第3
事業の効果
第3
事業の効果
第3
事業の効果
第3
事業の効果
後代検定事業では、これまでに59総合から21後検まで26回次分、4,260頭の事業参加牛について
遺 伝的 能力 評価が実施 され、平成 25年度には 新たに21後 検の28頭が 検定済種雄 牛として 一般供用さ
れた。
一方 、そ の成 果となる 雌牛の遺伝 的能力は、 改良センタ ーが平成4 年度から遺 伝評価に アニマルモ
デ ルを 採用 したこ とに より 計算が可 能となり、 後代検定の 成果が反映 し始めた平 成2年生 まれの雌牛
から年当たりの遺伝的改良量がそれまでの2倍に跳ね上がったことは記憶に新しい。
以下、改 良センター が公表した 乳用牛評価 報告2014-2月 の評価結果 を中心に、 遺伝的改 良の現況、
後代検定の成果等に触れる。
なお、
遺伝評価においては長らく用いられてきた乳期モデルに代わって、
2010-Ⅰ評価からは検定日モデルが採用されている。
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形質ごとにみた遺伝的能力と飼養環境の効果の推移
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形質ごとにみた遺伝的能力と飼養環境の効果の推移
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形質ごとにみた遺伝的能力と飼養環境の効果の推移
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形質ごとにみた遺伝的能力と飼養環境の効果の推移
(1)乳量
図1-1に示したとおり、
検定牛の乳量の遺伝的能力
(ここでは平成元年生まれをゼロとして表示)
は 、後 代検 定の成 果が 反映 し始めた 平成2年生 まれの雌牛 (多くは平 成4年に初 産分娩) から急速な
立ち上がりをみせ、平成23年生まれまでの年当たりの改良量は、それまでの4倍近い104㎏となってい
る 。こ の間 、国内 種雄 牛に あっては 平成6年生 まれの雌牛 で、海外種 雄牛にあっ ては平成 7年生まれ
の 雌牛 で利 用傾向 が相 次い で変化し 、結果的に 遺伝的能力 の伸びがほ とんど認め られない 時期もあっ
たが、その後はほぼ順調に推移している。
一方、昭 和63年の分 娩牛(生年 で示した図 では昭和61年 生まれ)あ たりから伸 び悩みの 傾向を示し
て いた 飼養 環境の効果 は、平成16 年の分娩牛 (同、平成1 4年生まれ) で前年を大 きく下回 り、その後
は 直線 的に 低下してい る。平成16 年の猛暑の 影響、平成1 7年の減産型 計画生産と その後の 飼料価格高
騰 、猛 暑等 が飼養 環境 に及 ぼした影 響が類推さ れるところ であるが、 これだけの マイナス 要因を抱え
なが らも泌乳量 は横ばいで 推移して きた。平成 25年に久々 となる年10 0㎏を超える 305日乳量の伸びが
認められたことを含めて、
遺伝的能力と飼養環境の効果の関係からその背景を読み取ることができる。
- 1,2 50
- 1,0 00
-750
-500
-250
0
2 50
5 00
7 50
1,000
1,250
1,500
1,750
2,000
2,250
2,500
S5960 61 62 63H 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23
㎏
生年
図1-1
牛群検定牛の遺伝的能力と飼養環境の効果の推移
(乳
量)
遺伝的能力
飼養環境の効果
(独)家畜改良センター2014- 2月評価
(2)乳脂量
乳脂 量で みた 遺伝的能 力と飼養環 境の効果の 推移を図1 -2に示す 。この形質 は乳量と 違って、平
成元年以前に生まれた雌牛と2年以降に生まれた雌牛の間で遺伝的改良量に顕著な差が見られない
(年
当たり3.9㎏→2.9㎏)
。従前から乳価算定の際に乳脂率が重視されてきたことが、その背景にはあるも
のと思われる。
また 、最 近の傾 向と して特徴的 なのは、平 成10年生まれ の雌牛あた りから年当 たりの改 良量がやや
鈍 化し てい ること であ る。 乳脂量の 伸びをでき るだけ抑え 、乳蛋白質 量を重視し て乳量や 無脂固形分
量 の改 良を 促進し よう とするNT Pの導入を 受け、そのト ップ40の推 奨が始まっ たのが平 成9年度で
あ る。 遺伝 的な面 から は予 測された 方向に改良 が進んだこ とになるが 、その一方 で、概ね 横ばいの方
向 にあ った 飼養環境の 効果が平成 16年分娩牛 (生年で示し た図では平 成14年生ま れ)にお いて、この
年 の遺 伝的 改良量 を相 殺するほど の大きな低 下を示し、そ の後も低下 傾向が続い ている。 平成17年に
検 定を 終了 した牛 の全 国平 均の乳脂 量が牛群検 定開始以来 初めて前年 を下回り、 その後も 続く伸び悩
みの背景には飼養環境の効果の低下があることが分かる。
(3)乳蛋白質量
乳蛋 白質 量で みた遺伝 的能力と飼 養環境の効 果の推移を 図1-3に 示す。平成 2年以降 に生まれた
雌牛 の遺伝的能 力の伸びが 顕著で、 平成22年ま での年当た り改良量は それまでの 1.5倍の3.5㎏となっ
ている。トレンドとしては乳量に近似している。
一方、飼 養環境の効 果も乳量と 同じような 動きを示し 、平成15年分 娩牛(1 3年 生まれ) まで概ね横
ばいで推移していたのが、乳量や乳脂量と同様に平成16年分娩牛(14年生まれ)で大幅な低下をみせ、
最 近で こそ 横ばい 傾向 にあ るものの 、飼養管理 面の低下分 を遺伝的改 良で支えて いるとい う実態が見
て取れる。
-30
-20
-10
0
10
20
30
40
50
60
70
80
S5960 61 62 63H 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23
㎏
生年
図1-2
牛群検定牛の遺伝的能力と飼養環境の効果の推移
(乳脂量)
遺伝的能力
飼養環境の効果
(独)家畜改良センター2014-2月評価
(4)無脂固形分量
無脂固形分量でみた遺伝的能力と飼養環境の効果の推移を図1-4に示す。
この形質は遺伝的能力、
飼 養環 境の 効果と もに 乳量 とよく似 た動きを示 し、平成2 年以降に生 まれた雌牛 の遺伝的 能力の伸び
は、元年以前に生まれた雌牛の2倍を超える年当たり9.3㎏となっている。
なお、飼養環境の効果の年当たり改善量は、各形質とも昭和63年(昭和61年生まれの雌牛が初産分娩
した年)あたりから急速に鈍化し、その後はまったく改善が進まなくなる。この時期の濃厚飼料の給与
-40
-20
0
20
40
60
80
100
S5960 61 62 63H 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 2 1 22 23
㎏
生年
図1-3
牛群検定牛の遺伝的能力と飼養環境の効果の推移
(乳蛋白質量)
遺伝的能力
飼養環境の効果
(独)家畜改良センター201 4-2月評価
-100
-50
0
50
100
150
200
250
S5960 61 62 63 H1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23
㎏
生年
図1-4
牛群検定牛の遺伝的能力と飼養環境の効果の推移
(無脂固形分量)
遺伝的能力
飼養環境の効果
(独)家畜改良センター2014-2月評価