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香川県におけるノシメマダラメイガ(ノシメコクガ)の発生経過について(予報)-香川大学学術情報リポジトリ

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Academic year: 2021

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− 8 一

香川県におけるノシメマダラメイガ(ノシメコクガ) の発生経過について(予報)

松 沢 寛・福 永 隆 子 香川大学農学部応用昆虫学研究室

On thelife cycle of theIndian mealmoth,Pわdiainier如ncielZa,in Kagawa Prefecture,Japan(Pfeliminary Report)

fliroshiMATSUZAWA and Takako FuKUNAGA

∼占世代を重ねるとするもの(5〉1.(7)1年に5∼る世 代を繰り返すとするもの(呵.などとなっており,き わめてまちまちであるが,これらはもち論,地方阻よ って若干の相違があろうことは疑いない 田村(19朗)(lア)虹よると,東京では,飼育観察の結 果,5月中旬∼る月上旬,7月上旬∼8月下旬,1D月 下旬∼11月下旬の1年5回の発生をなすらしいと言っ ているが,筆者等が最近,香川県(三木叩)での発生 経過を飼育ならび紅現場調査(いずれも,各採の英子 食品類について実施)にもとづいて調べた成績を総合 すると,第1図のようであって,大勢的には,幼虫憩 で越冬し(−・部ほ膿),4月下旬∼る月中旬,占月下 旬∼8月上,8月中旬∼10月上旬の1年5回の発生で あった(しかし一郎は4匡lの可能性もある〉.もらろ ん,こうした貯蔵穀物害虫の経過は.,食物,場所等の 影響を受けることも大で,けメリカでは,MALLIS (1964)(9)に.よると,1年5画発生といい,HAMLIN 等(1951)(き)に.よると,食物の種類によって4回また ほ.5匡lという〕,generationのOVerlappingも当然 貯蔵穀物筈虫として秘めて盈要な害虫であるルメ マタラメイガ(ルメコクガ)クルJJα抽gr♪従〝‘・fβJ/d ほ,また,各種敷物等を原料とした菓子類その他の食 品類の加害者として,境綱朗存在である.近年,各種 の加工食品類における本書虫の被害が大きな問題にな っており,その発生経過その他についての生態的調査 研究ほ,極めて大きな課題となつている. ふりかえって,本邦における過去の研究を通監ナる に,安部(7959)(ユ)の湿度条件と卵のふ化率,辻(19 58−19占5)(19一之さ)の休眠性に関する実験的研究がある が,その他の記録としてほ,1,2の短報と種々の害 虫関係書に引用された簡単な説明が存するだけであ る.いま,本径の自然状態における発生経過に関する 従来の記述を塵理すると,(1)単に4月から11月まで間 断なく発生するとするもの(¢).(2=年5回発生する とするもの(17)“(3)1年4回発生するもの.(4)4月か ら11月頃まで5∼4世代を繰り返すとするもの(4)(叛12) (封)け(5)4月から11月頃まで4∼5世代を繰り返すと ナるもの(押)(1り(11)(1き)(18)(16〉(呵..(6)同じくその間虹5 第1図 ノシメマダラメイガの経過図(香川,19る8) 逝体少

OLIVE 香川大学学術情報リポジトリ

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− 9 一 個野村健一・(1958〉:害虫..東京,朝倉書風 仏罰 尾崎審夫(1951):改訂農作害虫綺説,東京,朝 倉啓店.. 建都 高橋 渡く1951):米穀の害虫と駆除予防..東京, 明文堂. 個 高橋雄一・〈1959):虚業害虫篇.東京,養賢堂.. 仏扮 滝本構透・高橋雄一・(1954):病害虫祭典一.東京, 朝倉書店. 8Ⅵ 田村正人(19朗):昆虫,52(2),222,. 8斑 田杉平司地2氏(1955):病虫・農業辞典.東京, 天然社,. ㈹ 辻 英明(1958):日本応用動物昆虫学会誌,2 〈2),17−22い 測 −∼・ (1959):同 誌,5(1),54・−−59. 辺) −−− (1959):同 誌,ち(4),250−254. 鋤 Tu甘.H.(19占Dl):Jap小J。Appl..ETlt。Zool,, づ(3),175−181. 位顎 ∴く19る5):Exper・王mentalst血ies o皿tbe larvaldiapause of theIndian meal皿Oth,Pk>dia

interpじnCtell℡HIJBNER(Lepidobヒe工・a:Py工・alidae), 1・−88,Toxyo.. 没dj 安松炭烹地5氏(1955):応用昆虫学..東京,朝 倉書店.. 四・−−■− ‖9占る):応用昆虫学(改訂新版)東 京,朝倉笥店. ¢窃 湯浅啓混・河田兄(1952):農作害虫新説、東京, 朝倉寮阻. 起るものと思われるが,それら紅ついては,なお,今 後の調査比まつこととし,本年(18占8)1年間のデー タ・−ではあるが,きわめて乏しい本種の生態研究の 面に.,ひとつの参考として提供したい. 参 考 文 献 (1)安部為娩(1959):関西昆虫学会会報,9(2) (2)江崎悌三他5氏(1957):原色日本蛾類図鑑.大 阪,保育社.. (3)EAMLIドJ.C,REED,W“D..and P王王IELIP,N仙E. (1951):Tecb.王如月.U.S‖DeptいAg工・.,(241), 1−・2‘.. ㈲ 原田監故地2氏(19占5):英子食品害虫要覧=東京, 全国義子協会p ふ 堀正侃他4氏(1957二):最新病害虫防除事典..東京, 階友社. (6事 井上寛他4氏(1959):原色昆虫大図鑑”東京, 北隆館.. (7ト石原 保(19る5):應菜昆虫大要.東京,葵祭覚. (8)河野常盛(■†941):米恩貯蔵の研究,東京,河出 雷戻り

ミ9j MALL‡S,A.(19占4):Handb∝舷of pest control (Tbe be王IaVior,life history and controlofもouse−

わ01dpe抽),MacNajェ・DonaほCoy NY.

職 村田舷七(1927):米麦作の沓虫と予防駆除東 泉,西ヶ原刊行会.

(11)六浦蒐・斉藤寿久(19占1):植物防疫,(7),1‘−2口

参照

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