現するプラットフォームを提供
SAP HANAホワイトボックス検証で培ったSAP HANAの技術知見・ノウハウを提供
・性能面においては、高負荷状態や高多重度/高並列処理時におけるレスポンス影響評価・対策を 実施します。(バックグラウンド処理によるスループット低下等) ・可用性においては、障害発生時におけるシステム稼働への影響評価・対策を実施します。 (高負荷時のフェイルオーバ長時間化や、HANAでは障害検出できないプロセス・ファイル等) ・運用性においては、障害・性能監視機能の評価・対策を実施します。 (標準機能では監視できないイベント等)
SAP社認定ハードウェアとSAP HANAの高可用性を支えるNECのクラスタソフトウエアに
加え、NEC自社システムのSAP HANA化プロジェクトで実績のあるインフラスタックにより
高可用性基盤ソリューションを提供
・SPOF(Single Point of Failure)を排除したSAP社認定のNEC製HANA対応サーバ、ストレージ、 IaaS基盤をご提供します。 ・SAP HANA標準HA機能に加え、CLUSTERPROによる障害検知から、自動フェイルオーバーにより、 SAP HANAシステムの高可用性(RTO/RPO最小化)を実現します。 - 広い監視範囲と高精度な監視を実現 ・ハードウェア、OS、ソフトウェアレイヤの障害、待機系ノード、プロセスの親子関係ハング検出 ・システムリソース監視 など - 耐障害性向上のための様々な機能を実装 ・複数ハートビート経路の提供による信頼性や異常ノードの強制終了による業務の健全性確保等